JP2011043287A - ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】寒冷地で利用する蓄熱式ヒートポンプ装置において、蓄熱回路と蓄熱利用回路を設け、蓄熱運転と蓄熱利用運転を最適に制御することで、高信頼性、高効率で設置面積の小さな暖房システムの低コストでの実現を図る。
【解決手段】ヒートポンプ装置は、圧縮機11、放熱器12、膨張弁13、蒸発器14a、蒸発器14bとによって冷媒回路10を形成し、蓄熱タンク23、放熱器12a、暖房端末22によって蓄熱回路21を形成し、蓄熱タンク23、蒸発器14bによって蓄熱利用回路24を形成し、蓄熱タンク温度検出手段31や外気温度検出手段33により把握した運転状態の変化に対応して、蓄熱運転モードと蓄熱利用運転モードを切り替えることで、大気の熱エネルギーを有効に利用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、給湯機や空調機などに用いられるヒートポンプ装置に関する。
寒冷地で用いられる蓄熱式ヒートポンプ装置の性能を確保するための手段として、負荷の小さい深夜時間帯にヒートポンプを用いて空気のエネルギーを蓄熱槽に蓄え、負荷の大きな朝や夕方に蓄えられたエネルギーを利用する方法がある。(例えば、特許文献1参照)。
図9は、特許文献1に記載された従来の寒冷地用蓄熱式ヒートポンプ装置を示す構成図である。
図9において、ヒートポンプ装置は、容量制御圧縮機1、一定速圧縮機2a、2b、アキュムレータ3、オイルセパレータ4、四方弁5、室外熱交換器6a、6b、室外膨張弁7a、7b、過冷却器8a、8b、室外送風機9a、9b、レシーバ10、ガス液熱交換器11、ガス阻止弁12、液阻止弁13、蓄熱ガス阻止弁14、ガスバイパス15、蓄熱回路用電磁弁16a、16b、容量制御圧縮機用液インジェクション膨張弁20、一定速圧縮機用液インジェクション膨張弁21a、21b、容量制御圧縮機用液インジェクション電磁弁22、一定速圧縮機用液インジェクション電磁弁23a、23b、容量制御圧縮機用液インジェクションキャピラリーチューブ24、一定速圧縮機用液インジェクションキャピラリーチューブ25a、25b、室外制御装置30、室外温度センサー31、容量制御圧縮機用吐出温度センサー32、一定速圧縮機用吐出温度センサー33a、33b、吸入温度センサー34、高圧圧力センサー36、低圧圧力センサー37からなる室外機100と、室内熱交換器50a、50b、50c、室内膨張弁51a、51b、51c、室内送風機52a、52b、52c、室内制御装置53a、53b、53c、室内吸込温度センサー54a、54b、54c、リモートコントローラー55a、55b、55cからなる室内機200a、200b、200cと、蓄熱槽60、蓄熱熱交換器61、蓄熱回路用膨張弁62、蓄熱回路用電磁弁63a、63b、63c、蓄熱制御装置65、蓄熱媒体温度センサー66、蓄熱コントローラー67からなる蓄熱機300とが、ガス接続配管40、液接続配管41、蓄熱ガス接続配管42、伝送線45によって連結されている。
夜間に蓄熱熱交換器61内の蓄熱媒体に蓄熱運転を行ない、昼間の空調運転時にこの蓄熱を利用する運転を行なう。蓄熱を利用する運転を朝夕に分割することにより、性能を確保できるとしていた。
特開2002−106917号公報
しかしながら、図9に示す従来の蓄熱式ヒートポンプ装置では、高温ラジエータを空調端末として利用した場合などでは、ヒートポンプ装置の高圧圧力や圧縮機の吐出温度が上昇し、ヒートポンプ装置の信頼性が低下するという問題がある。さらに、信頼性を確保するために高圧圧力や吐出温度を制限すると、ヒートポンプ装置の性能が低下するなどの問題がある。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、高温ラジエータを空調端末として利用した蓄熱式ヒートポンプ装置を寒冷地で使用した場合でも、高効率と高信頼性を確保することを目的としている。
本発明のヒートポンプ装置は、圧縮機と、第一放熱器と、膨張弁と、第一蒸発器と、第二蒸発器とを接続する事によって冷凍サイクルを構成し、前記放熱器と暖房端末および蓄熱タンクとを順次接続する事によって蓄熱回路を構成し、前記蒸発器2と蓄熱タンクとを接続する事によって蓄熱利用回路を形成することを特徴とする。
