JP2011047256A - 雨水貯留タンク - Google Patents
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Abstract
【課題】すっきりした外観を実現でき、蓋体とタンク本体との良好な接合強度を確保できる、蓋体の脱着が容易な雨水貯留タンクを提供する。
【解決手段】竪樋から雨水を導入する雨水導入口8、導入した雨水を取り出す取水口4、及び過剰に導入された雨水を排水するオーバーフロー用排水口を有する、上方に開口する有底筒状のタンク本体2と、タンク本体2の上部を覆う蓋体50とを備え、タンク本体2は、蓋体50裏面と面接触して蓋体50を支持する蓋体受け部35を有しており、この蓋体受け部35は、タンク本体2の上端内側に全周にわたって設けられるとともに、タンク本体2の左右方向の中央において前後に架け渡されており、蓋体受け部35の内側に開口部41が形成されており、蓋体50は、タンク本体2に配置した状態において外周面53がタンク本体2の外周面19と同一面上もしくは略同一面上になるように形成される。
【選択図】図1
【解決手段】竪樋から雨水を導入する雨水導入口8、導入した雨水を取り出す取水口4、及び過剰に導入された雨水を排水するオーバーフロー用排水口を有する、上方に開口する有底筒状のタンク本体2と、タンク本体2の上部を覆う蓋体50とを備え、タンク本体2は、蓋体50裏面と面接触して蓋体50を支持する蓋体受け部35を有しており、この蓋体受け部35は、タンク本体2の上端内側に全周にわたって設けられるとともに、タンク本体2の左右方向の中央において前後に架け渡されており、蓋体受け部35の内側に開口部41が形成されており、蓋体50は、タンク本体2に配置した状態において外周面53がタンク本体2の外周面19と同一面上もしくは略同一面上になるように形成される。
【選択図】図1
Description
本発明は、雨水貯留タンクに関する。
従来、雨水貯留タンクは、上方に開口する有底筒状のタンク本体の前面の下部に取水口としてのL字状の蛇口を水平方向に突出させて設けており、タンク本体の開口部を覆う蓋を開閉自在に設けている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の雨水貯留タンクは、タンク本体の開口部の外側に張出した口縁が半円筒状に丸めて形成されており、蓋には、タンク本体の口縁の丸みに合わせて下方に湾曲し、口縁の外側において口縁と嵌め合う形状の蓋縁が形成されている。
特許文献1の雨水貯留タンクは、蓋の蓋縁がタンク本体の口縁と嵌合してタンク本体に蓋が取り付けられるため、蓋とタンク本体との接合強度が良好であるが、蓋がみだりに開けられないようになっている。蓋をタンク本体から外す場合には、蓋縁を外方に拡げる必要があり、そのためには非常に大きな力を要するし、蓋縁に無理な力が作用して破損するおそれもある。また、口縁がタンク本体の外側に張出しており、見栄えがよいとはいえず、外観に配慮した構造となっていなかった。
本発明は以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、すっきりした外観を実現でき、蓋体とタンク本体との良好な接合強度を確保できる、蓋体の脱着が容易な雨水貯留タンクを提供することを課題としている。
本発明は以下のことを特徴としている。
第1には、竪樋から雨水を導入する雨水導入口、導入した雨水を取り出す取水口、及び過剰に導入された雨水を排水するオーバーフロー用排水口を有する、上方に開口する有底筒状のタンク本体と、タンク本体の上部を覆う蓋体とを備え、タンク本体は、蓋体裏面と面接触して蓋体を支持する蓋体受け部を有しており、この蓋体受け部は、タンク本体の上端内側に全周にわたって設けられるとともに、タンク本体の左右方向の中央において前後に架け渡されており、蓋体受け部の内側に開口部が形成されており、蓋体は、タンク本体に配置した状態において外周面がタンク本体の外周面と同一面上もしくは略同一面上になるように形成される。
第2には、上記第1の発明において、タンク本体の上端内側に設けられた蓋体受け部は、タンク本体の上端から円弧状に湾曲しながら上方に突設する立ち上がり部を有しており、蓋体は、タンク本体の上部を覆う天板と、天板の全周縁に垂下する周壁と、周壁の下端において折り返されて天板に向かって円弧状に湾曲して延設される折り返し部と、折り返し部から連設されて天板の下部に配置される補強板とを備えており、タンク本体の上端内側に設けられた蓋体受け部の立ち上がり部に蓋体の折り返し部が係合して蓋体がタンク本体に配置される。
