JP2011047557A - 冷凍ショーケース - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却パイプの取付作業性の向上を図ることができると共に、内箱内における温度ムラを解消することができる冷凍ショーケースを提供する。
【解決手段】冷凍ショーケース1は、上面に開口する矩形状の内箱7と外箱8間に断熱材10を充填した断熱箱体を備え、内箱の断熱材側に、冷媒回路の蒸発器を構成する冷却パイプ20を取り付けて成るものであって、冷却パイプ20を蛇行状に屈曲して成る複数の冷却パイプ屈曲体23、24を備え、各冷却パイプ屈曲体を内箱の各側壁7C、7Dの断熱材側にそれぞれ取り付け、相互に配管接続した。
【選択図】図2

Description

本発明は、上面に開口する外箱及び内箱間に断熱材を充填した断熱箱体を備えた冷凍ショーケースに関する。
従来、この種の低温ショーケースは、上面に収納物を出し入れする開口を有する冷凍・冷蔵ショーケースであり、収納物が収納される冷却室は、ほぼ直方体状の断熱性の箱体により形成されている。箱体は、内箱と外箱、及びこれらの間に充填された断熱材とを備えており、内箱の外周に冷却パイプが螺旋状に巻き付けられている(例えば、特許文献1参照)。
冷却パイプにて冷媒が蒸発することにより、冷却作用を発揮して当該冷却パイプの冷熱が内箱に伝達され、内箱内の収納物の冷却を行う。
特開平10−232086号公報
しかしながら、従来の構成では、内箱の外周に冷却パイプを連続して巻き付けるため、生産工程において、大型の装置が必要とされる。そのため、生産現場において、内箱を当該装置に設置し、冷却パイプを巻き付けた後、再度、移動させる必要があり、生産作業が煩雑となる問題があった。また、当該装置に応じた冷却パイプを巻き付けるための装置を設置する必要があり、生産コストの高騰が問題となる。
一方、この種の低温ショーケースは、アイスクリーム等の対面販売に用いられる場合がある。この場合、断熱箱体内部には、種類毎にアイスクリームの容器が収納されており、店員が当該容器から所定量のアイスクリームをカップやコーン等の容器に盛りつけて顧客に商品提供が行われる。
ここで、アイスクリームが収納される容器は、所定の高さ寸法を有しており、上面開口から内容物が取り出されていく。これに対し、連続して内箱の外周に均一のピッチで冷却パイプを巻き付ける方法では、断熱箱体内に形成される陳列室上部の温度が高く、下部の温度が低くなる傾向がある。そのため、陳列室内に収納された容器内のアイスクリームは、その上部と下部とで温度が異なるため、下部のアイスクリームが硬くなる傾向がある。
容器下部のアイスクリームの取り出し作業は、上部に比べ作業性が悪いにもかかわらず、このように下部のアイスクリームの硬度が硬くなると、より一層作業性が悪いものとなる。
本発明は、従来の技術的課題を解決するためになされたものであり、冷却パイプの取付作業性の向上を図ることができると共に、内箱内における温度ムラを解消することができる冷凍ショーケースを提供する。
上記課題を解決するために、本発明の冷凍ショーケースは、上面に開口する矩形状の内箱と外箱間に断熱材を充填した断熱箱体を備え、内箱の断熱材側に、冷媒回路の蒸発器を構成する冷却パイプを取り付けて成るものであって、冷却パイプを蛇行状に屈曲して成る複数の冷却パイプ屈曲体を備え、各冷却パイプ屈曲体を内箱の各側壁の断熱材側にそれぞれ取り付け、相互に配管接続したことを特徴とする。
請求項2の発明は、上記発明において、各冷却パイプ屈曲体は、冷媒回路において相互に並列接続されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、上記発明において、複数の冷却パイプ屈曲体は、面積の小さい内箱の二つの側壁にそれぞれ取り付けられる第1及び第2の冷却パイプ屈曲体と、面積の大きい内箱の二つの側壁にそれぞれ取り付けられ、第1及び第2の冷却パイプ屈曲体より配管長の長い第3及び第4の冷却パイプ屈曲体から成り、第1の冷却パイプ屈曲体と第3の冷却パイプ屈曲体とが直列に接続され、第2の冷却パイプ屈曲体と第4の冷却パイプ屈曲体とが直列に接続されて各直列体が相互に並列接続されており、且つ、第1及び第2の冷却パイプ屈曲体が冷媒入口側とされていることを特徴とする。
