JP2011025907A - ワイパブレード - Google Patents

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健 依田
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勝也 神山
Hiroshi Yokoyama
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大 ▲柳▼澤
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Abstract

【課題】ワイパブレードとウインドガラスの表面との間に形成される押し付け圧力を、長手方向に均一とし、払拭性能が良いワイパブレードを提供する。
【解決手段】ワイパブレード1は、ブレードラバー31と、ブレードラバー31を押圧するバーテブラ32と、を有するブレードユニット30と、ブレードユニット30を内包し保持するとともに、ワイパアームWが取り付けられる本体部材10と、弾性を有する金属板材により湾曲長尺形状に形成され、一端部(20a、21a)が本体部材10に一体的に取り付けられ、他端部(20b、21b)が本体部材10から左右に延出するブレードユニット30の一部を押圧する板バネ(20、21)と、を備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両に備えられているウインドガラスの外表面を払拭するワイパブレードに関するものである。
自動車等の車両には、ウインドガラスに付着した雨、雪、虫、前車の飛沫等の付着物を払拭して運転者の視界を確保するためにワイパ装置が設けられている。このようなワイパ装置は、一般に、電動モータにより揺動されるワイパアームとワイパアームの先端部に装着されるワイパブレードとを有しており、ワイパブレードはワイパアームに内装されたスプリングによりウインドガラス面に向けて押え力が加えられた状態となっている。そして、ワイパアームが揺動するとワイパブレードがガラス面上を往復運動し、ガラス面の払拭が行われるようになっている。
このようなワイパ装置として、従来、複数個のアーチ部材を用い、このアーチ部材を複数段に組み上げて構成されるアーチ構造体を、ブレードラバーとワイパアームとの間に設け、このアーチ構造体を介してワイパアームからの押え力を分散させるようにした所謂トーナメント式のワイパブレードが実用されている。しかし、トーナメント式のワイパブレードでは、複数個のアーチ部材から構成されるアーチ構造体を使用するために部品点数が増加する。また、複数個のアーチ部材から構成されるため、構造的に複雑なアーチ構造体がワイパブレードに用いられることにより、車両におけるウインドガラス周辺の美観を損なうことともなる。
そこで、図7に示すように、構造的に複雑なアーチ構造体が用いられず、外観がフラットな形状のワイパブレードが提案され、実用化されている。ワイパブレード100は、構造的に複雑なアーチ構造体を有さないため部品点数が削減されているとともに、外観がフラットな形状であるため車両におけるウインドガラス周辺の美観を損なわない。
ワイパブレード100は、棒形状のブレードラバーホルダ200、およびブレードラバーホルダ200に装着されているブレードラバー300を備えている。ブレードラバーホルダ200は、樹脂製の支持ブロック210、2本の棒状ばね部材220、220、複数個の保持駒230、およびホルダ本体部240から構成されている。なお、支持ブロック210にはクリップ210aが設けられており、このクリップ210aによりワイパブレード100は、ワイパアーム400に取り付けられる。
棒状ばね部材220、220は、プレス加工等により予め曲げ変形されており、長手方向の約中央部分において、支持ブロック210に一体的に取り付けられている。複数個の保持駒230のそれぞれは、棒状ばね部材220、220に略同じ間隔をあけて取り付けられている。そして、ゴム材により形成されるホルダ本体部240に、棒状ばね部材220、220および保持駒230はインサートモールドされている。また、保持駒230にはブレードラバー300を保持する部分が形成されており、保持駒230によってブレードラバー300は保持されている(例えば、特許文献1乃至3)。
