JP2011047236A - 床材用化粧シート - Google Patents

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浩治 今西
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Abstract

【課題】 住宅等の床面に供される床材用化粧シートに関し、耐キャスター性、耐衝撃性、耐水性を併せ持ち、床材用化粧シートをロール状に巻き取った状態で保管しても、ロールを巻き解いた際の床材用化粧シートに巻き癖が残ることなく、合成樹脂層と化粧層との接着性が改善された床材用化粧シートを提供する。
【解決手段】(A)化粧層および(B)合成樹脂層からなる床材用化粧シートであって、(B)合成樹脂層がポリアリレート樹脂およびポリエステル樹脂を含むことを特徴とする床材用化粧シート。
【選択図】 図1

Description

本発明は、住宅、店舗等の屋内で用いられる床材で表面に対して意匠賦与および表面保護の目的で設けられる床材用化粧シートに関する。
従来、床材としては、合板に木質系化粧単板を貼り合わせて塗装したもの、合板と中密度繊維板(MDF)を積層した積層体の前記中密度繊維板面に木質系化粧単板を貼り合わせて塗装したもの等が使用されている。また、木質系化粧単板側から合板又は中密度繊維板(MDF)に達する深さの溝加工や面取り加工を施して溝部や面取り部を設けて意匠性を向上させたものも知られている。
しかしながら、無垢の自然木材を薄くスライスして得られる木質系化粧単板は、木材資源の枯渇又は世界的な資源保護運動の高まりから木材価格が高騰すると共に材質も低下し、従来のような良質な木材が入手困難になっている。このため、木質系化粧単板に代えて木目柄等の美麗な印刷を施した化粧シートが用いられるようになっている。この代表的なものとしては、合板に化粧シートを貼着したもの、合板と中密度繊維板(MDF)を積層した積層板の前記中密度繊維板(MDF)面に化粧シートを貼着したものが用いられている。
ところが、前者は、木質系化粧単板を用いたときと同様に耐キャスター性や耐衝撃性に劣るという問題、あるいは、溝部や面取り部に毛羽立ちやササクレ等を生じ、靴下やストッキングの繊維がこれに引掛り伝線する等という問題がある。また、後者についても、木質系化粧単板を用いたときと同様に前記中密度繊維板(MDF)が耐水性に劣るために水の浸入による前記中密度繊維板(MDF)が膨らみ、意匠性を損なうという問題がある。
これに対し、合板/床材用化粧シートからなる床材用化粧材で、用いる床材用化粧シートが合成樹脂層/化粧層構成よりなり、合成樹脂層を特定の降伏点荷重、引張り弾性率及び降伏伸び率とすることで、優れた耐キャスター性、耐衝撃性、耐水性等を得ることが可能になると提案されている(特許文献1)。
また、合成樹脂層と化粧層との接着性が改善された床材用化粧シートとして、非晶性PETおよび特定の共重合ポリエステルを含む単層あるいは複層シートからなるものを使用することが提案されている(特許文献2)。この化粧シートを使用すると、耐キャスター性、耐擦傷性、耐熱性等の特性を損なうことなく、化粧層との接着性において優れた効果を発揮することができる
しかしながら、上記の床材用化粧シートは、ロール状に巻かれた合成樹脂層を単独のシートとして準備し、別に準備した化粧層単独のシートと接着して得られるが、合成樹脂層と化粧層とを接着する際に、合成樹脂層をロールから巻き解いても巻き癖が残った状態であることから、接着時の操業性に問題が発生しやすくなる。
特開2003−239517号公報 特開2005−127125号公報
本発明は、住宅等の床面に供される床材用化粧シートに関し、耐キャスター性、耐衝撃性、耐水性を併せ持ち、床材用化粧シートをロール状に巻き取った状態で保管しても、ロールを巻き解いた際の床材用化粧シートに巻き癖が残ることなく、合成樹脂層と化粧層との接着性が改善された床材用化粧シートを提供することを目的とする。
本発明者らは、このような課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ポリアリレート樹脂とポリエステル樹脂との混合物を合成樹脂層の成分に使用し、床材用化粧シートとすることで、上記目的を達成できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明の要旨は下記のとおりである。
(1)(A)化粧層および(B)合成樹脂層からなる床材用化粧シートであって、(B)合成樹
脂層がポリアリレート樹脂およびポリエステル樹脂を含むことを特徴とする床材用化粧シート。
