JP2011050777A - 開放型の使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】立位での装着が容易な開放型の使い捨ておむつの提供。
【解決手段】開放型の使い捨ておむつ20が、肌当接面21,着衣当接面22,長さ方向,幅方向,長さ方向に並ぶ第1胴周域23,第2胴周域25およびそれら胴周域間に位置する股下域24を有するシャーシ30を含む。シャーシ30は、幅方向の両側部26に、第1および第2胴周域23,25を連結するファスニングシステム31を備える。第1胴周域23に、基端部53と、そこから延びる連接部54とを有し、おむつ着用者の上半身に付けられる着衣に対しておむつ20を解放可能に保持することが可能な仮留め手段50が設けられている。仮留め手段50は、基端部51において着衣当接面22に固着されており、連接部54に着衣と接続可能なファスニング要素52を備えている。
【選択図】図2

Description

この発明は、開放型の使い捨ておむつに関し、さらに詳しくは、立位での装着が容易な開放型の使い捨ておむつに関する。
従来の一般的な開放型の使い捨ておむつは、その両側部で前後身頃を連結させるものである。そのような開放型の使い捨ておむつを、立ち上がった状態にある乳児や幼児等の着用者に装着させるときには、片手でおむつを支持しながら前後身頃の連結操作を行わなければならないため、一度の連結操作で良好な装着状態にすることが難しく、連結操作のやり直しを強いられることがある。
近年、開放型使い捨ておむつの立位装着を容易にするために、おむつの股下部を着用者の両脚の間に挿入し易いように股下部の幅寸法を設定することが提案されている(特許文献1参照)。また、おむつの立体形態が保持され易いように、おむつの股下部においてその幅方向中央部に比較的高剛性の領域を設けることも提案されている(特許文献2参照)。
特開2004−057416号公報 特開2004−057413号公報
しかしながら、特許文献1および2に開示されたそれらの開放型使い捨ておむつにあっても、それを適当な位置で支持しながら前後身頃の連結操作を行わなければならないことには変わりなく、立位装着の困難性が根本的に解決された開放型の使い捨ておむつは、未だ提供されていない。
この発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、立位での装着が容易な開放型の使い捨ておむつを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのこの発明に係る開放型の使い捨ておむつは、肌当接面,着衣当接面,長さ方向,幅方向,長さ方向に並ぶ第1胴周域,第2胴周域およびそれら胴周域間に位置する股下域を有するシャーシを含み、シャーシが、幅方向の両側部に、第1胴周域と第2胴周域とを連結するファスニングシステムを備える開放型の使い捨ておむつにおいて、おむつ着用者の上半身に付けられる着衣に対しておむつを解放可能に保持することが可能な仮留め手段が、基端部と、この基端部から延びる連接部とを有し、第1胴周域に設けられており、仮留め手段は、基端部において着衣当接面に固着されており、連接部に着衣と接続可能なファスニング要素を備えていることを特徴とする。
この発明において、「第1胴周域」は前後胴周域の一方を、かつ、「第2胴周域」は前後胴周域の他方を意味する。第1および第2胴周域の連結操作が着用者の腹側で行われるタイプの開放型使い捨ておむつにおいては、仮留め手段が設けられている第1胴周域を前胴周域とすることが好ましく、逆に、連結操作が着用者の背側で行われるタイプの開放型使い捨ておむつにおいては、第1胴周域を後胴周域とすることが好ましい。それによって、両側部の連結操作がさらに容易になる。
上述のような仮留め手段を用いて、おむつ装着時に着用者が身に付けている上着に対しておむつを一時固定すれば、おむつを手で支持する必要がなくなり、胴周り域間の連結操作を両手で行うことができる。両手で連結操作を使うことができれば、一度の連結操作で良好な装着状態にすることが容易となる。
仮留め手段のファスニング要素は、着用者の上半身に付けられる着衣に接続可能なものである限り特に限定されないが、ファスニング要素が、例えば、着衣の一部を挟むことができるクリップ部材であると、着衣の材質によらず接続可能であって好ましい。クリップ部材とは、一対のクリップ片が、対象物、すなわち着衣を挟持できるように弾性的に付勢されているものをいう。クリップ部材は、木製,金属製および合成樹脂製のいずれでもよい。一対のクリップ片の対向面は、平らでもよく、凹凸があってもよい。