ワイパ装置の払拭性能を良くするため、ブレードラバー300は、ウインドガラス500に長手方向に略均一の押し付け圧力で接触する必要がある。そのため、ワイパブレード100は、ワイパアーム400により支持ブロック210に一点にて加えられる押さえ力を、ワイパブレード100の長手方向に分散させる必要がある。そこで、曲げ変形されている棒状ばね部材220、220の曲率は、ワイパブレード100が払拭するウインドガ
ラスの部位の曲率より大きく設定され、ワイパアーム400により一点にて加えられる押さえ力がワイパブレード100の長手方向に分散されるよう棒状ばね部材220、220は設計されている。
WO2004/054858号公報 WO2004/054859号公報 WO2004/054860号公報
しかしながら、上記のようにワイパブレード100は、棒状ばね部材220、200の撓みにより、ワイパアーム400により一点に加えられる押さえ力を長手方向に分散させる構造であるため、図7に示すように、ワイパブレード100とウインドガラス500の表面との間に生じる押し付け圧力は、ワイパブレード100の中央部および両端部で大きくなるに対し、中央部と両端部との間の中央域D、Dでは小さくなってしまう。
すなわち、ワイパブレード100は、ワイパブレード100とウインドガラス500の表面との間に形成される押し付け圧力は、長手方向に均一とすることができず、これによりワイパブレード100による払拭性能が損なわれてしまうことが懸念される。
さらに、車両が高速道路等を高速で走行するときにワイパ装置を作動させた場合には、高速の走行風がワイパブレード100に吹き付け、この高速の走行風によりワイパブレード100をウインドガラス500面から浮き上げようとする揚力がワイパブレード100に作用する。そして、この揚力によりワイパブレード100とウインドガラス500の表面との間に形成される押し付け圧力が減少され、ワイパブレード100による払拭性能が損なわれてしまうことも懸念される。
そこで、この発明は、ワイパブレードとウインドガラスの表面との間に形成される押し付け圧力を、長手方向に均一とし、払拭性能が良いワイパブレードを提供することを目的とする。さらに、走行風によりワイパブレードに作用する揚力を低減することによりワイパブレードとウインドガラスの表面との間に生じる押し付け圧力の減少を防止し、払拭性能が良いワイパブレードを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のワイパブレードは、車両に揺動自在に設けられたワイパアームに取り付けられ、前記車両に備わるウインドガラス上を揺動運動して前記ウインドガラスの外表面を払拭するワイパブレードであって、ゴム材より長尺形状に形成され、ブレード本体部と前記ブレード本体部に一体形成されているブレード払拭部とを有し、前記ウインドガラスに前記ブレード払拭部が接するブレードラバーと、弾性を有する金属板材により湾曲長尺形状に形成され、前記ブレードラバーの長さと長さが略等しく、湾曲内面が前記ブレード本体部に当接し、前記ブレードラバーを押圧するバーテブラと、を有するブレードユニットと、前記ブレードユニットを内包し保持するとともに、前記ワイパアームが取り付けられる本体部材と、弾性を有する金属板材により湾曲長尺形状に形成され、一端部が前記本体部材に一体的に取り付けられ、他端部が前記本体部材から延出する前記ブレードユニットの一部を押圧する板バネと、を備えていることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載のワイパブレードは、請求項1に記載のワイパブレードにおいて
、前記板バネは、前記本体部材からそれぞれ左右方向に延出する第1および第2板バネより構成されていることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載のワイパブレードは、請求項2に記載のワイパブレードにおいて、前記第1および第2板バネは、それぞれ前記ブレードユニットの左右に位置する中央域に当接していることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載のワイパブレードは、請求項3に記載のワイパブレードにおいて、前記ワイパブレードは、前記ブレードユニットに一体的に取り付けられる略コの字形状の複数のクリップと、樹脂より断面が略コの字形状である長尺形状に形成され、前記本体部材のそれぞれ左右に配置され、前記クリップを覆い前記クリップに取り付けられ、前記ブレードユニットを内包する第1および第2カバーと、を備えていることを特徴とする。
