JP2011050143A - 過充電保護回路、電池パック、及び充電システム - Google Patents

過充電保護回路、電池パック、及び充電システム Download PDF

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Abstract

【課題】パルス充電においても、二次電池を過充電から保護できなくなるおそれを低減することができる過充電保護回路、電池パック、充電システムを提供する。
【解決手段】制御部21は、通常状態S1において、端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1を超えた場合判定実行状態S2へ遷移し、判定実行状態S2において、端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1を超えている期間の当該判定実行状態S2になった後の積算値が第1基準時間t1を超えた場合第1充電禁止状態S3へ遷移し、判定実行状態S2において、端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1より低い判定解除電圧Vre2を下回った場合通常状態S1へと遷移し、判定実行状態S2において、端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1より高い第2過充電検知電圧Voc2を超えた場合第2充電禁止状態S4へ遷移して二次電池3の充電を禁止するようにした。
【選択図】図7

Description

本発明は、二次電池を過充電から保護する過充電保護回路、及びこれを備えた、電池パックと充電システムとに関する。
リチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等の二次電池は、満充電電圧を超えて過充電されると、特性が劣化したり安全性が低下したりするおそれがある。そのため、このような二次電池を充電する充電回路は、二次電池が満充電になったことを検出して充電を停止することで、二次電池が過充電にならないように充電を制御するようになっている。
しかし、充電回路の誤動作や故障が生じると、二次電池が過充電されて、二次電池の特性が劣化したり安全性が低下したりするおそれがある。そこで、二次電池を使用する機器や電池パックには、二次電池の過充電を検出し、二次電池の充電を禁止することで過充電から二次電池を保護する過充電保護回路が設けられている(例えば、特許文献1,2,3。)。
図9は、背景技術に係る過充電保護回路の動作を説明するための状態遷移図である。また、図10は、二次電池を定電流充電した場合における過充電保護回路の動作を説明するための波形図である。まず、過充電保護回路は、通常、二次電池の充放電が可能な通常状態(ステートS101)になっている。ここで、図10のタイミングT101で二次電池の定電流充電が開始されると、二次電池の電池電圧が上昇する。
そして、電池電圧が過充電検知電圧V1を超えると(タイミングT102)、タイマ回路が計時を開始し、そのタイマ値が上昇する。そして、タイマ値が閾値時間t101に達すると、過充電保護回路は、ステートS101から、二次電池の過充電状態を示すステートS102へ遷移する。ステートS102では、二次電池の充電が禁止され、二次電池に充電電流が流れなくなって、電池電圧が低下する(タイミングT103)。このようにして、二次電池が過充電から保護されるようになっている。
そして、ステート102においても放電は可能であるから、二次電池が放電して電池電圧が禁止解除電圧V2を下回った状態が閾値時間t102の間継続すると、通常状態(ステート101)に遷移して、再び二次電池の充電が可能にされるようになっている。
特開平5−111177号公報 特開平8−186940号公報 特開平11−89099号公報
ところで、二次電池の充電方式として、充電電流をパルス状にオン、オフしながら充電を行うパルス充電方式が知られている。図11は、パルス充電が行われた場合における、図9の過充電保護動作を説明するための波形図である。
まず、タイミングT111において、二次電池への、パルス状の充電電流の供給が開始される。図11では、充電電流が流れている時間をton、充電電流が停止されている時間をtoffで示している。そして、電池電圧が過充電検知電圧V1を超えると(タイミングT112)、タイマ回路が計時を開始し、そのタイマ値が上昇する。
ここで、タイマ値がt101に達する前に、タイミングT111から時間tonが経過すると、充電電流がゼロになって電池電圧が低下し、過充電検知電圧V1を下回る。そうすると、タイマがリセットされてステートS101のまま維持され、ステートS102へ遷移しないから、パルス充電は禁止されない。
そして、タイミングT113から時間toff経過すると、再び充電電流が流れて電池電圧が過充電検知電圧V1を超え(タイミングT114)、タイマ回路が計時を開始し、そのタイマ値が上昇する。ここで、時間tonが閾値時間t101より短いと、必ずタイマ値がt101に達する前に時間tonが経過して充電電流がゼロになり、電池電圧が低下して過充電検知電圧V1を下回る。そうすると、タイマがリセットされてステートS101のまま維持され、ステートS102へ遷移しないから、パルス充電は禁止されない(タイミングT115)。
また、パルス充電においては、二次電池の充電が進むにつれて時間tonを短くするように、充電パルスを制御するようになっている。すなわち、時間tonは、可変制御されるから、予め閾値時間t101を時間tonより短い値に設定しておくことはできない。
以下、タイミングT115〜タイミングT114〜タイミングT115・・・の動作が継続し、二次電池の充電が禁止されないままパルス充電が継続することとなり、二次電池を過充電から保護することができないという、不都合があった。
本発明の目的は、パルス充電においても、二次電池を過充電から保護できなくなるおそれを低減することができる過充電保護回路、電池パック、及び充電システムを提供することである。
本発明に係る過充電保護回路は、二次電池の端子電圧を検出する電圧検出部と、前記二次電池を充電可能にする通常状態と前記二次電池が過充電状態か否かを判定する判定実行状態と前記二次電池の充電を禁止する第1及び第2充電禁止状態とを含む各状態を有する制御部とを備え、前記制御部は、前記通常状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が、前記二次電池の充電を禁止すべき電圧として予め設定された第1過充電検知電圧を超えた場合、前記判定実行状態へ遷移し、前記判定実行状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が前記第1過充電検知電圧を超えている期間の当該判定実行状態になった後の積算値が、予め設定された第1基準時間を超えた場合、前記第1充電禁止状態へ遷移して前記二次電池の充電を禁止し、前記判定実行状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が前記第1過充電検知電圧より低い判定解除電圧を下回った場合、前記通常状態へと遷移して前記二次電池を充電可能にし、前記判定実行状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が前記第1過充電検知電圧より高い電圧に予め設定された第2過充電検知電圧を超えた場合、第2充電禁止状態へ遷移して前記二次電池の充電を禁止する。
