JP2011049110A - キースイッチ装置及びキーボード - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明はその一態様において、逆V字状に組み合う一対のリンク部材の先端を確実に噛み合わせることができ、キートップがリンク部材から外れることを防止できるキースイッチ装置及びキーボードを提供する。
【解決手段】キートップを昇降動作可能に支持するリンク機構を有するキースイッチ装置において、リンク機構110が、相対向して配置され、相互に連結する一対のリンク部材112を備え、各リンク部材112が、一端においてベース及びキートップの何れか一方の内面にスライド自在に連結されたスライド軸部32と、他端において回転自在に一対のリンク部材112を相互に連結する相互連結部114と、スライド軸部32と相互連結部114との間に位置し、ベース及びキートップの何れか他方に回転自在に連結する回転軸部34とを有し、少なくとも一方のリンク部材の相互連結部114が他方のリンク部材の相互連結部114を係止する係止部である。
【選択図】図2

Description

本発明は、ベース上でキートップの水平姿勢を保持しつつ、キートップを昇降動作可能に支持するリンク機構を有するキースイッチ装置及びキーボードに関する。
一般に、キートップの昇降動作により電気回路の接点を開閉するスイッチ機構を備えたキースイッチ装置は、リンク機構によりキートップがベース上で昇降自在に支持されている。リンク機構には種々の形式のものがあり、一対のリンク部材が側面視逆V字状に組み合わされ、その交点において互いの歯と歯が噛み合うギヤリンク形式のもの(例えば、特許文献1)や、一対のリンク部材が側面視X字状に組み合わされ、その交点において互いに回動可能又は摺動可能に連結されるパンタグラフ形式のもの(例えば、特許文献2)などがある。押下操作されるキートップは、一対のリンク部材が互いに連動することにより、ベースに対して平行姿勢を保持しつつ昇降移動できるようになっている。キートップが昇降ストロークの下限位置に到達すると、一対のリンク部材はキートップの下でベースに沿って伏せた状態となり、キートップが昇降ストロークの上限位置に到達すると、一対のリンク部材は側面視逆V字状又は側面視X字状に起立した状態となる。一対のリンク部材が側面視逆V字状に組み合うキースイッチ装置では、一般に、簡易な構造で装置の低背化を図ることができる。
図1に示すように、特許文献1に記載されているキースイッチ装置10は、一対のリンク部材が側面視逆V字状に組み合うキースイッチ装置であり、ベース12と、ベース12の表面12a上に昇降方向へ移動可能に配置され、打鍵操作される操作面14aを有するキートップ14と、キートップ14とベース12との間に配置され、ベース12上でキートップ14を昇降方向へ案内支持するリンク機構と、キートップ14の昇降動作に対応して電気回路の接点を開閉するスイッチ機構18とを備えている。
特許文献1の段落番号0023には、リンク機構の一対のリンク部材16についての説明があり、「一対のリンク部材16は、互いに実質的同一の形状及び寸法を有し、それらの一端で互いに歯車状に連結されて側面視逆V字形態を呈し得るように組合わされる。各リンク部材16は、互いに平行に延びる一対の腕部26、28と、それら腕部26、28をそれぞれの基端で互いに連結する連結部30とを一体に備える。図示実施形態では、連結部30を含む端部領域をリンク部材16の第1端領域と定義し、両腕部26、28を含む端部領域をリンク部材16の第2端領域と定義する。各リンク部材16の第1端領域には、互いに離反する外側面から連結部30の反対側へ、摺動部を構成する一対の摺動支軸32が互いに同軸状に突設される。また、各リンク部材16の第2端領域には、両腕部26、28の外側面から摺動支軸32と同一側へ、回動部を構成する一対の回動支軸34が互いに同軸状に突設される。さらに、各リンク部材16の一方の腕部26には、第2端領域の回動支軸34に近接する先端面に1枚の歯36が設けられ、他方の腕部28には、同様に回動支軸34に近接する先端面に2枚の歯38が設けられる。」と記載されている。
