JP2011046192A - 精密機器用構造体 - Google Patents

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聡 上原
Hisafumi Yokoyama
尚史 横山
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Abstract

【課題】本発明の課題は、軽量で、剛性が高く、さらに高速あるいは高加速度で移動した後の歪みの戻りが速いサンドイッチ構造の精密機器用構造体を提供することである。
【解決手段】本発明に係る精密機器用構造体は、コア材および板材を備える。コア材は、炭素繊維強化樹脂を主材料として形成される。炭素繊維強化樹脂は、60vol%以上75vol%以下の繊維含有率と、−3×10−6/℃から3×10−6/℃の線膨張係数とを有する。板材は、コア材の両面に配設される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、人工衛星やロケット等に搭載される精密機器の部品等、産業用ロボットや露光装置の部品等に適するサンドイッチ構造の精密機器用構造体に関するものである。
航空宇宙分野や産業機械分野における精密測定器や精密製造装置には、軽量かつ高強度・高剛性の精密機器用構造体が求められている。そして、そのような精密機器用構造体として、例えば、繊維強化複合材を主材料とする構造体が注目されている(例えば、特開平11−116696号公報や、特開2005−288619号公報、特開2006−123209号公報等参照)。
特開2005−288619号公報 特開平11−124693号公報 特開2006−123209号公報
ところで、これまでに提案されている精密機器用構造体は、精密測定器や精密製造装置を従来の通りに動作させていれば何ら問題を生じることはないが、近年のさらなる高速化及び高スループット化の要求に対して満足できるレベルまで至っていないのが現状である。このため、航空宇宙分野や産業機械分野における精密測定器や精密製造装置では、高速あるいは高加速度で移動した時の歪みが従来よりも小さく、特に歪んだ状態から元の状態までに戻るまでの戻り速度が従来よりも速い精密機器用構造体が待ち望まれている。
本発明の課題は、軽量で、剛性が高く、さらに高速あるいは高加速度で移動した後の歪みの戻りが速いサンドイッチ構造の精密機器用構造体を提供することである。
(1)
本発明に係る精密機器用構造体は、コア材および板材を備える。コア材は、炭素繊維強化樹脂を主材料として形成される。なお、コア材は、炭素繊維強化樹脂のみから形成されてもかまわない。炭素繊維強化樹脂は、60vol%以上75vol%以下の繊維含有率と、−3×10−6/℃から3×10−6/℃の線膨張係数とを有する。板材は、コア材の両面に配設される。つまり、この精密機器用構造体は、サンドイッチ構造となっている。なお、この板材は、炭素繊維強化樹脂やセラミックス材等から形成される。また、この板材は、炭素繊維強化樹脂とセラミックス材とからなる複合材から形成されてもよい。軽量化の面では炭素繊維強化樹脂が好ましく、剛性の面からはセラミックスが好ましい。
なお、炭素繊維強化樹脂は、炭素繊維とマトリックス樹脂とを複合成形することにより得ることができる。炭素繊維としては、特に限定されないが、例えば、PAN系炭素繊維やピッチ系炭素繊維などが好適に用いられる。また、マトリックス樹脂としては、特に限定されないが、例えば、シアネートエステル樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂等が用いられる。
また、炭素繊維強化樹脂では、炭素繊維を任意の方向に配置することにより、機械強度の方向性を制御することができる。炭素繊維としては、特に限定されないが、例えば、一方向繊維束が用いられてもよいし、平織りや朱子織等の織物が用いられてもよい。
炭素繊維強化樹脂の線膨張係数が−3×10−6/℃から3×10−6/℃であると、環境変化に対する寸法安定性が良く好ましい。なお、炭素繊維強化樹脂の線膨張係数は、−2×10−6/℃から2×10−6/℃であるのがより好ましく、−1×10−6/℃から1×10−6/℃であるのがさらに好ましい。
炭素繊維強化樹脂の繊維含有率Vfが60vol%以上75vol%以下であると、剛性が高くなり好ましい。なお、炭素繊維強化樹脂の繊維含有率Vfは、65vol%以上75vol%以下であるのがより好ましく、70vol%以上75vol%以下であるのがさらに好ましい。また、炭素繊維強化樹脂の繊維含有率Vfは、実用上、60vol%以上65vol%以下であってよく、61vol%以上63vol%以下であってもよい。
