JP2011047903A - 沈下計測装置 - Google Patents

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Hitoshi Karauchi
仁司 唐内
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Abstract

【課題】 充分な強度を持ち深い土中に設置しても壊れることがなく、沈下量および沈下部位の両者を判断することを可能とし、沈下量の変位を直接的に変位として計測することを可能とし、充分な耐水性を有し、長期にわたる測定を実現可能とし、しかも設置に要するスペースを充分に小さくする。
【解決手段】 第1の管体11の一端部は、第2の管体12の一端部に、適宜間隔を存して、内面側に平行配置した第1のボール継ぎ手13および第2のボール継ぎ手14を介して結合される。第1の管体11の中空部の内部には、ほぼ円柱棒状の変位計19が設けられ、変位計19の一端には、第3のボール継ぎ手20の一端が、変位計結合部21によって結合されており、第3のボール継ぎ手20の他端は、第2の管体12の中空部の端部近傍の内面にほぼ直接的に固定されている。変位計19の他端は、変位計固定部22によって、第1の管体11の内面のほぼ中央に固定されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フィルダム等の盛り土や構築物の構築地盤における不同沈下の計測に好適な沈下計測装置に関するものである。
フィルダム等の盛り土や構築物の構築地盤における不同沈下の計測には、従来、次のような堤内多段式変位計、堤内すべり変位計および垂直水平変位計等が用いられていた。
〈堤内多段式変位計〉
[構造]
堤内多段式変位計は、フィルダム等の盛り土の変形量を測定するために使用される装置であり、支柱、沈下板付きクロスアームおよび変位計等で構成されている。支柱の最下部は、基礎岩盤に固定し、支柱を垂直に立ち上げて、その支柱に変位計の一端を固定し、当該変位計の他端はクロスアームに接続して、盛り土と共に沈下するクロスアームの変位量を変位計で計測する。
[問題点]
・クロスアームは、支柱の影響を受けないように充分な大きさを確保する必要があり、そのため、数十cm間隔での計測は無理である。
・不同沈下を計測するには2本以上の設置が必要となる。
なお、この堤内多段式変位計と同様にクロスアームの沈下を監視する製品としては、現地盤沈下計等と称されるものや層別沈下計等と称されるものがある。
〈堤内すべり変位計〉
[構造]
堤内すべり変位計は、フィルダム等の盛り土構築物の材料の異なる盛り土境界面および岩着部付近に設置して、境界面に発生する相対変位を測定するものである。この堤内すべり変位計は、傾斜変換器(傾斜計)と接続パイプから構成されて、傾斜変換器によって計測される傾斜に基づいて変位を計測する。
[問題点]
・変位を直接計測するのではなく、傾斜変換器で計測される傾斜からの換算で変位を計測する。計測精度を向上するために傾斜変換器の安定度、分解能を良くしようとすると寸法が大きくなり、数十cm間隔での計測はできなくなってしまう。
〈垂直水平変位計〉
[構造]
垂直水平変位計は、フィルダム等における堤体内の垂直方向変位および水平方向変位を測定するものである。検出部には、垂直方向変位を検出するためのオイルタンクと、水平方向変位を検出するための変位伝達ロッドが設けられる。オイルタンクを埋設し、オイルタンクからホース類を観測室まで保護管内を通して埋設する。連通管の原理を利用して検出部のオイルタンクの液面を計測することによって垂直変位を計測する。
[問題点]
・観測室までホースを配管する必要があり、そのため数十cm間隔での計測は無理である。
不同沈下を計測するためのその他の方法としては、次のようなパイプひずみ計を埋設することも考えられる。
〈パイプひずみ計〉
[構造]
パイプひずみ計は、主として縦ボーリングに設置し、地滑り監視に使用するものである。このパイプひずみ計は、塩化ビニルパイプに一定間隔でひずみゲージを貼り付け、ひずみゲージ部分は、コーティング等により防水処理を施して構成する。
[問題点]
・深い土中で沈下計測する場合、例えばフィルダムの堤体下部のような深い土中に埋設しようとすると圧力で塩化ビニルパイプは変形するおそれがある。
・沈下した位置はわかるが、沈下量はわからない。
・ひずみゲージをパイプに接着して、コーティング等による防水処理を施す構造であるため、長期計測には不安がある。また、水没しての計測は無理である。
地盤の沈下を計測するその他の手法としては、例えば特許文献1(実開平4−69719号)、特許文献2(特開平6−137905号)および特許文献3(特開平9−242933号)等に開示されたものがある。特許文献1(実開平4−69719号)には、地盤上で建造物における不同沈下計測するものが開示されている。特許文献2(特開平6−137905号)には、ボーリング孔内に配置した管状部材内を水で満たし該管状部材の各部における水圧変化を測定して地盤沈下量を求めるものが開示されている。そして、特許文献3(特開平9−242933号)は、ガス供給管等の埋設管に地盤沈下によって過大な応力が発生して破損することがないように管理する管理方法を提案するものであり、沈下量の測定のためには、埋設管に複数の沈下測定棒を設置しておき、各設置部位における沈下量を測定することが示されている。これら特許文献1〜特許文献3は、いずれもフィルダム等の盛り土や構築物の構築地盤における不同沈下の計測に適する構成を開示していない。
実開平4−69719号公報 特開平6−137905号公報 特開平9−242933号公報
上述したように、従来は、フィルダム等の盛り土や構築物の構築地盤における不同沈下の計測に適する沈下計測技術が確立していなかった。すなわち、土圧に対して充分な強度を持ち堤体下部のような深い土中に設置しても壊れることがなく、沈下量および沈下部位の両者を判断することが可能で、沈下量の変位を直接的に変位として計測することが可能で、充分な耐水性を有し、長期にわたる測定が可能で、しかも設置に要するスペースは可能な限り小さくすることができる沈下計測技術が要望されていた。
したがって、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、フィルダム等の盛り土や構築物の構築地盤における不同沈下の計測に好適で、土圧に対して充分な強度を持ち堤体下部のような深い土中に設置しても壊れることがなく、沈下量および沈下部位の両者を判断することを可能とし、沈下量の変位を直接的に変位として計測することを可能とし、充分な耐水性を有し、長期にわたる測定を実現可能とし、しかも設置に要するスペースを充分に小さくすることを可能とする沈下計測装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載した本発明に係る沈下計測装置は、上述した目的を達成するために、
中空管状をなす第1の管体と、
前記第1の管体と実質的に同等の中空管状をなす第2の管体と、
前記第1の管体の一端に、一端を所定の間隙を存して対峙させ、各対応する管状の一側部において、前記第1の管体の中心軸に直角な軸線を軸として屈折回動可能として、前記第2の管体を枢支する枢支機構と、