また、特許文献1の段落番号0024には、一対のリンク部材の作用について説明する記載があり、「一対のリンク部材16の各々は、第1端領域に設けた摺動支軸32を、ベース12の各摺動係合部22の案内溝22aに摺動自在に係合させ、かつ第2端領域に設けた回動支軸34を、キートップ14の各回動係合部24の軸受穴24aに回動自在に嵌入して、ベース12とキートップ14との間に配置される。このとき一対のリンク部材16は、それぞれの一方の腕部26の1枚の歯36と、それぞれの他方の腕部28の2枚の歯38とが、連動部として互いに噛み合わされ、それにより、両腕部26、28の回動支軸34が共有する回動軸線40を中心として、互いに連動して回動できるようになっている。」と記載されている。
特開2003−031067号公報 特開2002−231090号公報
しかしながら、一対のリンク部材が逆V字状に組み合うキースイッチ装置では、キートップを強い力で押下したり、キートップの端側を押下したりした際に、一対のリンク部材からキートップが不用意に外れる心配や問題があった。キートップが外れる原因の一つには、一対のリンク部材の先端を相互に噛み合わせる歯の外れや歯の破損がある。これは、一対のリンク部材の歯が最初から互いに噛み合っていないことや、噛み合わせが浅く歯の係合が不十分であることや、歯の強度が弱いことが主な原因である。一対のリンク部材の歯が互いに噛み合っていなかったり、歯の噛み合わせが不十分であったりする場合には、キースイッチ装置の所定の押下特性が得られないものとなり、キースイッチの操作性が損なわれるものとなる。また、キースイッチ装置の組立製造ラインにおいては、一対のリンク部材の噛み合わせの不具合は製品の不良率を増加させるものとなる。
本発明は、上記した点に鑑み、逆V字状に組み合う一対のリンク部材の先端を確実に噛み合わせることができ、キートップがリンク部材から外れることを防止できるキースイッチ装置及びキーボードを提供する。
上記目的を達成するために、請求項1記載のキースイッチ装置は、中央に開口を有する枠状のベースと、該ベースの上方で前記開口に対向して配置されるキートップと、該キートップと前記ベースとの間に設けられ、前記キートップの水平姿勢を保持しつつ、該キートップを昇降動作可能に支持するリンク機構と、前記ベースの下に配置され、前記キートップの昇降動作により電気回路の接点を開成又は閉成するスイッチ機構と、を備え、前記リンク機構と前記キートップとが連動することにより、前記ベースに対して前記キートップが昇降動作する、キースイッチ装置において、前記リンク機構が、相対向して配置され、相互に連結する一対のリンク部材を備え、各リンク部材が、一端において前記ベース及び前記キートップの何れか一方の内面にスライド自在に連結された第1の係合部と、他端において回転自在に前記一対のリンク部材を相互に連結する相互連結部と、前記第1の係合部と前記相互連結部との間に位置し、前記ベース及び前記キートップの何れか他方に回転自在に連結する第2の係合部とを、有し、前記一対のリンク部材のうち、少なくとも一方のリンク部材の前記相互連結部が他方のリンク部材の前記相互連結部を係止する係止部である、キースイッチ装置を提供する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のキースイッチ装置において、一方のリンク部材の前記相互連結部が軸部であり、他方のリンク部材の前記相互連結部が前記係止部としての軸受部である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のキースイッチ装置において、各リンク部材が一対の前記相互連結部を有し、各リンク部材の一方の前記相互連結部が軸部であり、他方の前記相互連結部が前記係止部としての軸受部である。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のキースイッチ装置において、一方のリンク部材の前記軸受部にガイド溝が設けられ、該ガイド溝に他方のリンク部材が係合して回転方向にガイドされる。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4の何れか1項に記載のキースイッチ装置において、前記軸受部に前記軸部がスナップイン又はスライドイン方式で連結されている。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載のキースイッチ装置において、前記一対のリンク部材の前記相互連結部が前記係止部である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のキースイッチ装置において、各リンク部材が一対の前記相互連結部を有し、該一対の相互連結部が互い違いをなしている。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の何れか1項に記載のキースイッチ装置を複数備えたキーボードを提供する。