(2)
また、本発明に係る精密機器用構造体において、コア材はリブ構造体であるのが好ましい。リブ構造体は、平面視において、三角形の単位セルからなるのが好ましい。コア材に剛性を付与することができるからである。そして、この単位セルは、放射線状に配置される。なお、リブ構造体は、精密機器用構造体に強度や剛性を付与すると共にコア材を中空構造にして軽量化するのに好適である。リブ構造体では、リブの厚みや長さを調整することにより単位セルのサイズを自由にコントロールすることができる。ところで、リブ構造体を高速で動かす場合、リブ構造体には大きな加速度がかかり、リブが僅かに変形する。この変形の度合いは、リブの厚みを厚くしてリブ構造体自体の剛性を高めることにより抑制することができる。しかし、リブの厚みを厚くすることは軽量化の面で好ましくない。このため、リブの厚さは0.1mm以上5.0mm以下の範囲とされるのが好ましい。なお、リブが炭素繊維強化樹脂で形成される場合、外周のリブを除き、リブの厚みが3mm未満であってもリブに割れ等が生じにくい。このため、リブが炭素繊維強化樹脂で形成される場合、リブの厚みは、外周のリブを除き、3mm未満であるのが好ましい。また、リブがセラミックスから形成される場合、リブの厚みが3mm以上でないとコア材の加工が難しくなる。このため、セラミックス製のリブは、軽量化の面から好ましくない。
また、かかる場合、単位セルには、二等辺三角形の第1単位セルと、逆二等辺三角形の第2単位セルとが存在するのが好ましい。なお、逆二等辺三角形とは、平面視において、二等辺三角形の底辺を対称軸として二等辺三角形と線対称の関係にある。また、この二等辺三角形には、正三角形が含まれる。そして、第1単位セルと第2単位セルとは、平面視において、同心多角形と、第1単位セルの二等辺三角形と相似関係にある大サイズの二等辺三角形とを形成する。
また、かかる場合、単位セルは、平面視において、面積が10cm以下であるのが好ましい。精密機器用構造体の剛性を高めることができるからである。なお、単位セルの面積は、5.0cm以下であるのがより好ましく、4.0cm以下であるのがさらに好ましい。なお、単位セルの面積は、軽量化を考慮すると、3.0cm以上であるのが好ましい。
(3)
また、本発明に係る精密機器用構造体において、炭素繊維強化樹脂は吸水率が0.3wt%以下であるのが好ましい。炭素繊維強化樹脂の吸水率が0.3wt%以下であると、吸水や吸湿による寸法変化が生じにくいからである。また、炭素繊維強化樹脂の吸水率は0.2wt%以下であるのがより好ましく、0.1wt%以下であるのがさらに好ましい。
また、かかる場合、炭素繊維強化樹脂は炭素繊維と低吸水性樹脂との複合材であるのが好ましい。
また、かかる場合、低吸水性樹脂としては、吸水性の低い樹脂であれば特に限定はないが、炭素繊維強化樹脂のマトリックス樹脂としての適性も併せて考慮すると、シアネートエステル樹脂やエポキシ樹脂(変性エポキシ樹脂を含む)が好ましい。
ところで、シアネートエステル樹脂は、加熱によってシアネート基が重合し架橋反応を起こす。また、シアネートエステル樹脂は、後硬化の際に200℃以上の高温をかけると架橋密度が増大する。このため、マトリックス樹脂としてシアネートエステル樹脂を用いると、炭素繊維強化樹脂の剛性をより高めることができ、延いては、炭素繊維強化樹脂の歪み戻り速度をより速くすることができる。
(4)
また、本発明に係る精密機器用構造体において、板材又は/及びコア材の少なくとも一部はセラミックス材であるのが好ましい。例えば、高速移動時に応力が集中する部分(板材表面あるいは全体、並びにコア材側面等)のみをセラミックス材で補強することにより、剛性の向上と軽量化の両立が可能となる。
また、かかる場合、炭素繊維強化樹脂の線膨張係数とセラミックス材の線膨張係数との差が3.0×10−6/℃以内であるのが好ましい。炭素繊維強化樹脂の線膨張係数とセラミックス材の線膨張係数との差が3.0×10−6/℃以内であると、接合面において炭素繊維強化樹脂またはセラミックス材が剥れたりズレたりしないため好ましい。また、炭素繊維強化樹脂の線膨張係数とセラミックス材の線膨張係数との差は2.0×10−6/℃以内であるのがより好ましく、1.0×10−6/℃以内であるのがより好ましく、0.5×10−6/℃以内であるのがさらに好ましく、0.1×10−6/℃以内であるのがさらに好ましい。
また、かかる場合、セラミックス材はコージェライトであるのが好ましい。コージェライトは、線膨張係数が低く、耐衝撃性に優れるからである。