本発明の請求項5に記載のワイパブレードは、請求項4に記載のワイパブレードにおいて、前記本体部材は、ベース部と、前記ベース部から略垂直方向に一体に立設し、それぞれ前記ブレードユニットに対し略平行に離間して配置され、前記ワイパアームが取り付けられる第1および第2取付部とを有し、前記第1および第2取付部の両端部の左右に、前記第1および第2カバーに覆われているワイパブレード本体部の厚さに比して厚さ方向の厚さが薄い第1および第2薄肉部が形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項6に記載のワイパブレードは、請求項5に記載のワイパブレードにおいて、前記第1および第2薄肉部は、前記第1および第2カバーが、前記本体部材の前記第1および第2取付部の両端部からそれぞれ所定の間隔を隔てた位置に配置されることにより形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項7に記載のワイパブレードは、請求項6に記載のワイパブレードにおいて、前記第1取付部は、前記第2取付部に対し前方向に位置するとともに、前記第1取付部の上部に、前方向に向けて一体的に突出する突出部を有していることを特徴とする。
本発明の請求項8に記載のワイパブレードは、請求項6および請求項7のいずれか1項に記載のワイパブレードにおいて、前記第1取付部の前面部は、前方向に突出する楔形状に形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項9に記載のワイパブレードは、請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載のワイパブレードにおいて、前記第1取付部には第1通気孔が形成され、前記第2取付部には第2通気孔が形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項10に記載のワイパブレードは、請求項6乃至請求項9のいずれか1項に記載のワイパブレードにおいて、前記第1および第2カバーには、正面部に第3通気孔が少なくとも1つ形成され、背面部に第4通気孔が少なくとも1つ形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項11に記載のワイパブレードは、請求項10に記載のワイパブレードにおいて、前記第3および第4通気孔は、互いに前後方向に対向する位置に配置されていることを特徴とする。
本発明の請求項12に記載のワイパブレードは、請求項6乃至請求項11のいずれか1項に記載のワイパブレードにおいて、前記第1および第2薄肉部、ならびに第1および第2カバーの端部を覆うカバー部材を備えていることを特徴とする。
本発明の請求項13に記載のワイパブレードは、請求項12に記載のワイパブレードにおいて、前記カバー体には、上部に通気凹部が形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項14に記載のワイパブレードは、請求項7に記載のワイパブレードにおいて、前記バーテブラは、前記ブレードラバーのラバー本体部を前後方向から狭持する第1および第2バーテブラから構成されることを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、ウインドガラスに押し付けられたときに、バーテブラとともに板バネにより、ワイパブレードとウインドガラスの間に押し付け圧力を形成する。このとき、バーテブラにより形成される押し付け圧力において圧力の小さい中央域の圧力を、板バネにより形成される押し付け圧力により補完する構成となっている。そのため、ワイパブレードにより生じる押し付け圧力を長手方向に均一とすることができ、払拭性能を向上させることができる。
さらに、本発明のワイパブレードは、本体部材の第1および第2取付部の両端部の左右に、第1および第2カバーに覆われているワイパブレード本体部の厚さに比して厚さ方向の厚さが薄い第1および第2薄肉部が形成される構成となっている。そのため、車両が高速で走行するときに、ワイパブレードに吹きつけける走行風を、この第1および第2薄肉部の上方の形成される流路に収束させることができる。そして、このように走行風を収束させることにより、走行風によりワイパブレードに作用する揚力を低減することができ、ワイパブレードとウインドガラスの表面との間に形成される押し付け圧力の減少を防止し、払拭性能を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態におけるワイパブレードの正面図である。 