JP2011030352A - 電動機の電流制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電圧指令が電力変換器の電圧制限を越えるような電流指令が入力された場合においても、電動機に流れる出力電流がオーバーシュートするのを防止し、安定で正確な制御を実現する。
【解決手段】FF演算部1は、電力変換器3の出力電圧範囲に基づいた範囲にモデル電圧Vmを制限しつつ、電動機8の電気特性モデルに基づく関係を持つようにモデル電圧Vmと電流指令Irefに追従するモデル電流Imとを演算する。
【選択図】 図1

Description

本発明は電動機の電流制御装置に関し、特に、電動機を駆動する電力変換器の出力電圧範囲を越えるような電流指令が入力された場合でも、安定で正確な電流制御を実現する方法に関する。
電力変換器を介して電動機を駆動させる電流制御装置では、電動機に流れた出力電流と電流指令とを比較し、その偏差が0になるように比例積分制御(PI制御)を行うPI補償器により電圧指令を生成し、この電圧指令に従い電力変換器が駆動電圧を出力することで、電動機を駆動している。
この電力変換器は、その電源電圧によって出力できる電圧範囲が決まっている。このため、電力変換器の出力電圧範囲を超える電圧指令が発生する制御を行うと、電力変換器の出力がその最大電圧に制限されるという電圧飽和現象が発生する。この電圧飽和現象が発生すると、PI制御の積分演算に起因して出力電流がオーバーシュートし、正確で安定な電流制御ができなくなる。
このような現象の対策として、電力変換器の電圧飽和現象を検出すると、PI補償器の積分演算を停止し、電圧飽和現象から回復すると積分演算を再開する方式が広く用いられている(特許文献1)。
また、高応答の電流制御性能を安定して得るために、フィードフォワード演算で生成したモデル電流とモデル電圧により電流制御を行うものが提案されている(特許文献2)。この従来技術では、モデル制御器と電動機モデルを有する閉ループで構成されるフィードフォワード信号演算部を用いて、入力された電流指令に追従するモデル電流と、モデル電流と駆動させる電動機の電気特性に対応した関係をもつモデル電圧とが演算される。そして、モデル電圧に基づく電圧指令が電力変換器の出力電圧範囲を越えない場合は、モデル電流とモデル電圧を用いて電動機を高精度に制御できる。
また、フィードフォワード演算に電動機逆モデルを利用してモデル電圧を演算し、このモデル電圧を用いた制御により、電流制御を高応答化する方式も提案されている(特許文献3)。
特開平09−028099号公報 特開平11−18469号公報 特開2002−325499号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術によれば、電力変換器に出力電圧範囲を越える電圧指令が入力された時に積分演算を単に停止させるだけなので、電気的時定数が大きいなどの特性を持つ電動機を駆動させるような場合には、オーバーシュートを十分抑えられないという問題があった。
また、上記特許文献2、3の技術によれば、電圧指令が電力変換器の出力電圧範囲を越えない場合には電動機に流れる出力電流がオーバーシュートしない高精度な制御を行えるが、電圧指令が電力変換器の出力電圧範囲を越えるような場合には、電動機に流れる出力電流がオーバーシュートしてしまうため、安定した電流制御を行えないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電圧指令が電力変換器の出力電圧範囲を越えるような電流指令が入力された場合においても、電動機に流れる出力電流がオーバーシュートするのを防止し、安定で正確な電流制御を実現する電動機の電流制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明における電動機の電流制御装置は、電動機を駆動する電力変換器と、前記電力変換器の出力電圧範囲に基づいた所定の範囲にモデル電圧を制限しつつ、電流指令に追従するモデル電流を前記モデル電圧に対して、前記電動機の電気特性モデルに基づく関係を持つように演算するFF演算部と、前記電動機に流れる出力電流と前記モデル電流との偏差に基づいて電圧補正指令を演算する電流補償演算部と、前記モデル電圧と前記電圧補正指令とを加算して前記電力変換器の電圧指令を生成する加算器とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、電圧指令が電力変換器の出力電圧範囲を越えるような電流指令を入力した場合においても、電動機に流れる出力電流がオーバーシュートするのを防ぐ効果を奏する。
図1は、本発明に係る電動機の電流制御装置の実施の形態1の概略構成を示すブロック図である。 図2は、図1のFF演算部1の概略構成の一例を示すブロック図である。 図3は、本発明に係る電動機の電流制御装置の実施の形態2,3の概略構成を示すブロック図である。 図4は、図3のFF演算部1aの概略構成の一例を示すブロック図である。 図5は、本発明に係る電動機の電流制御装置の実施の形態3に適用されるFF演算部1aの概略構成を示すブロック図である。 図6は、本発明に係る電動機の電流制御装置の実施の形態4の概略構成を示すブロック図である。 図7は、図6のFF演算部1bの概略構成の一例を示すブロック図である。