本発明によるキースイッチ装置及びキーボードによれば、キートップを支持するリンク機構の一対のリンク部材が、回転自在に相互に連結する相互連結部を備え、少なくとも一方のリンク部材の相互連結部が他方のリンク部材の相互連結部を係止する係止部であるから、一対のリンク部材の先端を確実に噛み合わせることができ、キートップがリンク部材から外れることを防止することができる。このため、操作信頼性が高い入力装置を提供することができる。
従来のキースイッチ装置の一例を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るキースイッチ装置に備わる一対のリンク部材を示す斜視図である。 図2に示す一対のリンク部材の片側を示す斜視図である。 キートップが上限位置にある状態を示す正面図である。 キートップが下限位置にある状態を示す断面図である。 図2に示す一対のリンク部材がスナップイン方式で組み合う状態を示す斜視図である。 同じく図2に示す一対のリンク部材がスライドイン方式で組み合う状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るキースイッチ装置の一変形例を示す斜視図である。 本実施形態の一対のリンク部材の変形例を示す斜視図である。 図9に一対のリンク部材の片側を示す斜視図である。
本発明のキースイッチ装置は、単独で使用されることも可能であるが、ノートタイプやパームトップタイプなどのパーソナルコンピュータの技術分野において、キースイッチ装置を複数備えたキーボートに好適に使用されることができる。キースイッチ装置は、中央に開口を有する枠状のベースと、ベースの開口に対向して配置されるキートップと、キートップとベースとの間に配置され、キートップの水平姿勢を保持しつつキートップを昇降自在に支持するリンク機構と、ベースの下に配置され、キートップの昇降動作により電気回路の接点を開閉するスイッチ機構と、を備えている。リンク機構は、相対向して配置され、相互に連結する一対のリンク部材を備えている。各リンク部材は、側面視逆V字状に組み合う交差点において、回転自在に一対のリンク部材を相互に連結する相互連結部を有している。少なくとも一方のリンク部材の相互連結部は他方のリンク部材の相互連結部を係止する係止部である。
以下図面を参照しながら、本実施形態のキースイッチ装置を説明する。本実施形態のキースイッチ装置100(図4及び5参照)は、回転自在に一対のリンク部材を相互に連結する相互連結部を有するリンク機構の構成を除き、図1に示す従来のキースイッチ装置10と共通する構成を備えることができるが、本発明に係るリンク機構110は図1に示すキースイッチ装置10への適用に制限されるものではない。すなわち、本発明に係るリンク機構110は、図1に示すキースイッチ装置10とは構成が異なる他のキースイッチ装置へ適用することも可能である。以下、本発明の説明の便宜上、リンク機構110の構成を除く他の構成要素については、図1を参照して説明することとする。
ベース12は、キートップ14によって遮蔽される略矩形の中心開口部20を備える枠状部材である。ベース12には、中心開口部20を画成する一対の内周面に沿って、二組(計4個)のスライド案内部22が設けられている。スライド案内部22は、案内溝22aを有し、この案内溝22aにリンク機構110を構成する一対のリンク部材112の基端側がそれぞれにスライド自在に係合するようになっている。各リンク部材112の基端側には、一対の案内溝22aにそれぞれ係合する一対のスライド軸部(第1の係合部)32が突設されている。各一組のスライド案内部22は、リンク部材112のスライド方向に離間して配置されている。これにより、キートップ14が昇降ストロークの下限位置まで押下された際に、一対のリンク部材112が互いに重なることなくベース12上で伏せた状態となる。
