JP2011048229A - 光スキャナおよび画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で可動板の撓みを抑制することができるとともに、迷光の発生を抑制することができ、被投影面に所望の画像を高品質に描画することのできる光スキャナおよび画像形成装置を提供すること。
【解決手段】光スキャナ1は、一方の面側に光反射性を有する光反射部211を備える可動板21と、可動板21を支持する支持部22と、支持部22に対して可動板21を回動可能とするように、支持部22と可動板21とを連結する一対の連結部23、24とを有し、可動板21には、可動板21の回動による光反射部211の撓みを抑制する貫通孔25、26が形成されおり、貫通孔25、26は、可動板21の光反射部211と反対側の面から光反射部211側の面に向けて横断面積が漸減するテーパ状をなしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光スキャナおよび画像形成装置に関する。
例えば、スクリーンや壁面等の被投影面に光を走査して所望の画像を描画(表示)するための光スキャナとして、捩り振動子で構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、枠状の基板と、基板の内側に設けられたミラー基板と、基板とミラー基板とを連結する一対の回転軸(梁)とを有する光スキャナが記載されている。この光スキャナは、各回転軸をねじり変形させながらミラー基板を回転軸まわりに回動させ、ミラー基板で反射した光を走査するように構成されている。
ここで、ミラー基板の回動時には、ミラー基板に慣性力が作用するとともに、回転軸の捩りトルクが伝達される。この慣性力や、回転軸の捩りトルクによりミラー基板が撓むことが問題視されており、特許文献1の光スキャナでは、ミラー基板の撓みを、次のような方法によって抑制している。すなわち、特許文献1の光スキャナでは、ミラー基板の回動軸から端部に至る各領域で厚さを異ならせ、前記各領域での動的な撓み量を等しくすることにより撓みを抑制している。また、特許文献1の光スキャナでは、別の方法として、ミラー基板の裏面に複数の凹部を、ミラー基板の回動軸から端部に至る各領域で開口面積(総面積)が異なるように形成し、前記各領域での動的な撓み量を等しくすることにより撓みを抑制している。
しかしながら、特許文献1の光スキャナが用いる方法では、ミラー基板の構成(形状)が複雑化するという問題がある。
また、特許文献2には、光反射部を有する可動板と、可動板を支持する支持部と、可動板と支持部とを連結する一対の弾性連結部とを有する光スキャナが記載されている。この光スキャナも、各弾性連結部をねじり変形させながら可動板を回動させ、光反射部で反射した光を走査するように構成されている。この光スキャナでは、前述したような可動板の撓みを抑制するために、各弾性連結部の形状を、支持部から可動板へ向かう途中で二股に分岐させた(一対の分岐部を有する)形状としている。
特許文献2の光スキャナによれば、特許文献1の光スキャナのような問題(複雑な加工が必要となる問題)は発生しない。しかしながら、特許文献2の光スキャナでは、次のような問題が発生する。
すなわち、例えば、所定の光源から光反射部に向けて出射された光は、光反射部の一点に照射されるのではなく、ある程度の幅(領域)を有して照射される。そのため、前記光の中には、光反射部に照射される光もあれば、光反射部から外れた領域に照射される光もある。光反射部から外れた領域に照射された光の一部は、例えば、弾性連結部の分岐部の側面等で反射され、所望の方向とは異なる方向に走査されてしまう(以下、この光を「迷光」とも言う)。そして、この迷光がスクリーン等の被投影面に照射されてしまうことにより、被投影面に描画された画像の質(画質)が低下するという問題がある。
特開2005−300927号公報 特開2006−330399号公報
本発明の目的は、簡単な構成で可動板の撓みを抑制することができるとともに、迷光の発生を抑制することができ、被投影面に所望の画像を高品質に描画することのできる光スキャナおよび画像形成装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の光スキャナは、板状をなし、一方の面側に光反射性を有する光反射部を備える可動板と、
前記可動板を支持する支持部と、
前記可動板を前記支持部に対して回動可能とするように、前記支持部と前記可動板とを連結する一対の連結部とを有し、
前記可動板には、前記可動板の回動による前記光反射部の撓みを抑制する貫通孔が形成されおり、
前記貫通孔は、前記可動板の前記光反射部と反対側の面から前記光反射部側の面に向けて横断面積が漸減するテーパ状をなしていることを特徴とする。
これにより、簡単な構成で可動板の撓みを抑制することができるとともに、迷光の発生を抑制することができ、被投影面に所望の画像を高品質に描画することのできる光スキャナを提供することができる。
本発明の光スキャナでは、前記可動板は、シリコンを主材料として構成されていることが好ましい。
これにより、高精度な加工が可能となり、優れた振動特性を有する光スキャナが得られる。
本発明の光スキャナでは、前記貫通孔の側面は、結晶方位<111>面で形成されていることが好ましい。
これにより、テーパ状をなす貫通孔を簡単に形成することができる。
本発明の光スキャナでは、前記貫通孔は、前記可動板の回動中心軸と平行な方向において、前記光反射部を介して対向するように少なくとも一対設けられていることが好ましい。