この構成によれば、制御部は、二次電池を充電可能にする通常状態と、二次電池の充電を禁止する第1充電禁止状態との他に、二次電池が過充電状態か否かを判定する判定実行状態と、前記第1充電禁止状態とは遷移条件が異なる第2充電禁止状態とをとり得るようになっている。そして、通常状態において、二次電池の端子電圧が第1過充電検知電圧を超えると、制御部は、一旦判定実行状態へ遷移する。判定実行状態になると、二次電池の端子電圧が第1過充電検知電圧より低い判定解除電圧を下回らない限り、通常状態へ遷移しないので、パルス充電の充電パルスがオフしても、判定実行状態が維持されるようになっている。そして、パルス充電の充電パルスがオン、オフを繰り返したとしても、判定実行状態が維持されている間、二次電池の端子電圧が第1過充電検知電圧を超えている期間が積算されるので、パルス充電が継続すると、当該積算値が増大し、いずれ第1基準時間を超えることとなる。そうすると、制御部21は、第1充電禁止状態へ遷移して、二次電池の充電を禁止するので、パルス充電においても、二次電池を過充電から保護できなくなるおそれを低減することができる。
ここで、二次電池の内部抵抗値が正常時よりも増大した状態になっていると、パルス充電の充電パルスがオフしたときの端子電圧の低下量が正常時よりも増大し、端子電圧が判定解除電圧を下回って通常状態へ移行してしまう。そうすると、再び判定実行状態に移行したときには、改めて端子電圧が第1過充電検知電圧を超える期間の積算が行われるから、通常状態と判定実行状態との間での状態遷移が繰り返されて、パルス充電が禁止されることなく継続する。しかしながら、この構成によれば、パルス充電が継続してさらに二次電池の端子電圧が第1過充電検知電圧を超えて上昇し、二次電池の端子電圧が第2過充電検知電圧を超えると、第2充電禁止状態へ遷移して二次電池の充電が禁止されるので、二次電池の内部抵抗値が正常時よりも増大した状態においても、二次電池をパルス充電による過充電から保護できなくなるおそれを低減することができる。
また、前記判定解除電圧として、充電中における端子電圧が前記第1過充電検知電圧となる充電状態の前記二次電池の、開路電圧より低い電圧が、予め設定されていることが好ましい。
二次電池の端子電圧は、充電電流が流れる充電中、二次電池の内部抵抗で生じる電圧上昇分を含むため、開路電圧より高い電圧になっている。この充電中における端子電圧が第1過充電検知電圧となるまで充電された状態の二次電池において、充電電流をゼロにしたときの開路電圧より低い電圧を、前記判定解除電圧として設定すると、判定実行状態において、パルス充電の充電パルスがオフしても、内部抵抗が正常である限り、二次電池の端子電圧が判定解除電圧を下回ることがない。従って、充電パルスがオフした際に、確実に判定実行状態を維持できるので、二次電池の端子電圧が第1過充電検知電圧を超えている期間の積算を継続することができる結果、パルス充電においても、二次電池を過充電から保護する確実性が向上する。
また、前記制御部は、前記判定実行状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が前記過充電検知電圧より低い判定解除電圧を下回った場合、さらに当該端子電圧が前記判定解除電圧を下回る状態が、予め設定された第2基準時間の間、継続した場合に、前記通常状態へと遷移して前記二次電池を充電可能とすることが好ましい。
この構成によれば、判定実行状態において、充電パルスがオフした際に、ノイズの影響によって瞬時的に二次電池の端子電圧が判定解除電圧を下回った場合であっても、第2基準時間の間継続しない限り判定実行状態が維持される。その結果、ノイズによって誤って通常状態へ遷移するおそれが低減されて、二次電池の端子電圧が第1過充電検知電圧を超えている期間の積算が継続される確実性が向上するので、二次電池を過充電から保護する確実性が向上する。
また、前記制御部は、前記第1充電禁止状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が、予め設定された第3基準時間の間、継続して前記判定解除電圧以下の第1禁止解除電圧を下回った場合、前記通常状態へと遷移して前記二次電池を充電可能とすることが好ましい。
この構成によれば、第1充電禁止状態において、例えば二次電池が放電するなどして端子電圧が低下し、端子電圧が第3基準時間の間、継続して第1禁止解除電圧を下回った場合、二次電池の過充電状態が解消したと考えられるので、制御部は、通常状態へと遷移して二次電池を充電可能にする。これにより、一旦、充電が禁止された二次電池であっても、過充電状態が解消すれば、再び充電が可能となる。
また、前記制御部は、前記判定実行状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が前記第2過充電検知電圧を超えた場合、当該端子電圧が当該第2過充電検知電圧を超えている時間の積算値である累積時間の計時を開始し、その後前記各状態において当該端子電圧が前記第2過充電検知電圧を超えている時間を積算して当該累積時間の計時を継続し、前記判定実行状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が前記第2過充電検知電圧を超え、さらに前記積算された累積時間が、予め設定された第4基準時間を超えた場合に前記第2充電禁止状態へ遷移して前記二次電池の充電を禁止することが好ましい。
この構成によれば、判定実行状態において、ノイズの影響によって瞬時的に二次電池の端子電圧が第2過充電検知電圧を超えた場合であっても、累積時間が第4基準時間を超えなければ第2充電禁止状態へ移行しないので、ノイズにより誤って二次電池の充電が禁止されるおそれが低減される。また、二次電池の端子電圧が第2過充電検知電圧を超えると、その後各状態において当該端子電圧が前記第2過充電検知電圧を超えている時間が継続して積算されて累積時間が計時される。そのため、例えば二次電池の内部抵抗値が正常時よりも増大した状態になっており、上述したように通常状態と判定実行状態との間での状態遷移が繰り返された場合であっても、累積時間の計時が継続される。そして、累積時間が第4基準時間を超えると、第2充電禁止状態へ遷移して二次電池の充電が禁止されるので、ノイズの影響を低減しつつ、二次電池をパルス充電による過充電から保護できなくなるおそれを低減することができる。
また、前記制御部は、前記第2充電禁止状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が、前記判定解除電圧以下の第2禁止解除電圧を下回った場合、前記通常状態へと遷移して前記二次電池を充電可能とする禁止解除処理を実行することが好ましい。
この構成によれば、第2充電禁止状態において、例えば二次電池が放電するなどして端子電圧が低下し、端子電圧が第2禁止解除電圧を下回った場合、二次電池の過充電状態が解消したと考えられるので、制御部は、通常状態へと遷移して二次電池を充電可能にする。これにより、一旦、充電が禁止された二次電池であっても、過充電状態が解消すれば、再び充電が可能となる。
また、前記第2充電禁止状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が前記第2禁止解除電圧を下回った場合、前記禁止解除処理においてさらに前記積算された累積時間をゼロに初期化することが好ましい。
