JP2011033758A - トナー搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水平管路の上方側に配設された上部補給管路(第1垂直管路)内でトナー詰まりが生じないようにする。
【解決手段】トナーを水平方向に搬送するための水平管路21と、水平管路21の第1個所で当該水平管路21から上方へ延設され、上部から自由落下するトナーを水平管路21へ導くための上部補給管路22と、水平管路21の第1個所と異なる第2個所で当該水平管路21から下方へ延設され、水平管路21内のトナーを下方へ自由落下させるための下部補給管路23と、水平管路21内のトナーを下部補給管路23内へ搬送するトナー搬送手段40と、第1個所に配設され、トナー搬送手段40のトナー搬送動作に連動して上部補給管路22内で略水平方向に向けて揺動する掻き落とし部54を含む針金部材52を有するトナー掻き落とし構造50とを備えて構成されている。
【選択図】図6

Description

トナーを管路に沿って上位から水平路を介し下位へ搬送するトナー搬送装置およびこのトナー搬送装置が適用された画像形成装置に関するものである。
従来、特許文献1に記載されているようなトナー搬送装置が知られている。このトナー搬送装置は、各色のトナーが充填された複数のトナーコンテナ(特許文献1ではトナー補給容器)と、各トナーコンテナに対応してその下位にそれぞれ配設された複数の現像装置との間に介設されるものである。
かかるトナー搬送装置は、各トナーコンテナの底部に設けられたトナーを補給するための各補給口から垂下された複数の第1垂直管路と、これら各第1垂直管路の下端部がそれぞれ連結された水平管路と、この水平管路および下部の各現像装置間にそれぞれ介設された複数の第2垂直管路とを備えている。
水平管路には、各色のトナーが混ざり合わないように、複数の仕切壁が設けられている。従って、水平管路における隣設された仕切壁間には、その色のトナーを対象とした第1および第2垂直管路が配設されている。そして、水平管路には、回転軸が各仕切壁を貫通したトナー搬送部材が内装されている。隣り合った仕切壁間には、回転軸に同心で螺旋羽根が取り付けられている。従って、第1垂直管路から水平管路内へ落下したトナーは、螺旋羽根が回転軸回りに回転することにより水平管路内を第2垂直管路へ向かって搬送され、当該第2垂直管路を落下して現像装置に供給される。
ところで、第2垂直管路は、通常、第1垂直管路より長尺に設定されていることから、トナーはこの第2垂直管路で詰まり易い。かかる第2垂直管路でのトナーの詰まりを解消させるべく、特許文献1のトナー搬送装置にあっては、第2垂直管路に対応した位置の回転軸に突起を設け、この突起を含むようにしてコイルスプリングが回転軸に吊持されている。こうすることで、回転軸が回転すると、第2垂直管路内のコイルスプリングは、回転軸回りに一体回転する突起に誘導されて上下動するため、たとえ第2垂直管路内でトナーの詰まりが発生しても、このコイルスプリングの上下動によってこの詰まりは解消される。
特開2009−20267号公報
ところで、上記のようなトナー搬送装置にあっては、第2垂直管路内でトナーが詰まることは防止されるが、第1垂直管路内でのトナーが詰まる場合もある。しかしながら第1垂直管路は、第2垂直管路に比べて短尺であること、および第1垂直管路の上流端には、トナーコンテナ側のトナー搬送スクリュー部材が臨まされているため、かかる第1垂直管路内に上下動するコイルスプリングを設けることは困難であり、結果として第1垂直管路内でのトナーの詰まりを有効に防止することができないという問題点が存在した。
本発明は、従来のこのような状況に鑑みなされたものであって、水平管路の上方側に配設された第1垂直管路内でのトナーの詰まりを解消することが可能なトナー搬送装置およびこのトナー搬送装置が適用された画像形成装置を提供することを目的としている。
このような目的を達成するべくなされた本発明に係るトナー搬送装置は、トナーを水平方向に搬送するための水平管路と、前記水平管路の第1個所で当該水平管路から上方へ延設され、上部から自由落下するトナーを水平管路へ導くための第1垂直管路と、前記水平管路の前記第1個所と異なる第2個所で当該水平管路から下方へ延設され、水平管路内のトナーを下方へ自由落下させるための第2垂直管路と、前記水平管路内のトナーを前記第2垂直管路内へ搬送するトナー搬送手段と、前記第1個所に配設され、トナー搬送手段のトナー搬送動作に連動して前記第1垂直管路内で略水平方向に向けて揺動する揺動部を備えたトナー掻き落とし部材とを備えることを特徴とするものである(請求項1)。
かかる構成によれば、水平管路内でトナー搬送手段が搬送動作を行うと、トナー掻き落とし部材の揺動部が、第1垂直管路内でトナー搬送手段の搬送動作に連動して揺動するため、第1垂直管路内を自由落下中のトナーは、この揺動しているトナー掻き落とし部材との干渉で横方向に振られることになり、この激しい運動によってトナーが第1管路内で詰まることが防止される。
上記の構成において、前記トナー搬送手段は、トナー搬送方向に延びる回転軸と、前記回転軸の周りに形成されたスパイラルフィンとを備え、前記掻き落とし部材は、両端が揺動可能に支持される線状部材で形成され、前記スパイラルフィンは、少なくとも前記第1個所に対応して形成され、前記線状部材は、前記回転軸周りに回転する前記スパイラルフィンとの干渉で前記揺動部が揺動されるように構成されていることが好ましい(請求項2)。
かかる構成によれば、第1垂直管路から自由落下したトナーは、水平管路内において回転軸回りに回転しているスパイラルフィンによって水平管路内を第2垂直管路へ向けて搬送される。そして、線状部材の揺動部は、回転軸回りに回転しているスパイラルフィンとの干渉で揺動するため、第1垂直管路内でトナーの詰まりが生じることはない。
かかる構成において、前記線状部材は、両端にそれぞれ同心で形成された被支持部と、前記各被支持部間において被支持部の径方向に向けて延設され、かつ、前記スパイラルフィンとの干渉で前記揺動部を揺動させる干渉部とを備え、前記揺動部は、前記第1垂直管路内に少なくとも一部が挿入されていることが好ましい(請求項3)。
かかる構成によれば、スパイラルフィンが回転軸回りに回転すると、線状部材は、その干渉部のスパイラルフィンとの干渉および干渉解除が繰り返されることで揺動する。これにより線状部材の構成用紙である揺動部も被支持部回りに揺動する。このように線状部材にスパイラルフィンとの干渉で被支持部回りに揺動する干渉部を設けることで、線状部材の揺動部の揺動構造を簡単なものにすることができる。
上記の構成において、前記水平管路は、上面が開放状態の管路本体と、この管路本体の上面を塞ぐ蓋体とを備え、前記第1垂直管路は、前記蓋体に設けられ、前記蓋体に前記線状部材の被支持部を軸心回りに回動可能に支持する軸支部材が設けられていることが好ましい(請求項4)。
かかる構成によれば、蓋体を管路本体から外した状態で線状部材の被支持部を蓋体に設けられた軸支部材に装着した後に、当該蓋体を管路本体に装着することで、線状部材を水平管路内に装着することができ、線状部材の組み付け作業の作業性を向上させることができる。
上記の構成において、前記線状部材の揺動部は、前記第1垂直管路の内壁面との衝突で弾性変形し得るように前記被支持部と直交する方向の長さ寸法が設定されていることが好ましい(請求項5)。
かかる構成によれば、第1垂直管路内で揺動する線状部材の揺動部は、揺動動作により最大限に振れた状態で第1垂直管路の内壁面と衝突して弾性変形するため、蓄積された弾性力により大きな力で内壁面から跳ね返ることができ、これによって第1垂直管路内のトナーの詰まりをより確実に防止することができる。