第3には、上記第1の発明または第2の発明において、蓋体の裏面に、蓋体の上下方向の位置決めのための突起がタンク本体上部の平面部に対応する複数箇所に設けられている。
第4には、上記第2の発明または第3の発明において、蓋体の周壁及び折り返し部を貫通する取付孔が設けられており、タンク本体の上端内側に設けられた蓋体受け部の立ち上がり部に凹部が設けられてインサートナットが埋設されており、取付具が周壁及び折り返し部の取付孔に挿入されてインサートナットにねじ込まれることにより、蓋体がタンク本体に取り付けられる。
第5には、上記第1の発明から第4の発明において、タンク本体の前後に架け渡されている蓋体受け部の前後両側に凹部が設けられており、蓋体の裏面には、前記蓋体受け部の凹部に係合される凸部が設けられている。
第1の発明によれば、蓋体とタンク本体の蓋体受け部が面接触しているので、接合強度が高まり、蓋体が位置ずれすることなく蓋体受け部に支持されてタンク本体に確実に配置される。また、タンク本体の蓋体受け部の上に蓋体が配置されているので、蓋体の脱着が容易である。さらに、蓋体の周壁の外周面が、雨水導入口及びオーバーフロー用排水口が設けられているタンク本体の後面上部の左右両側部分を除いてタンク本体の外周面と同一面上もしくは略同一面上になるように形成されているので、屋外に設置した雨水貯留タンクは、見栄えがよく建物になじみやすいすっきりした外観が実現される等、意匠性に優れ、建物との調和が図れるようになっている。
第2の発明によれば、蓋体の折り返し部がタンク本体の蓋体受け部環状部の立ち上がり部と面接触して係合するとともにタンク本体の蓋体受け部環状部の平面部及び架橋部が補強板と面接触するので、さらに接合強度が高まるとともに、蓋体が位置ずれすることなく蓋体受け部で支持される。
第3の発明によれば、蓋体の裏面には、蓋体の上下方向の位置決めのための突起が設けられているので、蓋体をタンク本体に配置した際には、突起の下端がタンク本体の蓋体受け部の平面部に当接して、蓋体の上下方向の位置決めが効果的になされる。
第4の発明によれば、取付具が周壁及び折り返し部の取付孔に挿入されてインサートナットにねじ込まれると、蓋体の折り返し部の取付孔部近傍が弾性変形して座金として作用し、取付具のねじ込みが確実なものとされ、また取付具が緩む心配もなく、蓋体が固定される。したがって、取付具を用いた蓋体の取り付けに際して、座金が不要となり、部品点数を削減でき、しかも簡易な取り付けが実現される。
第5の発明によれば、蓋体をタンク本体に配置した際に、タンク本体の前後に架け渡されている蓋体受け部の前後両側の凹部と蓋体の裏面の凸部とが係合するので、蓋体が位置ずれすることなくタンク本体の蓋体受け部でより一層確実に支持される。蓋体受け部の凹部が前後に延びる長溝状に形成され、この凹部に係合される凸部が前後に長い四角柱状体等の突条に形成されている場合には、特に蓋体の左右方向の位置ずれを効果的に防止できる。
図1は、本発明の雨水貯留タンクの一実施形態を示した分解斜視図である。図2は図1の雨水貯留タンクの正面図であり、図3はその斜視図である。図4は、図1の雨水貯留タンクにおけるタンク本体の(a)平面図、(b)正面図、(c)底面図である。図5は、図1の雨水貯留タンクにおける蓋体の(a)斜視図、(b)A−A断面図、(c)C−C断面図、(d)底面図である。図6は、タンク本体と蓋体との接続構造を説明するための図である。図7は、図1の雨水貯留タンクにおける架台の(a)斜視図、(b)B−B断面図である。図8は、図1の雨水貯留タンクの設置状態を示した背面図である。
本実施形態の雨水貯留タンク1は、竪樋64からの雨水を貯留するタンク本体2と、このタンク本体2上部を覆う蓋体50と、タンク本体2を支持する架台20とを備えている。
タンク本体2は、横断面視で楕円形状を有する樹脂製の有底筒状体であり、前面2a下部に横断面視半円形状の凹面3が形成されている。この凹面3の上部側には、取水口4としてのL字状の蛇口5が、楕円形状の前面2aよりも前方に突き出さないように、水平方向に突出して設けられている。蛇口5は、頂部に水平面内を回動自在とされたレバー6を備えており、レバー6の回動操作によって、雨水貯留タンク1内に貯留された雨水が蛇口5下端の吐出口7から吐出されたり、雨水の吐出が停止されたりする。
