JP2011044835A - 撮像装置 - Google Patents

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允洋 佐々木
Hiromi Ohashi
陽 大橋
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Abstract

【課題】スミア抑圧駆動とスミア補正が同時に行われると、過補正になって、液晶モニター等に表示される被写体が暗く沈んでしまうという課題がある。
【解決手段】スミア抑圧駆動が可能な固体撮像素子102と、前記固体撮像素子102が出力する画素データに対してスミア補正を行うスミア補正手段104aと、前記固体撮像素子がスミア抑圧駆動を開始してから所定の時間が経過するまでは、前記スミア補正手段の補正の程度を固定する制御手段104aと、を備える、ことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像素子を用いた撮像装置に関するものである。
固体撮像素子としてよく知られたものにCCD(Charge Coupled Device)がある。CCDは、ベイヤー配列の色フィルタが配された光電変換部と、光電変換部を構成する各画素の電荷を垂直方向に転送する複数の垂直転送部と、垂直転送部によって転送された電荷を水平方向に転送する水平転送部と、水平転送部によって転送された電荷を出力する出力部から構成される。
デジタルスチルカメラ等のCCDを用いた撮像装置では、被写体を液晶モニター等に表示して撮影の構図を決定するための動作と、決定した構図の下で記録のための撮像を行う動作が可能である。前者をモニター動作、後者を撮影動作と呼ぶ。
近年、CCDの技術進歩は著しく、1千万を超える画素を備えるCCDが広く使用されている。そこで、撮影動作ではCCDが備えるすべての画素の電荷を読み出す一方、モニター動作ではCCDが備える画素のうち一部の画素の電荷のみを読み出すことが行なわれる。これを間引き読み出しという。
モニター動作では、毎秒30フレーム程度の動画を表示するので、CCDが備えるすべての画素の電荷を読み出していたのでは、表示のための処理が間に合わない。そのため、間引き読み出しが行なわれるのである。
また、モニター動作によって撮影の構図が決定すると、撮影者はシャッターボタンを半押しする。そうすると、デジタルスチルカメラは被写体に対して合焦動作を行なう。合焦動作は、CCDから出力された電荷に基づく画像データを評価することによって行なわれる。したがって、単位時間当たりに生成される画像データの数が多いほど、合焦に要する時間は短くなる。そのため、合焦動作中は、間引きの程度をさらに上げるとともに、毎秒60フレーム程度でCCDを駆動することが行なわれる。
しかしながら、CCDの駆動周波数を高くすると露光時間が不足するので、特に、撮影環境が暗い場合には、合焦動作ができなかったり、合焦動作に時間がかかったりするときがある。そこで、間引き読み出しに加えて、周辺の画素の電荷を一つの画素の電荷と混合して読み出す画素混合読み出しが行なわれる。
ところで、CCDに入射する光量が非常に大きい場合には、光が画素以外の信号線や垂直転送部等に当たって電荷が発生するスミアという現象が知られている。
特許文献1には、スミアの発生を防止する固体撮像素子の駆動方法が開示されている。スミアの発生を防止する固体撮像素子の駆動方法をスミア抑圧駆動と呼ぶ。ここで、スミア抑圧駆動は、特許文献1に開示された固体撮像素子の駆動方法のみならず、同様の効果を発生する固体撮像素子の駆動方法を広く含むものとする。
特開2008−079025号公報
さて、スミア抑圧駆動とは別に、スミア補正が行われることがある。スミア補正とは、有効行の後にCCDから出力されるダミー行の画素の電荷を各列で平均し、ゲインを乗じた後に、有効行の画素の電荷から一律に減算する処理である。ダミー行の画素にはスミア成分の電荷のみが蓄積されているので、有効行の画素の電荷からスミア成分の電荷を減算することでスミア成分の電荷を除去することができる。ここで、減算量は、フォードバック制御によって段階的に目標値に近づく。
スミア抑圧駆動とスミア補正が同時に行われると、過補正になって、液晶モニター等に表示される被写体が暗く沈んでしまうという課題がある。