(2)ポリエステル樹脂が、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂から選ばれる1種以上からなることを特徴とする(1)の床材用化粧シート。
(3)(B)合成樹脂層が、ポリアリレート樹脂およびポリエステル樹脂の混合樹脂からなる単層であることを特徴とする(1)、または(2)の床材用化粧シート。
(4)(B)合成樹脂層が2層以上有する積層体であって、前記積層体の二つの表皮層が、ポリアリレート樹脂及びポリエステル樹脂を含む混合樹脂からなり、該表皮層を形成する混合樹脂の混合質量比が、(ポリアリレート樹脂)/(ポリエステル樹脂)=10/90〜99/1であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかの床材用化粧シート。
(5)積層体を構成する二つの表皮層の合計厚みと、表皮層以外の全ての層の合計厚みとの比率が、(二つの表皮層の合計厚み)/(表皮層以外の全ての層の合計厚み)=10/90〜90/10であることを特徴とする(4)の床材用化粧シート。
(6)積層体を構成する各層のうち、ポリアリレート樹脂およびポリエステル樹脂を混合してなる層において、その層に含まれるポリアリレート樹脂質量の総和で示される質量比が、(ポリアリレート樹脂)/(ポリエステル樹脂)=10/90〜99/1であることを特徴とする(4)、または(5)の床材用化粧シート。
(7)積層体の二つの表皮層に含まれる混合樹脂が、ポリアリレート樹脂とポリエステル樹脂を溶融混練してなる組成物であることを特徴とする(4)〜(6)のいずれかの床材用化粧シート。
本発明によれば、床材用化粧シートの合成樹脂層単体シートをロール状に巻き取った後、ロールを巻き解いた際のシートの巻き癖が大幅に低減されており、ハンドリング性が優れ、化粧層との接着性において優れた効果を発揮させることができる。さらには、合成樹脂層と化粧層を接着して得られる化粧シートそのものも巻き癖が残りにくいものとなり、床材用化粧シートの層間の接着性と、巻き癖が低減した床材用化粧シートを提供することができる。
本発明の床材の基本的層構成を示す断面図である。
1 床材用化粧シート
2 木質材料
3 合成樹脂層
4 化粧層
本発明の床材用化粧シートは、合成樹脂層及び化粧層が積層されてなる床材用化粧シートであって、当該合成樹脂層が(A)単層、または(B)2層以上の層構造を有しており、(A)単層の場合は当該単層、(B)2層以上の場合は当該合成樹脂層の表裏両面の表皮層が、ポリアリレート樹脂およびポリエステル樹脂からなるものであることを特徴とする。
図1は床材の積層構成を示す。すなわち、合成樹脂層3及び化粧層4が積層されてなる本発明の床材用化粧シート1が木質材料2に積層され、これにより床材が構成される。
本発明の床材用化粧シートは、特に合成樹脂層が、1層(単層)又は2層以上の層構造を有し、単層の場合は当該単層、2層以上の場合は当該合成樹脂層の表裏両面の表皮層が、ポリアリレート樹脂およびポリエステル樹脂からなっていることが必要である。単層の場合はそれ全体、2層以上の場合は片方の表皮層が、接着剤層及び/又はプライマー層を介して化粧層に積層されるが、化粧層と接着される層をポリアリレート樹脂およびポリエステル樹脂の混合樹脂とすることで、化粧層との接着性をより高めることが可能となる。
また、本発明の床材用化粧シートの合成樹脂層を2層以上の層構造とする場合は、木質材料と接着される、反対側の表皮層も、ポリアリレート樹脂およびポリエステル樹脂の混合樹脂からなっていることが好ましい。これにより、合成樹脂層と木質材料との接着性も高めることができる。
また、本発明の床材用化粧シートの合成樹脂層の成分の一つにポリアリレート樹脂を使用することで、合成樹脂層の巻き癖が大幅に改善され、たとえば、本発明の床材用化粧シートそのものあるいは、合成樹脂層単独のシートをロール状に巻いたものからシートを巻き解いた時に、シートがカールする癖が大幅に低減されるため、シートのハンドリング性が大幅に改善され、非常に好ましい。
その他にポリアリレート樹脂を本発明の床材用化粧シートの合成樹脂層の成分の一つとすることで、合成樹脂層のガラス転移温度が高くなり、床暖房設備が適用される場合でも、床材用化粧シートとしての耐熱性が上がって好適である。
合成樹脂層は、前記のとおり、単層であっても良いし、2層以上からなる構成であっても良い。2層以上とする場合、その積層方法は、例えば押し出し法等の公知の方法で得ることができる。