以下に、本発明に係る電動機の電流制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る電動機の電流制御装置の実施の形態1の概略構成を示すブロック図である。図1において、電動機の電流制御装置には、FF演算部1、減算器5、電流補償演算部4および加算器2が設けられている。
FF演算部1は、入力された電流指令Irefに対して、電力変換器3の出力電圧範囲に制限したモデル電圧Vmを加算器2に出力し、電流指令Irefに追従するモデル電流Imを、前記モデル電圧Vmに対して電動機8の電気特性モデルに基づく関係を持つように演算し減算器5に出力する。減算器5は、モデル電流Imと電流検出器6が検出する電動機8の出力電流の電流検出値Ifbとの偏差を求め、電流補償演算部4に出力する。電流補償演算部4は、モデル電流Imと電流検出値Ifbの偏差が0になるようにPI制御に基づいた補償演算を行うことで、電圧補正指令Vaを生成する。加算器2は、モデル電圧Vmと電圧補正指令Vaとを加算し、電圧指令Vrefとして電力変換器3に出力する。
そして、電力変換器3は、電圧指令Vrefに従って電動機8に電圧を印加し、出力電流が電動機8に流れることで、電動機8を駆動する。なお、電力変換器3としては、例えば、PWM制御されるインバータを用いることができる。
ここで、FF演算部1は、電力変換器3の出力電圧範囲にモデル電圧Vmを制限しつつ、モデル電圧Vmと電流指令Irefに追従するモデル電流Imとを、両者が電動機8の電気特性モデルに基づく関係を持つように演算することにより、通常の制御では電圧指令Vrefが電力変換器3の出力電圧範囲を越えるような電流指令Irefが入力された場合においても、電動機8に流れる出力電流がオーバーシュートするのを防ぎ、安定で正確な電流制御を実現できる。
図2は、図1のFF演算部1の概略構成の一例を示すブロック図である。図2に示すFF演算部1には、フィルタ9および電動機電気特性逆モデル部12が設けられている。ここで、フィルタ9には、減算器31、比例ゲイン要素32、制限器10および積分器11が設けられており、モデル電圧Vmが電力変換器3の出力電圧範囲を越えないように制限器10の出力Vfを制限しつつ、電流指令Irefに追従するモデル電流Imを演算する。
減算器31は、電流指令Irefとモデル電流Imとの偏差を求め、比例ゲイン要素32に出力する。比例ゲイン要素32は、減算器31の出力をKm倍し、制限器10に出力する。制限器10は、比例ゲイン要素32の出力を所定の範囲になるように制限して出力する。積分器11は、制限器10の出力Vfに対して積分演算を行い、モデル電流Imを生成する。
電動機電気特性逆モデル部12は、モデル電圧Vmとモデル電流Imとが電動機8の電気特性モデルに基づく関係を持つようにモデル電圧Vmを生成する。すなわち、電動機電気特性逆モデル部12は、モデル電流Imと制限器10の出力Vfに基づき、モデル抵抗値Rmとモデルインダクタンス値Lmを用いて、以下の(1)式に従いモデル電圧Vmを算出する。
Vm=Lm・Vf+Rm・Im ・・・(1)
なお、モデル抵抗値Rmとモデルインダクタンス値Lmは、電動機8の巻き線抵抗と巻線インダクタンスより決定する。
ここで、電動機電気特性逆モデル部12には、モデル抵抗ゲイン要素33、モデルインダクタンスゲイン要素34および加算器35が設けられている。
モデル抵抗ゲイン要素33は、モデル電流Imにモデル抵抗値Rmを乗算し、加算器35に出力する。モデルインダクタンスゲイン要素34は、制限器10の出力Vfにモデルインダクタンス値Lmを乗算し、加算器35に出力する。加算器35は、モデル抵抗ゲイン要素33の出力とモデルインダクタンスゲイン要素34の出力とを加算し、(1)式に従いモデル電圧Vmを算出する。
次に、図1のFF演算部1として図2の構成が用いられた時の電動機の電流制御装置の動作について説明する。まず、図1の電力変換器3の出力電圧範囲に制限が無いと仮定し、図2の制限器10が制限動作を行わない場合について電動機の電流制御装置の動作を説明する。
図2において、制限器10が制限動作を行わない時には、FF演算部1は、モデル電流Imが1次遅れ特性を持って電流指令Irefに追従するように演算する。また、FF演算部1は、電動機電気特性逆モデル部12によってモデル電圧Vmとモデル電流Imとを、電動機8の電気特性モデルに基づいた関係を持つように演算し出力する。このため、電動機電気特性逆モデル部12にて与えられる電動機8の電気特性モデルが正確であるとすると、電動機8がモデル電圧Vmに応じた動作をする時、電動機8に流れる出力電流とモデル電流Imは一致する。
