JP2011023978A - 通信端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信端末装置において、電池温度による電池残量または使用可能時間の変化に関してユーザに違和感を持たせないようにする。
【解決手段】通信端末装置100の電源である二次電池201と、二次電池201に充電または放電される電流を計測する電流検出手段205と、二次電池の温度を測定する温度測定手段204とを備える。また、電流検出手段205により測定された電流と、温度測定手段204により測定された温度を基に、二次電池201の残量を算出する電池残量計測手段203を備える。更に、算出された電池残量と、測定された温度を取得し、温度が低温かを判定し、低温の場合に電池残量が常温の場合よりも減少していることを通知する制御手段120を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば携帯電話端末に適用して好適な通信端末装置に係り、特に通信端末装置の電池の残容量を通知する技術に関する。
従来の携帯電話端末などの通信端末装置では、電源となる電池の残容量に対応した使用可能時間を通信端末装置の表示部などに表示することで、ユーザに電池残量を通知している。また、電池残量は、電池の温度によって変化するため、電池の温度を測定し、測定した温度によって電池残量を補正して表示している。
図1に、通信端末装置で用いられる電池の一例として、リチウムイオン電池の温度毎の放電特性例を示す。図1では、電池の温度毎の放電特性を表すグラフを示しており、電池温度が40度の特性曲線11、20度の特性曲線12、0度の特性曲線13、−10度の特性曲線14、−20度の特性曲線15のようになっている。このように、一般的にリチウムイオン電池は、温度が低いと電圧が早く下がるという性質がある。携帯電話端末などに使用されている電子回路は、その電源電圧が例えば3.4V(図1の破線10)以上のときに動作が保証されるため、リチウムイオン電池が低温で早く電圧が下がるということは、低温の場合に使用可能な時間が短いということに等しい。
特許文献1には、携帯電話機に温度センサを備え、予め各温度での放電特性を基に、放電時間をテーブル値としてメモリに登録しておき、計測時点での電池温度に近いテーブルを用いて使用可能時間(電池残時間)を表示する、携帯電話機の電池の放電残時間検出方法に関する技術が開示されている。
特開2003−37945号公報
このように、従来の通信端末装置では、測定された温度に応じて、周囲環境に応じた使用可能時間が表示されていた。ところが、同一動作モード(通話時/待ち受け時)で周囲温度が変化した場合、特に通信端末装置を低温下に持って行った場合など、急激に使用可能時間が減ったように表示される。ユーザの中には、低温下ではリチウムイオン電池の特性上、使用可能時間が温度によって減ることを知らない場合も多いため、同じ様な使用状況であるにも関わらず、急に電池がなくなったと感じることもある。
また、同じように充電した場合でも、温度によって使用可能時間が異なるため、ユーザによっては、違和感を持つことがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、携帯電話端末などの通信端末装置において、電池残量に応じた使用可能時間表示を行う場合に、電池温度による電池残量または使用可能時間の変化に関してユーザに違和感を持たせないようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の通信端末装置は、通信端末装置の電源である二次電池と、二次電池に充電または放電される電流を計測する電流検出手段と、二次電池の温度を測定する温度測定手段とを備える。また、電流検出手段により測定された電流と、温度測定手段により測定された二次電池の温度を基に、二次電池の残量を算出する電池残量計測手段を備える。更に、電池残量計測手段により算出された電池残量と、温度測定手段により測定された温度を取得し、温度が低温かを判定し、低温の場合に電池残量が常温の場合よりも減少していることを通知する制御手段とを備えるようにした。
また、上記通信端末装置の制御手段は、電池残量計測手段により算出された電池残量と、温度測定手段により測定された二次電池の温度を取得し、取得した温度が低温の場合は、電池残量計測手段から常温の場合の電池残量を取得し、低温の電池残量と常温の電池残量から低温の場合の電池残量の減少率を算出し、算出した減少率の情報を通知するようにした。