ほぼ棒状をなし、前記第1の管体の他端寄りの中空部内に一端部が支持固定され、他端部が、前記第2の管体の前記第1の管体側端部近傍の中空部内に前記枢支機構の枢軸と平行な軸線を軸として回動可能として支持固定されてなり、前記枢支機構による回動に基づく前記第1の管体に対する前記第2の管体の屈折角度に対応する当該棒状の伸縮方向の変位を検出する変位検出器と、
を具備してなり、前記変位検出器により検出される伸縮変位に基づいて前記第2の管体側部分の沈下を計測することを特徴としている。
請求項2に記載した本発明に係る沈下計測装置は、上述した目的を達成するために、
断面が四角形の中空管状をなす鋼管からなる第1の管体と、
前記第1の管体と実質的に同等の断面が四角形の中空管状をなす鋼管からなる第2の管体と、
前記第1の管体の一端に、一端を所定の間隙を存して対峙させ、各対応する端面四角形の一辺に平行な軸線を軸として屈折回動可能として、前記第2の管体を枢支する枢支機構と、
ほぼ棒状をなし、前記第1の管体の他端寄りの中空部内に一端部が支持固定され、他端部が、前記第2の管体の前記第1の管体側端部近傍の中空部内に前記枢支機構の枢軸と平行な軸線を軸として回動可能として支持固定されてなり、前記枢支機構による回動に基づく前記第1の管体に対する前記第2の管体の屈折角度に対応する当該棒状の伸縮方向の変位を検出する変位検出器と、
を具備してなり、前記変位検出器により検出される伸縮変位に基づいて前記第2の管体側部分の沈下を計測することを特徴としている。
請求項3に記載した本発明に係る沈下計測装置は、請求項1または請求項2の沈下計測装置であって、
前記枢支機構が、実質的に蝶番構造を構成してなることを特徴としている。
請求項4に記載した本発明に係る沈下計測装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項の沈下計測装置であって、
前記枢支機構が、実質的に蝶番としての動作にガタツキが無く且つ充分な強度を有して構成してなることを特徴としている。
請求項5に記載した本発明に係る沈下計測装置は、上述した目的を達成するために、
断面が円形の中空管状をなす鋼管からなる第1の管体と、
前記第1の管体と実質的に同等の断面が円形の中空管状をなす鋼管からなる第2の管体と、
前記第1の管体の一端に、一端を所定の間隙を存して対峙させ、各対応する管状の一側部において、前記第1の管体の中心軸に直角な軸線を軸として屈折回動可能として、前記第2の管体を枢支する枢支機構と、
ほぼ棒状をなし、前記第1の管体の他端寄りの中空部内に一端部が支持固定され、他端部が、前記第2の管体の前記第1の管体側端部近傍の中空部内に前記枢支機構の枢軸と平行な軸線を軸として回動可能として支持固定されてなり、前記枢支機構による回動に基づく前記第1の管体に対する前記第2の管体の屈折角度に対応する当該棒状の伸縮方向の変位を検出する変位検出器と、
を具備してなり、前記変位検出器により検出される伸縮変位に基づいて前記第2の管体側部分の沈下を計測することを特徴としている。
請求項6に記載した本発明に係る沈下計測装置は、請求項1または請求項5の沈下計測装置であって、
前記枢支機構が、
前記管状の一側部近傍にて前記第1の管体と前記第2の管体とを前記屈折回動方向を含む複数の方向に回動可能に結合する回動結合部と、
前記管状の他側部における前記第1の管体と前記第2の管体との相対的変位を前記管状の軸線に平行な長さ方向にのみ規制する作動規制部と
を具備することを特徴としている。
請求項7に記載した本発明に係る沈下計測装置は、請求項6の沈下計測装置であって、
前記回動結合部が、あらゆる方向に回動可能に結合するボール継ぎ手を含み、且つ
前記作動規制部が、係合部と、この係合部を前記管状の軸線に平行な長さ方向へのスライド移動を許容し、当該方向に直交する方向への移動を阻止するストッパ部とを含むことを特徴としている。
請求項8に記載した本発明に係る沈下計測装置は、
3個以上の管体を連結してなり、各隣接する管体の連結部にそれぞれ請求項1〜請求項7のいずれか1項の構成を設けてなることを特徴としている。
請求項9に記載した本発明に係る沈下計測装置は、請求項1〜請求項8のいずれか1項の沈下計測装置であって、
前記変位検出器が、荷重に応じて歪みを発生する起歪部にひずみゲージを添着し、検出対象の変位の大きさに応じて変位する部材を弾性体を介して前記起歪体に荷重を印加することにより、変位量に依存する荷重により起歪体に発生するひずみを前記ひずみゲージにより検出する変位計を含むことを特徴としている。
請求項10に記載した本発明に係る沈下計測装置は、請求項1〜請求項9のいずれか1項の沈下計測装置であって、
前記変位計が、充分な防水性を有してなり、水圧が加わる条件下での計測に対処したことを特徴としている。
本発明によれば、フィルダム等の盛り土や構築物の構築地盤における不同沈下の計測に好適で、土圧に対して充分な強度を持ち堤体下部のような深い土中に設置しても壊れることがなく、沈下量および沈下部位(沈下場所)の両者を判断することを可能とし、沈下量の変位を直接的に変位として計測することを可能とし、充分な耐水性を有し、長期にわたる測定を実現可能とし、しかも設置に要するスペースを充分に小さくすることを可能とする沈下計測装置を提供することができる。
すなわち、本発明の請求項1の沈下計測装置によれば、
中空管状をなす第1の管体と、
前記第1の管体と実質的に同等の中空管状をなす第2の管体と、
前記第1の管体の一端に、一端を所定の間隙を存して対峙させ、各対応する管状の一側部において、前記第1の管体の中心軸に直角な軸線を軸として屈折回動可能として、前記第2の管体を枢支する枢支機構と、
ほぼ棒状をなし、前記第1の管体の他端寄りの中空部内に一端部が支持固定され、他端部が、前記第2の管体の前記第1の管体側端部近傍の中空部内に前記枢支機構の枢軸と平行な軸線を軸として回動可能として支持固定されてなり、前記枢支機構による回動に基づく前記第1の管体に対する前記第2の管体の屈折角度に対応する当該棒状の伸縮方向の変位を検出する変位検出器と、
を具備してなり、前記変位検出器により検出される伸縮変位に基づいて前記第2の管体側部分の沈下を計測することにより、
フィルダム等の盛り土や構築物の構築地盤における不同沈下の計測に好適な沈下計測装置を実現することができ、土圧に対して充分な強度を持ち堤体下部のような深い土中に設置しても壊れることがなく、沈下量および沈下部位の両者を判断すること、沈下量の変位を直接的に変位として計測すること、そして充分な耐水性を持たせて、長期にわたる測定を実現することができ、しかも設置に要するスペースを充分に小さくすることが可能となる。
また、本発明の請求項2の沈下計測装置によれば、
断面が四角形の中空管状をなす鋼管からなる第1の管体と、
前記第1の管体と実質的に同等の断面が四角形の中空管状をなす鋼管からなる第2の管体と、
前記第1の管体の一端に、一端を所定の間隙を存して対峙させ、各対応する端面四角形の一辺に平行な軸線を軸として屈折回動可能として、前記第2の管体を枢支する枢支機構と、