これにより、回動中心軸と平行な方向における光反射部の一方側と他方側で、同様の撓み防止(抑制)効果を発揮することができるため、より効果的に光反射部の撓みを防止または抑制することができる。
本発明の光スキャナでは、前記貫通孔は、前記可動板の回動中心軸に対して直交する方向に延在していることが好ましい。
これにより、貫通孔の長手方向の両端を回動中心軸からより遠い位置とすることができる。そのため、回動時の光反射部の撓みをより効果的に防止または抑制することができる。
本発明の光スキャナでは、前記貫通孔は、前記可動板の回動中心軸と平行な方向において、前記光反射部の一方側および他方側に、それぞれ、複数形成されていることが好ましい。
これにより、可動板の光反射部が形成された部位に伝達される捩りトルクを効果的に分散させることができるため、可動板の回動時における光反射部の撓みを防止または抑制することができる。
本発明の光スキャナでは、前記光反射部の一方側に設けられた複数の貫通孔、および前記光反射部の他方側に設けられた複数の貫通孔は、それぞれ、前記可動板の回動中心軸に直交する方向に沿って並んで形成されていることが好ましい。
これにより、可動板の光反射部が形成された部位に伝達される捩りトルクを効果的に分散させることができるため、可動板の回動時における光反射部の撓みを防止または抑制することができる。
本発明の光スキャナでは、前記光反射部の一方側に設けられた複数の貫通孔、および前記光反射部の他方側に設けられた複数の貫通孔は、それぞれ、前記可動板の縁に沿って形成されていることが好ましい。
これにより、可動板の光反射部が形成された部位に伝達される捩りトルクを効果的に分散させることができるため、可動板の回動時における光反射部の撓みを防止または抑制することができる。
本発明の光スキャナでは、前記可動板に設けられた磁石と、
前記磁石に作用させる磁界を発生するコイルとを有していることが好ましい。
これにより、連結部に比較的大きなトルクを与えることができ、可動板を安定して(所望の振幅および周波数で)回動させることができる。
本発明の光スキャナでは、前記磁石は、前記貫通孔の側面に固定されていることが好ましい。
これにより、可動板の厚さ方向において、磁石の位置を可動板の重心に近づけることができる。そのため、可動板をより円滑に回動させることができる。
本発明の光スキャナでは、前記磁石は、前記貫通孔の前記光反射部側の側面に固定されていることが好ましい。
これにより、可動板の光反射部付近における剛性を高めることができる。そのため、光反射部の撓みを効果的に防止または抑制することができる。
本発明の光スキャナでは、前記磁石と前記貫通孔の前記磁石が設けられた前記側面と対向する側面との間には、空隙が形成されていることが好ましい。
これにより、磁石を介して、連結部の捩りトルクが光反射部に伝達されるのを防止することができる。
本発明の光スキャナでは、前記磁石は、矩形をなしていることが好ましい。
これにより、磁石と貫通孔の側面とを面接触させることができるため、前記側面への磁石の固定を簡単かつ確実(強固)に行うことができる。また、磁石の表面により反射された光(迷光)による画質の低下を防止することができる。
本発明の画像形成装置は、板状をなし、一方の面側に光反射性を有する光反射部を備える可動板と、
前記可動板を支持する支持部と、
前記可動板を前記支持部に対して回動可能とするように、前記支持部と前記可動板とを連結する一対の連結部とを有し、
前記可動板には、前記可動板の回動による前記光反射部の撓みを抑制する貫通孔が形成されおり、
前記貫通孔は、前記可動板の前記光反射部と反対側の面から前記光反射部側の面に向けて横断面積が漸減するテーパ状をなしている光スキャナを備えることを特徴とする。
これにより、簡単な構成で可動板の撓みを抑制することができるとともに、迷光の発生を抑制することができ、被投影面に所望の画像を高品質に描画することのできる画像形成装置を提供することができる。
本発明の光スキャナの第1実施形態を示す平面図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1に示す光スキャナが有する可動板の拡大平面図である。 図1に示す光スキャナの駆動を示す断面図(図1中のB−B線断面図)である。 図1に示す光スキャナが有する光反射部に照射される光の強度分布を示す断面である。 図1に示す光スキャナの製造方法を示す断面図である。 図1に示す光スキャナの製造方法を示す断面図である。 本発明の光スキャナの第2実施形態を示す平面図である。 本発明の光スキャナの第3実施形態を示す平面図である。 本発明の画像形成装置の構成を示す概略図である。
以下、本発明の光スキャナおよび画像形成装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の光スキャナの第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の光スキャナの第1実施形態を示す平面図、図2は、図1中のA−A線断面図、図3は、図1に示す光スキャナが有する可動板の拡大平面図、図4は、図1に示す光スキャナの駆動を示す断面図(図1中のB−B線断面図)、図5は、図1に示す光スキャナが有する光反射部に照射される光の強度分布を示す断面図、図6および図7は、図1に示す光スキャナの製造方法を示す断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図2、図4〜図7中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
