JP2011034723A - リチウム電池及びそれを用いた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】パッケージ圧がゼロ又は小さくても高性能の全固体リチウム電池を提供する。
【解決手段】正極層10、固体電解質層20及び負極層30を備えるリチウム電池1であって、パッケージ圧が0〜1MPaであり、大気圧下、最大歪みが200μm以下であることを特徴とするリチウム電池。
【選択図】図1

Description

本発明はリチウム二次電池に関し、さらにそれを備えた電子機器に関する。
近年、ビデオカメラ、携帯電話、ポータブルパソコン等の携帯機器の普及に伴い、二次電池の需要が高まっている。現行のリチウムイオン二次電池には、電解質として有機系電解液が主に用いられている。
有機系電解液は高いイオン伝導度を示すものの、電解液が液体でかつ可燃性であることから電池として用いた場合、漏洩、発火等の危険性が懸念されている。次世代リチウムイオン二次電池用電解質として、より安全性の高い固体電解質の開発が期待されている。
全固体電池を実現するために、固体電解質の開発が精力的に行なわれているが、イオン伝導度が有機系電解液に比べて一般的に小さく、実用化が難しいのが現状である。
固体電解質として室温で高いイオン伝導度(10−3Scm−1)を示す材料としてLiNをベースとするリチウムイオン伝導性セラミックが報告されているが、分解電圧が低く3V以上で作動する全固体電池を構成することが困難であった。
硫化物系固体電解質としては、特許文献1に10−4Scm−1台の固体電解質を開示されており、また特許文献2ではLiSとPから合成された電解質で同様に10−4Scm−1台のイオン伝導性が開示されている。特許文献3ではLiSとPを68〜74モル%:26〜32モル%の比率で合成した硫化物系結晶化ガラスで10−3Scm−1台のイオン伝導性を実現している。
酸化物系固体電解質も各種提案されているが、10−4〜5Scm−1台のイオン伝導性であり、満足できるものではなかった。
上記特許文献のように正極、負極、固体電解質に粉体を適用する場合、電池性能(高容量、高電圧、サイクル特性)を向上させるためには、各粒子層の充填率を上げる必要があり、そのため高圧力下で成型する必要があった。また、上記特許文献に記載の電池では、高圧のパッケージ圧をかけなければ、電池として駆動しないという問題があった。
特許文献4では、正極及び固体電解質層を室温〜250℃程度の雰囲気下で750〜2000MPaの高圧力成型することにより、見かけ密度を95%以上とし、電解液を適用した電池と同等の性能まで高めることを開示している。しかし、加圧条件が非常に高圧であるため、作製できる電池の面積が制限される上、加圧装置も特殊なプレス機を必要とする。
また、駆動時に圧力(パッケージ圧)を印加する方法が検討されている。
特許文献5では全固体電池素子に対して50〜1000kgf/cmの圧力を印加し、外装体と密着させた電池を提案している。
特許文献6では全固体電池素子を挟持する支持板を配置し、1.5〜200MPa(実施例の数値に直す)の圧力を印加し、締め付けることにより界面が取れなくなるのを防ぐ方法が開示されている。
このように全固体電解質では、性能維持も含め挟持板とビスにより加圧することで界面の接触を維持することが必要な状況であった。しかし、駆動時に締め付け状態を維持するには、余分な挟持板やビスが必要であり、省スペース化ができない上に、モバイル等の移動機器においては重量が増加するため望ましくなかった。
特開平4−202024号公報 特開2002−109955号公報 特開2005−228570号公報 特開2008−91328号公報 特開2000−106154号公報 特開2008−103284号公報
本発明では、パッケージ圧がゼロ又は小さくても駆動する全固体リチウム電池を提供することを課題とする。
