JP2011039346A - 半導体装置の設計方法、半導体装置、プログラム、及び半導体設計装置 - Google Patents

半導体装置の設計方法、半導体装置、プログラム、及び半導体設計装置 Download PDF

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Abstract

【課題】第1配線の端部に金属膜を埋め込みやすくする。
【解決手段】この半導体装置の設計方法は、配線データ生成工程(ステップS20)、第1補正後データ生成工程(ステップS40)、及びOPC処理工程(ステップS60)を備える。配線データ生成工程(ステップS20)では、第1配線を設計し、第1配線のレイアウトおよび形状を示す配線データを生成する。第1補正後データ生成工程(ステップS40)では、第1の補正ルールに従って、第1配線データに、第1配線の端部を少なくとも幅方向に太らせるための第1の補正パターンデータを付加して第1補正後データを生成する。OPC処理工程(ステップS60)では、第1補正後データに、第2の補正ルールに従って光近接効果補正(Optical Proximity Correction:OPC)を行い、OPC処理後データを生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、設計された配線の形状に補正を行う半導体装置の設計方法、半導体装置、プログラム、及び半導体設計装置に関する。
近年は半導体装置の微細化が進み、これに伴って配線の間隔が狭くなっている。配線の間隔が狭くなると、露光時に光近接効果が生じ、レチクルに設けられた配線パターンをフォトレジスト膜に正確に転写できなくなる。そこで、半導体装置を設計する際、配線パターンに予め光近接効果を相殺するための補正(光近接効果補正:OPC)を加えることが行われている(例えば特許文献1〜4参照)。
特開2001−356465号公報 特開2007−86586号公報 特開2002−55431号公報 特開平11−95406号公報
半導体装置の微細化が進むと、配線も細くなる。配線が細くなると、ダマシン構造を有する配線では、配線溝に金属膜を埋め込む工程において、特に配線溝の端部に金属膜が埋め込まれにくくなり、配線の端部にボイドが発生しやすくなる。このボイドは、製造時にプラグの上に位置している場合のみではなく、製造時にプラグの上に位置していない場合であっても、エレクトロマイグレーションなどによってプラグの上に移動することがあるため、配線とプラグの接続不良の原因になることがある。このため、配線溝の端部に金属膜が埋め込まれやすくする必要がある。
本発明によれば、第1配線を設計し、前記第1配線のレイアウトおよび形状を示す配線データを生成する配線データ生成工程と、
前記第1配線データに、第1の補正ルールに従って、前記第1配線の端部を少なくとも幅方向に太らせるための第1の補正パターンデータを付加して第1補正後データを生成する第1補正後データ生成工程と、
前記第1補正後データに、第2の補正ルールに従って光近接効果補正(Optical Proximity Correction:OPC)を行い、OPC処理後データを生成するOPC処理工程と、
を備える半導体装置の設計方法が提供される。
この半導体装置の設計方法によれば、光近接効果補正を行う前に、第1配線の端部を少なくとも幅方向に太らせている。そして、端部を太らせた後の第1配線のレイアウト及び形状を示すデータである第1補正後データに対して光近接効果補正を行っている。このため、半導体装置の製造時に、光近接効果による配線の変形を抑制して第1配線の端部を太らせることができる。従って、第1配線の端部に金属膜が埋め込まれやすくなる。
本発明によれば、絶縁層と、
前記絶縁層に埋め込まれた第1配線と、
を備え、
前記第1配線の端部は、前記第1配線の直線部分の中央部より1.4倍以上太い半導体装置が提供される。
この半導体装置によれば、第1配線の端部は、第1配線の直線部分の中央部より1.4倍以上太い。このため、第1配線の端部に金属膜が埋め込まれやすくなる。
本発明によれば、コンピュータを、半導体装置の設計を行う半導体製造装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
第1配線のレイアウトおよび形状を示す配線データを取得する機能と、
前記第1配線データに、第1の補正ルールに従って、前記第1配線の端部を少なくとも幅方向に太らせるための第1の補正パターンデータを付加して第1補正後データを生成する第1補正後データ生成機能と、
前記第1補正後データに、第2の補正ルールに従って光近接効果補正を行うOPC機能と、
を実現させるプログラムが提供される。
本発明によれば、第1配線のレイアウトおよび形状を示す配線データを取得する配線データ取得部と、