この構成によれば、二次電池の端子電圧が第2禁止解除電圧を下回り、二次電池の過充電状態が解消したと考えられるときは、累積時間がゼロに初期化されて通常状態へと遷移するので、その後判定実行状態へ移行した場合において、過去に積算された累積時間に基づいて誤って第2充電禁止状態へ移行してしまうことが防止される。
また、前記制御部は、前記第2充電禁止状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が前記第2禁止解除電圧を下回り、さらに当該端子電圧が前記第2禁止解除電圧を下回る状態が予め設定された第5基準時間の間、継続した場合に、前記禁止解除処理を実行することが好ましい。
この構成によれば、第2充電禁止状態において、ノイズの影響によって瞬時的に二次電池の端子電圧が第2禁止解除電圧を下回った場合であっても、第5基準時間の間継続しない限り第2充電禁止状態が維持される。その結果、ノイズによって誤って禁止解除処理が実行されて通常状態へ遷移するおそれが低減される。
また、オフすることにより前記二次電池の充電電流を遮断する充電用スイッチング素子と、オフすることにより前記二次電池の放電電流を遮断する放電用スイッチング素子とをさらに備え、前記制御部は、前記充電用スイッチング素子をオフ、前記放電用スイッチング素子をオンさせることにより前記二次電池の充電を禁止し、前記充電用スイッチング素子をオン、前記放電用スイッチング素子をオンさせることにより前記二次電池を充電可能とすることが好ましい。
この構成によれば、第1及び第2充電禁止状態において、制御部は、充電用スイッチング素子をオフ、放電用スイッチング素子をオンさせることにより、二次電池の放電は可能な状態にしたまま、二次電池の充電のみを禁止することができるので、第1及び第2充電禁止状態において、二次電池を放電させて過充電状態を解消させることが容易である。
また、前記制御部は、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が、前記二次電池の過放電を防止するために予め設定された放電禁止電圧以下になった場合、前記放電用スイッチング素子を強制的にオフさせることが好ましい。
この構成によれば、電圧検出部によって検出された端子電圧が、二次電池の過放電を防止するために予め設定された放電禁止電圧以下になると、制御部によって、放電用スイッチング素子がオフされて、それ以上の放電が禁止されるので、二次電池の過放電を防止することが可能となる。
また、本発明に係る電池パックは、上述の過充電保護回路と、前記二次電池とを備える。
この構成によれば、過充電保護回路を備えた電池パックにおいて、電池パックがパルス充電された場合であっても、二次電池を過充電から保護できなくなるおそれを低減することができる。
また、本発明に係る充電システムは、上述の過充電保護回路と、前記二次電池へ、予め設定された充電電流をパルス状に周期的に供給することでパルス充電を行う充電部とを備える。
この構成によれば、二次電池にパルス充電を行う充電部を備えた充電システムにおいて、二次電池を過充電から保護できなくなるおそれを低減することができる。
このような構成の過充電保護回路では、制御部は、二次電池を充電可能にする通常状態と、二次電池の充電を禁止する第1充電禁止状態との他に、二次電池が過充電状態か否かを判定する判定実行状態と、前記第1充電禁止状態とは遷移条件が異なる第2充電禁止状態とをとり得るようになっている。そして、通常状態において、二次電池の端子電圧が第1過充電検知電圧を超えると、制御部は、一旦判定実行状態へ遷移する。判定実行状態になると、二次電池の端子電圧が第1過充電検知電圧より低い判定解除電圧を下回らない限り、通常状態へ遷移しないので、パルス充電の充電パルスがオフしても、判定実行状態が維持されるようになっている。そして、パルス充電の充電パルスがオン、オフを繰り返したとしても、判定実行状態が維持されている間、二次電池の端子電圧が第1過充電検知電圧を超えている期間が積算されるので、パルス充電が継続すると、当該積算値が増大し、いずれ第1基準時間を超えることとなる。そうすると、制御部21は、第1充電禁止状態へ遷移して、二次電池の充電を禁止するので、パルス充電においても、二次電池を過充電から保護できなくなるおそれを低減することができる。
ここで、二次電池の内部抵抗値が正常時よりも増大した状態になっていると、パルス充電の充電パルスがオフしたときの端子電圧の低下量が正常時よりも増大し、端子電圧が判定解除電圧を下回って通常状態へ移行してしまう。そうすると、再び判定実行状態に移行したときには、改めて端子電圧が第1過充電検知電圧を超える期間の積算が行われるから、通常状態と判定実行状態との間での状態遷移が繰り返されて、パルス充電が禁止されることなく継続する。しかしながら、この構成によれば、パルス充電が継続してさらに二次電池の端子電圧が第1過充電検知電圧を超えて上昇し、二次電池の端子電圧が第2過充電検知電圧を超えると、第2充電禁止状態へ遷移して二次電池の充電が禁止されるので、二次電池の内部抵抗値が正常時よりも増大した状態においても、二次電池をパルス充電による過充電から保護できなくなるおそれを低減することができる。
また、このような構成の電池パックは、電池パックがパルス充電された場合であっても、二次電池を過充電から保護できなくなるおそれを低減することができる。
また、このような構成の充電システムは、二次電池にパルス充電を行う充電部を備えた充電システムにおいて、二次電池を過充電から保護できなくなるおそれを低減することができる。
本発明の一実施形態に係る過充電保護回路の一例である電池保護回路を備えた電池パック、及び充電システムの構成の一例を示すブロック図である。 過充電保護回路としての制御部が、第2充電禁止状態を含まない場合の動作の一例を示す状態遷移図である。 パルス充電が行われた場合における電池保護回路の動作を説明するための波形図である。 第2基準時間が充電停止時間に満たない場合の電池保護回路の動作について説明するための説明図である。 図2に示す状態遷移図において、判定実行状態から第1充電禁止状態への遷移条件を、「端子電圧が第1過充電検知電圧を下回る時間が継続して第2基準時間を超えた場合」としたときの状態遷移図である。 第2基準時間が充電停止時間に満たない場合に、図5の状態遷移図に示す動作を行った場合を説明するための説明図である。 図1に示す電池保護回路において、制御部が、第2充電禁止状態を含む場合の動作の一例を示す状態遷移図である。 パルス充電が行われた場合における、図7の状態遷移図に基づく電池保護回路の動作を説明するための波形図である。 背景技術に係る過充電保護回路の動作を説明するための状態遷移図である。 図9に示す過充電保護回路の、二次電池を定電流充電した場合における動作を説明するための波形図である。 パルス充電が行われた場合における、図9に示す過充電保護回路の動作を説明するための波形図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る過充電保護回路の一例である電池保護回路を備えた電池パック、及び充電システムの構成の一例を示すブロック図である。