ほぼ棒状をなし、前記第1の管体の他端寄りの中空部内に一端部が支持固定され、他端部が、前記第2の管体の前記第1の管体側端部近傍の中空部内に前記枢支機構の枢軸と平行な軸線を軸として回動可能として支持固定されてなり、前記枢支機構による回動に基づく前記第1の管体に対する前記第2の管体の屈折角度に対応する当該棒状の伸縮方向の変位を検出する変位検出器と、
を具備してなり、前記変位検出器により検出される伸縮変位に基づいて前記第2の管体側部分の沈下を計測することにより、
フィルダム等の盛り土や構築物の構築地盤における不同沈下の計測に好適な沈下計測装置を実現することができ、土圧に対して充分な強度を持ち堤体下部のような深い土中に設置しても壊れることがなく、沈下量および沈下部位の両者を判断すること、沈下量の変位を直接的に変位として計測すること、そして充分な耐水性を持たせて、長期にわたる測定を実現することができ、しかも設置に要するスペースを充分に小さくすることが可能となる。
本発明の請求項3の沈下計測装置によれば、請求項1または請求項2の沈下計測装置において、
前記枢支機構が、実質的に蝶番構造を構成することにより、
特に、前記枢支機構を、比較的簡単に構成することができ、フィルダム等の盛り土や構築物の構築地盤における不同沈下の計測に好適な沈下計測装置を容易に実現することができる。
本発明の請求項4の沈下計測装置によれば、請求項1〜請求項3のいずれか1項の沈下計測装置において、
前記枢支機構が、実質的に蝶番としての動作にガタツキが無く且つ充分な強度を有して構成してなることにより、
特に、前記枢支機構を、フィルダムの堤体下部のような深い土中に設置しても壊れることがないように構成することができ、フィルダム等の盛り土や構築物の構築地盤における不同沈下の計測に好適な沈下計測装置を容易に実現することができる。
さらに、本発明の請求項5の沈下計測装置によれば、
断面が円形の中空管状をなす鋼管からなる第1の管体と、
前記第1の管体と実質的に同等の断面が円形の中空管状をなす鋼管からなる第2の管体と、
前記第1の管体の一端に、一端を所定の間隙を存して対峙させ、各対応する管状の一側部において、前記第1の管体の中心軸に直角な軸線を軸として屈折回動可能として、前記第2の管体を枢支する枢支機構と、
ほぼ棒状をなし、前記第1の管体の他端寄りの中空部内に一端部が支持固定され、他端部が、前記第2の管体の前記第1の管体側端部近傍の中空部内に前記枢支機構の枢軸と平行な軸線を軸として回動可能として支持固定されてなり、前記枢支機構による回動に基づく前記第1の管体に対する前記第2の管体の屈折角度に対応する当該棒状の伸縮方向の変位を検出する変位検出器と、
を具備してなり、前記変位検出器により検出される伸縮変位に基づいて前記第2の管体側部分の沈下を計測することにより、
フィルダム等の盛り土や構築物の構築地盤における不同沈下の計測に好適な沈下計測装置を実現することができ、土圧に対して充分な強度を持ち堤体下部のような深い土中に設置しても壊れることがなく、沈下量および沈下部位の両者を判断すること、沈下量の変位を直接的に変位として計測すること、そして充分な耐水性を持たせて、長期にわたる測定を実現することができ、しかも設置に要するスペースを充分に小さくすることが可能となる。
本発明の請求項6の沈下計測装置によれば、請求項1または請求項5の沈下計測装置において、
前記枢支機構が、
前記管状の一側部近傍にて前記第1の管体と前記第2の管体とを前記屈折回動方向を含む複数の方向に回動可能に結合する回動結合部と、
前記管状の他側部における前記第1の管体と前記第2の管体との相対的変位を前記管状の軸線に平行な長さ方向にのみ規制する作動規制部と
を具備することにより、
特に、管体として断面が四角形でない中空管状をなす鋼管を用いた場合にも前記枢支機構を、比較的簡単に構成することができ、フィルダム等の盛り土や構築物の構築地盤における不同沈下の計測に好適な沈下計測装置を容易に実現することができる。
本発明の請求項7の沈下計測装置によれば、請求項6の沈下計測装置において、
前記回動結合部が、あらゆる方向に回動可能に結合するボール継ぎ手を含み、且つ
前記作動規制部が、係合部と、この係合部を前記管状の軸線に平行な長さ方向へのスライド移動を許容し、当該方向に直交する方向への移動を阻止するストッパ部とを含む構成とすることにより、
特に、管体として断面が四角形でない中空管状をなす鋼管を用いた場合にも前記枢支機構を、さらに簡単に構成することができ、フィルダム等の盛り土や構築物の構築地盤における不同沈下の計測に好適な沈下計測装置を容易に実現することができる。
本発明の請求項8の沈下計測装置によれば、
3個以上の管体を連結してなり、各隣接する管体の連結部にそれぞれ請求項1〜請求項7のいずれか1項の構成を設けてなることにより、
特に、多段構成により、広範囲の沈下計測が可能となり、フィルダム等の盛り土や構築物の構築地盤における不同沈下の計測に好適な沈下計測装置をさらに容易に実現することができる。
本発明の請求項9の沈下計測装置によれば、請求項1〜請求項8のいずれか1項の沈下計測装置において、
前記変位検出器が、荷重に応じて歪みを発生する起歪体にひずみゲージを添着し、検出対象の変位の大きさに応じて変位する部材を弾性体を介して前記起歪体に荷重を印加することにより、変位量に依存する荷重により起歪体に発生するひずみを前記ひずみゲージにより検出する変位計を含むことにより、
特に、変位検出器を簡易に構成することができ、フィルダム等の盛り土や構築物の構築地盤における不同沈下の計測に好適な沈下計測装置を一層容易に実現することができる。
本発明の請求項10の沈下計測装置によれば、請求項1〜請求項9のいずれか1項の沈下計測装置において、
前記変位計を、充分な防水性を有する構成とすることにより、
特に、変位検出器を水圧が加わる条件下での計測に対処させることができ、フィルダム等の盛り土や構築物の構築地盤における不同沈下の計測に好適な沈下計測装置を一層容易に実現することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る沈下計測装置の要部の構成を模式的に示す縦断面図であり、(a)は水平面方向の断面による平面縦断面図であり、(b)は鉛直面方向の断面による正面縦断面図である。 図1の沈下計測装置の要部の構成を模式的に示す横断面図であり、図1(b)に示すX−X線に沿う鉛直面方向の断面による横断面図である。 図1の沈下計測装置の要部の構成、特に図1の(b)の一部の構成、を拡大して示す縦断面図である。 図1の沈下計測装置の要部の構成を模式的に示す横断面図であり、図3に示すY−Y線に沿う鉛直面方向の断面による横断面図である。 図1の沈下計測装置における管体の連結に用いられるボール継ぎ手の一例の要部の構成を模式的に示す3面図であり、(a)はボール継ぎ手の一部を断面として示す縦断面図、(b)は(a)のボール継ぎ手を右側方から見た右側面図、そして(c)は(a)のボール継ぎ手を左側方から見た左側面図である。 図1の沈下計測装置における変位の検出に用いられる変位計の一例の要部の構成を模式的に示す縦断面図である。 図6の変位計の起歪部の構成を示す模式図である。 図6の変位計の検出回路を構成するブリッジ回路の一例の構成を模式的に示す回路構成図である。 