JP2011047370A - Engine oil drain structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、エンジンのオイルドレイン構造に関するものである。特に、クランク室とマグネト室との間にリードバルブが配設され、オイルがクランク室からマグネト室にリードバルブを介して流入するオイルドレイン構造に関するものである。 The present invention relates to an oil drain structure of an engine. In particular, the present invention relates to an oil drain structure in which a reed valve is disposed between a crank chamber and a magneto chamber, and oil flows from the crank chamber into the magneto chamber via the reed valve.
例えば自動二輪車等のエンジンのオイルドレイン構造では、従来から様々な構造が用いられている。
特許文献1に開示されたエンジンでは、クランク室と連通する第1油溜まり室と、第1油溜まり室の下方に形成された第2油溜まり室とが、リード弁を介して構成されている。また、第2油溜まり室の下方には、第2油溜まり室と連通する第3油溜まり室(オイルパン)が形成されている。
For example, various structures are conventionally used in an oil drain structure of an engine such as a motorcycle.
In the engine disclosed in Patent Document 1, a first oil reservoir chamber communicating with the crank chamber and a second oil reservoir chamber formed below the first oil reservoir chamber are configured via a reed valve. . A third oil sump chamber (oil pan) communicating with the second oil sump chamber is formed below the second oil sump chamber.
そして、第2油溜まり室と第3油溜まり室を形成する後方側の側壁部の下端部には、前後方向に貫通して外部と第3油溜まり室とを連通するドレイン孔が形成されている。通常時では、このドレイン孔はドレインボルトが螺挿されて塞がっている。そして、オイル交換時では、ドレイン孔に螺挿されているドレインボルトを外すことによって、第3油溜まり室に溜まったオイルを外部に排出することができる。 A drain hole penetrating in the front-rear direction and communicating between the outside and the third oil reservoir chamber is formed at the lower end of the rear side wall portion that forms the second oil reservoir chamber and the third oil reservoir chamber. Yes. Under normal conditions, the drain hole is closed by screwing a drain bolt. When the oil is changed, the oil accumulated in the third oil reservoir chamber can be discharged to the outside by removing the drain bolt screwed into the drain hole.
上述したようなエンジンのオイルドレイン構造では、ドレインボルトを外すことで、リード弁から下流側の第2の油溜まり室および第3油溜まり室に溜まったオイルを外部に排出することができる。
しかしながら、第1油溜まり室に溜まったオイルは、リード弁によって仕切られているため、ドレインボルトを外したとしてもクランク室に連通する第1油溜まり室に溜まったオイルを排出することが困難であるという問題がある。
In the oil drain structure of the engine as described above, by removing the drain bolt, the oil accumulated in the second oil reservoir chamber and the third oil reservoir chamber on the downstream side from the reed valve can be discharged to the outside.
However, since the oil accumulated in the first oil reservoir is partitioned by the reed valve, it is difficult to discharge the oil accumulated in the first oil reservoir that communicates with the crank chamber even if the drain bolt is removed. There is a problem that there is.
なお、第1油溜まり室またはクランク室に連通するドレイン孔をさらに形成し、このドレイン孔を塞ぐドレインボルトを別個に設けることも考えられるが、部品点数が多くなる上、オイルを排出する作業が煩雑になってしまう。 Although it is conceivable to further form a drain hole communicating with the first oil sump chamber or the crank chamber and separately provide a drain bolt for closing the drain hole, the number of parts is increased and the operation of discharging oil is performed. It becomes complicated.
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであって、部品点数を増やすことなくエンジン内のオイルを容易に排出できると共に、オイルを排出する作業を簡単に行うことができるようにする。 The present invention has been made in view of the above-described problems, and can easily discharge the oil in the engine without increasing the number of parts, and can easily perform the operation of discharging the oil. To.