図1に示すように、光スキャナ1は、振動系を有する基体2と、基体2を支持する支持基板3と、振動系を振動させる駆動手段4とを有している。このうち、基体2は、可動板21と、可動板21を支持する支持部22と、可動板21と支持部22とを連結する1対の連結部23、24とを有している。この光スキャナ1は、連結部23、24をねじり変形させつつ、可動板21を回動中心軸Xまわりに回動させ、可動板21に設けられた後述する光反射部211によって反射した光を走査するように構成されている。
本実施形態では、基体2は、シリコンを主材料として構成されており、可動板21、支持部22および連結部23、24が一体的に形成されている。例えば、後述するように、シリコンウエハの表面に、可動板21、支持部22および連結部23、24の形状に対応するレジストマスクを形成した上で、このシリコンウエハをエッチングすることにより、可動板21、支持部22および連結部23、24を一体的に形成することができる。このように、基体2をシリコンを主材料として構成することにより、優れた振動特性を有する基体2が得られる。また、シリコンを主材料として構成することにより、高精度な加工が可能となり、より確実に、所望の形状(所望の振動特性)を有する基体2を得ることができる。
図1に示すように、支持部22は、外形および内形がともに略四角形の枠状をなしている。このような支持部22は、可動板21を支持する機能を有している。なお、支持部22の形状としては、可動板21を支持することができれば特に限定されない。例えば、枠状の支持部の一部が内外を連通するように欠損していてもよいし、支持部が可動板21を介して対向するように一対設けられていてもよい。
図1に示すように、支持部22の内側には、可動板21が設けられている。可動板21は、実質的に弾性変形しない。また、可動板21は、その平面視にて略円形をなしている。このような可動板21の上面(支持基板3と反対側の面)には、光反射性を有する光反射部211が設けられている。この光反射部211により反射された光は、可動板21の回動により所定方向に走査される。
可動板21には、一対の貫通孔25、26が形成されている。各貫通孔25、26は、可動板21の回動時に発生し得る光反射部211の撓みを防止または抑制する機能を有している。
このような貫通孔25、26は、回動中心軸Xと平行な方向にて、光反射部211を介して対向するように形成されている。これより、回動中心軸Xと平行な方向において、光反射部211の一方側(連結部23側)と他方側(連結部24側)で、同様の撓み防止(抑制)効果を発揮することができるため、より効果的に、光反射部211の撓みを防止または抑制することができる。
なお、このような可動板21の構成は、次のように言い換えることもできる。すなわち、可動板21は、光反射部211が形成された中央部S1と、中央部S1を介して対向配置された一対の端部S2、S3と、中央部S1と端部S2とを回動中心軸Xから離間した位置で連結する一対の連結部S4、S5と、中央部S1と端部S3とを回動中心軸Xから離間した位置で連結する一対の連結部S6、S7とで構成されているとも言える。
図1に示すように、貫通孔25は、光反射部211と連結部23との間に位置しており、貫通孔26は、光反射部211と連結部24との間に位置している。貫通孔25、26は、ともに長手形状をなし、回動中心軸Xに対して直交する方向に延在している。貫通孔25、26は、互いに同様の形状をなしており、その横断面形状がほぼ長方形をなしている。
また、図1ないし図3に示すように、貫通孔25、26は、ともに、その横断面積が可動板21の下面21bから上面21aに向けて漸減するようなテーパ状をなしている。言い換えれば、貫通孔25は、下部開口252と、可動板21の平面視にて下部開口252に含まれるよう(下部開口252の縁部を除く中央部に位置するよう)に形成された上部開口251と、可動板21の上面21aに対して傾斜した傾斜面で構成され、下部開口252と上部開口251とを連結する4つの側面25a、25b、25cおよび25dとで構成されている。同様に、貫通孔26は、下部開口262と、可動板21の平面視にて下部開口262に含まれるよう(下部開口262の縁部を除く中央部に位置するよう)に形成された上部開口261と、可動板21の上面21aに対して傾斜した傾斜面で構成され、下部開口262と上部開口261とを連結する4つの側面26a、26b、26cおよび26dとで構成されている。
貫通孔25、26の側面25a、25c、26a、26cは、それぞれ、<111>面で構成されている。これにより、後述するように、例えば面方位が<100>のシリコンウエハをKOH水溶液等のエッチング液を用いて異方性エッチングすることにより、簡単に、上面21aに対して傾斜した側面25a、25c、26a、26cを形成することができる。
このような可動板21は、一対の連結部23、24により支持部22に連結されている。一対の連結部23、24は、可動板21の両側に設けられている。各連結部23、24は、長手形状をなしており、弾性変形可能である。このような連結部23、24は、可動板21を支持部22に対して回動可能とするように、可動板21と支持部22とを連結している。一対の連結部23、24は、同軸的に設けられており、この軸を回動中心軸Xとして、可動板21が支持部22に対して回動する。
以上、基体2について説明した。