ファスニング要素がクリップ部材である場合、クリップ部材の一部がシャーシの着衣当接面に直接固着されていてもよいが、ストラップ部材を介してシャーシの着衣当接面に固着されていることが好ましい。ストラップ部材を介在させると、ストラップ部材の長さを調節することによって、着衣の着丈にかかわらず、仮留め手段によって保持されるおむつの位置を容易に調整することができる。
ストラップ部材は、細長い帯状シート片または紐の類で形成される。ストラップ部材の材料は、織布,不織布,可撓性プラスチック片など公知の材料の中から適宜選択することができるが、弾性伸縮性を有しない材料を選択すると好ましい。ストラップ部材が非弾性伸縮性の材料から形成されていると、第1および第2胴周域の連結操作中に、仮留め手段によって保持されたおむつの位置が安定する。
クリップ部材とストラップ部材、ストラップ部材とシャーシとは、公知の接着剤による接着や熱溶着または縫合など、材料特性に合わせて、適宜の方法により連結される。
仮留め手段のファスニング要素は、メカニカルファスナのフック部材や、粘着剤で構成された粘着層でもよい。その場合、ファスニング要素であるメカニカルファスナのフック部材または粘着層は、シート状の基材に支持される。この基材は、基端部においてシャーシの着衣当接面に固着され、基端部から延びる連接部において、シャーシと対向する内面に、上記メカニカルファスナのフック部材または粘着層が設けられることが好ましい。基材の、外面ではなく内面にファスニング要素があることにより、仮留め手段を利用するとき以外はファスニング要素が露出していないから、ファスニング要素が汚れたり破損したりして、そのファスニング機能が損なわれることを回避できるとともに、ファスニング要素によって着用者の肌を傷める心配もない。
ファスニング要素が粘着層である場合には、仮留め手段が、粘着層表面の少なくとも周縁の一部を覆う剥離シートを含んでいることが好ましい。それによって、仮留め手段の剥離が容易になる。この剥離シートは、少なくとも片面が非粘着性のものであれば、どのような材質でもよいが、仮留め手段が厚みを増して邪魔になることがないように、薄層プラスチックフィルムであると好ましい。
ファスニング要素が、メカニカルファスナのフック部材や、粘着剤で構成された粘着層である場合には、基端部が、基材における、シャーシの長さ方向の端部寄りの領域に位置し、ファスニング要素が、基材における、その端部寄りの領域よりも股下域側に広がる領域に位置することが好ましい。着用者の体におむつをフィットさせるために、仮留め手段のファスニング要素は着用者の着衣の内面に貼着されることが好ましいが、そのとき、基材の基端部とファスニング要素とが上述のような位置関係にない場合には、ファスニング要素と着衣との接触面に剥離力またはせん断力が作用して、おむつが落下し易くなる。
シャーシの両側部を連結するファスニングシステムが、第2胴周域の肌当接面に固着されたメカニカルファスナのフック部材と、第1胴周域の着衣当接面に固着されて、フック部材と係合するシート状のランディング部材とからなる場合には、仮留め手段の基材を、ランディング部材の一部とすることができる。それによって、使い捨ておむつの資材を節約し、製造工程および製造コストを減らすことができる。
仮留め手段は、第1胴周域に、1つだけ設けられてもよく、また複数設けられていてもよい。1つの仮留め手段が設けられる場合には、仮留め手段が、シャーシの幅方向のほぼ中央に位置していることが好ましい。複数の仮留め手段が設けられる場合には、それらが、幅方向に間隔をあけて位置していると好ましく、それらが、シャーシの縦中心線に関して対称になるように位置しているとより好ましい。そのように仮留め手段が位置していると、おむつが左右のバランスよく吊り下げられる。
仮留め手段は、シャーシの長さ方向の端部寄りであって、なおかつシャーシに配されている胴周弾性部材などの弾性体の収縮力の影響が少ない領域に設けられることが好ましい。
この発明に係る開放型の使い捨ておむつによれば、仮留め手段によって、おむつを、着用者が上半身に付ける着衣に対して一時固定することができるから、立ち上がった状態の着用者に対しても、容易におむつを装着させることができる。