本発明の床材用化粧シートに用いるポリアリレート樹脂には、芳香族ジカルボン酸またはその誘導体と、二価フェノールまたはその誘導体とよりなる芳香族ポリエステルを使用することができる。芳香族ポリエステル樹脂としては、結晶性を有する液晶ポリマー、芳香族ジオールとして2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等のビスフェノール類を用い芳香族ジカルボン酸としてテレフタル酸とイソフタル酸を用いて合成された非晶性を有するポリアリレートを用いることができるが、本発明の床材用化粧シートには、シート加工の容易さから、非晶性を有するポリアリレート樹脂を好適に用いることができる。
本発明のポリアリレート樹脂としては、芳香族ジカルボン酸成分の好ましい例としては、テレフタル酸成分及び/又はイソフタル酸成分が挙げられるが、特にテレフタル酸
成分とイソフタル酸成分との混合物を用いると、得られるポリアリレート樹脂が非晶性となって好ましい。かかる混合物のとき、その混合比は任意に選ぶことができるが、テレフタル酸成分/イソフタル酸成分=9/1〜1/9(モル比)が好ましく、特に透明性、溶融加工性及び性能のバランスの点で7/3〜3/7(モル比)、さらには1/1(モル比)がより好ましい。
ポリアリレート樹脂を構成するビスフェノール類としては、ビスフェノールA〔 2,2−ビス(4−ヒドロキフェニル)プロパン〕、 2,2−ビス(4−ヒドロキシ− 3,5−ジメチルフェニル)プロパン、 2,2−ビス(4−ヒドロキシ− 3,5−ジクロロフェニル)プロパン、 2,2−ビス(4−ヒドロキシ− 3,5−ジブロモフェニル)プロパン、ビスフェノールS〔4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン〕、4,4'−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4'−ジヒドロキシジフェニルケトン、4,4'−ジヒドロキシジフェニルメタン、 1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、 1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5-トリメチルシクロヘキサン等が挙げられるが、これらの中でビスフェノールAが特に好ましく、これらは単独で使用してもよいし、2種類以上混合して使用してもよい。
本発明のポリアリレート樹脂は、その極限粘度が0.40〜1.00であることが好ましく、0.50〜0.90であることがより好ましい。極限粘度が0.40未満では機械的強度が劣ったものとなって問題であり、1.00を超えると押出法によるシート成形時に機械のトルクが高くなりすぎる場合があって問題である。
本発明のポリアリレート樹脂の非晶性とは、溶融状態から冷却固化した際に、結晶化しないことを意味している。一般的な結晶性樹脂では、固体状態の試料でX線回折させると結晶に由来する回折ピークが見られたり、示差走査熱量分析(DSC)により常温から溶融状態まで加熱する過程で、結晶の融解潜熱に由来する吸熱ピークが見られたりする。本発明で用いるポリアリレート樹脂においては、前記のようなX線回折ピークやDSCの吸熱ピークなどが見られないものであることが好ましい。
ポリアリレート樹脂の好ましい例としては、テレフタル酸クロリド/イソフタル酸クロリド=1/1(モル比)とビスフェノールAとの界面重合により得られるユニチカ社製のUポリマー(商品名)が挙げられる。
本発明の床材用化粧シートに用いるポリエステル樹脂は、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリブチレンナフタレート樹脂、ポリ(シクロヘキサン−1,4−ジメチレン−テレフタレート)樹脂、ポリトリメチレンテレフタレート樹脂等が挙げられ、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂から選ばれるポリエステル樹脂を好ましく使用することができる。中でも、ポリエチレンテレフタレート樹脂がポリアリレート樹脂との混練が行いやすく、耐熱性にも優れる点で最も好ましい。
本発明で用いるポリエチレンテレフタレート樹脂は、テレフタル酸とエチレングリコールを溶融重縮合反応、あるいは引き続いて固相重合して得られるポリエステル樹脂であり、溶融重縮合反応、あるいは引き続いて固相重合を行うことで得られる。ポリエチレンテレフタレート樹脂の極限粘度は0.50〜1.20であることが好ましく、0.60 〜 1.10 であることがより好ましい。極限粘度が0.50未満では、機械的強度が
劣ったものとなり問題であり、極限粘度が1.20を越えると、シート厚みの厚み精度が悪くなったりシート表面に筋が入ったりして問題である。