本発明の第1の実施形態におけるワイパブレードの展開斜視図である。 図1にてA−A面にて指示される第1の実施形態におけるワイパブレードの断面図である。 図2にてB領域にて指示される第1の実施形態におけるワイパブレードの拡大斜視図である。 本発明の第1の実施形態におけるワイパブレードの圧力分布を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるワイパブレードに作用する空気の流れを示す図である。 従来例におけるワイパブレードの圧力分布を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるワイパブレードの前方向から見た要部斜視図である。 本発明の第2の実施形態におけるワイパブレードの後方向から見た要部斜視図である。 図8にてE−E面にて指示される第2の実施形態におけるワイパブレードの断面図である。 本発明の第2の実施形態のおけるワイパブレードに作用する空気の流れを説明する図である。 本発明の第2の実施形態のおけるワイパブレードに作用する空気の流れを説明する図である。 本発明の第2の実施形態のおけるワイパブレードに作用する空気の流れを説明する図である。
次に、この発明の第1の実施形態を図1から図4に基づいて説明する。図1および図2に示されるように、ワイパブレード1は、車両に揺動自在に設けられたワイパアームWに取り付けられ、車両に備わるウインドガラス500上を揺動運動してウインドガラス500の外表面を払拭するためのものである。そして、ワイパブレード1は、ワイパアームWが取り付けられる本体部材10、ブレードユニット30、第1および第2板バネ(20、21)、複数のクリップ(40、40、40、40)、並びに第1および第2カバー(50、51)を備えている。
図3に示されるように、ブレードユニット30は、ブレードラバー31、第1および第2バーテブラ(32、33)を備え、ブレードユニット30の略中央が本体部材10に内包され、本体部材10により保持されている。ブレードラバー31は、ゴム材より長尺形状に形成され、ブレード本体部31aと、ブレード本体部31aに一体形成されているブレード払拭部31bとを備え、ブレード払拭部31bが、車両のウインドガラス500に当接し、ウインドガラス500の外表面を払拭する。
第1および第2バーテブラ(32、33)は、弾性を有する金属板材により湾曲長尺形状に形成されている。そして、第1および第2バーテブラ(32、33)の長手方向の長さは、ブレードラバー31の長手方向の長さと略等しくなるように設定されている。また、第1および第2バーテブラ(32、33)の曲率中心に面している湾曲内面(32a、33a)は、ブレードラバー31のブレード本体部31aに当接している。そして、第1および第2バーテブラ(32、33)により、ブレードラバー31は押圧される。
本実施形態においては、第1および第2バーテブラ(32、33)は、ラバー本体部31aを前後方向から狭持するとともに、湾曲内面(32a、33a)が、ブレードラバー31のブレード本体部31aに当接するよう設定されている。
図1および図2に示されるように、第1および第2板バネ(20、21)は、弾性を有する金属板材により湾曲長尺形状に形成され、一端部(20a、21a)がそれぞれ本体部材10に一体的に取り付けられ、それぞれ本体部材10から左右方向に延出する。そして、第1および第2板バネ(20、21)のそれぞれの他端部(20b、21b)は、本体部材10から左右方向に延出するブレードユニット30の一部であるブレードユニット30の左右に位置する中央域(C、C)に当接し、当接箇所にてブレードユニット30を押圧する。
本実施形態においては、第1および第2板バネ(20、21)のそれぞれの他端部(20b、21b)は、ゴム材より形成されるブレードラバー31のブレード本体部31aに当接する設定となっている。ここで、他端部(20b、21b)は、円弧形状に形成され、外周面がブレードラバー31に当接するためブレードラバー31が損傷されることがない。
図3に示されるように、クリップ40は、略コの字形状に形成され、ブレードユニット30に一体的に取り付けられている。本実施形態においては、クリップ40の両端部(40c、40d)の近傍には、それぞれ内側に向けて狭持部(40a、40b)が一体突出しており、狭持部(40a、40b)により、ブレードラバー31を前後方向から挟み込んでいる第1および第2バーテブラ(32、33)が挟み込みこまれ、クリップ40は、ブレードユニット30に一体的に取り付けられる。そして、クリップ40で第1および第2バーテブラ(32、33)を保持することにより、ブレードラバー31に対し第1および第2バーテブラ(32、33)が一体的に固定される。なお、本実施形態においては、4つのクリップ(40、40、40、40)が用いられ、それぞれ左右方向に延出するブレードユニット30に略等間隔に取り付けられている。