本発明は、前記課題を解決し、スミア抑圧駆動とスミア補正が同時に行われても、過補正に陥ることなく、液晶モニター等に表示される被写体が暗く沈んでしまうということのない撮像装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の撮像装置は、スミア抑圧駆動が可能な固体撮像素子と、前記固体撮像素子が出力する画素データに対してスミア補正を行うスミア補正手段と、前記固体撮像素子がスミア抑圧駆動を開始してから所定の時間が経過するまでは、前記スミア補正手段の補正の程度を固定する制御手段と、を備えることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、固体撮像素子がスミア抑圧駆動を開始してから所定の時間が経過するまでは、スミア補正手段の補正の程度を固定するので、過補正に陥ることなく、液晶モニター等に表示される被写体が暗く沈んでしまうということのない撮像装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るデジタルスチルカメラのブロック図 合焦動作の処理の一例を示すフローチャート モニター動作期間から合焦動作期間への遷移を示すタイミングチャート 合焦動作期間からモニター動作期間への遷移を示すタイミングチャート 画像信号を混合して読み出す場合の画素の組み合わせの例を示した模式図 過補正の防止を説明するフローチャート 不具合が発生するタイミングチャート 不具合が発生しないタイミングチャート
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態に係るデジタルスチルカメラについて図面を参照しながら説明する。
(1.構成)
図1は、本発明の実施の形態に係るデジタルスチルカメラのブロック図である。光学系101は、被写体の像をCCD102上に結像する。光学系101は、図示しないレンズを含む複数のレンズ群で構成されており、フォーカスレンズ101aを含む。フォーカスレンズ101aは、レンズ群を保持する鏡筒内を光軸L方向に移動することによって、被写体の像をCCD102上に合焦させる。
CCD102は、結像した被写体の像に基づく画像信号を出力する。AFE(Analog Front End)103は、CCD102の出力するアナログ信号である画像信号をデジタル信号である画像データに変換して、バス109を経由してSDRAM105に格納する。AFE103は、画像信号のノイズ成分を除去するCDS(Correlated Double Sampling)回路、画像信号の大きさを調整するAGC(Automatic Gain Control)アンプ、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ(いずれも図示せず)等を含むLSIである。
信号処理LSI104は、CPU104a、信号処理部104b、CCD駆動制御部104c、合焦制御部104dで構成されている。CPU104aは、信号処理LSI104内のROM(図示せず)に記憶された命令によって、信号処理LSI104全体の制御を行う。信号処理部104bは、AFE103によってSDRAM105に格納された画像データをLCD107での表示に適した表示データに変換してLCD107に出力する。信号処理部104bは、AFE103によってSDRAM105に格納された画像データに対してスミア補正を行うことができる。
シャッターボタン108の半押しによって合焦動作期間が開始され、全押しによって撮影が行われる。信号処理部104bは、SDRAM105に格納された画像データが、シャッターボタン108の全押しによって撮影された画像データである場合は、記録データに変換してメモリカード106に記録する。メモリカード106に記録された記録データは、信号処理部104bによって表示データに変換されてLCD107に表示される。
シャッターボタン108の半押しによって合焦動作期間が開始されると、信号処理部104bは、SDRAM105に格納された画像データの高周波成分の強度を求める。画像データの高周波成分は、フーリエ変換、ディスクリートコサイン変換、ウェーブレット変換などによって、画像データを空間周波数データに変換することで得られる。
合焦制御部104dは、モータ駆動IC111に駆動信号を送って、フォーカスレンズ101aを望遠側または広角側へ微小距離移動させる。再度、信号処理部104bが、SDRAM105に格納された画像データの高周波成分の強度を求める。以上の動作を繰り返して、フォーカスレンズ101aを画像データの高周波成分の強度が極大になる合焦位置に移動させる。