請求項4の発明は、上記各発明において、冷却パイプの一部が、内箱内上部に引き入れられていることを特徴とする。
請求項5の発明は、上記各発明において、冷却パイプ屈曲体は、下部よりも上部のパイプピッチが密とされていることを特徴とする。
請求項6の発明は、上記各発明において、湾曲する冷却パイプの外面と内箱の側壁外面間の隙間を埋める伝熱性のスペーサを取り付けたことを特徴とする。
本発明によれば、上面に開口する矩形状の内箱と外箱間に断熱材を充填した断熱箱体を備え、内箱の断熱材側に、冷媒回路の蒸発器を構成する冷却パイプを取り付けて成る冷凍ショーケースにおいて、冷却パイプを蛇行状に屈曲して成る複数の冷却パイプ屈曲体を備え、各冷却パイプ屈曲体を内箱の各側壁の断熱材側にそれぞれ取り付け、相互に配管接続したことにより、内箱の各側壁に容易に冷却パイプを配設することが可能となる。
これにより、従来の如く冷却パイプを内箱に巻き付けるための大型の装置を設置する必要が無くなり、設備スペースの狭小化、更には、作業効率の向上を図ることができる。
また、請求項2の発明によれば、上記発明に加えて、各冷却パイプ屈曲体は、冷媒回路において相互に並列接続されていることにより、複数系統に並列に冷媒を流すことが可能となり、冷凍ショーケース全体の冷却ムラを解消することができる。
特に、請求項3の発明は、上記において、複数の冷却パイプ屈曲体は、面積の小さい内箱の二つの側壁にそれぞれ取り付けられる第1及び第2の冷却パイプ屈曲体と、面積の大きい内箱の二つの側壁にそれぞれ取り付けられ、第1及び第2の冷却パイプ屈曲体より配管長の長い第3及び第4の冷却パイプ屈曲体から成り、第1の冷却パイプ屈曲体と第3の冷却パイプ屈曲体とが直列に接続され、第2の冷却パイプ屈曲体と第4の冷却パイプ屈曲体とが直列に接続されて各直列体が相互に並列接続されているので、第1の冷却パイプ屈曲体と第3の冷却パイプ屈曲体から成る冷媒経路と、第2の冷却パイプ屈曲体と第4の冷却パイプ屈曲体から成る冷媒経路を略同様の長さに構成することができ、これらに並列に冷媒が流れることで、冷凍ショーケース全体の冷却ムラを効果的に解消することができる。
また、各直列体において、第1及び第2の冷却パイプ屈曲体が冷媒入口側とされているので、より内箱内中央から離間し、温度が上昇しやすい傾向にある面積の小さい側壁に取り付けられた第1及び第2の冷却パイプ屈曲体とから冷媒を流入させることができる。これによっても、冷凍ショーケース全体の冷却ムラを効果的に解消することができる。
請求項4の発明によれば、上記各発明に加えて、冷却パイプの一部が、内箱内上部に引き入れられていることにより、内箱壁面から離間した内箱内上部を当該冷却パイプによって冷却でき、内箱内全体をより均一に冷却することが可能となる。
請求項5の発明によれば、上記各発明に加えて、冷却パイプ屈曲体は、下部よりも上部のパイプピッチが密とされていることにより、通常冷気は、下部に滞留しやすい傾向があるが、このように下部よりも上部のパイプピッチが密とされることで、内箱内上下における温度差を解消することができる。そのため、冷凍ショーケース全体の冷却ムラを効果的に解消することができる。
請求項6の発明によれば、上記各発明に加えて、湾曲する冷却パイプの外面と内箱の側壁外面間の隙間を埋める伝熱性のスペーサを取り付けたことにより、より冷却パイプの外面と内箱の側壁外面との間の熱伝導性を向上させることができ、冷却効率の向上を図ることが可能となる。
冷凍ショーケースの斜視図である。 冷凍ショーケースの縦断側面図である。 内箱の前左下方から見た斜視図である。 内箱の後左上方から見た斜視図である。 内箱の正面図である。 内箱の背面図である。 内箱の右側面図である。 内箱の左側面図である。 内箱の底面図である。 一部冷媒回路図である。 断熱箱体の部分拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は冷凍ショーケース1の斜視図、図2は冷凍ショーケース1の縦断側面図をそれぞれ示している。本実施例における冷凍ショーケース1は、例えば、アイスクリーム(冷菓)などの冷凍食品を貯蔵し、対面販売を行う冷凍ショーケースであり、本発明が対象とする冷凍ショーケースの一例である。