そして、電動機8に流れる出力電流の電流検出値Ifbとモデル電流Imとの偏差は生じないため、電流補償演算部4の出力である電圧補正指令Vaは0となり、電圧指令Vrefはモデル電圧Vmと同値になる。この結果、モデル電圧Vmの値が電力変換器3に入力され、電動機8をモデル電圧Vmに応じて動作させることができる。
このように、電力変換器3の出力電圧範囲に制限がない時、FF演算部1で演算するモデル電圧Vmとモデル電流Imを用いた制御を行うことで、電動機8に流れる出力電流とモデル電流Imが一致するように電動機8を動作させ、電動機8に流れる出力電流をモデル電流Imに高精度に追従させることができる。
なお、電流補償演算部4は、外乱などによる定常偏差や電動機電気特性逆モデル部12の誤差などに対して補償する役割を持つ。
次に、電力変換器3の出力電圧範囲に制限があるが、FF演算部1は制限器10を備えない場合について電動機の電流制御装置の動作を説明する。
図1において、電圧指令Vrefが電力変換器3の出力電圧範囲を越えるような電流指令Irefを入力すると、FF演算部1がモデル電圧Vmに対し制限を加えなければ、モデル電圧Vmは電力変換器3の出力電圧範囲を越える値に演算される。この結果、電力変換器3はモデル電圧Vmに応じた電圧を電動機8に印加できず、電動機8はモデル電圧Vmに従った動作ができない。このため、電動機8に流れる出力電流とモデル電流Imとは一致しないようになり、通常は出力電流とモデル電流Imの間に定常偏差を持たないようにPI制御による補償を行う電流補償演算部4が、電動機8の出力電流の電流検出値Ifbとモデル電流Imに生じた偏差に対して補償が行うため、PI制御の積分演算に起因して電動機8の出力電流にオーバーシュートが発生し、電動機8に対して安定で正確な制御を行えなくなる。
次に、電力変換器3の出力電圧範囲に制限があり、FF演算部1が制限器10の制限動作により、モデル電圧Vmの範囲を制限する場合について電動機の電流制御装置の動作を説明する。
図2において、電力変換器3の出力電圧範囲を超えるような電流指令IrefがFF演算部1に入力された場合、制限器10は出力Vfの出力範囲を制限する。この結果、制限器10の出力Vfに基づき電動機電気特性逆モデル部12で演算されるモデル電圧Vmの範囲が制限される。さらにモデル電流Imは、制限されたモデル電圧Vmに対して電動機8の電気的特性に基づいた関係を有するように演算される。ここで、制限器10が制限動作を行い、出力Vfの範囲を制限することにより、モデル電圧Vmが電力変換器3の出力電圧範囲を越えないとすると、電力変換器3の出力電圧範囲に制限がないと仮定した時と同様に、電圧指令Vrefはモデル電圧Vmと同値となる。このため、電動機8がモデル電圧Vmに従って動作することにより、電動機8に流れる出力電流はモデル電流Imと一致する。
電力変換器3の出力電圧範囲がVlowからVupまでとすると、電圧指令Vrefが電力変換器3の出力電圧範囲を越えないようにするためには、モデル電圧Vmの出力範囲は、以下の(2)式の条件を満たす必要がある。
Vlow≦Vm≦Vup ・・・(2)
モデル電圧Vmが(2)式の条件を満たすためには、(2)式と(1)式より、制限器10がその出力Vfを以下の(3)式の範囲に制限すればよい。
(Vlow−Rm・Im)/Lm≦Vf≦(Vup−Rm・Im)/Lm・・・(3)
さらに、FF演算部1内部で制限器10による制限動作を行うことの特長として、FF演算部1では、モデル電流Imと電流指令Irefの偏差自体に対して積分演算を行うことなく、モデル電流Imが電流指令Irefに追従するように演算できることが挙げられる。このため、制限器10が制限動作を行って出力Vfを生成するような場合でも、モデル電流Imと電流指令Irefの偏差自体に対しては積分演算が行われないため、FF演算部1は、オーバーシュートを生じさせることなく、モデル電流Imを演算できる。
そして、電動機8に流れる出力電流とモデル電流Imが一致し、且つモデル電流Imにはオーバーシュートが発生しないため、電動機8に流れる出力電流にオーバーシュートが発生するのを防止し、電動機8の正確で安定な制御を実現できる。
なお、上述した実施の形態では、電動機電気特性逆モデル部12は、(1)式に従ってモデル電圧Vmを演算する方法について説明したが、以下の(4)式に示すように、制限器10の出力Vfを用いることなくモデル電圧Vmを演算するようにしてもよい。なお、sはラプラス演算子を示す。
Vm=(Lm・s+Rm)・Im ・・・(4)
また、上述した実施の形態では、電動機電気特性逆モデル部12は、(1)式に従ってモデル電圧Vmを演算する方法について説明したが、電動機8の巻き線抵抗値が相対的に十分小さい値である場合には、電動機電気特性逆モデル部12は、以下の(5)式に示すように、制限器10の出力Vfとモデルインダクタンス値Lmだけを用いてモデル電圧Vmを演算するようにしてもよい。
Vm=Lm・Vf ・・・(5)
なお、(5)式からモデル電圧Vmを演算する場合、(3)式で示される制限器10の出力Vfの範囲は、以下の(6)式で与える。
Vlow/Lm≦Vf≦Vup/Lm ・・・(6)
実施の形態2.