本発明によれば、以下のリチウム電池等が提供される。
1.正極層、固体電解質層及び負極層を備えるリチウム電池であって、
パッケージ圧が0〜1MPaであり、
大気圧下、最大歪みが200μm以下であることを特徴とするリチウム電池。
2.前記正極層、固体電解質層及び負極層のうち少なくとも1つが粒子を含むことを特徴とする1に記載のリチウム電池。
3.1又は2に記載のリチウム電池を搭載したことを特徴とする電子機器。
本発明によれば、パッケージ圧がゼロ又は小さくても駆動する全固体リチウム電池を提供することができる。
本発明のリチウム電池の一実施形態を示す略式縦断面図である。 リチウム電池の最大歪みを示す縦断面図であり、(a)は弓形変形の最大歪み、(b)は太鼓形変形の最大歪み、(c)は波形変形の最大歪み、(d)はそり形変形の最大歪みを示す。 そり形変形しているリチウム電池の縦断面図である。 実施例1で得られたリチウム電池のX線CT結果を示す図である。 実施例2で得られたリチウム電池のX線CT結果を示す図である。 比較例1で得られたリチウム電池のX線CT結果を示す図である。 比較例2で得られたリチウム電池のX線CT結果を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ただし、本発明は下記の実施形態に何ら限定されるものではない。
図1は、本発明のリチウム電池の一実施形態を示す図であり、リチウム電池の電解質層の平面方向に対し垂直方向の略式断面図(以下、縦断面図という)である。
リチウム電池1は、電池素子3が、正極集電体5及び負極集電体7により挟持されている。電池素子3は、正極層10及び負極層30からなる一対の電極層間に固体電解質層20がある。
本発明では、パッケージ圧は0〜1MPaである。パッケージ圧は、充放電駆動時に印加される圧力をいい、電池積層面に対して垂直方向に一軸方向に加える圧である。
本発明のリチウム電池は、大気圧下、最大歪みが200μm以下である。最大歪みとは、正極側最大変位と負極側最大変位の和である。素子の歪み方には、図2(a)に示す弓形、図2(b)に示す太鼓形、図2(c)に示す波形、図2(d)に示すそり形の4種類がある。図2(a)〜(d)の正極側電池素子の両端部A,A’点及び負極側電池素子の両端部B,B’点を結び、正極側最大変位aと負極側最大変位bをこの直線からの垂直方向距離(a+b)を求め、その和を求め、その和を最大歪みとする。
最大歪みは200μm以下が望ましく、150μm以下がさらに望ましい。最大歪みが200μmを超えると集電体との接点が取れなくなり、電池としての駆動することが困難となる。また、最大歪みが200μmを超えて大きくなると素子としての形状を保てなくなり、割れの原因となる。
また、下記式(1)に従うことが好ましい。
K/L≦1.06×10−3…(1)
下記式(2)に従うことがより好ましい。
K/L≦3.70×10−3…(2)
ここで、Kは、最大歪み(mm)、Lは、観察した断面の面積(mm)を示す。
また、図3に示すように、電解質層の平面方向に対する垂直方向の断面の直線(断面の辺をつなぐ直線)の内、長さが長いものから、複数の直線を選択し、垂直方向の断面を選択する。そして、選択した断面の最大歪み(図3では(a+b))を測定する。
好ましくは、式(3)を満たし、より好ましくは式(4)を満たす。
M/N≦1.29×10−2…(3)
M/N≦4.52×10−2…(4)
ここで、Mは最大歪みの長さ(mm)、Nは選択した直線の長さの平均(mm)を意味する。
最大歪みは、成型した電池素子を脱圧(圧力を開放した状態)し適宜ラミネートフィルム等で封止した後、X線CT法により断面観察をすることで計測する。
加圧成型後に素子を取り出す際に割れや剥離により素子自体が崩れてしまう場合、厚みにも依るが素子作製用の冶具(樹脂製,碍子製、金属製等)ごと観察することができるため、敢えて取り出す必要はない。