冷凍ショーケース1は、上面に開口2が形成されて内部に陳列室5を構成する断熱箱体3と、この断熱箱体3の上部に設けられ、陳列室5内を上方から覆う陳列室カバー部6とから構成されている。
断熱箱体3の下部には冷凍システムの図示しない冷媒圧縮機、冷媒凝縮器、送風機等を収納する機械室が形成されている。当該機械室は、断熱箱体3の一側下方に形成された凹所3A内に区画形成される。
また、陳列室カバー部6は、所定曲率にて斜め前下方へ傾斜した透明の前壁13と、透明の左右側壁15と、上壁16と、後面開口を前後に回動することにより開閉自在とする扉17とから構成されている。
断熱箱体3は、上面に開口する矩形状の金属製の内箱7と、同じく上面に開口する矩形状の金属製の外箱8と、開口縁部に環状に配設され内外量箱の上端を断熱的に接続する枠体9と、両箱7、8、及び枠体9との間に充填された発泡断熱材10から構成されている。係る内箱7内には、上方に開口した陳列室5が形成されている。
本実施例においてこの陳列室5の高さ寸法は、所定量のアイスクリーム(冷菓。冷凍物品)の容器を縦に2段積載可能な寸法に構成されており、上段に載置されるアイスクリームの容器は、上面開口が開放されて、顧客は陳列室カバー部6越しに、当該容器内のアイスクリームを視認可能とされている。また、断熱箱体3の後上端には、所定寸法だけ後方に延在した作業台11が形成されている。そのため、当該冷凍ショーケース1の後方に配置される販売員は、顧客の申し出に応じて扉17を開放し、陳列室5内に陳列されるアイスクリーム等の商品の取り出しを可能とされている。
ここで、図3乃至図11を参照して本実施例における断熱箱体3に配設される冷却パイプ20について詳述する。図3は内箱7の前左下方から見た斜視図、図4は内箱7の後左上方から見た斜視図、図5は内箱7の正面図、図6は内箱7の背面図、図7は内箱7の右側面図、図8は内箱7の左側面図、図9は内箱7の底面図、図10は一部冷媒回路図、図11は断熱箱体3の部分拡大断面図をそれぞれ示している。
本実施例における断熱箱体3を構成する内箱7は熱良導性材料(例えば、鋼板製)にて構成されており、本実施例において矩形状の内箱7は、面積の小さい内箱の左右の対向する側壁(左側壁7A、右側壁7B)と、面積の大きい内箱の前後の対向する側壁(前壁7C、後壁7D)と、底壁7Eとから構成されている。
そして、当該内箱7の各側壁7A〜7Dの外面、即ち、断熱材10側には、冷凍システムの蒸発器として作用する例えば銅管から成る冷却パイプ20が配設されている。冷却パイプ20は、面積の小さい内箱の左側壁7Aに取り付けられる第1の冷却パイプ屈曲体21と、右側壁7Bに取り付けられる第2の冷却パイプ屈曲体22と、面積の大きい内箱の前壁7Cに取り付けられる第3の冷却パイプ屈曲体23と、後壁7Dに取り付けられる第4の冷却パイプ屈曲体24とから構成される。
第1の冷却パイプ屈曲体21及び第2の冷却パイプ屈曲体22は、蛇行状に屈曲して形成される冷却パイプにより構成されており、本実施例では、いずれも側壁7A、7Bの上部外面に位置して、前後に一往復半延在して配設されている。第3の冷却パイプ屈曲体23及び第4の冷却パイプ屈曲体24は、蛇行状に屈曲して形成される冷却パイプにより構成されている。いずれも前後壁7C、7Dの上部から略中央部に渡って外面に配設されており、本実施例では、前壁7Cに取り付けられる第3の冷却パイプ屈曲体23は、左右に延在して三往復半、後壁7Dに取り付けられる第4の冷却パイプ屈曲体24は、左右に延在して四往復延在して配設されている。いずれの冷却パイプ屈曲体23、24は、第1の冷却パイプ屈曲体21及び第2の冷却パイプ屈曲体22が配設される側壁7A、7Bよりも面積の大きい側壁(前壁7C、後壁7D)に配設されていることから、その配管長は、第1及び第2の冷却パイプ屈曲体21、22よりも長く構成されている。
また、いずれの冷却パイプ屈曲体21乃至24も、下部よりも上部のパイプピッチが密(上部よりも下部のパイプピッチが疎)となるように屈曲形成されている。
