JP2011028381A - 非接触icカードシステム及び非接触icカード - Google Patents
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Abstract
【解決手段】非接触ICカードは、認証によりアクセスが制御され保護すべき情報である保護情報を記憶する保護情報記憶部と、外部から加えられた動きに応じた変位情報を出力するセンサ部と、センサ部が出力する変位情報に応じて生成された情報と、予め記憶されている情報とが一致する場合、保護情報に対するアクセスを許可するアンロック状態を示す値に認証フラグ情報を変更し、該2つの情報が一致しない場合、保護情報に対するアクセスを許可しないロック情報を示す値を該認証フラグ情報に保持させる認証フラグ処理を行うと共に、該認証フラグ情報がアンロック状態を示す値の場合、保護情報を保護情報記憶部から読み出し、読み出した該保護情報をリーダライタ装置に送信する制御部とを備える。
【選択図】図1
Description
非接触ICカードの普及と共に、非接触ICカード内に記憶されている情報が不正に読み書きされるスキミングされる事件が増加している。そこで、スキミングを防止するために導電材料で構成される電波遮蔽シートを用いたカードフォルダが提案されている(特許文献1)。
図1は、第1実施形態における非接触ICカードシステム1、非接触ICカード100、及びリーダライタ装置200の構成を示す概略ブロック図である。なお、本実施形態では、非接触ICカード100には、電子マネーの残高を示す有価情報が記憶されている場合について説明する。
非接触ICカードシステム1は、少なくとも1つの非接触ICカード100と、リーダライタ装置200とを具備している。
無線通信部105と、EEPROM106(保護情報記憶部)と、RAM107と、ROM108と、センサ部109と、カード制御部110とは、バス111を介して互いに接続されている。
電力供給部102は、ループアンテナ101から入力された振幅信号を整流し、整流された信号を安定化させて得られた電力を蓄電部103と電力制御部104とに出力する。 蓄電部103は、電力供給部102から出力された電力を一時的に蓄える。蓄電部103は、例えば、大容量のコンデンサや、薄型の二次電池などを用いて構成される。
また、電力制御部104は、電力供給部102が出力する電力が上記の閾値より大きくなると蓄電部103に替えて電力供給部102から電力を供給させる。
EEPROM106は、電力が供給されずとも記憶しているデータを保持できる不揮発性メモリであり、外部からのアクセスに対して保護すべき情報である利用者情報(保護情報)と、利用者情報に対するアクセスの可否の判定に用いられるキー情報と、利用用途ごとにアクセスの可否判定を行うか否かを定めた利用用途テーブル106Aと、非接触ICカード100を一意に識別するカードIDとが記憶されている。この利用用途とは、利用者情報に含まれる何れの電子マネーに関する情報にアクセスするかを示す。
また、利用用途テーブル106Aには、利用用途を示す情報と、当該利用用途において利用者情報をアクセスする場合に利用者情報に対するアクセス許可判定を行うか否かを示す判定要否情報と対応付けられた記憶されている。
ROM108には、当該非接触ICカード100をカード制御部110が制御するためのプログラム、例えば、オペレーティングシステム、利用用途ごとのアプリケーションプログラムが記憶されている。
アンロック状態は、利用者情報へのアクセスを許可する状態であり、ロック状態は、利用者情報へのアクセスを不許可にする状態である。
図示するように、非接触ICカード100の外形線は矩形状である。カード制御部110は、センサ部109が出力する変位情報に基づいて、ユーザにより非接触ICカード100に対して行われる動きが次の第1動作から第4動作の何れに該当するかを判定する。
第1動作とは、非接触ICカード100の短辺部100aを軸にして回転させることにより表裏を反転させる下半回転動作T1である。第2動作とは、非接触ICカード100の短辺部100bを軸にして回転させることにより表裏を反転させる上半回転動作T2である。第3動作とは、非接触ICカード100の長辺部100cを軸にして回転させることにより表裏を反転させる左半回転動作T3である。第4動作とは、非接触ICカード100の長辺部100dを軸にして回転させることにより表裏を反転させる右半回転動作T4である。
