JP2011027249A - インシュレーター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下面が例えば床の第1の水平面8Aに当接する第1の支持部材10、所定の長さを有しその上端が弾性部材である支持部12および中継部14を介して第1の支持部材10に結合されたワイヤ13、およびワイヤ13の下端に結合されることでワイヤ13を介して第1の支持部材10から吊り下げられ上面が例えばスピーカの第2の水平面9Aに当接する第2の支持部材15を備えた。
【選択図】図3
Description
また、スピーカをワイヤで吊り下げることでスピーカの振動が外部に伝わることを防止し音質を良好とすることが試みられている。例えば、ある種のスピーカメーカでは、箱に収納されたスピーカの音響特性を正確に把握するため、吸音材が内面に貼り付けられた無響室内に天井からスピーカを吊り下げマイクによる測定を行うことがなされている。
現在市販のカタログには見当たらないが、ワイヤと板ばねとを利用した吊り下げ構造により縦方向横方向の振動成分を吸収できる振動吸収装置が紹介されている(例えば、特許文献1参照)。
もっとも、オーディオマニアによっては、この「音の癖」を好むという場合もあり得るが、音源を忠実に再生するという観点からは好ましいことではないことは勿論である。
下面が前記第1の水平面に当接する剛性の大きい第1の支持部材、所定の長さを有しその上端が弾性部材を介して前記第1の支持部材に結合された曲げ剛性の小さい1本のワイヤ、および前記ワイヤの下端に結合されることで前記弾性部材および前記ワイヤを介して前記第1の支持部材から吊り下げられ上面が前記第2の水平面に当接する剛性の大きい第2の支持部材を備えたものである。
そして、第2の支持部材を介して、実質的にスピーカの1箇所を1本のワイヤの下端で吊り下げるという、シンプルで自由に振動できる構造が実現し、スピーカの横方向の振動が床から確実に分離絶縁した状態が実現する。また、スピーカの縦方向の振動は、同じ1本のワイヤの上端に設けられた弾性部材の弾性変形で吸収され床から確実に分離絶縁した状態が実現する。従って、スピーカがあたかも床から浮き上がった状態となり、不要な振動成分が付加されない優れた振動伝達遮断特性が得られる。
図1は、この発明によるインシュレーターをスピーカに適用した場合の一例を示す図である。ここでは、スピーカ本体1を箱2内に収容してなるスピーカ3と床4との間にインシュレーター5を挿入し、スピーカ3の振動が床4から外部に伝わるのを防止している。図1(a)は、スピーカ3の正面から見た図、図1(b)は、平面図で、4個のインシュレーター5を使用している。
勿論、1個のスピーカ3を後段の図2で示すように、3個のインシュレーター5で支持するようにしてもよい。この場合、各インシュレーター5への荷重はその分増大するが、3点支持でかえって支持構造が安定し、インシュレーター5の個数も低減できるという利点がある。
なお、この例では、スピーカ3および床4が、それぞれ本願の特許請求の範囲でいう、第2の物体および第1の物体に相当する。
なお、この例では、LPプレーヤ6およびラック7が、それぞれ本願特許請求の範囲でいう、第2の物体および第1の物体に相当する。
ワイヤ13の太さは、その材質の機械的特性と第1の物体9の重量とを考慮して必要な機械的強度を有したものとする必要がある。
ワイヤ13の長さは、後段で説明するように、人間の可聴周波数の下限値を加味した固有振動周波数特性の関係から一定の長さ以上に設定することが望ましい。
更に、第2の支持部材15を介して、実質的に第2の物体9の1箇所を1本のワイヤ13の下端で吊り下げるという、シンプルで自由に振動できる構造が実現し、第2の物体9の横方向の振動が第1の物体8から確実に分離絶縁した状態が実現する。また、第2の物体9の縦方向の振動は、同じ1本のワイヤ13の上端に連なる弾性部材12、14の弾性変形で吸収され第1の物体8から確実に分離絶縁した状態が実現し、不要な振動成分が付加されない優れた振動伝達遮断特性が得られる。