本発明のヒートポンプ装置によれば、高温ラジエータを空調端末として利用した蓄熱式ヒートポンプ装置を寒冷地で使用した場合でも、高効率と高信頼性を確保することができる。
実施形態1におけるヒートポンプ装置の構成図 実施形態2におけるヒートポンプ装置の構成図 実施形態1における蓄熱タンク温度を利用した最適な運転モード制御フローチャート 実施形態1における時刻を利用した最適な運転モード制御フローチャート 実施形態1における水温度を利用した最適な水ポンプ出力制御フローチャート 実施形態1における外気温度によって各閾値を変化させる最適な制御フローチャート 実施形態2における外気温度を利用して運転を変化させる最適な制御フローチャート 実施形態2における水温度を利用した最適な水ポンプ出力制御フローチャート 従来のヒートポンプ装置1を示す構成図
(実施形態1)
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態におけるヒートポンプ装置の構成図である。
図1において、本実施形態のヒートポンプ装置は、冷媒を高温高圧に圧縮する圧縮機11、高温高圧になった冷媒と水を熱交換させる第一放熱器12aと、冷媒を減圧膨張する膨張弁13と、冷媒が大気の熱を奪って蒸発する第一蒸発器14aと、前記第一蒸発器14aの上流側に設けられた第一電磁弁15aと、下流側に設けられた第二電磁弁15bと、前記第一蒸発器14aと並列に設置され冷媒が水の熱を奪って蒸発する第二蒸発器14bと、前記第二蒸発器14bの上流側に設けられた第三電磁弁15cと、下流側に設けられた第四電磁弁15dとによって冷媒回路10を形成している。
中温水を蓄える蓄熱タンク23と、前記第一放熱器12aと、暖房端末22とによって蓄熱回路21を形成している。
前記蓄熱タンク23と、第一水ポンプ25aと、前記第二蒸発器14bとによって蓄熱利用回路24を形成している。
前記蓄熱タンク23には、蓄熱タンク内部に蓄えられている水の温度を検出する蓄熱タンク温度検出器31、前記蓄熱利用回路24の前記第二蒸発器14bの下流側には、水温度を検出する蓄熱利用回路温度検出器34がそれぞれ設置されている。さらに、時刻検出器32および外気温度検出器33も設置されている。
これらの温度検出器31、34、時刻検出器32および外気温度検出器34からの信号によって、運転モードの切替や前記第一水ポンプ25aの出力、電磁弁15a〜15dの開閉を制御する制御手段40が備えられている。
次に、上記ヒートポンプ装置の動作について説明する。
まず、蓄熱運転モードについて説明する。
圧縮機11で吐出された高温高圧の冷媒は、第一放熱器12aにて水と熱交換して冷却される。第一放熱器12aを流出した冷媒は膨張弁13を通過し、低温低圧になった後、第一蒸発器14aにおいて周囲大気の熱エネルギーを取り込み、再び圧縮機11にもどる。このとき、第一電磁弁15aおよび第二電磁弁15bは開放されており、第三電磁弁15cおよび第四電磁弁15dは閉止されているため、冷媒は第一蒸発器14aのみを通過し、これに並列に接続された第二蒸発器14bは通過しない。
蓄熱タンク23から蓄熱回路21に流れ出た低温水は第一放熱器12aで温められて高温水となり、暖房端末22にて室内空気などを暖め、暖房機能を発揮し、中温水となり再び蓄熱タンクに戻る。このとき、蓄熱利用回路24に設置されている第一水ポンプ25aは作動しておらず、第二蒸発器14bに水を流し込まない。これらの動作により、蓄熱タンク内では、低温水が減少し中温水が増加し熱エネルギーが蓄えられる。
次に、蓄熱利用運転モードについて説明する。
圧縮機11で吐出された高温高圧の冷媒は、第一放熱器12aにて水と熱交換して冷却される。第一放熱器12aを流出した冷媒は膨張弁13を通過し、低温低圧になった後、第二蒸発器14bにおいて周囲の中温水の熱エネルギーを取り込み、再び圧縮機11にもどる。このとき、第一電磁弁15aおよび第二電磁弁15bは閉止されており、第三電磁弁15cおよび第四電磁弁15dは開放されているため、冷媒は第二蒸発器14bのみを通過し、これに並列に接続された第一蒸発器14aは通過しない。