本発明の床材用化粧シートに用いるポリエステル樹脂には、上記成分以外の酸成分、アルコール成分を用いることができる。好ましく用いることのできる酸成分としては、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4'−ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸等の芳香族多価カルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸、マレイン酸、イタコン酸等の脂肪族ジカルボン酸を用いることができる。好ましく用いることのできるアルコール成分としては、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、 1,2−プロパンジオール、 1,3−プロパンジオール、 1,4−ブタンジオール、 1,5−ペンタンジオール、 1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール等の脂肪族ジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の脂肪族多価アルコール、 1,4−シクロヘキサンジメタノール、 1,4−シクロヘキサンジエタノール等の脂環族ジオール、p−キシリレングリコール、ビスフェノールAやビスフェノールSのエチレンオキシド付加体等の芳香族ジオール等を用いることができる。ポリエチレンテレフタレート樹脂に共重合する、テレフタル酸以外の酸成分、エチレングリコール以外のアルコール成分の配合量は、得られる共重合ポリエステル樹脂が、ポリエチレンテレフタレート樹脂と比べて、耐熱性、機械特性等の特性が大きく損なわれない範囲で少量共重合することができる。
また、本発明の合成樹脂層として用いる、ポリアリレート樹脂とポリエステル樹脂の混合樹脂の混合方法としては、樹脂ペレット同士をドライブレンドする方法、または、ポリアリレート樹脂およびポリエステル樹脂を溶融混練する方法から選ぶことができるが、溶融混練して得られる混合樹脂を用いる場合は、合成樹脂層の表皮層において、層内部でのミクロ相分離などを抑制され、均質となるため、合成樹脂層を2層以上有する積層体とする場合、表皮層が隣接する中間層との相溶性が改善され、均質なシートが得られて好ましい。
さらに、予めポリアリレート樹脂とポリエステル樹脂を溶融混練した混合樹脂は、合成樹脂層のシート製膜時に、さらに別のポリエステル樹脂を用いて、希釈して用いることができる。その際も、混合樹脂とポリエステル樹脂の相溶性が改善され、均質なシートが得られて好ましい。
ポリアリレート樹脂とポリエステル樹脂との溶融混練は公知の方法で実施することができ、例えば、攪拌機付反応器中で減圧下、溶融加熱しながら攪拌する方法やニーダー、あるいは二軸押出機を用いる方法などが挙げられる。これらの中では二軸押出機を用いる方法が原料投入からペレット化まで連続したプロセスで、比較的短時間に実施できる点で好ましい。また、溶融混練時にはエステル交換を促進する触媒として、酢酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属を用いることが好ましい。
ポリアリレート樹脂をポリアリレート樹脂とポリエステル樹脂とを溶融混練してなる組成物とする場合、ポリアリレート樹脂とポリエステル樹脂の質量比を(ポリアリレート樹脂)/(ポリエステル樹脂)=10/90〜90/10とすることと、本発明の床材用化粧シート中でポリアリレート樹脂とポリエステル樹脂とが均質になりやすく、厚みむら等があまり発生しなくなって好ましい。
本発明の床材用化粧シートの合成樹脂層が単層の場合は当該単層、2層以上の場合は表皮層を構成するポリアリレート樹脂とポリエステル樹脂の質量比が、(ポリアリレート樹脂)/(ポリエステル樹脂)=10/90以上であることが、化粧層との耐熱性、接着性の点から必要である。前記質量比が10/90を下回る場合には、本発明の床材用化粧シートを床材の一部として使用時に床暖房設備などで高温になる場合、化粧層との接着部が結晶化してしまって、接着力が大幅に低下する場合がある。
本発明の床材用化粧シートの合成樹脂層を2層以上の層構造とする場合、二つの表皮層に挟まれた中間層を構成する成分は特に限定されないが、耐キャスター性の観点からポリアリレート樹脂および/またはポリエステル樹脂を使用することが好ましい。特にコスト面からポリエステル樹脂を単独で使用することがより好ましい。