本発明に係る画像形成装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載のトナー搬送装置と、前記第1垂直管路の上流端に接続されトナーが充填されるトナーコンテナと、前記第2垂直管路の下流端に接続されトナーを像担持体へ供給する現像装置とを含むことを特徴とするものである(請求項6)。
かかる構成によれば、トナーコンテナから排出されたトナーは、第1垂直管路内での詰まりが有効に防止されるため、結果としてトナーコンテナから現像装置へのトナーの補給を円滑に行うことができる。
本発明に係るトナー搬送装置によれば、水平管路内でトナー搬送手段が搬送動作を行うと、トナー掻き落とし部材の揺動部が、第1垂直管路内でトナー搬送手段の搬送動作に連動して揺動するため、第1垂直管路内を自由落下中のトナーは、この揺動しているトナー掻き落とし部材と干渉する。これによりトナーが第1管路内で詰まることを防止することができ、結果として下流側の所定の装置へのトナーの供給を円滑に行うことができる。従って、上流側の装置から第1垂直管路を介して導出されたトナーが水平管路を通って第2垂直管路から下流側の装置に供給されなくなるような不都合の発生を有効に防止することができる。
本発明に係るトナー搬送装置が適用された画像形成装置の一実施形態を示す外観視の斜視図であり、メンテナンスドアーが閉止された状態を示している。 図1に示す画像形成装置のメンテナンスドアーが開放された状態を示す斜視図である。 図1および図2に示す画像形成装置の内部構造の概略を説明するための正面断面視の説明図である。 本発明に係るトナー搬送装置の一実施形態を示す分解斜視図である。 図4に示すトナー搬送装置の組み立て斜視図である。 図5のVI−VI線断面図である。 トナー掻き落とし構造の一実施形態を示す一部切り欠き斜視図である。 トナー掻き落とし構造の作用を説明するためにトナー搬送装置を断面視で示した説明図であり、(A)は、針金部材が起立した状態、(B)は、スクリューフィーダの回転軸回りの時計方向へ向かう回転によってスパイラルフィンが針金部材の第1水平部に干渉し始めた状態、(C)は、スクリューフィーダの回転継続によってスパイラルフィンが針金部材を第1および第2端水平軸部回りに反時計方向に向けて最大限回転させた状態、(D)は、スクリューフィーダの回転継続によってスパイラルフィンが針金部材の第1水平部から外れた状態、(E)は、回転の継続によってスクリューフィーダが針金部材に対するつぎの揺動処理に向かいつつある状態をそれぞれ示している。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態につき詳細に説明する。図1および図2は、本発明に係るトナー搬送装置が適用された画像形成装置の一実施形態を示す外観視の斜視図であり、図1は、メンテナンスドアーが閉止された状態、図2は、メンテナンスドアーが開放された状態をそれぞれ示している。また、図3は、図1および図2に示す画像形成装置の内部構造の概略を説明するための正面断面視の説明図である。なお、図1〜図3において、X方向を左右方向、Y方向を前後方向といい、特に−Xを左方、+Xを右方、−Yを前方、+Yを後方という。
まず、図1および図2に示すように、画像形成装置10は、いわゆる胴内排紙型と称される複写機であり、装置本体11に画像形成部12と、定着部13と、用紙貯留部14と、用紙排出部15と、画像読取部16と、操作部17とが設定されて構成されている。そして、特に前記用紙排出部15は、画像読取部16の下部で装置本体11の一部が凹没されることによって形成され、これによって当該画像形成装置10が胴内排紙型と称されている。
前記装置本体11は、外観視で直方体状を呈した下部本体111と、この下部本体111の上方に対向配置された扁平な直方体状を呈する上部本体112と、この上部本体112と前記下部本体111との間に介設された連結部113とを備えている。前記連結部113は、下部本体111と上部本体112との間に用紙排出部15を形成させた状態で両者を互いに連結するための構造物であり、下部本体111の左部および後部から立設され、平面視でL字状を呈している。前記上部本体112は、その左部および後部がかかる連結部113の上端部に支持されている。
そして、前記下部本体111には、画像形成部12、定着部13および用紙貯留部14が内装されているとともに、前記上部本体112には画像読取部16が設けられている。前記操作部17は、本実施形態においては、上部本体112の前縁部から前方に向かって突設されている。
前記用紙貯留部14は、装置本体11の右側壁に開閉自在に設けられた手差しトレイ141と、装置本体11内における露光装置124より下方位置に挿脱可能に装着された用紙トレイ142とを備えている。用紙トレイ142には複数枚の用紙Pが積層されてなる用紙束P1が貯留される。本実施形態では、用紙トレイ142は1段で設けられているが、2段以上設けてもよい。
前記手差しトレイ141は、下部が支持軸141a(図3)回りに回動可能に軸支され、手差しの給紙口を閉止するべく起立した閉止姿勢(図1)と、右方へ向かって突出した開放姿勢(図3)との間で姿勢変更可能とされている。かかる手差しトレイ141は、開放姿勢に姿勢設定された状態で1枚ずつの用紙Pの手差し給紙に供される。
前記用紙排出部15は、下部本体111と上部本体112との間に形成されている。かかる用紙排出部15は、下部本体111の上面に形成された排紙トレイ151を有し、画像形成部12からのトナー画像が転写された用紙Pは、定着部13で定着処理が施された後に連結部113の下部からこの排紙トレイ151へ向けて排出される。
前記画像読取部16は、上部本体112の上面開口に装着された、原稿を載置するためのコンタクトガラス161と、このコンタクトガラス161に載置された原稿を押さえる開閉自在の原稿押さえカバー162と、コンタクトガラス161に載置された原稿の画像を走査して読み取る走査機構163(図3)とを備えている。
そして、走査機構163によって読み取られた原稿画像のアナログ情報は、デジタル信号に変換された後に後述する露光装置124へ向けて出力され、画像形成部12での画像形成処理に供される。
前記操作部17は、画像形成処理に関する処理情報を入力操作するためのものであり、用紙Pの処理枚数を入力するためのテンキー171やその他の各種の操作キー、さらにはタッチ入力を行うためのLCD(Liquid crystal display)172等が設けられている。
また、前記下部本体111の前面には、開閉可能なメンテナンス用のメンテナンスドアー19が設けられている。このメンテナンスドアー19は、後述のトナーコンテナ18を新旧交換するときや、搬送中の用紙Pが詰まったとき(すなわち、ジャムが発生したとき)のジャム解消作業のときなどに、図2に示すように開放される。
かかるメンテナンスドアー19には、トナーコンテナ18に向けて突設された操作レバー181を押圧するための複数(本実施形態では4本)の押圧ロッド191が設けられている。そして、メンテナンスドアー19が閉じられることにより、これらの押圧ロッド191が操作レバー181を下方に向けて押圧することで、閉止姿勢に姿勢設定されていた操作レバー181が開放姿勢に姿勢変更されるようになされている。
以下、図3を基に画像形成装置10の内部構造についてその概要を説明する。前記画像形成部12は、用紙貯留部14から給紙された用紙Pにトナー画像を形成させるものである。本実施形態では、画像形成部12には、上流側(図2の紙面の右方)から下流側へ向けて順次配設された、マゼンタ色のトナーを用いるマゼンタ用画像形成部12Mと、シアン色のトナーを用いるシアン用画像形成部12Cと、イエロー色のトナーを用いるイエロー用画像形成部12Yと、ブラック色のトナーを用いるブラック用画像形成部12Kとが備えられている。