蓄熱タンク23から蓄熱回路21に流れ出た低温水は第一放熱器12aで温められ高温水となり、暖房端末22にて室内空気などを暖め、暖房機能を発揮し、中温水となり再び蓄熱タンクに戻る。このとき、蓄熱利用回路24に設置されている第一水ポンプ25aは作動しており、蓄熱タンク23に蓄えられた中温水を第二蒸発器14bに流し込む。これらの動作により、第二蒸発器14bには外気温度と比べて高い温度の水が流し込まれるため、冷凍サイクルの蒸発圧力が高くなり、圧縮機11が行なう仕事量が減少し、信頼性が保たれながら、暖房システム全体の性能が向上する。
次に、暖房システムを低コストで効率よく制御する方法について、図3〜6のフローチャートを用いて説明する。
図3は、蓄熱タンク温度によって運転モードを切り替えるシステムの制御フローチャートである。
ステップ1で蓄熱タンク温度検出器31からの検出信号により蓄熱タンク温度Tnを検出し、ステップ2に移る。ステップ2で蓄熱タンク温度Tnと閾値Tn1を比較する。蓄熱タンク温度Tnが閾値Tn1より大きければステップ3に移り、蓄熱タンク温度Tnが閾値Tn1以下であればステップ4に移る。暖房システムは、ステップ3では蓄熱利用運転モードの動作を行い、ステップ4では、蓄熱運転モードの動作を行なう。これにより、蓄熱タンク内に蓄えられた中温水の量を適切に保ちながら運転する事が可能になるので、蓄熱タンク容量を最小限に留めながら高効率な暖房システムを構築することが可能となる。
図4は、時刻Tiによって運転モードを切り替えるシステムの制御フローチャートである。
ステップ1で時刻検出手段32からの検出信号により時刻Tiを検出しステップ2に移る。ステップ2で時刻Tiと閾値Ti1およびTi2を比較する。時刻Tiが閾値Ti1以下であり、なおかつ閾値Ti2より大きければステップ3に移り、それ以外の時刻ではステップ4に移る。暖房システムは、ステップ3では蓄熱利用運転モードの動作を行い、ステップ4では、蓄熱運転モードの動作を行なう。このとき、蓄熱利用運転モードの動作を行なう時刻を深夜時間帯とし、蓄熱運転モードの動作を行なう時刻を深夜以外の時間帯としても良い。これにより、外気温度が高いときなど、大気からの熱の取り込みが効率よく行なえる条件では蓄熱運転モードで動作し、深夜など給湯などの付随する機器の負荷が減少し、なおかつ外気温度が低く大気からの熱の取り込み効率が低い条件では蓄熱利用運転モードで動作することにより、蓄熱タンクや熱交換器などの容量を抑えながらも高効率な暖房システムを構築することが可能となる。
図5は、蓄熱利用回路24の第二蒸発器14b下流側の配管に設置された蓄熱利用回路温度検出器34によって検出された水温度により第一水ポンプ25aの出力を変化させるシステムの制御フローチャートである。
ステップ1で蓄熱利用回路温度検出器34からの検出信号により水温度Trを検出しステップ2に移る。ステップ2で水温度Trと閾値Tr1を比較する。水温度Trが閾値Tr1より大きければステップ3に移り、水ポンプ出力PwをPw1だけ大きくする。水温度Trが閾値Tr1以下であればステップ4に移る。ステップ4では、水温度Trと閾値Tr2を比較する。水温度Trが閾値Tr2より大きければ、水ポンプ出力を変化させず、水温度Trが閾値Tr2以下であればステップ5に移り、水ポンプ出力PwをPw2だけ小さくする。これにより、蓄熱タンク23に蓄えられる低温水の温度および第二蒸発器14b周囲の水温度を変化させることができるので、冷凍サイクルを効率よく運転することができ、低コストで高効率な暖房システムを構築することが可能となる。
図6は、外気温度により、図3〜5のフローチャートで用いられる蓄熱タンク温度の閾値Tn1、時刻の閾値Ti1、Ti2、水温度の閾値Tr1、Tr2を変化させるシステムの制御フローである。