キートップ14は、平面視略矩形状をなし、操作面14aとしての上面の反対側の下面14bに、一対のリンク部材112の先端側に係合する二組(計4個)の回転軸係合部24が設けられている。各一組の回転軸係合部24は、軸受孔24aを有し、この軸受孔24aにリンク部材112の先端側がそれぞれに回転自在に係合するようになっている。各リンク部材112の先端側には、軸受孔24aに係合する一対の回転軸部(第2の係合部)34が突設されている。各一組の回転軸係合部24は、隣接して互いに並置されている。各回転軸係合部24は、キートップ14の下面14bに垂設されており、軸受孔24aに連通する切欠き24bを有している。一対のリンク部材112の回動軸部34が、回転軸係合部24の軸受孔24aに回転自在に係合することにより、一対のリンク部材112とキートップ14とが連動してキートップ14の昇降動作が可能となる。
スイッチ機構18は、一対の接点48(一方の接点48のみ図1に示す)を対向させて各々に担持する一対のシート基板50を有するシート状のスイッチ(本明細書でメンブレンスイッチと称する)52と、キートップ14とメンブレンスイッチ52との間に配置され、キートップ14の下降動作に伴い両接点48を閉じるように作用するアクチュエータ54とから構成される。メンブレンスイッチ52の一対のシート基板50の間には、それらシート基板50を所定間隔に支持して両接点48を開状態に保持するスペーサ(図示せず)が介設される。アクチュエータ54は、その下端の開口端54bで、ベース12と上側のシート基板50との間に配置される可撓性を有するシート部材58に固定的に連結されているが、シート部材58を用いずに、上側のシート基板50に直接連結されることもできる。
メンブレンスイッチ52の両シート基板50には、フレキシブル印刷回路基板(FPC)が用いられ、上下の両シート基板50の対向する内面に電気接点48が設けられる。それらシート基板50は、ベース12の下で支持板56上に支持され、両接点48は、ベース12の中心開口部20の略中心に位置決めされる。アクチュエータ54は、弾性を有する材料からドーム状に一体成形され、頂部54aをキートップ14側に向けた姿勢で、ベース12の中心開口部20内に配置される。
一対のシート基板50に担持された接点48は、スペーサ52を介して通常は開状態に保持される。キートップ14が押下されることにより、アクチュエータ54の頂部54aにシート基板50に接近する方向への外力が加わると、アクチュエータ54は弾性変形し、上側のシート基板50を外面から押圧することにより、一対の接点48を閉成する。
キースイッチ装置10では、キートップ14に外力が加わらないときには、スイッチ機構18のアクチュエータ54が頂部54aの外面でキートップ14をベース12から鉛直上方へ離れた上限位置まで付勢する。このときメンブレンスイッチ52は、一対の接点48が開成した状態にある。また、オペレータの打鍵操作によりキートップ14が押下げられたときには、アクチュエータ54はキートップ14に上方への弾性復元力を及ぼしつつ変形し、キートップ14が下限位置に達する直前に上側のシート基板50を外面から押圧して接点48を閉成する。キートップ14への押下げ力が解除されると、アクチュエータ54が弾性的に復元し、キートップ14が上限位置へ復帰するとともに、上側のシート基板50が復元して接点48が開成する。
図2には、本発明に係るキースイッチ装置に使用される一対のリンク部材112が示されている。キースイッチ装置100は、図1に示すキースイッチ装置10の一対のリンク部材16を本発明に係る一対のリンク部材112に置き換えることで構成される。各リンク部材112は、同一寸法及び同一形状をなしており、図示されるように、相手方のリンク部材112と先端を回転自在に連結させた状態で使用される。図3には、連結前の一方のリンク部材112が示されている。本実施形態のリンク部材112は、基端においてベース12の内面にスライド自在に連結されたスライド軸部32と、先端において回転自在に一対のリンク部材112を相互に連結する相互連結部114と、スライド軸部32と相互連結部114との間に位置し、キートップ14に連結して、キートップ14と共に昇降動作する回転軸部34とを、有している。リンク部材112の基端は下端に対応し、先端は上端に対応するが、本実施形態の変形例を示す図8では、基端が上端に対応し、先端が下端に対応している。