支持基板3は、基体2と対向するように基体2の下側(光反射部211が設けられた面と反対の面側)に設けられている。支持基板3は、例えば、ガラスやシリコンを主材料として構成されている。このような支持基板3は、板状の底部31と、底部31の縁部から立設する枠状の側壁部32とを有している。すなわち、支持基板3は、上面に開口する凹部33を有している。凹部33は、可動板21の回動スペースを確保するための凹部である。非駆動状態の可動板21の平面視にて、側壁部32は、支持部22とほぼ同一形状をなしている。
このような支持基板3は、接合層5を介して基体2(支持部22の下面)と接合している。例えば、支持基板3がシリコンを主材料として構成されている場合には、接合層5としてガラスを主材料としたものを用いることが好ましい。これにより、陽極接合によって基体2と支持基板3とを接合することができるため、優れた機械的強度を有する光スキャナ1を得ることができる。なお、接合層5としては、これに限定されず、例えば、シリコンまたはSiOを主材料として構成することができる。
次いで、駆動手段4について説明する。
駆動手段4は、可動板21に設けられた一対の永久磁石41、42と、永久磁石41、42に作用する磁界を発生するコイル43とを有している。すなわち、光スキャナ1は、ムービングマグネット型の電磁駆動型光スキャナである。このような駆動手段4によれば、連結部23、24に比較的大きなトルクを与えることができ、可動板21を安定して(所望の振幅および周波数で)回動させることができる。
永久磁石41は、貫通孔25の側面25a(光反射部211側の側面)に固定されている。これと同様に、永久磁石42は、貫通孔26の側面26a(光反射部211側の側面)に固定されている。このように、永久磁石41、42を貫通孔25、26の側面に固定することにより、可動板21の厚さ方向において、永久磁石41、42の重心位置を可動板21の重心に近づける(好ましくは一致させる)ことができる。そのため、可動板21の回動をより円滑なものとすることができる。さらに、永久磁石41、42を貫通孔25、26の、光反射部211側の側面25a、26aに固定することにより、可動板21の光反射部211付近の剛性を高めることができる。そのため、後述するような光反射部211の撓みを効果的に防止または抑制することができる。
ここで、可動板21の平面視にて(可動板21を光反射部211側から見たとき)、永久磁石41が、貫通孔25の上部開口251から露出していないことが好ましい。同様に、可動板21の平面視にて、永久磁石42が、貫通孔26の上部開口261から露出していないことが好ましい。これにより、後述するように、貫通孔25、26内に入ってきた光が、永久磁石41、42の側面により反射されることを効果的に防止することができる。
永久磁石41、42は、それぞれ、長手形状をなしており、回動中心軸Xに対して直交する方向に延在するように設けられている。このような永久磁石41、42は、長手方向に磁化しており、長手方向の一方側がS極であり、他方側がN極となっている。永久磁石41、42は、互いのN極、S極が同じ側に位置するように設けられている。永久磁石41、42を回動中心軸Xに対して直交する方向に延在するように設けることにより、永久磁石41、42の両端部を回動中心軸Xから離れたところに位置することができる。そのため、コイル43が発生する磁界の作用により、可動板21により大きなトルクを与えることができる。
また、永久磁石41、42の縦断面形状および横断面形状は、ともに矩形をなしている。永久磁石41、42の形状をこのような形状とすることにより、永久磁石41、42と側面25a、26aとを面接触させることができるため、側面25a、26aへの永久磁石41、42の固定を簡単かつ確実(強固)に行うことができる。また、後述するように、永久磁石41、42により反射した光(迷光)が、スクリーン等の被投影面に照射されることを効果的に防止することができる。
また、永久磁石41は、永久磁石41が固定された側面25aと対向する側面25cとの間に空隙が形成されるように設けられている。すなわち、永久磁石41が設けられた状態においても、貫通孔25の上部開口251と下部開口252とが連通するようになっている。これと同様に、永久磁石42は、永久磁石42が固定された側面26aと対向する側面26cとの間に空隙が形成されるように設けられている。すなわち、永久磁石42が設けられた状態においても、貫通孔26の上部開口261と下部開口262とが連通するようになっている。これにより、永久磁石41、42を介して、連結部23、24の捩りトルクが光反射部211に伝達されるのを防止することができる。また、空隙を形成することにより、この空隙内に光を通過させることができ、迷光の発生を抑制(迷光の発生量を低減)することができる。
このような永久磁石41、42としては、特に限定されず、例えば、ネオジウム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、ボンド磁石などの、硬磁性体を着磁したものを好適に用いることができる。
コイル43は、対向基板の底部31に、可動板21と対向するように設けられている。これにより、コイル43が発生する磁界を永久磁石41、42に効果的に作用させることができる。このコイル43は、図示しない電源に電気的に接続されており、電源から交番電圧が印加されるようになっている。
このような駆動手段4によって、次のように可動板21が回動する。
まず、前記電源によりコイル43に交番電圧を印加する。これにより、コイル43の上側(可動板21側)がN極、下側がS極となる第1の磁界が発生した状態と、コイル43の上側がS極、下側がN極となる第2の磁界が発生した状態とが、交互にかつ周期的に発生する。