ステップ1で外気温度検出器33からの検出信号により外気温度Taを検出しステップ2に移る。ステップ2で外気温度Taと閾値Ta1を比較する。外気温度Taが閾値Ta1より小さければステップ3に移り、外気温度Taが閾値Ta1以上であればステップ4に移る。ステップ3では、閾値Tn1をTn11、閾値Ti1をTi11、閾値Ti2をTi21、閾値Tr1をTr11、閾値Tr2をTr21とする。ステップ4では、外気温度Taと閾値Ta2を比較する。外気温度Taが閾値Ta2より小さければ、ステップ5に移り、外気温度Taが閾値Ta2以上であれば、ステップ6に移る。ステップ5では、閾値Tn1をTn12、閾値Ti1をTi12、閾値Ti2をTi22、閾値Tr1をTr12、閾値Tr2をTr22とする。ステップ6では、外気温度Taと閾値Ta3を比較する。外気温度Taが閾値Ta3より小さければ、ステップ7に移り、外気温度Taが閾値Ta3以上であれば、ステップ8に移る。ステップ7では、閾値Tn1をTn13、閾値Ti1をTi13、閾値Ti2をTi23、閾値Tr1をTr13、閾値Tr2をTr23とする。ステップ8では、閾値Tn1をTn14、閾値Ti1をTi14、閾値Ti2をTi24、閾値Tr1をTr14、閾値Tr2をTr24とする。これにより、外気温度条件により、蓄熱タンク23に蓄えられる中温水と低温水の量や運転モードを切り替える時間帯、および低温水の温度や冷凍サイクルの低圧圧力を変化させることができるので、より高効率で容量の小さな暖房システムを低コストで構築することが可能となる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図2において、本実施形態のヒートポンプ装置は、冷媒を高温高圧に圧縮する圧縮機11、高温高圧になった冷媒と水を熱交換させる第一放熱器12aと第二放熱器12bと、冷媒を減圧膨張する膨張弁13と、冷媒が大気の熱を奪って蒸発する第一蒸発器14aと、前記第一蒸発器14aの上流側に設けられた第一電磁弁15aと、下流側に設けられた第二電磁弁15bと、前記第一蒸発器14aと並列に設置され冷媒が水の熱を奪って蒸発する第二蒸発器14bと、前記第二蒸発器14bの上流側に設けられた第三電磁弁15cと、下流側に設けられた第四電磁弁15dとによって冷媒回路10を形成している。
前記第一放熱器12aと、暖房端末22とによって暖房回路26を形成している。
中温水を蓄える蓄熱タンク23と、第二水ポンプ25bと、前記第二放熱器12bとによって蓄熱回路21を形成している。
前記蓄熱タンク23と、第一水ポンプ25aと、前記第二蒸発器14bとによって蓄熱利用回路24を形成している。
また、蓄熱回路21の第二放熱器12bの下流側には配管内水温度を検出する蓄熱回路温度検出器35、外気温度検出器33が設置されている。
これらの温度検出手段33、35からの信号により、運転モードの切替や前記第二水ポンプ25bの出力、電磁弁15a〜15dの開閉を制御する制御手段40が備えられている。
次に、上記ヒートポンプ装置の動作について説明する。
まず、蓄熱運転モードについて説明する。圧縮機11で吐出された高温高圧の冷媒は、第一放熱器12aおよび第二放熱器12bにて水と熱交換して冷却される。第二放熱器12bを流出した冷媒は膨張弁13を通過し、低温低圧になった後、第一蒸発器14aにおいて周囲大気の熱エネルギーを取り込み、再び圧縮機11にもどる。このとき、第一電磁弁15aおよび第二電磁弁15bは開放されており、第三電磁弁15cおよび第四電磁弁15dは閉止されているため、冷媒は第一蒸発器14aのみを通過し、これに並列に接続された第二蒸発器14bは通過しない。
第一放熱器12aで暖められ暖房回路26に流れ出た高温水は、暖房端末22にて室内空気などを暖め暖房機能を発揮し、中温水となり再び第一放熱器12aに戻る。蓄熱タンク23から蓄熱回路21に流れ出た低温水は第二水ポンプ25bにて加圧され、第二放熱器12bで温められ中温水となり再び蓄熱タンクに戻る。このとき、蓄熱利用回路24内の水は循環させない。これらの動作により、蓄熱タンク内では、低温水が減少し中温水が増加し熱エネルギーが蓄えられる。
次に、蓄熱利用運転モードについて説明する。
圧縮機11で吐出された高温高圧の冷媒は、第一放熱器12aおよび第二放熱器12bにて水と熱交換して冷却される。第二放熱器12bを流出した冷媒は膨張弁13を通過し、低温低圧になった後、第二蒸発器14bにおいて周囲の中温水の熱エネルギーを取り込み、再び圧縮機11にもどる。このとき、第一電磁弁15aおよび第二電磁弁15bは閉止されており、第三電磁弁15cおよび第四電磁弁15dは開放されているため、冷媒は第二蒸発器14bのみを通過し、これに並列に接続された第一蒸発器14aは通過しない。