図1の沈下計測装置の作用を説明するための図であり、水平面方向の断面による水平縦断面図である。 図1の沈下計測装置の作用を説明するための図であり、鉛直面方向の断面による正面縦断面図である。 図1の沈下計測装置の作用を説明するための図であり、図示左側が沈下した状態を模式的に示す鉛直面方向の断面による正面縦断面図である。 図1の沈下計測装置の作用を説明するための図であり、図示左側が隆起上昇した状態を模式的に示す鉛直面方向の断面による鉛直縦断面図である。 図1の沈下計測装置の作用を説明するために、沈下量と変位計の検出値との関係を示す図であり、(a)は沈下量と変位計の検出値との関係を示すグラフであり、(b)は沈下量と変位計の検出値との数値関係を示している。 図1の構成を多段に結合してなる本発明の第2の実施の形態に係る沈下計測装置の要部の構成を模式的に示す縦断面図であり、(a)は水平面方向の断面による平面縦断面図であり、(b)は鉛直面方向の断面による正面縦断面図である。 図14の沈下計測装置を主として設置前の運搬時等の状態について説明するための図であり、(a)は上方から見た平面図として一部を水平面方向の断面により模式的に示した平面図であり、(b)は正面側から見た正面図として一部を鉛直面方向の断面により模式的に示した正面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る沈下計測装置の要部の構成を模式的に示す縦断面図であり、(a)は水平面方向の断面による平面縦断面図であり、(b)は鉛直面方向の断面による正面縦断面図である。 図16の沈下計測装置の要部の構成を模式的に示す横断面図であり、図16(b)に示すZ−Z線に沿う鉛直面方向の断面による横断面図である。 図16の構成を多段に結合してなる本発明の第4の実施の形態に係る沈下計測装置の要部の構成を模式的に示す縦断面図であり、(a)は水平面方向の断面による平面縦断面図であり、(b)は鉛直面方向の断面による正面縦断面図である。 本発明に係る沈下計測装置の原理を説明するために、要部の構成を模式的に示す斜視図である。 本発明に係る沈下計測装置の原理を説明するために、図19に示す沈下計測装置の作動状態における要部の構成を模式的に示す斜視図である。 本発明に係る沈下計測装置の原理を説明するために、図19の構成を多段に結合してなる沈下計測装置の要部の構成を、鉛直面方向の断面として模式的に示す正面縦断面図である。 本発明に係る沈下計測装置の原理を説明するために、図19の構成を多段に結合してなる沈下計測装置の作動状態における要部の構成を、鉛直面方向の断面として模式的に示す正面縦断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態に基づき、図面を参照して本発明の沈下計測装置を詳細に説明する。
まず、本発明に係る沈下計測装置の原理について、図19〜図22を参照して説明する。
図19は、本発明に係る沈下計測装置の原理的な構成を模式的に示しており、図20は、その動作状態の一例を示している。
図19に示すように、断面が四角形をした鋼管、すなわち四角管P10の軸方向についての所要個所において、一側壁のみを残して他の三方の側壁部分を、四角管P10の軸線が垂直に交わる平面に沿って適宜なる幅寸法で切欠し、換言すれば、スリットを形成し、該幅寸法に相当する空隙D11を形成する。この空隙D11の形成により、四角管P10は、空隙D11を挟んで第1の管体P11と第2の管体P12とに分割される。空隙D11部分は、残った帯状の一側壁である支持側壁のみによって蝶番的に支えられることになる。このような第1の管体P11および第2の管体P12に外力が加えられた場合、空隙D11部分の残った支持側壁で支えるため、支持側壁部分の長さ方向に沿う軸線を軸として第1の管体P11および第2の管体P12の軸線を含む平面内で回動する方向の力に対しては、側壁部分の板厚によって支えられるため比較的容易に撓み変形して屈折するが、残った支持側壁に平行な面内での支持側壁部分が垂直に交わる軸線を軸とする回動方向の力に対しては、支持側壁が変形しにくく、容易には屈折変形しない。
また、支持側壁部分の長さ方向に沿う軸線を軸として第1の管体P11および第2の管体P12の軸線を含む平面内で回動する方向の屈折変形の変形量に対応して、空隙D11の開口端部側の空隙寸法の大きさが変化する。
このような第1の管体P11と第2の管体P12を、図19に示すように、空隙D11の開口を下方に向けて水平に埋設した場合、例えば第2の管体P12を埋設した地盤が局部的に沈下すると、図20に示すように第1の管体P11に対して第2の管体P12が屈折回動し空隙D11の開口端部が開き、空隙寸法が増大する。このときの空隙D11の隙間寸法を計測すれば、それと第1の管体P11および第2の管体P12の長さ寸法、この場合、特に第1の管体P11の長さ寸法、に基づいて、第1の管体P11に対する第2の管体P12の相対的な沈下量を知ることができ、第2の管体P12を埋設した地盤の沈下量を計測することができる。
このような構成をより沈下計測に適するようにするには、さらに、図21に示すように、四角管P20に同一側壁上に支持側壁を残して2つの空隙D21およびD22を形成して、四角管P20を第1の管体P21、第2の管体P22および第3の管体P23の3つの部分に分割する。
図21は、第1の管体P21、第2の管体P22および第3の管体P23を有する場合の原理的な構成を模式的に示しており、図22は、その動作状態の一例を示している。
すなわち、図21に示すように、第1の管体P21と第2の管体P22との間に第1の空隙D21が形成され、第2の管体P22と第3の管体P23との間に第2の空隙D22が形成されることとなる。第1の空隙D21の残った支持側壁と、第2の空隙D22の残って支持側壁とは、四角管P20の同一側壁上に形成している。
このような第1の管体P21、第2の管体P22および第3の管体P23を、図21に示すように、第1の空隙D21および第2の空隙D22の開口を下方に向けて水平に埋設した場合、例えば第3の管体P23を埋設した部分が局部的に沈下すると、図22に示すように第1の管体P21に対して第2の管体P22が屈折回動して第1の空隙D21の開口端部が狭まり、空隙寸法が減小し、第2の管体P22に対して第3の管体P23が屈折回動して第2の空隙D22の開口端部が広がり、空隙寸法が増大する。このときの第1の空隙D21および第2の空隙D22の隙間寸法を計測すれば、これらと第1の管体P21、第2の管体P22および第3の管体P23の長さ寸法、この場合、特に第2の管体P22の長さ寸法に基づいて、第1の管体P21に対する第3の管体P23の相対的な沈下量を知ることができ、第3の管体P23を埋設した地盤の沈下量を計測することができる。
このような原理によって、沈下計測を行うことができると考えられるが、上述したように、各空隙部の残った支持側壁の撓み変形による屈折回動では、回動軸が厳密に定まらず、高精度の測定は、困難となる。また、各管体の結合部における空隙寸法を計測するための構成は、埋設作業や埋設個所の水圧や土圧の影響を考慮すると、耐水性の高い変位計測装置を各管体の内部に設けることが望ましいと考えられる。
〔第1の実施の形態〕
そこで、図1〜図15を参照して、本発明の具体的な第1の実施の形態に係る沈下計測装置について説明する。