第1の電界では、可動板21側がS極であるため、図4(a)に示すように、永久磁石41、42のN極側がコイル43に引きつけられ、反対にS極側がコイル43から遠ざかるように、可動板21が回動中心軸Xを中心に反時計回りに回動する(第1の状態)。反対に、第2の電界では、永久磁石41、42側がN極であるため、図4(b)に示すように、永久磁石41、42のS極側がコイル43に引きつけられ、反対にN極側がコイル43から遠ざかるように、可動板21が回動中心軸Xを中心に時計回りに回動する(第2の状態)。このような第1の状態および第2の状態とを交互に繰り返すことにより、可動板21が回動中心軸Xを中心に回動する。
このように、可動板21が回動中心軸Xを中心に回動するとき、連結部23、24の捩りトルクが、連結部23、24と可動板21との境界部を介して可動板21に伝達される。前述したように、可動板21の連結部23、24との境界付近には、貫通孔25、26が形成されているため、可動板21の光反射部211が形成されている部位(中央部S1)には、回動中心軸Xから離れた位置で前記捩りトルクが伝達される。
また、貫通孔25、26を形成することにより、連結部23、24との境界部から、可動板21の光反射部211が形成されている部位までの前記捩りトルクの伝達距離を、例えば貫通孔25、26が形成されていない場合と比べて長くすることができる。このように捩りトルクの伝達距離を長くすることにより、捩りトルクをその伝達途中にて効果的に減衰させることもできる。
また、可動板21が回動中心軸Xを中心に回動するとき、可動板21には、前述した捩りトルクの他に、慣性力が作用する。しかし、光スキャナ1では、可動板21に貫通孔25、26が形成されているため、前記慣性力による可動板21の中央部S1の撓みを防止または抑制することができる。
貫通孔25、26を形成することにより得られる上記効果により、簡単な構成(貫通孔25、26を形成するだけ)で、可動板21の回動時における、可動板21の光反射部211が形成された部位(中央部S1)の撓みを防止または抑制することができる。その結果、可動板21の回動時(光スキャナ1の駆動時)における光反射部211の撓みが防止または抑制され、光反射部211の平滑性を極めて高いものとすることができる。そのため、光スキャナ1によれば、光反射部211で反射した光を所望の方向に走査することができ、スクリーン等の被投影面上に、所望の画像を高精度(高画質)で描画することができる。
特に、本実施形態では、貫通孔25、26が、それぞれ、回動中心軸Xに対して直交する方向に延在するように形成されているため、貫通孔25、26の長手方向での両端を回動中心軸Xからより遠い位置とすることができる。そのため、光反射部211には、回動中心軸Xからより離れた位置で前記捩りトルクが伝達されるとともに、捩りトルクの伝達距離をより長くすることができる。その結果、回動時の光反射部211の撓みを、より効果的に防止または抑制することができる。
さらに、貫通孔25、26を形成することにより、次のような効果も発揮することができる。すなわち、光反射部211で反射し、走査する光Lは、図示しない光源から光反射部211に向けて出射された光であるが、この光Lは、光反射部211の一点(極小領域)に照射されるものではなく、図5に示すように、ある程度の幅(領域)を有して照射される。そのため、光Lの中には、光反射部211に照射される光もあれば、光反射部211から外れた領域に照射される光もある。
光反射部211から外れた領域に照射される光の中でも、特に、貫通孔25、26内に照射される光は、貫通孔25、26の側面25a〜25d、26a〜26dにて反射され、所望の方向とは異なる方向に走査される(以下、この光を「迷光」とも言う)。この迷光がスクリーン等の被投影面(例えば図10中のスクリーンSC)に走査されてしまうと、画質の低下を招いてしまう。
しかし、光スキャナ1では、貫通孔25、26が前述したようなテーパ状をなしているため、貫通孔25、26内に入った光Lが貫通孔25、26の側面25a〜25d、26a〜26dに当たり難く、仮に、光Lが側面25a〜25d、26a〜26dに当たって反射したとしても、その反射した光は、支持基板3側に向かうため、前記被投影面に走査さることはない。すなわち、光スキャナ1によれば、迷光が被投影面に走査されるのを防止でき、迷光による画質の低下を防止することができる。
なお、本実施形態では、永久磁石41、42が貫通孔25、26内に位置しているため、貫通孔25、26内に入った光Lが永久磁石41、42の側面により反射される可能性もある。しかしながら、前述したように、各永久磁石41、42は、矩形をなしているため、仮に、貫通孔25、26内に入った光Lが永久磁石41、42の側面で反射したとしても、反射した光(迷光)Lは、貫通孔25、26の側面で再び反射するか、または、被投影面に向かう光路とは全く異なる光路を進むこととなる。したがって、迷光による画質の低下を防止することができる。
この点において、前述したように、可動板21の平面視にて、永久磁石41が貫通孔25の上部開口251から露出していないときには、光Lが永久磁石41の側面により反射すること自体を効果的に防止することができる点で有効である(永久磁石42についても同様である)。
以上のような光スキャナ1は、例えば、次のようにして製造することができる。
[基体2の製造]