前記第1配線データに、第1の補正ルールに従って、前記第1配線の端部を少なくとも幅方向に太らせるための第1の補正パターンデータを付加して第1補正後データを生成する第1補正後データ生成部と、
前記第1補正後データに、第2の補正ルールに従って光近接効果補正を行うOPC処理部と、
を備える半導体設計装置が提供される。
本発明によれば、配線の端部に金属膜を埋め込みやすくすることができる。
実施形態に係る半導体装置の設計方法のフローチャートである。 図1に示した処理を行うための半導体設計装置の構成を示すブロック図である。 最小ルール記憶部が記憶しているデータをテーブル形式で示す図である。 (a)は、第1配線と第2配線のレイアウト、付加パターンの形状、及び第2補正パターンの形状の第1例を示す図であり、(b)は配線溝の端部の形状を示す図である。 (a)は、第1配線と第2配線のレイアウト、付加パターンの形状、及び第2補正パターンの形状の第2例を示す図であり、(b)は配線溝の端部の形状を示す図である。 (a)は、第1配線と第2配線のレイアウト、付加パターンの形状、及び第2補正パターンの形状の第3例を示す図であり、(b)は配線溝の端部の形状を示す図である。 第1補正後データ生成部が第1補正後データを生成するときの条件を説明する図である。 第1補正後データ生成部が第1補正後データを生成するときの条件を説明する図である。 第1配線を含む多層配線層の構成の第1例を示す断面図である。 第1配線を含む多層配線層の構成の第2例を示す断面図である。 第1配線を含む多層配線層の構成の第3例を示す断面図である。 第1配線の端部を太らせないときの、第1配線の幅と端部におけるボイドの発生確率の関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施形態に係る半導体装置の設計方法のフローチャートである。この半導体装置の設計方法は、配線データ生成工程(ステップS20)、第1補正後データ生成工程(ステップS40)、及びOPC処理工程(ステップS60)を備える。配線データ生成工程(ステップS20)では、第1配線を設計し、第1配線のレイアウトおよび形状を示す配線データを生成する。第1補正後データ生成工程(ステップS40)では、第1の補正ルールに従って、第1配線データに、第1配線の端部を少なくとも幅方向に太らせるための第1の補正パターンデータを付加して第1補正後データを生成する。OPC処理工程(ステップS60)では、第1補正後データに、第2の補正ルールに従って光近接効果補正(Optical Proximity Correction:OPC)を行い、OPC処理後データを生成する。
半導体装置の配線は、ダマシン法、例えばデュアルダマシン法により形成される。ただし半導体装置の配線はシングルダマシン法により形成されても良い。半導体装置の配線を埋め込む配線溝を形成するためのレチクルは、OPC処理後データに従って作製される。そして配線溝は、このレチクルを用いて形成される。
なお、第1配線の幅は80nm以下である。また上記したレチクルにより製造された半導体装置において、第1配線の端部は第1配線の直線部分の中央部より1.4倍以上太い。このため、第1配線の端部において、配線溝に対する金属膜の埋め込み性が向上する。
図2は、図1に示した処理を行うための半導体設計装置の構成を示すブロック図である。この半導体設計装置は、第1補正後データ生成部16及びOPC処理部18を備える。第1補正後データ生成部16は、図1のステップS40に示した処理を行い、第1補正後データを生成する。OPC処理部18は、図1のステップS60に示した処理を行い、第1補正後データに光近接効果補正を行う。
本実施形態に係る半導体設計装置は、さらに入力部12、配線データ生成部14、配線データ記憶部20、最小ルール記憶部22、第1補正ルール記憶部24、及びOPCルール記憶部26を備える。入力部12は、半導体設計装置の使用者が半導体設計装置に対して各種入力を行うために設けられている。
配線データ生成部14は、入力部12に入力される指示に従って、半導体装置が有する各配線層の配線パターンを設計する。設計される配線パターンには第1配線及び第2配線が含まれる。第2配線は、第1配線と同一層に位置しており、平面視において第1配線の周囲に位置する。
配線データ記憶部20は、配線データ生成部14が生成した配線パターンのデータ、第1補正後データ生成部16が生成した第1補正後データ、及びOPC処理部18が生成したOPC処理後データを互いに対応付けて記憶する。
最小ルール記憶部22は、隣り合う配線の間で確保すべき間隔を示す最小スペースを記憶している。最小スペースは、隣り合う配線それぞれの太さによって異なっている。最小ルール記憶部22が記憶しているデータは、配線データ生成部14及び第1補正後データ生成部16が使用する。