本発明に係るエンジンのオイルドレイン構造は、クランク室とマグネト室との間にリードバルブが配設されるエンジンのオイルドレイン構造であって、前記クランク室および前記マグネト室、双方のオイルを単一のドレインボルトにより排出可能としたことを特徴とする。
また、前記クランク室および前記マグネト室、双方に連結するドレイン孔に前記ドレインボルトが螺合され、前記リードバルブは、前記ドレイン孔の後側に配設されていることを特徴とする。
また、前記ドレインボルトのドレイン孔と前記クランク室との開口部は、前記ドレインボルトのドレイン孔と前記マグネト室との開口部よりも上方に位置していることを特徴とする。
また、前記ドレインボルトのドレイン孔と前記マグネト室との開口部は、前記ドレイン孔の内周面に形成されていることを特徴とする。
また、前記ドレインボルトのドレイン孔と前記クランク室との開口部は、前記ドレイン孔の頂部に形成されていることを特徴とする。
An oil drain structure for an engine according to the present invention is an oil drain structure for an engine in which a reed valve is disposed between a crank chamber and a magneto chamber, and the oil in both the crank chamber and the magneto chamber is used as a single unit. It is possible to discharge with a drain bolt.
The drain bolt is screwed into a drain hole connected to both the crank chamber and the magneto chamber, and the reed valve is disposed on the rear side of the drain hole.
In addition, the opening of the drain hole of the drain bolt and the crank chamber is located above the opening of the drain hole of the drain bolt and the magnet chamber.
In addition, the opening of the drain hole of the drain bolt and the magneto chamber is formed on the inner peripheral surface of the drain hole.
The opening of the drain hole of the drain bolt and the crank chamber is formed at the top of the drain hole.
本発明によれば、部品点数を増やすことなくエンジン内のオイルを容易に排出できると共に、オイルを排出する作業を簡単に行うことができる。 According to the present invention, the oil in the engine can be easily discharged without increasing the number of parts, and the operation of discharging the oil can be easily performed.
以下、図面に基づき、本発明に係るエンジンのオイルドレイン構造の好適な実施形態について説明する。なお、ここでは、自動二輪車のエンジンのオイルドレイン構造を例にして説明する。
図1は、本実施形態に係るエンジンのオイルドレイン構造を有する自動二輪車の左側面図である。先ず、図1を用いて自動二輪車100の全体構成について説明する。なお、以下の説明において図1を含めた各図で、必要に応じて車両の前方を矢印Frにより、車両の後方を矢印Rrによりそれぞれ示し、また、車両の側方右側を矢印Rにより、車両の側方左側を矢印Lによりそれぞれ示す。
Hereinafter, preferred embodiments of an oil drain structure for an engine according to the present invention will be described with reference to the drawings. Here, an oil drain structure of a motorcycle engine will be described as an example.
FIG. 1 is a left side view of a motorcycle having an oil drain structure for an engine according to this embodiment. First, the overall configuration of the
