JP2011028186A - 画像表示媒体 - Google Patents

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明嗣 河村
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Abstract

【課題】セル間の粒子の移動を効果的に抑止できる画像表示媒体の提供。
【解決手段】電極2が形成された第1の基板1と、第1の基板1に相対向するように配置され、画素電極4が形成された第2の基板3と、第1の基板1に固定されているとともに、第1の基板1と第2の基板3との間の空間を行方向及び列方向に複数のセル6に区分するリブ5と、第1の基板1の電極2と第2の基板3の画素電極4との間に形成される電界の強度及び方向に応じて前記セルの内部を移動して画像を表示する遊動粒子7と、リブ5における第2の基板3に相対向する側の端部、または第2の基板3におけるリブ5に相対向する位置にある2つの互いに隣接する画素電極4の間の部分に設けられた導電部10と、を備えた画像表示媒体。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示媒体に関する。
画像表示媒体としては、たとえば、夫々に電極を有する一対の基板間に液晶を挟持してなる液晶素子であって、上記一対の基板間隔が該基板に夫々接着された隔壁部材によって保持され、且つ該隔壁部材が導電性を有するものがある(特許文献1)
画像表示媒体としては、他に、画素電極を駆動するためのスイッチング能動素子が形成されるTFTアレイ基板上に樹脂膜を形成し、前記樹脂膜に形成されるコンタクトホールを介して前記スイッチング能動素子と前記樹脂膜に形成される画素電極とをコンタクトさせ、前記TFTアレイ基板とこれに対向する対向基板との間のパネルギャップに液晶を封止するTFTアレイ型液晶表示装置であって、前記コンタクトホールに、パネルギャップを形成するための柱状樹脂パターンを導電性を有する樹脂で形成するとともに、前記画素電極を前記柱状樹脂パターンに接するように形成することを特徴とする液晶表示装置がある(特許文献2)。
画像表示媒体において粒子の電気泳動を利用したものとしては、予め定めた間隔をあけた状態に配置された第1と第2の基板と、該基板の間隔を一定に保持するために画素の周囲に配置された隔壁と、該基板の間隙に配置された絶縁性液体と、該絶縁性液体に分散された複数の帯電泳動粒子と、第1の基板に配置された第1電極と、隔壁近傍に配置された第2電極とを少なくとも備え、該第1電極と第2電極を介して電圧を印加して前記帯電営巣粒子を第1電極面と隔壁側面及びその近傍間とを移動することによって表示を行う電気泳動表示装置において、前記隔壁と第2の基板との接触面積が第1の基板との接触面積よりも大きなものがある(特許文献3)。
画像表示媒体において粒子の電気泳動を利用したものとしては、他に、対向配置させた基板間に、少なくとも絶縁性液体、1種類以上の帯電粒子及び基板間に形成された構造材とを備えた電気泳動装置であって、上記構造材のうち少なくとも表示部に存する部分が基板に固定されていないものがある(特許文献4)。
特開平11−190847号公報 特開2002−169167号公報 特開2003−270674号公報 特開2007−148009号公報
本発明は、第1の基板及び第2の基板に固定した区分面を有する画像表示媒体と比較して柔軟性が高い上に、導電部を有しない画像表示媒体と比較して区分面を隔てて隣り合う画像電極の間に強度の高い電場が形成されている場合における前記区分面で隔てられた区分け間の粒子の移動を効果的に抑止できる画像表示媒体を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、電極が形成された第1の基板と、前記第1の基板に相対向するように配置され、画素電極が形成された第2の基板と、前記第1の基板に固定されているとともに、前記第1の基板と前記第2の基板との間の空間を行方向及び列方向に複数の区分けに区分する区分面と、前記第1の基板の電極と前記第2の基板の画素電極との間に形成される電界の強度及び方向に応じて前記区分けの内部を移動して画像を表示する粒子と、前記区分面における前記第2の基板に相対向する側の端部、及び前記第2の基板における前記区分面に相対向する位置にある2つの互いに隣接する画素電極の間の部分の少なくとも一方に設けられた導電部と、を備えた画像表示媒体に関する。