コージェライトは、2MgO・2Al・5SiOの組成を有するセラミックスであって、1450℃以上に加熱すると、高温安定相である六方晶系すなわちα型に変化する。このα型のコージェライトは、熱膨張係数が非常に小さいので、耐熱衝撃性セラミックスとして用いられる。なお、このコージェライトから板材を作製するための方法としては、粉体原料を1400℃以上の高温、500kgf/cm以上の高圧をかけて焼結する方法が挙げられる。この方法を利用すれば、線膨張係数が2.5×10−6/℃以下、吸水率が0.1〜0.2%、熱伝導率が5.0W/m・K以上の緻密で剛性の高いコージェライト焼結板が得られる。
(5)
また、本発明に係る精密機器用構造体において、炭素繊維強化樹脂は、表面が防湿膜で覆われるのが好ましい。このようにすれば、吸湿により炭素繊維強化樹脂が膨張したり、炭素繊維強化樹脂の物性が低下したりすることを防止することができる。
なお、防湿膜としては、特に限定されないが、例えば、アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素などの無機材料膜や、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)などの有機材料膜が好適に用いられる。
(6)
また、本発明に係る精密機器用構造体において、炭素繊維強化樹脂は、紫外線吸収剤を含むのが好ましい。炭素繊維強化樹脂に紫外線吸収剤を添加することにより、紫外線による炭素繊維強化樹脂の強度劣化を防ぐことができる。
なお、紫外線吸収剤としては、特に限定されないが、例えば、ベンゾフェノン系化合物、トリアゾール系化合物、トリアジン系化合物が好適に用いられる。
(7)
また、本発明に係る精密機器用構造体において、炭素繊維強化樹脂は、歪み戻り指数が0%/秒以上0.02%/秒以下であるのが好ましい。炭素繊維強化樹脂の歪み戻り指数が0%/秒以上0.02%/秒以下であると、戻り速度が速くなる。なお、炭素繊維強化樹脂の歪み戻り指数は0%/秒以上0.015%/秒以下であるのがより好ましく、0%/秒以上0.01%/秒以下であるのがさらに好ましい。
なお、歪み戻り指数とは、高速あるいは高加速度で移動した時の歪んだ状態から元の状態までに戻るまでの戻り速度を示す指標値であり、数値が小さいほど戻り速度が速いことを示す。そして、この歪み戻り指数は、試験片の破断時から一定時間経過後の単位時間当たりの歪み量の割合(破断時の歪み量を100%とする)の変化率として求めることができる。ところで、炭素繊維強化樹脂に引張応力を加えた場合、破断時の歪み量が時間経過とともに0に近づいていく。このとき、破断から6秒経過後の単位時間(1秒間)当たりの歪み量の割合の変化率(傾き)が小さいほど歪み戻りが速いことになる。また、歪み戻り指数は、歪み量の割合から求めていることから、炭素繊維強化樹脂の破断応力に依存することなく、歪み戻りの速度をほぼ正確に評価することができる。
(8)
また、本発明に係る炭素繊維強化樹脂は、熱伝導性付与材を含有するのが好ましい。炭素繊維強化樹脂は繊維方向の熱伝導率は高いが、積層方向の熱伝導率は低いという特徴があり、局所的に熱がかかったときに、板材の面内で局所的な熱歪みが発生してしまうことを抑制することができるからである。このような熱伝導性付与材としては、特に限定されないが、例えば、炭素繊維チョップドファイバーやカーボンナノチューブ等が好適に用いられる。
本発明に係る精密機器用構造体は、軽量で、剛性が高く、高速あるいは高加速度で移動した後の歪みの戻りが速く、航空宇宙分野や産業機械分野における精密測定器や精密製造装置の部品等として有用である。特に航空宇宙分野の人工衛星やロケット等に搭載される精密機器に大気圏突入時の衝撃が加わった場合や、産業機械分野の産業用ロボットや露光装置等に搭載される精密機器に高速化や高スループット化が求められる場合に、高速あるいは高加速度の移動や衝撃による応力が加わっても歪みによる影響を抑制することができる。このため、本発明に係る精密機器用構造体は、精密機器の信頼性や生産物の生産性を向上させることができる。
本発明の実施例に係るサンドイッチ構造体(精密機器用構造体)の分解斜視図である。 本発明の実施例に係るコア材の平面図である。
以下、実施例を示して本発明をさらに具体的に説明する。
1.サンドイッチ構造体の作製
(1)コア材の作製
