JP2011024791A - 椅子の背凭れ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 背当面における弾性膜状部材の平面視曲線形状を、長期に亘って維持することができるとともに、安定した快適な着座姿勢を保つことできるようにする。
【解決手段】 背凭れフレーム枠13の側枠部材13Cを、側面視において、前方に向けて屈曲するほぼくの字状に形成し、上枠部材13Aを、平面視において、後方に向けて突出する弧形状に形成する。弾性膜状部材14を、側面視において、中間位置が前方に向けて緩やかに湾曲するほぼくの字状をなすように張設する。下枠部材13Bの左右両側部近傍と、左右の側枠部材の屈曲部13aとの間に、それぞれ外側斜め上方に向けて左右1対の形状保持部材17を跨設し、形状保持部材に、弾性膜状部材の左右両側部の下部を支持する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、正面視ほぼ矩形状の背凭れフレーム枠に、弾性を有する膜状部材(以下、弾性膜状部材という)を張設することによって、背当面を形成する椅子の背凭れ装置に関する。
椅子の背凭れを、正面視ほぼ矩形状の背凭れフレーム枠によって形成するとともに、背凭れフレーム枠における上下左右の互いに対向する枠部材間に、高張力で伸縮性を有するメッシュ状に編成または織成した弾性膜状部材を張設することによって、背凭れの背当面に、適度な弾力性を付与したものが公知である(特許文献1,2参照)。
また、背凭れを、金型を用いた背凭れフレーム枠の成形と同時に、弾性膜状部材が、背凭れフレーム枠と一体に適宜の張力でもって張設されるように成形したものも公知となっている(特許文献3参照)。
しかし、各特許文献に記載の椅子では、いずれも、背凭れの背当面の弾力性が、弾性膜状部材の素材そのものの弾性と、弾性膜状部材を背凭れフレーム枠の枠部材に張設する際の引張り力とによって付与するようになっていることから、背当面が平坦な面であると、着座時に、着座者の背中の位置が安定しない。
そこで、着座時に、着座者の背中を安定化させるために、特許文献2に記載のように、背当面における左右方向の中央部を、平面視において、後方に向けて突出するように湾曲する弧形状をなすような平面視曲線形状に変形させるとともに、左右の側枠部材を、側面視において前方に突出しうるような、ほぼ「く」の字状に屈曲させて、着座者の背中が収まるようにすることが望ましい。
しかし、背凭れフレーム枠を形成する上下の枠部材を、平面視において、後方に向けて湾曲する弧形状とし、左右の側部枠部材を、側面視において、上下方向のほぼ中間位置が前方に向けて屈曲するほぼ「く」の字状に形成して、弾性膜状部材の上下の側端縁を張設することにより、前記のような平面視曲線形状および側面視曲線形状に強制的に変形させようとしても、背凭れフレーム枠を形成する左右の側部枠部材にも弾性膜状部材の左右の側端縁が張設されていることから、弾性膜状部材の全周端縁に加わる引張力によって、特に、側枠部材の屈曲部近傍における背当面が平坦な面をなすように前方に向けて弾性復帰しようとする復元力が働く。
そのため、背当面の形状を、前記した平面視曲線形状および側面視形状に強制的に維持しうるようにするためには、複雑な保持手段が別途に必要となり、簡単には弾性膜状部材の曲線形状を、長期に亘って維持することができないという問題がある。
特許第3993375号公報 意匠登録第1199426号公報 特許第3200409号公報
本発明は、上記した現状に鑑み、背当面における弾性膜状部材の曲線形状を、長期に亘って維持することができるとともに、安定した快適な着座姿勢を保つことできるようにした椅子の背凭れ装置を提供することを目的とする。
上記課題は、「特許請求の範囲」の欄における各請求項に記載するように、次のような構成からなる発明によって解決される。