タンク本体2の後面上部には、背面側からみて右側に雨水導入口8が設けられ、左側にオーバーフロー用排水口9が設けられている。雨水導入口8はホース10等の管を介して住宅の雨水流入系に連通されており、住宅の雨水流入系からタンク本体2に雨水が流れ込むようになっている。オーバーフロー用排水口9はホース11等の管を介して住宅の雨水排水系に連通されており、タンク本体2の容量を超える雨水が雨水流入系からタンク本体2に流入した場合にはその過剰分の雨水がオーバーフロー用排水口9から雨水排水系に排水されるようになっている。本実施形態では、住宅の雨水流入系及び雨水排水系を竪樋64として構成している。
タンク本体2の上部に、蓋体50裏面と面接触して蓋体50を支持する蓋体受け部35を有している。蓋体受け部35は、タンク本体2上端の周方向に形成されている段部36の内側に、全周にわたって設けられている環状部37と、タンク本体2の左右方向の中央において前側の環状部37と後側の環状部37との間に架け渡される平板状の架橋部40から構成されている。蓋体受け部35の環状部37は、段部36の内側から円弧状に湾曲しながら上方に突設している立ち上がり部38と、さらにその立ち上がり部38の内側に延設される平板状の平面部39を有している。架橋部40は、環状部37の平面部39に連続して形成されている。蓋体受け部35は、タンク本体2と一体に形成されている。蓋体受け部35の内側には、架橋部40の左右両側のそれぞれに上方に開口する開口部41が形成されている。
上記蓋体受け部35がタンク本体2上端の段部36内側に形成されるとともに前後に架け渡されて形成されていることにより、蓋体50をタンク本体2に配置した状態において蓋体50とタンク本体2との接触面積が増大して接合強度が高まるとともに蓋体50の位置ずれが防止される。また、タンク本体2上部の強度が強化され、タンク本体2が変形したり、撓み、歪み等が生じたりしないようになっている。このような効果は、例えば、大量の雨水がタンク本体2内部に貯留されたときに格別なものとして実現される。
蓋体50は、樹脂製であり、タンク本体2の上部を覆う大きさに構成されており、タンク本体2に配置した状態において、その外周面が、雨水導入口8及びオーバーフロー用排水口9が設けられているタンク本体2の後面上部の左右両側部分を除くタンク本体2の外周面19と同一面上もしくは略同一面上になるように形成されている。
上記蓋体50は、タンク本体2の上部を覆う平板状の天板51と、天板51の周縁に垂下する周壁52と、周壁52の下端において折り返されて天板51に向かって円弧状に湾曲して延設される折り返し部54と、折り返し部54から連設されて天板51の下部に配置される補強板55とを備えている。
天板51は、外形形状が楕円形状であり、タンク本体2に対応した形状を有している。周壁52は、天板51の周縁に略垂直に垂下しており、また、天板51の全周にわたって設けられている。周壁52の外周面53は、雨水導入口8及びオーバーフロー用排水口9が設けられているタンク本体2の後面上部の左右両側部分を除くタンク本体2の外周面19と同一面上もしくは略同一面上になるように形成されている。折り返し部54も全周にわたって設けられている。
折り返し部54は、タンク本体2の蓋体受け部35の立ち上がり部38に対応する形状を有しており、蓋体50がタンク本体2に配置されたときに、蓋体受け部35の立ち上がり部38と面接触して係合し、蓋体50がタンク本体2に固定される。
補強板55は、平板状であり、天板51と略平行に配設されている。この補強板55は、上方に円筒状に膨出させた接合部57を複数有しており、接合部57上端において天板51と連結されている。補強板55には、蓋体50の上下方向の位置決めのための四角形状の突起56が下方に膨出して設けられている。この突起56は、例えば、タンク本体2の蓋体受け部35の平面部39に対応する蓋体50の裏面の複数箇所に設けられており、蓋体50をタンク本体2に配置した際には、補強板55の突起56の下端がタンク本体2の蓋体受け部35の平面部39に当接して、蓋体50の上下方向の位置決めがなされる。