図6(a)に示すように、まず、ウエハ面が<100>面のシリコンウエハ(シリコン基板)100を用意する。そして、図6(b)に示すように、シリコンウエハ100の上面および下面に、それぞれ、可動板21、支持部22および各連結部23、24の平面視形状に対応する形状をなす窒化膜からなるマスクM1、M2を形成する。ここで、図6(b)に示すように、窒化膜からなるマスクM1には、貫通孔25、26の上部開口251、261の平面視形状に対応する開口が形成されておらず、窒化膜からなるマスクM2には、貫通孔25、26の下部開口252、262の平面視形状に対応する開口が形成されている。窒化膜は、LPCVD法を用いて成膜することができる。
次いで、窒化膜からなるマスクM1、M2を介して、KOH水溶液等を用いたウェットエッチングにより、シリコンウエハ100をエッチングする。その後、窒化膜からなるマスクM1、M2を除去する。これにより、図6(c)に示すように、可動板21、支持部22および各連結部23、24が一体的に形成される。なお、エッチング方法としては、上述したようなウェットエッチングに限定されず、例えば、プラズマエッチング、リアクティブイオンエッチング、ビームエッチング、光アシストエッチング等の物理的エッチング法を用いてもよいが、エッチング条件を調整して貫通孔がテーパ状になるように調整する必要がある。
ここで、<111>方向のエッチング速度が<100>方向や<110>方向のエッチング速度に比べてはるかに遅いため、エッチングが進行して<111>面が露出すると、あたかもエッチングが停止したように振舞う。このような異方性エッチングの性質を利用することにより、上述したようなテーパ状の貫通孔25、26を簡単に形成することができる。
次に、図6(d)に示すように、可動板21の上面に、金属膜を形成し、光反射部211を形成する。これにより、基体2が得られる。金属膜の形成方法としては、特に限定されず、真空蒸着、スパッタリング(低温スパッタリング)、イオンプレーティング等の乾式メッキ法、電解メッキ、無電解メッキ等の湿式メッキ法、溶射法、金属箔の接合等が挙げられる。
次に、図6(e)に示すように、貫通孔25の側面25aおよび貫通孔26の側面26aに、接着剤を介して永久磁石41、42を固定する。なお、貫通孔25の側面25aおよび貫通孔26の側面26aに、接着剤を介して硬磁性体を固定し、その後、この硬磁性体を着磁することにより、永久磁石41、42としてもよい。
[支持基板3の製造]
図7(a)に示すように、支持基板3を製造するためのシリコン基板200を用意し、その上面に、側壁部32の平面視形状に対応する形状をなすレジストマスクM3を形成する。次いで、レジストマスクM3を介して、シリコン基板200をエッチングする。その後、レジストマスクM3を除去する。これにより、図7(b)に示すように、凹部33が形成された支持基板3が形成される。
次いで、図7(c)に示すように、凹部33の底面にコイル43を設ける。
[基体2と支持基板3との接合]
図7(d)に示すように、基体2と支持基板3とを接合することにより、光スキャナ1が得られる。なお、基体2と支持基板3との接合方法としては、特に限定されず、例えば、接着剤を介して接合してもよいし、ガラス材料を主材料として構成された接合膜を介して、陽極接合により接合してもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明の光スキャナの第2実施形態について説明する。
図8は、本発明の光スキャナの第2実施形態を示す平面図である。
以下、第2実施形態の光スキャナについて、前述した実施形態の光スキャナとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかる光スキャナ1Aは、貫通孔の数および配置が異なる以外は、前述した第1実施形態の光スキャナとほぼ同様である。なお、図8にて、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図8に示すように、可動板21には、複数の貫通孔27a〜27dからなる貫通孔群27と、複数の貫通孔28a〜28dからなる貫通孔群28とが形成されている。この一対の貫通孔群27、28は、回動中心軸Xと平行な方向において、光反射部211を介して対向するように形成されている。
なお、貫通孔群27、28は、互いに同様の構成であるため、以下では、説明の便宜上、貫通孔群27について代表して説明し、貫通孔群28については、その説明を省略する。
貫通孔群27において、各貫通孔27a〜27dは、互いにほぼ同じ形状をなしている。本実施形態では、各貫通孔27a〜27dの横断面形状は、ほぼ正方形である。各貫通孔27a〜27dは、前述した実施形態と同様に、下部開口から上部開口に向けて横断面積が漸減するテーパ状をなしている。
このような貫通孔27a〜27dは、回動中心軸Xに対して直交する方向に沿って並設されている。また、貫通孔27a〜27dのうち、貫通孔27a、27bが回動中心軸Xに対して一方側に形成されており、貫通孔27c、27dが他方側に形成されている。また、貫通孔27aと貫通孔27dは、回動中心軸Xに対して対称的に形成されており、貫通孔27bと貫通孔27cも、回動中心軸Xに対して対称的に形成されている。
このような貫通孔群27、28を可動板21に形成することにより、可動板21の光反射部211が形成された部位(中央部S1)に伝達される捩りトルクを効果的に分散させることができるため、可動板21の回動時における、可動板21の光反射部211が形成された部位(中央部S1)の撓みを防止または抑制することができる。その結果、可動板21の回動時(光スキャナ1の駆動時)における光反射部211の撓みが防止または抑制され、光反射部211の平滑性を極めて高いものとすることができる。