引張弾性率588GPaのPAN系炭素繊維平織クロス(東レ株式会社製トレカM60J)にシアネートエステル樹脂(日石三菱株式会社製NM31)が含浸されたプリプレグを、表面を離型処理した二等辺三角柱状の金型の側面に、繊維配向方向が交互に45°傾くようにして4周巻き付けた(つまり、0°/90°,±45°の疑似等方材となるようにプリプレグを巻き付けた)。次いで、そのプリプレグをバッギングした状態でオートクレーブ成形し、二等辺三角筒成形体Aを得た。なお、このとき、缶内温度を室温から180℃まで段階的に(1.5℃/分で)昇温させた後に缶内温度を180℃で4時間保持するようにオートクレーブ硬化プログラムを設定した。また、このとき、缶内圧力を14kgf/cmに設定した。そして、この二等辺三角筒成形体Aの繊維含有率Vfを測定したところ、その繊維含有率Vfは63vol%であった。また、二等辺三角筒成形体Aは、二等辺三角形の底辺が55.5mmであり、二等辺三角形の高さが67mmであり、柱高さが36mmであり、板厚が0.35mmであった。
また、上記プリプレグを、表面を離型処理した別の二等辺三角柱状の金型の側面に、繊維配向方向が交互に45°傾くようにして6周巻き付けた後、先と同様に、そのプリプレグをバッギングした状態でオートクレーブ成形し、二等辺三角筒成形体Bを得た。なお、この二等辺三角筒成形体Bは、二等辺三角形の底辺が28mmであり、二等辺三角形の高さが34mmであり、柱高さが36mmであり、板厚が0.5mmであった。
また、上記プリプレグを、表面を離型処理した八角柱状の金型の側面に、繊維配向方向が交互に45°傾くようにして20周巻き付けた後、先と同様に、そのプリプレグをバッギングした状態でオートクレーブ成形し、正八角筒成形体Cを得た。なお、この正八角筒成形体Cは、向かい合う辺の距離が276mmであり、柱高さが36mmであり、板厚が1.5mmであった。
そして、正八角筒成形体Cの中に、32個の二等辺三角筒成形体Aと32個の二等辺三角筒成形体Bとをそれぞれ接着剤で貼り合わせながら配置して、平面視において二等辺三角形が放射状に配置されたコア材(図2参照)を得た。なお、このとき、二等辺三角筒成形体Bは側面が面接触するように配置され、二等辺三角筒成形体Aは、二等辺三角筒成形体Bの中に、二等辺三角筒成形体Bとは逆方向を向いた状態で二等辺三角筒成形体Bの内面と接触するように配置された。また、単位セルの面積は4.76cmであった。
(2)板材の作製
顆粒状のコージェライトパウダー(丸ス釉薬合資会社製AF−2)を金型に充填し、そのコージェライトパウダーを500kgf/cmのプレス機にて圧縮成形して予備成形体を作製した。その後、その予備成形体を電気炉にて1440℃まで加熱して焼結し、正八角形のコージェライト焼結板を得た。なお、このコージェライト焼結板は、向かい合う辺の距離が276mmであり、厚みが1mmであった。
(3)サンドイッチ構造体の作製
(1)で得たコア材の両面に(2)で得た板材2枚を接着剤にて貼り付けることにより、目的とするサンドイッチ構造体を得た。このサンドイッチ構造体の重量は0.8kgであった。なお、このサンドイッチ構造体の分解斜視図を図1に示す。図1において、符号1はコア材を示し、符号2は板材を示し、符号3はサンドイッチ構造体を示す。
2.物性測定
(1)線膨張係数の測定
線膨張係数は、超高精度熱膨張計DIL402C(NETZSCH製)を用いて測定された。具体的には、上述のプリプレグを、繊維配向方向が交互に45°傾くように48プライ積層した後(つまり、0°/90°,±45°の疑似等方材となるように積層した後)、その積層プリプレグを上述の成形方法により成形して、25mm×6mm×4mmの試験片を作製した。次いで、両端面の平行度が0.01mmとなるようにその試験片(6mm×4mm面)を加工した後、その試験片の測定部分を高温乾燥させた。また、上述のコージェライトパウダーを上述の成形方法により成形して、25mm×6mm×4mmの試験片を作製した。次いで、両端面の平行度が0.01mmとなるようにその試験片の両端面(6mm×4mm面)を加工した後、その試験片の測定部分を高温乾燥させた。そして、溶融シリカ(線膨張係数0.55×10−6/℃)からなる標準試験片の線膨張係数を測定した後、これらの試験片の線膨張係数を測定した。なお、線膨張係数の測定は0.1×10−6/℃の精度で行われ、測定値は、標準試験片の測定値を用いて補正された。なお、本実施例に係る炭素繊維強化シアネートエステル樹脂(コア材)の線膨張係数は0.1×10−6/℃であり、コージェライト焼結板(板材)の線膨張係数は1.7×10−6/℃であった。また、これらの線膨張係数の差は、1.6×10−6/℃であった。
(2)吸水率の測定
吸水率の測定は、JIS K 6911に準じて行った。