また、本実施形態では、タンク本体2の蓋体受け部35の架橋部40の前後両側に凹部43が設けられており、各凹部43に係合される凸部71が、前記凹部43に対向する位置の蓋体50の補強板55に設けられている。具体的には、蓋体受け部35の架橋部40に設けられる各凹部43は、架橋部40の左右方向の略中央の位置に、前後に延びる長溝状に形成されており、これに係合される各凸部71は、補強板55から前後に長い四角柱状体が下方に膨出して形成されている。蓋体50をタンク本体2に配置した際には、タンク本体2の蓋体受け部35の架橋部40の凹部43と、蓋体50の補強板55の凸部71とが係合するので、蓋体50が位置ずれすることなくタンク本体2の蓋体受け部35でより一層確実に支持される。本実施形態では、凹部43が前後に延びる長溝状に形成され、凸部71が前後に長い四角柱状体に形成されているので、特に蓋体50の左右方向の位置ずれを効果的に防止できる。
本実施形態において、天板51、周壁52、折り返し部54、補強板55の厚さはいずれも薄くされており、蓋体50の軽量化が図られている。蓋体50の平面部は、天板51の下部に補強板55が略平行に配設されて二重構造とされており、平面部の強度が高められて変形、歪み等が生じにくくなっている。また、接合部57において天板51と補強板55との両者が連結されているため、さらに強度が高められている。蓋体50の外周部は、周壁52と折り返し部54とから構成されて内部は中空とされている。蓋体50の外周部においても、周壁52と折り返し部54とにより二重構造となっているため、強度が高められて変形、歪み等が生じにくくなっている。
上記蓋体50をタンク本体2に配置すると、上述したように、折り返し部54がタンク本体2の蓋体受け部35環状部37の立ち上がり部38と面接触して係合するとともにタンク本体2の蓋体受け部35環状部37の平面部39及び架橋部40が補強板55と面接触する。このため、接合強度が高まり、蓋体50が位置ずれすることなく蓋体受け部35で支持されてタンク本体2に確実に配置される。また、蓋体50の脱着が容易でもある。さらに、蓋体50の周壁52の外周面53が、雨水導入口8及びオーバーフロー用排水口9が設けられているタンク本体2の後面上部の左右両側部分を除いてタンク本体2の外周面19と同一面上もしくは略同一面上になるように形成されているので、屋外に設置した雨水貯留タンク1は、見栄えがよく建物になじみやすいすっきりした外観が実現される等、意匠性に優れ、建物との調和が図れるようになっている。また、補強板55には、蓋体50の上下方向の位置決めのための四角形状の突起56が下方に膨出して設けられており、蓋体50をタンク本体2に配置した際には、補強板55の突起56の下端がタンク本体2の蓋体受け部35の平面部39に当接することにより、蓋体50の上下方向の位置決めが効果的になされる。
本実施形態では、ねじやボルト等の取付具58で蓋体50がタンク本体2にねじ止めされて固定されてもよい。例えば、蓋体50の左右2箇所の周壁52及び折り返し部54のそれぞれに、前後に貫通するボルトやねじ等の取付具58の取付孔59,60が穿設されている。一方、タンク本体2の蓋体受け部35の環状部37の立ち上がり部38には、蓋体50の取付孔59,60に対応する位置に、円筒状に凹みが形成されている凹部61が内側に膨出して設けられている。凹部61には、図6に示すように、インサートナット62が埋設されている。そして、取付具58が周壁52の外側から周壁52及び折り返し部54の取付孔59,60に挿入され、インサートナット62にねじ込まれて、蓋体50がタンク本体2に固定される。蓋体50の固定にあたり、取付具58がねじ込まれると、蓋体50の折り返し部54の取付孔部60近傍が弾性変形して座金として作用し、取付具58のねじ込みが確実なものとされ、また取付具58が緩む心配もなく、蓋体50が固定される。したがって、本実施形態のような蓋体50を取付具58でねじ止めで固定する場合には、座金が不要となり、部品点数を削減でき、しかも簡易な取り付けが実現される。
また、本実施形態では、タンク本体2の底部12は、外周部13が円弧状に傾斜しており、内側部分が平面部14であり、平坦面を有している。タンク本体2の底部12には、左右方向の中央であって前後方向の中央の位置に、外周面に雄ねじが形成されている筒状のねじ部15が下方に突出して設けられている。このねじ部15は、タンク本体2の底部12と一体に形成されており、架台20との連結、固定用に使用される。ねじ部15は、タンク本体2の内部と連通されており、タンク本体2内に貯留された雨水がねじ部15の下端から排水可能であり、ドレン部70としても機能する。