X線CT法では積算画像からデータ画像を得るため、画像上で正確な距離数値を得ることができる。
本発明のリチウム電池は、好ましくは、正極層、固体電解質層及び負極層のうち、少なくとも1つが粒子を含む。
例えば、固体電解質層は固体電解質粒子を堆積させた後、適切な荷重をかける等により成型する。このとき固体電解質層の膜厚としては特に制限を受けないが、10〜1000μmが望ましい。
例えば、電極層(正極層及び負極層)は電極活物質粒子と固体電解質粒子を含み、粉体を堆積させた後、適切な荷重をかける等により成型する。このとき電極層の膜厚としては特に制限を受けないが、10〜200μmが望ましい。
固体電解質層に用いられる固体電解質は特に限定されず、例えばポリマー電解質、無機電解質化合物、又はこれらの混合体からなる材料を用いることができる。好ましくは、硫化物系や酸化物系の無機電解質化合物であり、より好ましくは、イオン伝導性に優れる硫黄、リン及びリチウムを少なくとも含む硫化物系固体電解質が適用できる。
硫化物系固体電解質の例としては、特開平4−202024等に記載の固体電解質が使用できる。具体的にはLiSと、SiS、GeS、P、Bのいずれかとから成る固体電解質に、適宜、LiPO、ハロゲン、ハロゲン化合物を添加して用いる。硫黄、リン、リチウムからなる硫化物系固体電解質の製造方法としては、特開2005−228570に記載されるようにLiSとPを原料とし、メカニカルミリング法(以下MM法)により合成する方法が簡便であり好適である。より具体的には、LiSを70モル%、Pを30モル%の比率で混合し、遊星型ボールミルを用いたMM法により硫化物系固体電解質ガラスが得られる。
その後、得られた硫化物系固体電解質ガラスを所定の温度で熱処理することにより、結晶成分を含有する硫化物系固体電解質ガラスセラミックが合成される。熱処理温度は、好ましくは190℃〜340℃、より好ましくは195℃〜335℃、特に好ましくは200℃〜330℃である。
このようにして得られた結晶成分を含有する硫化物系固体電解質ガラスセラミックのイオン伝導度は、7.0×10−4〜5.0×10−3(S/cm)程度である。
正極層に用いられる正極活物質として、特に限定されるものではないが、LiCoO,LiNiCoO,LiNiO,LiNiMnCoO,LiFeMnO,LiMnNiO,LiMn,LiNiMnO,LiNiVO,LiCrMnO,LiCoVO,LiCoPO,LiFePO,LiFe(SO,LiNi0.8Co0.15Al0.05等の遷移金属複合酸化物リチウム塩が用いられる。これら正極活物質と固体電解質の混合物である正極合材も使用できる。
正極合材は正極活物質と固体電解質を混合して作製する。割合は、正極活物質の重量%として、50wt%〜90wt%が好ましく、さらに好ましくは60wt%〜80wt%である。混合する方法としては、特に限定されず、乾燥紛体をメノウ乳鉢等で混ぜる方法や有機溶媒を加えて混合する方法等適宜選択すればよい。
負極層に用いられる負極活物質として、特に限定されるものではないが、黒鉛やグラファイト等の炭素材料やSn金属、In金属、Li金属等を好適に用いることができる。より具体的には、天然黒鉛や各種グラファイト、Sn,Si,Al,Sb,Zn,Bi等の金属粉、SnCu,SnCo,SnFe、Ti−Sn、Ti−Si等の金属合金粉、酸化物(Li4/3Ti5/3O)、窒化物(LiCoN)等の化合物が挙げられ、これらと固体電解質の混合物である負極合材も使用できる。
負極合材は負極活物質と固体電解質を混合して作製する。割合は、負極活物質の重量%として、40wt%〜80wt%が好ましく、さらに好ましくは50wt%〜80wt%である。混合する方法としては、乾燥紛体をメノウ乳鉢等で混ぜる方法や有機溶媒を加えて混合する方法等適宜選択すればよい。