図1の自動二輪車100は、典型的には所謂オフロード用であってよく、その車体前方上部にはステアリングヘッドパイプ101が配置されており、該ステアリングヘッドパイプ101内には不図示のステアリング軸が回動可能に挿通している。そして、このステアリング軸の上端にはハンドル102が結着されており、同ステアリング軸の下端にはフロントフォーク103が取り付けられ、該フロントフォーク103の下端には操向輪である前輪104が回転可能に軸支されている。
The
また、ステアリングヘッドパイプ101からは左右一対のメインフレーム105が、車体後方に向かって斜め下方に傾斜して延出すると共に、ダウンチューブ106が略垂直下方に延びている。そして、ダウンチューブ106は下部付近でロアフレーム106Aとして左右に分岐し、これら一対のロアフレーム106Aは下方に延びた後に、車体後方に向かって略直角に曲げられ、その後端部は左右一対のボディフレーム107を介してメインフレーム105の各後端部に連結されている。
A pair of left and right
左右一対のメインフレーム105とダウンチューブ106及びロアフレーム106Aとボディフレーム107とによって囲まれる空間には、駆動源である水冷式のエンジン10が搭載されている。エンジン10の上方には燃料タンク108が配され、その燃料供給口はキャップ109によって栓止されている。燃料タンク108の後方にはシート110が配されている。また、エンジン10の前方にはラジエータ111が配置されている。
In a space surrounded by the pair of left and right
車体の前後方向略中央の下部に設けられた左右一対のボディフレーム107には、リヤスイングアーム112の前端部がピボット軸113によって上下に揺動可能に支持されている。リヤスイングアーム112の後端部には駆動輪である後輪114が回転可能に軸支されている。リヤアーム112は、リンク機構115とこれに連結されたショックアブソーバ116(後輪懸架装置)を介して車体に懸架されている。
A front end portion of the
なお、燃料タンク108内には燃料ポンプユニットが配置され、この燃料ポンプユニットによってエンジン10に燃料を供給する。一方、ショックアブソーバ116の後側にはエアクリーナボックス117が配置され、エアクリーナボックス117とエンジン10の間が吸気通路を介して連結される。なお、図1においては図示を省略するが、吸気通路はエンジン10のシリンダヘッドに設けられたインテークポートに接続され、その途中で吸気通路の一部としてスロットルボディが配置される。このスロットルボディには燃料インジェクタが配設されており、この燃料インジェクタに対して燃料ポンプユニットから所定圧力の燃料が供給されるようになっている。
A fuel pump unit is disposed in the
次に、エンジン10の構成について説明する。この例ではエンジン10は4サイクル単筒エンジンとする。図2は、本実施形態におけるエンジン10の全体構成を示している。エンジン10において、クランクシャフト12を回転可能に収容支持するクランクケース11と、ピストンを上下動可能に収容するシリンダ13と、動弁装置を収容するシリンダヘッド14と、シリンダヘッド14に蓋着するシリンダヘッドカバー15とが略上下方向に連接され、即ちシリンダブロックのシリンダ軸線がクランクシャフト12の軸線に対して実質的に鉛直方向に設定される。
Next, the configuration of the
更に、図2〜図5を参照して説明する。本実施形態においてクランクケース11は図2にも示すように、割り面Pに沿って左右2つ割りに構成されている。クランクケース11内のクランク室のケース隔壁を隔てて後側には、ミッション室(もしくはケース)16が、その右側にクラッチ室17が、また左側にはマグネト室18がそれぞれ隣接配置される。ミッション室16にはクランクシャフト12の回転出力を減速して後輪114へと伝達するための複数のミッションギヤが列設されている。クラッチ室17には図4に示されるようにクラッチ装置19が配置され、ハンドル102(図1)のクラッチレバー操作によりクランクシャフト12及びミッションギヤ間の動力伝達を接続/遮断制御するようになっている。マグネト室18には図3に示されるように、ステータコイル20A及びマグネトロータ20Bを含むジェネレータ20が配置される。
Furthermore, it demonstrates with reference to FIGS. In the present embodiment, the
図2〜図5において、クラッチ室17及びマグネト室18はそれぞれ内部が露呈する状態が図示されているが、各々カバーが被着するようになっている。ミッション室16、クラッチ室17及びマグネト室18はエンジン10他部位との連通部等を除き、実質的に密閉空間として構成される。
2 to 5, the
次に、エンジン10の吸排気系について説明する。まず、吸気側において、上述のようにエアクリーナボックス117(図1)とエンジン10のシリンダヘッド14の間に吸気通路が配置構成される。この吸気通路はエンジン10のシリンダヘッド14に設けられたインテークポート21(図2)に接続され、その途中に吸気通路の一部としてスロットルボディが配置される。このスロットルボディには燃料インジェクタが配設されており、この燃料インジェクタに対して燃料タンク108から所定圧力の燃料が供給されるようになっている。
