JP2011041011A - 情報処理装置、そのプログラム、記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、記録媒体に備えられた受信手段へ書き込み情報を送信する通信手段とを備えた画像形成装置に対して、前記書き込み情報を送信する情報処理装置において、前記受信手段が前記通信手段からの前記書き込み情報を受信できる受信可能位置まで、前記受信手段を備えた記録媒体を移動させるために、ブランクデータを前記画像形成装置に送信する送信部を有する。
【選択図】図6
Description
そこで、画像形成装置に特殊な機能を備えずに、画像形成装置にRFID印刷を行わせる情報処理装置、プログラム、記録媒体を提供することを目的とする。
また、画像形成装置100の手前側には、インクカートリッジが装填されるインクカートリッジ装填部105を有する。インクカートリッジ装填部105の上面には、操作キーや表示器などの操作部104を配置される。このインクカートリッジ装填部105は、インクカートリッジの脱着を行うための開閉可能なドア103を有する。
図4に手差しユニット(手差しトレイ)80を装置に取り付けた要部構成図を示す。本実施例の画像形成装置100には、用紙を反転させる反転機構30が設けられている。この反転機構30により用紙の両面に画像形成できる。この反転機構30の上に手差しトレイ80が着脱可能に取付けられる。手差しトレイ80は、用紙がセットされる圧板81と、用紙の位置を整えるサイドフェンス82と、圧板81に載置されている最上の用紙を分離して搬送する半月給紙コロ83を備えている。また、半月給紙コロ83によって一枚に分離された用紙を画像形成手段へ搬送するための搬送コロ84も備えている。また、手差しトレイ80は、半月給紙コロ83および搬送コロ84を回転駆動させる駆動モータを備えている。
図5に、画像形成装置100の制御部60の簡略化した機能構成例を示す。通信手段50は、コネクタ85によって制御部60に接続されている。制御部60は、画像形成装置100全体の制御を司っている。制御部60には、画像形成装置100内の様々な機器が接続されている。図5においては、それら機器の一部を示している。制御部60は、用紙へ画像を記録する画像形成手段23や、用紙を画像形成手段23へ搬送する搬送部21が接続されている。画像形成手段23とは、用紙に画像を形成(印字)するべく、インクを吐出する記録ヘッドなどで構成されたものである。
また、制御部60は、各種制御プログラムを記憶したROM60cや、制御プログラムを実行するためのワーキングメモリーであるRAM60b、プログラムを実行するためのCPU60aなどを有する。また、制御部60は、情報処理装置110内のプリンタドライバ(後述する)から画像データを受信して、該受信した画像データに基づいて画像形成手段や搬送部などを制御している。なお、読み込み情報、書き込み情報については、制御部60を介さない。
次に、本実施例のRFID印刷の詳細を説明する。図6に本実施例の情報処理装置110(情報処理装置)と画像形成装置100の簡略化した機能構成例を示す。図7〜図14に本実施例の画像形成システムの処理フローを示す。この例では、情報処理装置110は、専用アプリケーション(以下、「専用アプリ」という。)120と、RFID−API140と、プリンタドライバ160と、INIファイル170と、RFIDドライバ180と、を有する。専用アプリ120とは、RFID印刷などを行うための専用アプリケーションであり、事前にダウンロードしておく必要がある。RFID−API140は、RFID印刷のAPI(Application Program Interface)であり、RFID印刷専用のモジュールである。一般的に、専用アプリ120とプリンタドライバ160とで情報を直接、送受信させることが難しい。従って、専用アプリ120とプリンタドライバ160とは、RFID−API140を介して、間接的に情報の送受信を行う。また、プリンタドライバ160は送信部162と、出力部164、判定部166を有する。また、プリンタドライバ160は、制御部60経由で、画像形成手段23に画像データを送信する。また、RFIDドライバ180は、制御部60経由で、通信手段50に書き込み情報を送信したり、通信手段50からの読み込み情報を受信する。
図7〜図14では、簡略化のために、プリンタドライバ160は、画像データを画像形成手段23に送信し、RFIDドライバ180は通信手段50と、直接、書き込み情報の送信および読み込み情報の受信を行うものとして記載している。しかし、画像データの送信、書き込み情報の送信および読み込み情報の受信は制御部60を経由して行われるとする。