また、第一放熱器12aで暖められ暖房回路26に流れ出た高温水は、暖房端末22にて室内空気などを暖め暖房機能を発揮し、中温水となり再び第一放熱器12aに戻る。蓄熱タンク23から蓄熱回路21に流れ出た低温水は第二水ポンプ25bにて加圧され、第二放熱器12bで温められ中温水となり再び蓄熱タンクに戻る。このとき、蓄熱利用回路24に設置されている第一水ポンプ25aは作動しており、蓄熱タンク23に蓄えられた中温水を第二蒸発器14bに流し込む。これらの動作により、第二蒸発器14bには外気温度と比べて高い温度の水が流し込まれるため、冷凍サイクルの蒸発圧力が高くなり、圧縮機11が行なう仕事量が減少し、信頼性が保たれながら、暖房システム全体の性能が向上する。また、暖房回路26と蓄熱回路21が独立した回路となっているため、水流量を独立して制御することができ、快適な暖房端末温度を確保しながらも、高効率を実現する最適な温度の中温水を蓄熱タンクに蓄えることが可能となる。
次に、暖房運転について説明する。
圧縮機11で吐出された高温高圧の冷媒は、第一放熱器12aにて水と熱交換して冷却される。第二放熱器12bを流出した冷媒は膨張弁13を通過し、低温低圧になった後、第一蒸発器14aにおいて周囲大気の熱エネルギーを取り込み、再び圧縮機11にもどる。このとき、第一電磁弁15aおよび第二電磁弁15bは開放されており、第三電磁弁15cおよび第四電磁弁15dは閉止されているため、冷媒は第一蒸発器14aのみを通過し、これに並列に接続された第二蒸発器14bは通過しない。
第一放熱器12aで暖められ暖房回路26に流れ出た高温水は、暖房端末22にて室内空気などを暖め暖房機能を発揮し、中温水となり再び第一放熱器12aに戻る。このとき、蓄熱回路21および蓄熱利用回路24内の水は循環させない。
これらの動作により、暖房運転では蓄熱回路21および蓄熱利用回路24に水を流し込まないため、第一水ポンプ25aおよび第二水ポンプ25bの消費する動力が必要となくなる。また、蓄熱回路21および蓄熱利用回路24、蓄熱タンクからの熱損失が無くなるため、消費エネルギーおよび熱損失を低減させることが可能となる。
この暖房システムを低コストで効率よく制御する方法について、図7、8のフローチャートを用いて説明する。
図7は、外気温度によって運転を切り替えるシステムの制御フローチャートである。
ステップ1で外気温度検出器33からの検出信号により外気温度Taを検出しステップ2に移る。ステップ2で外気温度Taと閾値Ta11を比較する。外気温度Taが閾値Tn11より大きければステップ3に移り、外気温度Taが閾値Ta11以下であればステップ4に移る。暖房システムは、ステップ3では暖房運転を行い、ステップ4では、蓄熱・蓄熱利用切替運転を行なう。これにより、外気温度が高い場合には暖房運転を行うことにより、第一水ポンプ25a、第二水ポンプ25bの動力低減、蓄熱回路、蓄熱利用回路、蓄熱タンクからの放熱損失の低減が可能となり、外気温度が低い場合には吐出温度や吐出圧力の上昇を抑えながらも大気からの熱エネルギーを取り込むことが可能となるので、高信頼性で高効率な暖房システムを構築することが可能となる。
図8は、蓄熱回路21の放熱器12b下流側の配管に設置された蓄熱回路温度検出器35によって検出された水温度により第二水ポンプ25bの出力を変化させるシステムの制御フローチャートである。
ステップ1で蓄熱回路温度検出器35からの検出信号により水温度Tkを検出しステップ2に移る。ステップ2で水温度Tkと閾値Tk1を比較する。水温度Tkが閾値Tk1より大きければステップ3に移り、水ポンプ出力PzをPz1だけ大きくする。水温度Tkが閾値Tk1以下であればステップ4に移る。ステップ4では、水温度Tkと閾値Tk2を比較する。水温度Tkが閾値Tk2より大きければ、水ポンプ出力を変化させず、水温度Tkが閾値Tk2以下であればステップ5に移り、水ポンプ出力PzをPz2だけ小さくする。これにより、蓄熱タンク23に蓄えられる中温水の温度および第二放熱器12b周囲の水温度を変化させることができるので、冷凍サイクルを効率よく運転することができ、低コストで高効率な暖房システムを構築することが可能となる。