Next, the intake / exhaust system of the
また、吸排気系の排気側において、シリンダヘッド14に配設されたエキゾーストポート22(図4)にはエキゾーストパイプが接続され、エンジン10で生成された燃焼後の排気ガスがエキゾーストパイプを通って排気される。エキゾーストパイプは更に排気管としてエンジン10の後方へ延出し、マフラ(排気消音器)118(図1)が結合し、排気は最終的にマフラ118から排出される。
In addition, on the exhaust side of the intake / exhaust system, an exhaust pipe is connected to an exhaust port 22 (FIG. 4) provided in the
次に、エンジン10の冷却系について説明する。エンジン10の前方には、ラジエータ111が搭載されている。ラジエータ111によって冷却された冷却水は、図示を省略するが、ホースを通ってウォータポンプへと導かれる。ウォータポンプは、その冷却水をホースを介して、エンジン10のシリンダブロック等に形成されたウォータジャケットへと給送する。これによりエンジン10の冷却が行われる。
Next, the cooling system of the
次に、エンジン10の動弁系について説明する。本実施形態のエンジン10は所謂DOHC型である。シリンダヘッド14には、吸気側及び排気側それぞれにカムシャフト27,28を有する(図3参照)。エンジン10の左側部位にてカムチェーン29が実質的に鉛直方向に装架され(図2参照)、このカムチェーン29を介してクランクシャフト12とカムシャフト27,28が連結される。この場合、シリンダ13及びシリンダヘッド14を含むシリンダブロックの左側部位に図2の点線により示すように、カムチェーントンネル30が構成される。このカムチェーントンネル30についても実質的に略鉛直方向に沿って配置構成される。
Next, the valve train of the
次に、エンジン10の潤滑系において、図2に示されるようにマグネト室18の下部付近にオイルポンプ23(スカベンジポンプ)が配置され、該マグネト室18内に溜まったオイルを吸引する。オイルポンプ23のオイル吐出側は、連通路25b(図5参照)を経由してミッション室16内で開口しており、即ちオイルポンプ23はマグネト室18にて吸い上げたオイルをミッション室16に供給する。ミッション室16にはオイルポンプ23と同心で、且つ同期回転する回転軸を有するオイルポンプ24(フィードポンプ)が配置されている。オイルポンプ24は、図4に示されるようにその一部(右側部位)がクラッチ室17の下部付近に露呈するように配置されるが、後述するオイル通路25を介してエンジン10の各部にオイルを供給するようになっている。
Next, in the lubrication system of the
ここで図4に示されるように、オイルポンプ24のオイル吐出側はオイル通路25に接続されるが、まず、オイルは、クラッチ室17内においてクラッチ室カバー(図示せず)の内側に形成されたオイル通路25Aからオイルフィルタ室26へ供給される。その後、オイルは、連通路25aを介してクランクケース11(右側)の内側に形成されたオイル通路へ至り、シリンダ13を通り(オイル通路25B)、更にシリンダヘッド14へと至る(オイル通路25C)。オイルは、オイル通路25Cからシリンダヘッド14内の動弁装置等に供給され、その供給されたオイルは主にマグネト室18等に落下して回収される。また、オイルは、例えば連通路25a等から分岐して、クランクシャフト12のジャーナル部等に供給され、その供給されたオイルは主にクランク室に落下して回収される。
As shown in FIG. 4, the oil discharge side of the
また、クランクケース11(右側及び左側とも)の底部には図5(クランクケース11(左側)を内側から見たものである)に示すように連通路38が設けられる。ここでは連通路38は、略矩形状の通路断面を有している。右側のクランクケース11に形成された連通路38は、クランク室34と繋がっている。クランク室34に流入又は溜まったオイルは、右側のクランクケース11の内側に形成された図示しないスロープ状の流路を通って、連通路38の右側から流入する。この連通路38は更に図6に示すように、クランクケース11の左側のマグネト室18に開口し(開口部39)、この開口部39を介して連通路38とマグネト室18が連通する。
Further, a
マグネト室18において図6に示すように、その底部を下方に膨出させてなる膨出部40が形成される。図6に示されるように膨出部40(の底部)は開口部39よりも低く、また膨出部40(の前部)は開口部39よりも前方に拡張するかたちで形成される。上述のようにオイルポンプ23はマグネト室18の下部付近に配置されるが(図3)、オイルポンプ23の本体自体は、膨出部40よりも適度に上方に配置される。
In the
更に、オイルポンプ23の具体的構成について図7を参照して説明する。図7は、図3に示すI−I線断面図である。図7に示されるようにオイルポンプ23はロータ軸41に