図3は、本発明に係る電動機の電流制御装置の実施の形態2の概略構成を示すブロック図である。
電動機8が回転する場合、電動機8の回転速度ωに比例して誘起電圧Eが発生する。上述した実施の形態1では、この誘起電圧Eの影響を考慮していなかったが、誘起電圧Eの影響が大きい場合には誘起電圧Eに対する補償を行うようにした方が高精度な制御を実現できる。このような場合にも、電圧指令Vrefが電力変換器3の出力電圧範囲を超えないようにモデル電圧Vmの出力範囲を制限することで、電動機8に流れる出力電流がオーバーシュートするのを防止し、電動機8の正確で安定な制御を実現できる。
ここで、図3の電動機の電流制御装置では、図1のFF演算部1の代わりにFF演算部1aが設けられるとともに、図1の電動機の電流制御装置の構成に加え、誘起電圧補償部13および加算器14が設けられている。
誘起電圧補償部13は、回転検出器7が検出する電動機8の回転速度ωと誘起電圧定数Keから、以下の(7)式に従って誘起電圧補償量E*を演算する。ここで、誘起電圧補償部13には、電動機8の回転速度ωに誘起電圧定数Keを乗算する誘起電圧ゲイン要素36が設けられている。
E*=Ke・ω ・・・(7)
そしてFF演算部1aは、誘起電圧補償量E*を考慮し、電流指令Irefと電動機8の回転速度ωに対応して、電圧指令Vrefが電力変換器3の出力電圧範囲を超えないようにモデル電圧Vmを制限して演算し、加算器2に出力する。さらにFF演算部1aは、電流指令Irefに追従するモデル電流Imを、モデル電圧Vmと電動機8の電気特性モデルに基づく関係を持つように演算し、減算器5に出力する。
一方、電流検出器6は電動機8の出力電流を検出し、その電流検出値Ifbを減算器5に出力する。そして、減算器5は、モデル電流Imと電流検出値Ifbとの偏差を求め、電流補償演算部4に出力する。
電流補償演算部4は、モデル電流Imと電流検出値Ifbとの偏差が0になるようにPI制御に基づいた補償演算を行い、加算器2に電圧補正指令Vaとして出力する。
そして、加算器2は、モデル電圧Vmと電圧補正指令Vaとを加算し、加算器14に出力する。そして、加算器14は、誘起電圧補償量E*と加算器2の出力とを加算することで電圧指令Vrefを生成し、電力変換器3に出力する。
電力変換器3は、電圧指令Vrefに従って電動機8に電圧を印加し、電動機8に出力電流が流れることで、電動機8が駆動される。
ここで、FF演算部1aは、誘起電圧補償量E*を考慮して、電圧指令Vrefが電力変換器3の出力電圧範囲を超えないようにモデル電圧Vmを制限しつつ、モデル電圧Vmと電流指令Irefに追従するモデル電流Imとを、電動機8の電気特性モデルに基づく関係を持つように演算することにより、電圧指令Vrefが電力変換器3の出力電圧範囲を越えるような電流指令Irefが入力された場合においても、誘起電圧Eに対する補償を行いつつ、電動機8に流れる出力電流がオーバーシュートするのを防止し、安定で正確な電流制御を実現できる。
図4は、図3のFF演算部1aの概略構成の一例を示すブロック図である。図4において、FF演算部1aには、図2のフィルタ9に代わりにフィルタ9aが設けられ、フィルタ9aには、図2の制限器10に代わりに制限器10aが設けられている。ここで、制限器10aは、電動機8の回転速度ωと誘起電圧定数Keから求められる誘起電圧補償量E*に基づいて、出力Vfの制限範囲を変更する。具体的には、制限器10aは、誘起電圧補償量E*を考慮して、電圧指令Vrefが電力変換器3の出力電圧範囲を超えないようにモデル電圧Vmを制限するために、電流指令Irefとモデル電流Imとの偏差をKm倍した値を所定の範囲に制限して出力Vfを出力する。
次に、図3のFF演算部1aとして図4の構成が用いられた時の電動機の電流制御装置の動作について説明する。