第1および第2カバー(50、51)は、樹脂より断面が略コの字形状である長尺形状に形成されている。そして、第1および第2カバー(50、51)の断面の内周面(50a、51a)の形状は、クリップ40の外周面40eの形状と近似した形状となっており、第1および第2カバー(50、51)は、本体部材10のそれぞれ左右に配置され、クリップ(40、40、40、40)を覆うとともに、クリップ(40、40、40、40)に取り付けられている。
このように、第1および第2カバー(50、51)は、クリップ(40、40、40、40)に取り付けられることによりブレードユニット30を覆い内包し、第1および第2カバー(50、51)は、クリップ(40、40、40、40)を介して、ブレードユニット30に固定されている。そして、ブレードユニット30を第1および第2カバー(50、51)により覆うことで、ワイパブレード本体部(1a、1b)が形成されている。
次に、図4に基づき、本体部材10等の構造について説明する。本体部材10は、左右方向に延びるベース部材10aと、ベース部材10aから略垂直方向に一体に立設した平板形状の第1および第2取付部(11、12)とを有している。第1および第2取付部(11、12)はそれぞれブレードユニット30に対し略平行に離間して配置され、第1および第2取付部(11、12)には、ピン13が圧入固定されている。そして、ピン13にアームクリップ14が回転自在に取り付けられるとともに、アームクリップ14にワイパアームWが取り付けられる。このように、アームクリップ14およびピン13を介して、ワイパアームWは本体部材10に取り付けられる。
第1取付部11は、ワイパブレード11が車両に装着されたときに、第2取付部12に対して車両の走行方向である前方向に配置される。そして、第1取付部11は、第1取付部11の上部11aに、第2取付部12に対し反対側に向けて、すなわち、車両の走行方向である前方向に向けて一体的に突出する突出部11bを有している。
さらに、ワイパブレード1は、第1および第2取付部(11、12)の両端部(11c、12a)の左右に、第1および第2カバー(50、51)に覆われているワイパブレード本体部(1a、1b)の厚さに比して、厚さ方向の厚さが薄い第1および第2薄肉部(60、61)が形成されている。
これら第1および第2薄肉部(60、61)は、第1および第2カバー(50、51)が本体部材10に備わる第1および第2取付部(11、12)の両端部(11c、12a)から、それぞれ所定の間隔(L1、L2)を隔てた位置に配置されることにより形成されている。
次に、本実施形態のワイパブレード1の有する効果について、図5および図6に基づき説明する。図5は、ワイパアームWからの押さえ力により、ワイパブレード1がウインドガラス500に押さえ付けられているときにワイパブレード1とウインドガラス500との間に形成される押し付け圧力の圧力分布が実線にて示されている。また、同図において、一点鎖線は第1および第2バーテブラ(32、33)による圧力分布を示し、破線は第1および第2板バネ(20、21)による圧力分布を示す。
第1および第2バーテブラ(32、33)による圧力分布は、ワイパアームWからの押さえ力が直接作用するワイパアーム1の本体部材10と、第1および第2バーテブラ(32、33)のたわみ量の大きい両方の端部(T1、T2)の押し付け圧力が高くなる。その一方で、ワイパアーム1の本体部材10と端部(T1、T2)との間の中央域(C、C)の圧力は低くなる。また、第1および第2板バネ(20、21)による圧力分布は、第
1および第2板バネ(20、21)の他端部(20b、21b)がブレードユニット30に当接する中央域(C、C)において、他の部分に比して大きな押し付け圧力が作用する。
上記のように、第1および第2バーテブラ(32、33)による圧力が小さくなる中央域(C、C)において、第1および第2板バネ(20、21)により大きな押し付け圧力が作用するため、ワイパブレード1の圧力は長手方向において略均一となる。そのため、ワイパブレード1の払拭性能は良くなる。