請求項2に記載の発明は、電極が形成された第1の基板と、前記第1の基板に相対向するように配置され、画素電極が形成された第2の基板と、前記第1の基板に固定され、前記第1の基板と前記第2の基板との間の空間を行方向及び列方向に複数の区分けに区分する第1の区分面と、前記第2の基板に前記第1の区分面に相対向するように固定され、前記第1の区分面とともに前記第1の基板と前記第2の基板との間の空間を行方向及び列方向に複数の区分けに区分する第2の区分面と、前記第1の基板の電極と前記第2の基板の画素電極との間に形成される電界の強度及び方向に応じて前記区分けの内部を移動して画像を表示する粒子と、前記第1の区分面における前記第2の基板に相対向する側の端部、前記第2の区分面、及び前記第2の基板における前記第2の区分面に相対向する位置にある2つの互いに隣接する画素電極の間の部分のうちの少なくとも1箇所に設けられた導電部と、を備えた画像表示媒体に関する。
請求項1に記載の発明によれば、第1の基板及び第2の基板に固定した区分面を有する画像表示媒体と比較して柔軟性が高い上に、導電部を有しない画像表示媒体と比較して区分面を隔てて隣り合う画像電極の間に強度の高い電場が形成されている場合における前記区分面で隔てられた区分け間の粒子の移動を効果的に抑止できる画像表示媒体が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、区分面が第1の基板に固定された第1の区分面と第2の基板に固定された第2の区分面とに分かれていない形態の画像表示媒体と比較して区分面で隔てられた区分け間の粒子の移動を更に効果的に抑止できる画像表示媒体が提供される。
図1は、実施形態1に係る電子ペーパの構成を示す斜視断面図である。 図2は、実施形態1に係る電子ペーパの別の例について構成を示す斜視断面図である。 図3は、図1に示す態様の電子ペーパの構成を示す断面図である。 図4は、実施形態1に係る電子ペーパにおける導電部の構成の一例を示す拡大図である。 図5は、実施形態1に係る電子ペーパにおける導電部の構成の別の例を示す拡大図である。 図6は、実施形態1に係る電子ペーパにおける導電部の構成の更に別の例を示す拡大図である。 図7は、実施形態1に係る電子ペーパにおける導電部の構成の更に別の例を示す拡大図である。 図8は、実施形態1に係る電子ペーパにおいてリブが表面基板に接着された第1リブと背面基板に接着された第2リブとに分割された形態について構成を示す分解斜視図である。 図9は、リブが表面基板及び背面基板に接着された形態の電子ペーパを背面基板の側に屈曲したときに表面基板及び背面基板に作用する応力を示す概略図である。 図10は、実施形態1に係る電子ペーパにおけるセル間の遊動粒子の移動阻止効果を示す概略図である。
1.実施形態1
1−1 構成
以下、本発明の画像表示媒体の一例である電子ペーパについて以下に説明する。
実施形態1に係る電子ペーパ100は、図1〜図3に示すように、透明電極2が下面に形成された透明な基板である表面基板1と、予め定められたピッチで形成された画素電極4が形成された背面基板3と、表面基板1と背面基板3との間の空間を行方向及び列方向に複数のセル6に区分する列方向及び行方向のリブ5とを備える。なお、表面基板1は本発明の第1の基板の一例に、透明電極2は第1の基板に形成された電極の一例に、背面基板3は第2の基板の一例に、セル6は区分けの一例に、リブ5は区分面の一例に相当する。