図1〜図4は、本発明の第1の実施の形態に係る沈下計測装置の要部の構成を示している。図1は、沈下計測装置の基本的な構成の要部を模式的に示す縦断面図であり、(a)は水平面方向の断面による平面縦断面図であり、そして(b)は鉛直面方向の断面による正面縦断面図である。図2は、図1の沈下計測装置の要部の構成を模式的に示す横断面図であり、図1(b)に示すX−X線に沿う鉛直面方向の断面による横断面図である。また、図3は、図1(b)の沈下計測装置の一部の構成を拡大して示す正面縦断面図である。図4は、図3に示す沈下計測装置の要部の構成におけるY−Y線に沿う鉛直面方向の断面による横断面図である。
図1〜図4に示す沈下計測装置は、第1の管体11、第2の管体12、第1のボール継ぎ手13、第2のボール継ぎ手14、ボール継ぎ手固定部15、16、17、18、変位計19、第3のボール継ぎ手20、変位計結合部21、変位計固定部22、接続ケーブル23および充填材24を具備している。
図1〜図4において、第1の管体11および第2の管体12は、互いに同一形状で且つ同一寸法の四角形の断面を有する管体からなり、例えば、この場合、共に断面形状が正方形で且つ等しい肉厚を有する鋼管で構成される。第1の管体11の一端部は、第2の管体12の一端部に、適宜間隔を存して対峙させた状態で、各対応する1側壁の内面側に平行配置した第1のボール継ぎ手13および第2のボール継ぎ手14を介して結合される。第1のボール継ぎ手13および第2のボール継ぎ手14は、各一端側を、図1〜図4に示されているように、それぞれボール継ぎ手固定部15およびボール継ぎ手固定部16を介して第1の管体11の前記一端部近傍の内面側一側壁に固定し、且つ各他端側を、それぞれボール継ぎ手固定部17およびボール継ぎ手固定部18を介して第2の管体12の前記一端部近傍の内面側一側壁に固定する。すなわち、第1のボール継ぎ手13は、一端をボール継ぎ手固定部15により第1の管体11の前記一端部近傍の内面側一側壁に固定し、他端をボール継ぎ手固定部17により第2の管体12の前記一端部近傍の内面側一側壁に固定する。また、第2のボール継ぎ手14は、第1のボール継ぎ手13と平行に配置して、一端をボール継ぎ手固定部16により第1の管体11の前記一端部近傍の内面側一側壁に固定し、他端をボール継ぎ手固定部18により第2の管体12の前記一端部近傍の内面側一側壁に固定する。
これら第1のボール継ぎ手13および第2のボール継ぎ手14は、例えば、図5に(a)縦断面図、(b)一方の端面図および(c)他方の端面図として示すような、リンクボール(商品名:THK社製)等と称されて市販されているものを用いることができる。ボール継ぎ手は、本来自在継ぎ手の一種であり、両端側の部材を種々の方向に屈曲可能として結合する継ぎ手であるが、上述の第1のボール継ぎ手13および第2のボール継ぎ手14のように、2つのボール継ぎ手を互いに平行に配置して設けることにより、これら2つのボール継ぎ手の軸線を含む平面内では、互いに干渉して屈曲せず、当該平面に直交する平面内でのみ、上述の2つのボール継ぎ手のボール部の中心を通る軸線を軸として、屈曲可能となる。したがって、これら第1のボール継ぎ手13および第2のボール継ぎ手14は、一種の蝶番として作動する。
一方、第1の管体11の中空部の内部には、図6に示すような、ほぼ円柱棒状の変位計19が設けられており、変位計19の一端には、第3のボール継ぎ手20の一端が、変位計結合部21によって結合されており、第3のボール継ぎ手20の他端は、第2の管体12の中空部の端部近傍であって、第1のボール継ぎ手13および第2のボール継ぎ手14の端部がボール継ぎ手固定部17およびボール継ぎ手固定部18により固定された前記一側壁に対向する側壁の中空部内面にほぼ直接的に固定されている。
第1のボール継ぎ手13および第2のボール継ぎ手14としては、可動範囲の中央に対応する基準状態で、例えば図5のように、ほぼ直線状に延びるボール継ぎ手が用いられたが、第3のボール継ぎ手20としては、可動範囲の中央に対応する基準状態でほぼ直角状に折曲しているボール継ぎ手20が用いられる。変位計19の他端は、図4に示すように、変位計固定部22によって、第1の管体11の内面の側壁から直角に立ち上がる両側壁のほぼ中央に固定されている。変位計固定部22は、両側壁に両端を固定される固定受け部22aとその中央部において変位計19を押さえつけて固定受け部22aに押圧固定する固定押圧部22bとで構成されている。変位計19の当該他端からは、図3に示すように、変位計19への接続ケーブル23が引き出されている。第1の管体11および第2の管体12の中空部内には、各部の動作を阻害しない程度に柔軟で且つ外部からの異物の侵入を防ぐための、例えばゲル状の充填材24が充填されている。
ここで変位計19の一例の構成を図6〜図8を参照して説明する。図6は、変位計19の内部構造を示す正面縦断面図であり、図7は、図6の変位計19の起歪部の構成を示す平面図、図8は、図6の変位計19の起歪部19aに添着された複数(この例の場合、4枚)のひずみゲージG1〜G4をもって形成したブリッジ回路の構成を示す回路構成図である。
図6に示すように、変位計19は、全体としてほぼ棒状をなし、その主要な構成要素を、ほぼ円筒状の容器内に封入している。容器の基端部には、変位検出部となる起歪部19aを設けており、起歪部19aは、図7に示すように円筒状の起歪体の直径に沿って容器内を横断する一文字状の起歪ビームを形成しており、この起歪ビームは、円筒状の軸線に沿う方向の応力が中央部に印加されると、その応力の大きさに応じて前記軸線方向に撓み、この撓みによる歪みを検出すべく、前記起歪ビームの両端の両面に第1〜第4のひずみゲージG1〜G4を添着している。この場合、図7に示すように、起歪部19aの前記起歪ビームの表側の一端(図7において右端)には第1のひずみゲージG1を添着し、前記起歪ビームの表側の他端(左端)には第3のひずみゲージG3を添着し、前記起歪ビームの裏側の前記一端(第1のひずみゲージG1の裏側)には第2のひずみゲージG2を添着し、前記起歪ビームの裏側の他端(第3のひずみゲージG3の裏側)には第4のひずみゲージG4を添着している。
尚、ここで、「添着」とは、接着、蒸着、スパッタリング、融着等の手段を指称するものとする。
起歪部19aから先端側の容器は、最先端を気密に閉塞し、そして先端寄りの中間部に伸縮自在の蛇腹状のベローズ19bを形成しており、このベローズ19bの伸縮によって、当該容器の先端底部が変位検出部19cとして軸に沿って変位し得るようにしている。変位検出部19cとなる容器先端底部の内面中央と起歪部19aの中央との間に変位の大きさを応力の大きさに変換するためのスプリング19dを張設している。このスプリング19dにより、容器先端の変位検出部19cの変位が、その変位に応じた応力に変換されて起歪部19aに印加される。起歪部19aの基端側には、容器を閉塞する閉塞部19eが設けられ、起歪部19aに添着されたひずみゲージG1〜G4は、閉塞部19eを気密に貫通する気密端子19fを介して外部引き出し用のケーブル23に接続している。この容器のさらに基端側は、ケーブル23の引き出し部を、ケーブルシール部(ケーブルグランドとも称される)19gによって気密に封止している。