まず、ステップS2において、専用アプリ120は、ICタグ70へのアクセスの準備処理を行うための準備信号をRFIDドライバ180経由で、通信手段50へ送信する。ステップS4において、専用アプリ120は、RFID−API140に対して、RFID印刷開始処理を行い、RFID印刷開始通知を示すRFID印刷開始信号を送信する。ステップS6において、専用アプリ120は、画像データをプリンタドライバ160に送信する。
次に、特に図示しないが、プリンタドライバ160は、RFID−APIのロード処理を行う。ロード処理が失敗すると、情報処理装置110の表示部(図示せず)にエラーダイアログ表示を行い、画像形成装置100に対して印刷キャンセル信号を送信することで、印刷キャンセル処理を行う。
また、プリンタドライバ160が、RFID−API140のロード処理に成功すると、プリンタドライバ160は、RFID−API140のインターフェース関数のアドレスを取得する。ステップS8において、プリンタドライバ160は、印刷アイテムを要求するための印刷アイテム要求信号をRFID−API140に送信する。ここで印刷アイテムとは、RFID印刷か否かの問い合わせ処理の回数および間隔や、ICタグアクセス結果の問い合わせ処理の回数および間隔などである。RFID印刷か否かの問い合わせ処理、ICタグアクセス結果の問い合わせ処理については後述する。
ステップS10において、RFID−API140は、印刷アイテム要求信号を受信すると、印刷アイテムをプリンタドライバ160に送信する。プリンタドライバ160が、印刷アイテムの取得に成功すると、次のステップS12に進む。プリンタドライバ160が、印刷アイテムの取得に失敗すると、特に図示しないが、プリンタドライバ160は、エラーダイアログ表示を行い、RFID−APIのフリー処理を行い、印刷キャンセル処理を行う。印刷キャンセル処理とは、プリンタドライバ160が画像形成装置100に、印刷キャンセル信号を送信することで、印刷キャンセルさせることである。以後で言及する印刷キャンセル処理についても同様である。
ステップS12において、プリンタドライバ160は、今回の印刷がRFID印刷か否かの問い合わせを行うための問い合わせ信号をRFID−API140に送信する。RFID−API140が問い合わせ信号を受信すると、ステップS13において、RFID−API140は、問い合わせ結果を示す問い合わせ結果信号をプリンタドライバ160に送信する。ステップS14において、プリンタドライバ160は、受信した問い合わせ結果信号を参照することで、今回の印刷がRFID印刷か否かを判定する。
ここで、ステップS12、S13、S14のRFID印刷か否かの判定処理の詳細を図11に示す。ステップS14において、プリンタドライバ160は、随時、専用アプリ120からの問い合わせ結果信号を参照して、RFID印刷か否かを判定する。
ステップS14でYesの場合、つまり、RFID印刷であると判定した場合には、問い合わせ結果信号が、RFID印刷であることを示すとして、RFID印刷問い合わせ処理を終了する。
また、ステップS14でNoの場合、つまり、RFID印刷でないと判定した場合には、ステップS124に進み、プリンタドライバ160はスリープ処理を行う。そして、ステップS126において、1回目の問い合わせ結果信号を受信してから、所定時間が経過したか否かを判定する。ステップS126でNoの場合、つまり、所定時間が経過していないと判定した場合には、ステップS14に戻る。ステップS126でYesの場合、つまり、所定時間が経過したと判定した場合には、問い合わせ結果信号が、RFID印刷ではない(つまり、通常印刷である)ことを示す可能性があるとして、RFID印刷問い合わせ処理を終了する。
ステップS14でNoと判断された場合、つまり、RFID印刷問い合わせ処理においてRFID印刷でないと判定されると、図12に示す処理に進む。ステップS142において、プリンタドライバ160は、異常処理シーケンスであるか否かを判定する。ステップS142でNoの場合、つまり、異常処理シーケンスでないと判定された場合には、ステップS148に進む。この場合には、プリンタフドライバ160は、問い合わせ結果信号が、RFID印刷ではない(つまり、通常印刷である)ことを示すと判定する。従って、ステップS148において、プリンタドライバ160は、全ての画像データを画像形成手段23に送信し、画像形成手段23に通常印刷をさせる。