具体的には、上述のプリプレグを、繊維配向方向が交互に45°傾くように36プライ積層した後(つまり、0°/90°,±45°の疑似等方材となるように積層した後)、その積層プリプレグを上述の成形方法により成形して、50mm×50mm×3mmの試験片を作製した。また、上述のコージェライトパウダーを上述の成形方法により成形して、50mm×50mm×3mmの試験片を作製した。そして、これらの試験片を50℃で24時間乾燥して室温まで冷却した後にその試験片の乾燥重量W1を測定した。また、これらの試験片を23℃の水に24時間浸漬した後に、各試験片の湿潤重量W2を測定した。そして、下記式(1)により、各試験片の吸水率Rwを求めた。なお、本実施例に係る炭素繊維強化シアネートエステル樹脂(コア材)の吸水率Rwは0.2wt%であった。また、本実施例に係るコージェライト焼結板(板材)の吸水率Rwは0.15wt%であった。
Figure 2011046192
(3)歪み戻り指数の測定
上述のプリプレグを、繊維配向方向が交互に45°傾くように24プライ積層した後(つまり、0°/90°,±45°の疑似等方材となるように積層した後)、その積層プリプレグを上述の成形方法により成形して、板状の炭素繊維強化シアネートエステル樹脂を作製した。次いで、その板状の炭素繊維強化シアネートエステル樹脂から全長200mm×幅25mm×厚み2mm,中央部長さ10mm,中央部幅6.25mmのダンベル型試験片を作製した。続いて、その試験片の両面の同位置に歪みゲージを貼り付けた後、万能材料試験機55R4505(INSTRON製)を用いてその試験片を引張破断させた。そして、試験片が破断してから歪みが無くなり安定するまで(破断から80秒経過まで)の歪み戻り量(μm)を経時的に測定した。続いて、破断時の歪み量の割合を100%とし、歪みが無くなり安定した時の歪み量の割合を0%として、各時間における歪み量の割合(%)を算出した。そして、歪み量の割合(%)を縦軸とし、破断時からの経過時間(秒)を横軸としたグラフを作成した。また、試験片破断後6秒から8秒における歪み量の割合の変化率を下記式(2)により求め、その値を歪み戻り指数Ieとした。なお、本実施例に係る炭素繊維強化シアネートエステル樹脂(コア材)の歪み戻り指数Ieは0.010%/秒であった。
Figure 2011046192
(なお、式中、E(8s)は8秒経過時点での歪み量の割合であり、E(6s)は6秒経過時点での歪み量の割合である。)
(4)歪み戻り速度の測定
本実施例に係るサンドイッチ構造体を加速移動器に搭載し、サンドイッチ構造体の横方向に向かってこのサンドイッチ構造体を4Gの加速度で移動させた時の歪みの戻り速度(以下「歪み戻り速度」という)を測定した。なお、このサンドイッチ構造体の歪み戻り速度は、後述の比較例1のサンドイッチ構造体の歪み戻り速度と比較して非常に速かった。
缶内圧力を16kgf/cmに代えた以外は、実施例1と同様にして、サンドイッチ構造体を作製すると共に物性測定を行った。
この炭素繊維強化シアネートエステル樹脂(コア材)の繊維含有率は71vol%であった。また、この炭素繊維強化シアネートエステル樹脂(コア材)の線膨張係数は−0.1×10−6/℃であった。また、炭素繊維強化シアネートエステル樹脂(コア材)の線膨張係数とコージェライト焼結板(板材)の線膨張係数との差は1.8×10−6/℃であった。また、この炭素繊維強化シアネートエステル樹脂(コア材)の吸水率Rwは0.2wt%であった。また、この炭素繊維強化シアネートエステル樹脂(コア材)の歪み戻り指数Ieは0.005%/秒であった。また、このサンドイッチ構造体の歪み戻り速度は、後述の比較例1のサンドイッチ構造体の歪み戻り速度と比較して非常に速く、実施例1に係るサンドイッチ構造体の歪み戻り速度よりもわずかながら速かった。
引張弾性率588GPaのPAN系炭素繊維平織クロス(東レ株式会社製トレカM60J)を引張弾性率230GPaのPAN系炭素繊維平織クロス(東レ株式会社製トレカT300)に代え、シアネートエステル樹脂(日石三菱株式会社製NM31)をエポキシ樹脂(東レ株式会社製120℃硬化型#2500)に代え、硬化温度を120℃に代え、缶内圧力を12kgf/cmに代えた以外は、実施例1と同様にして、サンドイッチ構造体を作製すると共に物性測定を行った。
この炭素繊維強化エポキシ樹脂(コア材)の繊維含有率は61vol%であった。また、この炭素繊維強化エポキシ樹脂(コア材)の線膨張係数は2.9×10−6/℃であった。また、炭素繊維強化エポキシ樹脂(コア材)の線膨張係数とコージェライト焼結板(板材)の線膨張係数との差は1.2×10−6/℃であった。また、この炭素繊維強化エポキシ樹脂(コア材)の歪み戻り指数Ieは0.020%/秒であった。また、このサンドイッチ構造体の歪み戻り速度は、後述の比較例1のサンドイッチ構造体の歪み戻り速度と比較して非常に速く、実施例1に係るサンドイッチ構造体の歪み戻り速度よりもわずかながら速かった。なお、炭素繊維強化エポキシ樹脂(コア材)の吸水率Rwの測定は行われなかった。