夫々のセル6の内部には、電気絶縁性の透明液である分散媒7が封入されている。分散媒7の中には白色に着色された球である浮遊粒子8と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、またはシアン(C)の色彩に着色され、透明電極2と画素電極4との間に形成される電界の強度に応じて分散媒7内を表面基板1に向かう方向または背面基板3に向かう方向に泳動する泳動粒子9(9Y、9M、9C)とが浮遊している。泳動粒子9は、本発明の粒子の一例に相当する。
リブ5は、表面基板1に接着され、背面基板3には接着されていない。リブ5における背面基板3に相対向する側の端部には、導電性を有する導電部10が形成されている。
表面基板1は、透明材料から形成されている。透明材料としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンスルフィド樹脂(PES)、ポリスルホン樹脂、及びポリエーテルスルホン樹脂などの透明樹脂が挙げられる。
透明電極2は、インジウム−錫酸化物(indium tin oxide:ITO)及びインジウム−ジルコン酸化物(indium zirconium oxide:IZO)などの透明導電性酸化物から形成される。透明電極2は、図1に示すように表面基板1のセル6側の面の全体に設けられていてもよく、図2に示すように一定のピッチで設けられたライン状の電極であってもよい。
背面基板3は、表面基板1と同様の透明材料から形成されていてもよく、ABS樹脂やガラスエポキシ樹脂のような不透明な材料から形成されていてもよい。
画素電極4は、透明電極2と同様にITOやIZOのような透明導電性酸化物から形成されてもよく、また、金箔や銅箔などの金属材料から形成されていてもよい。
但し、図1に示すように、透明電極2が表面基板1のセル6側の全面に設けられている場合は、画素電極4は二次元マトリクス状に形成され、図2に示すように、透明電極2が一定のピッチで形成されたライン状の電極のときは、画素電極4は、透明電極2に直交するように形成されたライン状の電極である。
表面基板1及び背面基板3においては、透明電極2及び画素電極4に重ねて絶縁性の保護層1A及び3Aを設けてもよい。
以下、リブ5及び導電部10について詳説する。
リブ5は、図1〜図4、図5の(A)、及び図6に示すように、表面基板1から背面基板3に向かって設けられた部分のみから構成されていてもよく、また、図5の(B)及び図7に示すように表面基板1に接着された第1リブ5Aと背面基板3に接着された第2リブ5Bとの2つの部分に分かれていてもよい。
リブ5が表面基板1から背面基板3に向かって設けられた部分のみから構成されている態様においては、リブ5は表面基板1における保護層1Aの上、言い換えればセル6に面する側に接着され、背面基板3には接着されていない。但し、リブ5を、表面基板1における保護層1Aの上に接着する代わりに、保護層1Aと一体に形成してもよい。なお、リブ5と背面基板3との間の間隙の大きさは、泳動粒子9の直径よりも小さいことが望ましい。
リブ5が第1リブ5Aと第2リブ5Bとに分かれている態様においては、図8に示すように第1リブ5Aと第2リブ5Bとは互いに相対向するように配置され、互いに協働してセル6を区画する。但し、第1リブ5Aの頂面と第2リブ5Bの頂面とは互いに一部接していてもよいが、接着はされていない。なお、この態様においては、図8に示すように第2リブ5Bの背面基板3からの長さと第1リブの表面基板1からの長さとが同一であってもよく、第2リブ5Bの背面基板3からの長さが第1リブの表面基板1からの長さよりも長くてもよく、また短くてもよい。なお、第1リブ5Aの端面と第2リブ5Bの端面との間隙の大きさは、浮遊粒子8及び泳動粒子9の直径の長さが長い方よりも小さいことが望ましい。なお、上記の間隙は、第1リブ5Aの端面と第2リブ5Bの端面とで最も距離が離れている点の間の長さを指している。
リブ5の形状は、通常は行方向及び列方向の碁盤目状であるが、ハニカム状であってもよい。なお、リブ5がハニカム状のときはセル6の平面形状は正六角形になる。