この発明に係る開放型の使い捨ておむつの好ましい実施形態を、図面を参照しながら以下に説明する。ただし、この発明は、実施形態に限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1に示されている開放型の使い捨ておむつ20は、肌当接面21,着衣当接面22,長さ方向,幅方向,長さ方向に並ぶ前胴周域23,後胴周域25およびそれら胴周域23,25間に位置する股下域24を有するシャーシ30を含む。このシャーシ30は、長さ方向の縦中心線C−Cに関して対称である。
シャーシ30は、肌当接面21を形成する表面シート、着衣当接面22を形成する裏面シート、それら表裏面シートの間に介在する半剛性吸収性芯材40(図4および6を参照)、前後胴周域23,25の両側部26に位置するフラップ28、および股下域24の両側に位置する防漏カフ29で構成されている。シャーシ30は、両側部26に、前胴周域23と後胴周域25とを連結するファスニングシステム31を備える。シャーシ30の長さ方向の端部27には、胴周弾性部材41が配され、股下域24の両側には、脚周弾性部材42が配されている。
ファスニングシステム31は、後胴周域25の肌当接面21に固着されたメカニカルファスナのフック部材43と、前胴周域23の着衣当接面22に固着された、フック部材43が係合可能なループを有するシート状のランディング部材44とで構成される。
フック部材43は、フラップ28から幅方向の外方へ張り出すタブシート32の肌当接面21側に取り付けられている。図1では、向かって左側のタブシート32のみ、肌当接面21側へ2つに折り畳まれており、図2では、左右両側のタブシート32が、肌当接面21側へ2つに折り畳まれている。このようにタブシート32が2つに折り畳まれているときには、フック部材43の表面に形成された複数の凹部と、タブシート32上の、それら凹部と対向する位置に形成された凸部とが、係合している。
ランディング部材44の幅方向のほぼ中央には、その一部を着衣当接面22から剥がして捲ることができるように2本の切り込み線45が入れられている。
2本の切り込み線45に挟まれた部分のランディング部材44の下縁を手で摘んで着衣当接面22から剥がして上方に捲ると、捲られたランディング部材44のシャーシ30と対向する内面には、粘着剤が塗布されてなる粘着層52が設けられている。この粘着層52は、おむつ着用者の上半身に付けられる着衣に貼着可能なファスニング要素である(図1および2を併せて参照)。ファスニング要素としての粘着層52と、それが設けられている基材51としてのランディング部材44の一部とで、おむつ着用者の上半身に付けられる着衣に対してこのおむつ20を解放可能に保持することを可能にする仮留め手段50が構成されている(図3および4を併せて参照)。
仮留め手段50は、シャーシ30の長さ方向の端部27寄りの領域に位置する基端部53と、この基端部53から股下域24側に延びる連接部54とを有し、基端部53において、シャーシ30の着衣当接面22に固着されている。粘着層52は、連接部54に設けられている。
仮留め手段50は、さらに、粘着層52表面の周縁の一部を覆うプラスチックフィルム製の剥離シート55を含む。この剥離シート55は、基材51の下縁から基端部53まで連続している。
図4に示されているように、仮留め手段50の下側には、シャーシ30の着衣当接面22上に固着された離型シート56が存在している。
上記2本の切り込み線45は、基端部53と長さ方向において対向する基材51の下縁から始まって、互いに離れつつ、その後再び互いに近づきつつ、基端部53の手前まで延びている。切り込み線45の基端部53寄りの端は、鉤型に曲がっている。
以上のように構成された開放型の使い捨ておむつ20は、図5および6に示されているように、仮留め手段50の基材51を手で捲り、その内面に設けられた粘着層52を着用者100が上半身に付けている着衣101の内側に押し当てると、着衣101に対しておむつ20を一時固定することができる。このように、使い捨ておむつ20が、着衣101に対して解放可能に保持されていれば、着用者である乳児や幼児が立ち上がった状態でも、ファスニングシステム31を両手で持って前後胴周域23,25の連結操作を行うことができ、おむつ20を容易かつ確実に着用者101に装着させることがきる。