図1に示す充電システム100は、電池パック1と、充電装置101とが接続されて構成されている。充電装置101は、充電部102と、充電部102の正極側に接続された接続端子111と、充電部102の負極側に接続された接続端子112とを備えている。電池パック1は、電池保護回路2、二次電池3、及び接続端子11,12を備えている。
また、電池保護回路2は、制御部21、電圧検出部22、タイマ回路23、スイッチング素子Q1,Q2、及びダイオードD1,D2を備えて構成されている。制御部21、電圧検出部22、及びタイマ回路23は、例えば集積回路によって構成されている。
電池パック1は、例えば携帯電話機、デジタルカメラ、携帯型パーソナルコンピュータ、電気自動車、ハイブリットカー等、種々の電池駆動機器、装置に接続されて、電力を供給する電池パックである。
充電部102は、例えば商用電源電圧から電池パック1の充電電流を生成する電源回路であってもよく、例えば太陽光、風力、あるいは水力といった自然エネルギーに基づき発電する発電装置や、内燃機関等の動力によって発電する発電装置等であってもよい。
なお、充電システム100は、必ずしも電池パック1と充電装置101とに分離可能に構成されるものに限られず、充電システム100全体で一つの電池保護回路2が構成されていてもよい。また、電池保護回路2を、電池パック1と充電装置101とで分担して備えるようにしてもよい。また、電池保護回路2は、電池パックに内蔵されている例に限らない。例えば、上述のような電池駆動機器、装置に電池保護回路2が設けられていてもよく、二次電池3を充電する充電装置101に電池保護回路2が設けられていてもよい。
二次電池3は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等、種々の二次電池で構成されている。二次電池3は、単電池であってもよく、複数の二次電池が組み合わされた組電池であってもよい。なお、以下に記載される電圧値は、二次電池3が、リチウムイオン二次電池の単電池(単セル)で構成されている場合の電圧値を例示している。二次電池3が、複数のセルが直列接続されて構成されている場合、以下に例示されている電圧値に、直列セル数を乗じた電圧値が用いられる。
接続端子11,12は、電池駆動機器、装置や充電器等に接続可能な電極やコネクタ等の接続端子である。接続端子11は、二次電池3の正極に接続されている。接続端子12は、スイッチング素子Q1,Q2を介して二次電池3の負極に接続されている。
そして、充電装置101に電池パック1が取り付けられると、接続端子11と接続端子111、接続端子12と接続端子112とがそれぞれ接続されて、充電部102から出力された充電電流が、スイッチング素子Q1,Q2を介して二次電池3へ供給されるようになっている。
スイッチング素子Q1,Q2としては、種々のスイッチング素子を用いることができ、例えばFET(Field Effect Transistor)が用いられている。スイッチング素子Q1のソース−ドレイン間には、接続端子12側がアノードとなる方向に寄生ダイオードD1が形成されている。また、スイッチング素子Q2のソース−ドレイン間には、二次電池3側がアノードとなる方向に寄生ダイオードD2が形成されている。
スイッチング素子Q1,Q2のゲートは、電池保護回路2に接続されている。そして、スイッチング素子Q1,Q2は、電池保護回路2からの制御信号に応じてオン、オフするようになっている。これにより、スイッチング素子Q1(充電用スイッチング素子)がオフすると、二次電池3の充電のみが禁止される。また、スイッチング素子Q2(放電用スイッチング素子)がオフすると、二次電池3の放電のみが禁止される。
電圧検出部22は、二次電池3の端子電圧Vcellを検出する。電圧検出部22としては、例えばコンパレータ、誤差増幅器、アナログデジタルコンバータ等、種々の電圧検出回路を用いることができる。
タイマ回路23は、後述する第1基準時間t1、第2基準時間t2、第3基準時間t3、第4基準時間t4、及び第5基準時間t5を計時する。タイマ回路23は、例えばマルチバイブレータ等のアナログタイマであってもよく、PTM(Programmable Timer Module)等のデジタルタイマであってもよい。また、第1基準時間t1(積算時間ta)、第2基準時間t2、第3基準時間t3、第4基準時間t4(累積時間ts)、及び第5基準時間t5を計時するタイマ回路をそれぞれ備えていてもよい。
制御部21は、例えばステートマシンや論理回路を用いて構成されていてもよく、例えばマイクロコンピュータを用いて構成されていてもよい。制御部21は、例えば電圧検出部22によって検出される端子電圧Vcellが、二次電池3の過放電を防止するために予め設定された放電禁止電圧Voffを超えている場合、スイッチング素子Q2をオンさせて二次電池3を放電可能とし、端子電圧Vcellが放電禁止電圧Voff以下になった場合、スイッチング素子Q2をオフさせて、過放電による二次電池3の劣化を防止するようになっている。
また、過充電保護回路としての制御部21は、二次電池3を充電可能にする通常状態S1、二次電池3が過充電状態か否かを判定する判定実行状態S2、二次電池3の充電を禁止する第1充電禁止状態S3及び第2充電禁止状態S4を有している。通常状態S1、判定実行状態S2、第1充電禁止状態S3、及び第2充電禁止状態S4は、例えばステートマシンのステート、論理ゲートのオン、オフ状態、フリップフロップ回路のオン、オフ状態、あるいはマイクロコンピュータによるプログラムの実行状態等によって得られるようになっている。
図2は、制御部21が、第2充電禁止状態S4を備えない場合の動作の一例を参考として示す状態遷移図である。
まず、制御部21は、通常、二次電池の充放電が可能な通常状態S1になっている。図3は、接続端子11,12に接続された充電部102によって、パルス充電が行われた場合における電池保護回路2の動作を説明するための波形図である。図3の横軸は時間の経過を示している。また、上から順に、二次電池3へ供給される充電電流、二次電池3の端子電圧Vcell、及び端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1を超えている期間の積算値である積算時間taを示している。
まず、タイミングT1において、充電部102から接続端子11,12を介して二次電池3へ、パルス状の充電電流の供給が開始される。図3では、充電電流が流れている充電時間をton、充電電流が停止されている充電停止時間をtoffで示している。そして、パルス状の充電電流により二次電池3が充電されるのに伴って、端子電圧Vcellが徐々に上昇する。図3は、第2基準時間t2>充電停止時間toffである場合の動作について、示している。
なお、充電部102は、充電時間ton、充電停止時間toffを一定にしてもよく、充電が進むにつれて、充電時間tonを短く、充電停止時間toffを長くしてデューティ比を減少させる構成であってもよい。
そして、電圧検出部22で検出された端子電圧Vcellが、二次電池3の充電を禁止すべき電圧として、例えば4.3Vに予め設定された第1過充電検知電圧Voc1を超えると(タイミングT2)、制御部21が判定実行状態S2へ移行する。そして、制御部21が、タイマ回路23を用いて、端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1を超えている時間の積算を開始し、その積算値である積算時間taが増大する。