カード制御部110は、リーダライタ装置200上において、非接触ICカード100を動かすことで利用者から入力される動きが第1動作から第4動作の何れに該当するかを判定し、判定した動きを示す動作パターンを選択する。
リーダライタ制御部201と、ROM202と、RAM203と、無線通信部204とそれぞれは、バス205を介して接続されている。リーダライタ制御部201は、ROM202と、RAM203と、無線通信部204とバス205を介して情報の入出力を行い、無線通信部204及びループアンテナ206を介して非接触ICカード100と情報の送受信を行う。
ROM202には、リーダライタ装置200を制御するためのプログラム、例えば、オペレーティングシステム、非接触ICカード100と通信するための処理プログラムなどが記憶されている。
RAM203には、当該リーダライタ装置200が非接触ICカード100と通信を行う際に一時的に情報と、が記憶される。
非接触ICカード100は、リーダライタ装置200が発生する電界及び磁界をループアンテナ101が捉えて、カード制御部110が電力供給部102から供給される電力により動作できる動作可能領域に位置するように挿入されると(ステップSt101)、カード制御部110が、RAM107に記憶されている情報を初期化し、認証フラグ情報にロック状態を示す値を設定する初期化処理を行う(ステップSt102)。
このREQBコマンド及びWUPBコマンドは、非接触ICカード100がリーダライタ装置200と通信可能であり、動作可能領域に位置しているか否かを検出するためのコマンドである。リーダライタ装置200において、リーダライタ制御部201は、予め定められた時間間隔でREQBコマンド又はWUPBコマンドを無線通信部204がループアンテナ206を介して非接触ICカード100に送信するように制御をしている。
一方、判定要否情報が判定要を示す場合(ステップSt106:判定要)、カード制御部110は、RAM107から認証フラグ情報を読み出し(ステップS107)、認証フラグ情報がアンロック状態を示す場合(ステップSt107:UNLOCK)、後述のステップSt115以降の動作が行われ、認証フラグ情報がロック状態を示す場合(ステップSt107:ロック状態)、受信した第1コマンドをRAM107に記憶させる(ステップSt108)。
このWTXコマンドは、リーダライタ制御部201に対して第1コマンドに対する応答を示す情報を送信するまでの待ち時間の延長を要求するコマンドである。カード制御部110は、WTXコマンドをリーダライタ装置200に送信することにより、認証処理を行っている最中に第1コマンドに対する応答の待ち時間を延長して、待ち時間が満了することによりリンクが断たれることを防ぐ。
なお、カード制御部110は、第1コマンドを実行して、第1コマンドに対する応答をリーダライタ装置200に送信するまで、第1コマンドに対する応答の待ち時間が満了しないように、一定間隔ごとにWTXコマンドをリーダライタ装置200に送信する。
例えば、利用者により非接触ICカード100に、「右半回転動作T4」、「右半回転動作T4」、「右半回転動作T4」、及び「左半回転動作T3」の順に動きが入力され、カード制御部110は、それぞれの動きに対応した動作パターンを順次選択し、選択したそれぞれの動作パターンをRAM107に順次記憶させる。
記憶されている動作列情報と、キー情報に含まれる動作列情報とが一致する場合(ステップSt112:OK)、カード制御部110は、第1コマンドに基づく利用者情報へのアクセスが正当なものと判定し、RAM107に記憶されている認証フラグ情報をアンロック状態に設定する(ステップSt113)。
カード制御部110は、カード処理が終了した後に、非接触ICカード100が動作可能領域から外れると(ステップSt117:Yes)、電力供給部102が電力を供給できなくなると通信処理を終了させ、動作可能領域から外れずに位置し続けると(ステップSt117:No)、無線通信部105がリーダライタ装置200から起動要求を受信するまで待機し(ステップSt117)、起動要求を受信すると、ステップSt104以降の動作を繰り返して行う。