また、ステップS142でYesの場合、つまり、異常処理シーケンスであると判定された場合には、ステップS144に進む。ステップS144において、プリンタドライバ160は、RFID−API140のフリー処理をさせて、ステップS146において、印刷キャンセル処理を行い、処理を終了する。また、プリンタドライバ160は、RFID印刷か否かの判定処理が、数回、行われるが、メモリにRFID印刷か否かの判定結果を記憶させておけば、RFID印刷か否かの判定処理は1回でよい。
一方、ステップS14でYesと判定された場合、つまり、RFID印刷問い合わせ処理において、RFID印刷であると判定された場合には、次のステップS16に進む。ステップS16では、プリンタドライバ160は、RFID−API140に対して、RFID印刷開始通知を示すRFID印刷開始通知信号を送信する。
特に図示しないが、プリンタドライバ160によるRFID印刷開始通知信号の送信が失敗すると、RFID−APIのフリー処理を行い、印刷キャンセル処理を行い、処理を終了する。
プリンタドライバ160によるRFID印刷開始通知信号の送信が成功すると、次のステップS17に進む。ステップS17において、プリンタドライバ160は、問い合わせ結果信号がRFID印刷か否かを判定する。ステップS17でNoであれば、つまり、今回の印刷がRFID印刷でなければ、ステップS18において、プリンタドライバ160は画像形成手段23に通常印刷を行わせる。一方、ステップS17でYesであれば、つまり、今回の印刷がRFID印刷であれば、ステップS19において、プリンタドライバ160は、給紙トレイを、通信手段が取付けられている手差しトレイ80に変更するための変更制御信号を画像形成装置100に対して、送信する。画像形成装置100の制御部60は、この変更制御信号を受信すると、給紙トレイを、手差しトレイ80に変更する。従って、画像形成手段23は、手差しトレイ80に収容されている用紙(記録媒体)に対して印字処理(画像形成処理)を行う。次にステップS20に進む。
ステップS20において、プリンタドライバ160は、問い合わせ結果信号がRFID印刷か否かを判定する。ステップS20でNoであれば、つまり、RFID印刷でなければ、ステップS21において、プリンタドライバ160は画像形成手段23に通常印刷を行わせる。ステップS120でYesであれば、つまり、RFID印刷であれば、ステップS22において、プリンタドライバ160はブランクデータを生成し、画像形成装置100に送信する。
ここで、ブランクデータとは、画像形成手段23中の記録ヘッドにインクを吐出させる画像データを含まず、かつ、用紙を給紙させて受信可能位置まで搬送させるためのデータである。また、通信手段60による、ICタグ70へのアクセス(ICタグ70の受信手段が通信手段60からの書き込み情報を受信すること、および、ICタグの送信手段が、通信手段へ読み込み情報を送信すること)を可能にする用紙(記録媒体)の位置を「受信可能位置」とする。画像形成装置100がブランクデータを受信すると、手差しトレイ80に収容されている用紙が受信可能位置まで給紙されるようにユーザなどが事前に設定しておく。
画像形成装置100の制御部60は、RFID印刷のために用紙を給紙するとの認識はなく、あくまで、通常印刷のために用紙が給紙されたと認識する。つまり、RFID印刷をする際に用紙を受信可能位置まで給紙させるという特殊な機能を画像形成装置100に具備させる必要はない。よって、ユーザは、従来使用されていた画像形成装置100を用いて、RFID印刷を行うことができる。また、画像形成手段23は、ブランクデータたる画像データを基に、記録ヘッドからインクを吐出させて印字処理を行おうとする。しかし、ブランクデータたる画像データには実質的なデータは含まれていないため、実際は、記録ヘッドからインクは吐出されない。従って、画像形成手段23は画像データが更に送信されることを待つことになり、画像形成手段23の印字処理は待機状態になる。
また、本実施例では、通信手段50は、手差しトレイ80に装着されている例を説明しているが、ブランクデータを受信することで、用紙を受信可能位置まで給紙できるのであれば、通信手段50を装着させる場所は、どこでも良い。
また、画像形成装置100は、情報処理装置110からブランクデータが送信されて画像形成手段23の処理が停止した時点で、この用紙は、通信手段50がリードライトすべき用紙であると、認識するともいえる。