仮留め手段50の基材51をランディング部材44の一部で構成することによって、基材51として新たな資材を必要としないから、製造コストおよび製造工程を増やすことなくおむつ20を製造することができる。
仮留め手段50が、粘着層52表面の周縁の一部を覆う剥離シート55を含み、この剥離シート55が、基材51の下縁から基端部53まで連続していることによって、基材51を容易に捲ることができる。
仮留め手段50の基材51に設けられた切り込み線45の基端部53寄りの端が、鉤型に曲がっていることによって、基材51を捲ったときに、予め設けられた切り込み線45を越えて基材51が捲られる、すなわち基材51が破れることを防ぐことができる。
基端部53と、そこから延びる連接部54に設けられたファスニング要素である粘着層52との位置関係は、図示のものに限られない。例えば、粘着層52が、基端部53の上側に位置していてもよい。また、基端部53と粘着層52とが、幅方向に並んでいてもよい。しかし、それらの場合には、着用者の着衣に粘着層52を接続しておむつ20を吊り下げたときに、着衣と粘着層52との間の接触面に対して、剥離力やせん断力が作用し易くなる。したがって、図1〜6に示されているように、基端部53が、基材51における、シャーシ30の長さ方向の端部27寄りの領域に位置し、ファスニング要素である粘着層52が、股下域24側に位置するという態様が最適である。
仮留め手段50は、ランディング部材44中に、複数設けられてもよい。ランディング部材44に複数の仮留め手段50を設ける場合には、幅方向に所要の間隔をあけて配置されると好ましく、縦中心線C−Cに関して対称に配置されるとより好ましい。ただし、いずれの場合においても、仮留め手段50は、後胴周域25側のフック部材43が止着される領域を避けて配置されることが好ましい。
仮留め手段50の形状は、図示のものに限られず、任意である。仮留め手段50の大きさは、特に限定されるものではないが、強度および操作性を考慮すると、基端部53が、10mm以上の長さ寸法と、30mm以上の幅寸法を有し、連接部54が、30mm以上の長さ寸法と、30mm以上の幅寸法を有することが好ましい。
連接部54に設けられる粘着層52は、この種の物品に通常用いられる公知の粘着剤を塗布して形成することができるが、着衣に対する強度および柔軟性を考慮すると、粘着剤は、80〜200μmの厚みで、仮留め手段50の1つあたりの塗工量が20〜80g/mとなるように基材51に塗布されることが好ましい。
粘着層52の接着強度は、1N〜10Nであると好ましく、2N〜5Nであるとより好ましい。粘着層52が、そのような接着強度を有していると、着衣にダメージを与えることなく、着衣に対しておむつ20を確実に固定することができる。上記接着強度は、後記方法によって測定される。
剥離シート55は、図示されているように、粘着層52の周縁のうち、少なくとも剥離開始点となる基材51の下縁部分を覆い、なおかつその下縁部分から基端部53まで連続していることが最適である。しかし、剥離シート55は、粘着層52の下縁部分付近だけを覆っていてもよく、また下縁部分から断続的に基端部53まで延びていてもよい。剥離シート55の下端は、基材51を捲るときの摘み代となることから、基材51の摘み易さを考慮すると、剥離シート55の幅寸法は、10mm以上であることが好ましい。
仮留め手段50は、シャーシ30に配された各種弾性部材の収縮力の影響が少ない位置に設けられることが好ましく、例えば、シャーシ30の、半剛性吸収性芯材40が介在している部分上に設けられているとよい。
(第2実施形態)
図7〜9に示す第2実施形態に係る開放型の使い捨ておむつ20においては、第1実施形態に係るそれと同じ主要な部材,部位にはそれぞれ同じ符号を付して、その説明を省略してある。
この第2実施形態に係る使い捨ておむつ20が、第1実施形態に係るそれと異なる主な点は、前後胴周域23,25を連結するファスニングシステム31が、後胴周域25の肌当接面21に塗布された粘着剤により形成された粘着層61と、前胴周域23の着衣当接面22に接合された、粘着層61が止着可能なプラスチックフィルム製のランディング部材62とで構成される点、剥離シート55が省略されている点、および仮留め手段50の基材51が、ファスニングシステム31のランディング部材62とは別体のシート状部材から構成されている点である。