また、本実施形態において行われる認証処理では、非接触ICカード100とリーダライタ装置200との間で、キー情報と比較する情報と、キー情報とを送受信することなく行うので、認証処理に用いられる情報が漏洩する機会を低減することができ、非接触ICカード100に対するセキュリティを向上させることができる。
図4、図5は、第2実施形態における非接触ICカード100とリーダライタ装置200との通信処理のシーケンスを示す図である。なお、本実施形態は、第1実施形態の変形例であり、非接触ICカード100とリーダライタ装置200とそれぞれの構成は、第1実施形態と同じであるので、その説明を省略する。
また、ISO/IEC14443などの規格では、非接触ICカードに送信したコマンドに対して応答があるまでの待ち時間は、最大でも5秒程度と定義されているが、本実施形態においてリーダライタ制御部201は、アンロック要求コマンドを非接触ICカード100に送信すると、非接触ICカード100から応答があるまで数十秒から一分程度の間応答があるまで受信を待つように予め設定される。
また、カード制御部110は、無線通信部105がリーダライタ装置200から起動要求を示すREQBコマンド又はWUPBコマンドを受信するまで待機させる。無線通信部105は、REQBコマンド又はWUPBコマンドを無線通信部204から受信すると、無線通信部204と同期をとり、通信に用いる周波数の設定、無線の通信状態に応じた無線通信速度の設定などを行いリンクを確立する(ステップSt201)。
カード制御部110は、受信したコマンドが認証フラグ取得コマンドであるか否かを判定する(ステップSt203)。
受信したコマンドが認証フラグ取得コマンドである場合(ステップSt203:Yes)、カード制御部110は、RAM107から認証フラグ情報を読み出し、EEPROM106からカードIDと、認証フラグ取得コマンドに含まれる利用用途に対応した判定要否情報を利用用途テーブル106Aから読み出す。また、カード制御部110は、読み出した認証フラグ情報と、カードIDと、判定要否情報とをリーダライタ装置200に送信する(ステップSt204)。
リーダライタ制御部201は、認証フラグ情報がアンロック状態の場合、カード処理を実行し(ステップSt211)、認証フラグ情報がロック状態の場合、ステップSt204にて受信したカードIDを含むアンロック要求コマンドを非接触ICカード100に送信する(ステップSt207)。
リーダライタ制御部201は、受信した認証フラグ情報の判定を行い(ステップSt210)、認証フラグ情報がロック状態の場合(ステップSt210:LOCK)、アンロック要求コマンドを非接触ICカード100に送信し(ステップSt207)、非接触ICカード100及びリーダライタ装置200がステップSt207以降の動作を再度行うようにし、認証フラグ情報がアンロック状態の場合(ステップSt210:UNLOCK)、リーダライタ制御部201は、カード処理を実行する(ステップSt211)。
ステップSt211のカード処理は、第1実施形態のカード処理(ステップSt116)と同様に、リーダライタ制御部201とカード制御部110とが通信を行い、利用者情報に含まれる有価情報から残高を減額する支払い処理などを実行することである。
受信したコマンドが認証フラグ取得コマンドでない場合(ステップSt203:No)、カード制御部110は、受信したコマンドに含まれる利用用途に対応する判定要否情報を利用用途テーブル106Aから読み出し、読み出した判定要否情報の値を判定し(ステップSt222)、判定要否情報が判定不要を示している場合(ステップSt222:判定不要)、前述のカード処理を実行し(ステップSt211)、判定要否情報が判定要を示している場合(ステップSt222:判定要)、RAM107から認証フラグ情報を読み出し、読み出した認証フラグ情報の値を判定する(ステップSt223)。
リーダライタ制御部201は、受信した情報が実行条件エラー信号を受信すると、非接触ICカード100との通信処理を終了する(エンド)。
なお、ステップSt226のカード処理は、ステップSt211のカード処理と同じ動作であるので、その説明を省略する。また、実行条件エラー信号は、受信したコマンドが非接触ICカード100において利用者情報を参照することができないことを示す。
また、リーダライタ装置200が送信したアンロック要求コマンドに対して、通信対象以外の非接触ICカードが応答しないので、混信などの発生を防止でき、速やかに通信処理を完了することができると共に、通信対象以外の非接触ICカードのセキュリティを高めることもできる。