本発明の床材用化粧シートの合成樹脂層を2層以上の層構造とする場合、合成樹脂層の二つの表皮層と中間層との厚みの比率が、(表皮層の合計)/(中間層)=10/90〜90/10とすることが本発明の床材用化粧シートの巻き癖改善のために必要である。前記厚みの比率が10/90を下回る場合には、本発明の床材用化粧シート全体に占めるポリアリレート成分の割合が低くなってしまい、巻き癖改善効果が乏しくなり、逆に90/10を超える場合には、本発明の床材用化粧シートの合成樹脂層を単層とした場合とコスト面での優位性がなくなってしまって好ましくない。
また、本発明の床材用化粧シートの合成樹脂層の成分の一つにポリアリレート樹脂を使用することで、合成樹脂層の巻き癖が大幅に改善され、たとえば、本発明の床材用化粧シートそのものあるいは、合成樹脂層単独のシートをロール状に巻いたものからシートを巻き解いた時に、シートがカールする癖が大幅に低減されるため、シートのハンドリング性が大幅に改善されるため、非常に好ましい。その他にポリアリレート樹脂を本発明の床材用化粧シートの合成樹脂層の成分の一つとすることで、合成樹脂層のガラス転移温度が高くなり、床暖房設備が適用される場合でも、床材用化粧シートとしての耐熱性が上がって好適である。
本発明の床材用化粧シートの合成樹脂層の総厚みは特に限定されないが、耐キャスター性、耐擦傷性等を考慮すれば、100〜1000μm、好ましくは、200〜600μmとすれば良い。ここで合成樹脂層が3層以上で構成される場合は全ての層の合計を表している。
本発明の床材用化粧シートの合成樹脂層を3層以上で構成する場合、各層を構成する樹脂組成としては、中間層に対して、配置する表皮層の樹脂組成を同一材料で配置することが、本発明の床材用化粧シートの合成樹脂層単体シートをロール状に巻き取った後、ロールを巻き解いた際のシートの巻き癖を低減される上で重要である。
また、合成樹脂層の表皮層を構成する層には、ポリアリレート樹脂が含まれることが好ましい。結晶性を有するポリエステル樹脂に対して、ポリアリレート樹脂を配合することで、表皮層の結晶化を抑制し、化粧層、または木質材料との接着の際に、接着界面の界面密着強度を低下させることなく、本発明の床材用化粧シートに用いる合成樹脂層として使用することができるため好ましい。
例えば、ポリアリレート樹脂とポリエステル樹脂の配合が異なる樹脂組成物を、順にA、B、C、Dとした場合、3層以上で構成される合成樹脂層の層構成としては、A/B/A、A/B/A/B/A、A/B/C/B/A、A/B/A/C/A/B/A、A/B/A/B/A/B/A、A/B/C/D/C/B/A等を選ぶことができ、ここで、表皮層はポリアリレート樹脂を含む層であるとともに、床材用化粧シートの合成樹脂層単体シートの巻き癖抑制のために、二つの表皮層は同一組成であることが好ましいが、まき癖に影響のでない範囲で、ポリエステル樹脂とポリアリレート樹脂の配合が異なる層で配置しても構わない。
本発明の床材用化粧シートの合成樹脂層を3層以上で構成する場合の、各層の層厚みとしては、A/B/A、A/B/C/B/A、A/B/C/D/C/B/A等の構成である場合、A層(表皮層)は1〜50μm、B、C、D層(中間層)は、10〜900μmとし、その場合であっても、合成樹脂層の総厚みが100〜1000μmとなるように、各層の層構成、層厚みを適宜選定することが好ましい。
なお、合成樹脂層の表皮部に配置される二つの表皮層は、合成樹脂層の中間部に配置される中間層に比べ、ポリエステル樹脂に対するポリアリレート樹脂の配合量を増やした構成とすることが好ましく、さらに、そのような樹脂組成とした場合は、表皮層の層厚みを、中間層の各層厚みよりも、相対的に薄い厚みで配置することが好ましい。
ポリアリレート樹脂は、ポリエステル樹脂に比べ、引張降伏伸度が大きく、弾性変形領域が広いことに加え、静的荷重に対する変位(クリープ特性)に優れた材料であるため、合成樹脂層の表皮層に、そのようなクリープ特性に優れた樹脂を多く含む樹脂組成で配置することは、本発明の床材用化粧シートの合成樹脂層単体シートをロール状に巻き取った後、ロールを巻き解いた際のシートの巻き癖が、元の平面状態に復元するため好ましい。
一方で、合成樹脂層の表皮層に、そのようなクリープ特性に優れた樹脂を多く含む樹脂組成で配置することは、シートをロール状にして巻き取る際の復元力が強く、シート状に巻き取りにくいというハンドリングの悪さがあるため、表皮層は、中間層の各層厚みよりも、相対的に薄い厚みで配置することが好ましい。そのような要求を満足するための、表皮層に用いるポリアリレート樹脂、ポリエステル樹脂の樹脂配合は、(ポリアリレート樹脂)/(ポリエステル樹脂)の質量比として、30/70〜99/1であり、好ましくは、35/65〜95/5であり、40/60〜90/10であることが最も好ましい。