集電体としては、Cu、Mg、SUS鋼、Ti、Fe、Co、Ni、Zn、Al、Ge、In、Li又はこれらの合金等からなる板状体や箔状体等を使用できる。正極集電体と負極集電体は同一でも異なっていてもよい。
本発明に用いる電池素子は、正極層、固体電解質層、負極層を貼り合せ成型することにより製造することができる。成型する方法としては、各部材を堆積させた後、一括して加圧・圧着する方法、ロール間を通して加圧する方法等の他、各層を個別に成型した後に重ね合わせ一括して成型する方法等がある。
平均クラック長さを抑制した電池素子は、その材料種や積層方法により異なるが、成型時の圧力を調整する方法、各層を単独で成型後に積層する方法、加圧下熱処理を行なう方法、加圧下充放電サイクル処理を数回行なう方法等で得ることができる。
接合面でのイオン伝導性を損なわない程度に接着物質を介して成型してもよい。また、固体電解質や活物質の結晶構造等に変化が及ばない程度に加熱融着処理を施してもよい。
本発明によれば、上述のリチウム電池を搭載した電子機器が提供される。電子機器としては、特に限定されるものではないが、携帯電話やモバイルパソコン等のモバイル機器や、電気自動車や電動自転車等の移動機器、電動工具等が挙げられる。
実施例1
市販のLiS及びP(アルドリッチ製)をモル比70:30で混合し、遊星型ボールミルにより硫化物系固体電解質ガラスを得た。その後、300℃にて2時間処理して結晶成分を含有する硫化物系固体電解質ガラスセラミックを得た。得られた硫化物系固体電解質ガラスセラミックのイオン伝導度は、1.3×10−3S/cmであった。
得られた固体電解質ガラスセラミック粒子と正極活物質であるLiNi0.8Co0.15Al0.05を重量比で30wt%:70wt%で混合して正極合材とした。
また、得られた固体電解質ガラスセラミック粒子と負極活物質である黒鉛粉末を重量比で40wt%:60wt%で混合して負極合材とした。
作製した固体電解質ガラスセラミック粒子200mgを直径15.5mmの金属金型に投入して20MPaの圧力で加圧成型した。さらに上記正極合材100mgを投入して再び60MPaで加圧成型し、正極合材の反対側から上記負極合材を62.4mg投入して再度60MPaで加圧成型することでリチウム二次電池素子を得た。
作製したリチウム二次電池素子(パッケージ圧は、0MPaである)をX線CT観察した結果が図4である。金属製の台座上に素子を置いた状態でアルミラミネートにより封止しX線CTで観察した。上側が正極、下側が負極である。素子両端部を結び、垂直方向への各最大変位を計測した。その結果、正極側最大変位が0μmと負極側最大変位が53μmとなり、これらの和で定義される最大歪みは53μmであった。
また、上記M/Nは3.4×10−3であった。
上記素子の両面を集電体としてTiホイルで挟み電池を得た(パッケージ圧は、0MPaである)。以下の方法に従いこの電池を評価した。
電池を0.2mA/cmの電流密度で充電後、0.2mA/cmで放電し、そのときの放電容量を測定した。この充放電工程を20回繰り返し行ない、初回と20回目の放電容量の変化から容量維持率を求めた。
充電時のカット電圧は4.2V、放電時のカット電圧は1.5Vであった。容量は、時間毎に得られた電流量を正極活物質重量で規格化したmAh/gで計測した。放電開始電圧は、放電開始直後の電圧値を計測した。
さらに比較のために、電池に20MPaの圧力を印加した状態で0.2mA/cmの電流密度で充電後、0.2mA/cmで放電し、そのときの放電容量も測定した。この充放電工程を20回繰り返し行ない、初回と20回目の放電容量の変化から容量維持率を求めた。
放電容量は、時間毎に得られた電流量(mAh)を正極活物質重量(g)で割った値であり、単位は、mAh/gである。容量維持率は、下記式に従う。
A=B/C×100
ここで、Aは容量維持率(%)、Bは第20回サイクル後の放電の際の放電容量(mAh/g)、Cは第1回目のサイクル時の放電の際の放電容量(mAh/g)である。