CCD駆動制御部104cは、CCD102の画像信号を間引いて読み出したり、混合して読み出したりするように制御する。また、その間引き率や混合率を変更する機能を有する。CCD102の画像信号を間引いて読み出すと、読み出す画像信号が減少するために高速に読み出すことができる。また、CCD102の画像信号を混合して読み出すと、露光時間を長く取ったのと同じ効果が得られる。
CCD駆動制御部104cは、CCD102の読み出しフレームレートを変更する機能も有する。露出計112は、被写体の明るさを検出して、CPU104aに報知する。CCD駆動制御部104cは、CCD駆動IC110に駆動信号を送って、混合する画素数の変更を指示する。
(2.合焦動作)
図2は、合焦動作の処理の一例を示すフローチャートである。シャッターボタン108の半押しによって、合焦動作が開始される(S201でYの場合)。合焦動作期間も、CCD102は定期的に画像信号を出力し、AFE103は画像データをSDRAM105に更新格納している。
現在の画像データの高周波成分の強度を求める(S202)。フォーカスレンズ101aを望遠側に微小距離移動させて(S203)、再度、画像データの高周波成分の強度を求める(S204)。フォーカスレンズ101a移動後の強度が移動前の強度よりも大きい場合は(S205でNの場合)、S203、S204を繰り返す。
一方、フォーカスレンズ101a移動後の強度が移動前の強度よりも小さい場合は(S205でYの場合)、フォーカスレンズ101aを広角側に微小距離移動させて(S206)、再度、画像データの高周波成分の強度を求める(S207)。フォーカスレンズ101a移動後の強度が移動前の強度よりも大きい場合は(S208でNの場合)、S206、S207を繰り返す。
フォーカスレンズ101a移動後の強度が移動前の強度よりも小さくなると(S208でYの場合)、一度、フォーカスレンズ101aを望遠側に微小距離移動させて(S209)、処理を終了する。以上のようにして、画像データの高周波成分の強度が極大になるフォーカスレンズ101aの合焦位置を求める。
(3.遷移)
(3.1 モニター動作から合焦動作への遷移)
図3は、モニター動作期間から合焦動作期間への遷移を示すタイミングチャートである。フレーム1の途中でシャッターボタン108が半押しされたものとする。フレーム1からフレーム3はモニター動作期間、フレーム4からフレーム7は合焦動作期間である。
モニター動作期間では、CCD102の読み出しフレームレートは30fps(frame per second)であるが、合焦動作期間では、合焦を高速に行うために、読み出しフレームレートを60fpsに上げる。フレーム7以降(図示せず)も、合焦動作が完了するまで合焦動作期間が継続する。
読み出しフレームレートの設定は垂直同期期間、即ち、読み出しフレームレート/間引き率設定の右に斜線で示した期間に行われ、次フレームから有効になる。フレーム1とフレーム2では、30fpsを設定しているが、フレーム3では、フレーム4以降60fpsにするために、60fpsの設定を行っている。フレーム4以降も引き続き60fpsの設定を行っている。
読み出しフレームレート/間引き率設定の下段には、CCD102から出力され、SDRAM105に格納された画像データのイメージを示している。間引きの程度をストライプの細かさで示しており、間引き率が大きいほどストライプは粗くなる。
フレーム1とフレーム2では、間引き率1/3で画像信号を読み出している。合焦動作期間の直前のフレームであるフレーム3では、間引き率1/6で画像信号を読み出している。合焦動作期間であるフレーム4からフレーム7では、間引き率1/9で画像信号を読み出している。
合焦動作期間では、読み出しフレームレートが60fpsになることによって、全画素の画像データを処理するために十分な時間が取れない。そこで、画像信号を間引いて読み出している。また、合焦動作期間の直前のフレームであるフレーム3においても、画像信号を間引いて読み出している。
間引き率の設定も垂直同期期間、即ち、読み出しフレームレート/間引き率設定の右に斜線で示した期間に行われ、次フレームから有効になる。フレーム1では、間引き率1/3を設定しているが、フレーム2では、間引き率1/6を設定している。また、フレーム3以降は、間引き率1/9を設定している。