リブ5の表面基板1からの長さは特に制限はないが、10〜100μm程度が電子ペーパ100の柔軟性の点から望ましい。幅は、リブ高さ、リブの断面アスペクト比にもよるが、5〜20μm程度が望ましい。また、セル6の一辺の長さは0.1〜1mm程度が望ましい。
リブ5は、感光性樹脂を用いてフォトリソグラフィ法で形成してもよく、光硬化性液状樹脂や光硬化性フィルムに凹型を押圧して硬化させてもよい。また、熱可塑性樹脂フィルムを加熱、軟化させて凹型を押圧して冷却、固化させて形成してもよく、熱硬化性樹脂に凹型を押圧して熱硬化させて形成してもよい。更に、透明の液状樹脂によってスクリーン印刷やインクジェット印刷で予め定めたパターンを印字し、熱、光、電子線など適宜の手段で硬化させてもよい。
リブ5は、また、必ずしも透明でなくてもよく、黒、灰色、白色の無彩色であってもよい。
リブ5が表面基板1におけるセル6に面する側に接着された部分のみからなる態様においては、導電部10は、図4に示すように、リブ5における背面基板3に相対する側の端面に設けられていてもよく、図5の(A)に示すように、リブにおける前記端面の近傍に設けられていてもよい。
また、図6の(A)に示すように、導電部10は、背面基板3における互いに隣接する2つの画素電極4の間の部分であってリブ5の端面に相対向する部分に設けてもよい。
更に、図6の(B)に示すように、導電部10は、リブ5における背面基板3に相対する側の端面に設けられた導電部10Aと、背面基板3における互いに隣接する2つの画素電極4の間の部分であってリブ5の端面に相対向する部分に設けられた導電部10Bと、導電部10Aと導電部10Bとを電気的に接続する接続部10Cとから構成されていてもよい。
リブ5が第1リブ5Aと第2リブ5Bとからなる態様においては、図5の(A)に示すように、導電部10は、第1リブ5Aにおける背面基板3に相対向する側の端面のみに設けてもよく、図7に示すように第1リブ5Aと第2リブ5Bとの相対向する側の端面に設けてもよい。
導電部10の材料としては、たとえば銀、金、銅、アルミニウムなどの各種金属、酸化錫インジウム、酸化錫ジルコニウムなどの導電性酸化物、各種導電性錯体、ポリアセチレンなどの導電性ポリマ、アモルファスシリコンなどの半導体、及びこれらの材料の粉末または繊維を合成樹脂に配合したものなどが挙げられる。ただし、リブ5を挟んで隣接する2つのセル6間の泳動粒子9の移動を防止するという点からは、電気抵抗率は10Ω・cm以下であることが望ましい。
導電部10は、例えば、リブ5を形成後、前記金属材料、導電性酸化物、導電性ポリマ、または半導体をリブ5の端面または背面基板3の予め定めた箇所に蒸着し、必要に応じてエッチングで不要な部分の被膜を除去するという工程により、形成される。
また、フォトリソグラフィ法、光硬化性液状樹脂や光硬化性フィルム、軟化した熱可塑性樹脂フィルム、または液状熱硬化性樹脂に凹形を押圧して冷却、固化させる方法、透明樹脂で印字したパターンを硬化させる方法などによってリブ5を形成した後、前記光硬化性液状樹脂や液状熱硬化性樹脂などにカーボンブラック、金属粉末、導電性酸化物、半導体、導電性ポリマなどの導電性粉末を配合したものを形成したリブ5の端面にスクリーン印刷などによって塗布し、硬化させるなどの方法によっても形成される。導電部10の厚さは、透明電極2と画素電極4との間に形成される電界の強度に影響を与えないという点からはリブ5の表面電極1からの長さの1/500〜1/10程度が望ましい。
最後に分散媒7等について説明する。
分散媒7は、電気絶縁性の液体であれば特に制限は無いが、通常はシリコーン油、変性シリコーン油、フッ素油、イソパラフィンなどが使用される。粘度は1〜100mPa・s程度が望ましい。分散媒7には、浮遊粒子8及び泳動粒子9の分散を改善するために界面活性剤を添加してもよい。