コア材の側面を0.5mm厚みのコージェライト焼結板にて補強した以外は、実施例1と同様にして、サンドイッチ構造体を作製すると共に歪み戻り速度の測定を行った。
なお、このサンドイッチ構造体の歪み戻り速度は、実施例1のサンドイッチ構造体の歪み戻り速度よりもさらに速かった。
1.サンドイッチ構造体の作製
(1)コア材の作製
実施例1と同様にして、実施例1と同一のコア材を作製した。
(2)板材の作製
引張弾性率588GPaのPAN系炭素繊維平織クロス(東レ株式会社製トレカM60J)にシアネートエステル樹脂(日石三菱株式会社製NM31)が含浸されたプリプレグを、繊維配向方向が交互に45°傾くようにして12枚積層した。次いで、その積層プリプレグをバッキングした状態でオートクレーブ成形し、板状の炭素繊維強化シアネートエステル樹脂を得た。なお、このとき、缶内温度を室温から180℃まで段階的に(1.5℃/分で)昇温させた後に缶内温度を180℃で4時間保持するようにオートクレーブ硬化プログラムを設定した。また、このとき、缶内圧力を14kgf/cmに設定した。そして、この板状の炭素繊維強化シアネートエステル樹脂の繊維含有率Vfを測定したところ、その繊維含有率Vfは63vol%であった。なお、この板状の炭素繊維強化シアネートエステル樹脂は、向かい合う辺の距離が276mmであり、厚みが1mmであった。
(3)サンドイッチ構造体の作製
(1)で得たコア材の両面に(2)で得た板材2枚をそれぞれ接着剤にて貼り付けることにより、コア材と板材の両方が炭素繊維強化シアネートエステル樹脂からなるサンドイッチ構造体を得た。
2.物性測定
(1)線膨張係数の測定
実施例1と同様にして、本実施例に係る炭素繊維強化シアネートエステル樹脂(コア材)および炭素繊維強化シアネートエステル樹脂(板材)の線膨張係数を測定したところ、それらの線膨張係数は共に0.1×10−6/℃であった。また、炭素繊維強化シアネートエステル樹脂(コア材)の線膨張係数と炭素繊維強化シアネートエステル樹脂(板材)の線膨張係数との差は0/℃であった。
(2)吸水率の測定
実施例1と同様にして、本実施例に係る炭素繊維強化シアネートエステル樹脂(コア材)の吸水率Rwを測定したところ、その吸水率Rwは0.2wt%であった。
(3)歪み戻り指数の測定
実施例1と同様にして、本実施例に係る炭素繊維強化シアネートエステル樹脂(コア材)の歪み戻り指数Ieを測定したところ、その歪み戻り指数Ieは0.010%/秒であった。
(4)歪み戻り速度の測定
実施例1と同様にして、サンドイッチ構造体の歪み戻り速度を測定したところ、その歪み戻り速度は、後述の比較例1のサンドイッチ構造体の歪み戻り速度と比較して非常に速く、実施例1に係るサンドイッチ構造体の歪み戻り速度よりもわずかながら遅かった。
1.サンドイッチ構造体の作製
(1)コア材の作製
実施例3と同様にして、実施例3と同一のコア材を作製した。
(2)板材の作製
引張弾性率230GPaのPAN系炭素繊維平織クロス(東レ株式会社製トレカT300)にエポキシ樹脂(東レ株式会社製120℃硬化型#2500)が含浸されたプリプレグを、繊維配向方向が交互に45°傾くようにして12枚積層した。次いで、その積層プリプレグをバッキングした状態でオートクレーブ成形し、板状の炭素繊維強化エポキシ樹脂を得た。なお、このとき、缶内温度を室温から120℃まで段階的に(1.5℃/分で)昇温させた後に缶内温度を120℃で4時間保持するようにオートクレーブ硬化プログラムを設定した。また、このとき、缶内圧力を14kgf/cmに設定した。そして、この板状の炭素繊維強化エポキシ樹脂の繊維含有率Vfを測定したところ、その繊維含有率Vfは63vol%であった。なお、この板状の炭素繊維強化エポキシ樹脂は、向かい合う辺の距離が276mmであり、厚みが1mmであった。
(3)サンドイッチ構造体の作製
(1)で得たコア材の両面に(2)で得た板材2枚をそれぞれ接着剤にて貼り付けることにより、コア材と板材の両方が炭素繊維強化エポキシ樹脂からなるサンドイッチ構造体を得た。
2.物性測定
(1)線膨張係数の測定