画像データのイメージの下段には、信号処理部104bが画像データを表示データに変換する信号処理のタイミングを縦線で示している。一般に、CCD102の画素数は、数百万から多いものでは一千万を超えるのに対して、LCD107の画素数は、数十万にとどまる。したがって、間引き率1/3から1/9の間引き読み出しを行なったとしても、CCD102から出力される画像信号の画素数は、LCD107の画素数と比較してはるかに多い。そのため、被写体の画像をLCD107に表示する場合は、モニター動作期間、合焦動作期間に係わらず、YC分離と縮小処理を行って表示データを生成する。
表示データの生成は、画像データが格納された次のフレームで行われる。即ち、フレーム2では、フレーム1で格納された画像データを表示データに変換する。フレーム3も同様である。
フレーム4では、フレーム3において間引き率1/6で読み出された画像データを表示データに変換する。フレーム4は合焦動作期間のため60fpsの読み出しフレームレートになっているが、フレーム3で格納された画像データが間引き率1/6で読み出されているので、処理対象データが減っており、処理可能である。
(3.2 合焦動作からモニター動作への遷移)
図4は、合焦動作期間からモニター動作期間への遷移を示すタイミングチャートである。フレーム10で合焦が確認されたものとする。フレーム11では、撮影者に合焦が完了したことを画面右上の丸印とシステム音で報知する。画面右上の丸印は、使用者がシャッターボタン108の半押しを解除するか、全押しに移行して撮影を行うまで表示する。
フレーム8からフレーム11は合焦動作期間、フレーム12からフレーム14はモニター動作期間である。合焦動作期間では、CCD102の読み出しフレームレートは60fpsであるが、モニター動作期間では、30fpsに下げる。
読み出しフレームレートの設定は垂直同期期間、即ち、読み出しフレームレート/間引き率設定の右に斜線で示した期間に行われ、次フレームから有効になる。フレーム8からフレーム10では、60fpsを設定しているが、フレーム10で合焦が確認できたので、フレーム11では、フレーム12以降30fpsにするために、30fpsの設定を行っている。フレーム12以降も引き続き30fpsの設定を行っている。
読み出しフレームレート/間引き率設定の下段には、CCD102から出力され、SDRAM105に格納された画像データのイメージを示している。間引きの程度をストライプの細かさで示しており、間引き率が大きいほどストライプは粗くなる。
フレーム8からフレーム11では、間引き率1/9で画像信号を読み出している。モニター動作期間であるフレーム12からフレーム14では、間引き率1/3で画像信号を読み出している。
合焦動作期間では、読み出しフレームレートが60fpsになることによって、全画素の画像データを処理するために十分な時間が取れない。そこで、画像信号を間引いて読み出している。
間引き率の設定も垂直同期期間、即ち、読み出しフレームレート/間引き率設定の右に斜線で示した期間に行われ、次フレームから有効になる。フレーム8からフレーム10では、間引き率1/9を設定しているが、フレーム10で合焦が確認できたので、フレーム11では、フレーム12以降間引き率1/3にするために、間引き率1/3の設定を行っている。フレーム12以降も引き続き間引き率1/3の設定を行っている。
画像データのイメージの下段には、信号処理部104bが画像データを表示データに変換する信号処理のタイミングを縦線で示している。表示データの生成は、画像データが格納された次のフレームで行われる。フレーム12では、フレーム11において間引き率1/9で読み出された画像データを表示データに変換する。フレーム12はモニター動作期間のため30fpsの読み出しフレームレートになっており、フレーム11で格納された画像データが間引き率1/9で読み出されているので、処理対象データが減っており、余裕を持って処理可能である。
(4.画素混合読み出し)
図5は、周辺の画素の電荷を一つの画素の電荷と混合して読み出す場合の画素の組み合わせの例を示した模式図である。この例の場合、画素301〜306を中心に2画素離れた周辺8画素の電荷が混合された後に読み出される。即ち、画素301については、画素301と直線で結び画素301と同じ模様を付した8つの画素の電荷が、画素301の電荷と混合された後に画素301の電荷として読み出される。画素302〜306についても同様である。