更に、本実施例では、内箱7の後壁7Dの上部には、陳列室5側に貫通する連通孔18が所定間隔を存して複数(この場合3箇所)形成されている。そして、この後壁7Dに取り付けられる第4の冷却パイプ屈曲体24には、その一部が、当該連通孔18を貫通して陳列室5側(内箱7内)に突出する陳列室側冷却パイプ24Aが形成されている。この陳列室側冷却パイプ24Aは、内箱7の後壁7Dに対して略垂直に突出して形成されており、当該冷却パイプ24Aは、矩形状に屈曲形成されている。その前端は、対向する内箱7の前壁7Cの近傍にまで延在して形成されている。尚、当該陳列室側冷却パイプ24Aは、図示しない熱良導性材料にて構成されたカバー部材にて被覆される。
各冷却パイプ屈曲体21乃至24は、それぞれ内箱7の各側壁7A乃至7Dに取付部材27によって内箱7の外面に固定される。この際、湾曲する冷却パイプ屈曲体21乃至24の外面と、内箱7の側壁外面との間には伝熱性のスペーサ28が取り付けられる。このスペーサ28は、例えば、熱良導性材料であるアルミニウムなどによって構成されており、図11の拡大図に示すように、各冷却パイプ屈曲体21乃至24の下方から宛がわれる下部スペーサ28Aと、上方から宛がわれる上部スペーサ28Bとから構成される。なお、係るスペーサ28は、アルミニウム製のテープなどにより、冷却パイプ屈曲体と共に内箱7の外面に固定しても良い。
本実施例において冷却パイプ20は、図10の一部冷媒回路図に示すように、分配器25及び合流器26により並列に接続される第1の冷媒経路31と、第2の冷媒経路32とから構成される。本実施例において機械室は、正面から向かって断熱箱体3の右下方に配設されている。
第1の冷媒経路31は、当該機械室側から引き出される減圧装置としての第1のキャピラリーチューブ33と、第1の冷却パイプ屈曲体21と、第3の冷却パイプ屈曲体23から構成される。第1のキャピラリーチューブ33と、第1の冷却パイプ屈曲体21とは、当該キャピラリーチューブ33の冷媒流出側に接続され、内箱7の底壁7Eに沿って配設される底部配管35により相互に配管接続される。また、第1の冷却パイプ屈曲体21と第3の冷却パイプ屈曲体23とは、接続部材37により相互に配管接続される。
第2の冷媒経路32は、当該機械室側から引き出される減圧装置としての第2のキャピラリーチューブ34と、第2の冷却パイプ屈曲体22と、第4の冷却パイプ屈曲体24から構成される。第2のキャピラリーチューブ34の冷媒流出側には、第2の冷却パイプ屈曲体22が配管接続されており、第2の冷却パイプ屈曲体22と、第4の冷却パイプ屈曲体24とは、接続部材38により相互に配管接続される。また、第4の冷却パイプ屈曲体24の端部は、接続部材39によって第2の冷却パイプ屈曲体22が取り付けられる側壁7Bの下部を通って、第3の冷却パイプ屈曲体23の端部と共に合流器26に接続されている。
これにより、第1の冷却パイプ屈曲体21と第3の冷却パイプ屈曲体23が直列に接続される第1の冷媒経路31(直列体)と、第2の冷却パイプ屈曲体22と第4の冷却パイプ屈曲体24が直列に接続される第2の冷媒経路32(直列体)とが相互に並列接続される。また、各冷媒経路において、側壁7A、7Bに配設される第1の冷却パイプ屈曲体21、第2の冷却パイプ屈曲体22とが冷媒入口側とされる。
また、各接続部材36、37、38は、いずれも内箱7の隅角部外面に沿って配設される。これら接続部材36、37、38によって、いずれの冷却パイプ屈曲体21乃至24には、冷媒が上方から下方に流れるように構成される。また、各キャピラリーチューブ33、34及び合流器26は、機械室が構成される断熱箱体の凹所3Aの隅角部に集約される。
そして、このように冷却パイプ20が内箱7の外面に配設された状態で、当該内箱7が外箱8内に収容され、上述したようにこれら両箱7、8、及び枠体9との間に発泡ウレタン等の発泡断熱材10が充填されて、断熱箱体3が構成される。
係る構成により、機械室内に配設される冷媒圧縮機が運転されると、冷媒圧縮機から吐出された高温高圧冷媒は、冷媒凝縮器にて放熱された後、図10に示す如き分流器25に至り、第1の冷媒経路31と第2の冷媒経路32とに分流される。