ここで、本実施形態において、キースイッチ装置100の上下方向及び水平方向を次のように定めることとする。上下方向は、ベース12とキートップ14とが対向する方向と定め、下側をベース12が位置する側とし、上側をキートップ14が位置する側とする。水平方向は、上下方向に直交する方向と定めることとする。
リンク部材112の構成について詳細に説明する。リンク部材112は、樹脂成形により一体的に形成されたものであり、胴部120と、胴部120の両側で互いに平行に延びる一対の腕部126、128とを有している。基端側において、胴部120と一対の腕部126、128との間にはスリット42が形成されている。一対の腕部126、128の基端側は、スリット42により画定される撓み空間を狭めるように、胴部120と一対の腕部126、128とを繋ぐ部分を支点として弾性変形可能になっている。リンク部材112は、一対の腕部126、128が胴部120に接近する方向に撓んだ状態でベース12に取り付けられるため、一対の腕部126、128が元位置に戻ろうとする弾性復元力により、リンク部材112がベース12に押し付けられ、リンク部材112がベース12にがたつきなく取り付けられるようになっている。
一対の腕部126、128の基端側の外面には、枠状のベース12の中心開口部20のコーナ部に設けられたスライド案内部22の案内溝22aに係合するスライド軸部32が突設されている。スライド案内部22は、中心開口部20の4つのコーナ部に設けられている。各リンク部材112の二つのスライド軸部32が、対向する一対のスライド案内部22の案内溝22aに係合することにより、リンク部材112がスライド自在にベース12に連結される。図4及び5に示すように、スライド軸部32は、案内溝22aの一端と他端との間をベース12に沿って水平方向にスライドする。図4は、スライド軸部32が案内溝22aの一端に位置して、リンク部材112が起立した状態を示している。図5は、スライド軸部32が案内溝22aの他端に位置して、リンク部材112が伏した状態を示している。リンク部材112は、ベース12上で案内溝22aの一端と他端との間を往復移動することにより、キートップ14が昇降動作可能となる。
一対の腕部126、128の基端側に続いて延長形成された先端側の外面には、キートップ12の下面14bに設けられた回転軸係合部24の軸受孔24aに係合する回動軸部34が突設されている。回転軸係合部24は、キートップ14の下面14bの4カ所の位置に垂設されている。一対の腕部126、128の二つの回転軸部34が、対向する一対の回転軸係合部24の軸受孔24aに係合することにより、リンク部材112がキートップ14に回転自在に連結される。これにより、リンク部材112は、スライド軸部32が水平方向に往復移動すると、回転軸部34がキートップ14と共に上下方向に移動し、キートップ14が所定の位置でベース12に対して水平状態を維持したまま上下方向に昇降動作する。
一対のリンク部材112の先端を相互に連結する相互連結部114は、一対の腕部126,128に一体的に設けられている。本実施形態では、各リンク部材112の一方の腕部126の先端に、相互連結部114としての軸受部114aが形成され、他方の腕部128の先端に相互連結部114としての軸部114bが形成されている。軸受部114aは、相手方の軸部を係止する係止部として機能している。軸受部114aには相手方リンク部材112の軸部114bが係合し、軸部114bには相手方リンク部材112の軸受部114aがそれぞれ係合することにより、一対のリンク部材112を相互に係止されて連結する。図1に示すように、従来の一対のリンク部材16は、一対の腕部26,28の先端の歯36,38が互いに係合しているだけであり、一対のリンク部材112が外れないように相互に係止して連結する本発明の相互連結部114とは相違している。