複数の画素の電荷を混合して読み出すと、各画素の電荷は混合した画素数分大きくなるので、露光時間を長くしたのと同じ効果が得られる。なお、図3は、周辺8画素の電荷を混合した後に読み出す例であるが、周辺何画素分の電荷を混合するかを変更することができる。
合焦動作では、画像データのコントラストが極大になるフォーカスレンズ101aの位置を合焦位置とするので、撮影環境が明るい方が、合焦動作に有利である。そこで、露出計112で検出された撮影環境の明るさを利用して、撮影環境が暗い場合は、周辺の画素の電荷を一つの画素の電荷と混合して読み出す画素混合読み出しを行なう。これによって、露光時間を長く取ったのと同じ効果が得られる。なお、撮影環境の明るさの判断は、露出計112で検出された撮影環境の明るさに基づいて行なってもよいし、画像データの輝度に基づいて行なってもよい。
(5.過補正の防止)
(5.1 スミア補正)
図6は、過補正の防止を説明するフローチャートである。図6に示す過補正の防止を説明するフローチャートについて説明する前に、スミア補正について説明する。スミア補正は、モニター動作においても、合焦動作においても、常に行なわれている。したがって、図6に示すフローチャートのいずれの状態においてもスミア補正は行われている。
スミア補正とは、有効行の後にCCD102から出力されるダミー行の画素の電荷を各列で平均し、ゲインを乗じた後に、有効行の画素の電荷から一律に減算する処理である。ダミー行の画素にはスミア成分の電荷のみが蓄積されているので、有効行の画素の電荷からスミア成分の電荷を減算することでスミア成分の電荷を除去することができる。
ここで、減算量は、フォードバック制御によって段階的に最適値に近づく。減算量が最適値に至るまでの時間は、フィードバック制御を行なう回路やソフトウェアにも依存するが、少なくとも、2から3フレーム分の時間を要する。CCD102の読み出しフレームレートが60fpsであれば、3フレーム分の時間は約50msであり、CCD102の読み出しフレームレートが30fpsであれば、3フレーム分の時間は約100msである。
(5.2 スミア抑圧駆動)
図6に示す過補正の防止を説明するフローチャートについて説明する前に、さらに、スミア抑圧駆動について説明する。スミア抑圧駆動は、撮影環境が非常に明るい場合に、スミアの発生を抑圧するために行なわれる。特に、撮影環境がある程度明るい場合に、画素混合読み出しを行っているときは、スミアが発生する可能性が高いので、スミア抑圧駆動を行なうことが望ましい。
スミア抑圧駆動の一例について説明する。スミア抑圧駆動で動作しているCCD102では、有効な電荷とスミア成分の電荷を蓄積したパケット(以下、パケット1)とスミア成分の電荷のみを蓄積したパケット(以下、パケット2)が対の状態で存在する。ここで、パケットとは、CCD102の垂直転送部において、画素の電荷を蓄積して垂直方向に順次転送するための受け皿であって、CCD102の垂直転送部に複数設けられている。
通常の駆動では、パケット1の電荷とパケット2の電荷が加算されて出力されるが、スミア抑圧駆動では、パケット1の電荷とパケット2の電荷が別々に出力される。信号処理LSI104の信号処理部104bは、パケット1の電荷からパケット2の電荷を減算する。これによって、パケット1の電荷からスミア成分の電荷が減算されるので、スミアの発生を抑圧することができる。
スミア抑圧駆動は、消費電力が通常の駆動よりも大きくなる。パケット1の電荷とパケット2の電荷を別々に出力するためである。また、スミア抑圧駆動では、減算処理に伴ってS/Nが悪化するので、モニター動作では使用しない。
また、スミア補正とスミア抑圧駆動が同時に行なわれると、過補正に至る可能性がある。前述のように、スミア補正は常に行われているが、この状態からCCD102がスミア抑圧駆動に入ると、スミア抑圧駆動によって既にスミア成分の電荷の減算が行なわれているにもかかわらず、スミア補正によって、再度、スミア成分の電荷の減算を行なうからである。また、スミア補正の減算量がフィードバック制御によって最適値に至るまでには、前述のように、100ms程度の時間を要してしまう。そうすると、その時間は、LCD107に表示される被写体が暗く沈んでしまうという不具合が発生する。