具体的には、配線データ生成部14は、図1のステップS20において、隣り合う配線の間隔が最小スペース以上となるように配線パターンを設計する。また第1補正後データ生成部16は、図1のステップS40において、第1配線の端部と第2配線の間隔が最小スペースより大きいか否かを判断する。そして第1配線の端部と第2配線の間隔が最小スペースより大きいときに、第1補正後データを生成し、第1配線の端部と第2配線の間隔が最小スペースに等しいときに、第1補正後データを生成しない。なお第1補正後データ生成部16は、第1補正後データにおいて第1配線の端部と第2配線の間隔が最小スペース以上となるようにする。
第1補正ルール記憶部24は、第1補正後データ生成部16が第1補正後データを生成するために必要な第1の補正ルール、例えば後述する付加パターンデータと、その付加パターンデータを使用するときの基準を互いに対応付けて記憶している。OPCルール記憶部26は、OPC処理部18がOPC処理後データを生成するために必要な第2の補正ルール、例えば後述する付加パターンデータと、その付加パターンデータを使用するときの基準を互いに対応付けて記憶している。第1補正ルール記憶部24が記憶している第1の補正ルールと、OPCルール記憶部26が記憶している第2の補正ルールは、互いに異なっている。
なお、図2において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略している。図2に示した半導体設計装置の各構成要素は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。半導体設計装置の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置には様々な変形例があることは、当業者には理解されるところである。上記したプログラムは、例えば予めリムーバブルメディアに記憶されており、このリムーバブルメディアからコンピュータにインストールされる。
図3は、最小ルール記憶部22が記憶しているデータをテーブル形式で示す図である。上記したように、最小スペースは、配線の幅によって異なっている。そして最小ルール記憶部22は、配線の幅w別に、最小スペースtを記憶している。そして第1補正後データ生成部16は、図1のステップS40において、第2配線の幅wを取得し、この幅wに対応する最小スペースを最小ルール記憶部22から読み出して使用する。図3においては、配線溝が○○(nm)のときには最小スペースが△△(nm)であり、配線溝が□□(nm)のときには最小スペースが××(nm)であることが示されている。
図4(a)は、第1配線100と第2配線110のレイアウト、第1の補正パターンデータが示す付加パターン122の形状、及びOPC補正時に用いられる第2補正パターン130の形状の第1例を示す図である。本図に示す例では、平面視において、第2配線110は第1配線100の短辺に最も近く、かつその距離tが基準値以下である。このような場合、第1補正後データ生成部16は、第1の補正パターンデータとして長辺用付加パターンデータを用いる。長辺用付加パターンデータは、第1配線100の端部102の長手方向の辺に付加される付加パターン122を示すデータである。第1補正後データ生成部16は、付加パターン122を付加した後の第1配線100と第2配線110の間隔が最小スペース以上となるようにする。そしてOPC処理部18は、付加パターン122を付加した後の第1配線100に対して第2補正パターン130を付加する処理を行う。なおOPC処理部18は、第2補正パターン130の付加に際して最小スペースを考慮しない。
図4(b)は、付加パターン122及び第2補正パターン130を付加した後の第1配線100に従ってレチクルを形成し、このレチクルを用いてレジスト膜の露光及び現像、並びにドライエッチングによる配線溝形成を行ったときの、配線溝の端部の形状を示している。この配線溝は、第1配線100の端部102に対応する部分が、第1配線100の直線部分に対応する部分の中央部より1.4倍以上太くなっているが、第2配線110に近づく方向には広がっていない。またこの配線溝は、直線部分の幅wが80nm以下である。
図5(a)は、第1配線100と第2配線110のレイアウト、付加パターン122,124の形状、及び第2補正パターン130の形状の第2例を示す図である。本図に示す例では、平面視において、第2配線110は第1配線100の端部102の角に最も近く、かつその距離tが基準値以下である。このような場合、第1補正後データ生成部16は、第1の補正パターンデータとして、図4(a)を用いて説明した長辺用付加パターンデータ、及び短辺用付加パターンデータを用いる。短辺用付加パターンデータは、第1配線100の短辺に付加され、幅が第1配線100と等しい付加パターン124を示すデータである。なお端部102の角部には付加パターンが付加されていない。第1補正後データ生成部16は、付加パターン122,124を付加した後の第1配線100と第2配線110の間隔が最小スペース以上となるようにする。そしてOPC処理部16は、付加パターン122,124を付加した後の第1配線100に対して第2補正パターン130を付加する処理を行う。