第1の冷媒経路31に流入した冷媒は、第1のキャピラリーチューブ33内に流入して減圧された後、内箱7の左側壁7Aの外面(断熱材10側)に取り付けられる第1の冷却パイプ屈曲体21内に流入する。その後、接続部材37を経て、内箱7の前壁7Cの外面(断熱材10側)に取り付けられる第3の冷却パイプ屈曲体23内に流入する。その後、合流器26に至る。当該第1の冷却パイプ屈曲体21を通過する過程にて、冷媒が冷却作用を発揮することにより、内箱7の左側壁7Aが熱伝導により冷却される。そして、第3の冷却パイプ屈曲体23を通過する過程にて、冷媒が冷却作用を発揮することにより、内箱7の前壁7Cが熱伝導により冷却される。
第2の冷媒経路32に流入した冷媒は、第2のキャピラリーチューブ34内に流入して減圧された後、内箱7の右側壁7Bの外面(断熱材10側)に取り付けられる第2の冷却パイプ屈曲体22内に流入する。その後、接続部材38を経て、内箱7の後壁7Dの外面(断熱材10側)に取り付けられる第4の冷却パイプ屈曲体24内に流入する。その後、接続部材39を介して合流器26に至る。
当該第3の冷却パイプ屈曲体23を通過する過程にて、冷媒が冷却作用を発揮することにより、内箱7の右側壁7Bが熱伝導により冷却される。そして、第4の冷却パイプ屈曲体24を通過する過程にて、冷媒が冷却作用を発揮することにより、内箱7の後壁7Dが熱伝導により冷却される。また、当該第4の冷却パイプ屈曲体24の一部は、連通孔18を挿通して陳列室5側の上部に引き入れられた陳列室側冷却パイプ24Aを構成しており、これによって、当該陳列室側冷却パイプ24Aにて冷媒が蒸発することにより、陳列室5上部より冷気が降下し、これによっても陳列室5内が冷却される。
このように、本実施例では、上面に開口する矩形状の内箱7の断熱材10側には、各側壁のそれぞれの冷却パイプ屈曲体21乃至24が当接して取り付けられ、これらが相互に配管接続されているため、当該内箱7への熱伝導によって、内箱7内に形成される陳列室5内を全周囲を構成する各側壁7A乃至7Dから冷却することが可能となる。
特に、本実施例では、冷却パイプ20の取付作業時において、各側壁7A乃至7Dのそれぞれに冷却パイプ屈曲体21乃至24を取り付けて、これらを相互に配管接続することで容易に冷却パイプ20を配設することができるため、従来の如く冷却パイプを内箱に巻き付けるための大型の装置を設置する必要が無くなる。そのため、設備スペースの狭小化、更には、作業効率の向上を図ることができる。
また、面積の小さい内箱7の左側壁7Aに取り付けられる第1の冷却パイプ屈曲体21と、面積の大きい内箱7の前壁7Cに取り付けられる第3の冷却パイプ屈曲体23とが直列に接続された第1の冷媒経路(直列体)31と、同様に面積の小さい内箱7の右側壁7Bに取り付けられる第2の冷却パイプ屈曲体22と、面積の大きい内箱7の後壁7Dに取り付けられる第4の冷却パイプ屈曲体24とが直列に接続された第2の冷媒経路(直列体)32とは、相互に並列接続されているため、2(複数)系統に並列に冷媒を流すことが可能となり、冷凍ショーケース1全体の冷却ムラを解消することができる。
特に、各冷媒経路は、面積の小さい側壁7A又は7Bに取り付けられた第1又は第2の冷却パイプ屈曲体21又は22と、面積の大きい側壁7C又は7Dに取り付けられた第3又は第4の冷却パイプ屈曲体23又は24とを組み合わせて構成されているため、各冷媒経路の配管長を略同様の長さに構成でき、これらに並列に冷媒が流れることによっても、冷凍ショーケース1全体の冷却ムラを効果的に解消することができる。
また、各冷媒経路(直列体)において、面積の小さい側壁7A又は7Bに取り付けられる第1及び第2の冷却パイプ屈曲体21、22が冷媒入口側とされているので、より内箱7内中央から離間し、温度が上昇しやすい傾向にある面積の小さい側壁7A、7Bに取り付けられた第1及び第2の冷却パイプ屈曲体21、22とから冷媒を流入させることができる。これによっても、冷凍ショーケース1全体の冷却ムラを効果的に解消することができる。