図6は、ワイパブレード1が搭載されている車両が走行しているときに、ワイパブレード1の本体部材10が前方向から受ける走行風を示すものであり、同図において、走行風の流れは、実線にて示される。ワイパブレード1に備わる本体部材10の第1取付部11の上部11aに設けられている突出部11bにより、第1取付部11に吹き付ける走行風は、その流れを下方へと修正される。また、本体部材10に吹き付ける走行風は、前述の下方へと修正される走行風とともに、本体部材10に備わる第1取付部11の両端部(11a、11a)の左右外側に設けられた第1および第2薄肉部(60、61)の上方に形成された流路に集められる。この第1および第2薄肉部(60、61)の上方に形成された流路に集められた走行風により、本体部材10は、下方に押さえつけられ、走行風によりワイパブレード1に生じる揚力は減少される。そのため、ワイパブレード1の払拭性能は良くなる。
次に、本発明の第2の実施形態のワイパブレード1000について説明する。第2の実施形態のワイパブレード1000は、図8から図10に示すように、第1の実施形態のワイパブレード1に対して、本体部材(10,70)、ならびに第1(50,90)および第2カバー(51,91)の構造が異なるとともに、本体部材70にカバー部材94が取り付けられている点が異なる。従って、以下、図8から図10に基づき、第2の実施形態の本体部材70、第1および第2カバー(90,91)、ならびにカバー部材94について説明し、その他の部分については、第1の実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
本体部材70は、第1の実施形態における本体部材10と同様に左右方向に延びるベース部材70aと、ベース部材70aから略垂直方向に一体に立設した平板形状の第1および第2取付部(71,72)とを有している。第1および第2取付部(71,72)はそれぞれブレードユニット30に対し平行に離間した配置され、第1および第2取付部(71,72)には、ピン13が圧入固定されている。そして、ピン13にアームクリップ14が回転自在に取り付けられるとともに、アームクリップ14にワイパアームWが取り付けられる。このように、アームクリップ14およびピン13を介して、ワイパアームWは本体部材10に取り付けられる。
第1取付部71は、ワイパブレード1000が車両に装着されたとき、第2取付部72に対して車両の走行方向である前方向に配置される。そして、第1取付部71は、第1取付部71の上部71aに、第2取付部72に対し反対側に向けて、すなわち、車両の走行方向である前方向に向けて一体的に突出する突出部71bを有している。
また、第1取付部71の前面部71eは、前方向に突出する楔形状に形成されている。この前面部71eの楔形状は、船の船首に似た形状となっており、この楔形状により、第1取付部71の中央を上下に延びる先鋭部71fが形成されている。さらに、第1取付部71には、左右方向に細長い第1通気孔71dが貫通形成され、同様に第2取付部72には、左右方向に細長い第2通気孔72bが、第1通気孔と対向する位置に貫通形成されている。
図8に示すように、第1および第2カバー(90,91)の正面部(90b,91b)には、少なくとも1つ以上の第3通気孔(90c,91c)が貫通形成されている。また、図9に示すように、第1および第2カバー(90,91)の背面部(90d,91d)には、少なくとも1つ以上の第4通気孔(90e,91e)が貫通形成されている。
そして、図10に示すように、第3および第4通気孔(90c,90e)は、互いに前後方向に対向する位置に配置されている。そして、第4通気孔90eは、第3通気孔90cより上方向の位置に配置されている。
さらに、本実施形態では、図8および図9に示すようにカバー部材94を備えている。そして、カバー部材94は、本体部材70に接着剤により固定されており、カバー部材94により、第1および第2薄肉部(60,61)、ならびに第1および第2カバー(90,91)の端部(90f,91f)は覆われている。このとき、端部(90f,91f)は、カバー部材94と本体部材70との間に狭持される。そのため、カバー部材94により、第1および第2カバー(90,91)は、本体部材70から離間されない。
また、カバー部材94は、本体部材70の左右に位置する上部(94a,94a)に通気凹部(94b,94b)が形成されている。