図3において、加算器14にて誘起電圧補償量E*を加算している電圧指令Vrefに応じて電力変換器3が電動機8に対して印加する電圧のうち、誘起電圧補償量E*に対応する電圧が誘起電圧Eを打ち消すように補償される。そして電動機8は、電圧指令Vrefから誘起電圧補償量E*を除いた指令量に応じて印加される電圧によって、電動機8に出力電流が流れ、電動機8は駆動される。
電力変換器3の出力電圧範囲を超えるような電流指令Irefが入力された場合、FF演算部1aにおいて、制限器10aは出力Vfを、電力変換器3の出力電圧範囲と誘起電圧補償量E*に基づいた範囲に制限する。この結果、電動機電気特性逆モデル部12にて演算されるモデル電圧Vmの範囲は制限され、モデル電圧Vmと誘起電圧補償量E*を加算した値が電力変換器3の出力電圧範囲を越えないものとすると、電圧指令Vrefはモデル電圧Vmと誘起電圧補償量E*を加算した値と一致し、電圧指令Vrefから誘起電圧補償量E*を除いた値であるモデル電圧Vmに従って電動機8が動作する。
そして、モデル電流Imと制限されたモデル電圧Vmとは、電動機電気特性逆モデル部12にて電動機8の電気的特性に基づいた関係を有するように演算されることから、電動機8をモデル電圧Vmに従って動作させることで、電動機8に流れる出力電流はモデル電流Imに一致する。
また、制限器10aが制限動作を行わない時には、FF演算部1aは、モデル電流Imが1次遅れ特性を持って電流指令Irefに追従するように演算する。
電力変換器3の電圧範囲がVlowからVupまでとすると、電圧指令Vrefが電力変換器3の出力電圧範囲を越えないためには、モデル電圧Vmの出力範囲は、以下の(8)式の条件を満たす必要がある。
Vlow−E*≦Vm≦Vup−E* ・・・(8)
モデル電圧Vmが(8)式の条件を満たすためには、(8)式と(1)式より、電動機8の回転速度ωから求まる誘起電圧補償量E*に応じて、制限器10aがその出力Vfを以下の(9)式の範囲に制限すればよい。
(Vlow−E*−Rm・Im)/Lm≦Vf≦(Vup−E*−Rm・Im)/Lm
・・・(9)
実施の形態2の電動機の電流制御装置では、実施の形態1の電動機の電流制御装置と同様に、FF演算部1aは、モデル電流Imと電流指令Irefの偏差自体に対して積分演算を行うことなく、モデル電流Imが電流指令Irefに追従するように演算する。このため、制限器10aが制限動作を行ってVfを出力するような場合でも、FF演算部1aは、オーバーシュートを生じさせることなく、モデル電流Imを演算できる。
そして、電動機8に流れる出力電流とモデル電流Imが一致し、且つモデル電流Imにはオーバーシュートが発生しないため、電動機8に流れる出力電流にオーバーシュートが発生するのを防止し、電動機8の正確で安定な制御を実現できる。
また、上記では誘起電圧補償部13を用いる構成について説明したが、電流補償演算部4の応答が十分速ければ電流補償演算部4により誘起電圧の補償がなされる。このような場合においても、FF演算部1aを用いてもよい。
なお、上述した実施の形態では、モデル電圧Vmを演算する電動機電気特性逆モデル部12は、(1)式に従ってモデル電圧Vmを演算する方法について説明したが、(4)式に従ってモデル電圧Vmを演算するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、電動機電気特性逆モデル部12は、(1)式に従ってモデル電圧Vmを演算する方法について説明したが、電動機電気特性逆モデル部12は、制限器10の出力Vfとモデルインダクタンス値Lmだけを用いて(5)式に従ってモデル電圧Vmを演算するようにしてもよい。
なお、(5)式からモデル電圧Vmを演算する場合、(9)式で示される制限器10aの出力Vfの範囲は、以下の(10)式で与える。
(Vlow−E*)/Lm≦Vf≦(Vup−E*)/Lm ・・・(10)
実施の形態3.