(5.3 過補正の発生)
続いて、図6に示す過補正の防止を説明するフローチャートについて説明する。モニター動作時には、CCD102の読み出しフレームレートは30fpsである(S401)。撮影者によって、シャッターボタン108が半押しされた(S402)。そこで、高速な合焦動作を行なうために、CCD102の読み出しフレームレートを60fpsに上げる(S403)。合焦動作が開始される(S404)。画像データの高周波成分の強度が極大になるフォーカスレンズ101aの合焦位置が求まり、合焦動作が終了する(S405)。合焦動作が終了したので、CCD102の読み出しフレームレートを30fpsに下げる(S406)。
ここで、撮影環境の明るさが閾値以上であるか否かを確認する(S407)。撮影環境の明るさの判断は、露出計112で検出された撮影環境の明るさに基づいて行なってもよいし、画像データの輝度に基づいて行なってもよい。
撮影環境の明るさが閾値以上である場合(S407でY)は、スミアが発生する可能性があるので、スミア抑圧駆動を行なう(S408)。このとき、スミア補正とスミア抑圧駆動が同時に行なわれるので、前述の不具合が発生する可能性がある。また、シャッターボタン108が半押しされている間は絞りが開放になっているので、前述の不具合が発生する可能性は高い。一方、撮影環境の明るさが閾値未満である場合(S407でN)は、スミア抑圧駆動を行なわず、通常の駆動を行なう(S409)。シャッターボタン108の半押しが終了する(S410)。
(6.本発明)
(6.1 不具合)
図7は、前述の不具合が発生するタイミングチャートである。最上段の矢印は、合焦動作期間と合焦動作後の期間を示す。最上段の矢印の下段には、垂直同期信号を示す。垂直同期信号の1区間が1フレームである。合焦動作期間のCCD102の読み出しフレームレートは60fpsである。一方、合焦動作後の期間のCCD102の読み出しフレームレートは30fpsである。
垂直同期信号の下段には、CCD102の駆動方法を示す。CCD102は、合焦動作期間において通常の駆動がされ、撮影環境の明るさが閾値以上である場合は、合焦動作後の期間においてスミア抑圧駆動がされる。CCD102の駆動方法の下段には、発生しているスミアの量を示す。最下段の両矢印Aで示す期間では、CCD102が通常の駆動をされているので、発生しているスミア量は大きい。一方、最下段の両矢印B、Cで示す期間では、CCD102がスミア抑圧駆動をされているので、発生しているスミア量は小さい。
発生しているスミア量の下段には、スミア補正の減算量を示す。最下段の両矢印Aで示す期間では、発生しているスミア量が大きいので、スミア補正の減算量も大きい。最下段の両矢印Bで示す期間では、スミア抑圧駆動によって発生しているスミア量が小さくなったが、スミア補正は、スミア量の減少にすぐには追従できないので、スミア補正の減算量は中としている。スミア補正の減算量は、実際には、フレームごとに減少していく。最下段の両矢印Cで示す期間では、スミア量の減少に対するスミア補正の追従が完了したので、スミア補正の減算量は小さい。
最下段の両矢印Bで示す期間では、発生しているスミア量が小さいのに対して、スミア補正の減算量が大きいので、前述の不具合が発生する。また、スミア補正のフィードバック制御において帰還係数を大きくしたとしても、フレームごとにフィードバック制御を行なうから、スミア量の減少に対してスミア補正が追従するためには、少なくとも、2から3フレームを要する。したがって、前述の不具合の発生は不可避であった。なお、最下段の両矢印Bで示す期間において、スミア補正を停止させたとしても、最下段の両矢印Cで示す期間にスミア補正を再開させれば同様の不具合が発生する。
(6.2 本発明)
図8は、前述の不具合が発生しないタイミングチャートである。CCD102の駆動方法とスミア補正の減算量の間にスミア補正のゲインを記載した。その他の項目は、図7で説明したものと同じであるから、ここでは説明を省略する。また、最下段の両矢印A’、B’、C’で示す期間は、それぞれ図7の最下段の両矢印A、B、Cで示す期間に対応する。
スミア補正のゲインとは、前述したダミー行の画素の電荷を各列で平均したものに乗ぜられるゲインである。最下段の両矢印A’で示す期間では、発生しているスミア量が大きいので、スミア補正の減算量も大きい。このときのスミア補正のゲインを1とする。即ち、ゲイン1は、最下段の両矢印B’、C’との比較のための相対値であることにご留意いただきたい。