そして、前記各画像形成部12M,12C,12Y,12Kには、感光体ドラム121と、当該感光体ドラム121へトナーを供給する現像装置122とがそれぞれ備えられている。感光体ドラム121は、周面に静電潜像およびこの静電潜像に沿ったトナー像(可視像)を形成させるためのものである。
各感光体ドラム121は、図3において反時計方向へ向けて回転しつつ対応した現像装置122からトナーの供給を受け、その周面に静電潜像に沿ったトナー像が形成される。各現像装置122には、前記排紙トレイ151と後述する中間転写ベルト125との間の空間に着脱可能に装着されたトナーコンテナ18からトナー搬送装置20を介してトナーが補給される。
前記トナーコンテナ18は、マゼンタ用、シアン用およびイエロー用のいわゆるカラートナー用のものは、同一の形状および容量に設定されているのに対し、ブラックトナー用のものは、カラートナー用のものより大容量に設定されている。このようにされるのは、各カラートナーに比べてブラックトナーの使用量が多いためである。
各トナーコンテナ18の底部には、内部のトナーを補給するためのトナー補給口182が設けられている。各トナーコンテナ18が下部本体111に装着された状態で、マゼンタ〜イエロートナー用のトナーコンテナ18のトナー補給口182間の距離はそれぞれ同一に設定されているのに対し、イエロー用のトナーコンテナ18のトナー補給口182とブラックトナー用のトナーコンテナ18のトナー補給口182との間の距離は、カラートナー用のトナーコンテナ18のトナー補給口182間の距離より長くなっている。これは、ブラックトナー用のトナーコンテナ18がカラートナー用のトナーコンテナ18より大容量だからである。
このようにトナーコンテナ18は、トナーの種類によってその容量が異なっているのに対し、現像装置122は、同一形状でかつ同一容量のものがトナー搬送装置20の直下位置に同一ピッチで配設されている。かかる各現像装置122には、トナー搬送装置20からのトナーを中継するトナー中継管122aがそれぞれ等ピッチで設けられている。従って、トナー補給口182とトナー中継管122aとは、必ずしも上下で対向されている訳ではない。このことが、トナーコンテナ18からのトナーを円滑に現像装置122へ補給するべくトナーコンテナ18と現像装置122との間にトナー搬送装置20が介設されている所以である。
各感光体ドラム121の直下位置には帯電装置123がそれぞれ設けられているとともに、各帯電装置123の下方位置に露光装置124が設けられている。そして、各感光体ドラム121は、前記帯電装置123によって周面が一様に帯電され、コンピュータ等から入力された画像データに基づく各色に対応したレーザー光が前記露光装置124から帯電後の感光体ドラム121の周面に照射される。これにより、各感光体ドラム121の周面に静電潜像が形成される。この感光体ドラム121の周面の静電潜像に現像装置122から供給されたトナーが積層されることにより、当該感光体ドラム121の周面にトナー像が形成される。
各感光体ドラム121の上方位置には、中間転写ベルト125が設けられている。この中間転写ベルト125は、図3における左側の駆動ローラ125aと同右側の従動ローラ125bとの間に張設され、この下側面(図1において左方へ向けて移動する部分)が各感光体ドラム121の周面に当接している。この中間転写ベルト125は、その外周面に像担持面が設定され、各感光体ドラム121にそれぞれ対応して設けられた転写ローラ126によって感光体ドラム121の周面に押し付けられた状態で各感光体ドラム121と同期しながら駆動ローラ125aと従動ローラ125bとの間を周回する。
また、本実施形態においては、駆動ローラ125aと従動ローラ125bとの間であって、従動ローラ125b側へ寄った位置にテンションローラ125cが設けられている。このテンションローラ125cは、中間転写ベルト125に張力を与えるものであり、図略の付勢部材の付勢力で上方へ向かって付勢されている。
従って、中間転写ベルト125の上方を向いている部分(図3において右方へ向けて移動するベルト)は、このテンションローラ125cにより上方へ押し上げられ、これによって中間転写ベルト125は、当該テンションローラ125cの部分が山頂になった山形形状になっている。
そして、中間転写ベルト125が周回することによりその表面に対しマゼンタ用画像形成部12Mの感光体ドラム121によるマゼンタトナーのトナー像の転写が行なわれ、ついで中間転写ベルト125の同一位置にシアン用画像形成部12Cの感光体ドラム121によるシアントナーのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、ついで中間転写ベルト125の同一位置にイエロー用画像形成部12Yの感光体ドラム121によるイエロートナーのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、最後のブラック用画像形成部12Kの感光体ドラム121によるブラックトナーのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、これによって中間転写ベルト125の表面にカラーのトナー像が形成される。この中間転写ベルト125の表面に形成されたカラーのトナー像が用紙貯留部14から搬送されてきた用紙Pに転写されることになる。
また、各感光体ドラム121の図3における左方位置には当該感光体ドラム121の周面の残留トナーを除去して清浄化するドラムクリーニング装置127が設けられている。このドラムクリーニング装置127によって清浄化処理された感光体ドラム121の周面は、新たな帯電処理のために帯電装置123へ向かうことになる。
ドラムクリーニング装置127で感光体ドラム121の周面から取り除かれた廃トナーは、所定の経路を通って支持枠体60内の回収容器に回収される。
画像形成部12の図3における左方位置には、上下方向に延びる用紙搬送路110が形成されている。この用紙搬送路110には、適所に搬送ローラ対102が設けられ、用紙貯留部14からの用紙Pがこの搬送ローラ対102の駆動で駆動ローラ125aに掛け回されている中間転写ベルト125へ向けて搬送される。かかる用紙搬送路110には、駆動ローラ125aと対向した位置に中間転写ベルト125の表面と当接した第2転写ローラ103が設けられている。そして、用紙搬送路110を搬送されつつある用紙Pは、中間転写ベルト125と第2転写ローラ103とに押圧挟持され、これによって中間転写ベルト125上のトナー像が当該用紙Pに転写される。
前記定着部13は、画像形成部12で転写された用紙P上のトナー像に対し定着処理を施すものである。かかる定着部13は、内部に加熱源である通電発熱体を備えた加熱ローラ131と、図3における左方でこの加熱ローラ131と対向配置された定着ローラ132と、この定着ローラ132および前記加熱ローラ131間に張設された定着ベルト133と、この定着ベルト133を介して前記定着ローラ132と対向配置された加圧ローラ134とを備えている。
そして、中間転写ベルト125のトナー像が転写された後に定着部13へ供給された用紙P上のトナー像は、当該用紙Pが加圧ローラ134と高温の定着ベルト133との間を通過しつつある間に定着ベルト133からの熱を得て定着処理が施される。
定着処理の完了したカラー印刷済みの用紙Pは、定着部13の上部から延設された排紙搬送路114を通って装置本体11の頂部に設けられた排紙トレイ151へ向けて排出される。