このようにしたことで、低温の場合に、電池残量が常温時よりも減少していることをユーザに通知できるようになる。
本発明により、電池温度が低温の場合には、使用可能な電池残量が減ることをユーザに提示することができる。それにより、低温下における使用可能時間の減少に対するユーザの違和感を除去することができる。
リチウムイオン電池の放電特性例を示すグラフである。 本発明の一実施の形態による携帯電話端末の内部構成例を示す構成図である。 本発明の一実施の形態による電池残量の計測処理例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態による電池の電流の計測例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態による温度毎の電池容量のテーブル例を表す説明図である。 本発明の一実施の形態による電池残量表示処理例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態による低温情報表示例を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態による携帯電話端末の内部構成例(2)を示す構成図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
図2に、本発明の通信端末装置の一実施の形態例として、携帯電話端末100及び携帯電話端末に接続する電池パック200の内部構成例を示す。図2を参照し、本発明による携帯電話端末100及び電池パック200の内部構成例について説明する。
携帯電話端末100は、アンテナ101、通信回路部102、マイクロフォン103、スピーカ104、ユーザによる操作を行うための操作部106、各種表示を行う表示部107を備える。また、携帯電話端末100を動作させるプログラムや電話帳などのユーザデータ等を格納するメモリ105、電池パック200側とデータ通信するための通信インタフェース(IF)部108、これらの各部を制御する制御部120を備える。更に、制御部120による制御指令等の情報をやり取りする制御ライン150、各部の間でデータをやり取りするデータライン160を備える。
電池パック200は、充電可能なリチウムイオン電池セル(素電池)201、過電流が流れた場合にリチウムイオン電池セル201を保護するための過電流保護部202を備える。更に、電池パック200の内部温度を測定するためのサーミスタ204、リチウムイオン電池セル201に充電される電流や放電される電流を計測するための電流検出抵抗205、リチウムイオン電池セル201の残量を計測する電池残量計測部203を備える。電池残量計測部203には、電池残量の計測時に用いるデータ等を格納するためのメモリ208を備える。また、電池パックを保護するために過放電電流、過充電電流、過充電電圧、過放電電圧を検出したときに、FETスイッチ(SW)206を制御するとともに、携帯電話端末100側とデータ通信するためのインタフェース処理を行う通信インタフェース(IF)/保護制御部207を備える。
なお、ここでは充電可能な電池すなわち二次電池としてリチウムイオン電池を備える構成として説明しているが、これに限らず、他の二次電池を用いる構成としてもよい。
また、携帯電話端末100と電池パック200は、3つの端子により接続する。3つの端子は、携帯電話端末100の電源109と接続する+端子301と、グランドとなる−端子303と、携帯電話端末100と電池パック200との間のデータ通信を行うための通信端子302である。
次に、携帯電話端末100の各部の動作、作用について説明する。
携帯電話端末100は、アンテナ101を通して所定の基地局との間で無線通信を行い、通信回路部102は、アンテナ101から受信した信号を復調したり、アンテナ101へ送信するための信号を変調したりする。マイクロフォン103は、ユーザの音声を入力して音声信号とし、その音声信号は通信回路部102を介して送信される。また、アンテナ101から受信し、通信回路部102で信号処理された音声信号は、スピーカ104から出力される。