図6、7は、第3実施形態における非接触ICカード100とリーダライタ装置200との通信処理のシーケンスを示す図である。なお、本実施形態は、第1実施形態の変形例であり、非接触ICカード100とリーダライタ装置200とそれぞれの構成は、第1実施形態と同じであるので、その説明を省略する。
リーダライタ制御部201は、リンクが確立すると、コマンドを非接触ICカード100に送信する(ステップSt302)。
カード制御部110は、受信したコマンドが認証フラグ取得コマンドであるか否かを判定する(ステップSt303)。
受信したコマンドが認証フラグ取得コマンドの場合(ステップSt303:Yes)、カード制御部110は、RAM107から認証フラグ情報を読み出し、EEPROM106からカードIDと、認証フラグ取得コマンドに含まれる利用用途に対応した判定要否情報を利用用途テーブル106Aから読み出す。また、カード制御部110は、読み出した認証フラグ情報と、カードIDと、判定要否情報とをリーダライタ装置200に送信する(ステップSt305)。
リーダライタ制御部201は、認証フラグ情報がアンロック状態の場合(ステップSt307:UNLOCK)、カード処理を実行し(ステップSt320)、認証フラグ情報がロック状態の場合(ステップSt307:LOCK)、センサ起動コマンドを非接触ICカード100に送信する(ステップSt308)。
カード制御部110は、センサ起動コマンドを受信すると、センサ部109を初期化して、センサ部109からカード制御部110に変位情報を出力させる(ステップSt309)。
リーダライタ制御部201は、受信した変位情報を用いて非接触ICカード100に加えられている動きが第1動作から第4動作のうち何れの動きに該当するかを検出し(ステップSt312)、検出した動きに対応する動作パターンをRAM203に記憶させ、予め定められた回数の動きを検出するまで、ステップSt310からステップSt312までを繰り返して行う。また、リーダライタ制御部201は、受信した変位情報の履歴も用いて、第1動作から第4動作のうち何れの動きに該当するかを検出する。
カード制御部110は、認証要求コマンドを受信すると、当該コマンド共に受信したカードIDと、EEPROM106に記録されている自身のカードIDと一致するか否かを判定する(ステップSt314)。
受信したカードIDと、自身のカードIDとが一致する場合(ステップSt314:Yes)、カード制御部110は、受信した認証要求コマンドに含まれる動作列情報と、EEPROM106に記憶されているキー情報に含まれる動作列情報とが一致するか否かを判定し(ステップSt316)、2つの動作列情報が一致した場合(ステップSt316:OK)、認証フラグ情報にアンロック状態を示す値を設定し(ステップSt317)、2つの動作列情報が一致しない場合(ステップSt316:NG)、認証フラグ情報にロック状態を示す値を保持させ、ステップSt317を実行せずにスキップする。
リーダライタ制御部201は、受信したステップSt316の判定結果を示す情報から、非接触ICカード100の認証フラグ情報がアンロック状態に設定されたか否かを判定する(ステップSt319)。
認証フラグ情報がロック状態の場合(ステップSt319:No)、リーダライタ制御部201は、センサ起動コマンドを非接触ICカード100に送信し(ステップSt308)、非接触ICカード100及びリーダライタ装置200がステップSt308以降の動作を再度行うようする。
一方、認証フラグ情報がアンロック状態の場合(ステップSt319:Yes)、リーダライタ制御部201は、非接触ICカード100と通信を行いカード処理を行う(ステップSt320)。なお、ステップSt320のカード処理は、第1実施形態のカード処理(ステップSt116)と同じ処理であり、利用者情報に含まれる有価情報から残高を減額する支払い処理などを実行する。
図8は、第4実施形態における非接触ICカードシステム2、非接触ICカード100、リーダライタ装置220、及びサーバ装置300の構成を示す概略ブロック図である。なお、本実施形態では、第1から第3実施形態と同様に非接触ICカード100には、電子マネーの残高を示す有価情報が記憶されている場合について説明する。