また、本発明の床材用化粧シートでは、合成樹脂層を構成する層の少なくとも1つが着色されていても良い。着色は公知の顔料又は染料をポリエステル樹脂および/またはポリアリレート樹脂に配合すれば良い。これらの添加量は、所望の着色効果等に応じて適宜設定することができる。
本発明の合成樹脂層の製造方法としては、公知の製造方法を用いることができ、Tダイを備えた多層押出しシート成形装置を用いて製膜することが好ましい。なお、ジャンクションブロック、フィードブロック等を用いることで、より多層のシート製造が可能となる。また、ロールを巻き解いた際のシートの巻き癖を大幅に低減できるため、製膜後、シートは連続巻取りすることができるが、本発明においては、連続巻取り以外に、製膜後、インラインで裁断を行い、枚葉で得てもよい。
本発明の床材用化粧シートの化粧層は、公知の化粧層と同様の構成にすれば良く、透明樹脂層/プライマー層/表面保護層に代表される構成で用いることができ、絵柄を付与する場合は、絵柄層/接着剤層/透明樹脂層/プライマー層/表面保護層のような構成で用いることができるが、上記構成に限定されるものではない。
本発明の床材用化粧シートにおける合成樹脂層と接着層との積層方法は限定されるものではなく、接着剤等による接着、ラミネート等の各種の方法を採用できる。接着剤による接着の場合、公知又は市販の接着剤の中から、化粧層を構成する成分等に応じて適宜選択することができる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂のほか、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられる。特に、合成樹脂層と化粧層とは、ウレタン系接着剤層及び/又はウレタン系プライマー層を介して積層することが本発明シートの耐熱性の点から好ましい。接着剤層の厚さは、透明性保護層、使用する接着剤の種類等に応じて異なるが、通常は0.1〜30μm程度とすれば良い。
接着方法としては、用いる接着剤の種類等に応じて公知の方法に従って実施すれば良い。例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂を用い、溶融押出(エクストルージョンコート法)で絵柄層上に塗工する方法、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂等の熱硬化性樹脂にイソシアネート、アミン等の架橋剤、メチルエチルケトンパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、アザビスイソブチロニトリル等の重合開始剤、ナフテン酸コバルト、ジメチルアニリン等の重合促進剤等を必要により添加した接着剤を塗工し、ドライラミネートする方法を採用することができる。
また、熱圧着できる接着剤を使用し、熱圧着によって絵柄層と透明性樹脂層とを積層することもできる。溶融押出(エクストルージョンコート法)を用いて接着する具体的な方法のひとつとして、化粧層の印刷面側と合成樹脂層の間に、ポリエチレン等の溶融樹脂を5〜20μmで押し出し、溶融樹脂が冷却・固化しない状態で、化粧層、合成樹脂層の貼り合わせを行う、いわゆるサンドラミネーション法が、好適に用いることができる。
なお、本発明では、必要に応じ、コロナ放電処理、プラズマ処理、脱脂処理、表面粗面化処理等の公知の易接着処理を接着面に施すこともできる。
化粧層を構成する基材層は、薄紙,上質紙,クラフト紙,和紙,チタン紙,樹脂含浸紙,紙間強化紙等の紙、木質繊維,ガラス繊維,石綿,ポリエステル繊維,ビニロン繊維,レーヨン繊維等の繊維からなる織布や不織布、あるいは、ポリオレフィン,ポリエステル,ポリアクリル,ポリアミド,ポリウレタン,ポリスチレン等の合成樹脂製シートなどの1種ないし2種以上の積層体を用いることができ、その厚さとしては概ね20〜300μmが適当である。基材層は必要に応じて顔料等を添加して着色してもよいし、必要な面にコロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理等の易接着処理を施しても良い。
化粧層を構成する絵柄層は、柄インキ層及びベタインキ層から構成される。これらは、一般的にはグラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷等の周知の印刷法でインキを用いて形成することができる。柄インキ層としては、例えば木目模様、石目模様、布目模様、皮紋模様、幾何学模様、文字、記号、線画、各種抽象模様柄であり、ベタインキ層としては、隠蔽性を有する着色インキでベタ印刷したものである。この実施形態では、柄インキ層及びベタインキ層の両方が設けられるが、いずれか一方の構成であっても良い。