図4は、この発明の実施の形態2におけるインシュレーターの構成を示す図で、図4(a)は、平面図、図4(b)は、同図(a)のB−B線から見た断面図である。このインシュレーター5Aを設置する要領は先の実施の形態1の場合と全く同様であるので、その説明は省略する。
なお、側板部20の周方向4箇所には、後述する固定部24を挿通させるための開口がその下端近傍から上端にまで至る範囲に形成されている。
図5は、この発明の実施の形態3におけるインシュレーターの構成を示す図で、図5(a)は、平面図、図5(b)は、同図(a)のC−C線から見た断面図である。このインシュレーター5Bは、基本的に先の実施の形態1で説明した図3のインシュレーター5と変わるところがないが、量産化を考慮して、製作の効率化、部品の共用化、出来上がり品質の均質化、使用時の便宜性、更には、美観等を加味して創作されたものである。
弾性部材であるバネ29は、所定厚および幅の弾性金属板を略U字状に成形したもので、その長辺の一方(図5(b)ではその下辺部)がバネ台部28に結合されており、その長辺の他方(図5(b)ではその上辺部)にワイヤ13の上端が結合されている。
なお、ワイヤ13の下端は、バネ29の一部に設けられた穴29aおよびバネ台部28の一部に設けられた穴28aを貫通して後述する第2の支持部材30の下蓋部33に結合されている。
そして、上述した通り、下蓋部33の中央にワイヤ13の下端が結合されている。
ここでは、先の各実施の形態例で説明したインシュレーターをオーディオ分野、特にその分野でも最も多用されている、スピーカと床との間に挿入して使用する場合を例に、更に考慮すべき内容について説明する。
以下、先の図5に示す本願発明になるインシュレーターの構成を参照して説明する。今、第1の支持部材25および第2の支持部材30が剛体であると仮定すると、第2の物体9であるスピーカが振動を発生すると、ワイヤ13の下端が結合された第2の支持部材30と一体となっているスピーカは、バネ29を介して第1の支持部材25に結合されたワイヤ13の上端を支点として振り子運動を行うことになる。
従って、この固有振動周波数より低い周波数でスピーカが振動すると、それに応じてワイヤの上端も、スピーカと連なるワイヤの下端に追従して振動することになり、結果として、スピーカの振動が床に伝わることになる。逆に、この固有振動周波数より高い範囲では、ワイヤの上端は下端の振動に追従せず、結果として、スピーカの振動が床に伝わらない、振動の伝達が遮断されることになる。
人間の可聴周波数の下限値は、一般に、20Hz程度とされているので、上記計算結果から、ワイヤの長さとして10mm程度に採用しても要求された性能を十分発揮できることが判る。従って、この発明になるインシュレーターは十分小形のもので実現でき、例えば、一般家庭用に利用する場合においても、大きなスペースを必要とすることなく、適用が極めて簡便となる。
即ち、上記振動板が水平方向に強く初動し、箱はその反作用で水平方向に追動する。箱に発生する縦方向の振動は、振動板の振動による箱内の背圧によるものと考えられる。従って、インシュレーターとしては、このスピーカからの初動の水平方向振動を確実に吸収することが極めて重要となる。
この原因は、本願発明では、上記した構成が、シンプルで自由ないわゆる振り子振動を実現してスピーカの水平方向初動振動を確実に吸収するためと推定される。これに対し、特許文献1の場合は、スピーカからの初動振動を板ばねを介して複数(4本)のワイヤで吊る構成であるので、板ばねによる歪み分、更に、4本のワイヤにそれぞれのルートで複雑に振動が伝わり、シンプルで自由な振り子振動が得られず、結果としてスピーカの水平方向初動振動を確実に吸収し得ないためと推定される。
従って、この縦方向の振動成分については、本願発明における弾性部材がその吸収動作を担うわけである。先の実施の形態例に則して説明すると、図3のインシュレーター5では、支持部12と中継部14との結合体、図4のインシュレーター5Aでは、円板部21、図5のインシュレーター5Bでは、弾性部材29がそれぞれ対応する。