仮留め手段50の基材51は、第1実施形態のランディング部材44よりも小さい矩形のシート状部材であるが、第1実施形態のランディング部材44と同様に、その一部を着衣当接面22から剥がして捲ることができるように切り込み線45が入れられている。
切り込み線45の上端より端部27寄りの領域が、仮留め手段50の基端部53であり、仮留め手段50の基材51は、基端部53においてシャーシ30の着衣当接面22に固着されている。
基端部53から延びる連接部54において、2本の切り込み線45に囲まれた領域のほぼ全体に粘着層52が設けられ、この粘着層52は、シャーシ30の着衣当接面22上に固着された離型シート56に仮止めされている。
この第2実施形態に係る開放型の使い捨ておむつ20のように、仮留め手段50が、ファスニングシステム31とは別体の構成部材から構成されていると、ファスニングシステム31の位置や構成部材によらず、適宜の位置に、適宜の構成部材によって仮留め手段50を構成することができる。
この第2実施形態において、基材51は、ループを有しないシート状部材によって構成されてもよく、第1実施形態におけるランディング部材44と同じループを有するシート状部材から構成されてもよい。
図9に示すように、この仮留め手段50は、シャーシ30の着衣当接面22上に2つ設けられてもよい。ただし、複数の仮留め手段50が設けられる場合には、それらが幅方向に間隔をあけて、シャーシ30の縦中心線C−Cに関して対称となるように配置されていることが好ましい。それによって、左右のバランスよく、確実におむつを吊り下げることができる。
(第3実施形態)
図10および11に示す第3実施形態に係る開放型の使い捨ておむつ20においては、第2実施形態に係るそれと同じ主要な部材,部位にはそれぞれ同じ符号を付して、その説明を省略してある。
この第3実施形態に係る使い捨ておむつ20が、第2実施形態に係るそれと異なる主な点は、仮留め手段50のファスニング要素がメカニカルファスナのフック部材63である点、および離型シート56が省略されている点である。
仮留め手段50の基材51は、基端部53である端部27寄りの領域において、シャーシ30の着衣当接面22に固着されている。基端部53は、幅方向に細長く、基端部53から股下域24側に延びる連接部54は、ほぼ円形であるが、下端に、摘み代となる突出部を備えている。
基端部53の下側部分には、連接部54の外縁から連続するように、基材51に2本の切り込み線45が入れられている。切り込み線45の上端は、第1および第2実施形態におけるそれらと同様に、鉤型に曲がっている。
連接部54における基材51の内面には、着用者の上半身に付けられる着衣と接続可能なファスニング要素であるメカニカルファスナのフック部材63が設けられている。
この第3実施形態に係る開放型の使い捨ておむつ20のように、仮留め手段50のファスニング要素が、メカニカルファスナのフック部材63であると、着用者が上半身に付ける着衣の素材によっては、ファスニング要素が、粘着剤が塗布されてなる粘着層である場合に比べて、より強固に着衣と強固に係合することができる。また、ファスニング要素が、フック部材63であると、粘着層のように表面の汚れなどによって強度が低下する虞がない。
この第3実施形態において、基材51は、ループを有しないシート状部材によって構成されてもよく、第1実施形態におけるランディング部材44と同じループを有するシート状部材から構成されてもよい。仮留め手段50のファスニング要素であるメカニカルファスナのフック部材63は、表面に凹部が形成されていないものであるが、第1実施形態におけるファスニングシステム31のフック部材43と同様に、表面に複数の凹部が形成されていてもよい。フック部材63は、摘み代となる上記突出部の内面には設けられないことが好ましい。
(第4実施形態)
図12に示す第4実施形態に係る開放型の使い捨ておむつ20においては、第3実施形態に係るそれと同じ主要な部材,部位にはそれぞれ同じ符号を付して、その説明を省略してある。
この第4実施形態に係る使い捨ておむつ20が、第3実施形態に係るそれと異なる主な点は、仮留め手段50のファスニング要素がクリップ部材65であって、そのクリップ部材65が、ストラップ部材66を介してシャーシ30の着衣当接面22に固着されている点である。