次に、図11から図13に基づき、本実施形態のワイパブレード1000の効果について説明する。図11から図13は、ワイパブレード1000が搭載されている車両が走行しているときに、ワイパブレード1000が前方向から受ける走行風(空気の流れ)を示すものであり、同図において、空気の流れは、破線にて示される。
第1取付部71の前面部71eに吹き付ける走行風は、突出部71bによりその流れを下方へと修正されるとともに、走行風の一部は第1および第2通気孔(71d,72d)を経て後方に排出される。一方、多くの走行風は、先鋭部71fにより本体部材71の左右に振り分けられる。このように、空気の流れを制御することで、走行風の流れの乱れを抑えることができ、走行風の乱れによるワイパブレード1000の浮き上がりを防止することができる。
そして、左右に振り分けられた走行風は、カバー部材94に形成された通気凹部(94b,94b)の上方に形成された流路に集められ、この流路から後方に流出される。このように、流路に集められ後方に流出される走行風により、ワイパブレード1000は、下方に押さえつけられ、この走行風によりワイパブレード1000に生じる揚力は減少される。
さらに、図13に示すように、第1カバー90(第2カバー91)に吹き付ける走行風の一部は、第3通気孔90c(91c)から流入し、第4通気孔90e(91e)から流出する。ここで、上記のように第3通気孔90c(91c)に対して第4通気孔90e(91e)は上方に位置するため、第3通気孔90c(91c)から流入した空気の流路は、上方に修正され第4通気孔90e(91e)から流出する。このように、空気の流路が上方に修正されることにより、この走行風によりワイパブレード1000に下方に抑え付けられる。
以上に示すように、本実施形態のワイパブレード1000は、浮き上がりが防止されるとともに下方に押さえつけられ、走行風によりワイパブレード1000に生じる揚力は減少される。そのため、ワイパブレード1000の払拭性能は良くなる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
1 ワイパブレード
1a ワイパブレード本体部
1b ワイパブレード本体部
10 本体部材
10a ベース部
11 第1取付部
11a 上部
11b 突出部
11c 両端部
12 第2取付部
12a 両端部
13 ピン
14 アームクリップ
20 第1板バネ(板バネ)
20a 一端部
20b 他端部
21 第2板バネ(板バネ)
21a 一端部
21b 他端部
30 ブレードユニット
31 ブレードラバー
31a ブレード本体部
31b ブレード払拭部
32 第1バーテブラ(バーテブラ)
32a 湾曲内面
33 第2バーテブラ(バーテブラ)
33a 湾曲内面
40 クリップ
40a 狭持部
40b 狭持部
40c 両端部
40d 両端部
40e 外周面
50 第1カバー
50a 内周面
51 第2カバー
51a 内周面
60 第1薄肉部
61 第2薄肉部
70 本体部材
70a ベース部
71 第1取付部
71a 上部
71b 突出部
71d 第1通気孔
71e 前面部
71f 先鋭部
72 第2取付部
72b 第2通気孔
90 第1カバー
90b 正面部
90c 第3通気孔
90d 背面部
90e 第4通気孔
90f 端部
91 第2カバー
91b 正面部
91c 第3通気孔
91d 背面部
91e 第4通気孔
91f 端部
94 カバー部材
94a 上部
94b 通気凹部
W ワイパアーム
100 ワイパブレード200 ブレードラバーホルダ
210 支持ブロック
210a クリップ
220 棒状ばね部材
230 保持駒
240 ホルダ本体部
300 ブレードラバー
400 ワイパアーム
500 ウインドガラス
1000 ワイパブレード

Claims (14)

  1. 車両に揺動自在に設けられたワイパアームに取り付けられ、前記車両に備わるウインドガラス上を揺動運動して前記ウインドガラスの外表面を払拭するワイパブレードであって、
    ゴム材より長尺形状に形成され、ブレード本体部と前記ブレード本体部に一体形成されているブレード払拭部とを有し、前記ウインドガラスに前記ブレード払拭部が接するブレードラバーと、弾性を有する金属板材により湾曲長尺形状に形成され、前記ブレードラバーの長さと長さが略等しく、湾曲内面が前記ブレード本体部に当接し、前記ブレードラバーを押圧するバーテブラと、を有するブレードユニットと、
    前記ブレードユニットを内包し保持するとともに、前記ワイパアームが取り付けられる本体部材と、