タンク本体2の底部12には、ねじ部15の左右両側に、タンク本体2底部12から下方に向かって縮径する円錐台形状の凸部17が下方に膨出して一体に形成されている。この凸部17の下面18は、内側に円形状の開口を有し、リング状に形成されている。また、この凸部17はタンク本体2の内部と連通されている。さらに、凸部17の下面18には、外周面に雄ねじが形成されているねじ部16が、内側の開口周縁から連続して下方に突出して設けられている。このねじ部16の下面は、閉塞されており、タンク本体2内に貯留された雨水がねじ部16の下端から抜けないようになっている。
架台20は、樹脂製で構成されており、タンク本体2の凹面3に設けられた蛇口5の下方にじょうろやバケツ等の容器を配置して蛇口5から前記容器に直接給水することができるようにタンク本体2の下部に設置される。
架台20の上部には、タンク本体2を支持する平板状のタンク本体受け部21が形成されており、その周縁に側壁22が略垂直方向に垂下して形成されている。
タンク本体受け部21の外形形状は、タンク本体2底部12の外形形状と同一形状もしくは略同一形状であり、前側部分は、タンク本体2の前面2a下部の凹面3に対応するように内側方向に凹状に形成されており、前側部分を除く部分は楕円形状を有している。このタンク本体受け部21は、架台20の側壁22と一体に形成されている。タンク本体受け部21の内側部分は、平面部23が形成され、平坦面を有し、周縁部分24は、外側方向に向かって湾曲しながら立ち上がっており架台20の側壁22に連続している。この周縁部分24は、タンク本体2底部12の外周部13と面接触するように形成されている。
上記タンク本体受け部21は、外形形状がタンク本体2底部12と同一形状もしくは略同一形状であるため、タンク本体2底部12全体が架台20のタンク本体受け部21で支持される。架台20の上にタンク本体2が設置されたときには、タンク本体受け部21の平面部23がタンク本体2底部12の平面部14と面接触するとともに周縁部分24がタンク本体2底部12の外周部13と面接触してタンク本体2が支持されるようになっている。
架台20の側壁22は、外周面42が、タンク本体2が架台20に支持されている状態においてタンク本体2の外周面19と同一面上もしくは略同一面上になるように形成されている。このため、屋外に設置した雨水貯留タンク1は、見栄えがよく建物になじみやすいすっきりした外観が実現される等、意匠性に優れ、建物との調和が図れるようになっている。
タンク本体受け部21には、タンク本体2底部12のねじ部15に対応する箇所に孔部25が形成されている。この孔部25の内径は、ねじ部15の外径よりもやや大きくされており、ねじ部15を挿通可能にしている。また、タンク本体2底部12の凸部17の対応する箇所に、下方に膨出する凹部27が形成されている。この凹部27は、タンク本体2底部12の凸部17の外形形状に対応するものであり、下方に向かって縮径する円錐台形状を有しており、タンク本体2が架台20に設置されたときに面接触して係合する。凹部27の下面28の内側には孔部26が形成されており、凸部17の下面18に連続するねじ部16が挿通可能なように、孔部26の内径がねじ部16の外径よりもやや大きくされている。
また、タンク本体受け部21には、凹溝29が形成されている。この凹溝29は、タンク本体受け部21の下方に膨出して形成され、中央の孔部25及び左右両側の凹部27の周縁もしくはその近傍から周方向と直交する方向に周縁部分24にまで延びている。このような凹溝29が設けられることで、タンク本体受け部21の平面部23の強度が補強されている。