非接触ICカード100は、第1実施形態の非接触ICカード100(図1)と同じ構成を有しているので、その説明を省略する。ただし、本実施形態において、EEPROM106には、キー情報が記憶されていない点が異なる。
リーダライタ装置220は、有線通信部207を有している点が第1実施形態のリーダライタ装置200と異なる点であり、リーダライタ装置200と同じ構成については、該当する箇所に同じ符号を付して、その説明を省略する。有線通信部207は、データバス205を介してリーダライタ制御部201、ROM202、RAM203、及び無線通信部204と接続され、リーダライタ制御部201から入力された情報をサーバ装置300に送信し、サーバ装置300から受信した情報をリーダライタ制御部201に出力する。
有線通信部301は、リーダライタ装置220から受信した情報をサーバ制御部302に出力し、サーバ制御部302から入力された情報をリーダライタ装置220に送信する。サーバ制御部302は、有線通信部301から入力された非接触ICカード100に関する問い合わせ要求を示す情報が入力されると、当該情報に含まれる非接触ICカード100を識別するカードIDに対応する情報をカード情報記憶部303から読み出し、読み出した情報を有線通信部301に出力する。
カード情報記憶部303には、非接触ICカード100に関するカード情報テーブルが記憶されている。カード情報テーブルには、カードIDと、当該非接触ICカード100が有効か無効かを示す情報と、キー情報とが対応付けられて記憶されている。
また、サーバ制御部302は、当該カードIDが無効の場合、又は、当該カードIDに対応する情報が記録されていない場合、当該カードIDが無効であることを示す情報を含む照会結果情報を有線通信部301を介してリーダライタ装置220に送信し、当該カードIDが有効である場合、当該カードIDが有効であることを示す情報と、読み出したキー情報とを含む照会結果情報を有線通信部301を介してリーダライタ装置220に送信する。
非接触ICカード100が動作可能領域に移動させられると、第2実施形態のステップSt201と同じ動作を行いリンクを確立する(ステップSt401)。
リーダライタ制御部201は、リンクが確立すると、コマンドを非接触ICカード100に送信する(ステップSt402)。
カード制御部110は、受信したコマンドが認証フラグ取得コマンドであるか否かを判定する(ステップSt403)。
受信したコマンドが認証フラグ取得コマンドの場合、(ステップSt403:Yes)、カード制御部110は、認証フラグ取得コマンドを受信すると、RAM107から認証フラグ情報を読み出し、EEPROM106からカードIDを読み出し、受信した認証フラグ取得コマンドに含まれる利用用途に対応した判定要否情報を利用用途テーブル106Aから読み出す。また、カード制御部110は、読み出した認証フラグ情報、カードID、及び判定要否情報をリーダライタ装置220に送信する(ステップSt405)。
リーダライタ制御部201は、認証フラグ情報がアンロック状態の場合(ステップSt407:UNLOCK)、カード処理を実行し(ステップSt427)、認証フラグ情報がロック状態の場合(ステップSt407:LOCK)、受信したカードIDを含むカードID照会コマンドを有線通信部207を介してサーバ装置300に送信する(ステップSt408)。
リーダライタ制御部201は、照会結果情報を受信すると、照会結果情報に基づいて非接触ICカード100が有効か否かの判定を行う(ステップSt410)。
非接触ICカード100が有効の場合(ステップSt410:Yes)、リーダライタ制御部201は、受信した紹介結果情報に含まれるキー情報をRAM203に記憶させ(ステップSt413)、非接触ICカード100にセンサ起動コマンドを送信する(ステップSt414)。
リーダライタ制御部201は、受信した変位情報を用いて非接触ICカード100に加えられている動きが第1動作から第4動作のうち何れの動きであるかを検出し(ステップSt418)、検出した動きに対応する動作パターンをRAM203に記憶する。
リーダライタ制御部201は、キー情報の動作列情報と、検出した動作列情報とが一致している場合(ステップSt420:OK)、ステップSt405にて受信したカードIDを含む解除要求コマンドを非接触ICカード100に送信する(ステップSt421)。