変位計19の最先端の変位検出部19cは、変位計結合部21によって第3のボール継ぎ手20の一端に結合されており、変位計19の基端部は、変位計固定部22によって第1の管体11の中心軸線近傍に位置決めされて第1の管体11の内壁に固定される。
なお、この場合、変位計19の長さが、第3のボール継ぎ手20と変位計固定部22との間の計測に適する距離に対応しない場合には、起歪部19aとベローズ19bとの間の筒状部分の長さ、およびベローズ19bと変位検出部19cとの間の筒状部分の長さの少なくとも一方を調節すれば良く、また適切な長さに不足する場合には、さらに変位計19の基端部に筒状の部材を追加的に設け、あるいは変位計19の先端の変位検出部19cに棒状の部材を追加的に設けるなどして、適切な距離を達成するようにすればよい。
上述した起歪部19aの前記起歪ビームの両端の両面に添着された第1〜第4のひずみゲージG1〜G4は、図8に示すようにブリッジ接続されている。すなわち、前方(先端側)へ引っ張られたときに伸張する前面側のひずみゲージG1およびG3がブリッジの一方の対辺を構成し、後方(基端側)へ押し込まれたときに伸張する裏面側のひずみゲージG2およびG4がブリッジの他方の対辺を構成して、ひずみゲージG1−ひずみゲージG2−ひずみゲージG3−ひずみゲージG4がループ状に順次縦列的に接続されており、ひずみゲージG4−ひずみゲージG1の接続点と、ひずみゲージG2−ひずみゲージG3の接続点との間に(ケーブル23を介して)外部ブリッジ電源が供給され、ひずみゲージG1−ひずみゲージG2の接続点と、ひずみゲージG3−ひずみゲージG4の接続点との間から(ケーブル23を介して)外部へブリッジ出力が取り出される。
次に、上述した本発明の第1の実施の形態に係る図1〜図8で説明した沈下計測装置の具体的な作用について、図9〜図12を参照して説明する。
図9は、図1とほぼ同様の沈下計測装置の水平面方向の断面による水平縦断面図であり、図1では理解を容易にするために省略していた変位計19も示している。図10は、図2とほぼ同様の沈下計測装置の鉛直面方向の断面による正面縦断面図である。
これら図9および図10は、地盤の沈下が発生しない基準状態(あるいは初期状態)での様子を示しており、図10のように第1の管体11と第2の管体12とは、同一軸線に沿う直線状をなしていて、通常の場合、当初はこの状態で地中に埋設される。
図示左側の第2の管体12が水平を維持したまま沈下すると、図11に示すように、図示右側の第1の管体11は、第2の管体12側の端部が第2の管体12によって第1および第2のボール継ぎ手13および14を介して下方に引き下げられて、傾斜する。図示のように、第1の管体11の傾斜によって、第1の管体11と第2の管体12は、第1および第2のボール継ぎ手13および14を境(軸)に相対的に回動し、第1の管体11と第2の管体12との間の空隙は下方側が広がり、変位計19は伸長する方向に変位する。
図示左側の第2の管体12が地盤の隆起等によって上昇すると、図12に示すように、図示右側の第1の管体11は、第2の管体12側の端部が第2の管体12によって第1および第2のボール継ぎ手13および14を介して上方に引き上げられて、傾斜する。図示のように、第1の管体11の傾斜によって、第1の管体11と第2の管体12は、第1および第2のボール継ぎ手13および14を境(軸)に相対的に回動し、第1の管体11と第2の管体12との間の空隙は下方側が狭くなり、変位計19は短縮する方向に変位する。
図13は、図10のような沈下計測装置において、第2の管体12が水平を維持したまま上下動する場合の沈下量と変位計の検出値との関係を示すものである。図13の(a)は、第1の管体11の長さが300mmであるとして、沈下量と変位計19の検出値との関係を示すグラフであり、図13の(b)は、その場合の沈下量の値と変位計19で検出される変位量の値、そして変位計19の固定端から第3のボール継ぎ手20までの長さの値との数値関係を示している。
このように、地盤の沈下によって、第1の管体11と第2の管体12との間の相対的な角度が変化し、空隙の開き角が変化するので、それによって不同沈下等の局所的な沈下による相対的な沈下量を検知することができる。但し、上述からわかるように、地盤の沈下によって管体が水平のまま沈下する場合と端部が沈下して傾斜する場合とがあり、これらによる空隙の開き角の変化は逆方向となる。このため、現実には、同様の構成を多段に連結した多段構成として、相互の関係によって沈下部位を推定したり、いずれかの管体に別途に傾斜計を設けるなどして傾斜状態を検知し、沈下部位および沈下量の分布をさらに正確に推定したりすることが望ましい。
〔第2の実施の形態〕
図14および図15は、本発明の第2の実施の形態に係る沈下計測装置の要部の構成を示している。
図14は、図1に示した基本的な構成における管体をさらに3個追加して、各隣接する管体の結合部にそれぞれ図1と同様の構成を設けて、多段構成とした沈下計測装置の要部を模式的に示す縦断面図であり、(a)は水平面方向の断面による平面縦断面図であり、そして(b)は鉛直面方向の断面による正面縦断面図である。図15は、図14の多段構成の沈下計測装置の主として運搬〜設置時の状態を説明するための図であり、(a)は上方から見た平面図であり、そして(b)は正面から見た正面図である。
図14および図15において、沈下計測装置は、第1の管体31、第2の管体32、第3の管体33、第4の管体34および第5の管体35を順次連結しており、これら第1の管体31、第2の管体32、第3の管体33、第4の管体34および第5の管体35のうちの隣接する管体の結合部には、上述した図1〜図4に示す基本的な構成における第1のボール継ぎ手13、第2のボール継ぎ手14、変位計19および第3のボール継ぎ手20とほぼ同様の構成が、それぞれ設けられている。この場合、両端の第1の管体31および第5の管体35は、中間の第2の管体32、第3の管体33および第4の管体34よりも長尺に形成されている。
このような沈下計測装置の運搬〜設置時には、全体の両端の少なくとも一方に、管体を収容し得る保護パイプを設け、さらに少なくとも一側部に各管体の結合部にわたる保護固定部材を設ける。
つまり、保護パイプについては、図14に示すように、第1の管体31の基端側に、第1の管体31よりも短寸で、且つ第1の管体31を収容し得る寸法の基端側保護パイプ36を設けるか、図15に示すように、第5の管体35の先端側に、第5の管体35よりも短寸で、且つ第5の管体35を収容し得る寸法の先端側保護パイプ37を設けるか、またはこれら基端側保護パイプ36および先端側保護パイプ37の両方を設ける。
また、保護固定部材については、図14に示すように、いずれか一方の側面に各管体の結合部にわたって細長い板状の保護固定部材38を設けるか、または図15に示すように、両側面に各管体の結合部にわたって細長い板状の保護固定部材38および39を設けるかして、運搬から設置までの間に第1の管体31、第2の管体32、第3の管体33、第4の管体34および第5の管体35の各結合部が折曲してしまい、基準位置からずれてしまったり、変位計等の構成を破損したりすることがないようにして、運搬および設置作業を容易にする。