前記用紙貯留部14は、前記のとおり装置本体11の図3における右側壁に開閉自在に設けられた手差しトレイ141と、装置本体11内における露光装置124より下方位置に挿脱可能に装着された用紙トレイ142とを備えている。用紙トレイ142には複数枚の用紙Pが積層されてなる用紙束P1が貯留される。
前記手差しトレイ141は、用紙Pを1枚ずつ手差し操作で画像形成部12へ向けて給紙するためのものであり、普段は図1に示すように装置本体11の右壁面に収納されているが、手差しで給紙するときのみ、図3に示すように、壁面から引き出されて手差し給紙に供される。
前記用紙トレイ142は、上面が全面開口の箱体を備えて構成され、複数枚の用紙Pが積層されてなる用紙束P1が貯留可能になっている。かかる用紙トレイ142に貯留された用紙束P1の最上位の用紙Pは、下流端(図3における左端)の上面が用紙束P1からピックアップローラ143の駆動で用紙搬送路110へ向けて繰り出される。そして、用紙トレイ142から1枚ずつ繰り出された用紙Pは、搬送ローラ対102の駆動で用紙搬送路110を通って画像形成部12における第2転写ローラ103と中間転写ベルト125との間のニップ部へ向けて送り込まれることになる。
本実施形態においては、二次転写(中間転写ベルト125の下側面上のカラー画像が駆動ローラ125aの位置における中間転写ベルト125と第2転写ローラ103とのニップ部で用紙Pに転写されること)が行われた後の中間転写ベルト125上に残留している残留トナーを取り除いて清浄化するための、ベルトクリーニング装置128が、前記従動ローラ125bに対応した位置に設けられている。
そして、本実施形態においては、下部本体111内であって感光体ドラム121や中間転写ベルト125等の画像形成部12の各構成要素より前方位置に支持枠体60(図3に二点差線で表示)が配設されている。
この支持枠体60には、トナー搬送装置20が備えられている。このトナー搬送装置20は、各トナーコンテナ18から中間転写ベルト125の下方位置に配設された各現像装置122へ向けてトナーを搬送するためのものである。支持枠体60には、さらに図略の廃トナー回収管路と、図略の廃トナー貯留槽とが設けられている。前記廃トナー回収管路は、各感光体ドラム121に対応して設けられた複数のドラムクリーニング装置127および中間転写ベルト125に対応して設けられた1つのベルトクリーニング装置128からの廃トナーを廃トナー貯留槽へ向けて搬送するためのものである。そして、前記廃トナー貯留槽は、前記廃トナー回収管路の下流端に接続されている。
下部本体111内に装着された前記各トナーコンテナ18は、その前端部分がこの支持枠体60の上面に支持される(図8参照)。支持枠体60に支持されたトナーコンテナ18は、操作レバー181が横臥姿勢に姿勢設定されることにより装着状態がロックされる。
以下、図4〜図6を基に、必要に応じて他の図面も参照しながら、トナー搬送装置20について説明する。図4は、本発明に係るトナー搬送装置20の一実施形態を示す分解斜視図であり、図5は、その組み立て斜視図である。また、図6は、図5のVI−VI線断面図である。なお、図6〜図6におけるXおよびYによる方向表示は、図1の場合と同様(−X:左方、+X:右方、−Y:前方、+Y:後方)である。
まず、図4に示すように、トナー搬送装置20は、トナー搬送用筐体30に、トナーを水平方向(本実施形態では左右方向)へ搬送するための水平管路21と、この水平管路21から上方へ向けて延設された複数(本実施形態では4つ)の上部補給管路(第1垂直管路)22と、前記上部補給管路221から下方へ向けて延設された下部補給管路(第2垂直管路)23と、前記水平管路21内のトナーを下部補給管路23内へ搬送するトナー搬送手段40と、前記各上部補給管路22内のトナーの詰まりを解消させるべく上部補給管路22内で後述の針金部材(線状羽材(トナー掻き落とし部材))52が水平方向に向けて揺動するトナー掻き落とし構造50とを備えた基本構成を有している。
前記上部補給管路22は、各画像形成部12M,12C,12Y,12Kに応じて4つが設けられている。かかる上部補給管路22は、水平管路21における前記各トナー補給口182に対向した位置(第1個所)から上方へ向けて延設され、トナーを上部からの自由落下で水平管路21へ導くものである。
また、前記下部補給管路23は、前記水平管路21における前記各上部補給管路22が設けられている第1個所とは異なる位置であって、前記トナー中継管122aに対応した位置(第2個所)からそれぞれ下方へ向けて延設されている。かかる各下部補給管路23の下流端は、対応した各トナー中継管122aへそれぞれ接続されている。従って、水平管路21内のトナーは、対応した各下部補給管路23内およびトナー中継管122a内を自由落下してそれぞれ対応した現像装置122へ補給される。
前記トナー搬送用筐体30は、図2および図3に示すように、下部本体111における中間転写ベルト125の前面側に、支持枠体60の構成要素として設けられている。かかるトナー搬送用筐体30は、上面が前面に亘って開放された左右方向に長尺の筐体本体(管路本体)31と、この筐体本体の上面開口を閉止する蓋体32と、トナー搬送手段40の後述の回転軸42を軸支するための軸受け部材33とを備えている。
前記筐体本体31は、底部が二重構造とされており、下部底板311と、この下部底板311の若干上方位置に形成された円弧底板312とを備えている。そして、かかる筐体本体31は、前記下部底板311の左右方向に延びる長尺側の縁部から円弧底板312の前後の縁部を介して立設された前後方向一対の長尺側壁313と、これら一対の長尺側壁313の左縁部間に架設された左短尺側壁314と、前記一対の長尺側壁313の右縁部間に架設された右短尺側壁315とを備えている。
前記下部底板311には、左右方向に等ピッチで下方へ向けて正面視で(−Y方向から見て)逆台形状に膨設された、各画像形成部12M,12C,12Y,12Kに対応する4つの膨設部311aが設けられている。トナー搬送用筐体30は、これらの膨設部311aが装置本体11に形成された適所に嵌り込むことによって位置決め状態で画像形成装置10に装着することができる。
前記円弧底板312は、端面視で上に凹の円弧状に形成されている。かかる円弧底板312と前記膨設部311aの平面視で中央部に対応した位置との間には、下部補給管路23を形成するための下部管路用筒体316が架設されている。かかる円弧底板312の左右方向へ延びる曲率中心線に沿う状態で、後述の回転軸42が左短尺側壁314と右短尺側壁315との間に架設されている。
前記左短尺側壁314は、筐体本体31の端面形状と同一になるように寸法設定されている。かかる左短尺側壁314は、前後方向の中央部が上下方向に向けて全長に亘り切断され、これによって前後に分断することができる。かかる左短尺側壁314の各片割れ板の対向面における円弧底板312の曲率中心線に対応した位置には、それぞれ回転軸42を摺接状態で嵌め込むための半円凹部314aが凹設されている。これら一対の半円凹部314aが合わされることによって軸支孔314bが形成される。
そして、各片割れ板を合わせて回転軸42を一対の半円凹部314aで挟持することによって、当該回転軸42が左短尺側壁314の軸支孔314bに軸支された状態になる。
因みに、右短尺側壁315は、当初から下部底板311,円弧底板312および一対の長尺側壁313と一体的に形成されている。また前板315には、回転軸42を軸支するための軸支孔は設けられていない。
前記蓋体32は、筐体本体31の上面開口を全面に亘って閉止する平板状の蓋体本体321と、この蓋体本体321の左右方向に延びる長尺側の縁部から下方に向かって延設されることによって形成された左右方向に延びる前後一対の側板322とを備えている。一対の側板322間の内寸法は、前記筐体本体31の一対の長尺側壁313間の外寸法より僅かに大きめに設定されている。これら一対の側板322で一対の長尺側壁313を挟み込むようにすることで、蓋体32を筐体本体31に装着することができる。