(1) 背凭れを、上下左右の枠部材によって正面視ほぼ矩形状に形成される背凭れフレーム枠と、この背凭れフレーム枠内に張設される弾性膜状部材とをもって形成した椅子の背凭れ装置において、背凭れフレーム枠における左右の側枠部材を、側面視において、上下方向のほぼ中間位置が前方に向けて屈曲するほぼ「く」の字状に形成し、前記弾性膜状部材が、側面視において、上下方向のほぼ中間位置が前方に向けて緩やかに湾曲するほぼ「く」の字状をなすように張設するとともに、下枠部材における左右両側部近傍と、左右の側枠部材における屈曲部との間に、それぞれ外側斜め上方に向けて左右1対の形状保持部材を跨設し、これら形状保持部材に、前記弾性膜状部材における左右両側部の下部を支持させる。
(2) 上記(1)項において、弾性膜状部材の湾曲基点を、側枠部材の屈曲基点よりも上位に位置しうるようにする。
(3) 上記(1)項または(2)項において、背凭れフレーム枠と形状保持部材と弾性膜状部材とを一体的に成型する。
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、上枠部材を、平面視において、後方に向けて突出する弧形状に形成する。
(5) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、上枠部材を、平面視において、左右方向に直線状をなすように形成する。
(6) 上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、下枠部材を、平面視において、後方に向けて突出する弧形状に形成する。
発明の具体的な内容は、次の通りである。
本発明によると、次のような効果が奏せられる。
請求項1記載の発明によれば、背凭れフレーム枠の側枠部材を、側面視において、上下方向のほぼ中間位置が前方に向けて屈曲するほぼ「く」の字状に形成し、弾性膜状部材が、側面視において、上下方向のほぼ中間位置が前方に向けて緩やかに湾曲するほぼ「く」の字状をなすように張設するとともに、下枠部材の左右両側部近傍と、左右の側枠部材における屈曲部との間に、それぞれ外側斜め上方に向けて左右1対の形状保持部材を跨設し、これら形状保持部材に、弾性膜状部材における左右両側部の下部を支持させてあるため、形状保持部材によって、弾性膜状部材が平坦な面に弾性復帰しようとする復元力を押さえ込むような抑制力が働き、複雑な構造とすることなく、背当面における弾性膜状部材の側面視曲線形状を、長期に亘って維持することができる。
また、形状保持部材を、下部材の左右両側部近傍と、左右の側枠部材における屈曲部との間に、外側斜め上方に向けて跨設してあるため、着座状態において、形状保持部材が着座者の腰骨に当たるような不快感を与えることがなく、安定した快適な着座姿勢を保つことができる。
請求項2記載の発明によれば、弾性膜状部材の湾曲基点を、側枠部材の屈曲基点よりも上位に位置しうるようにしてあるため、着座状態において、着座者の腰骨の下部近傍に相当する位置にある側枠部材の屈曲基点よりも上方に位置して、着座者の腰椎部分を押圧するようになり、背筋の張った安定した着座姿勢を保つことができる。
請求項3記載の発明によれば、背凭れフレーム枠と形状保持部材と弾性膜状部材とを一体的に成型してあるため、背凭れフレーム枠と形成保持部材による弾性膜状部材の支持強度を高めることができるとともに、弾性膜状部材の弾性復帰力を抑制することができる。
請求項4記載の発明によれば、上枠部材を、平面視において、後方に向けて突出する弧形状に形成してあるため、形状保持部材でもって弾性膜状部材の後面を前方に向けて押圧するように支持することができ、弾性膜状部材の弾性復帰力の発生方向に対して、その抑制方向の力を大きく付与することができ、これにより、背当面を形成する弾性膜状部材を、平面視において、後方に向けて湾曲する弧形状に安定して維持させることができる。