このような、第1の管体31、第2の管体32、第3の管体33、第4の管体34および第5の管体35を連結した多段構成の沈下計測装置によれば、各連結部相互の関係によって沈下部位を推定することができる。
一方、保護パイプの別の機能として、沈下計の変位時に生ずる軸方向の変位を吸収するために、埋設されたコンクリートの基礎から縁切りをする機能も併有している。
即ち、複数個の管体を上述のようにして直列状に連結してなる沈下計測装置の基端側の管体を直接コンクリート中に埋設して固定し、先端側の管体をコンクリートの基礎で固めてしまうと、例えば、中間の管体部分が断層部分に位置するように設置された場合、全体として「くの字」に変形して、基端側と先端側との間に過大な引張力が生じ、傾斜計が破壊する虞れがある。
そこで、基端側の管体は、コンクリートの基礎部分に固定し、先端側は、上述した保護パイプ36をコンクリートの基礎の中に埋設し且つ固定するが、先端側の管体は、その保護パイプ内に摺動可能に挿入支持させる構造とする。
このように、先端側の管体を、保護パイプとの二重管構造にすることで、コンクリートと管体の縁切りをし、先端側の管体の軸方向への移動ができるようになり、その結果、先端側の管体に無理な引張り力が作用するのを回避し、基端側の管体に対し、他の管体間の変位乃至は、個体の管体の沈下量を正確に得ることができる。
〔第3の実施の形態〕
図16および図17は、本発明の第3の実施の形態に係る沈下計測装置の要部の構成を示している。図16は、沈下計測装置の基本的な構成の要部を模式的に示す縦断面図であり、(a)は水平面方向の断面による平面縦断面図であり、そして(b)は鉛直面方向の断面による正面縦断面図である。図17は、図16の沈下計測装置の要部の構成を模式的に示す横断面図であり、図16(b)に示すZ−Z線に沿う鉛直面方向の断面による横断面図である。
図16および図17に示す沈下計測装置は、第1の管体51、第2の管体52、第1のボール継ぎ手53、ボール継ぎ手固定部54、55、変位計56、第2のボール継ぎ手57、変位計結合部58、変位計固定部59、ガイド部材60、接続ケーブル61および充填材62を具備している。
図16および図17において、第1の管体51および第2の管体52は、互いに同一形状で且つ同一寸法の円形の断面を有し且つ等しい肉厚を有する鋼管で構成される。第1の管体51の一端部は、第2の管体52の一端部に、適宜間隔を存して対峙させた状態で、対応する1側壁の内面側に配置した第1のボール継ぎ手53を介して結合される。第1のボール継ぎ手53は、一端側を、ボール継ぎ手固定部54を介して第1の管体51の前記一端部近傍の内面側側壁に固定し、且つ他端側を、ボール継ぎ手固定部55を介して第2の管体52の前記一端部近傍の内面側側壁に固定する。
すなわち、第1のボール継ぎ手53は、一端をボール継ぎ手固定部54により第1の管体51の前記一端部近傍の内面側側壁に固定し、他端をボール継ぎ手固定部55により第2の管体52の前記一端部近傍の内面側側壁に固定する。
一方、第1の管体51の中空部の内部には、ほぼ円柱棒状の変位計56が設けられており、変位計56の一端には、第2のボール継ぎ手57の一端が、変位計結合部58によって結合されており、第2のボール継ぎ手57の他端は、第2の管体52の中空部の端部近傍であって、第1のボール継ぎ手53の端部がボール継ぎ手固定部55により固定された側壁に対向する側壁の中空部内面にほぼ直接的に固定されている。第1のボール継ぎ手53としては、可動範囲の中央に対応する基準状態でほぼ直線状に延びるボール継ぎ手が用いられたが、第2のボール継ぎ手57としては、可動範囲の中央に対応する基準状態でほぼ直角状に折曲しているボール継ぎ手57が用いられる。変位計56の他端は、図17に示すように、変位計固定部59によって、第1の管体51の内面の、ボール継ぎ手固定部54によって第1のボール継ぎ手53が固定された位置から円周方向両側に90度ずつずれた両側壁のほぼ中央に固定されている。
第1の管体51の端部内面で、ボール継ぎ手固定部54によって第1のボール継ぎ手53が固定された位置に対向する個所には、第2の管体52方向へ延びるガイド部材60が固定されており、このガイド部材60は、軸方向に平行なガイド長孔60aが形成されている。第2の管体52の中空部の端部近傍で、第1のボール継ぎ手53の端部がボール継ぎ手固定部55により固定された側壁に対向する側壁の中空部内面にほぼ直接的に固定された第2のボール継ぎ手57の固定側端部は、ガイド部材60のガイド長孔60aに挿通されており、第1の管体51と第2の管体52との相対的な移動方向を、第2のボール継ぎ手57の固定側端部が第2のボール継ぎ手57のガイド長孔60aに沿って移動する方向に規制している。
変位計固定部59は、両側壁に両端を固定される固定受け部59aとその中央部において変位計56を押さえつけて固定受け部59aに押圧固定する固定押圧部59bとで構成されている。変位計56の当該他端からは、変位計56への接続ケーブル61が引き出されている。第1の管体51および第2の管体52の中空部内には、各部の動作を阻害しない程度に柔軟で且つ外部からの異物の侵入を防ぐための例えばゲル状の充填材62が充填されている。
なお、第1のボール継ぎ手53および第2のボール継ぎ手57としては、先に述べたリンクボール(商品名:THK社製)等と称されて市販されているものを用いることができる。ボール継ぎ手は、本来自在継ぎ手の一種であり、両端側の部材を種々の方向に屈曲可能として結合する継ぎ手であり、上述の第1のボール継ぎ手53は、それだけでは、第1の管体51と第2の管体52との相対的な屈曲方向を規定することはできず、種々の方向に屈曲可能となる。そこで、上述したようにガイド部材60を設けて第1の管体51と第2の管体52との相対的な屈曲動作方向を規定することにより、第1のボール継ぎ手53の中心軸線、第2のボール継ぎ手57の中心軸線および変位計56の中心軸線を含む平面内でのみ、当該平面に垂直に交わり且つ上述のボール継ぎ手のボール部の中心を通る軸線を軸として、屈曲可能となる。
〔第4の実施の形態〕
図18は、本発明の第4の実施の形態に係る沈下計測装置の要部の構成を示している。
図18は、図16に示した基本的な構成における管体をさらに3個追加して、各隣接する管体の結合部にそれぞれ図16と同様の構成を設けて、多段構成とした沈下計測装置の要部を模式的に示す縦断面図であり、(a)は水平面方向の断面による平面縦断面図であり、そして(b)は鉛直面方向の断面による正面縦断面図である。
図18において、沈下計測装置は、第1の管体71、第2の管体72、第3の管体73、第4の管体74および第5の管体75を順次連結しており、これら第1の管体71、第2の管体72、第3の管体73、第4の管体74および第5の管体75のうちの隣接する管体の結合部には、上述した図16および図17に示す基本的な構成における第1のボール継ぎ手53、変位計56および第2のボール継ぎ手57とほぼ同様の構成が、それぞれ設けられている。この場合も、両端の第1の管体71および第5の管体75は、中間の第2の管体72、第3の管体73および第4の管体74よりも長尺に形成されている。