制御部120は、各種制御のための処理を行うプロセッサとしてCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)と、CPUが処理中に利用するメモリ(RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等)などを備える。メモリ105には、通常の携帯電話端末100の操作入力受付処理、通信処理、電子メール処理、表示、音声入出力処理、電話帳管理処理等の各種動作のための制御プログラムと、電話帳などのユーザデータや各種処理に用いる固定データ等が格納されている。
制御部120は、メモリ105内に格納された各種動作のための制御プログラムとデータを参照し、制御ライン150を介して制御信号を各部へ出力することで、携帯電話端末100の各種動作を制御する。なお、制御部120に備えるメモリとメモリ105は、別に設ける構成としても、同一のメモリを用いる構成としてもよい。
次に、電池パック200の各部の動作、作用について説明する。
通信インタフェース(IF)/保護制御部207は、電池パック200内の電流、電圧値を監視し、過放電電流・過充電電流・過充電電圧・過放電電圧を検出したときに、FETスイッチ(SW)206を制御して回路を遮断し、電池パック200を保護する。更に、過電流保護部202は、リチウムイオン電池セル201に流れる過電流を監視し、過電流を検出した場合にリチウムイオン電池セル201への電流を遮断することで、リチウムイオン電池セル201を保護する。このように、通信インタフェース(IF)/保護制御部207と過電流保護部202の2重の保護装置を設けることで、異常発生時に確実に電池を保護できる構成としている。
電池残量計測部203は、電流検出抵抗205により検出された電流値と、サーミスタ204により測定された電池パック200の内部温度を入力し、それを基にリチウムイオン電池セル201の残量計測を行う。電池残量計測部203で計測された電池残量は、通信IF/保護制御部207を介して携帯電話端末100側の通信IF部108から制御部120へ入力され、表示部107等に表示される。
なお、電池残量計測部203は、通信IF/保護制御部207を介して通信端子302と接続し、携帯電話端末100側の通信IF部108と接続してデータの送受信を行う。ここで、通信端子302に流れるデータは、デジタル信号であり、データを正しく認識させるためには、当該信号の電圧を携帯電話端末100側の対象回路の電圧と電池パック200側の対象回路の電圧に変換する必要がある。そのため、通信IF/保護制御部207では、送受信するデジタル信号の電圧を、携帯電話端末100側の通信IF部108及び電池パック200側の電池残量計測部203のそれぞれの定格電圧値に電源変換を行う。
次に、電池残量計測部203による電池残量の計測方法について説明する。
電池残量計測部203による電池残量の計測は、従来行われている一般的なものである。例えば、リチウムイオン電池セル201の電流の出し入れを測定して、その電流値から電池残量を算出し、リチウムイオン電池セル201の温度や電圧を測定して、電池残量の温度補正や電圧補正を行うものである。
電池残量の測定に用いる電流値は、電流検出抵抗205の両端の電位差を測定し、その電位差を抵抗値で割り算処理することでリチウムイオン電池セル201の電流の出し入れとして測定する。また、リチウムイオン電池セル201の近傍に配置されたサーミスタ204を用いて電池パック200内の温度を測定する。サーミスタ204をリチウムイオン電池セル201に接する位置または、電池セルに隣り合う位置等に設けることにより、リチウムイオン電池セル201本体の温度とほぼ同等の温度が測定できる。また、リチウムイオン電池セル201の電圧は、電池残量計測部203により測定する。これらの電流、電圧、温度のデータから、電池残量を算出する。
図3に、電池残量計測部203による電池残量の計測処理例を表すフローチャートを示す。電池残量計測部203は、予め定められた時間(以下、サンプリング時間と呼ぶ)毎に、定周期にリチウムイオン電池セル(以降、電池セルと称す)の電流、電圧、温度などの情報を測定し、その情報を基に電池セルの残容量を算出する。電池残量は、一般に、充電完了時点を起点として、充電完了時の電池容量から算出時点までの使用容量を減算することで求められる。以下に、図3を参照して、電池残量計測部203による電池残量の計測処理例について説明する。