請求項5記載の発明によれば、上枠部材を、平面視において、左右方向に直線状をなすように形成してあるため、弾性膜状部材の背当面が平坦な面に近づこうとして、後方へ押し下がろうとする復元力に対して、弾性膜状部材を前方に押し出す抑制方向の力を、形状保持部材によって付与することができる。
請求項6記載の発明によれば、下枠部材を、平面視において、後方に向けて突出する弧形状に形成してあるため、弾性膜状部材の下端縁を、平面視において、後方に向けて突出する弧形状に維持することができ、前記請求項4の効果と相俟って、背当面を形成する弾性膜状部材の平面視および側面視曲線形状を、長期に亘って、より効果的に維持することができる。
本発明における一実施形態の背凭れ装置を備えた椅子の斜視図である。(実施例) 同じく、椅子の背面図である。 図2におけるIII−III線の椅子への着座状態を示す中央縦断面図である。 椅子の分解斜視図である。 図4におけるV−V線の座体の拡大縦断面図である。 図4におけるVI−VI線の座体の拡大縦断面図である。 図4におけるVII−VII線の座体の拡大縦断端面図である。 図4におけるVIII−VIII線の背凭れの拡大横断端面図である。 図4におけるIX−IX線の背凭れの拡大横断端面図である。 図4におけるX−X線の背凭れの拡大縦断端面図である。 図4におけるXI−XI線の背凭れの拡大縦断端面図である。
本発明の一実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明における一実施形態の椅子の斜視図、図2は、同じく、椅子の背面図、図3は、図2におけるIII−III線の椅子への着座状態を示す中央縦断面図、図4は、椅子の分解斜視図である。
図1から図4に示すように、本発明の椅子1は、脚体2を、金属パイプを側面視ほぼ方形枠状に折曲して形成した左右1対の側脚3,3と、この左右の側脚3,3の上部同士を連結する左右方向を向く前後1対の連結杆4,5とをもって形成するとともに、前記脚体2の上面に座体6を取り付け、かつこの座体6の後部に背凭れ7を起立させて取り付けることにより構成されている。
座体6は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂材製の座フレーム枠8を、前後の枠部材8A,8Bと左右の枠部材8C,8Cとによって平面視ほぼ矩形状に形成するとともに、これら各枠部材8A〜8Cの内周面に、たとえばポリアミド繊維やポリプロピレン繊維等をメッシュ状に編成または織成した弾性膜状部材9の周端縁を、一体成型により張設することによって形成されている。
図5は、図4におけるV−V線の座体の拡大縦断面図、図6は、図4におけるVI−VI線の座体の拡大縦断面図、図7は、図4におけるVII−VII線の座体の拡大縦断端面図、図8は、図4におけるVIII−VIII線の座体の拡大縦断端面図である。
図5〜図8に示すように、弾性膜状部材9は、その前端縁9aが、座フレーム枠8における前部枠部材8Aの内周面に、その後端縁9bが座フレーム枠8における後部枠部材8Bの内周面に、左右の側端縁9c,9cが座フレーム枠8における左右の側部枠部材8C,8Cの内周面にそれぞれ支持されている。
前部枠部材8Aには、図5および図6に示すように、側面視において、後上方に向けて弧状をなすように延設した前舌片10が形成されているとともに、この前舌片10の上面には、弾性膜状部材9の前部側が保持されるようになっている。
前舌片10は、図7に示すように、左右方向の中央部から、それぞれ左右の側部枠部材8C,8Cに向けて下方に突出して湾曲する弧形状の正面視断面形状を有するとともに、その後端部10aは、弾性膜状部材9の下面に直接接触しないように下方に湾曲させてある。