図5は、本発明に係る電動機の電流制御装置の実施の形態3に適用されるFF演算部の概略構成を示すブロック図である。図5の構成のFF演算部は、図3の構成をとる電動機の電流制御装置のFF演算部1aにおいて、図4の構成の代わりに設けられるものである。
ここで、図5のFF演算部1aには、巻き線抵抗ゲイン要素17、減算器37、比例ゲイン要素15、加算器18、制限器10bおよび電動機電気特性モデル部16が設けられている。
巻き線抵抗ゲイン要素17は、モデル電流Imに電動機8の巻き線抵抗値Raを乗算し、加算器18に出力する。減算器37は、電流指令Irefとモデル電流Imとの偏差を求め、比例ゲイン要素15に出力する。比例ゲイン要素15は、電流指令Irefとモデル電流Imとの偏差をKl倍し、加算器18に出力する。加算器18は、比例ゲイン要素15の出力と巻き線抵抗ゲイン要素17の出力との加算結果を制限器10bに出力する。制限器10bは、加算器18の出力Vcに対して電動機8の回転速度ωと誘起電圧定数Keから求まる誘起電圧補償量E*に基づいて出力範囲を変更する制限動作を行うことでモデル電圧Vmを生成する。電動機電気特性モデル部16は、モデル電圧Vmに対して電動機8の電気特性モデルに基づく1次遅れ特性を持つようにモデル電流Imを演算する。
次に、図3のFF演算部1aとして図5の構成が用いられた時の電動機の電流制御装置の動作について説明する。
図5において、電動機電気特性モデル部16は、電動機8の電気特性を模擬し、モデル電流Imとモデル電圧Vmとが電動機8の所定の電気特性モデルに基づいた関係になるように演算する。
ここで、電動機電気特性モデル部16の演算では、実際の電動機と異なり出力に誤差などが生じないため、FF演算部1aは、モデル電流Imと電流指令Irefの偏差に対して積分を伴わない比例演算を比例ゲイン要素15にて行うとともに、巻き線抵抗値Raを用いたモデル電流Imに基づく補償演算を加算器18にて行うことにより、制限器10bが制限動作を行わない時は、モデル電流Imは電流指令Irefに対して1次遅れ特性を持って追従する。
さらに、FF演算部1aは、制限器10bにてモデル電圧Vmを所定の範囲になるように制限し、モデル電流Imを制限されたモデル電圧Vmに対して電動機8の電気特性モデルに基づく関係を持つように演算する。このため、FF演算部1aは、実施の形態2におけるモデル電圧Vmおよびモデル電流Imと同様に、誘起電圧補償量E*を考慮して、電圧指令Vrefが電力変換器3の出力電圧範囲を超えないようにモデル電圧Vmを制限しつつ、電動機8の電気特性モデルに基づく関係を持つようモデル電圧Vmとモデル電流Imとを演算できる。
そして、電力変換器3の出力電圧範囲がVlowからVupまでとすると、電圧指令Vrefが、電力変換器3の出力電圧範囲を越えないようにするためには、制限器10bはモデル電圧Vmの出力範囲を、(8)式の条件を満たすように制限すればよい。
また、実施の形態2と同様に電流指令Irefに追従するモデル電流Imは、制限器10bにて制限されたモデル電圧Vmに対して電動機8の電気的特性に基づいた関係を有するように演算される。このため、電動機8がモデル電圧Vmに従って動作するとき、電動機8に流れる出力電流はモデル電流Imと一致する。
さらに、FF演算部1aは、実施の形態2と同様に、モデル電流Imと電流指令Irefの偏差自体に対して積分演算を行うことなく、モデル電流Imが電流指令Irefに追従するように演算している。このため、制限器10bが制限動作を行う場合でも、FF演算部1aは、オーバーシュートを生じさせることなく、モデル電流Imを演算できる。
そして、電動機8に流れる出力電流とモデル電流Imが一致し、且つモデル電流Imにはオーバーシュートが発生しないため、電動機8に流れる出力電流にオーバーシュートが発生するのを防止し、実施の形態2と同様に、電動機8の正確で安定な制御を実現できる。
また、上述した実施の形態3では、誘起電圧を補償するために誘起電圧補償部13を用いる構成について説明したが、電流補償演算部4の応答が十分速ければ、電流補償演算部4により誘起電圧の補償がなされる。このような場合においても、実施の形態2と同様に、FF演算部1aを用いてもよい。
実施の形態4.