図5(b)は、付加パターン122,124及び第2補正パターン130を付加した後の第1配線100に従ってレチクルを形成し、このレチクルを用いてレジスト膜の露光及び現像、並びにドライエッチングによる配線溝形成を行ったときの、配線溝の端部の形状を示している。この配線溝も、第1配線100の端部102に対応する部分が、第1配線100の直線部分に対応する部分の中央部より1.4倍以上太くなっているが、第1配線100の角部を第2配線110に近づける方向には広がっていない。またこの配線溝は、直線部分の幅wが80nm以下である。
図6(a)は、第1配線100と第2配線110のレイアウト、付加パターン126の形状、及び第2補正パターン130の形状の第3例を示す図である。本図に示す例では、平面視において、第1配線100の近くには第2配線110が位置しておらず、第1配線100の何れの部分からも第2配線110は基準値以上離れている。このような場合、第1補正後データ生成部16は、第1の補正パターンデータとして、全周付加パターンデータを用いる。全周付加パターンデータは、第1配線100の端部を全周にわたって太らせる付加パターン126を示すデータである。そしてOPC処理部16は、付加パターン126を付加した後の第1配線100に対して第2補正パターン130を付加する処理を行う。
図6(b)は、付加パターン126及び第2補正パターン130を付加した後の第1配線100に従ってレチクルを形成し、このレチクルを用いてレジスト膜の露光及び現像、並びにドライエッチングによる配線溝形成を行ったときの、配線溝の端部の形状を示している。この配線溝も、第1配線100の端部102に対応する部分が、第1配線100の直線部分に対応する部分の中央部より1.4倍以上太くなっている。またこの配線溝は、直線部分の幅wが80nm以下である。
なお、図4(b)、図5(b)、及び図6(b)の各図に示した配線溝の端部の形状は一例である。すなわち図4(a)、図5(a)、及び図6(a)の各図に示した補正を行ったとき、配線溝の端部の形状は、露光条件によってはこれらに示した形状より複雑になる場合がある。ただしいずれの露光条件においても、配線の端部の幅は太くなる。
図7及び図8は、第1補正後データ生成部16が第1補正後データを生成するときの条件を説明する図である。図2を用いて説明したように第1補正後データ生成部16は、第1配線100の端部102と第2配線110の間隔tが最小スペースtminより大きいときに、付加パターン(例えば付加パターン122)を第1配線100に付加して補正後データを生成し、間隔tが最小スペースtminに等しいときに、補正後データを生成しない。
また第1補正後データ生成部16は、複数の第1配線100が並んで配置されている場合は、上記した条件に加え、図7に示すように第1配線100の間隔tが最小スペースtminより大きいときに付加パターン(例えば付加パターン122)を第1配線100に付加して補正後データを生成する。このとき、付加パターンを付加した後の第1配線100の間隔tが最小スペースtmin以上となるようにする。
また図8に示すように、第1配線100の間隔tが最小スペースtminに等しいときには付加パターンを第1配線100に付加せず、補正後データを生成しない。この場合、OPC処理部18は、配線データ生成部14が生成した配線データに対して直接OPC処理を行う。
図9は、第1配線100を含む多層配線層の構成の第1例を示す断面図である。本図に示す例において、第1配線100は、絶縁層120に形成された配線溝に埋め込まれている。そして第1配線100の下面は、絶縁層120に埋め込まれたプラグ140に接続している。プラグ140は、第1配線100を、第1配線100より下層の配線(不図示)、MOSFETトランジスタのゲート電極(不図示)、又は半導体基板に形成された不純物拡散層(不図示)に接続する。
絶縁層120及び第1配線100の上には、絶縁層220が形成されている。絶縁層220には、プラグ240及び配線200が埋め込まれている。プラグ240は、第1配線100を配線200に接続している。
第1配線100の端部102の端からプラグ140の外周面までの最短距離wは、プラグ140,240の直径rより広い。また第1配線100の端部102の端からプラグ240の外周面までの最短距離wは、プラグ140,240の直径rより広い。すなわち第1配線100の端部102は、平面視においてプラグ140,240と重なっていない。