軸支されたインナロータ42とその外周に配置されたアウタロータ43とを含み、ロータ軸41の回転によりポンプ作動するようになっている。オイルポンプ23のケーシングは、クランクケース11(左側)の側壁の一部により形成され、カバー44が被着する。このカバー44は一対のボルト45,45によって固定される。ロータ軸41を挟んで略上下にオイル吸入路46及びオイル吐出路47が形成され、オイルポンプ23はオイル吸入路46を介してオイルを吸入して、オイル吐出路47から吐出する。
Further, a specific configuration of the
オイル吸入路46の下部にはオイル吸入部48が付帯結合しており、このオイル吸入部48は下方に開口する吸入口48aを有する。オイル吸入部48は言わば碗を被せたような形態を呈し、適度の隙間を有してその外形が概ね膨出部40内壁と略合致して収容されるかたちで配置される。特にオイル吸入部48の前後長において、膨出部40のかなりの部分を占有する。なお、図7に示されるようにオイル吸入部48にはストレーナ49が装着されている。
An
ここで、クランクケース11の下部で左右方向に延設された連通路38において、図7に示されるように左右2つ割りのクランクケース11の合せ部(割り面P)にリードバルブ50が配設される。リードバルブ50は略矩形の弁体50aを有し、この弁体50aは連通路38の断面積に略対応する大きさ寸法を有する。この例では弁体50aは片持ち式に支持され、即ちその前部側にて鉛直方向に配置された支軸50bによって片持ち式に支持され、後部側がマグネト室18へ開くことで連通路38を開通させるようになっている。なお、弁体50aはクランク室34の内圧の変化、即ちその内圧が上昇することで開くようになっている。
Here, in the
また、ミッション室16側に配置されたオイルポンプ24は、図7に示されるようにオイルポンプ23のロータ軸41と連結されたロータ軸51を有する。このロータ軸51はギヤ52,53を介して、クランクシャフト12側から動力伝達されるようになっている。なお、オイルポンプ23のロータ軸41は、オイルポンプ24のロータ軸51によって従動駆動される。オイルポンプ24はロータ軸51に軸支されたインナロータ54とその外周に配置されたアウタロータ55とを含み、ロータ軸51の回転によりポンプ作動するようになっている。オイルポンプ24のケーシングは、クランクケース11(右側)の側壁の一部により形成され、カバー56が被着する。
The
上述したようにオイル潤滑系においてマグネト室18内に溜まったオイルは、オイルポンプ23により吸い上げられ、オイルポンプ23から吐出されたオイルはその後、オイル通路25を介してミッション室16、オイルポンプ24を経由した後、その一部はシリンダヘッド14の動弁装置やカムチェーン29等に供給される。また、一部はクランクシャフト12のジャーナル部等々に供給される。その後、供給されたオイルは、マグネト室18やクランク室34等に落下して回収される。クランク室34の内圧はピストンの上下動に対応して大小変化し、クランク室34の内圧が上昇することで、リードバルブ50の弁体50aが開き、これにより連通路38を介してクランクケース11側からマグネト室18へオイルを流通させる。
As described above, the oil accumulated in the
次に、本発明に係るエンジン10のオイルドレイン構造について説明する。
エンジン停止状態において、各部位を潤滑していたオイルは、各部位への供給を終えてそれぞれ落下し、ミッション室16、マグネト室18およびクランク室34に溜まる。本実施形態のエンジン10は、ミッション室16、マグネト室18およびクランク室34に溜まったオイルを排出できるオイルドレイン構造を有している。
Next, the oil drain structure of the
When the engine is stopped, the oil that has lubricated each part drops after being supplied to each part, and accumulates in the
まず、エンジン10の下部、詳しくはミッション室16の下部には、図2〜図5に示すように、ドレインボルト60が螺合されている。このドレインボルト60は、ミッション室16と外部とを連通する図示しないドレイン孔にミッション室16の下方から略鉛直方向に沿って螺合し、これを閉塞する。一方、オイル交換時等に、ドレインボルト60をドレイン孔から取り外すことで、ミッション室16内に溜まったオイルを排出することができる。
First, as shown in FIGS. 2 to 5, a
次に、エンジン10の下部、詳しくはマグネト室18およびクランク室34の境界の下部にも、図2〜図5に示すように、単一のドレインボルト61が螺合されている。
ここで、図5、図6および図8を参照して、ドレインボルト61が螺合されている位置について説明する。なお、図8は、クランクケース11が左右結合した場合の図5に示すII−II線断面図(図6に示すIII−III線断面図がこれに対応する)である。
Next, as shown in FIGS. 2 to 5, a
Here, the position where the