そして、積算時間taが第1基準時間t1に達する前に、タイミングT1から充電時間tonが経過すると、充電電流がゼロになる。そうすると、二次電池3の内部抵抗に充電電流が流れることで生じていた電圧降下がゼロとなり、電圧検出部22で検出される端子電圧Vcellが低下し、第1過充電検知電圧Voc1を下回る(タイミングT3)。第1基準時間t1としては、正常なパルス充電において、端子電圧Vcellのピーク電圧が第1過充電検知電圧Voc1を上回る状態でパルス充電が実行される時間より長い時間、例えば5秒程度の時間が予め設定されている。
ここで、充電電流が流れているときに端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1になる充電状態の二次電池3について、充放電電流をゼロにしたときの端子電圧Vcellである開路電圧(Open circuit voltage)より低い電圧、例えば4.1Vが、判定解除電圧Vre2として予め設定されている。
従って、タイミングT2において、端子電圧Vcellが、二次電池3のSOC(State Of Charge)の増大に伴い第1過充電検知電圧Voc1を超えた場合には、タイミングT3において充放電電流がゼロになっても、端子電圧Vcellが判定解除電圧Vre2以下になることはない。そのため、制御部21は、タイミングT3においても通常状態S1へ移行することなく判定実行状態S2を維持し、積算時間taがそのまま維持される。
一方、タイミングT2において、二次電池3が、第1過充電検知電圧Voc1に相当するSOCに達していないにもかかわらず、例えばノイズによって、瞬時的に端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1を超えた場合には、ノイズが消えれば端子電圧Vcellが判定解除電圧Vre2を下回る。そして、電圧検出部22で検出された端子電圧Vcellが、判定解除電圧Vre2を下回っている時間が第2基準時間t2を超えると、制御部21は、通常状態S1へ移行する。
第2基準時間t2としては、ノイズを排除できる程度の時間、例えば1秒程度の時間が予め設定されている。これにより、ノイズにより誤って判定実行状態S2へ遷移した場合、判定実行状態S2において、ノイズに起因して端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1を超えた時間が積算されて第1充電禁止状態S3へ遷移してしまうおそれが低減される。
また、判定実行状態S2において、端子電圧Vcellが判定解除電圧Vre2を下回る時間が継続して第2基準時間t2を超えた場合に通常状態S1へ遷移するので、ノイズによって瞬時的に端子電圧Vcellが判定解除電圧Vre2を下回った場合に誤って、通常状態S1に遷移してしまうおそれが低減される。
次に、判定実行状態S2において、タイミングT3から充電停止時間toffが経過すると、再び二次電池3に充電電流が流れて端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1を超える(タイミングT4)。そうすると、タイマ回路23によって、端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1を超えている時間の積算が実行され、積算時間taが増大する。
以降、タイミングT3,T4と同様の動作が繰り返されて、積算時間taが増大する。そして、積算時間taが、予め設定された第1基準時間t1を超えると、制御部21は、第1充電禁止状態S3へ遷移してスイッチング素子Q1をオフにすることで、二次電池3の充電を禁止する(タイミングT5)。これにより、パルス充電においても二次電池を過充電から保護することができる。
なお、制御部21は、第1充電禁止状態S3において、スイッチング素子Q1をオフすることで、二次電池3の充電を禁止する例を示したが、例えば制御部21は、第1充電禁止状態S3において、充電部102へ充電の停止要求を送信することにより、充電部102による充電電流の供給を停止させて、充電を禁止するようにしてもよい。
第1充電禁止状態S3においては、スイッチング素子Q1がオフされても、ダイオードD1を介して二次電池3が放電可能にされている。そして、例えば接続端子11,12に接続された図略の負荷装置へ二次電池3から電力供給されて、電圧検出部22により検出される端子電圧Vcellが、過充電のおそれのない電圧として例えば4.1Vに予め設定された第1禁止解除電圧Vre1を下回り、かつ下回っている時間が第3基準時間t3を超えると、制御部21は、通常状態S1へ遷移する。通常状態S1へ遷移すると、制御部21は、スイッチング素子Q1をオンして二次電池3の充電を可能にする。
第3基準時間t3としては、ノイズを排除できる程度の時間、例えば1秒程度の時間が予め設定されている。これにより、ノイズにより瞬時的に端子電圧Vcellが第1禁止解除電圧Vre1を下回った場合に、誤って通常状態S1へ遷移し、二次電池3が充電されて過充電になるおそれが低減される。
なお、図3においては、第1禁止解除電圧Vre1と判定解除電圧Vre2とが等しい電圧に設定されている例を示しているが、判定解除電圧Vre2は、充電電流が流れているときに端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1になる充電状態の二次電池3の開路電圧より低い電圧にされていればよく、第1禁止解除電圧Vre1以上の電圧値であってもよい。
次に、第2基準時間t2<充電停止時間toffである場合の電池保護回路2の動作について、図4を参照しつつ説明する。まず、タイミングT11において、充電部102から接続端子11,12を介して二次電池3へ、パルス状の充電電流の供給が開始される。そして、パルス状の充電電流により二次電池3が充電されるのに伴って、端子電圧Vcellが徐々に上昇する。
そして、電圧検出部22で検出された端子電圧Vcellが、第1過充電検知電圧Voc1を超えると(タイミングT12)、制御部21が判定実行状態S2へ移行する。そして、制御部21がタイマ回路23を用いて、端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1を超えている時間の積算を開始し、積算時間taの値が増大する。タイミングT12では、瞬時的に端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1を超えているものの、二次電池3は、まだ第1過充電検知電圧Voc1に相当するSOCまで充電されていないものとする。
そして、タイミングT12から充電時間tonが経過して充電電流がゼロになる。そうすると、電圧検出部22で検出される端子電圧Vcellが低下し、判定解除電圧Vre2を下回る(タイミングT13)。ここで、第2基準時間t2<充電停止時間toffであるから、再び充電電流の供給が開始されるより前に、第2基準時間t2が経過する(タイミングT14)。そうすると、制御部21は、通常状態S1に遷移して、積算時間taの値が初期化される。
次に、タイミングT15で再び二次電池3への充電電流の供給が開始され、二次電池3が過充電状態になるまでSOCが増大し、端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1を超える(タイミングT15)。そうすると、制御部21が判定実行状態S2へ移行する。そして、制御部21がタイマ回路23を用いて、端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1を超えている時間の積算を開始し、積算時間taの値が増大する。