図10は、第1配線100を含む多層配線層の構成の第2例を示す断面図である。本図に示す例は、第1配線100の端部102の端からプラグ240までの距離wが、プラグ140,240の直径r以下である点を除いて、図9に示した例と同様である。第1配線100の端部102の範囲を、第1配線100の長手方向の開放端からプラグ240の直径に等しい幅ほど内側に入った領域までと定義した場合、第1配線100の端部102は、平面視においてプラグ240と重なっている。
図11は、第1配線100を含む多層配線層の構成の第3例を示す断面図である。本図に示す例は、第1配線100の端部102の端からプラグ140までの距離wが、プラグ140,240の直径r以下である点を除いて、図9に示した例と同様である。第1配線100の端部102の範囲を、第1配線100の長手方向の開放端からプラグ240の直径に等しい幅ほど内側に入った領域までと定義した場合、第1配線100の端部102は、平面視においてプラグ140と重なっている。
半導体装置が図10及び図11に示す構造を有する場合、半導体設計装置の配線データ生成部14は、図4〜図6に例示した補正を行う前に、第1配線100の端部102を予め太らせてプラグ140,240の位置ずれに対応できるようにしておく。そして第1補正後データ生成部16は、図4〜図6に例示した補正を行うとき、第1配線100の端部102に付加する付加パターン(例えば図4〜6に示した付加パターン122,124,126)の幅を、図9に示す構造を有する場合と比較して大きくする。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。本実施形態によれば、半導体設計装置の第1補正後データ生成部16が第1配線100の端部102を少なくとも幅方向に太らせた後に、OPC処理部18は光近接効果補正を行っている。このため、半導体装置の製造時に、光近接効果による第1配線100の変形を抑制して第1配線100の端部102を太らせることができる。従って、第1配線100の端部102に金属膜が埋め込まれやすくなる。
特に第1配線100の端部102がコンタクト又はビアとなるプラグ140,240に接続していない場合、一般的に行われているOPC補正などでは端部102を太くする処理は行われない。このため、第1配線100の端部102に金属膜が埋め込まれないという問題が生じやすくなる。これに対して本実施形態では、第1補正後データ生成部16が付加パターンを生成するため、第1配線100の端部102に金属膜が埋め込まれやすくなる。
また、第1補正後データ生成部16は、太らせた後の端部102とその周囲に位置する配線との間隔が最小スペース以上となるようにする。具体的には、第1補正後データ生成部16は、端部102とその周囲に位置する配線との間隔が最小スペースである場合には第1補正後データの生成処理を行わない。また第1補正後データ生成部16は、第1補正後データにおいても第1配線100の端部102とその周囲に位置する配線の間隔が最小スペース以上となるようにする。このため、最小ルールを満たすことにより最適なOPC処理が施され、半導体装置の製造時に第1配線100が変形することを抑制して第1配線100の端部102を太らせることができる。
図12は、第1配線100の端部102を太らせないときの、第1配線100の幅と端部102におけるボイドの発生確率の関係を示すグラフである。第1配線100の幅が90nmである場合、端部102にはボイドがほとんど発生しない。しかし第1配線100の幅が70nmの場合には端部102にボイドがある程度発生し、第1配線100の幅が50nmの場合には端部102にボイドがかなりの確立で発生する。本図から、本実施形態による効果は、配線幅が80nm以下の場合に顕著になることがわかる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
12 入力部
14 配線データ生成部
16 第1補正後データ生成部
18 OPC処理部
20 配線データ記憶部
22 最小ルール記憶部
24 第1補正ルール記憶部
26 OPCルール記憶部
100 第1配線
102 端部
110 第2配線
120 絶縁層
122 付加パターン
124 付加パターン
126 付加パターン
130 第2補正パターン
140 プラグ
200 配線
220 絶縁層
240 プラグ

Claims (14)

  1. 第1配線を設計し、前記第1配線のレイアウトおよび形状を示す配線データを生成する配線データ生成工程と、
    第1の補正ルールに従って、前記第1配線データに、前記第1配線の端部を少なくとも幅方向に太らせるための第1の補正パターンデータを付加して第1補正後データを生成する第1補正後データ生成工程と、
    前記第1補正後データに、第2の補正ルールに従って光近接効果補正を行い、OPC処理後データを生成するOPC処理工程と、
    を備える半導体装置の設計方法。
  2. 請求項1に記載の半導体装置の設計方法において、
    前記第1補正後データ生成工程において、