浮遊粒子8としては、通常は白色の粒径0.1〜20μm程度の粒子が使用される。浮遊粒子8は、白色または泳動粒子とは異なる色彩に着色された粒子であり、分散媒中に浮遊、あるいはパッキング状態で固定、あるいはお互いに固着された状態で多孔質体を形成していてもよい。泳動粒子9は、この浮遊粒子8の間を通って透明電極2と画素電極4との間を泳動し、予め定めた画素データに従った画像を表示する。
浮遊粒子8としては、たとえばアクリル樹脂やスチレン樹脂などの熱可塑性を有する樹脂から形成した粒子が使用される。
浮遊粒子8は、表面基板1と背面基板3との間の領域内において少なくとも表面基板1の板面方向に粒子が配列されて構成されていればよいが、図1及び図2に示すように、表面基板1と背面基板3との間の全領域に渡って、浮遊粒子8が互いに動けない程度の密度で充填されていることが望ましい。
浮遊粒子8の平均粒径は、特に限定されるものではないが、浮遊粒子8の集合体を表面基板1と背面基板3との間の領域に配置したときに、隣接する浮遊粒子8との間に泳動粒子9が通過できる程度の間隔が生じる程度の平均粒径を有していることが望ましい。
このため、浮遊粒子8の平均粒径は、泳動粒子9の平均粒径の10倍以上であることが好ましく、25倍以上であることが望ましい。浮遊粒子8の平均粒径が、泳動粒子9の平均粒径の10倍未満では、浮遊粒子8と粒子の間を介して泳動粒子9が通過することが困難となるため、表示色濃度の変更が困難となる場合がある。なお、浮遊粒子8の平均粒径の上限は特に限定されないが、表面基板1と背面基板3との間の距離より小さい。
一例としては、泳動粒子9の平均粒径が後述するように0.01μm〜1μmである場合には、浮遊粒子8の平均粒径が1μm〜20μmの範囲内であることが望ましい。
なお、浮遊粒子8の色は、泳動粒子9の色と異なるものであれば特に限定されない。浮遊粒子8を着色する場合には、浮遊粒子8を構成する材料中に泳動粒子9の着色時に用いた着色剤等の公知の着色剤を含有させればよい。具体的には、例えば、浮遊粒子8の色を白色とするには、浮遊粒子8の表面に白色材を固定すればよい。この白色材としては、二酸化チタンや、チタン酸バリウム、硫酸バリウム、及び炭酸カルシウム等の白色顔料が用いられる。
泳動粒子9としては、Y、M、またはCの色彩に着色された微粒子が使用される。更に、黒色(K)に着色された微粒子も使用される。泳動粒子9の直径は、1μm以下が望ましく、特に10〜200nm程度が望ましい。
泳動粒子9としては、これらの色彩の顔料または着色料を分散させた媒体中でMMAなどを懸濁重合して得られた微粒子が、真球度が高い故に望ましいが、ほかに、これらの色彩の顔料を分散させたトナー粒子やワックス粒子も使用される。またプラズモン共鳴による発色を呈する金属微粒子も使用される。
1−2 作用
以下、実施形態1に係る電子ペーパの作用について述べる。
表面基板1の透明電極2と背面基板3の画素電極4とを、ドライバを介して駆動回路に接続し、透明電極2の電位を0Vに設定して、画素電極4に任意の電圧が印加されるようにすると、画素電極4の電圧を変化させることにより、泳動粒子9Y、9M、9Cの何れか、または2種類以上を、浮遊粒子8に対して表面基板1側に移動させて任意のカラー表示が行なわれる。
ここで、リブ5の一端を表面基板1に、他端を背面基板3に接着した図9の(A)に示す形態の電子ペーパ100において、図9の(B)に示すように背面基板3側に屈曲させると、図9の(C)の拡大図に示すようにリブ5に集中するせん断応力が発生する。
前記せん断応力は、リブ5を、一端において表面基板1に接着し、他端においては背面基板3に接着しないか、反対に、一端において表面基板1に接着することなく、他端において背面基板3に接着するかの何れかの手段により、表面基板1及び背面基板3の一方とリブ5との電子ペーパ100の面に沿った方向の相対移動を可能にするか、または、リブ5を、表面基板1に接着される第1リブ5Aと、背面基板3に接着される第2リブとの2つに分割して第1リブ5Aと第2リブ5Bとの電子ペーパ100の面に沿った方向の相対移動を可能にすることにより、大幅に低減される。