そして、タイミングT15から充電時間tonが経過して充電電流がゼロになる。そうすると、電圧検出部22で検出される端子電圧Vcellが低下する。このとき、二次電池3は、第1過充電検知電圧Voc1に相当するSOCまで充電されているから、端子電圧Vcellは、判定解除電圧Vre2を上回る(タイミングT16)。そのため、制御部21は、タイミングT16においても通常状態S1へ移行することなく判定実行状態S2を維持し、積算時間taがそのまま維持される。
次に、判定実行状態S2において、タイミングT16から充電停止時間toffが経過すると、再び二次電池3に充電電流が流れて端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1を超える(タイミングT17)。そうすると、制御部21がタイマ回路23を用いて、端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1を超えている時間の積算が実行され、積算時間taが増大する。
以降、タイミングT16,T17と同様の動作が繰り返されて、積算時間taが増大する。そして、積算時間taが、第1基準時間t1を超えると、制御部21は、第1充電禁止状態S3へ遷移してスイッチング素子Q1をオフにすることで、二次電池3の充電を禁止する(タイミングT18)。これにより、パルス充電において、第2基準時間t2<充電停止時間toffである場合においてもパルス充電を禁止して、二次電池3を過充電から保護することができる。
次に、判定解除電圧Vre2が、第1過充電検知電圧Voc1より低い電圧、より具体的には、充電中における端子電圧が第1過充電検知電圧Voc1となる充電状態の二次電池3の、開路電圧より低い電圧に設定されていることの効果について説明する。
図5は、図2に示す状態遷移図において、判定実行状態S2から第1充電禁止状態S3への遷移条件を、仮に、「端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1を下回る時間が継続して第2基準時間t2を超えた場合」としたときの状態遷移図である。図5に示す状態遷移図によれば、まず、第2基準時間t2>充電停止時間toffである場合は、図3と同様の動作となり、二次電池3を過充電から保護することができる。
一方、第2基準時間t2<充電停止時間toffである場合、図5に示す状態遷移図によれば、図6に示すような動作となる。まず、タイミングT21において、図略の充電回路から接続端子11,12を介して二次電池3へ、パルス状の充電電流の供給が開始される。そして、パルス状の充電電流により二次電池3が充電されるのに伴って、端子電圧Vcellが徐々に上昇する。
そして、電圧検出部22で検出された端子電圧Vcellが、第1過充電検知電圧Voc1を超えると(タイミングT22)、制御部21が判定実行状態S2へ移行する。そして、制御部21がタイマ回路23を用いて、端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1を超えている時間の積算を開始し、積算時間taが増大する。
そして、積算時間taが第1基準時間t1に達する前に、タイミングT22から充電時間tonが経過すると、充電電流がゼロになる。そうすると、二次電池3の内部抵抗に充電電流が流れることで生じていた電圧降下がゼロとなり、電圧検出部22で検出される端子電圧Vcellが低下し、第1過充電検知電圧Voc1を下回る(タイミングT23)。
そうすると、第2基準時間t2<充電停止時間toffであるから、タイミングT23から充電停止時間toffが経過する前に、端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1を下回ったまま必ず第2基準時間t2が経過し、制御部21が、通常状態S1へ遷移し、積算時間taが初期化される(タイミングT24)。
以降、タイミングT22〜T24を繰り返し、積算時間taが第1基準時間t1に達することなくパルス充電が継続される。従って、図6に示す状態遷移図によれば、第2基準時間t2<充電停止時間toffの場合に二次電池3を過充電から保護することができない。
しかしながら、図2に示す状態遷移図に従う制御部21によれば、図4に示すように、第2基準時間t2<充電停止時間toffとなる場合であっても、タイミングT18でパルス充電を禁止して、二次電池3を過充電から保護することができる。
次に、制御部21が、第2充電禁止状態S4を有する場合の動作、及び効果について説明する。図7は、制御部21が、第2充電禁止状態S4を含む場合の動作の一例を示す状態遷移図である。
ここで、図7に記載の状態遷移図において、二次電池3の内部抵抗値が正常であった場合には、第2充電禁止状態S4に状態遷移することはなく、図2、図3、図4と同様に動作する。しかしながら、二次電池3に何らかの異常が生じて二次電池3の内部抵抗値が正常の値よりも増大した場合、充電部102によってパルス充電が行われると、充電停止時間toffが第2基準時間t2より長い場合には、通常状態S1と判定実行状態S2との間で状態遷移を繰り返して、過充電状態でのパルス充電が継続されてしまうおそれがある。
そこで、このような場合にパルス充電を禁止するために、第2充電禁止状態S4が設けられている。以下、図7、図8を用いて、二次電池3の内部抵抗値が正常の値よりも増大した場合において、充電停止時間toffが第2基準時間t2より長いときの電池保護回路2の動作について、説明する。なお、充電停止時間toffが第2基準時間t2より短いときは、図3において、充電停止時間toffのとき、端子電圧Vcellが判定解除電圧Vre2を下回る点を除いて図3と同様であるのでその説明を省略する。
まず、タイミングT11において、充電部102から接続端子11,12を介して二次電池3へ、パルス状の充電電流の供給が開始される。そして、パルス状の充電電流により二次電池3が充電されるのに伴って、端子電圧Vcellが徐々に上昇する。
そして、電圧検出部22で検出された端子電圧Vcellが、第1過充電検知電圧Voc1を超えると(タイミングT12)、制御部21が判定実行状態S2へ移行する。そして、制御部21がタイマ回路23を用いて、端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1を超えている時間の積算を開始し、積算時間taが増大する。
そして、電圧検出部22で検出される端子電圧Vcellが、第1過充電検知電圧Voc1より高い電圧、例えば4.35Vに予め設定された第2過充電検知電圧Voc2を超えた場合(タイミングT31)、制御部21は、例えばタイマ回路23を用いて、Vcell>Voc2となっている時間の積算値である累積時間tsの計時を開始(ステートST)し、その後、状態S1〜S3の各状態において端子電圧Vcellが第2過充電検知電圧Voc2を超えている時間を積算して累積時間tsの計時を継続する。