このような蓋体32の蓋体本体321には、左右方向に延びる中心線上に、所定の間隔を空けて上部補給管路22を形成するための複数(本実施形態では4つ)の上部管路用筒体323が上方に向かって突設されている。かかる各上部管路用筒体323にトナーコンテナ18のトナー補給口182が対向されることにより、トナーコンテナ18内のトナーがトナー補給口182および上部管路用筒体323を通ってトナー搬送装置20内に導入される。
因みに、トナーコンテナ18には、トナー補給口182を開閉するための図略のシャッタ部材が設けられている。このシャッタ部材は、当該トナーコンテナ18を装置本体11に装着すると、装置本体11側の所定の干渉部材と干渉することにより、トナー補給口182が自動的に開放されるとともに、トナーコンテナ18を装置本体11から取り外すと、前記干渉が解除されてしてトナー補給口182が自動的に閉止されるように構成されている。
前記軸受け部材33は、トナー搬送手段40の後述の回転軸42を軸支するためのものであり、一対の長尺側壁313間であって円弧底板312上に装着される。かかる軸受け部材33は、前後で面対称に形成された一対の片割れ軸受331が合体されることによって形成されている。
片割れ軸受331は、略上半分が直方体状に形成され、前後寸法が一対の前板313間の内寸法の1/2に設定されている。また、片割れ軸受331の略下半分は、端面視で円弧底板312の曲率中心および曲率径寸法を共有するように設定された円弧部332を有している。
そして、面対称に設定された一対の片割れ軸受331のそれぞれ対向した接合面333における円弧底板312の曲率中心に対応した位置には、当該曲率中心と同心で左右方向へ延びる半円凹部334がそれぞれ凹設されている。これらの半円凹部334の曲率径寸法は、回転軸42が摺接状態で嵌り込み得る寸法に設定されている。このような半円凹部334の左右方向の中央位置には、同心でさらに切り込まれて形成した半円溝334aが設けられている。
このような軸受け部材33は、一対の片割れ軸受331の各半円凹部334で回転軸42を挟持した状態で、筐体本体31の一対の長尺側壁313間に嵌め込まれることにより、筐体本体31に装着される。この軸受け部材33の筐体本体31内での位置決めを行うとともに、装着状態を固定するために、片割れ軸受331の上半分の前後の外面側には、ビスBを螺着するためのネジ孔331aが螺着されている。
一方、筐体本体31の長尺側壁313および蓋体32の側板322には、それぞれ前記ネジ孔331aに対応した位置にそれぞれビスBを通すための挿通孔313a,322aがそれぞれ穿設されている。
従って、軸受け部材33を筐体本体31内に装着した後に、蓋体32を筐体本体31に被せた状態で、ビスを挿通孔313a,挿通孔322aに差し通してネジ孔331aに螺着し締結することにより、蓋体32および軸受け部材33が筐体本体31に固定される。そして、隣設された軸受け部材33間および最も右側の軸受け部材33と右短尺側壁315との間には、それぞれ対象となるトナーを搬送するための専用の水平管路21が形成される。
前記トナー搬送手段40は、各上部補給管路22を通ってトナーコンテナ18から筐体本体31内の水平管路21へ自然落下したトナーをそれぞれ対応する下部補給管路23へ搬送するためのものである。かかるトナー搬送手段40は、軸受け部材33を介して水平管路21に内装されるスクリューフィーダ41と、このスクリューフィーダ41を軸心回りに駆動回転させる駆動モータ45とを備えている。
前記スクリューフィーダ41は、左右方向へ延びる回転軸42と、この回転軸42の周面から突設された4組のスパイラルフィン43とを備えている。回転軸42は、長さ寸法が前記筐体本体31のそれより若干長めに設定され、左端部が左短尺側壁314から半円軸支孔314bを介して左方へ突出される。
かかる回転軸42における各軸受け部材33の片割れ軸受331の半円溝334aに対応した部分には、当該各半円溝334aに摺接状態で嵌り込むフランジ421がそれぞれ設けられている。従って、各フランジ421に半円溝334aを外嵌するようにして各一対の片割れ軸受331の接合面333同士を合わせ、この状態の複数の軸受け部材33を筐体本体31内に嵌め込むことによって、複数の軸受け部材33によって軸支された回転軸42が筐体本体31に装着される。
引き続き、蓋体32を筐体本体31に被せてその上面開口を閉止した状態で、蓋体32の側板322に穿設された挿通孔322aおよび筐体本体31の長尺側壁313に穿設された挿通孔313aにビスBを差し通し、軸受け部材33のネジ孔331aに当該ビスBを螺着して締結することにより、回転軸42は、位置決め状態で軸心回りに回転可能に筐体本体31内に装着される。
このような回転軸42の左端部には、後述のウオームギヤ46に噛合されるウオームホイール44が一体的に同心で外嵌されている。
前記各スパイラルフィン43は、トナーを左方から右方へ向けて移動させる左螺旋フィン431と、トナーを右方から左方へ向けて移動させる右螺旋フィン432と、これら左右の螺旋フィン431,432間に介設されたトナーを移動させない中立フィン433とを備えている。
左螺旋フィン431は、回転軸42を端面から見て螺旋が反時計方向に回りながら視認者から遠ざかるように形成された螺条のことである。これに対し右螺旋フィン432は、回転軸42を端面から見て螺旋が時計方向に回りながら視認者から遠ざかるように形成された螺条のことである。これらに対し中立フィン433は、回転軸42と平行に延びるように形成された突条のことである。
そして、本実施形態においては、回転軸42は、左端面視で軸心回りに時計方向に回転されるため、左螺旋フィン431の位置にあるトナーは、右方へ向けて搬送され、右螺旋フィン432の位置にあるトナーは、左方へ向けて搬送されることになる。これに対し中立フィン433の位置にあるトナーは、いずれの方向へも搬送されることがない。中立フィン433は、前記下部補給管路23に対応した位置に設けられる。
このようにスパイラルフィン43として左螺旋フィン431、右螺旋フィン432および中立フィン433が採用されているのは以下の理由による。すなわち、複数のトナーコンテナ18の並設ピッチと、複数の現像装置122の並設ピッチとが異なるため、水平管路21を介して上部補給管路22と下部補給管路23と上下で対向させることができず、従って、筐体本体31内の隣設された軸受け部材33間のいずれの位置に落とされても、落とされた位置から下部補給管路23へ向かわせるようにするためである。
そして、本実施形態においては、図6に示すように、マゼンタ用画像形成部12Mの現像装置122へマゼンタトナーを補給する管路に関し、上部補給管路22は水平管路21の左方位置に設けられ、下部補給管路23は、水平管路21の中央部に設けられている。従って、上部補給管路22を通って水平管路21に導入されたマゼンタトナーは、まず、左螺旋フィン431によって右方へ向けて搬送され、中立フィン433の位置で下部補給管路23へ導入される。下部補給管路23をオーバーランしたマゼンタトナーは、右螺旋フィン432によって押し戻され、下部補給管路23へ導入される。
また、シアン用画像形成部12Cの現像装置122へシアントナーを補給する管路に関しては、上部補給管路22は、水平管路21の中央部に設けられ、これによって下部補給管路23と上下で対向した状態になっている。従って、上部補給管路22を通って水平管路21に導入されたマゼンタトナーは、中立フィン433を介して下部補給管路23へ直接導入されるのであるが、このとき中立フィン433との衝突で左方へ向かったトナーは、左螺旋フィン431によって下部補給管路23へ搬送され、同右方へ向かったトナーは、右螺旋フィン432によって下部補給管路23へ搬送されることになる。