まず、電池残量計測部203は、サンプリング間隔(d)毎に電池セルの電圧値、電流値を測定する(ステップS301)。電池セルの電流値は、電流検出抵抗205により検出された電流値を入力する。図4に、電流値の計測例を示す。図4では、電池セルの負荷電流波形(LI)41と計測電流波形(I(t))42の例を示している。携帯電話端末では、通話時や待ち受け時など、その時の使用状態により、負荷電流が変化する。そのため、電流検出抵抗205により電池セルの負荷電流を測定し、その値を予め設定されたサンプリング間隔(d)毎に計測し、計測電流(I(t))とする。ここで、サンプリング時間(t)は、充電が完了した時点(t=0)を起点とした時間として表し、サンプリング毎にt+1、t+2…t+nとなる。なお、サンプリング間隔(d)は、例えば1秒などの周期で計測する。
次に、電池残量計測部203は、測定した電圧値、電流値を基に、サンプリング時間毎の電池の使用容量を算出する(ステップS302)。1サンプリング周期当たりの電池の使用容量(dQ(t)[mAh])は、計測電流値(I(t)[mA])とサンプリング間隔(d[h](hour換算))との積で算出される。
1サンプリング周期当たりの電池の使用容量:
dQ(t)[mAh]=I(t)[mA]×d[h]
次に、電池セルの温度(T)を基に、電池の残容量を算出する(ステップS303)。サンプリング時間(t)における電池の残容量(Q(T,t))は、1周期前に算出した残容量(Q(T,t−1))から当該周期の電池の使用容量(dQ(t))を減算することで算出される。
電池の残容量:Q(T,t)[mAh]=Q(T,t−1)−dQ(t)

ここで、サンプリング時間(t)が充電完了した時点(t=0)の場合、電池の残容量は、温度Tにおける電池容量となる。
t=0時点の電池の残容量:Q(T,0)[mAh]=電池容量(T)[mAh]

以上により、電池の残容量は、充電完了時点の電池容量から、サンプリング時間(0〜t)までの電池の使用容量(dQ)の積算値を減算したものと同等と考えられる。
電池の残容量:Q(T,t)[mAh]=Q(T,t−1)−dQ(t)
=電池容量(T)−ΣdQ(t)
なお、電池容量(T)は、例えば、温度毎の電池容量を予めテーブルデータとしてメモリ208に保存しておき、そのデータを参照することにより取得する。
図5に、温度毎の電池容量を表すテーブル例を示す。図5は、リチウムイオン電池を満充電条件(*1:例えば、電池電圧>4.0V、充電電流<50mA)で充電完了した場合の、電池容量をテーブルデータとして定義した例である。ここで、図1の電池の放電特性で示したように、温度(T)によって電池容量が異なるため、充電完了時点における電池容量テーブルも温度(T)に対応した電池容量を定義している。
図5の電池容量テーブルのデータ構成例としては、代表温度501、適用温度範囲502、電池容量503から構成する。ここで、適用温度範囲の温度における電池容量は、代表温度での電池容量とし、その電池容量は、代表温度における放電特性を基に、使用下限電圧(例えば、電池電圧3.4V)までの電池容量を算出して定義する。
なお、図5に示した電池容量は一例であり、電池の種類や特性によってその値が異なるため、適用する電池セルに対応したテーブルを定義しておく。
本テーブルを参照して電池残量を計算する時には、測定温度(T)を基にテーブルを参照し、測定温度(T)が含まれる適用温度範囲を検索し、その温度範囲に該当する電池容量を用いて電池残量を算出する。
最後に、電池残量計測部203は、算出した電池の使用容量、残容量データ、測定温度などの情報をメモリ208に保存して処理を終了する(ステップS304)。そして、ステップS301〜S304の処理をサンプリング間隔(d)毎に繰り返し実行することで、時間や、使用条件により変化する電池の残容量を計測することができる。また、この計測結果を基に、携帯電話端末100の表示部107等に電池の残容量または、電池の残容量に対応した使用可能時間等の情報を表示することで、ユーザに通知することができる。
以上説明した電池残量計測部203による電池残量の計測方法は、電池残量計測の一例であり、その他の方法で計測することも可能である。ここでは、図1に示した電池の放電特性を基に、代表的な温度に対する電池容量を予めテーブルデータとしてメモリ208に蓄積しておき、この電池容量を参照して電池残量を算出する方法としているが、テーブルデータを用いない計測方法でもよい。例えば、図1に示した電池の放電特性データをメモリに保存しておき、その放電特性データに基づいて都度、電池容量を得るようにしてもよい。
次に、制御部120による低温時の電池残量表示処理について説明する。
図6に、制御部120による電池残量表示処理例を表すフローチャートを示す。制御部120では、電池残量計測部203による電池残量の計測結果と、温度情報を取得し、低温の場合に電池残量に関する情報をユーザに通知する処理を行う。