図6は、本発明に係る電動機の電流制御装置の実施の形態4の概略構成を示すブロック図である。図6において、この電動機の電流制御装置には、図1のFF演算部1の代わりにFF演算部1bが設けられている。
FF演算部1bは、電流指令Irefと回転検出器7にて検出される電動機8の回転速度ωに対応して誘起電圧補償量E*を含むモデル電圧Vmとモデル電流Imを出力する。
回転検出器7は電動機8の回転速度ωを検出し、FF演算部1bに出力する。そして、FF演算部1bは、電流指令Irefが入力されると、誘起電圧補償量E*を含むモデル電圧Vmとモデル電流Imとの間に電動機8の電気特性モデルに基づく関係を持たせつつ、電力変換器3の出力電圧範囲にモデル電圧Vmを制限して演算し、加算器2に出力するとともに、電流指令Irefに追従するようにモデル電流Imを演算し、減算器5に出力する。
一方、電流検出器6は電動機8の出力電流を検出し、その電流検出値Ifbを減算器5に出力する。そして、減算器5はモデル電流Imと電流検出値Ifbとの偏差を求め、電流補償演算部4に出力する。
そして、電流補償演算部4は、モデル電流Imと電流検出値Ifbとの偏差が0になるようにPI制御に基づいた補償演算を行い、電圧補正指令Vaとして加算器2に出力する。
加算器2は、モデル電圧Vmと電圧補正指令Vaとを加算し、電圧指令Vrefを電力変換器3に出力する。
そして、電力変換器3は入力された電圧指令Vrefに従って電動機8に電圧を印加し、電動機8に出力電流が流れることで、電動機8が駆動される。
ここで、FF演算部1bは、電力変換器3の電圧範囲にモデル電圧Vmを制限しつつ、電動機8の電気特性モデルに基づく関係を持つように、誘起電圧補償量E*を含むモデル電圧Vmと、電流指令Irefに追従するモデル電流Imとを演算することにより、電圧指令Vrefが電力変換器3の電圧範囲を越えるような電流指令Irefが入力された場合においても、誘起電圧Eに対する補償を行いつつ、電動機8に流れる出力電流がオーバーシュートするのを防止し、安定で正確な電流制御を実現できる。
図7は、図6のFF演算部1bの概略構成の一例を示すブロック図である。図7において、FF演算部1bには、図5の制限器10bの代わりに、加算器19、制限器10c、減算器20および誘起電圧補償部13aが設けられている。
誘起電圧補償部13aは、電動機8の回転速度ωと誘起電圧定数Keから誘起電圧補償量E*を演算する。ここで、誘起電圧補償部13aには、電動機8の回転速度ωに誘起電圧定数Keを乗算する誘起電圧ゲイン要素36cが設けられている。
加算器19は、加算器18の出力Vcと誘起電圧補償量E*とを加算し、制限器10cに出力する。制限器10cは、加算器19の出力に対して電力変換器3の出力電圧範囲に基づいた範囲に従って制限動作を行うことでモデル電圧Vmを生成する。減算器20は、モデル電圧Vmから誘起電圧補償量E*を減算し、電動機電気特性モデル部16に出力する。
次に、図6のFF演算部1bとして図7の構成が用いられた時の電動機の電流制御装置の動作について説明する。
図7において、FF演算部1bでは、電動機電気特性モデル部16と誘起電圧補償部13aと減算器20とで、誘起電圧Eの影響も含めた電動機8の特性が模擬される。そして、モデル電圧Vmに対し誘起電圧Eの影響も含めた電動機8の所定の電気特性モデルに基づいた関係になるようにモデル電流Imが演算される。また、誘起電圧補償部13aと加算器19による演算で誘起電圧Eに対する補償が行われる。
ここで、図7のFF演算部1bにおいて、誘起電圧補償量E*は、制限器10cを挟んで、加算器19で加算され、減算器20で減算される。このため、制限器10cが制限動作を行わない時は、電流指令Irefに対するモデル電流Imの関係には誘起電圧補償量E*の加算および減算の影響が現れない。加算器19と減算器20を無視すると、FF演算部1bの構成は実施の形態3のFF演算部1aの構成と同等である。このため、制限器10cが制限動作を行わない時は、実施の形態3と同様に、モデル電流Imは1次遅れ特性を持って電流指令Irefに追従する。
さらに、FF演算部1bにおいて、制限器10cは、誘起電圧補償量E*を含む入力を所定の範囲に制限することで、モデル電流Vmを出力する。制限器10cの入力が制限値を越えるような電流指令Irefが入力された時、制限器10cが制限動作を行い、モデル電圧Vmが電力変換器3の出力電圧範囲を越えないように制限されたとすると、電圧指令Vrefはモデル電圧Vmと一致する。そして、電力変換器3は、モデル電圧Vmに従って電動機8に電圧を印加し、電動機電気特性モデル部16と誘起電圧補償部13aと減算器20との作用で模擬した特性に対応する出力電流が流れるように電動機8を動作させるため、電動機8の出力電流はモデル電流Imに対して高精度に追従することができる。