更に、本実施例では、内箱7の後壁7Dに取り付けられる冷却パイプ屈曲体24は、その一部が、内箱7内上部に引き入れられる陳列室側冷却パイプ24Aとされているため、これによっても、内箱7壁面から離間した内箱7内上部を陳列室側冷却パイプ24Aによって冷却でき、内箱7内全体をより均一に冷却することが可能となる。
従って、陳列室5の全体において、より温度の上昇傾向が大きい陳列室5上部の中央付近を、係る陳列室側冷却パイプ24Aを流れる冷媒の冷却作用によって、冷却することができる。そのため、陳列室5内の上部と下部とで生じやすい温度差を解消でき、陳列室5の下部に収容されるアイスクリームなどの冷菓が硬くなる不都合を抑制することができる。従って、容器下部のアイスクリームであっても、その取り出し作業性を改善でき、対面販売によるアイスクリームの提供を円滑なものとすることができる。
特に、通常冷気は、下部に滞留しやすい傾向があるが、本実施例では、上述したように各冷却パイプ屈曲体21乃至24は、下部よりも上部のパイプピッチが密とされているため、これによっても、内箱7内上下における温度差を解消することができる。冷凍ショーケース1全体の冷却ムラを効果的に解消することができる。
また、本実施例では、内箱7の各側壁7A乃至7Dに設けられる冷却パイプ屈曲体21乃至24は、湾曲する冷却パイプの外面と内箱7の側壁外面間の隙間を埋める伝熱性のスペーサ28が取り付けられているため、より冷却パイプ屈曲体21乃至24の外面と内箱7の側壁7A乃至7D外面との間の熱伝導性を向上させることができ、冷却効率の向上を図ることが可能となる。
1 冷凍ショーケース
2 開口
3 断熱箱体
5 陳列室
7 内箱
8 外箱
9 枠体
10 断熱材
18 連通孔
20 冷却パイプ
21 第1の冷却パイプ屈曲体
22 第2の冷却パイプ屈曲体
23 第3の冷却パイプ屈曲体
24 第4の冷却パイプ屈曲体
25 分配器
26 合流器
28 スペーサ
31 第1の冷媒経路
32 第2の冷媒経路
33、34 キャピラリーチューブ(減圧装置)
35 底部配管
36、37、38、39 接続部材

Claims (6)

  1. 上面に開口する矩形状の内箱と外箱間に断熱材を充填した断熱箱体を備え、前記内箱の断熱材側に、冷媒回路の蒸発器を構成する冷却パイプを取り付けて成る冷凍ショーケースにおいて、
    前記冷却パイプを蛇行状に屈曲して成る複数の冷却パイプ屈曲体を備え、各冷却パイプ屈曲体を前記内箱の各側壁の断熱材側にそれぞれ取り付け、相互に配管接続したことを特徴とする冷凍ショーケース。
  2. 前記各冷却パイプ屈曲体は、前記冷媒回路において相互に並列接続されていることを特徴とする請求項1に記載の冷凍ショーケース。
  3. 前記複数の冷却パイプ屈曲体は、面積の小さい前記内箱の二つの側壁にそれぞれ取り付けられる第1及び第2の冷却パイプ屈曲体と、面積の大きい前記内箱の二つの側壁にそれぞれ取り付けられ、前記第1及び第2の冷却パイプ屈曲体より配管長の長い第3及び第4の冷却パイプ屈曲体から成り、
    前記第1の冷却パイプ屈曲体と第3の冷却パイプ屈曲体とが直列に接続され、前記第2の冷却パイプ屈曲体と第4の冷却パイプ屈曲体とが直列に接続されて各直列体が相互に並列接続されており、且つ、前記第1及び第2の冷却パイプ屈曲体が冷媒入口側とされていることを特徴とする請求項2に記載の冷凍ショーケース。
  4. 前記冷却パイプの一部が、前記内箱内上部に引き入れられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載の冷凍ショーケース。
  5. 前記冷却パイプ屈曲体は、下部よりも上部のパイプピッチが密とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載の冷凍ショーケース。
  6. 湾曲する前記冷却パイプの外面と前記内箱の側壁外面間の隙間を埋める伝熱性のスペーサを取り付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの何れかに記載の冷凍ショーケース。
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