しかしながら、リブ5に導電部10を形成しない場合には、リブ5を挟んで隣接する2つの画素電極4のうちの左側に正電圧+Vを、右側に負電圧−Vを印加すると、図9の(B)において矢印Eで示すように右側の画素電極4から左側の画素電極4に向かう電場が発生する。したがって、泳動粒子9のうち正に帯電したものは、前記電場からの電気力によって図9の(B)に示すように、左側のセル6からリブ5の端面5と背面基板3との間の間隙を通って右側のセル6に移動する。
これに対して、電子ペーパ100においては、図10の(A)に示すように、リブ5または背面基板3に形成された導電部10と左側の画素電極4及び右側の画素電極4との間に電場が生じるものの、リブ5を挟んで2つのセル6の一方から他方に向かう電場は生じないから、泳動粒子9の左側のセル6から右側のセル6への移動及び右側のセル6から左側のセル6への移動の何れも効果的に防止または抑止される。
電子ペーパ100においては柔軟性が高いことが要求されるが、リブ5を表面基板1または背面基板3に固定するという構成とすることにより、リブ5を表面基板1と背面基板3とに固定した場合と比較して電子ペーパに高い柔軟性が付与される。
但し、電子ペーパ100においては、画像表示側とは反対側に位置する背面基板3に電子ペーパ100を駆動するための画素電極4が形成されるから、リブ5を表面電極1に固定する場合には、リブ5を隔てて隣り合う画素電極4に異なる電圧を印加して生じる電界に起因するリブ5を隔てて隣り合うセル6間の泳動粒子9の移動を防止する手段を講じる必要がある。
以上、第1の基板及びその上に形成された電極が透明とされた例について述べてきたが、本発明の画像表示媒体に包含される電子ペーパは前記の態様には限定されず、第1の基板及びその上に形成された電極が不透明であって第2の基板及びその上に形成された画素電極が透明であり、第2の基板の側に画像を表示するようにされた態様、及び第1の基板と第2の基板との何れも透明とされた態様も本発明の実施形態としての電子ペーパに包含される。
また、分散媒と浮遊粒子と泳動粒子とを用い、泳動粒子が厚さ方向に移動することによって画像を表示する形態の電子ペーパについて説明したが、泳動粒子が電子ペーパの面方向に沿って移動して画像を表示する形態の電子ペーパも本発明の実施形態としての電子ペーパに包含される。
更に、粒子の移動を利用して画像を表示する形態の画像表示媒体であれば、電子ペーパには限定されない。
電子ペーパ100(画像表示媒体)においては、導電部10を、リブ5(区分面)における背面基板3(第2の基板)に相対向する側の端部、及び背面基板3におけるリブ5に相対向する位置にある2つの互いに隣接する画素電極4の間の部分に設けてもよい。
前記形態の電子ペーパ100によれば、リブ5の端部及び背面基板3の何れかに導電部10が設けられた形態の電子ペーパ100と比較してセル6間の泳動粒子9(粒子)の移動を更に効果的に抑止できる。
電子ペーパ100においては、リブ5に設けられた導電部10と背面基板3に設けられた導電部10とを互いに電気的に接続してもよい。
前記形態の電子ペーパ100によれば、リブ5の端部に設けられた導電部10と背面基板3に設けられた導電部10とが電気的に接続されていない形態の電子ペーパ100と比較して区分け間の粒子の移動を更に効果的に抑止できる。
リブ5が表面基板1に接着された第1リブ5A(第1の区分面)と、背面基板3に接着された第2リブ5B(第2の区分面)とに分かれている形態の電子ペーパ100において、導電部10を、背面基板3、及び背面基板3における第2リブ5Bに相対向する位置にある2つの互いに隣接する画素電極4の間の部分に設けてもよい。
前記形態の電子ペーパ100によれば、第1リブ5A、第2リブ5B、及び背面基板3の何れかに導電部10が設けられた形態の電子ペーパ100と比較してリブ5で隔てられたセル6間の泳動粒子9の移動を更に効果的に抑止できる。