軸受部114aと軸部114bの形状は、本実施形態に制限されるものではないが、軸受部114aと軸部114bは互いに相補的な形状をなし、軸受部114aは軸部114bを覆い包むようなキャッチング形状を成している。本実施形態の軸受部114aは略C字形状断面を有する筒形状を成し、軸部114bは円形断面を有する筒形状を成している。軸部114bは、筒形状に制限されるものでなく円柱状とすることも可能である。また、軸受部114aの円筒面には、軸受部114aの幅方向の略中間位置で、スリット状の開口端116から垂直に延びる2つの縦溝(ガイド溝)118が形成されている。2つの縦溝118は、一対のリンク部材112が回転動作した際の一対のリンク部材112の干渉を避けるために形成されたものであり、開口端116の上下の縁からそれぞれ延びている。2つの縦溝118は、一対の腕部126,128の先端側部分の厚みより大きい幅に形成されているため、一対のリンク部材112が回転動作したときに、2つの縦溝118に一対の腕部126,128の進入が許容される。これにより、一方のリンク部材112の軸受部114aと他方のリンク部材112の腕部126,128との干渉が回避され、キートップ14の昇降動作が問題なく行われるようになっている。
図6及び図7には、軸受部114aと軸部114bとがスナップイン方式及びスライドイン方式でそれぞれ係合する状態が示されている。図6は、軸受部114aと軸部114bとがスナップイン方式で係合する状態を示している。一対のリンク部材112は対向配置され、軸受部114aの円筒面に設けられたスリット状の開口端116に軸部114bが押し当てられ、軸受部114aの開口端116が軸部114bの押し付け力で弾性的に押し広げられ、軸受部114aの開口端116に軸部114bが押し込まれることで、軸受部114aと軸部114bとが隙間の少ない状態で係合する。図7は、軸受部114aと軸部114bとがスライドイン方式で係合する状態を示している。一対のリンク部材112は、軸受部114aと軸部114bとが横に並んだ状態に対向配置され、軸受部114aの端部に形成された連通孔130と軸部114bとが位置合わせされ、一方のリンク部材112に対して他方のリンク部材112を相対的にスライドさせることで、軸受部114aと軸部114bとが隙間の少ない状態でスライド係合する。図7のスライドイン方式では、軸受部114aの弾性を利用しないものであり、軸受部114aと軸部114bとが連結された後は、一対のリンク部材112の強い連結を得ることができる。
次に、本実施形態の一対のリンク部材の変形例について説明する。図8には、一対のリンク部材112が側面視V字状に連結されたキースイッチ装置140が示されている。この変形例において、リンク部材112は、図2に示すリンク部材112と同様の構成であり、上端においてキートップ14の下面14bにスライド自在に連結され、キートップ142と共に昇降動作するスライド軸部32と、下端において回転自在に一対のリンク部材142を相互に連結する相互連結部114と、スライド軸部32と相互連結部114との間に位置し、ベース144に回転自在に連結する回転軸部34とを、有している。この変形例では、一対のリンク部材112の上下が逆になっているため、一対のリンク部材112と連結するキートップ142及びベース144の連結部分の構成が、図2などに示すキースイッチ装置100と相違しているが、その他の構成は共通する。
図9及び10には、本実施形態の一対のリンク部材の他の変形例が示されている。この変形例では、一対のリンク部材152を相互に連結する相互連結部154の構成が、図2などに示す相互連結部114の構成と相違している。この変形例において、各リンク部材152の相互連結部154は、略C字形状断面を有する係止部として形成されている。一方のリンク部材152の相互連結部154が円筒面に形成されたスリット状の開口端156を上向きに有し、他方のリンク部材152の相互連結部154が開口端156を下向きに有している。一対の相互連結部154は、上下方向から互いに係合して係止されるようになっている。また、各リンク部材152の一対の腕部158,160の先端にそれぞれ形成された相互連結部154は、円筒面に形成された開口端156の向きが上下逆向きになっている。すなわち、各リンク部材152は、一対の腕部158,160の先端に互い違いに形成された相互連結部154を有している。このように、一対の相互連結部154を互い違いにすることで、一対のリンク部材152に同一のものを使用することができる。これにより、リンク部材152の製造が容易となり、成形コストを抑制することが可能となる。