従って、各弾性部材の設計は、以上の条件を満たすように、それぞれの形状に応じてその材質・サイズを設定すればよいが、上述したワイヤによる振り子現象の場合と異なり、いずれのタイプの弾性部材にあっても、当該弾性部材に掛かる荷重の大きさが影響してくることになる。
この点を考慮すると、既述した通り、図5のように、弾性部材29を独立部品とすることで、他の部品は共通でこの弾性部材29のみスピーカの重量に合わせた複数種類の部品を用意することで、すべてのスピーカに対処でき、製品コストの低減を図ることができるという利点がある。
本願発明に係るインシュレーターの性能を検証した内容について実施の形態5として以下に詳述する。
ところで、既述したように、この種のインシュレーターは、スピーカから再生される音に拘りの強い、いわゆるオーディオマニアを顧客層として製造販売されるものがほとんどで、これらオーディオマニアの趣向を想定して種々様々な製品が市販されている。
そして、これらのインシュレーターを使ったことによる効果は、人間の耳で実際に試聴して判断され、例えば、マイク等で検出した音響波形を比較するといった機械的な方法では到底判定し得ないほど繊細のもので、各製造者は、勢い、性能というより独特の抽象的なキャッチフレーズを考案して販売しているというのが実情と考えられる。
先ず、その特徴点を列挙する。
1)再生された音を検出するセンサとしては、あくまでも人間の耳を使用し、波形分析や周波数分析といった方法では到底得られない高い検出感度を担保している。
2)2つの互いに異なるピッチ(音の高さ=音の周波数)の音が同時に発生すると、両者の高さ(周波数)の関係で、人間の耳では、ビート(うなり)が発生したり発生しなかったりする現象が観察される。開発した方法では、一般的に言われる、例えば、音が柔らかい、固い、明るい、暗い、といった主観的な把握ではなく、上記したビートの有り無しの現象に着目し、検証の客観性を高めている。
3)スピーカを用いた実験との比較を行う標準器として、インシュレーターの影響が無い、高性能のヘッドフォンを使用することで比較結果の信頼性を確保している。
周知のように、現在のピアノの調律は、一般的には、1オクターブを均等な比率で12等分した平均律で行われている。これは、どんな調性の曲でも和音の響きに大きな濁りが生じず、無難な演奏を行えるためと言われているが、逆の見方をすると、ほとんどの和音に僅かな濁りが発生するとも言える。この為、ピアニストによっては、必ずしもその調律を平均律で行わず、曲によりまたそのピアニストの好み等により平均律とは異なる調律を施して演奏する場合があるとも言われている。
即ち、本来、完全5度の音程(例えば、「ド」と「ソ」)は、その周波数が2/3の関係にあり、ビートの無い澄んだ音に聞こえるはずである。しかし、ピアノで演奏すると上述した通り、その調律や曲の調性によりビートが発生しうることになる。
そこで、異なる調律を使用していると想定される著名な二人の下記ピアニストによる下記2つの曲が録音されたCDを再生し、5度のキーが叩かれた部分でのビートの有無を各ケースで検証した。
ピアニスト2:ヴァレリー・アファナシェフ(ロシア)
演奏曲1:J.S.バッハ作曲平均律ピアノ曲集第1巻第1番ハ長調
演奏曲2:同第8番変ホ短調
標準器としてのヘッドフォン:独ゼンハイザー社製HD650型ヘッドフォン(歪みは0.05%以下で、世界で最も歪みの低い製品として定評がある)
使用したスピーカの種別
スピーカ1:デンマークB&O社製BeoLab3型(デジタルアンプ内蔵スピーカ) スピーカ2:英タンノイ社製IIILZ型(古典的なタイプのスピーカ)
スピーカ3:米エレクトロボイス社製マルキス300型(古典的なタイプのスピーカ)
スピーカ4:米クリプッシュ社製ラ・スカラ型(オールホーン型スピーカ)
×は、ビート有りと観察されたもの、◎は、ビート無しと観察されたもの、○は、ビートが確認しにくいとされたものを示す。
また、インシュレーターセットとは、先の図5に示す状態でセットした場合を示し、インシュレーター逆セットとは、図5とは上下逆にセットした場合で、先に特許文献1で紹介したように、スピーカをワイヤの下端で直接吊り下げるのではなく、弾性部材であるバネを介してワイヤで吊り下げる状態と等価となる。