図8に示すように、マグネト室18およびクランク室34の境界には、鉛直方向に沿って単一のドレイン孔62が穿設されている。このドレイン孔62は、マグネト室18およびクランク室34の双方と外部とを連通している。また、ドレイン孔62の内周面は、ドレインボルト61が螺合するための雌ネジが螺刻されている。なお、図8では、クランク室34が、庇部66によって上下に仕切られているように見えている。これは、図5に示すように、II−II線が庇部66を通過するように切断しているためであり、上下は同一空間、即ちクランク室34である。
まず、ドレイン孔62とマグネト室18とは、図6に示すように、マグネト室18のクランク室34側の側壁であって、膨出部40の底部に形成された開口部63を介して連通されている。この開口部63は、ドレイン孔62の周面の一部が開口する態様で形成されている。また、図6に示すように、開口部63は、クランク室34とマグネト室18とを繋ぐ連通路38の前方下部に形成されている。
As shown in FIG. 8, a
First, as shown in FIG. 6, the
次に、ドレイン孔62とクランク室34とは、図5に示すように、クランク室34のマグネト室18側の側壁に形成された開口部64を介して連通されている。この開口部64は、ドレイン孔62の頂部に形成され、円弧状に形成されたクランク室34の一部を窪ませた部分と連通している。また、図5に示すように、開口部64は、クランク室34とマグネト室18とを繋ぐ連通路38の前方上部に形成されている。したがって、クランク室34の開口部64は、上述したドレイン孔62とマグネト室18との開口部63よりも上方に位置している。
このように、ドレイン孔62は、開口部63を介してマグネト室18と連通し、開口部64を介してクランク室34と連通し、下部が外部に開口している。図8に示すように、少なくとも開口部63を閉塞できる程の長さのドレインボルト61をドレイン孔62に螺合することで、ドレイン孔62を閉塞する。したがって、常時は、オイルがドレイン孔62を介してクランク室34からマグネト室18に流入したり、ドレイン孔62から外部に排出されたりすることがない。
Next, as shown in FIG. 5, the
As described above, the
次に、オイル交換時等に、マグネト室18およびクランク室34のオイルを外部に排出する場合について説明する。
まず、エンジン10を停止することによって、クランク室34の内圧の変化がなくなるために、上述したリードバルブ50の弁体50aの動作も停止し、弁体50aが連通路38を閉塞した状態になる。したがって、クランク室34からマグネト室18へのオイルの流入がなくなり、クランク室34およびマグネト室18にそれぞれオイルが溜まった状態になる。
Next, the case where the oil in the
First, since the internal pressure of the
ここで、単一のドレインボルト61を取り外すことによって、クランク室34に溜まっていたオイルが開口部64を通って、ドレイン孔62から外部に排出されると共に、マグネト室18に溜まっていたオイルも開口部63を通って、ドレイン孔62から外部に排出される。このように、クランク室34とマグネト室18とがリードバルブ50の弁体50aによって閉塞されていたとしても、単一のドレインボルト61を取り外すことにより、クランク室34内およびマグネト室18内のオイルを外部に排出することができる。したがって、クランク室34およびマグネト室18それぞれにドレインボルトを設ける必要がないので、部品点数を削減することができる。また、単一のドレインボルト61を取り外せばいいので、オイルを排出する作業の効率を向上させることができる。
Here, by removing the
なお、本実施形態において、クランク室34に形成された開口部64の位置は、クランク室34の最底部ではない。すなわち、上述したように、図5に示す左側のクランクケースと合わせる右側のクランクケース11の内側には、開口部64付近のオイルが、連通路38まで流れるようにスロープ状の流路が形成されている。すなわち、クランク室34における最底部は、連通路38に近接した位置である。
したがって、クランク室34の開口部64の高さよりも低く連通路38までの間に溜まったオイルは、クランク室34の開口部64から外部に排出できないおそれがある。しかしながら、負圧であったクランク室34がドレインボルト61が取り外されることにより大気圧になるため、クランク室34の開口部64の高さよりも低く連通路38までの間に溜まったオイルは、自重でリードバルブ50の弁体50aを開け、マグネト室18に流入する。したがって、クランク室34の開口部64から外部に排出できなかったオイルもマグネト室18の開口部63を通ってドレイン孔62から外部に排出される。
In the present embodiment, the position of the
Therefore, the oil that is lower than the height of the opening
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