まず、制御部120は、通信IF部108を介して電池残量計測部203から電池パックの内部温度(T)を取得する(ステップS601)。次に、制御部120は、通信IF部108を介して電池残量計測部203から電池の残容量(Q(T,t))を取得する(ステップS602)。次に取得した温度(T)が低温か否かを判定する(ステップS603)。なお、ここで、温度が低温かを判定する場合の条件は、例えば、予め常温とする温度を設定しておき、温度(T)が常温より低い場合を低温としてもよい。また、ある、一定周期前に計測された温度と比較し、温度がn度(例えば5度)以上低下した場合を低温としてもよい。また、これら複数の条件の組み合わせで低温を判定してもよい。このようにした場合、以降の処理ステップにおいて、常温時又はユーザの通常使用環境における携帯電話端末の電池パックの内部温度と比較した当該携帯電話端末の電池残容量及びその減少率を得ることができる。
ステップS603の判定の結果、温度が低温の場合は次の処理を実行し、低温でない場合は本処理を終了する。温度が低温の場合、制御部120は、通信IF部108を介して電池残量計測部203に対して常温(RT)時の電池残量(Q(RT,t))を算出するよう要求し、その計算結果を取得する(ステップS604)。なお、常温(RT)は、例えば20度として予め設定しておく。次に、制御部120は、温度(T)における電池残容量の常温(RT)からの減少率を算出する(ステップS605)。最後に算出された減少率を基に、表示部107等に低温に関する情報を出力する(ステップS606)。低温に関する情報は、現在の電池の温度、電池の残容量(使用可能時間)が常温時よりも何%減っている等などの情報である。また、それらの情報をスピーカ104に音声情報として出力してもよい。
以上説明した、制御部120による低温時の電池残量表示処理は、予め決められた時間毎に繰り返し実行する。その時間は、例えば、電池残量計測部203による電池残量の計測処理の実行周期であるサンプリング間隔(d)と同期させるようにしてもよい。
上記処理では、低温時の電池の残容量に対する常温時の電池の残容量を電池残量計測部203から取得するようにしたが、図5に示した、温度毎の電池容量テーブルの情報を携帯電話端末100のメモリ105に登録し、それを参照して処理してもよい。その場合、制御部120は、電池残量計測部203から温度情報(T)を取得し、その温度(T)が低温の場合、制御部120がメモリ105を参照して低温時(温度=T)の電池容量と、常温時(温度=RT)の電池容量を取得する。そして、その値を基に電池容量の減少率を算出する。この場合の減少率αは、例えば、下記式で算出する。
減少率:α[%]={1−電池容量(T)/電池容量(RT)}×100%
また、温度が低温の場合の常温からの電池残量の減少率に関する情報を予めテーブルデータとしてメモリ205もしくはメモリ105に登録しておき、その情報を参照することにより減少率を求める処理としてもよい。常温は、例えば20度とし、電池パックの内部温度が低温の場合の温度を例えば、15度、10度、5度、0度、−5度のように設定し、その各温度に対する電池残量の減少率を予めテーブルデータとして登録しておき、制御部120がその情報を参照して処理するようにしてもよい。このようにした場合、制御部120に対し、二次電池の温度(T)における電池残容量の常温からの減少率を計算する負荷を軽減することができる。
図7に、携帯電話端末100の表示部107への低温時の低温情報の表示例を示す。図7では、電池残量の割合を数値で表示する残量表示部701と、電池残量の割合をインジケータで表示する残量インジケータ表示部702を設け、電池残量計測部203により計測された電池残量を基に表示する。
電池パックの内部温度が低温の場合は、上記電池残量の表示に加えて低温に関する情報を表示する。例えば、ユーザに注意喚起するための通知メッセージとして、「電池の温度が低いため、使える時間が減っています」等のメッセージ703を表示する。
また、電池の状態に関する補足情報として、電池の温度や、電池容量の常温からの減少率等の情報を電池の状態情報表示704として表示する。
なお、図7の表示例は、その一例であり、この他の表示方法で表示してもよい。