ケース1:ヘッドフォン使用
演奏曲1 × ◎
演奏曲2 ◎ ×
ケース2:スピーカ1使用
2−1)インシュレーター無し 演奏曲1 ○ ◎
演奏曲2 ◎ ◎
2−2)インシュレーターセット 演奏曲1 × ◎
演奏曲2 ◎ ×
2−3)インシュレーター逆セット演奏曲1 ○ ◎
演奏曲2 ◎ ○
ケース3:スピーカ2使用
3−1)インシュレーター無し 演奏曲1 ◎ ◎
演奏曲2 ◎ ◎
3−2)インシュレーターセット 演奏曲1 × ◎
演奏曲2 ◎ ×
3−3)インシュレーター逆セット演奏曲1 ◎ ◎
演奏曲2 ◎ ◎
ケース4:スピーカ3使用
4−1)インシュレーター無し 演奏曲1 ◎ ◎
演奏曲2 ◎ ◎
4−2)インシュレーターセット 演奏曲1 × ◎
演奏曲2 ◎ ×
4−3)インシュレーター逆セット演奏曲1 ◎ ◎
演奏曲2 ◎ ◎
ケース5:スピーカ4使用
5−1)インシュレーター無し 演奏曲1 ◎ ◎
演奏曲2 ◎ ◎
5−2)インシュレーターセット 演奏曲1 × ◎
演奏曲2 ◎ ×
5−3)インシュレーター逆セット演奏曲1 ◎ ◎
演奏曲2 ◎ ◎
1)標準器としたヘッドフォンを使用した場合、ピアニストおよび演奏曲によってビートの有無に差があることが明確に観察された。これは既述したように、ピアニストによって調律法が異なり、それが演奏曲の調性の違いに反映したものと考えられる。
2)インシュレーターを使用しない場合は、概ねいずれの場合もビートが観察されず、スピーカを直接床に設置したためにこの伝達部分で歪みが発生し、各場合での判別が不可能になったものと推察される。
3)これに対し、インシュレーターをその本来の図5の姿勢で正しくセットすると、ビートの有無に関して、実験をした全てのスピーカにおいて、標準器としてのヘッドフォンを使用した場合と全く同一の結果が観察され、スピーカが歪み無く原音を正確に再生出力していることの証であり、本願発明になるインシュレーターの上述した優れた特性が実証されたことになる。
4)更に、インシュレーターを上下逆にセットした場合は、ほとんどインシュレーターを使用しない場合に近い結果となり、歪みの無いインシュレーターとして機能を果たしていないことが分かる。なお、この逆セットは、一応特許文献1の場合を模擬したものであるが、実際の特許文献1では、既述した通り、各インシュレーターがスピーカの1箇所を4本のワイヤで吊り下げる構造であり、その吊り構造が複雑となり、今回の実験結果より更に低下した可能性が高いと言える。
この現象は、スピーカの場合のようには理解が容易ではないが、CDプレーヤやアンプを構成する金属製の筐体はアース電位に設定され、この筐体にはその内部の回路の一部が接続されている。そして、この回路に流れる信号、電流によって筐体が僅かに変形し得るが、この筐体の設置姿勢によってその変形が非線形に変化するとこの筐体に流れる信号、電流に歪みが発生し結果としてその出力信号にその非線形変形の影響が現れると言われている。
先の各実施の形態例で説明した通り、この発明になるインシュレーターを、例えば、スピーカに適用した場合、スピーカがまるで床から浮いた様な状態が再現される。事実、図1で例示したように、この発明になるインシュレーターを4個または3個床に配置し、更にその上にスピーカを設置して、そのスピーカの上端を軽く押すと、簡単に揺動する。特に、背の高いスピーカの場合はこの揺れが大きくなり、地震発生時にスピーカが倒れるのではないかとユーザーに不安を抱かせることが懸念される。
勿論、インシュレーター本来の遮音機能を果たすためには、このような大きな振幅の揺れを担保する必要は全くない。
板材35は、先の図6に示すように、スピーカ3(第2の物体9に相当)の底面より大きい面積を有しており、具体的には、板材35の周縁がスピーカ3の周縁より所定寸法外方に位置するようその面積が設定されている。そして、板材35の厚さは、図7に示すように、その表裏が、それぞれ上蓋部31の上面、下蓋部33の下面と面一となる厚さに設定されている。