    弾性を有する金属板材により湾曲長尺形状に形成され、一端部が前記本体部材に一体的に取り付けられ、他端部が前記本体部材から延出する前記ブレードユニットの一部を押圧する板バネと、
    を備えていることを特徴とするワイパブレード。
  2. 前記板バネは、前記本体部材からそれぞれ左右方向に延出する第1および第2板バネより構成されていることを特徴とする請求項1に記載のワイパブレード。
  3. 前記第1および第2板バネは、それぞれ前記ブレードユニットの左右に位置する中央域に当接していることを特徴とする請求項2に記載のワイパブレード。
  4. 前記ワイパブレードは、前記ブレードユニットに一体的に取り付けられる略コの字形状の複数のクリップと、
    樹脂より断面が略コの字形状である長尺形状に形成され、前記本体部材のそれぞれ左右に配置され、前記クリップを覆い前記クリップに取り付けられ、前記ブレードユニットを内包する第1および第2カバーと、
    を備えていることを特徴とする請求項3に記載のワイパブレード。
  5. 前記本体部材は、ベース部と、前記ベース部から略垂直方向に一体に立設し、それぞれ前記ブレードユニットに対し略平行に離間して配置され、前記ワイパアームが取り付けられる第1および第2取付部とを有し、
    前記第1および第2取付部の両端部の左右に、前記第1および第2カバーに覆われているワイパブレード本体部の厚さに比して厚さ方向の厚さが薄い第1および第2薄肉部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のワイパブレード。
  6. 前記第1および第2薄肉部は、前記第1および第2カバーが、前記本体部材の前記第1および第2取付部の両端部からそれぞれ所定の間隔を隔てた位置に配置されることにより形成されていることを特徴とする請求項5に記載のワイパブレード。
  7. 前記第1取付部は、前記第2取付部に対し前方向に位置するとともに前記第1取付部の上部に、前方向に向けて一体的に突出する突出部を有していることを特徴とする請求項6に記載のワイパブレード。
  8. 前記第1取付部の前面部は、前方向に突出する楔形状に形成されていることを特徴とする請求項6および請求項7のいずれか1項に記載のワイパブレード。
  9. 前記第1取付部には第1通気孔が形成され、前記第2取付部には第2通気孔が形成されていることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載のワイパブレード。
  10. 前記第1および第2カバーには、正面部に第3通気孔が少なくとも1つ形成され、背面部に第4通気孔が少なくとも1つ形成されていることを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか1項に記載のワイパブレード。
  11. 前記第3および第4通気孔は、互いに前後方向に対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項10に記載のワイパブレード。
  12. 前記ワイパブレードは、前記第1および第2薄肉部、ならびに第1および第2カバーの端部を覆うカバー部材を備えていることを特徴とする請求項6乃至請求項11のいずれか1項に記載のワイパブレード。
  13. 前記カバー体には、上部に通気凹部が形成されていることを特徴とする請求項12に記載のワイパブレード。
  14. 前記バーテブラは、前記ブレードラバーのラバー本体部を前後方向から狭持する第1および第2バーテブラから構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載のワイパブレード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014527940A (ja) * 2011-09-30 2014-10-23 ヴァレオ ヴィシャーズュステーメ ゲーエムベーハー 車両の窓を清掃するためのワイパーブレード
JP2016084131A (ja) * 2014-10-24 2016-05-19 ヴァレオ システム デシュヤージュValeo Systemes D’Essuyage ガラス張りの車両表面用のワイピングシステムおよび同システムを製造するための方法
WO2023276405A1 (ja) * 2021-07-02 2023-01-05 株式会社デンソー ワイパブレード

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