また、イエロー用画像形成部12Yの現像装置122へイエロートナーを補給する管路に関しては、上部補給管路22は水平管路21の右方位置に設けられ、下部補給管路23は、水平管路21の中央部に設けられている。従って、上部補給管路22を通って水平管路21に導入されたイエロートナーは、まず、右螺旋フィン432によって左方へ向けて搬送され、中立フィン433の位置で下部補給管路23へ導入される。下部補給管路23をオーバーランしたマゼンタトナーは、左螺旋フィン431によって押し戻され、下部補給管路23へ導入される。
さらに、ブラック用画像形成部12Kの現像装置122へブラックトナーを補給する管路に関しては、上部補給管路22は水平管路21の左方位置に設けられ、下部補給管路23は、水平管路21の中央部に設けられている。従って、上部補給管路22を通って水平管路21に導入されたブラックトナーは、まず、右螺旋フィン432によって左方へ向けて搬送され、中立フィン433の位置で下部補給管路23へ導入される。下部補給管路23をオーバーランしたブラックトナーは、右螺旋フィン432によって押し戻され、下部補給管路23へ導入される。
このように、上部補給管路22と下部補給管路23との間の上下の位置関係は、各画像形成部12M,12C,12Y,12Kによって相違するのであるが、中立フィン433に対応する位置に下部補給管路23を設けることは共通している。これによって、水平管路21内のいずれの位置に上部補給管路22が設けられても、トナーは、スクリューフィーダ41によって下部補給管路23へ向かわされるため、トナーが水平管路21の隅に堆積するような不都合が生じることはない。
前記駆動モータ45は、トナー搬送用筐体30の左後方にその駆動軸451を前記回転軸42と直交させた横置き状態で据え付けられている。かかる駆動モータ45の駆動軸451には、前記ウオームホイール44と噛合するウオームギヤ46が同心で一体回転可能に外嵌されている。かかる駆動モータ45は、ウオームギヤ46を介して回転軸42を左面視で軸心回りに時計方向に向けて回転させるように駆動される。
以下、トナー掻き落とし構造50にについて図7を基に必要に応じて他の図面も参照しながら説明する。図7は、トナー掻き落とし構造50の一実施形態を示す一部切り欠き斜視図である。なお、図7におけるXおよびYによる方向表示は、図1の場合と同様(−X:左方、+X:右方、−Y:前方、+Y:後方)である。
因みに、図7に示すトナー掻き落とし構造50は、マゼンタ用画像形成部12M,シアン用画像形成部12Cおよびブラック用画像形成部12Kに対応した上部補給管路22に向けられたものである。これに対しイエロー用画像形成部12Yに設けられたトナー掻き落とし構造50は、マゼンタ用、シアン用およびブラック用画像形成部12M,12C,12Kのトナー掻き落とし構造50と左右対称に形成されているが、その構成は、左右が逆転しているだけでマゼンタ用、シアン用およびブラック用画像形成部12M,12C,12Kのトナー掻き落とし構造50と同様である。
図7に示すように、トナー掻き落とし構造50は、上部管路用筒体323の直下位置を挟むように蓋体本体321の裏面側から垂下された左右方向一対のブラケット(軸支部材)51と、これら一対のブラケット51間に架設された針金部材52とを備えて構成されている。
前記一対のブラケット51は、蓋体本体321の左右方向に延びる中心線の上方位置に設けられている。前記中心線は、平面視で上部管路用筒体323の左方へ延びる直径と一致している。ブラケット51の上下寸法は、スクリューフィーダ41のスパイラルフィン43と干渉しない長さに設定されている。このような各ブラケット51には、その適所に左右方向へ延びる揺動支点孔511がそれぞれ穿設されている。
前記針金部材52は、径寸法が前記揺動支点孔511の孔径寸法より僅かに小さい針金が所定の形状に折り曲げられることによって形成されている。かかる針金部材52は、一方の端部(図7に示す例では左方の端部)に形成された第1端水平軸部(被支持部)521と、この第1端水平軸部521の左端部から若干右方に寄った位置で直角に折り曲げられることによって形成された第1径部522と、第1端水平軸部521と平行になるように第1径部522から右方へ向かって直角に折り曲げられて形成された第1水平部523と、第1径部522と平行になるように第1水平部523の揺動支点孔511側へ向けて右端部から直角に折り曲げられて形成された第1径部522より長尺の第2径部524と、この第2径部524の先端から第1水平部523と平行になるように右方へ向けて直角に折り曲げられて形成された第2水平部525と、この第2水平部525の先端(右端)から第2径部524と平行になるように直角に折り曲げられて形成した第3径部526と、この第3径部526の先端から前記第1端水平軸部521と同心になるように右方へ向かって折り曲げられて形成された第2端水平軸部(被支持部)527とを備えている。
前記第1径部522は、長さ寸法が揺動支点孔511の孔心と、回転軸42の周面との間の距離より僅かに短めに設定されている。前記第1水平部523は、その右端部が平面視で上部補給管路22内に相当距離(具体的には上部管路用筒体323の内径寸法の略1/4)だけ入り込む長さ寸法に設定されている。前記第2径部524は、その先端(上端)が上部管路用筒体323内の上半分の位置にまで入り込み得る長さに設定されている。
前記第2水平部525は、上部管路用筒体323の内径寸法の略半分の長さに設定されている。前記第3径部526は、第2水平部525の右端とブラケット51の揺動支点孔511の孔心線との間の距離と等しい長さ寸法に設定されている。前記第2端水平軸部527は、第3径部526の先端(下端)と右側のブラケット51との間の距離より若干長めに設定されている。
第1および第2水平軸部521,527の各先端部には、それぞれCリング55が装着され、これによって針金部材52は、各ブラケット51から抜け止めされている。
そして、第1径部522、第1水平部523および第2径部524の一部によってスパイラルフィン43と干渉する干渉部53が形成されているとともに、第2径部524の残部、第2水平部525および第3径部526によって上部補給管路22内で詰まったトナーを掻き落とす掻き落とし部(揺動部)54が形成されている。
そして、干渉部53は、それ自体の重量によって、スパイラルフィン43と干渉していないときには、第1端水平軸部521から垂下して掻き落とし部54を起立させるように重量設定されている。
以下、図8を基にトナー掻き落とし構造50の作用について説明する。図8は、トナー掻き落とし構造50の作用を説明するためにトナー搬送装置20を断面視で示した説明図であり、図8(A)は、針金部材52が起立した状態、図8(B)は、スクリューフィーダ41の回転軸42回りの時計方向へ向かう回転によってスパイラルフィン43が針金部材52の第1水平部523に干渉し始めた状態、図8(C)は、スクリューフィーダ41の回転継続によってスパイラルフィン43が針金部材52を第1および第2端水平軸部521,527回りに反時計方向に向けて最大限回転させた状態、図8(D)は、スクリューフィーダ41の回転継続によってスパイラルフィン43が針金部材52の第1水平部523から外れた状態、図8(E)は、回転の継続によってスクリューフィーダ41が針金部材52に対するつぎの揺動処理に向かいつつある状態をそれぞれ示している。なお、図8におけるYによる方向表示は、図1の場合と同様(−Y:前方、+Y:後方)である。