なお、この場合の取り付け作業は、先ず、インシュレーター5Cから上蓋部31を取り外したものを板材35の貫通穴35aの下方から挿入して下蓋部33の周縁を貫通穴35aの下端に嵌め込み、しかる後、上蓋部31をその周縁が貫通穴35aの上端に嵌め込むようにして上方から取り付け、ネジにより支柱部B34に締め付け一体とする。
なお、以下で説明する動作は、図8のインシュレーター5Dも図7のインシュレーター5Cと全く同一であるので、以下では専ら後者を対象に説明することにする。
なお、図8のものでは、床8の振動は、第1の支持部材25(底板部26、支柱部A27、バネ台部28)、バネ29、ワイヤ13、第2の支持部材30B(下蓋部33、板材36)を経てスピーカ3に伝わることになる。
そして、この発明では、図7に示すように、1個のインシュレーター5Cにおいては1本のワイヤ13で吊る構造となっているので、それぞれのインシュレーター5Cが床面から瞬間的に自由な角度で傾斜できる構造になっている。
以上の結果、板材35従ってその上に設置されたスピーカ3はスムーズに揺動することになり、その揺動運動は、ほぼスピーカ3の重心を中心としたシーソーの動きとなる。
また、上述したように、1本のワイヤ13による吊り構造を採用することで板材35がスムーズに揺動するということは、スピーカ3と板材35との間に無理な滑りを発生させないので、地震発生時にスピーカ3が板材35から滑り落ちるという可能性も低減される。
更に、板材を使用せず、先の実施の形態1〜3で説明したインシュレーターのみを複数個使用した場合も、この実施の形態6で上述したように、1個のインシュレーターにおいては1本のワイヤで吊る構造となっているので、それぞれのインシュレーターが床面から瞬間的に自由な角度で傾斜できる構造になっている、その結果、これらインシュレーターの上に設置されたスピーカはスムーズに揺動し、しかもそのバネの働きで揺動の振幅が自動的に抑制され安全が確保されるという、本願発明特有の効果はそのまま発揮される。
6 LPプレーヤ、7 ラック、8 第1の物体、8A 第1の水平面、
9 第2の物体、9A 第2の水平面、10,18,25 第1の支持部材、
11 基台部、12 支持部、13 ワイヤ、14 中継部、
15,22,30,30A,30B 第2の支持部材、16,23 本体部、
17,24 固定部、19 基板部、20 側板部、21 円板部、26 底板部、
27 支柱部A、28 バネ台部、29 バネ、31 上蓋部、32 側辺部、
33 下蓋部、34 支柱部B、35 板材、35a 貫通穴、36 板材、
36a 凹部。
Claims (12)
- 第1の物体の上端の第1の水平面と前記第1の物体より上方に位置する第2の物体の下端の前記第1の水平面より上方に位置する第2の水平面との間に介在し、前記両物体のいずれか一方からの振動が前記両物体のいずれか他方へ伝わるのを抑制するインシュレーターであって、
下面が前記第1の水平面に当接する剛性の大きい第1の支持部材、所定の長さを有しその上端が弾性部材を介して前記第1の支持部材に結合された曲げ剛性の小さい1本のワイヤ、および前記ワイヤの下端に結合されることで前記弾性部材および前記ワイヤを介して前記第1の支持部材から吊り下げられ上面が前記第2の水平面に当接する剛性の大きい第2の支持部材を備えたインシュレーター。 - 前記1本のワイヤは、複数本の細線をより合わせた1本のより線としたことを特徴とする請求項1記載のインシュレーター。
- 前記ワイヤを介した前記第1の支持部材と前記第2の支持部材との間に自由振動系が成立するとみなしたときの当該自由振動の水平方向における固有振動周波数が、人間の可聴周波数の下限値未満となるよう前記ワイヤの長さを設定したことを特徴とする請求項1または2に記載のインシュレーター。
- 前記ワイヤを介した前記第1の支持部材と前記第2の支持部材との間に自由振動系が成立するとみなしたときの当該自由振動の垂直方向における固有振動周波数が、人間の可聴周波数の下限値未満となるよう前記弾性部材の弾性を設定したことを特徴とする請求項3記載のインシュレーター。