なお、本実施形態では、貫通孔群27は、4つの貫通孔27a〜27dで構成されているが、貫通孔の数は、特に限定されず、例えば、2つ、3つ、あるいは5つ以上であってもよい。また、各貫通孔27a〜27dの横断面形状も特に限定されず、例えば、長方形であてもよい。また、各貫通孔27a〜27dの横断面形状が、互いに異なっていてもよい。貫通孔群28についても、これと同様である。
各貫通孔27a〜27dの光反射部211側の側面には、永久磁石44が設けられている。これら4つの永久磁石44は、それぞれ、可動板21の厚さ方向に磁化している。また、4つの永久磁石44のうち、回動中心軸Xに対して一方側にある貫通孔27a、27bの側面に設けられた2つの永久磁石44は、コイル43側がS極となるように設けられており、他方側にある貫通孔27c、27dの側面に設けられた2つの永久磁石44は、コイル43側がN極となるように設けられている。
同様に、各貫通孔28a〜28dの光反射部211側の側面には、永久磁石45が設けられている。これら4つの永久磁石45は、それぞれ、可動板21の厚さ方向に磁化している。また、4つの永久磁石45のうち、回動中心軸Xに対して一方側にある貫通孔28a、28bの側面に設けられた2つの永久磁石45は、コイル43側がS極となるように設けられており、他方側にある貫通孔28c、28dの側面に設けられた2つの永久磁石45は、コイル43側がN極となるように設けられている。
このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
なお、各永久磁石は、この貫通孔27a〜27d、28a〜28dへの配置に限定されず、可動板21の光反射部211と反対側の面(下面)に1個、磁極が回動中心軸Xを挟むように配置されていても良い。
<第3実施形態>
次に、本発明の光スキャナの第3実施形態について説明する。
図9は、本発明の光スキャナの第3実施形態を示す平面図である。
以下、第3実施形態の光スキャナについて、前述した実施形態の光スキャナとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態にかかる光スキャナ1Bは、貫通孔の配置が異なる以外は、前述した第2実施形態の光スキャナ1Aとほぼ同様である。なお、図9にて、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図9に示すように、可動板21には、複数の貫通孔27a〜27dからなる貫通孔群27と、複数の貫通孔28a〜28dからなる貫通孔群28とが形成されている。この一対の貫通孔群27、28は、回動中心軸Xと平行な方向において、光反射部211を介して対向するように形成されている。
なお、貫通孔群27、28は、互いに同様の構成であるため、以下では、説明の便宜上、貫通孔群27について代表して説明し、貫通孔群28については、その説明を省略する。
貫通孔27a〜27dは、可動板21の縁部に沿うようにして形成されている。また、貫通孔27a〜27dのうち、貫通孔27a、27bが回動中心軸Xに対して一方側に形成されており、貫通孔27c、27dが他方側に形成されている。また、貫通孔27aと貫通孔27dは、回動中心軸Xに対して対称的に形成されており、貫通孔27bと貫通孔27cも、回動中心軸Xに対して対称的に形成されている。
このような貫通孔群27、28を可動板21に形成することにより、可動板21の光反射部211が形成された部位(中央部S1)に伝達される捩りトルクを効果的に分散させることができるため、可動板21の回動時における、可動板21の光反射部211が形成された部位(中央部S1)の撓みを防止または抑制することができる。その結果、可動板21の回動時(光スキャナ1の駆動時)における光反射部211の撓みが防止または抑制され、光反射部211の平滑性を極めて高いものとすることができる。
なお、本実施形態では、貫通孔群27は、4つの貫通孔27a〜27dで構成されているが、貫通孔の数は、特に限定されず、例えば、2つ、3つ、あるいは5つ以上であってもよい。また、各貫通孔27a〜27dの横断面形状も特に限定されず、例えば、長方形であてもよい。また、各貫通孔27a〜27dの横断面形状が、互いに異なっていてもよい。貫通孔群28についても、これと同様である。
このような第3実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上説明したような光スキャナは、例えば、プロジェクタ、レーザープリンタ、イメージング用ディスプレイ、バーコードリーダー、走査型共焦点顕微鏡などの画像形成装置に好適に適用することができる。その結果、優れた描画特性を有する画像形成装置を提供することができる。
具体的に、図10に示すようなプロジェクタ9について説明する。なお、説明の便宜上、スクリーンSCの長手方向を「横方向」といい、長手方向に直角な方向を「縦方向」という。
プロジェクタ9は、レーザーなどの光を照出する光源装置91と、クロスダイクロイックプリズム92と、1対の本発明の光スキャナ93、94(例えば、光スキャナ1と同様の構成の光スキャナ)と、固定ミラー95とを有している。
光源装置91は、赤色光を照出する赤色光源装置911と、青色光を照出する青色光源装置912と、緑色光を照出する緑色光源装置913とを備えている。
クロスダイクロイックプリズム92は、4つの直角プリズムを貼り合わせて構成され、赤色光源装置911、青色光源装置912、緑色光源装置913のそれぞれから照出された光を合成する光学素子である。
このようなプロジェクタ9は、赤色光源装置911、青色光源装置912、緑色光源装置913のそれぞれから、図示しないホストコンピュータからの画像情報に基づいて照出された光をクロスダイクロイックプリズム92で合成し、この合成された光が、光スキャナ93、94によって走査され、さらに固定ミラー95によって反射され、スクリーンSC上でカラー画像を形成するように構成されている。