クリップ部材65は、プラスチック製の一対のクリップ片とスプリングとからなり、向かい合う一対のクリップ片が、それらの先端部どうしの間に着衣を挟持できるように、スプリングによって付勢されている。一対のクリップ片の対向面は、平らでもよく、凹凸が形成されていてもよい。一対のクリップ片の対向面が平らである場合には、滑り止め防止のために、先端部の対向面側にラバー片が取り付けられていてもよい。
片方のクリップ片の後端部には、ストラップ部材66を挿通することが可能な通路が形成されている。
ストラップ部材66は、不透液性不織布からなる、細長い帯状のものである。ストラップ部材66は、その一端部が、シャーシ30の着衣当接面22に固着され、他端部は、クリップ部材65の後端部に形成されている上記通路に通された後、折り返されて、ストラップ部材66自身の一部に固着されている。ストラップ部材66は、図12に示されているように、その上に補強シート57が重ねられてシャーシ30の着衣当接面22に強固に固着されることが好ましい。
この第4実施形態に係る開放型の使い捨ておむつ20のように、仮留め手段50のファスニング要素がクリップ部材65であると、それによって着衣の一部を挟めば、着衣の材質によらず、おむつを確実に吊り下げることができる。また、クリップ部材65が、ストラップ部材66を介してシャーシ30の着衣当接面22に固着されていることによって、着丈の短い着衣に対しても、適した位置におむつを吊り下げることが可能である。
クリップ部材65の後端部が、シャーシ30の着衣当接面22に直接固着されて、ストラップ部材66が省略されてもよい。その場合には、クリップ部材65が、先端部をおむつの端部27側に向けて、後端部においてシャーシ30の着衣当接面22に固着されるか、クリップ部材65が、先端部の向きを変化させることができるように、後端部においてシャーシ30の着衣当接面22に固着されることが好ましい。
ストラップ部材66は、紐状のものでもよい。ストラップ部材の材料は、不織布のほか、織布や可撓性プラスチックなどの公知の材料から適宜選択することができる。ただし、前後胴周域23,25の連結操作中、おむつの位置が安定するように、ストラップ部材66は、弾性伸縮性を有しない材料で形成されることが好ましい。
クリップ部材65とストラップ部材66、ストラップ部材66とシャーシ30とは、公知のホットメルトなどの接着剤による接合や熱溶着、または縫合など任意の方法により連結される。
ストラップ部材66は、シャーシ30の着衣当接面22に取り外し可能に固定されていてもよい。ストラップ部材66を、取り外し可能にシャーシ30に固定する方法としては、ストラップ部材66を、メカニカルファスナなどの係止手段を介してシャーシ30に固定することが挙げられる。
肌当接面21を形成する表面シートには、公知の透液性の不織布や多孔性プラスチックフィルムなどを使用することができる。
着衣当接面22を形成する裏面シートには、公知の不透液性の不織布やプラスチックフィルムなどを使用することができる。
吸収性芯材40には、粉砕パルプと高吸水性ポリマー粒子との混合物を透液性または透液性と液拡散性とに優れたティッシュペーパや不織布等のシート材料で被覆したものや、粉砕パルプをそのようなシート材料で被覆したものなどを使用することができる。
フラップ28には、通気不透液性の不織布などを使用することができる。
タブシート32には、熱可塑性合成樹脂からなる不織布を使用することができ、その場合、タブシート32上の凸部は、熱エンボス処理によって形成することができる。
フック部材43,63には、雌雄部材から構成される公知のメカニカルファスナの雄部材とすることができる。
ランディング部材44には、その表面に、フック部材43,63が係合可能なループを備えた不織布や織布が使用される。
ランディング部材44とは別体の基材51には、ランディング部材44と同様の不織布や織布のほか、プラスチックフィルムや紙などを使用することができる。