このような沈下計測装置の運搬〜設置時には、全体の両端の少なくとも一方に、管体を収容し得る保護パイプを設け、さらに少なくとも一側部に各管体の結合部にわたる保護固定部材を設ける。
つまり、保護パイプについては、図18に示すように、第1の管体71の基端側に、第1の管体71よりも短寸で、且つ第1の管体71を収容し得る寸法の基端側保護パイプ76および第5の管体75の先端側に、第5の管体75よりも短寸で、且つ第5の管体75を収容し得る寸法の先端側保護パイプ77の両方、またはいずれか一方を設ける。
また、保護固定部材については、図18に示すように、両側面に各管体の結合部にわたって細長い板状の保護固定部材78および79を設けるか、またはこれらのいずれか一方を設けるかして、運搬から設置までの間に第1の管体71、第2の管体72、第3の管体73、第4の管体74および第5の管体75の各結合部が折曲してしまい、基準位置からずれてしまったり、変位計等の構成を破損したりすることがないようにして、運搬および設置作業を容易にする。
このような、第1の管体71、第2の管体72、第3の管体73、第4の管体74および第5の管体75を連結した多段構成の沈下計測装置によれば、各連結部相互の関係によって沈下部位を推定することができる。
11,31,51,71 第1の管体
12,32,52,72 第2の管体
33,73 第3の管体
34,74 第4の管体
35,75 第5の管体
13,53 第1のボール継ぎ手
14,57 第2のボール継ぎ手
15,16,17,18,54,55 ボール継ぎ手固定部
19,56 変位計
20 第3のボール継ぎ手
21,58 変位計結合部
22,59 変位計固定部
23,61 接続ケーブル
24,62 充填材
60 ガイド部材
19a 起歪部
19b ベローズ
19c 変位検出部
19d スプリング
19e 閉塞部
19f 気密端子
19g ケーブルシール部
G1 第1のひずみゲージ
G2 第2のひずみゲージ
G3 第3のひずみゲージ
G4 第4のひずみゲージ

Claims (10)

  1. 中空管状をなす第1の管体と、
    前記第1の管体と実質的に同等の中空管状をなす第2の管体と、
    前記第1の管体の一端に、一端を所定の間隙を存して対峙させ、各対応する管状の一側部において、前記第1の管体の中心軸に直角な軸線を軸として屈折回動可能として、前記第2の管体を枢支する枢支機構と、
    ほぼ棒状をなし、前記第1の管体の他端寄りの中空部内に一端部が支持固定され、他端部が、前記第2の管体の前記第1の管体側端部近傍の中空部内に前記枢支機構の枢軸と平行な軸線を軸として回動可能として支持固定されてなり、前記枢支機構による回動に基づく前記第1の管体に対する前記第2の管体の屈折角度に対応する当該棒状の伸縮方向の変位を検出する変位検出器と、
    を具備してなり、前記変位検出器により検出される伸縮変位に基づいて前記第2の管体側部分の沈下を計測することを特徴とする沈下計測装置。
  2. 断面が四角形の中空管状をなす鋼管からなる第1の管体と、
    前記第1の管体と実質的に同等の断面が四角形の中空管状をなす鋼管からなる第2の管体と、
    前記第1の管体の一端に、一端を所定の間隙を存して対峙させ、各対応する端面四角形の一辺に平行な軸線を軸として屈折回動可能として、前記第2の管体を枢支する枢支機構と、
    ほぼ棒状をなし、前記第1の管体の他端寄りの中空部内に一端部が支持固定され、他端部が、前記第2の管体の前記第1の管体側端部近傍の中空部内に前記枢支機構の枢軸と平行な軸線を軸として回動可能として支持固定されてなり、前記枢支機構による回動に基づく前記第1の管体に対する前記第2の管体の屈折角度に対応する当該棒状の伸縮方向の変位を検出する変位検出器と、
    を具備してなり、前記変位検出器により検出される伸縮変位に基づいて前記第2の管体側部分の沈下を計測することを特徴とする沈下計測装置。
  3. 前記枢支機構は、実質的に蝶番構造を構成してなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の沈下計測装置。
  4. 前記枢支機構は、実質的に蝶番としての動作にガタツキが無く且つ充分な強度を有して構成してなることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の沈下計測装置。
  5. 断面が円形の中空管状をなす鋼管からなる第1の管体と、
    前記第1の管体と実質的に同等の断面が円形の中空管状をなす鋼管からなる第2の管体と、
    前記第1の管体の一端に、一端を所定の間隙を存して対峙させ、各対応する管状の一側部において、前記第1の管体の中心軸に直角な軸線を軸として屈折回動可能として、前記第2の管体を枢支する枢支機構と、
    ほぼ棒状をなし、前記第1の管体の他端寄りの中空部内に一端部が支持固定され、他端部が、前記第2の管体の前記第1の管体側端部近傍の中空部内に前記枢支機構の枢軸と平行な軸線を軸として回動可能として支持固定されてなり、前記枢支機構による回動に基づく前記第1の管体に対する前記第2の管体の屈折角度に対応する当該棒状の伸縮方向の変位を検出する変位検出器と、
    を具備してなり、前記変位検出器により検出される伸縮変位に基づいて前記第2の管体側部分の沈下を計測することを特徴とする沈下計測装置。
  6. 前記枢支機構は、
    前記管状の一側部近傍にて前記第1の管体と前記第2の管体とを前記屈折回動方向を含む複数の方向に回動可能に結合する回動結合部と、
    前記管状の他側部における前記第1の管体と前記第2の管体との相対的変位を前記管状の軸線に平行な長さ方向にのみ規制する作動規制部と
    を具備することを特徴とする請求項1または請求項5に記載の沈下計測装置。
  7. 前記回動結合部は、あらゆる方向に回動可能に結合するボール継ぎ手を含み、且つ
    前記作動規制部は、係合部と、この係合部を前記管状の軸線に平行な長さ方向へのスライド移動を許容し、当該方向に直交する方向への移動を阻止するストッパ部とを含む
    ことを特徴とする請求項6に記載の沈下計測装置。
  8. 3個以上の管体を連結してなり、各隣接する管体の連結部にそれぞれ請求項1〜請求項7のいずれか1項の構成を設けてなる沈下計測装置。
  9. 前記変位検出器は、荷重に応じて歪みを発生する起歪体にひずみゲージを添着し、検出対象の変位の大きさに応じて変位する部材を弾性体を介して前記起歪体に荷重を印加することにより、変位量に依存する荷重により起歪体に発生するひずみを前記ひずみゲージにより検出する変位計を含むことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の沈下計測装置。
  10. 前記変位計は、充分な防水性を有してなり、水圧が加わる条件下での計測に対処したことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の沈下計測装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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