本発明にかかるヒートポンプ装置は、特に寒冷地で運転される蓄熱式の高温暖房システムの効率を向上させることができ、給湯機、冷凍・空調機器など、他の用途のヒートポンプ装置としても利用することができる。
10 冷媒回路
11 圧縮機
12a 第一放熱器
12b 第二放熱器
13 膨張弁
14a 第一蒸発器
14b 第二蒸発器
15a 第一電磁弁
15c 第二電磁弁
15c 第三電磁弁
15d 第四電磁弁
21 蓄熱回路
22 暖房端末
23 蓄熱タンク
24 蓄熱利用回路
25a 第一水ポンプ
25b 第二水ポンプ
26 暖房回路
31 蓄熱タンク温度検出器
32 時刻検出器
33 外気温度検出器
34 蓄熱利用回路温度検出器
35 蓄熱回路温度検出器
40 制御手段

Claims (10)

  1. 圧縮機と、第一放熱器と、膨張弁と、第一蒸発器と、第二蒸発器とを接続することによって構成されるとともに、前記第一蒸発器と前記第二蒸発器とは並列接続されている冷凍サイクルと、
    前記第一放熱器と暖房端末および蓄熱タンクとを順次接続することによって構成された蓄熱回路と、
    前記第二蒸発器と蓄熱タンクとを接続することによって構成された蓄熱利用回路と、
    を備えた、ヒートポンプ装置。
  2. 圧縮機と、第一放熱器と、第二放熱器と、膨張弁と、第一蒸発器と、第二蒸発器とを接続することによって構成されるとともに、前記第一蒸発器と前記第二蒸発器とは並列接続されている冷凍サイクルと、
    前記第一放熱器と暖房端末とを接続することによって構成された暖房回路と、
    前記第二放熱器と蓄熱タンクとを接続することによって構成された蓄熱回路と、
    前記第二蒸発器と蓄熱タンクとを接続することによって構成された蓄熱利用回路と、
    を備えた、ヒートポンプ装置。
  3. 冷媒を圧縮機、第一放熱器、膨張弁、第一蒸発器、圧縮機の順に循環させ、水を前記蓄熱回路に循環させることで暖房を行いつつ中温水を蓄熱タンクに蓄える、蓄熱運転モードと、冷媒を圧縮機、第一放熱器、膨張弁、第二蒸発器、圧縮機の順に循環させ、水を前記蓄熱回路に循環させることで暖房を行いつつ中温水を蓄熱タンクに蓄えながら、水を前記蓄熱利用回路にも循環させる、蓄熱利用運転モードとを切り替えて運転する、請求項1または2に記載のヒートポンプ装置。
  4. 冷媒を圧縮機、第一放熱器、膨張弁、第一蒸発器、圧縮機の順に循環させ、水を前記暖房回路に循環させることで暖房を行う暖房運転と、前記蓄熱運転モードと前記蓄熱利用運転モードとを交互に切り替えて運転する蓄熱・蓄熱利用切替運転とを切り替えて運転する、請求項2に記載のヒートポンプ装置。
  5. 前記蓄熱タンクに蓄熱タンク温度検出器を設け、検出された温度によって運転モードを切り替える、請求項1〜4のいずれかに記載のヒートポンプ装置。
  6. 時刻検出器を設け、検出された時刻によって運転モードを切り替える、請求項1〜4のいずれかに記載のヒートポンプ装置。
  7. 外気温度検出器を設け、検出された外気温度により、前記暖房運転と蓄熱・蓄熱利用切替運転とを切り替える、請求項4に記載のヒートポンプ装置。
  8. 蓄熱利用回路に水ポンプ、第二蒸発器の下流側の蓄熱利用回路に水温度検出手段を設け、検出された水温度により水ポンプの出力を変化させる、請求項1〜7のいずれかに記載のヒートポンプ装置。
  9. 外気温度検出手段を設け、計測された外気温度により、運転モードを切り替える蓄熱タンク温度又は、運転モードを切り替える時刻又は、前記水ポンプの出力を変化させる、請求項1〜8のいずれかに記載のヒートポンプ装置。
  10. 蓄熱回路に水ポンプ、放熱器2下流側の蓄熱回路に水温度検出手段を設け、検出された水温度により水ポンプの出力を変化させる、請求項1〜9のいずれかに記載のヒートポンプ装置。
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