画像形成手段23が待機状態にある間に、情報処理装置100は通信手段50にリードライト処理を行わせる。以後、具体的に説明する。ステップS23において、手差しトレイ80に収容されている用紙は、受信可能位置まで給紙される。次にステップS24において、専用アプリ120は、ICタグの一覧(ICタグの種類)を要求するための要求信号をRFIDドライバ180経由で、通信手段50に送信する。ステップS26において、通信手段50は、ICタグ70と通信を行うことで、ICタグの種類を取得し、RFIDドライバ180経由で専用アプリ120に送信する。
ステップS28において、専用アプリ120は、ICタグ70に予め記憶されている読み込み情報を読み込むための読み込み要求信号をRFIDドライバ180経由で、通信手段50に送信する。通信手段50は、読み込み要求信号を受信すると、ICタグ70内の送信手段から読み込み情報を受信することで、読み込み情報を読み込む。ステップS30において、通信手段50が読み込み情報を読み込むと、該読み込み情報、および読み込み処理の結果(読み込み処理が成功か失敗か)を示す読み込み結果信号をRFIDドライバ180経由で専用アプリ120に送信する。
次に、ユーザは、ICデータに書き込む書き込み情報を情報処理装置110のインターフェイス(図示せず)から入力する。また、書き込み情報は、通信手段50からの読み込み情報などを基に、専用アプリ120が自動生成しても良い。また、書き込み情報とは、(1)この印刷をしたユーザ名、日時(2)印刷データ(画像データ)そのもの(3)ICタグ内の情報をコピーする際の劣化防止用補正データなどである。
そして、ステップS32において、専用アプリ120は、書き込み情報、および該書き込む情報をICタグ70に書き込ませるための書き込み要求信号を、RFIDドライバ180経由で通信手段50に送信する。
通信手段50が、書き込み情報および該書き込み情報についての書き込み要求信号を受信すると、受信した書き込み情報をICタグ70の受信手段へ送信することで、ICタグ70に書き込み情報を書き込ませる。ステップS34において、書き込み処理の結果(書き込み処理が成功か失敗か)を示す書き込み結果信号を専用アプリ120に送信する。
専用アプリ120が、読み込み結果信号および書き込み結果信号を受信すると、ステップS36において、専用アプリ120は、受信した読み込み結果信号および書き込み結果信号を基に、ICタグ70へのアクセスが正常か否かを判定する。専用アプリ120は、例えば、読み込み結果信号が読み取り処理の成功を示すものであり、かつ、書き込み結果信号が書き込み処理の成功を示すものであれば、ICタグ70へのアクセスが正常であると判定すればよい。
そして、ステップS37において、専用アプリ120は、ICタグアクセスの結果を示すアクセス結果信号を生成し、RFID−API140に送信する。RFID−API140は、INIファイル170にアクセス結果信号の内容を書き出す。
また、ステップS38において、プリンタドライバ160は、今回の印刷は、RFID印刷か否かを判定する。ステップS38においてNoの場合、つまり、今回の印刷が通常印刷であると判定した場合には、プリンタドライバ160は画像形成装置100に対して、通常印刷を行わせる。また、ステップS38においてYesの場合、つまり、今回の印刷がRFID印刷であると判定した場合には、次のステップS40に進む。
ステップS40において、プリンタドライバ160は、ICタグ70へのアクセス結果の問い合わせを行うための、アクセス結果問い合わせ信号をRFID−API140に送信する。RFID−API140は、アクセス結果問い合わせ信号を受信すると、ステップS41において、RFIDAPI140は、INIファイル170からアクセス結果を読み出して、アクセス結果を示すアクセス結果信号をプリンタドライバ160に送信する。
ここで、ステップS40、ステップS41において、プリンタドライバ160とRFID−API140によるアクセス結果問い合わせ処理の詳細を図13に示す。ステップS402において、プリンタドライバ160は現在、通信手段50がICタグ70にアクセス中か否かを判定する。ステップS402においてNoの場合、つまり、通信手段50によるICタグ70へのアクセスが終了していれば、アクセス結果問い合わせ処理を終了する。
また、ステップS402においてYesの場合、つまり、通信手段50によるICタグ70へのアクセスが継続中であれば、ステップS404において、プリンタドライバ160はスリープ処理を行い、ステップS406に進む。ステップS406においてNoの場合、つまり、所定時間が経過していなければ、ステップS402に戻り、再度、ICタグ70へのアクセスが継続中であるか否かを判定する。一方、ステップS406において、Yesの場合、つまり、所定時間が経過すれば、アクセス結果問い合わせができぬまま、終了となる。