まず、スクリューフィーダ41と針金部材52との間の位置関係が図8(A)に示すように、スパイラルフィン43が針金部材52の第1水平部523に干渉していない場合、針金部材52は、干渉部53のモーメントが掻き落とし部54のモーメントより大きいことにより、直立した状態になっている。
この状態においてスクリューフィーダ41が回転軸42回りに時計方向に回転すると、そのスパイラルフィン43が、図8(B)に示すように、針金部材52の干渉部53の第1水平部523に干渉し、これによって針金部材52は、支点(具体的には第1および第2端水平軸部521,527)回りに反時計方向に回転する。
そして、スクリューフィーダ41の回転継続によってスパイラルフィン43の最大径寸法の位置が第1水平部523を支点回りに反時計方向に向けて押圧すると、第2水平部525が蓋体32の上部管路用筒体323の後方内壁面に当止し、これによって針金部材52の第2径部524および第3径部526が、図8(C)に示すように、湾曲状態で弾性変形する。
ついで、スクリューフィーダ41の回転継続によってスパイラルフィン43の最大径寸法位置が針金部材52の第1水平部523から外れると、弾性変形していた第2および第3径部524,526の弾性力によって針金部材52が支点回りに時計方向に向けて回転し、図8(D)に示す状態になる。ついで、針金部材52は、図8(E)に示すように、スパイラルフィン43との干渉が解除された状態になっているため掻き落とし部54が起立姿勢になる。その後、図8(B)に示す状態に戻る。
以後スクリューフィーダ41の回転継続によって図8(B)〜図8(E)の状態が繰り返される。これによって針金部材52の掻き落とし部54が上部補給管路22内で横方向に揺動することになる。従って、上部補給管路22内を落下するトナーは、掻き落とし部54と干渉することになるので、上部補給管路22の内壁にトナーが堆積しなくなる。また、たとえ上部補給管路22内でトナーが詰まっても、この掻き落とし部54の揺動で詰まりが掻き落とされるため、トナーが上部補給管路22内で詰まって現像装置122にトナーを補給することができなくなるような不都合の発生を有効に防止することができる。
なお、図8に基づくトナー掻き落とし構造50の作用の説明においては、説明の都合上、図8(A)に示す状態を初期状態として説明したが、実際には、図8(A)〜図8(E)に示すいずれもが初期状態になり得る。但し、いずれが初期状態になっても、針金部材52が上部補給管路22内のトナーの詰まりを解消する作用に変わりはない。
以上詳述したように、本実施形態に係るトナー搬送装置20は、カラー印刷用の画像形成装置10において複数のトナーコンテナ18と、各トナーコンテナ18の下部にそれぞれ対応して配設された複数の現像装置122との間に介設されるものである。
かかるトナー搬送装置20は、トナーを水平方向に搬送するための水平管路21と、水平管路21の第1個所で当該水平管路21から上方へ延設され、メンテナンスドアー19のトナー補給口182から自由落下するトナーを水平管路21へ導くための上部補給管路22と、水平管路21の第1個所と異なる第2個所で当該水平管路21から下方へ延設され、水平管路21内のトナーを下方へ自由落下させるための下部補給管路23と、水平管路21内のトナーを下部補給管路23内へ搬送するトナー搬送手段40と、第1個所に配設され、トナー搬送手段40のトナー搬送動作に連動して上部補給管路22内で略水平方向に向けて揺動する掻き落とし部54を含む針金部材52を有するトナー掻き落とし構造50とを備えて構成されている。
かかる構成によれば、水平管路21内でトナー搬送手段40が搬送動作を行うと、針金部材52の掻き落とし部54が、上部補給管路22内でトナー搬送手段40の搬送動作に連動して揺動する。従って、トナーが上部補給管路22で自由落下しつつあるとき当該上部補給管路22内で詰まるような不都合の発生を確実に防止することができる。
また、本実施形態においては、トナー搬送手段40は、スクリューフィーダ41を有し、このスクリューフィーダ41は、トナー搬送方向に延びる回転軸42と、回転軸42の周りに第1個所に対応して形成されスパイラルフィン43とを備えている。そして、針金部材52は、回転軸42周りに回転するスパイラルフィン43との干渉で掻き落とし部54を揺動させるように構成されている。
かかる構成によれば、上部補給管路22から自由落下したトナーは、水平管路21内において回転軸42回りに回転しているスパイラルフィン43によって水平管路21内を下部補給管路23へ向けて搬送される。そして、針金部材52の掻き落とし部54は、回転軸42回りに回転しているスパイラルフィン43との干渉で揺動するため、上部補給管路22内でトナーの詰まりが生じることはない。
このように、トナー搬送手段40としてスパイラルフィン43が採用され、針金部材52はスパイラルフィン43との干渉で掻き落とし部54が揺動するようになされているため、掻き落とし部54の揺動機構を簡単な構成にした上で、上部補給管路22内でのトナーの詰まりを有効に防止することができる。従って、上流側の装置から上部補給管路22を介して導出されたトナーが水平管路21を通って下部補給管路23から下流側の装置に供給されなくなるような不都合の発生を有効に防止することができる。
また、本実施形態においては、針金部材52は、両端にそれぞれ同心で形成された第1および第2端水平軸部521,527と、各第1および第2端水平軸部521,527間において第1および第2端水平軸部521,527の径方向に向けて延設され、かつ、スパイラルフィン43との干渉で掻き落とし部54を揺動させる干渉部53とを備え、掻き落とし部54は、上部補給管路22内に揺動可能に挿入されている。
かかる構成によれば、スパイラルフィン43が回転軸42回りに回転すると、針金部材52は、その干渉部53のスパイラルフィン43との干渉および干渉解除が繰り返されることで第1および第2端水平軸部521,527回りに正逆回動し、これによって掻き落とし部54は揺動することができる。このように針金部材52にスパイラルフィン43との干渉で第1および第2端水平軸部521,527回りに揺動する干渉部53を設けることで、針金部材52の掻き落とし部54の揺動構造を簡単なものにすることができる。
また、本実施形態においては、水平管路21は、上面が開放状態の筐体本体31と、この筐体本体31の上面を塞ぐ蓋体32とを備え、上部補給管路22は、蓋体32に設けられ、蓋体32に針金部材52の第1および第2端水平軸部521,527を軸心回りに回動可能に支持するブラケット51が設けられている。
かかる構成によれば、蓋体32を筐体本体31から外した状態で針金部材52の第1および第2端水平軸部521,527を蓋体32に設けられたブラケット51に装着した後に、当該蓋体32を筐体本体31に装着することで、針金部材52を水平管路21内に装着することができ、針金部材52の組み付け作業の作業性を向上させることができる。
また上記の実施形態においては、針金部材52の掻き落とし部54は、上部補給管路22の内壁面との衝突で弾性変形し得るように第1および第2端水平軸部521,527と直交する方向の長さ寸法が設定されている。
かかる構成によれば、上部補給管路22内で揺動する針金部材52の掻き落とし部54は、揺動動作により最大限に振れた状態で上部補給管路22の内壁面と衝突して弾性変形するため、蓄積された弾性力により大きな力で内壁面から跳ね返ることができ、これによって上部補給管路22内のトナーの詰まりをより確実に防止することができる。