出力電圧範囲がVlowからVupまでとなっている電力変換器3に対して、電圧指令Vrefが電圧制限を超えないようにするためには、制限器10cは、モデル電圧Vmの出力を以下の(11)の条件を満たすように制限すればよい。
Vlow≦Vm≦Vup ・・・(11)
さらに、FF演算部1bでは、実施の形態3と同様に、モデル電流Imと電流指令Irefの偏差自体に対して積分演算を行うことなく、モデル電流Imが電流指令Irefに追従するように演算しているために、制限器10cが制限動作を行うような場合でも、FF演算部1bは、オーバーシュートを生じさせることなく、モデル電流Imを演算できる。
従って、電動機8に流れる出力電流とモデル電流Imが一致し、且つモデル電流Imにはオーバーシュートが発生しないため、電動機8に流れる出力電流にオーバーシュートが発生するのを防止し、電動機8の正確で安定な制御を実現できる。
以上のように本発明に係る電動機の電流制御装置は、電圧指令が電力変換器の出力電圧範囲を越えないように制限を加えたモデル電圧と、モデル電圧に対して電動機の電気特性に基づく関係を持つモデル電流とに応じて電動機を動作させ、モデル電流にオーバーシュートが発生しないようにFF演算部の演算を行うことで、電動機の出力電流にもオーバーシュートが発生しない正確で安定した電流制御を実現する方法に適している。
1、1a、1b FF演算部
2、14、18、19、35 加算器
3 電力変換器
4 電流補償演算部
5、20、31、37 減算器
6 電流検出器
7 回転検出器
8 電動機
9、9a フィルタ
10、10a〜10c 制限器
11 積分器
12 電動機電気特性逆モデル部
13、13a 誘起電圧補償部
15、32 比例ゲイン要素
16 電動機電気特性モデル部
17 巻き線抵抗ゲイン要素
33 モデル抵抗ゲイン要素
34 モデルインダクタンスゲイン要素
36、36a〜36c 誘起電圧ゲイン要素

Claims (5)

  1. 電動機を駆動する電力変換器と、
    前記電力変換器の出力電圧範囲に基づく範囲にモデル電圧を制限しつつ、前記電動機の電気特性モデルに基づく関係を持つように前記モデル電圧と、電流指令に追従するモデル電流とを演算するFF演算部と、
    前記電動機に流れる出力電流と前記モデル電流との偏差に基づいて電圧補正指令を演算する電流補償演算部と、
    前記モデル電圧と前記電圧補正指令との加算結果に基づいて前記電力変換器の電圧指令を生成する加算器とを備えることを特徴とする電動機の電流制御装置。
  2. 前記FF演算部は、
    前記電流指令と前記モデル電流の偏差を比例倍する比例ゲイン要素と、
    前記比例ゲイン要素の出力を前記電力変換器出力電圧範囲に基づく範囲に制限する制限器と、
    前記制限器の出力を積分することによりモデル電流を生成する積分器と、
    前記制限器の出力および前記モデル電流のいずれか少なくとも1つに基づいて、前記モデル電流に対して前記電動機の電気特性モデルに基づく関係を持つようにモデル電圧を生成する電動機電気特性逆モデル部とを備えることを特徴する請求項1記載の電動機の電流制御装置。
  3. 前記FF演算部は、
    前記電動機の電気特性モデルに基づいた1次遅れ特性から前記モデル電圧に応じて前記モデル電流を出力する電動機電気特性モデル部と、
    前記電流指令と前記モデル電流との偏差を比例倍する比例ゲイン要素と、
    前記モデル電流に前記電動機の巻き線抵抗値を掛けた値を出力する巻き線抵抗ゲイン要素と、
    前記比例ゲイン要素の出力と前記巻き線抵抗ゲイン要素の出力を加算する加算器と、
    前記加算器の出力を前記電力変換器の出力電圧範囲に基づく範囲に制限することで前記モデル電圧を生成する制限器とを備えることを特徴する請求項1記載の電動機の電流制御装置。
  4. 前記制限器は、前記電動機の回転速度から演算された誘起電圧補償量に応じて前記モデル電圧の出力範囲を変更することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電動機の電流制御装置。
  5. 前記制限器は、前記電動機の回転速度から演算する誘起電圧補償量を加算した入力を、前記電力変換器の出力電圧範囲に基づいた範囲に制限することで前記モデル電圧を生成し、
    前記電動機電気特性モデル部は、前記誘起電圧補償量を減算した前記モデル電圧に応じて前記モデル電流を演算することを特徴とする請求項3記載の電動機の電流制御装置。
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