これにより、前舌片10は、図3に示すように、着座者の着座時の荷重によって、臀部が後記する凹陥部12内に沈み込み、左右の太腿の下部が、前記前舌片10の下方に突出する弧形状の左右の凹面に接触しうるように、弾性膜状部材9と共に下方に撓み込んで、着座者の荷重に対してクッション作用をなすようにしてある。
後部枠部材8Bは、平面視において後方へ湾曲する緩やかな弧形をなし、かつ、背面視において下方へ湾曲する緩やかな弧形をなすとともに、その左右方向のほぼ中央部には、平面視において、前辺の長さが後辺の長さよりも小とするほぼ台形をなす後舌片11が形成されている。
この後舌片11は、その前端部11aに相当する前辺を、平面視において後方へ湾曲する緩やかな弧形をなすように形成されているとともに、前記後部枠部材8Bの上面より下方に位置するように前方下向きに湾曲させて延設させてある。
すなわち、後舌片11の前端部11aには、弾性膜状部材9における後端縁9bの左右方向の中央部が支持され、図8に示すように、弾性膜状部材9の後部中央を、その左右両側部から中央部に向けて徐々に下向きに湾曲する緩やかな弧形をなすような形状に支持しうるようになっている。
これにより、図5に示すように、弾性膜状部材9が、側面視において、前部枠部材8Aから後上方に向けて弧状をなすように延設した前舌片10の左右方向の中央部上に保持される前部の最高点Pから、前記後舌片11の下向きに湾曲した前端部11aに支持される後部の最下点Qまでを結ぶ緩やかな弧形をなすように張設することにより、前記座体6の着座面における前後方向のほぼ中間部の前記前舌片10の後端部10aから、前記後部枠部材8Bの後舌片11の前端部11aに向けて漸次深くなる凹陥部12が形成され、この凹陥部12によって、前記した前舌片10の正面視断面形状と共に、着座者の臀部および太腿が左右にずれないように確実に保持されるようになっている。
側部枠部材8Cは、図6に示すように、側面視において、後方上向きの弧形をなす前部の最高点Rから、後方下向きの中間部および後部の最下点Sを経て、後方上向きの緩やかな弧形をなすように支持しうる形状に形成されているとともに、後舌片11の前端部11aに支持された弾性膜状部材9後部の最下点Qが、弾性膜状部材9の左右方向の側端縁を支持する側部枠部材8C後部の最下点Sよりも後方でかつ下方の部位に位置しうるようになっている。
これにより、前記凹陥部12は、側部枠部材8Cの最高点Rの方が前舌片10における左右方向の中央部よりも上方に位置しているため、座体6の前部も、左右から中央に向って徐々に低くなる側面視形状をなすとともに、後舌片11の前端部11aに支持された弾性膜状部材9後部の最下点Qは、側部枠部材8C後部の最下点Sよりも後方に位置しているため、側部枠部材8Cの最高点Rから最下点Sまでは、平面視において後方に向けて拡開することなく下方へ沈んでいくような形状をなし、かつ側部枠部材8Cの最下点Sから、弾性膜状部材9後部の最下点Qである後舌片11の前端部11aに向けて、平面視において徐々に窄まりながら下方へ沈んでいくような形状をなし、着座時に、着座者の臀部の収まりが良くなり、より安定した着座姿勢を保つことできる。
また、側部枠部材8Cを、側面視において、後方上向きの弧形をなす前部の最高点Rから、後方下向きの中間部および後部の最下点Sを経て、後方上向きの緩やかな弧形をなすように支持しうる形状に形成してあるため、座体の美観性を高めることができる。
さらに、後舌片11の前端部11aである弾性膜状部材9の後端の最下点Qを、弾性膜状部材9の左右方向の側端縁が支持される側部枠部材8C後部の最下点Sよりも下方に位置しうるようにしてあるため、弾性膜状部材9の左右方向の中央部が、引張力によって、平坦な面となるように水平状態に復帰しようとしても、前記側部枠部材8Cの側面視形状による形状強制力よりも強い形状強制力を付与することができ、凹陥部12の形状を安定させることができる。