化粧層を構成する透明樹脂層は、透明性のものであれば限定されない。透明性樹脂層としては、例えば熱可塑性樹脂により形成されたものを好適に使用することができる。具体的には、軟質、半硬質又は硬質ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル等を挙げることができる。透明樹脂層は、必要に応じて着色されていても良い。この場合は、上記のような熱可塑性樹脂に対して着色材(顔料又は染料)を添加して着色してもよい。
化粧層を構成する表面保護層は、床材用化粧シートに要求される耐擦傷性、耐摩耗性、耐水性、耐汚染性等の表面物性を付与するために設けられる。この表面保護層を形成する樹脂としては、熱硬化型樹脂ないし電離放射線硬化型樹脂等の硬化型樹脂を用いて形成するのが適当である。特に、表面硬度が硬く、生産性に優れるという点で電離放射線硬化型樹脂を用いることがより好ましい。
化粧層を構成するプライマー層は、基材層又は透明樹脂層の表面の接着性を高めるためのものである。これに用いる樹脂としてはエステル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル− 酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール樹脂、ニトロセルロース樹脂等を挙げることができ、これらの樹脂は単独ないし混合して塗料組成物、又は、インキ組成物とし、ロールコート法やグラビア印刷法等の適宜の塗布手段を用いて形成することができる。
本発明の床材用化粧シートは木質材料に積層して床材として使用されるものである。具体的には、図1に示すように、本発明の床材用化粧シートの合成樹脂層側に木質材料が積層される。木質材料としては、特に限定されず、例えば杉、檜、欅、松、ラワン、チーク、メラピー等の各種素材から作られた突板、木材単板、木材合板、パティクルボード、中密度繊維板(MDF)等が挙げられる。床材への積層方法は限定的でなく、例えば接着剤により化粧シートを基材に貼着する方法等を採用することができる。接着剤は、基材の種類等に応じて公知の接着剤から適宜選択すれば良い。例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、アイオノマー等のほか、ブタジエン・アクリルニトリルゴム、ネオプレンゴム、天然ゴム等が挙げられる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明をより詳細に説明する。ただし、本発明の範囲は、これら実施例に限定されない。
1.評価方法
(1)剥離試験
作製した床材用化粧シートについて、合成樹脂層と化粧層とを剥離させ、JIS K6854に準じてその剥離強度を測定した。剥離強度が、70N/25mm以上のものを○、70N/25mm未満のものを×として評価した。
(2)巻き癖評価
作製した化粧シートの長さ1200mm分を外径100mmの紙管に巻きつけて室温で1週間放置した後、紙管を外し、床材用化粧シートがカールして丸まった状態の外径を測定した。巻き癖が残るものほど、外径は小さくなる。巻き癖の残りにくい良好な床材用化粧シート(外径300mm以上)を◎、実用上問題のない程度の巻き癖の残る床材用化粧シート(外径200mm以上300mm未満)を○、巻き癖の程度が悪い床材用化粧シート(外径200mm未満)を×として評価した。
2.原料
(1)合成樹脂層で用いる混合樹脂の作製
極限粘度0.68のポリアリレート樹脂(ユニチカ社製、Uポリマー・POWDER D)と極限粘度0.88のPET樹脂(ユニチカ社製、ユニチカPET樹脂・NEH-2070)とを、表1に示した質量比で配合し、これに酢酸ナトリウムを全樹脂成分100部に対して0.03部添加し、二軸押出機(池貝鉄工社製、PCM−30)を用いて、280℃で溶融混練した後、ストランド状に押出し、水槽中で急冷後にカットすることで、混合樹脂のペレットPES1〜PES3を作製した。
作製したPES1〜PES3について、32mmφ射出成形機(東芝機械社製EC100NII)を使用し、シリンダー温度280℃、金型温度50℃の条件で、厚さ3.2mmのダンベル型試験片と曲げ試験片を射出成形し、ASTM D638に準じて引張特性を測定した。また、曲げ試験片を用いて、一定の曲げ変形量(S1)をかけた状態で、60℃の環境下に72時間維持した後、試験片に対する曲げ応力を取り除いた状態で、試験片に残留する曲げ変形量(S2)を測定し、それらの変形量の比S2/S1をクリープ変形率として測定した。クリープ変形率は小さいほどよい。引張特性とクリープ変形率の測定結果を表1に合わせて示す。
(2)化粧層シートの作製