本実施形態の架台20は、左右両側のそれぞれの孔部26を中心として側壁22が円筒形状に形成されて脚部30を構成している。これによって、架台20の下面と地面63との接触面積が小さくなり、架台20のぐらつき等が抑えられ、タンク本体2を安定して支持できるようになっている。また、脚部30の下面内側には、図7(b)に示すように、凹部27に対称な凹部31が、凹部27の下方に一体となって側壁22から連続して形成されている。このような脚部30を有する架台20は、孔部25,26が形成されている部分が一枚板状になっているので、後加工で抜き打ち加工により孔部25,26を形成することも可能である。例えば、本実施形態では、架台20のタンク本体受け部21の平面部23と、凹部27の下面28が形成されている底板が一枚板状に形成されている。この場合には、より精度の高い孔部25,26を形成することができるので、位置あわせの精度を向上させることができる。
タンク本体2の架台20への取り付けにあたっては、タンク本体2底部12のねじ部16の先端側から架台20のタンク本体受け部21の凹部27に差し込む。タンク本体受け部21の凹部27の外径はタンク本体2底部12の凸部17のねじ部16の外径よりも大径であり、しかもこの凹部27は円錐台形状を有しているので、タンク本体2を架台20に取り付けるにあたり、タンク本体2底部12のねじ部16の位置合わせ及び差し込みが容易であり、取り付け作業が簡易である。タンク本体2をさらに差し込むと、ねじ部15,16はそれぞれ孔部25,26を通過し、タンク本体受け部21の下方に突出する。そして、内周面に雌ねじが形成されているナット33やキャップ34等の締結具32をねじ部15,16の先端側からねじ込み、締着することにより、タンク本体2が架台20に取り付けられて固定される。例えば、ねじ部15にはキャップ34をねじ込み、ねじ部16にはナット33をねじ込む。タンク本体2が架台20に取り付けられた状態においては、タンク本体受け部21がタンク本体2底部12と面接触するとともに、タンク本体受け部21の凹部27とタンク本体2底部12の凸部17が面接触して係合するため、接合強度が高まり、また、タンク本体2からの負荷がタンク本体受け部21全体に分散するため、タンク本体2がより安定に確実に架台20に支持、固定され、タンク本体2の位置ずれや脱落等が防止される。
以上の雨水貯留タンク1において、タンク本体2、架台20、蓋体50は、例えば、真空成形、圧空成形、プレス成形等の各種の方法による成形品として得られる。
雨水貯留タンク1は、図8に示したように、地面63に設置される。タンク本体2の雨水導入口8にはホース10の一端が接続され、他端は竪樋64の途中に設けられた雨水分岐部材65の分岐部66に接続される。雨水分岐部材65は、降雨時、竪樋64内を流下する雨水の一部を分岐部66から竪樋64の外部に流出させるものであり、雨水は、雨水分岐部材65の分岐部66に接続されたホース10を介してタンク本体2に自然流入し、貯留される。タンク本体2のオーバーフロー用排水口9にはホース11の一端が接続され、他端は竪樋64の雨水分岐部材65の下流に設けられる雨水合流部材67の合流部68に接続される。雨水合流部材67は、竪樋64外部の雨水を竪樋64内を流下する雨水に合流させるものであり、タンク本体2の容量を超える雨水がタンク本体2に導入されると、その過剰分の雨水がオーバーフロー用排水口9に接続されたホース11を介して雨水合流部材67の合流部68から竪樋64に排水される。タンク本体2に貯留された雨水は、レバー6を開いて開栓することにより蛇口5から自然流出し、所望量の雨水をじょうろやバケツ等の容器に取り出すことができる。必要に応じて蛇口5にホースを取り付けてもよく、この場合、雨水貯留タンク1から離れた庭への散水や洗車に便利である。
1 雨水貯留タンク
2 タンク本体
4 取水口
5 蛇口
8 雨水導入口
9 オーバーフロー用排水口
19 外周面
20 架台
35 蓋体受け部
41 開口部
50 蓋体
51 天板
52 周壁
53 外周面
54 折り返し部
55 補強板
56 突起
57 接合部
58 取付具
59,60 取付孔
61 凹部
62 インサートナット
2 タンク本体
4 取水口
5 蛇口
8 雨水導入口
9 オーバーフロー用排水口
19 外周面
20 架台
35 蓋体受け部
41 開口部
50 蓋体
51 天板
52 周壁
53 外周面
54 折り返し部
55 補強板
56 突起
57 接合部
58 取付具
59,60 取付孔
61 凹部
62 インサートナット
Claims (5)
- 竪樋から雨水を導入する雨水導入口、導入した雨水を取り出す取水口、及び過剰に導入された雨水を排水するオーバーフロー用排水口を有する、上方に開口する有底筒状のタンク本体と、タンク本体の上部を覆う蓋体とを備え、