さらに上記の実施形態においては、上部補給管路22の上流端にトナーが充填されるトナーコンテナが接続され、下部補給管路23の下流端にトナーを像担持体へ供給する現像装置が接続されるため、トナーコンテナ18から排出されたトナーは、上部補給管路22内での詰まりが有効に防止されるため、結果としてトナーコンテナ18から現像装置へのトナーの補給を円滑に行うことができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、トナー搬送装置20が適用される画像形成装置10として複写機を例に挙げて説明した。画像形成装置10は、プリンタであってもよいし、ファクシミリ装置であってもよい。
(2)上記の実施形態においては、トナー搬送装置20が適用される画像形成装置10として、感光体ドラム121の他に中間転写ベルト125が像担持体として採用されているカラー印刷用のものを例に挙げて説明した。これに代えて中間転写ベルト125が採用されないカラー印刷用のものであってもよいし、モノクロ印刷用のものであってもよい。
(3)上記の実施形態においては、トナー搬送装置20が支持枠体60に支持される例を挙げて説明した。支持枠体60に代えて装置本体11内に設けられる所定のフレームにトナー搬送装置20を支持させてもよい。
(4)上記の実施形態においては、トナー掻き落とし部材として針金を折り曲げて形成した針金部材52を用いる例を示している。かかる針金製の針金部材52に代えて金属製の加工品あるいは合成樹脂製の成形品を採用してもよい。
(5)上記の実施形態においては、トナー搬送装置20が上部補給管路22内でのトナーの詰まりを解消させることを目的としたものであることから、下部補給管路23内でのトナーの詰まり防止については説明を省いた。しかし、特許文献1に記載されているような下部補給管路23を対象としてコイルスプリングを利用した詰まり解消構造を採用してもよい。こうすることで、トナー搬送装置20を、上部補給管路22および下部補給管路23の双方で、トナーで詰まることを確実に防止することができる。
10 画像形成装置 102 搬送ローラ対
103 転写ローラ 11 装置本体
110 用紙搬送路 111 下部本体
112 上部本体 113 連結部
114 排紙搬送路 12 画像形成部
12M マゼンタ用画像形成部 12C シアン用画像形成部
12Y イエロー用画像形成部 12K ブラック用画像形成部
121 感光体ドラム 122 現像装置
122a トナー中継管 123 帯電装置
124 露光装置 125 中間転写ベルト
125a 駆動ローラ 125b 従動ローラ
125c テンションローラ 126 転写ローラ
127 ドラムクリーニング装置 128 ベルトクリーニング装置
13 定着部 131 加熱ローラ
132 定着ローラ 133 定着ベルト
134 加圧ローラ 14 用紙貯留部
141 手差しトレイ 141a 支持軸
142 用紙トレイ 143 ピックアップローラ
15 用紙排出部 151 排紙トレイ
16 画像読取部 161 コンタクトガラス
162 原稿押さえカバー 163 走査機構
17 操作部 171 テンキー
18 トナーコンテナ 181 操作レバー
182 トナー補給口 19 メンテナンスドアー
191 押圧ロッド 20 トナー搬送装置
21 水平管路 22 上部補給管路(第1垂直管路)
23 下部補給管路(第2垂直管路)
30 トナー搬送用筐体 31 筐体本体(管路本体)
311 下部底板 311a 膨設部
312 円弧底板
313 長尺側壁 313a 挿通孔
314 左短尺側壁 314a 半円凹部
314b 軸支孔
315 右短尺側壁
316 下部管路用筒体 32 蓋体
321 蓋体本体 322 側板
322a 挿通孔 323 上部管路用筒体
33 軸受け部材 331 軸受
331a ネジ孔 332 円弧部
333 接合面 334 半円凹部
334a 半円溝 40 トナー搬送手段
41 スクリューフィーダ 42 回転軸
421 フランジ 43 スパイラルフィン
431 左螺旋フィン 432 右螺旋フィン
433 中立フィン 44 ウオームホイール
45 駆動モータ 451 駆動軸
46 ウオームギヤ 50 トナー掻き落とし構造
51 ブラケット(軸支部材) 511 揺動支点孔
52 針金部材(線状部材(トナー掻き落とし部材))
521 第1端水平軸部(被支持部)
522 第1径部 523 第1水平部
524 第2径部 525 第2水平部
526 第3径部 527 第2端水平軸部(被支持部)
53 干渉部 54 掻き落とし部(揺動部)
55 Cリング 60 支持枠体
B ビス P 用紙
P1 用紙束

Claims (6)

  1. トナーを水平方向に搬送するための水平管路と、
    前記水平管路の第1個所で当該水平管路から上方へ延設され、上部から自由落下するトナーを水平管路へ導くための第1垂直管路と、
    前記水平管路の前記第1個所と異なる第2個所で当該水平管路から下方へ延設され、水平管路内のトナーを下方へ自由落下させるための第2垂直管路と、
    前記水平管路内のトナーを前記第2垂直管路内へ搬送するトナー搬送手段と、
    前記第1個所に配設され、トナー搬送手段のトナー搬送動作に連動して前記第1垂直管路内で略水平方向に向けて揺動する揺動部を備えたトナー掻き落とし部材とを備えることを特徴とするトナー搬送装置。
  2. 前記トナー搬送手段は、トナー搬送方向に延びる回転軸と、前記回転軸の周りに形成されたスパイラルフィンとを備え、
    前記掻き落とし部材は、両端が揺動可能に支持される線状部材で形成され、
    前記スパイラルフィンは、少なくとも前記第1個所に対応して形成され、
    前記線状部材は、前記回転軸周りに回転する前記スパイラルフィンとの干渉で前記揺動部が揺動されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のトナー搬送装置。
  3. 前記線状部材は、両端にそれぞれ同心で形成された被支持部と、
    前記各被支持部間において被支持部の径方向に向けて延設され、かつ、前記スパイラルフィンとの干渉で前記揺動部を揺動させる干渉部とを備え、
    前記揺動部は、前記第1垂直管路内に少なくとも一部が挿入されていることを特徴とする請求項2記載のトナー搬送装置。
  4. 前記水平管路は、上面が開放状態の管路本体と、この管路本体の上面を塞ぐ蓋体とを備え、
    前記第1垂直管路は、前記蓋体に設けられ、
    前記蓋体に前記線状部材の被支持部を軸心回りに回動可能に支持する軸支部材が設けられていることを特徴とする請求項3記載のトナー搬送装置。
  5. 前記線状部材の揺動部は、前記第1垂直管路の内壁面との衝突で弾性変形し得るように前記被支持部と直交する方向の長さ寸法が設定されていることを特徴とする請求項3または4記載のトナー搬送装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のトナー搬送装置と、
    前記第1垂直管路の上流端に接続されトナーが充填されるトナーコンテナと、
    前記第2垂直管路の下流端に接続されトナーを像担持体へ供給する現像装置とを含むことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2653932A3 (en) * 2012-04-19 2015-07-29 Lexmark International, Inc. Toner agitator system for a replaceable unit for an image forming device
JP2016095407A (ja) * 2014-11-14 2016-05-26 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

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