なお、図8においては、説明を簡略化するため端子電圧Vcellが、第1過充電検知電圧Voc1を超えた(タイミングT12)すぐ後(タイミングT31)に、端子電圧Vcellが、第2過充電検知電圧Voc2を超えるように記載しているが、二次電池3の内部抵抗値が正常であれば、パルス充電が継続しても、端子電圧Vcellが第2過充電検知電圧Voc2を超える前に、第1充電禁止状態S3に遷移してスイッチング素子Q1がオフするように、第2過充電検知電圧Voc2が、第1過充電検知電圧Voc1より高い電圧値に設定されている。
すなわち、二次電池3の内部抵抗値が正常であれば、端子電圧Vcellが第2過充電検知電圧Voc2を超えることはない。
そして、タイミングT12から充電時間tonが経過して充電電流がゼロになる(タイミングT13)。そうすると、二次電池3の内部抵抗を充電電流が流れることにより生じていた電圧がゼロになって、端子電圧Vcellが低下する。
ここで、判定解除電圧Vre2は、二次電池3に充電電流が流れているときに端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1になる充電状態の二次電池3について、充放電電流をゼロにしたときの端子電圧Vcellである開路電圧より低い電圧が、判定解除電圧Vre2として予め設定されているから、もし二次電池3が正常であれば、端子電圧Vcellが開路電圧付近まで低下しても、端子電圧Vcellが判定解除電圧Vre2を下回ることはないはずである。
しかしながら、二次電池3に何らかの異常が生じて二次電池3の内部抵抗値が正常の値よりも増大した場合、充電電流がゼロになったとき(タイミングT13)における端子電圧Vcellの低下が、正常時よりも大きくなる。そうすると、充電電流がゼロになったときに、電圧検出部22で検出される端子電圧Vcellが正常時よりも低下し、判定解除電圧Vre2を下回る(タイミングT13)。
ここで、第2基準時間t2<充電停止時間toffであるから、再び充電電流の供給が開始されるより前に、第2基準時間t2が経過する(タイミングT14)。そうすると、制御部21は、通常状態S1に遷移して、積算時間taが初期化される。
次に、タイミングT32で再び二次電池3への充電電流の供給が開始され、端子電圧Vcellが第2過充電検知電圧Voc2を超える(タイミングT32)。そうすると、制御部21が判定実行状態S2へ移行する。そして、制御部21が、タイマ回路23を用いて、端子電圧Vcellが第1過充電検知電圧Voc1を超えている時間の積算をゼロから開始し、積算時間taが増大する。このとき、制御部21は、タイマ回路23を用いて、端子電圧Vcellが第2過充電検知電圧Voc2を超えている時間を、累積時間tsとして積算する。
そして、タイミングT32から充電時間tonが経過して充電電流がゼロになる。そうすると、再び電圧検出部22で検出される端子電圧Vcellが、判定解除電圧Vre2を下回り(タイミングT33)、さらに第2基準時間t2が経過する(タイミングT34)。そうすると、制御部21は、通常状態S1に遷移して、積算時間taが初期化される。
以後、タイミングT32〜T34と同様の動作が繰り返されて、積算時間taが第1基準時間t1に達することなく初期化されてしまうから、第1充電禁止状態S3に遷移することなくパルス充電が継続されることとなる。
しかしながら、タイミングT32〜T34と同様の動作が繰り返されている過程において、累積時間tsの積算は、累積的に継続され、累積時間tsが徐々に増大していく。そして、累積時間tsが第4基準時間t4を超えると(タイミングT35)、制御部21は、第2充電禁止状態S4へ移行して、スイッチング素子Q1をオフし、二次電池3の充電を禁止する(タイミングT35)。
これにより、電池保護回路2は、二次電池3に何らかの異常が生じて二次電池3の内部抵抗値が正常の値よりも増大した場合であっても、パルス充電を禁止して、二次電池3を過充電から保護することができる。
第4基準時間t4としては、ノイズを排除できる程度の時間、例えば1秒程度の時間が予め設定されている。これにより、ノイズにより瞬時的に端子電圧Vcellが第2過充電検知電圧Voc2を上回った場合に、誤って第2充電禁止状態S4へ遷移し、二次電池3の充電が禁止されてしまうおそれが低減される。
ここで、スイッチング素子Q2はオンされており、二次電池3は、放電可能にされている。そのため、第2充電禁止状態S4において、例えば図略の負荷装置に電力を供給するなどして二次電池3が放電し、電圧検出部22で検出された端子電圧Vcellが、判定解除電圧Vre2以下の電圧値に予め設定された第2禁止解除電圧Vre3を下回る状態が、予め設定された第5基準時間の間、継続した場合に、制御部21は、累積時間tsをゼロに初期化して通常状態S1に遷移し、スイッチング素子Q1をオンさせて二次電池3を充電可能にする。
第5基準時間t5としては、ノイズを排除できる程度の時間、例えば1秒程度の時間が予め設定されている。これにより、ノイズにより瞬時的に端子電圧Vcellが第2禁止解除電圧Vre3を下回った場合に、誤って通常状態S1へ遷移し、二次電池3が充電されて過充電になるおそれが低減される。
なお、上述したように、二次電池3の内部抵抗値が正常であれば、端子電圧Vcellが第2過充電検知電圧Voc2を超えることはないから、端子電圧Vcellが第2過充電検知電圧Voc2を超えた時点で何らかの異常が生じていると考えられる。従って、累積時間tsの積算を行わず、判定実行状態S2において、端子電圧Vcellが第2過充電検知電圧Voc2を超えたときは、速やかに第2充電禁止状態S4へ遷移するようにしてもよい。
また、判定実行状態S2において、端子電圧Vcellが判定解除電圧Vre2を下回った場合、第2基準時間t2の経過を待たずに速やかに通常状態S1へ遷移するようにしてもよい。また、第1充電禁止状態S3において、端子電圧Vcellが第1禁止解除電圧Vre1を下回った場合、第3基準時間t3の経過を待たずに速やかに通常状態S1へ遷移するようにしてもよい。また、第2充電禁止状態S4において、端子電圧Vcellが第2禁止解除電圧Vre3を下回った場合、第5基準時間t5の経過を待たずに速やかに通常状態S1へ遷移するようにしてもよい。
なお、二次電池の端子電圧を検出する電圧検出部と、前記二次電池を充電可能にする通常状態、前記二次電池が過充電状態か否かを判定する判定実行状態、及び前記二次電池の充電を禁止する第1充電禁止状態を有する制御部とを備え、前記制御部は、前記通常状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が、前記二次電池の充電を禁止すべき電圧として予め設定された第1過充電検知電圧を超えた場合、前記判定実行状態へ遷移し、前記判定実行状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が前記第1過充電検知電圧を超えている期間の当該判定実行状態になった後の積算値が、予め設定された第1基準時間を超えた場合、前記第1充電禁止状態へ遷移し、前記判定実行状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が前記第1過充電検知電圧より低い判定解除電圧を下回った場合、前記通常状態へと遷移して前記二次電池を充電可能にするようにしてもよい。
本発明は、携帯型パーソナルコンピュータやデジタルカメラ、携帯電話機等の電子機器、電気自動車やハイブリッドカー等の車両等、種々の電池駆動機器に電力を供給する二次電池を過充電から保護するための過充電保護回路、及びこの過充電保護回路を備えた電池パックや充電システムとして、好適に利用することができる。