プリンタドライバ160は、RFID−API140からのアクセス結果信号を受信すると、ステップS42において、プリンタドライバ160中の判定部166が、該アクセス結果信号を参照して、ICタグ70へのアクセスが成功か失敗かを判定する。つまり、判定部166が、通信手段50によるICタグ70の受信手段への書き込み情報の送信(書き込み)などが成功か失敗かを判定する。ステップS42において、Noの場合、つまり、ICタグアクセスが失敗であると判定部166が判定した場合には、ステップS44に進み、プリンタドライバ160は画像形成装置100に対して、印刷処理を終了させるための印刷終了制御信号を送信することが好ましい。また、画像形成装置100の制御部60は、この印刷終了制御信号を受信すると、印刷処理を終了させることが好ましい。
何故なら、ICタグ内の情報は消去でき、通信手段50はICタグ70へのアクセスは何度でも行える。しかし、吐出したインクは、通常、消去できないので、用紙への印字処理は一度しかできない。従って、用紙節約の観点から、ICタグ70へのアクセスが失敗である場合には、画像形成装置100に対して印刷処理(画像の形成)を中止させ、再度、通信手段50へアクセス処理を行わせることが好ましい。
また、ステップS42において、Yesの場合、つまり、ICタグアクセスが成功である場合には、プリンタドライバ160は、ICタグ70のリードライト処理は成功したことを認識する。ステップS46において、プリンタドライバ160は、ステップS6で受信した全ての画像データを画像形成手段23に送信する。ステップS23により用紙が受信可能位置に給紙されたまま(用紙は受信可能位置に位置したまま)、画像形成手段23は待機している。
ステップS48において、画像形成手段23は、プリンタドライバ160からの全ての画像データを基に印刷処理を行う。つまり画像形成装置23は停止状態から可動状態に移行することになる。この印刷処理が終了した時点で、ICタグ70へのRFID印刷(リードライト処理)、および、用紙への印刷処理が終了したことになる。
プリンタドライバ160の処理において、ステップS46終了後は、ステップS49に進む。ステップS49では、プリンタドライバ160は、今回の印刷処理が、RFID印刷か否かを判定する。ステップS49においてYesの場合、つまり、プリンタドライバ160が今回の印刷がRFID印刷であると判定した場合には、ステップS50において、RFID印刷結果を示すRFID印刷結果信号をRFID−API140に送信する。RFID−API140は、RFID印刷結果信号を受信すると、INIファイル170に書き込む。次にステップS51に進む。ステップS51において、プリンタドライバ160は、RFID−API140がロードされているか否かを判定する。ステップS51がYesの場合、つまり、プリンタドライバ160が、RFID−API140がロードされていると判定した場合には、RFID−API140のフリー処理を行わせる。そして、プリンタドライバ160の処理は終了する。
また、ステップS51において、Noの場合、つまり、プリンタドライバ160が、RFID−API140がロードされていないと判定した場合には、ステップS52には進まず、プリンタドライバ160の処理は終了する。
また、ステップS49において、Noの場合、つまり、プリンタドライバ160が今回の印刷がRFID印刷でないと判定した場合には、ステップS50には進まず、ステップS51に進む。
また、ステップS53において、専用アプリ120は、RFID印刷の結果を問い合わせるために、結果問い合わせ信号をRFID−API140に送信する。RFID−API140は、結果問い合わせ信号を受信すると、INIファイル170からRFID印刷結果信号の内容を読み出す。ステップS54において、RFID−API140は、読み出したRFID印刷結果信号の内容を示すRFID印刷結果を通知するためのRFID印刷結果信号を専用アプリ120に送信する。
ここで、図14にステップS53、54のRFID印刷結果問い合わせ処理の内容を詳細に示す。ステップS532において、専用アプリ120は、プリンタドライバ160からのRFID印刷結果信号がRFID−API140に到達しているか否かを判定する。ステップS532においてYesの場合、つまり、RFID印刷結果信号がRFI−API140に到達している場合には、RFID印刷結果問い合わせ処理を終了する。