    前記第1配線の端部と前記第1配線の端部の周囲に位置する第2配線の間隔が、隣り合う配線の間で確保すべき間隔を示す最小スペースより大きいときに、前記第1配線の端部と前記第2配線の間隔が最小スペース以上となるように前記補正後データを生成し、
    前記第1配線の端部と前記第2配線の間隔が最小スペースに等しいときに、前記補正後データを生成しない半導体装置の設計方法。
  3. 請求項2に記載の半導体装置の設計方法において、
    前記第1配線と前記第2配線の間隔に適用される前記最小スペースは、前記第2配線の幅によって異なる半導体装置の設計方法。
  4. 請求項2又は3に記載の半導体装置の設計方法において、
    平面視で、前記第2配線が前記第1配線の短辺に最も近く、かつその距離が基準値以下のときに、前記第1の補正パターンデータとして前記第1配線の端部の長手方向の辺に付加される長辺用付加パターンデータを用いる半導体装置の設計方法。
  5. 請求項2又は3に記載の半導体装置の設計方法において、
    平面視で、前記第2配線が前記第1配線の端部のうち角部に最も近く、かつその距離が基準値以下のときに、
    前記第1の補正パターンデータとして、
    前記第1配線の短辺に付加され、幅が前記第1配線と等しい短辺用付加パターンデータと、
    前記第1配線の端部の長手方向の辺に付加される長辺用付加パターンデータと、
    を用いる半導体装置の設計方法。
  6. 請求項2又は3に記載の半導体装置の設計方法において、
    平面視で、前記第2配線が前記第1配線の端部の何れの場所からも基準値以上離れているときに、前記第1の補正パターンデータとして、前記第1配線の端部を全周にわたって太らせる全周付加パターンデータを用いる半導体装置の設計方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一つに記載の半導体装置の設計方法において、
    前記第1配線の幅は80nm以下である半導体装置の設計方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の半導体装置の設計方法において、
    前記第1補正後データは、製造される前記第1配線の端部が、前記第1配線の直線部分の中央部より1.4倍以上太くなるように生成される半導体装置の設計方法。
  9. 絶縁層と、
    前記絶縁層に埋め込まれた第1配線と、
    を備え、
    前記第1配線の端部は、前記第1配線の直線部分の中央部より1.4倍以上太い半導体装置。
  10. 請求項9に記載の半導体装置において、
    前記第1配線の幅は80nm以下である半導体装置。
  11. 請求項9又は10に記載の半導体装置において、
    前記第1配線の端部は、コンタクト又はビアに接続していない半導体装置。
  12. コンピュータを、半導体装置の設計を行う半導体製造装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    第1配線のレイアウトおよび形状を示す配線データを取得する機能と、
    前記第1配線データに、第1の補正ルールに従って、前記第1配線の端部を少なくとも幅方向に太らせるための第1の補正パターンデータを付加して第1補正後データを生成する第1補正後データ生成機能と、
    前記第1補正後データに、第2の補正ルールに従って光近接効果補正を行うOPC機能と、
    を実現させるプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムにおいて、
    第1補正後データ生成機能は、
    前記第1配線の端部と前記第1配線の端部の周囲に位置する第2配線の間隔が、隣り合う配線の間で確保すべき間隔を示す最小スペースより大きいときに、前記補正後データを生成し、
    前記第1配線の端部と前記第2配線の間隔が最小スペースに等しいときに、前記補正後データを生成しないプログラム。
  14. 第1配線のレイアウトおよび形状を示す配線データを取得し、前記第1配線データに、第1の補正ルールに従って、前記第1配線の端部を少なくとも幅方向に太らせるための第1の補正パターンデータを付加して第1補正後データを生成する第1補正後データ生成部と、
    前記第1補正後データに、第2の補正ルールに従って光近接効果補正を行うOPC処理部と、
    を備える半導体設計装置。
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CN104991415A (zh) * 2015-07-22 2015-10-21 上海华力微电子有限公司 针对特定重复图形的光学临近效应修正方法
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