結果を表1及び表2に示す。
電池素子作製時に生じた反りや歪み、剥離やクラックは、20MPaのパッケージ圧力により接点が取れる形に改善され、ほぼ性能を取り戻した。
実施例2
直径15.5mmの金属金型を用い、固体電解質の成型圧を10MPa、片面に正極合材投入後の成型圧を40MPa、もう一方に負極合材投入後の成型圧を40MPaにした以外は実施例1と同様にしてリチウム二次電池素子を得た。
得られたリチウム二次電池素子を実施例1と同様にX線CT観察した結果が図5である。この場合は、上側が負極、下側が正極である。台座が歪んでおり水平が保たれていないが同様に観察視野内のクラックを全て見出しその長さを計測した。同様に残り3視野についても計測した。正極側最大変位が0μmと負極側最大変位が53μmとなり、これらの和で定義される最大歪みは53μmであった。
また、上記M/Nは3.4×10−3であった。
実施例1と同様に電池を作製し電池評価した。結果を表1及び表2に示す。
比較例1
直径15.5mmのPET製金型を用い、固体電解質の成型圧を20MPa、片面に正極合材投入後の成型圧を70MPa、もう一方に負極合材投入後の成型圧を70MPaにした以外は実施例1と同様にしてリチウム二次電池素子を得た。
成型後に抜き出すのが困難であったため、得られたリチウム二次電池素子をそのままX線CT観察した結果が図6である。上側が負極、下側が正極である。正極側最大変位が386μmと負極側最大変位が562μmとなり、これらの和で定義される最大歪みは948μmであった。
また、上記M/Nは6.1×10−2であった。
実施例1と同様に電池を作製し電池評価した。結果を表1及び表2に示す。
比較例2
直径15.5mmのPET製金型を用い、固体電解質の成型圧を10MPa、片面に正極合材投入後の成型圧を20MPa、もう一方に負極合材投入後の成型圧を20MPaにした以外は実施例1と同様にしてリチウム二次電池素子を得た。
得られたリチウム二次電池素子をそのままX線CT観察した結果が図7である。上側が負極、下側が正極である。正極側最大変位が246μmと負極側最大変位が387μmとなり、これらの和で定義される最大歪みは633μmであった。
また、上記M/Nは4.1×10−2であった。
実施例1と同様に電池を作製し電池評価した。結果を表1及び表2に示す。
比較例3
直径15.5mmのPET製金型を用い、固体電解質の成型圧を10MPa、片面に正極合材投入後の成型圧を70MPa、もう一方に負極合材投入後の成型圧を70MPaにした以外は実施例1と同様にしてリチウム二次電池素子を得た。
得られたリチウム二次電池素子をそのままX線CT観察した正極側最大変位が316μmと負極側最大変位が457μmとなり、これらの和で定義される最大歪みは773μmであった。
また、上記M/Nは5.0×10−2であった。
実施例1と同様に電池を作製し電池評価した。結果を表1及び表2に示す。
本発明のリチウム電池は、携帯電話やモバイルパソコン等のモバイル機器や、電気自動車や電動自転車等の移動機器、電動工具等に使用できる。
1 リチウム電子
3 電池素子
5 正極集電体
7 負極集電体
10 正極層
20 固体電解質層
30 負極層

Claims (3)

  1. 正極層、固体電解質層及び負極層を備えるリチウム電池であって、
    パッケージ圧が0〜1MPaであり、
    大気圧下、最大歪みが200μm以下であることを特徴とするリチウム電池。
  2. 前記正極層、固体電解質層及び負極層のうち少なくとも1つが粒子を含むことを特徴とする請求項1に記載のリチウム電池。
  3. 請求項1又は2に記載のリチウム電池を搭載したことを特徴とする電子機器。
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