ステップS532においてNoの場合、つまり、RFID印刷結果信号がRFI−API140に到達していない場合には、ステップS534において、専用アプリ120はスリープ処理を行い、ステップS536に進む。ステップS536において、所定時間が経過したか否かを判定する。ステップS536において、Noの場合、つまり、所定時間が経過していなければ、ステップS532に戻る。また、ステップS536において、Yesの場合、つまり、所定時間が経過していれば、RFID印刷結果問い合わせ処理は、専用アプリ120が、RFID印刷結果を取得できないまま、終了する。
ステップS54の処理終了後、ステップS55において、専用アプリ120は、RFID印刷終了を示すRFID印刷終了信号をRFID−API140に送信し、ステップS56に進む。ステップS56において、専用アプリ120は、通信手段50に対して、ICタグ一覧の破棄をさせる破棄信号および、RFID印刷が終了したことを示す処理終了信号をRFIDドライバ180経由で、通信手段50に送信する。通信手段50が、破棄信号を受信すると、ICタグ一覧を破棄し、処理終了信号を受信すると、RFID印刷が終了したことを認識する。そして、今回の印刷についての全ての処理が終了する。
図15に実施例1の処理の大略の流れを模式的に示す。実施例1の情報処理装置110を用いてRFID印刷を行う際に、まず(1)情報処理装置110が、ブランクデータを画像形成装置100に送信する。そうすると(2)初期位置(例えば、用紙トレイ70内用紙の初期の収容位置)にある用紙を受信可能位置まで、給紙させることができる。また、情報処理装置100は、ブランクデータを画像形成装置110に送信していることから。画像形成手段23は、印字せずに待機状態にある。この待機状態の間に、(3)通信手段50はICタグ70に対してアクセス処理を行う。
また、プリンタドライバ160が画像形成手段23に送信しているデータは、画像データであるブランクデータ(ステップS22参照)および、画像形成させる画像データ(ステップS46参照)である。従って、用紙を受信可能位置まで、給紙させるために、プリンタドライバ160は特殊な信号を送信する必要もない。
よって、RFID印刷を行う際に用紙を受信可能位置まで給紙させるという特殊な機能を画像形成装置100に具備させル必要もない。また、書き込み情報および読み込み情報は、制御部60およびプリンタドライバ160を介さない。従って、通信手段50を着脱可能にすることで、RFID印刷専用の画像形成装置を用いずに(または画像形成装置の設定を変更することなく)、通常印刷を行う画像形成装置によりRFID印刷を行うことができる。つまり、本実施例1の情報処理装置を用いれば、通常印刷しか行えない通常の画像形成装置に通信手段50を取り付けることで、適切なRFID印刷を行うことができる。
また、ステップS46において、プリンタドライバ160が全ての画像データを画像形成装置100に送る際には、画像形成装置100のタイムアウト設定を最大にしておくことが好ましい。タイムアウト設定とは、画像形成処理ができなくなる制限時間を設けることであり、この制限時間は例えば12分間とすればよい。
まず、図16のA'の処理について説明する。ステップS19が終了すると、ステップS82において、プリンタドライバ160は、1バンド分の画像データを画像形成手段23に送信する。次に、プリンタドライバ160は、RFID印刷か否かの判定を行い(ステップS20)RFID印刷でない場合には(ステップS20のNo)、画像形成手段23に通常印刷を行わせる(ステップS21)。また、RFID印刷である場合には(ステップS20のYes)、ステップS84において、プリンタドライバ160は、1つのジョブが入力されてから現時点まで出力したバンド数が総バンド数(入力された全ての画像データのバンド数)の1/αに到達したか否かを判定する。この時点では、1バンド分の画像データしか送信していないので、ステップS84においてNoと判定される。ステップS84においてNoと判定された場合、つまり、到達していないと判定すると、画像形成手段23にステップS82で送信した画像データについて通常印刷を行わせ(ステップS21)、ステップS82に戻る。また、画像形成装置100は、プリンタドライバ160からの1つのバンド分の画像データを受信する度に、用紙を給紙させてもよく、総バンド数の1/αのバンド分の画像データを受信してから用紙を給紙させてもよい。