前記形態の電子ペーパ100においては、第2リブ5Bに設けられた導電部10と背面基板3に設けられた導電部10とを互いに電気的に接続してもよい。
第2リブ5Bに設けられた導電部10と背面基板3に設けられた導電部10とを互いに電気的に接続することにより、第2リブ5Bに設けられた導電部10と背面基板3に設けられた導電部10とが電気的に接続されていない形態の電子ペーパ100と比較してリブ5で隔てられたセル6間の泳動粒子9の移動を更に効果的に抑止できる。
電子ペーパ100においては、セル6の内部に電気絶縁性の透明液である分散媒7を封入し、泳動粒子9を前記分散媒に懸濁させてもよい。
前記形態の電子ペーパ100においては、セル6内部に泳動粒子9のみを封入した形態の電子ペーパ100と比較して表面基板1に形成された透明電極2と背面基板3に形成された画素電極4との間の電界による泳動粒子9の泳動がより円滑に行われる。
セル6の内部に泳動粒子9を懸濁させた分散媒7を封入した電子ペーパ100においては、分散媒7及び得銅粒子9に加えて泳動粒子9とは異なる色彩に着色された浮遊粒子8をセル6内部に封入し、泳動粒子9が浮遊粒子8の間を移動するようにしてもよい。
前記形態の電子ペーパ100においては、セル6に浮遊粒子8が封入されていない形態の電子ペーパ100と比較してセル6の背景色の影響を受けることなく画像を表示できる。
電子ペーパ100と、電子ペーパ100の透明電極2(電極)及び画素電極4に予め定めた電圧を印加する電圧印加回路と、を組み合わせることにより、画像表示装置を構成することができる。
前記画像表示装置は、リブ5が表面基板1及び背面基板3の両方に固定された電子ペーパ100を有する画像表示装置と比較して画像表示部の柔軟性が高いうえに、リブ5(区分面)に導電部10が設けられていない電子ペーパ100を有する画像表示装置と比較して画像表示部におけるリブ5で隔てられたセル6間の泳動粒子9の移動を効果的に抑止できる。
1 表面基板
2 透明電極
3 背面基板
4 画素電極
5 リブ
6 セル
7 分散媒
8 浮遊粒子
9 泳動粒子
9Y 泳動粒子
9M 泳動粒子
9C 泳動粒子
10 導電部
100 電子ペーパ

Claims (2)

  1. 電極が形成された第1の基板と、
    前記第1の基板に相対向するように配置され、画素電極が形成された第2の基板と、
    前記第1の基板に固定されているとともに、前記第1の基板と前記第2の基板との間の空間を行方向及び列方向に複数の区分けに区分する区分面と、
    前記第1の基板の電極と前記第2の基板の画素電極との間に形成される電界の強度及び方向に応じて前記区分けの内部を移動して画像を表示する粒子と、
    前記区分面における前記第2の基板に相対向する側の端部、及び前記第2の基板における前記区分面に相対向する位置にある2つの互いに隣接する画素電極の間の部分の少なくとも一方に設けられた導電部と、
    を備えた画像表示媒体。
  2. 電極が形成された第1の基板と、
    前記第1の基板に相対向するように配置され、画素電極が形成された第2の基板と、
    前記第1の基板に固定され、前記第1の基板と前記第2の基板との間の空間を行方向及び列方向に複数の区分けに区分する第1の区分面と、
    前記第2の基板に前記第1の区分面に相対向するように固定され、前記第1の区分面とともに前記第1の基板と前記第2の基板との間の空間を行方向及び列方向に複数の区分けに区分する第2の区分面と、
    前記第1の基板の電極と前記第2の基板の画素電極との間に形成される電界の強度及び方向に応じて前記区分けの内部を移動して画像を表示する粒子と、
    前記第1の区分面における前記第2の基板に相対向する側の端部、前記第2の区分面、及び前記第2の基板における前記第2の区分面に相対向する位置にある2つの互いに隣接する画素電極の間の部分のうちの少なくとも1箇所に設けられた導電部と、
    を備えた画像表示媒体。
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