実施例1と同様にして、本実施例に係る炭素繊維強化エポキシ樹脂(コア材)および炭素繊維強化エポキシ樹脂(板材)の線膨張係数を測定したところ、炭素繊維強化エポキシ樹脂(コア材)の線膨張係数は2.9×10−6/℃であり、炭素繊維強化エポキシ樹脂(板材)の線膨張係数は2.6×10−6/℃であった。また、炭素繊維強化エポキシ樹脂(コア材)の線膨張係数と炭素繊維強化エポキシ樹脂(板材)の線膨張係数との差は0.3×10−6/℃であった。
(2)吸水率の測定
本実施例では、吸水率Rwの測定は行われなかった。
(3)歪み戻り指数の測定
実施例1と同様にして、本実施例に係る炭素繊維強化エポキシ樹脂(コア材)の歪み戻り指数Ieを測定したところ、その歪み戻り指数Ieは0.020%/秒であった。
(4)歪み戻り速度の測定
実施例1と同様にして、サンドイッチ構造体の歪み戻り速度を測定したところ、その歪み戻り速度は、後述の比較例1のサンドイッチ構造体の歪み戻り速度と比較して非常に速く、実施例1に係るサンドイッチ構造体の歪み戻り速度よりもわずかながら遅かった。
引張弾性率588GPaのPAN系炭素繊維平織クロス(東レ株式会社製トレカM60J)を引張弾性率860GPaのピッチ系炭素繊維平織クロス(日本グラファイトファイバー製Granoc Yarn XN Series XN−90)に代え、缶内圧力を16kgf/cmに代えた以外は、実施例1と同様にして、サンドイッチ構造体を作製すると共に物性測定を行った。
この炭素繊維強化シアネートエステル樹脂(コア材)の繊維含有率を70vol%であった。また、この炭素繊維強化シアネートエステル樹脂(コア材)の線膨張係数は−1.0×10−6/℃であった。また、炭素繊維強化シアネートエステル樹脂(コア材)の線膨張係数とコージェライト焼結板(板材)の線膨張係数との差は2.7×10−6/℃であった。また、この炭素繊維強化シアネートエステル樹脂(コア材)の吸水率Rwは0.2wt%であった。また、コージェライト焼結板(板材)の吸水率Rwは0.15wt%であった。また、この炭素繊維強化シアネートエステル樹脂(コア材)の歪み戻り指数Ieは0.005%/秒であった。また、このサンドイッチ構造体の歪み戻り速度は、後述の比較例1のサンドイッチ構造体の歪み戻り速度と比較して非常に速く、実施例1に係るサンドイッチ構造体の歪み戻り速度よりもさらに速かった。
缶内圧力を17kgf/cmに代えた以外は、実施例3と同様にして、サンドイッチ構造体を作製すると共に物性測定を行った。
この炭素繊維強化エポキシ樹脂(コア材)の繊維含有率は73vol%であった。また、この炭素繊維強化エポキシ樹脂(コア材)の線膨張係数は2.1×10−6/℃であった。また、炭素繊維強化エポキシ樹脂(コア材)の線膨張係数とコージェライト焼結板(板材)の線膨張係数との差は0.4×10−6/℃であった。また、この炭素繊維強化エポキシ樹脂(コア材)の歪み戻り指数Ieは0.013%/秒であった。また、このサンドイッチ構造体の歪み戻り速度は、後述の比較例1のサンドイッチ構造体の歪み戻り速度と比較して非常に速く、実施例1に係るサンドイッチ構造体の歪み戻り速度よりもさらに速かった。なお、炭素繊維強化エポキシ樹脂(コア材)の吸水率Rwの測定は行われなかった。
(比較例1)
1.サンドイッチ構造体の作製
(1)コア材の作製
引張弾性率230GPaのPAN系炭素繊維平織クロス(東レ株式会社トレカT300)にエポキシ樹脂(東レ株式会社製120℃硬化型#2500)が含浸されたプリプレグを、表面を離型処理した四角柱状の金型の側面に、繊維配向方向が交互に45°傾くようにして4周巻き付けた(つまり、0°/90°,±45°の疑似等方材となるようにプリプレグを巻き付けた)。次いで、そのプリプレグをバッキングした状態でオートクレーブ成形し、四角筒成形体Aを得た。なお、このとき、缶内温度を室温から120℃まで段階的に(1.5℃/分で)昇温させた後に缶内温度を120℃で4時間保持するようにオートクレーブ硬化プログラムを設定した。また、このとき、缶内圧力を6kgf/cmに設定した。そして、この四角筒成形体Aの繊維含有率Vfを測定したところ、その繊維含有率Vfは53vol%であった。また、四角筒成形体Aは、四角形の一辺が25mmであり、四角形のもう一辺が25mmであり、柱高さが36mmであり、板厚が0.35mmであった。
そして、100個の四角筒成形体Aを接着剤で貼り合わせて、平面視において四角形が碁盤目状に配置されたコア材を得た。また、単位セルの面積は6.25cm2であった。
(2)板材の作製