ここで、光スキャナ93、94の光走査について具体的に説明する。
まず、クロスダイクロイックプリズム92で合成された光は、光スキャナ93によって横方向に走査される(主走査)。そして、この横方向に走査された光は、光スキャナ94によってさらに縦方向に走査される(副走査)。これにより、2次元カラー画像をスクリーンSC上に形成することができる。このような光スキャナ93、94として本発明の光スキャナを用いることで、極めて優れた描画特性を発揮することができる。
ただし、プロジェクタ9としては、光スキャナにより光を走査し、対象物に画像を形成するように構成されていれば、これに限定されず、例えば、固定ミラー95を省略してもよい。
以上、本発明の光スキャナおよび画像形成装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明の光スキャナおよび画像形成装置では、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。また、例えば、本発明の光スキャナおよび画像形成装置では、前述した実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1、1A、1B……光スキャナ 2……基体 21……可動板 21a……上面 21b……下面 211……光反射部 22……支持部 23、24……連結部 25、26……貫通孔 251、261……上部開口 252、262……下部開口 25a〜25d、26a〜26d……側面 27、28……貫通孔群 27a〜27d、28a〜28d……貫通孔 3……支持基板 31……底部 32……側壁部 33……凹部 4……駆動手段 41、42、44、45……永久磁石 43……コイル 5……接合層 9……プロジェクタ 91……光源装置 911……赤色光源装置 912……青色光源装置 913……緑色光源装置 92……クロスダイクロイックプリズム 93、94……光スキャナ 95……固定ミラー 100……シリコンウエハ 200……シリコン基板 M1、M2……窒化膜からなるマスク M3……レジストマスク S1……中央部 S2、S3……端部 S4〜S7……連結部 SC……スクリーン X……回動中心軸

Claims (14)

  1. 板状をなし、一方の面側に光反射性を有する光反射部を備える可動板と、
    前記可動板を支持する支持部と、
    前記可動板を前記支持部に対して回動可能とするように、前記支持部と前記可動板とを連結する一対の連結部とを有し、
    前記可動板には、前記可動板の回動による前記光反射部の撓みを抑制する貫通孔が形成されおり、
    前記貫通孔は、前記可動板の前記光反射部と反対側の面から前記光反射部側の面に向けて横断面積が漸減するテーパ状をなしていることを特徴とする光スキャナ。
  2. 前記可動板は、シリコンを主材料として構成されている請求項1に記載の光スキャナ。
  3. 前記貫通孔の側面は、結晶方位<111>面で形成されている請求項2に記載の光スキャナ。
  4. 前記貫通孔は、前記可動板の回動中心軸と平行な方向において、前記光反射部を介して対向するように少なくとも一対設けられている請求項1ないし3のいずれかに記載の光スキャナ。
  5. 前記貫通孔は、前記可動板の回動中心軸に対して直交する方向に延在している請求項1ないし4のいずれかに記載の光スキャナ。
  6. 前記貫通孔は、前記可動板の回動中心軸と平行な方向において、前記光反射部の一方側および他方側に、それぞれ、複数形成されている請求項1ないし4のいずれかに記載の光スキャナ。
  7. 前記光反射部の一方側に設けられた複数の貫通孔、および前記光反射部の他方側に設けられた複数の貫通孔は、それぞれ、前記可動板の回動中心軸に直交する方向に沿って並んで形成されている請求項6に記載の光スキャナ。
  8. 前記光反射部の一方側に設けられた複数の貫通孔、および前記光反射部の他方側に設けられた複数の貫通孔は、それぞれ、前記可動板の縁に沿って形成されている請求項6に記載の光スキャナ。
  9. 前記可動板に設けられた磁石と、
    前記磁石に作用させる磁界を発生するコイルとを有している請求項1ないし8のいずれかに記載の光スキャナ。
  10. 前記磁石は、前記貫通孔の側面に固定されている請求項9に記載の光スキャナ。
  11. 前記磁石は、前記貫通孔の前記光反射部側の側面に固定されている請求項10に記載の光スキャナ。
  12. 前記磁石と前記貫通孔の前記磁石が設けられた前記側面と対向する側面との間には、空隙が形成されている請求項10または11に記載の光スキャナ。
  13. 前記磁石は、矩形をなしている請求項9ないし12のいずれかに記載の光スキャナ。
  14. 板状をなし、一方の面側に光反射性を有する光反射部を備える可動板と、
    前記可動板を支持する支持部と、
    前記可動板を前記支持部に対して回動可能とするように、前記支持部と前記可動板とを連結する一対の連結部とを有し、
    前記可動板には、前記可動板の回動による前記光反射部の撓みを抑制する貫通孔が形成されおり、
    前記貫通孔は、前記可動板の前記光反射部と反対側の面から前記光反射部側の面に向けて横断面積が漸減するテーパ状をなしている光スキャナを備えることを特徴とする画像形成装置。
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