以上のように、本実施形態の一対のリンク部材を備えたキースイッチ装置100,140によれば、一対のリンク部材112,152が少なくとも一方が係止部である相互連結部114,154で連結するから、従来のように一対のリンク部材16が単に歯36と歯38の噛み合わせで係合している場合と異なり、一対のリンク部材112,152の噛み合わせが外れることを確実に防止することができる。また、キートップの昇降動作の安定性が高まり、高信頼性のキースイッチ装置及びこれを備えたキーボードを提供することができる。
以上、本実施形態ではキースイッチ装置100,140について説明したが、本発明は開示した実施形態に制限されるものではなく、実施形態の変更や改良が許容されるものである。本実施形態では、一対の腕部126,128,158,160の先端に備わる相互連結部114,154が互い違いになっているが、本発明は相互連結部114,154を互い違いにすることに制限するものではない。また、本実施形態では、胴部120と一対の腕部126,128,158,160との間に一対の腕部126,128,158,160の撓みを許容するスリット42が形成されているが、スリット42を形成することは必須ではない。本実施形態のキースイッチ装置100,140は、一対のリンク部材112,152が適用されるキーボートが限定されるものではないが、ノート型やパームトップ型キーボートなどの低背化タイプのキーボートに好適に使用されることができる。
100,140 キースイッチ装置
110,150 リンク機構
112,152 リンク部材
114 相互連結部
114a 軸受部(係止部)
114b 軸部
116 開口端
118 縦溝
120 胴部
126,128,158,160 腕部
14,142 キートップ
12,144 ベース
154 相互連結部(係止部)

Claims (8)

  1. 中央に開口を有する枠状のベースと、該ベースの上方で前記開口に対向して配置されるキートップと、該キートップと前記ベースとの間に設けられ、前記キートップの水平姿勢を保持しつつ、該キートップを昇降動作可能に支持するリンク機構と、前記ベースの下に配置され、前記キートップの昇降動作により電気回路の接点を開成又は閉成するスイッチ機構と、を備え、前記リンク機構と前記キートップとが連動することにより、前記ベースに対して前記キートップが昇降動作する、キースイッチ装置において、
    前記リンク機構が、相対向して配置され、相互に連結する一対のリンク部材を備え、
    各リンク部材が、
    一端において前記ベース及び前記キートップの何れか一方の内面にスライド自在に連結された第1の係合部と、
    他端において回転自在に前記一対のリンク部材を相互に連結する相互連結部と、
    前記第1の係合部と前記相互連結部との間に位置し、前記ベース及び前記キートップの何れか他方に回転自在に連結する第2の係合部とを、有し、
    前記一対のリンク部材のうち、少なくとも一方のリンク部材の前記相互連結部が他方のリンク部材の前記相互連結部を係止する係止部である、キースイッチ装置。
  2. 一方のリンク部材の前記相互連結部が軸部であり、他方のリンク部材の前記相互連結部が前記係止部としての軸受部である、請求項1に記載のキースイッチ装置。
  3. 各リンク部材が一対の前記相互連結部を有し、各リンク部材の一方の前記相互連結部が前記軸部であり、他方の前記相互連結部が前記係止部としての前記軸受部である、請求項2に記載のキースイッチ装置。
  4. 一方のリンク部材の前記軸受部にガイド溝が設けられ、該ガイド溝に他方のリンク部材が係合して回転方向にガイドされる、請求項2又は3に記載のキースイッチ装置。
  5. 前記軸受部に前記軸部がスナップイン又はスライドイン方式で連結されている、請求項2〜4の何れか1項に記載のキースイッチ装置。
  6. 前記一対のリンク部材の前記相互連結部が前記係止部である、請求項1に記載のキースイッチ装置。
  7. 各リンク部材が一対の前記相互連結部を有し、該一対の相互連結部が互い違いを成している、請求項6に記載のキースイッチ装置。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載のキースイッチ装置を複数備えたキーボード。
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