タンク本体は、蓋体裏面と面接触して蓋体を支持する蓋体受け部を有しており、この蓋体受け部は、タンク本体の上端内側に全周にわたって設けられるとともに、タンク本体の左右方向の中央において前後に架け渡されており、蓋体受け部の内側に開口部が形成されており、
蓋体は、タンク本体に配置した状態において外周面がタンク本体の外周面と同一面上もしくは略同一面上になるように形成されることを特徴とする雨水貯留タンク。 - タンク本体の上端内側に設けられた蓋体受け部は、タンク本体の上端から円弧状に湾曲しながら上方に突設する立ち上がり部を有しており、蓋体は、タンク本体の上部を覆う天板と、天板の全周縁に垂下する周壁と、周壁の下端において折り返されて天板に向かって円弧状に湾曲して延設される折り返し部と、折り返し部から連設されて天板の下部に配置される補強板とを備えており、タンク本体の上端内側に設けられた蓋体受け部の立ち上がり部に蓋体の折り返し部が係合して蓋体がタンク本体に配置されることを特徴とする請求項1に記載の雨水貯留タンク。
- 蓋体の裏面に、蓋体の上下方向の位置決めのための突起がタンク本体上部の平面部に対応する複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の雨水貯留タンク。
- 蓋体の周壁及び折り返し部を貫通する取付孔が設けられており、タンク本体の上端内側に設けられた蓋体受け部の立ち上がり部に凹部が設けられてインサートナットが埋設されており、取付具が周壁及び折り返し部の取付孔に挿入されてインサートナットにねじ込まれることにより、蓋体がタンク本体に取り付けられることを特徴とする請求項2または3に記載の雨水貯留タンク。
- タンク本体の前後に架け渡されている蓋体受け部の前後両側に凹部が設けられており、蓋体の裏面には、前記蓋体受け部の凹部に係合される凸部が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の雨水貯留タンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009220683A JP2011047256A (ja) | 2009-07-28 | 2009-09-25 | 雨水貯留タンク |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009175792 | 2009-07-28 | ||
JP2009220683A JP2011047256A (ja) | 2009-07-28 | 2009-09-25 | 雨水貯留タンク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011047256A true JP2011047256A (ja) | 2011-03-10 |
Family
ID=43833840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009220683A Pending JP2011047256A (ja) | 2009-07-28 | 2009-09-25 | 雨水貯留タンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011047256A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104213600A (zh) * | 2014-09-19 | 2014-12-17 | 童劭珣 | 贴壁式屋下水收贮装置 |
-
2009
- 2009-09-25 JP JP2009220683A patent/JP2011047256A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104213600A (zh) * | 2014-09-19 | 2014-12-17 | 童劭珣 | 贴壁式屋下水收贮装置 |
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A711 | Notification of change in applicant |
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