最下段の両矢印B’で示す期間では、CCD102がスミア抑圧駆動をされているので、発生しているスミア量は小さい。そこで、CCD102の駆動方法が通常の駆動からスミア抑圧駆動に切り替わった直後から一定の期間(最下段の両矢印B’で示す期間)は、スミア補正のゲインを例えば0.25に固定する。そうすると、スミア量の減少に対してスミア補正が追従するのを待つことなく、スミア補正の減算量が小さくなる。したがって、前述の不具合を回避することができる。
最下段の両矢印C’で示す期間でも、CCD102がスミア抑圧駆動をされているので、発生しているスミア量は小さい。ここで、スミア補正のゲインの固定を解除する。そうすると、スミア補正のゲインは、すぐに最適値、例えば0.27に至ることができる。
なお、最下段の両矢印B’で示す期間では、スミア補正のゲインを固定しながらも、信号処理LSI104の信号処理部104bの内部においては最適なゲインの演算を継続していてもよい。そうすると、スミア補正のゲインの固定が解除されたときに、固定のゲインから内部において演算しておいた最適なゲインに切り替えることができる。したがって、スミア補正のゲインの固定が解除されたときに、スミア補正のゲインは、即時に最適値となる。
なお、CCD102の駆動方法が通常の駆動からスミア抑圧駆動に切り替わった直後からスミア補正のゲインを固定する一定の期間は、本実施の形態では2フレーム分としているが、これに限るものではない。また、最下段の両矢印B’で示す期間のスミア補正のゲインの固定値である0.25は、例示である。
本発明によれば、固体撮像素子がスミア抑圧駆動を開始してから所定の時間が経過するまでは、スミア補正手段の補正の程度を固定するので、過補正に陥ることなく、液晶モニター等に表示される被写体が暗く沈んでしまうということがない。したがって、デジタルスチルカメラ等の撮像装置に適用して有用である。
101 光学系
101a フォーカスレンズ
102 CCD
103 AFE
104 信号処理LSI
104a CPU
104b 信号処理部
104c CCD駆動制御部
104d 合焦制御部
105 SDRAM
106 メモリカード
107 LCD
108 シャッターボタン
109 バス
110 CCD駆動IC
111 モータ駆動IC
112 露出計

Claims (5)

  1. スミア抑圧駆動が可能な固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子から出力される画素データに対してスミア補正を行うスミア補正手段と、
    前記固体撮像素子がスミア抑圧駆動を開始してから所定の時間が経過するまでの期間は、前記スミア補正手段の補正の程度を固定する制御手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記スミア抑圧駆動は、
    前記固体撮像素子に対して、
    有効電荷とスミア電荷を含む画素データと、
    スミア電荷のみを含む画素データと、
    を別々に出力するように前記固体撮像素子を駆動させる駆動方法である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記スミア補正手段は、
    前記固体撮像素子から出力される有効行の画素データから、
    前記固体撮像素子から出力されるダミー行の画素データに基づく画素データを、
    減算する減算量をフィードバック制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記固体撮像素子がスミア抑圧駆動を開始してから所定の時間が経過するまでの期間は、前記減算量を固定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記スミア補正手段は、
    前記固体撮像素子がスミア抑圧駆動を開始してから所定の時間が経過するまでの期間においても、内部において前記減算量をフィードバック制御しながら保持する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
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