また、弾性膜状部材9の左右方向の側端縁が支持される側部枠部材8C後部の最下点Sよりも後方に位置しうるようにしてあるため、凹陥部12の平面視形状を、側部枠部材8Cの後部から、後舌片11に向けて徐々に後方へ湾曲しうるような形状にすることができ、後部枠部材8Cの平面視および側面視形状と容易に整合させることができる。
背凭れ7は、前記した座体6と同様に、例えばポリプロピレン等の合成樹脂製の背凭れフレーム枠13を、上下の枠部材13A,13Bと左右の枠部材13C,13Cとによって正面視ほぼ矩形状に形成するとともに、これら各枠部材13A〜13Cの内周面に、たとえばポリアミド繊維やポリプロピレン繊維等をメッシュ状に編成または織成した弾性膜状部材14の周端縁を支持させて張設することにより、背当面が形成されている。
背凭れ7は、図4に示すように、背凭れフレーム枠13における左右の枠部材13C,13Cの下端部にそれぞれ設けた取付穴15を、脚体2における左右の側脚3の後脚3a,3aの上端から上方に突出しうるように設けた支持杆16,16に差込むことにより、座体6の後部に起立しうるように取り付けられている。
背凭れフレーム枠13における上枠部材13Aと下枠部材13Bとは、図1および図2に示すように、平面視において、後方に向けて突出するように湾曲する弧形状に形成されている。
左右の各側枠部材13Cは、図3に示すように、側面視において、上下方向のほぼ中間位置が前方に向けて屈曲するほぼ「く」の字状に、それぞれ形成されている。
背凭れフレーム枠13には、図1、図2、図4にそれぞれ示すように、下枠部材13Bにおける左右両側部近傍と、左右の側枠部材13C,13Cにおける屈曲部13aとの間に、それぞれ外側斜め上方に向けて左右1対の形状保持部材17,17が、左右対称的に配置されるように跨設され、これら各形状保持部材17には、前記弾性膜状部材14における左右両側部の下部が支持されるようになっている。
形状保持部材17は、背凭れ7の成型時に、背凭れフレーム枠13と弾性膜状部材14と共に一体的に成型されるようになっている。
図9は、図4におけるIX−IX線の背凭れの拡大横断端面図、図10は、図3におけるX−X線の背凭れの拡大横断端面図、図11は、図3におけるXI−XI線の背凭れの拡大縦断端面図である。
背凭れフレーム枠13に張設された弾性膜状部材14は、図9〜図11に示すように、上端縁14aが上枠部材13Aの内周面に、下端縁14bが下枠部材13Bの内周面に、左右の側端縁14cが側枠部材13Cの内周面に支持されているとともに、側面視において、上下方向のほぼ中間位置が前方に向けて緩やかに湾曲するほぼ「く」の字状をなし(図11参照)、かつ平面視において、後方に向けて突出するように湾曲する弧形状をなすように張設されている(図9参照)。
上記した背凭れ7の構成によれば、背凭れフレーム枠13を形成する下枠部材13Bの左右方向の両側部近傍と、左右の側枠部材13C,13Cの各屈曲部13aとの間にそれぞれ跨設した形状保持部材17に、弾性膜状部材14における左右両側部の下部が支持されるように張設することにより(図10参照)、図11に示すように、弾性膜状部材14の左右両側部における左右の側枠部材13Cの屈曲部13a近傍に発生する前方への弾性復帰力、すなわち上枠部材13Aが、平面視において、後方に向けて突出するように湾曲する弧形状に形成されていることによる、前方へ向けて平坦な面に近づこうとする引張力を押さえ込むような抑制力(図11に矢印で示す)が働くようになっている。
すなわち、形状保持部材17は、弾性膜状部材14の後面を前方に向けて押圧するように支持することにより、弾性膜状部材14の弾性復帰力の発生方向に対して、その抑制方向の力を大きく付与することができるようになっている。