- 前記第1の支持部材は、前記第1の水平面に当接する基板部と円筒状でその軸方向一端が前記基板部に結合された側板部とを備え、前記弾性部材は、円板状でその径方向中心と前記側板部の径方向中心とが一致するようにその周縁が前記側板部に結合され該径方向中心に前記ワイヤの上端が結合された円板部からなり、前記第2の支持部材は、底部を有する円筒状で前記底部が前記第2の水平面に当接し前記側板部および円板部を覆うように形成された本体部と十字状でその端部が前記本体部の下部内面に結合されその中心部に前記ワイヤの下端が結合された固定部とを備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のインシュレーター。
- 前記第1の支持部材は、前記第1の水平面に当接する底板部と、所定長の支柱部を介して前記底板部と結合されたバネ台部とを備え、前記弾性部材は、所定厚および幅の板を略U字状に形成しその長辺の一方が前記バネ台部に結合されその長辺の他方に前記ワイヤの上端が結合されたバネからなり、前記第2の支持部材は、前記第2の水平面に当接する上蓋部と、前記底板部とバネ台部との間に位置するように所定長の側辺部を介して前記上蓋部と結合され前記ワイヤの下端が結合された下蓋部とを備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のインシュレーター。
- 前記第1の支持部材は、前記第1の水平面に当接する底板部と、所定長の第1の支柱部を介して前記底板部と結合されたバネ台部とを備え、前記弾性部材は、所定厚および幅の板を略U字状に形成しその長辺の一方が前記バネ台部に結合されその長辺の他方に前記ワイヤの上端が結合されたバネからなり、前記第2の支持部材は、前記第2の水平面に当接する上蓋部と、前記底板部とバネ台部との間に位置するように所定長の第2の支柱部を介して前記上蓋部と結合され前記ワイヤの下端が結合された下蓋部とを備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のインシュレーター。
- その周縁近傍に沿って所定の間隔で複数の貫通穴を形成した板材を備え、前記各貫通穴の内面の上端および下端でそれぞれ前記上蓋部および前記下蓋部の周縁を支持することにより、請求項7記載のインシュレーターを前記複数個、その前記上蓋部および前記下蓋部を前記板材に一体に取り付けてなるインシュレーター。
- 前記第1の支持部材を複数個備え、前記各第1の支持部材は、前記第1の水平面に当接する底板部と、所定長の第1の支柱部を介して前記底板部と結合されたバネ台部とを備え、前記弾性部材を前記複数個備え、前記各弾性部材は、所定厚および幅の板を略U字状に形成しその長辺の一方が前記バネ台部に結合されその長辺の他方に前記ワイヤの上端が結合されたバネからなり、前記第2の支持部材は、その上面が前記第2の水平面に当接し、下面が開放する凹部がその周縁近傍に沿って所定の間隔で前記複数個形成された板材と、前記底板部とバネ台部との間に位置するように前記板材の各凹部下端周縁に固定され前記ワイヤの下端が結合された前記複数個の下蓋部とを備え、前記各凹部内に前記各バネ台部、前記各バネおよび前記各ワイヤを収容してなる請求項1ないし4のいずれか1項に記載のインシュレーター。
- 前記板材は、該板材の周縁が前記第2の物体の底面周縁より所定寸法外方に位置するように該板材の面積を設定したことを特徴とする請求項8または9に記載のインシュレーター。
- 前記バネは、前記インシュレーターを介して前記第2の物体を前記第1の物体の上に載置したときに比例弾性限界内で所定量の変形を呈するように当該インシュレーターに負荷される荷重の大きさに応じてそのバネ強度を設定するようにしたことを特徴とする請求項6ないし10のいずれか1項に記載のインシュレーター。
- 前記バネを、前記第2の物体が負荷されない状態では、前記第1の支持部材の前記バネ台部と前記第2の支持部材の前記下蓋部とが前記バネの弾性力に基づき当接するようにしたことを特徴とする請求項11記載のインシュレーター。
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