引張弾性率230GPaのPAN系炭素繊維平織クロス(東レ株式会社トレカT300)にエポキシ樹脂(東レ株式会社製120℃硬化型#2500)が含浸されたプリプレグを、繊維配向方向が交互に45°傾くようにして12枚積層した。次いで、その積層プリプレグをバッキングした状態でオートクレーブ成形し、板状の炭素繊維強化エポキシ樹脂を得た。なお、このとき、缶内温度を室温から120℃まで段階的に(1.5℃/分で)昇温させた後に缶内温度を120℃で4時間保持するようにオートクレーブ硬化プログラムを設定した。また、このとき、缶内圧力を6kgf/cmに設定した。そして、この板状の炭素繊維強化エポキシ樹脂の繊維含有率Vfを測定したところ、その繊維含有率Vfは53vol%であった。なお、この板状の炭素繊維強化エポキシ樹脂は、上面視において一辺の長さが262mmの正四角形であり、厚みが1mmであった。
(3)サンドイッチ構造体の作製
(1)で得たコア材の両面に(2)で得た板材2枚をそれぞれ接着剤にて貼り付けることにより、コア材と板材の両方が炭素繊維強化エポキシ樹脂からなるサンドイッチ構造体を得た。
2.物性測定
(1)線膨張係数の測定
実施例1と同様にして、本比較例に係る炭素繊維強化エポキシ樹脂(コア材)および炭素繊維強化エポキシ樹脂(板材)の線膨張係数を測定したところ、それらの線膨張係数は共に3.3×10−6/℃であった。また、炭素繊維強化エポキシ樹脂(コア材)の線膨張係数と炭素繊維強化エポキシ樹脂(板材)の線膨張係数との差は0/℃であった。
(2)吸水率の測定
本比較例では、吸水率Rwの測定は行われなかった。
(3)歪み戻り指数の測定
実施例1と同様にして、歪み戻り指数Ieを測定したところ、その歪み戻り指数Ieは0.025%/秒であった。
(4)歪み戻り速度の測定
実施例1と同様にして、サンドイッチ構造体の歪み戻り速度を測定したところ、その歪み戻り速度は、実施例1のサンドイッチ構造体の歪み戻り速度よりもかなり遅かった。
本発明に係る精密機器用構造体は、高速あるいは高加速度の移動による応力を受けた時に歪んだ状態から元の状態までに戻るまでの戻り速度が高いため、例えば、航空宇宙分野や産業機械分野における精密測定器や精密製造装置の部品等として、特に可動テーブルやステージ材として有用である。
1 コア材
2 板材
3 サンドイッチ構造体

Claims (13)

  1. 60vol%以上75vol%以下の繊維含有率と、−3×10−6/℃から3×10−6/℃の線膨張係数とを有する炭素繊維強化樹脂を主材料として形成されるコア材と、
    前記コア材の両面に配設される板材と
    を備える精密機器用構造体。
  2. 前記コア材は、平面視において、放射線状に配置された三角形の単位セルからなるリブ構造体である
    請求項1に記載の精密機器用構造体。
  3. 前記単位セルには、二等辺三角形の第1単位セルと、前記二等辺三角形の底辺を対称軸として前記二等辺三角形と線対称の関係にある逆二等辺三角形の第2単位セルとが存在し、
    前記第1単位セルと前記第2単位セルとは、平面視において、同心多角形と、前記二等辺三角形と相似関係にある大サイズの二等辺三角形とを形成する
    請求項2に記載の精密機器用構造体。
  4. 前記単位セルは、平面視において、面積が10cm以下である
    請求項2または3に記載の精密機器用構造体。
  5. 前記炭素繊維強化樹脂は、吸水率が0.3wt%以下である
    請求項1から4のいずれかに記載の精密機器用構造体。
  6. 前記炭素繊維強化樹脂は、炭素繊維と低吸水性樹脂との複合材である
    請求項5に記載の精密機器用構造体。
  7. 前記低吸水性樹脂は、シアネートエステル樹脂又はエポキシ樹脂である
    請求項6に記載の精密機器用構造体。
  8. 前記板材又は/及び前記コア材の少なくとも一部は、セラミックス材である
    請求項1から7のいずれかに記載の精密機器用構造体。
  9. 前記炭素繊維強化樹脂の線膨張係数と前記セラミックス材の線膨張係数との差が3.0×10−6/℃以内である
    請求項8に記載の精密機器用構造体。
  10. 前記セラミックス材は、コージェライトである
    請求項8又は9のいずれかに記載の精密機器用構造体。
  11. 前記炭素繊維強化樹脂は、表面が防湿膜で覆われる
    請求項1から10のいずれかに記載の精密機器用構造体。
  12. 前記炭素繊維強化樹脂は、紫外線吸収剤を含む
    請求項1から11のいずれかに記載の精密機器用構造体。
  13. 前記炭素繊維強化樹脂は、歪み戻り指数が0%/秒以上0.02%/秒以下である
    請求項1から12のいずれかに記載の精密機器用構造体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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