粘着層52を形成する粘着剤は、化粧的に許容される感圧性の粘着剤であり、具体的には、ゴム系,アクリル系,エポキシ系,およびシリコーン系粘着剤などが挙げられる。なかでも、ゴム系粘着剤またはアクリル系粘着剤が好ましい。ゴム系粘着剤のゴム成分としては、ラテックスなどの天然ゴム,スチレン−イソプレン−スチレン共重合体(SIS),スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SBS),スチレンブタジエンゴム(SBR)などの合成ゴムを、単独で、または混合して用いることができる。アクリル系粘着剤のアクリル成分としては、アクリル酸エステル樹脂,メタクリル酸エステル樹脂などのアクリル樹脂を用いることができる。粘着付与剤,軟化剤,充填剤,老化防止剤などの添加剤が、粘着剤に配合されていてもよい。
剥離シート55には、プラスチックフィルムのほか、不織布,織布および紙などを使用することもできる。なお、剥離シート55が、基材51よりも柔軟性の高い材料から形成されていると、基材51を捲り易くなり好ましい。
離型シート56には、材料紙に、ポリエチレンなどの樹脂とシリコンなどの離型剤とが順次積層された公知の離型処理紙を使用することができる。
補強シート57には、上記裏面シートと同様の、公知の不透液性の不織布やプラスチックフィルムなどを使用することができる。
各種構成部材どうしの接合には、ホットメルト接着剤などによる接着、熱溶着または縫合など公知の接合方法を適宜選択して用いることができる。
<粘着層の接着強度を測定する方法>
(1)長さ30mm,幅30mmの粘着層を含む仮留め手段の基材と、長さ50mm,幅30mmの綿布片(JIS L 0803 染色堅ろう度用添付白布3号)を用意し、共に温度20℃,湿度60%の雰囲気中に30分間放置した。
(2)綿布片上に、粘着層が接するように、幅方向の端を合わせて基材を重ね、2kgのローラーを片道かけて圧着した。
(3)温度20℃,湿度60%の雰囲気中に30分間放置した。
(4)チャック間隔:20mm,引張速度:300mm/min,剥離長さ:50mmの条件で、定速伸長引張試験機(株式会社島津製作所製 型式AG−50NI)により剥離強度を測定した。得られた数値を、粘着層の接着強度とした。
この発明の第1実施形態に係る使い捨ておむつを示す斜視図。 仮止め手段の基材が捲られた状態にある図1に示された使い捨ておむつの斜視図。 基材が捲られかけた状態にある仮止め手段を示す図1に示された使い捨ておむつの部分拡大図。 図3の4−4線断面図。 図1に示された使い捨ておむつの装着状態を示す図。 図5の6−6線端面図。 この発明の第2実施形態に係る使い捨ておむつを示す斜視図。 仮止め手段の基材が捲られた状態にある図7に示された使い捨ておむつの斜視図。 複数の仮止め手段が設けられた使い捨ておむつを示す斜視図。 この発明の第3実施形態に係る使い捨ておむつを示す斜視図。 仮止め手段の基材が捲られた状態にある図10に示された使い捨ておむつの斜視図。 この発明の第4実施形態に係る使い捨ておむつを示す斜視図。
20 使い捨ておむつ
21 肌当接面
22 着衣当接面
23 前胴周域(第1胴周域)
24 股下域
25 後胴周域(第2胴周域)
26 両側部
27 端部
30 シャーシ
31 ファスニングシステム
50 仮留め手段
53 基端部
54 連接部
61 粘着層(ファスニング要素)
63 フック部材(ファスニング要素)
65 クリップ部材(ファスニング要素)

Claims (1)

  1. 肌当接面,着衣当接面,長さ方向,幅方向,前記長さ方向に並ぶ第1胴周域,第2胴周域およびそれら胴周域間に位置する股下域を有するシャーシを含み、前記シャーシが、前記幅方向の両側部に、前記第1胴周域と前記第2胴周域とを連結するファスニングシステムを備える開放型の使い捨ておむつにおいて、
    おむつ着用者の上半身に付けられる着衣に対して前記おむつを解放可能に保持することが可能な仮留め手段が、基端部と、この基端部から延びる連接部とを有し、前記第1胴周域に設けられており、
    前記仮留め手段は、前記基端部において前記シャーシの前記着衣当接面に固着されたシート状の基材と、前記連接部において前記基材の前記シャーシと対向する内面に設けられた、前記着衣と接続可能なファスニング要素とを備えており、
    前記基端部が、前記基材における、前記シャーシの前記長さ方向の端部寄りの領域に位置し、前記ファスニング要素が、前記基材における、前記端部寄りの領域よりも前記股下域側に広がる領域に位置し、
    前記ファスニング要素が、メカニカルファスナのフック部材であることを特徴とする前記おむつ。
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