両面コロナ放電処理した50μm厚さの着色ポリプロピレンフィルムを基材として、その一方の面にウレタン系プライマー層を厚さ2μmとなるように設け、反対の面に2液硬化型ウレタン系印刷インキで絵柄層を形成した。次に、絵柄層上にウレタン系接着剤層を介してプロピレン系樹脂からなる透明性樹脂層をTダイ押出機により厚さが70μmとなるように押出して中間積層体を作製した。その後、前記中間積層体の透明樹脂層面にウレタン系プライマー層を厚さ2μmとなるように形成し、該ウレタン系プライマー層上に電子放射線硬化型樹脂を10μm厚さとなるように塗布・乾燥して未硬化の電子放射線硬化型樹脂層を形成し、該未硬化の電子放射線硬化型樹脂層に電子線を照射して硬化させて表面保護層を形成して、化粧層シートを作製した。
実施例1
Tダイを備えた多層押出しシート成形装置を用いて、極限粘度0.88のPET樹脂が中間層を、極限粘度0.88のPET樹脂および前記PES1を質量比50/50でドライブレンドしたものが中間層の両面の表皮層を形成するようにして、それぞれの質量比が(表皮層の合計)/(中間層)=20/80なるようにして、3層の合成樹脂層シートを押し出し、30℃の冷却ローラーで冷却した。なお、押出し条件は、中間層側シリンダー温度を270℃、表皮層側シリンダー温度を270℃、ジャンクションブロック、フィードブロック及びダイス温度を280℃に設定した。得られた合成樹脂層シートの厚みは400μmであった。
前記化粧シートの裏面(ウレタン系プライマー層)にウレタン系接着剤を用い、ドライラミネーション法で作製した合成樹脂層シートと積層することにより、床材用化粧シートを得た。得られた床材用化粧シートについて、剥離試験と巻き癖評価を行った。結果を表2に示す。
実施例2〜8、比較例1〜3
合成樹脂層の構成を表1に示すものとした以外は実施例1と同様にして、床材用化粧シートを作製し、評価した。結果を表2〜表4に示す。
実施例においては、各構成の合成樹脂層を使用した化粧シートでは、化粧層と良好な接着性を示し、また、巻き癖についても化粧シートのカールによる丸まりはかなり緩いものであった。
比較例1ではポリアリレート樹脂を使用していないため、合成樹脂層と化粧層との接着性がよくなく、巻き癖もかなり強いものであった。
比較例2ではポリアリレート樹脂を使用しているが、表皮層中のポリアリレート樹脂の比率が小さすぎるため、接着性がよくなく、また、巻き癖も強いものであった。
比較例3では中間層と表皮層の厚み比率の点で、表皮層が少なすぎたため、接着性は良好であるものの、巻き癖が強いものであった。

Claims (7)

  1. (A)化粧層および(B)合成樹脂層からなる床材用化粧シートであって、(B)合成樹
    脂層がポリアリレート樹脂およびポリエステル樹脂を含むことを特徴とする床材用化粧シート。
  2. ポリエステル樹脂が、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂から選ばれる1種以上からなることを特徴とする請求項1に記載の床材用化粧シート。
  3. (B)合成樹脂層が、ポリアリレート樹脂およびポリエステル樹脂の混合樹脂からなる単層であることを特徴とする請求項1、または2に記載の床材用化粧シート。
  4. (B)合成樹脂層が2層以上有する積層体であって、前記積層体の二つの表皮層が、ポリアリレート樹脂及びポリエステル樹脂を含む混合樹脂からなり、該表皮層を形成する混合樹脂の混合質量比が、(ポリアリレート樹脂)/(ポリエステル樹脂)=10/90〜99/1であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の床材用化粧シート。
  5. 積層体を構成する二つの表皮層の合計厚みと、表皮層以外の全ての層の合計厚みとの比率が、(二つの表皮層の合計厚み)/(表皮層以外の全ての層の合計厚み)=10/90〜90/10であることを特徴とする請求項4に記載の床材用化粧シート。
  6. 積層体を構成する各層のうち、ポリアリレート樹脂およびポリエステル樹脂を混合してなる層において、その層に含まれるポリアリレート樹脂質量の総和で示される質量比が、(ポリアリレート樹脂)/(ポリエステル樹脂)=10/90〜99/1であることを特徴とする請求項4、または5に記載の床材用化粧シート。
  7. 積層体の二つの表皮層に含まれる混合樹脂が、ポリアリレート樹脂とポリエステル樹脂を溶融混練してなる組成物であることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の床材用化粧シート。





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