また、リーダライタ制御部201は、キー情報の動作列情報と、検出した動作列情報とが一致していない場合(ステップSt420:NG)、センサ起動コマンドを非接触ICカード100に送信し(ステップSt414)、非接触ICカード100及びリーダライタ装置220がステップSt414以降の動作を再度行うようにする。
受信したカードIDと、自身のカードIDとが一致しない場合(ステップSt422:No)、カード制御部110は、実行条件エラー信号をリーダライタ装置220に送信し(ステップSt423)、通信処理を終了する。また、リーダライタ制御部201は、実行条件エラー信号を受信すると通信処理を終了する(エンド)。
リーダライタ制御部201は、応答情報を受信すると、応答情報に基づいて非接触ICカード100の認証フラグ情報がアンロック状態に変更されたか否かを判定する(ステップSt426)。
認証フラグ情報がアンロック状態に変更された場合(ステップSt426:Yes)、非接触ICカード100と通信を行いカード処理を行う(ステップSt427)。なお、ステップSt421のカード処理は、第1実施形態のカード処理(ステップSt116)と同じ処理であり、利用者情報に含まれる有価情報から残高を減額する支払い処理などを実行する。
また、リーダライタ制御部201が検出した動きに基づく動作列情報と、キー情報に含まれる動作列情報とを比較する処理を行うようにしたので、更に、カード制御部110が行うべき処理を減らすことができ、カード制御部110の処理時間を短縮して通信処理に要する時間を短縮することができる。
また、リーダライタ制御部201が非接触ICカード100の動きの検出と、検出した動きに基づく動作列情報と、キー情報に含まれる動作列情報との比較とを行わず、リーダライタ制御部201が非接触ICカード100から受信した変位情報をサーバ装置300に送信し、サーバ制御部302が非接触ICカード100の動きを検出し、検出した動きに基づく動作列情報と、キー情報に含まれる動作列情報との比較を行うようにしてもよい。サーバ装置300において、検出した動きに基づく動作列情報と、キー情報に含まれる動作列情報との比較を行うことで、キー情報がサーバ装置300の外部に送信されることなく比較を行うことができ、キー情報の漏洩が発生することを防ぐことができるので非接触ICカードシステム2のセキュリティを向上させることができる。
また、上述の第1実施形態から第4実施形態において、リーダライタ装置200(220)から非接触ICカード100に送信される情報又はコマンドに通信対象となる非接触ICカード100のカードIDを付加するようにしてもよい。カード制御部110は、受信した情報又はコマンドに対する処理を行う前に当該情報又はコマンドが自身宛か否かを判定することで、自身宛以外の情報及びコマンドによる処理を防ぐことができ、非接触ICカード100とリーダライタ装置200(220)との通信による処理を確実に実行させることができる。
利用者に動作列情報の入力が開始されたことを知らせることで、利用者に動作列情報を入力させるタイミングを意識させることができ、動きの検出の精度を上げることができ、操作性を向上させることができる。
また、センサ部109が初期化されてから、非接触ICカード100に予め定められた動きより大きな動きを加えることで、非接触ICカード100に加えられる動きの検出を開始するようにしてもよい。例えば、非接触ICカード100に加えられる加速度が予め定めた値を超えると動きの検出を開始されるようにしたり、非接触ICカード100の移動量が予め定めた値を超えると動きの検出を開始されるようにしてもよい。
利用者に動作列情報の入力を開始するタイミングを指示させることで、利用者に動作列情報を入力させるタイミングを意識させることができ、動きの検出の精度を上げることができ、操作性を向上させることができる。
更に、上述の第3実施形態及び第4実施形態において、非接触ICカード100とリーダライタ装置200との間で送受信される変位情報に変位情報のハッシュ値を付加してチェックするようにしてもよい。これにより、リーダライタ装置200は、変位情報の改竄を検出することができ、通信処理のセキュリティを向上させ、非接触ICカード100に対する不正なアクセスを防ぐことができる。
このとき、非接触ICカード100に加えられる動きにより、EEPROM106に記憶されている識別情報(鍵)へのアクセスが正当なものか否かを判定されるので、識別情報の不正な利用を防ぐことができる。その結果、非接触ICカード100の紛失・盗難が発生しても、鍵としての非接触ICカード100のセキュリティを向上させることができる。