また、ステップS82、S20、S84を数回繰り返した結果、プリンタドライバ160は、総バンド数の1/α分の画像データを画像形成装置100に送信したとする。そうすると、ステップS84においてYesと判定される。Yesと判定された場合、つまり、現時点まで出力したバンド数が総バンド数の1/αに到達したと判定されると、次のステップS40に進む。また、全ての画像データの1/αが画像形成手段23に送信されると、用紙が受信可能位置に給紙させるように、事前に設定しておく必要がある。
また、全ての画像データの1/αの画像データが画像形成装置100に送信された場合、 1/αの画像データについて印字した後は、画像形成手段23は停止し、残りの画像データが送信されるまで待機状態になる。画像形成手段23が待機状態の間に、通信手段50はステップS24〜ステップS34(図9参照)で示したICタグ70へのリードライト処理を行えばよい。
この実施例2の情報処理装置は、全ての画像データの一部を送信することで、用紙を受信可能位置まで給紙させることができる。従って、実施例1の情報処理装置と同様の効果を得ることができる。また、実施例1のようにブランクデータを生成する必要はない。
そして、ステップS42で、判定部166が、ICタグ70へのアクセスが成功したと判定すると、次の処理ステップS46に進む。ステップS46では残りのデータを送信することになる。
また、この思想は、実施例2にも適用できる。つまり、ステップS42において、判定部166がICタグ70へのアクセスが失敗と判定した場合には、ステップS82(図16参照)に戻り、用紙が、受信可能位置に給紙されるまで、処理を継続する。
以上説明した本実施例の情報処理装置はコンピュータに情報処理プログラムを解読させて実現することができる。この実施例で提案するプログラムはコンピュータが解読可能なプログラム言語によって記述され、磁気ディスク或はCD−ROM等の記録媒体に記録され、これら記録媒体からコンピュータにインストールされるか、又は通信回線を通じてコンピュータにインストールされ、コンピュータに備えられたCPUに解読されて情報処理装置として機能する。具体的には、情報処理装置をCPUに代替させ、当該CPUにテレビ会議プログラムを解読させればよい。
50・・・通信手段
100・・・画像形成装置
110・・・情報処理装置
120・・・専用アプリ
140・・・RFID−API
160・・・プリンタドライバ
180・・・RFIDドライバ
Claims (7)
- 画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、記録媒体に備えられた受信手段へ書き込み情報を送信する通信手段とを備えた画像形成装置に対して、前記書き込み情報を送信する情報処理装置において、
前記受信手段が前記通信手段からの前記書き込み情報を受信できる受信可能位置まで、前記受信手段を備えた記録媒体を移動させるために、ブランクデータを前記画像形成装置に送信する送信部を有する情報処理装置。 - 画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、記録媒体に備えられた受信手段へ書き込み情報を送信する通信手段とを備えた画像形成装置に対して、前記書き込み情報を送信する情報処理装置において、
前記受信手段が前記通信手段からの前記書き込み情報を受信できる受信可能位置まで、前記受信手段を備えた記録媒体を移動させるために、画像データの一部を前記画像形成装置に送信する送信部を有する情報処理装置。 - 前記送信部は、前記受信手段を備えた記録媒体が前記受信可能位置に給紙されるまで、入力された画像データの一部を順次、画像形成装置に送信することを特徴とする請求項1または2記載の情報処理装置。
- 前記画像形成手段が画像を形成し始める記録媒体の位置と、前記受信可能位置が、一致していない場合には、エラー情報を出力する出力部を有することを特徴とする請求項1〜3何れかに記載の情報処理装置。
- 前記通信手段による前記受信手段への書き込み情報の送信が成功か失敗かを判定する判定部を有し、
該判定部が失敗であると判定すると、前記画像形成手段による画像の形成を中止させることを特徴とする請求項1〜4何れかに記載の情報処理装置。 - コンピュータを請求項1〜5何れかに記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
- 請求項6記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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