これにより、特に、左右の側枠部材13Cの屈曲部13a近傍間における上下方向の弾性膜状部材14の側面視曲線形状を、長期に亘って維持することが可能になっている。
また、弾性膜状部材14の湾曲基点Cは、その左右の側部の下部を形状保持部材17によって支持されるために、図11に破線で示すように、側枠部材13Cの屈曲基点C0よりも上位、すなわち、図3に示す着座状態において、着座者の腰骨の下部近傍に相当する位置にある側枠部材13Cの屈曲基点C0よりも上方に位置して、着座者の腰椎部分を押圧するようになり、背筋の張った安定した着座姿勢を得ることができる。
なお、上記の実施形態において、上枠部材13Aを、平面視において、後方に向けて突出するように湾曲する弧形状に形成することにより、弾性膜状部材14の張設によって、弾性膜状部材14に対して左右の側枠部材13Cの屈曲部13a近傍に前方への弾性復帰力が発生しうるようにしたが、上枠部材13Aが、平面視において、左右方向に直線状に延びる場合には、前方への弾性復帰力が発生せず、逆に、弾性膜状部材14の背当面が平坦な面に近づこうとして、後方へ押し下がろうとする復元力が発生するため、この力に対して、弾性膜状部材14を前方に押し出す抑制方向の力が、左右の形状保持部材17によって付与され、上下方向の弾性膜状部材14の側面視曲線形状が、長期に亘って維持されることを可能にしている。
1 椅子
2 脚体
3 側脚
3a 後脚
4,5 連結杆
6 座体
7 背凭れ
8 座フレーム枠
8A 前部枠部材
8B 後部枠部材
8C 側部枠部材
9 弾性膜状部材
9a 前端縁
9b 後端縁
9c 側端縁
10 前舌片
10a 後端部
11 後舌片
11a 前端部
12 凹陥部
13 背凭れフレーム枠
13a 屈曲部
13A 上枠部材
13B 下枠部材
13C 側枠部材
14 弾性膜状部材
14a 上端縁
14b 下端縁
14c 側端縁
15 取付穴
16 支持杆
17 形状保持部材
C 弾性膜状部材の湾曲基点
0 側枠部材の屈曲基点
P 弾性膜状部材前部の最高点
Q 弾性膜状部材後部の最下点
R 側部枠部材前部の最高点
S 側部枠部材後部の最下点

Claims (6)

  1. 背凭れを、上下左右の枠部材によって正面視ほぼ矩形状に形成される背凭れフレーム枠と、この背凭れフレーム枠内に張設される弾性膜状部材とをもって形成した椅子の背凭れ装置において、
    背凭れフレーム枠における左右の側枠部材を、側面視において、上下方向のほぼ中間位置が前方に向けて屈曲するほぼくの字状に形成し、前記弾性膜状部材が、側面視において、上下方向のほぼ中間位置が前方に向けて緩やかに湾曲するほぼくの字状をなすように張設するとともに、下枠部材における左右両側部近傍と、左右の側枠部材における屈曲部との間に、それぞれ外側斜め上方に向けて左右1対の形状保持部材を跨設し、これら形状保持部材に、前記弾性膜状部材における左右両側部の下部を支持させたことを特徴とする椅子の背凭れ装置。
  2. 弾性膜状部材の湾曲基点を、側枠部材の屈曲基点よりも上位に位置しうるようにした請求項1記載の椅子の背凭れ装置。
  3. 背凭れフレーム枠と形状保持部材と弾性膜状部材とを一体的に成型した請求項1または2記載の椅子の背凭れ装置。
  4. 上枠部材を、平面視において、後方に向けて突出する弧形状に形成した請求項1〜3のいずれかに記載の椅子の背凭れ装置。
  5. 上枠部材を、平面視において、左右方向に直線状をなすように形成した請求項1〜3のいずれかに記載の椅子の背凭れ装置。
  6. 下枠部材を、平面視において、後方に向けて突出する弧形状に形成した請求項1〜5のいずれかに記載の椅子の背凭れ装置。
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