例えば、上述した実施形態では、クランク室34の開口部64を、最底部よりも高い位置に形成する場合について説明したが、この場合に限られず、開口部64をクランク室34の最底部に形成してもよい。具体的には、図5に示すように、連通路38の前方に形成された空間65を図8の破線で示すように、ドレイン孔62と繋げて排出路としてもよい。この場合、この排出路が、開口部64の位置から連通路38まで流れるスロープ状の流路と、クランク室34の最底部で繋がるように構成することにより、クランク室34の底部に溜まったオイルをより確実に外部に排出することができる。
また、例えば、上述した実施形態では、自動二輪車100を用いたエンジンを取り上げて説明したが、この場合に限られず、他のエンジンに適用してもよい。
As mentioned above, although this invention was demonstrated with various embodiment, this invention is not limited only to these embodiment, A change etc. are possible within the scope of the present invention.
For example, in the above-described embodiment, the case where the
For example, in the above-described embodiment, the description has been made taking the engine using the
10 エンジン、11 クランクケース、12 クランクシャフト、13 シリンダ、14 シリンダヘッド、15 シリンダヘッドカバー、16 ミッション室、17 クラッチ室、18 マグネト室、19 クラッチ装置、20 ジェネレータ、20A ステータコイル、20B マグネトロータ、21 インテークポート、22 エキゾーストポート、23 オイルポンプ(スカベンジポンプ)、24 オイルポンプ(フィードポンプ)、25 オイル通路、26 オイルフィルタ室、27,28 カムシャフト、29 カムチェーン、30 カムチェーントンネル、34 クランク室、38 連通路、39 開口部、40 膨出部、50 リードバルブ、50a 弁体、60 ドレインボルト、61 ドレインボルト、62 ドレイン孔、63 開口部、64 開口部、100 自動二輪車
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記クランク室および前記マグネト室、双方のオイルを単一のドレインボルトにより排出可能としたことを特徴とするエンジンのオイルドレイン構造。 An engine oil drain structure in which a reed valve is disposed between a crank chamber and a magneto chamber,
An oil drain structure for an engine, wherein oil in both the crank chamber and the magneto chamber can be discharged by a single drain bolt.
前記リードバルブは、前記ドレイン孔の後側に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジンのオイルドレイン構造。 The drain bolt is screwed into drain holes connected to both the crank chamber and the magnet chamber,
2. The engine oil drain structure according to claim 1, wherein the reed valve is disposed on the rear side of the drain hole.
Priority Applications (1)
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JP2009198524A JP2011047370A (en) | 2009-08-28 | 2009-08-28 | Engine oil drain structure |
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ID=43833936
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-
2009
- 2009-08-28 JP JP2009198524A patent/JP2011047370A/en active Pending
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WO2021193220A1 (en) * | 2020-03-25 | 2021-09-30 | 本田技研工業株式会社 | Power unit |
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