JP2011051635A - アルミニウム製缶蓋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 缶蓋の外面となる面に塗膜層が形成され、該塗膜層の上にワックス層が形成されたアルミニウム製缶蓋において、前記塗膜層が粒子状ワックスとしてポリエチレン/ポリテトラフルオロエチレンワックスと酸化ポリエチレンワックスのうち少なくとも何れか一方を含むこととした。
【選択図】 図1
Description
更に、塗膜層の上には、缶蓋の成形時における潤滑剤として、ワックス層が形成されるが、ワックスの塗布量を多くしすぎると、缶蓋成形の金型にワックスが付着し、成形不良を引き起こしたり、金型から離脱して成形品に異物として付着したりすることがある。その対策として頻繁に金型清掃を行わなければならず、生産性や作業性が低下する原因となる。そのため、ワックスの塗布量を抑制して缶蓋の成形性を改善する為に、塗膜層に予めワックスを添加しておくことが一般的に行われている。
このようなアルミニウム製缶蓋は、以下のような工程を経て製造されている。まず、コイル状に巻き取られたアルミニウム合金板を徐々に巻き出しながらロールコーター等によりワックスが添加された樹脂塗料を当該アルミニウム合金板の両面に塗布する。そして、樹脂塗料が塗布されたアルミニウム合金板を加熱装置によって加熱し、樹脂塗料を焼付けして樹脂層を形成する。次いで、この樹脂層を有するアルミニウム合金板である缶蓋用アルミニウム合金塗装板の片面、或いはその両面に、液状のワックスを塗布して、融点以下まで自然冷却し、当該ワックス液を固化させてワックス層を形成し、缶蓋用アルミニウム合金板を製造する。製造された缶蓋用アルミニウム合金板は、そのまま缶蓋製造ラインへ搬送される、もしくは一旦巻き取り装置にて再びコイル状に巻き取った後に缶蓋製造ラインへ搬送され、缶蓋製造工程においてプレス成形等の種々の加工を施されることにより、缶蓋が製造される。
そして、製造された缶蓋は、別途製造された両端開口の缶胴部の一端に巻締められたり、或いは、底付き缶胴に内容物が充填された後、その缶胴の開口端部に巻き締められる。
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑み、美感に優れた外観を有するアルミニウム製缶蓋を提供することを目的とする。
請求項2に係る発明のアルミニウム製缶蓋では、請求項1に記載のアルミニウム製缶蓋において、前記塗膜層が前記粒子状ワックスを1PHR(per hundred resin:樹脂成分100重量部に対する重量部)以上で10PHR以下の割合で含むことを特徴とする。
請求項3に係る発明のアルミニウム製缶蓋では、請求項1または請求項2に記載のアルミニウム製缶蓋において、缶蓋成形後の前記塗膜層表面における算術平均粗さRa(JIS B0601)が0.28μm〜0.52μmであることを特徴とする。
すなわち、ワックス班の発生を抑制する効果と、ワックス班が発生した場合に視認されにくくする効果の複合によって、ワックス班の発生を防止することができる。このような作用は粒子状ワックスにおいては一般的に見られるものであるが、パストライザー処理後に生じる白い斑点状の模様を防止する効果としては、ポリエチレン/ポリテトラフルオロエチレンワックス及び酸化ポリエチレンワックスによる効果が他の粒子状ワックスと比較して高い。また、単独で添加しても効果は高いが、ポリエチレン/ポリテトラフルオロエチレンワックスと酸化ポリエチレンワックスの両方を含むことが好ましく、両成分の相乗効果により、少ない添加量でも効果的に白い斑点状の模様の発生を防止することができる。また、本発明におけるポリエチレン/ポリテトラフルオロエチレンワックスは、ポリエチレンの粒子をポリテトラフルオロエチレン樹脂で被覆して粒子状としたものでも、ポリテトラフルオロエチレン樹脂の粒子をポリエチレンで被覆して粒子状としたものでもよい。好ましくはポリエチレンの粒子をポリテトラフルオロエチレン樹脂で被覆して粒子状ワックスとしたものが好適に用いられる。軟化点の高いポリテトラフルオロエチレン樹脂でポリエチレンの粒子を被覆して粒子状とすることにより、塗料の焼付け後においても粒子状ワックスの粒子径がより大きく保たれ、塗膜層表面に効果的に凹凸を形成することができる。
以下、本発明の実験例を示す。まず、アルミニウム合金板として板厚0.25mmのJIS A5182―H19合金板にクロム換算量で20mg/m2となるようにリン酸クロメート処理を施した。このアルミニウム合金板の外面側に、エポキシ/尿素系樹脂に粒子状ワックスの添加量を変えて添加し、メチルイソプチルケトン、キシレン、エチルベンゼンを混合したものを溶剤とした塗料を作成しロールコーターにより塗布した。乾燥後の塗膜厚さが約4μmとなるように塗布し、ガスオーブン方式の乾燥炉により焼付けを行い、塗膜層を形成した。尚、本実験例においては、缶蓋の成形性を改善する為、粒子状ワックス以外のワックス成分としてラノリンを0.5PHR添加した。
×・・・模様が明確に確認できる。
△・・・模様が目立たない。
○・・・模様がほとんど視認できない。
◎・・・模様が全く視認できない。
総添加量が3.0PHR〜7.0PHRの範囲になる試料No.3−4〜No.3−7では、ワックス班がほとんど視認できない状態となった。また、総添加量が1.0PHRの試料No.3−8では、ワックス班が目立たなくなった。
Claims (3)
- 缶蓋の外面となる面に塗膜層が形成され、該塗膜層の上にワックス層が形成されたアルミニウム製缶蓋において、
前記塗膜層が粒子状ワックスとしてポリエチレン/ポリテトラフルオロエチレンワックスと酸化ポリエチレンワックスのうち少なくとも何れか一方を含むことを特徴とするアルミニウム製缶蓋。 - 請求項1に記載のアルミニウム製缶蓋において、
前記塗膜層が前記粒子状ワックスを1PHR以上で10PHR以下の割合で含むことを特徴とするアルミニウム製缶蓋。 - 請求項1または請求項2に記載の缶蓋成形用アルミニウム製缶蓋において、
缶蓋成形後の前記塗膜層表面における算術平均粗さRa(JIS B0601)が0.28μm〜0.52μmであることを特徴とするアルミニウム製缶蓋。
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