1 電池パック
2 電池保護回路
3 二次電池
11,12,111,112 接続端子
21 制御部
22 電圧検出部
23 タイマ回路
100 充電システム
101 充電装置
102 充電部
D1,D2 ダイオード
Q1,Q2 スイッチング素子
S1 通常状態
S2 判定実行状態
S3 第1充電禁止状態
S4 第2充電禁止状態
Vcell 端子電圧
Voc1 第1過充電検知電圧
Voc2 第2過充電検知電圧
Vre1 第1禁止解除電圧
Vre2 判定解除電圧
Vre3 第2禁止解除電圧
Voff 放電禁止電圧
t1 第1基準時間
t2 第2基準時間
t3 第3基準時間
toff 充電停止時間
ton 充電時間

Claims (12)

  1. 二次電池の端子電圧を検出する電圧検出部と、
    前記二次電池を充電可能にする通常状態と前記二次電池が過充電状態か否かを判定する判定実行状態と前記二次電池の充電を禁止する第1及び第2充電禁止状態とを含む各状態を有する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記通常状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が、前記二次電池の充電を禁止すべき電圧として予め設定された第1過充電検知電圧を超えた場合、前記判定実行状態へ遷移し、
    前記判定実行状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が前記第1過充電検知電圧を超えている期間の当該判定実行状態になった後の積算値が、予め設定された第1基準時間を超えた場合、前記第1充電禁止状態へ遷移して前記二次電池の充電を禁止し、
    前記判定実行状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が前記第1過充電検知電圧より低い判定解除電圧を下回った場合、前記通常状態へと遷移して前記二次電池を充電可能にし、
    前記判定実行状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が前記第1過充電検知電圧より高い電圧に予め設定された第2過充電検知電圧を超えた場合、第2充電禁止状態へ遷移して前記二次電池の充電を禁止すること
    を特徴とする過充電保護回路。
  2. 前記判定解除電圧として、
    充電中における端子電圧が前記第1過充電検知電圧となる充電状態の前記二次電池の、開路電圧より低い電圧が、予め設定されていること
    を特徴とする請求項1記載の過充電保護回路。
  3. 前記制御部は、
    前記判定実行状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が前記過充電検知電圧より低い判定解除電圧を下回った場合、さらに当該端子電圧が前記判定解除電圧を下回る状態が、予め設定された第2基準時間の間、継続した場合に、前記通常状態へと遷移して前記二次電池を充電可能とすること
    を特徴とする請求項1又は2記載の過充電保護回路。
  4. 前記制御部は、
    前記第1充電禁止状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が、予め設定された第3基準時間の間、継続して前記判定解除電圧以下の第1禁止解除電圧を下回った場合、前記通常状態へと遷移して前記二次電池を充電可能とすること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の過充電保護回路。
  5. 前記制御部は、
    前記判定実行状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が前記第2過充電検知電圧を超えた場合、当該端子電圧が当該第2過充電検知電圧を超えている時間の積算値である累積時間の計時を開始し、その後前記各状態において当該端子電圧が前記第2過充電検知電圧を超えている時間を積算して当該累積時間の計時を継続し、
    前記判定実行状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が前記第2過充電検知電圧を超え、さらに前記積算された累積時間が、予め設定された第4基準時間を超えた場合に前記第2充電禁止状態へ遷移して前記二次電池の充電を禁止すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の過充電保護回路。
  6. 前記制御部は、
    前記第2充電禁止状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が、前記判定解除電圧以下の第2禁止解除電圧を下回った場合、前記通常状態へと遷移して前記二次電池を充電可能とする禁止解除処理を実行すること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の過充電保護回路。
  7. 前記制御部は、
    前記第2充電禁止状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が前記第2禁止解除電圧を下回った場合、前記禁止解除処理においてさらに前記積算された累積時間をゼロに初期化すること
    を特徴とする請求項6記載の過充電保護回路。
  8. 前記制御部は、
    前記第2充電禁止状態において、前記電圧検出部によって検出された端子電圧が前記第2禁止解除電圧を下回り、さらに当該端子電圧が前記第2禁止解除電圧を下回る状態が予め設定された第5基準時間の間、継続した場合に、前記禁止解除処理を実行すること
    を特徴とする請求項6又は7記載の過充電保護回路。
  9. オフすることにより前記二次電池の充電電流を遮断する充電用スイッチング素子と、
    オフすることにより前記二次電池の放電電流を遮断する放電用スイッチング素子とをさらに備え、
    前記制御部は、
    前記充電用スイッチング素子をオフ、前記放電用スイッチング素子をオンさせることにより前記二次電池の充電を禁止し、
    前記充電用スイッチング素子をオン、前記放電用スイッチング素子をオンさせることにより前記二次電池を充電可能とすること
    を特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の過充電保護回路。
  10. 前記制御部は、
    前記電圧検出部によって検出された端子電圧が、前記二次電池の過放電を防止するために予め設定された放電禁止電圧以下になった場合、前記放電用スイッチング素子を強制的にオフさせること
    を特徴とする請求項9記載の過充電保護回路。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の過充電保護回路と、
    前記二次電池と
    を備えることを特徴とする電池パック。
  12. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の過充電保護回路と、
    前記二次電池へ、予め設定された充電電流をパルス状に周期的に供給することでパルス充電を行う充電部とを備えること
    を特徴とする充電システム。
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