これにより、非接触ICカード100に有価情報などの利用者にとって貴重な情報を記憶させずにサーバ装置に記憶させることにより、非接触ICカード100の紛失・盗難が発生しても、貴重な情報の紛失を防ぐことができると共に、利用者情報のセキュリティを向上させることができる。
Claims (10)
- 非接触ICカードと、該非接触ICカードと通信をするカードリーダライタ装置とを具備する非接触ICカードシステムであって、
前記非接触ICカードは、
認証によりアクセスが制御され保護すべき情報である保護情報を記憶する保護情報記憶部と、
外部から加えられた動きに応じた変位情報を出力するセンサ部と、
前記センサ部が出力する前記変位情報に応じて生成された情報と、予め記憶されている情報とが一致する場合、前記保護情報に対するアクセスを許可するアンロック状態を示す値に認証フラグ情報を変更し、該2つの情報が一致しない場合、前記保護情報に対するアクセスを許可しないロック情報を示す値を該認証フラグ情報に保持させる認証フラグ処理を行うと共に、該認証フラグ情報がアンロック状態を示す値の場合、前記保護情報を前記保護情報記憶部から読み出し、読み出した該保護情報を前記リーダライタ装置に送信する制御部と
を備える
ことを特徴とする非接触ICカードシステム。 - 前記非接触ICカードは、前記カードリーダライタ装置が発生させる電磁波により電力を生成して供給する電力供給部と、前記電力供給部が供給する電力を蓄える蓄電部と、前記電力供給部と前記蓄電部とに接続され、該電力供給部と該蓄電部とから当該非接触ICカード内に電力を供給させる電源制御部とを備え、
前記電源制御部は、前記非接触ICカードリーダライタ装置と通信を行っている最中に前記電力供給部が供給する電力が予め定められた値以下になると前記蓄電部から電力を供給させる
ことを特徴とする請求項1に記載の非接触ICカードシステム。 - 前記制御部は、前記非接触ICカードと前記カードリーダライタ装置とが通信を開始すると、前記保護情報に対するアクセスを不許可にするロック状態を示す値に前記認証フラグ情報を変更する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の非接触ICカードシステム。 - 前記非接触ICカードは、
前記認証フラグ情報の状態に応じて前記保護情報にアクセスするか否かを定める判定要否情報を利用用途ごとに記憶する利用用途テーブルを備え、
前記制御部は、前記リーダライタ装置から受信した前記利用用途を示す情報に対応した前記判定要否情報を前記利用用途テーブルから読み出し、読み出した該判定要否情報により前記認証フラグ処理を行うかを判定する判定要否処理を行い、該判定要否情報が判定要を示す場合、前記認証フラグ情報の値に応じて前記保護情報を読み出を許可するか否かを判定し、該判定要否情報が判定不要を示す場合、前記認証フラグ情報の値に関わらず前記保護情報を読み出す
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の非接触ICカードシステム。 - 前記非接触ICカードには、当該非接触ICカードを一意に識別するカードIDが予め割り当てられ、
前記制御部は、前記リーダライタ装置から受信した動作を要求するコマンドに自身のカードIDと一致する場合、当該コマンドを処理する
ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の非接触ICカードシステム。 - 前記制御部は、前記リーダライタ装置から外部から加えられる動きの検出を開始することを示すコマンドを受信すると、前記センサ部が出力する前記変位情報に基づいて前記認証フラグ処理を行う
ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の非接触ICカードシステム。 - 前記非接触ICカードの外形線は、矩形状であり、
前記制御部は、前記センサ部が出力する前記変位情報に基づいて、前記矩形状の外形線に対応した何れか一方の短辺部を中心軸して回転させる第1動作、他方の短辺部を中心軸にして回転させる第2動作、前記矩形状の外形線に対応した何れか一方の長辺部を中心軸にして回転させる第3動作、及び、他方の長辺部を中心軸にして回転させる第4動作を区別して検出して、検出した動作を示す情報を少なくとも1つ以上含む動作列情報と、予め定められたキー情報とを比較して前記認証フラグ処理をする
ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の非接触ICカードシステム。 - 非接触ICカードと、該非接触ICカードと通信をするリーダライタ装置とを具備する非接触ICカードシステムであって、
前記非接触ICカードは、
認証によりアクセスが制御され保護すべき情報である保護情報を記憶する保護情報記憶部と、
外部から加えられた動きに応じた変位情報を出力するセンサ部と、
自身に加えられた動きを示す動作列情報を前記リーダライタ装置から受信し、受信した前記動作列情報に応じて生成された情報と、予め記憶されている情報とが一致する場合、前記保護情報に対するアクセスを許可するアンロック状態を示す値に認証フラグ情報を変更し、該2つの情報が一致しない場合、前記保護情報に対するアクセスを許可しないロック状態を示す値を該認証フラグ情報に保持させる認証フラグ処理を行うと共に、該認証フラグ情報がアンロック状態を示す値の場合、前記保護情報を前記保護情報記憶部から読み出し、読み出した該保護情報を前記リーダライタ装置に送信する第1制御部と、
を備え、
前記リーダライタ装置は、
前記センサ部が出力する前記変位情報を前記非接触ICカードから受信し、受信した前記変位情報から前記非接触ICカードに加えられた動きを検出して前記動作列情報を前記非接触ICカードに送信する第2制御部を備える
ことを特徴とする非接触ICカードシステム。 - 非接触ICカードと、該非接触ICカードと通信をするリーダライタ装置と、サーバ装置とを具備する非接触ICカードシステムであって、
前記非接触ICカードは、
認証によりアクセスが制御され保護すべき情報である保護情報を記憶する保護情報記憶部と、
外部から加えられた動きに応じた変位情報を出力するセンサ部と、
前記リーダライタ装置からの要求に応じて、認証フラグ情報が前記保護情報に対するアクセスを許可するアンロック状態を示す値の場合、前記保護情報を読み出し、読み出した該保護情報を前記リーダライタ装置に送信し、該認証フラグ情報が前記保護情報に対するアクセスを許可しないロック状態を示す値の場合、前記保護情報を読み出さない第1制御部と、
を備え、
前記サーバ装置は、
前記保護情報にアクセスすることを許可するか否かの判定に用いられるキー情報を前記非接触ICカードを一意に識別するカードIDに対応付けて記憶するカード情報記憶部と、
前記リーダライタ装置からの問い合わせに応じて、前記カード情報記憶部から前記キー情報を読み出し、読み出した前記キー情報を前記リーダライタ装置に送信する第2制御部と
を備え、
前記リーダライタ装置は、
前記センサ部が出力する前記変位情報を受信し、受信した前記変位情報に応じて前記非接触ICカードに加えられた動きを検出し、前記非接触ICカードに加えられた動きを示す動作列情報を生成し、生成した前記動作列情報と、前記サーバ装置から受信した前記キー情報とが一致する場合、前記非接触ICカードに前記認証フラグ情報をアンロック状態にすることを要求する第3制御部
を備える
ことを特徴とする非接触ICカードシステム。 - 非接触ICカードと、該非接触ICカードと通信をするカードリーダライタ装置とを具備する非接触ICカードシステムにおける非接触ICカードであって、
前記非接触ICカードは、
認証によりアクセスが制御され保護すべき情報である保護情報を記憶する保護情報記憶部と、
外部から加えられた動きに応じた変位情報を出力するセンサ部と、
前記センサ部が出力する前記変位情報に応じて生成された情報と、予め記憶されている情報とが一致する場合、前記保護情報に対するアクセスを許可するアンロック状態を示す値に認証フラグ情報を変更し、該2つの情報が一致しない場合、前記保護情報に対するアクセスを許可しないロック情報を示す値を該認証フラグ情報に保持させる認証フラグ処理を行うと共に、該認証フラグ情報がアンロック状態を示す値の場合、前記保護情報を前記保護情報記憶部から読み出し、読み出した該保護情報を前記リーダライタ装置に送信する制御部と
を備える
ことを特徴とする非接触ICカード。
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