このように、本発明の一実施の形態例では、電池温度が低温の場合に、通常の電池残量の表示の他に、低温に関する参考情報を表示することができるため、ユーザが電池残量の温度による変化を容易に認識することができる。その結果、低温に伴う電池残量(使用可能時間)の減少が発生した場合に、その状況をユーザが正しく把握できるとともに、電池切れ等への対策を事前に取ることができるため、電池切れ等のトラブルを未然に防止することができる。
図8に、本発明の他の実施の形態例としての携帯電話端末の構成例を示す。図8を参照し、本発明の他の実施の形態による携帯電話端末100a及び電池パック200aの構成及び、各部の動作について説明する。なお、図2で説明した、本発明の一実施の形態例としての、携帯電話端末100及び電池パック200の内部構成例と同等の構成部については、同じ符号を付し、説明を省略する。
携帯電話端末100aは、アンテナ101、通信回路部102、マイクロフォン103、スピーカ104、電話をかけたりメールを作成したりするための操作部106、各種表示を行う表示部107を備える。また、携帯電話端末100aを動作させるプログラムや電話帳などのユーザデータを格納するメモリ105、これらの各部を制御する制御部120を備える。更に、制御部120による制御指令等の情報をやり取りする制御ライン150、各部の間でデータをやり取りするデータライン160を備える。また、リチウムイオン電池セルの残量計測を行う電池残量計測部203aと、リチウムイオン電池セルに充電される電流や放電される電流を計測するための電流検出抵抗205aを備える。
電池パック200aは、リチウムイオン電池セル(素電池)201、過電流が流れた場合にリチウムイオン電池セル201を保護するための過電流保護部202を備える。また、電池パックを保護するために過放電電流・過充電電流・過充電電圧・過放電電圧を検出したときに、FETスイッチ(SW)206を制御する保護制御部207aを備える。更に、電池パック200aの内部温度を測定するためのサーミスタ204を備える。
また、携帯電話端末100aと電池パック200aは、3つの端子により接続する。各端子は、携帯電話端末100aの電源109と接続する+端子301と、電流検出抵抗205aに接続し、グランドとなる−端子303と、携帯電話端末100aと電池パック200aとの間のデータ通信を行うための温度検出端子304である。
本発明の他の実施の形態例では、リチウムイオン電池セル201の残量計測を行う電池残量計測部203aと、リチウムイオン電池セル201に流れる電流を計測するための電流検出抵抗205aを携帯電話端末100a内に備える。そして、電池残量計測部203aは、携帯電話端末100aと電池パック200aとを接続する+端子301、−端子303及び温度検出端子304に接続する。また、電流検出抵抗205aは、−端子303に接続し、電池パック200bへ流れる充電電流または放電電流を計測する。
電池残量計測部203aは、電流検出抵抗205aにより検出された電流値と、電池パック200a側に設けられたサーミスタ204により測定された電池パックの内部温度を温度検出端子304を介して入力し、それを基にリチウムイオン電池セル201の残量計測を行う。電池残量計測部203aで計測された電池残量は、制御ライン150を介して制御部120へ入力され、携帯電話端末100aの表示部107等に表示される。
なお、電池残量計測部203aにおける電池残量の計測処理は、図3で説明したものと同等である。
次に、制御部120による低温時の電池残量表示処理について説明する。本発明の他の実施の形態例においても、制御部120は、電池残量計測部203aによる電池残量の計測結果と、温度情報を取得し、低温の場合に電池残量に関する情報をユーザに通知する処理を行う。
制御部120による電池残量表示処理は、図6に示したフローチャートの処理とほぼ同等であるが、電池残量計測部203aが同じ携帯電話端末100a内に位置しているため、制御ライン150を介して直接データのやり取りを行うことができる。また、電池残量計測部203aは、各処理で使用するデータを電池残量計測部203a内のメモリ208に格納するが、メモリ105を用いる構成としてもよい。例えば、電池の残容量を算出するために用いる温度毎の電池容量テーブルの情報(図5参照)や、電池残量計測部203aが算出した電池の使用容量と残容量データ等の情報は、メモリ208に保存して処理するが、これらのデータを携帯電話端末100aに備えるメモリ105に保存して処理してもよい。その場合、電池残量計測部203a内にはメモリ208を設けず、メモリ105を用いる構成としてもよい。
このように、本発明の他の実施の形態例では電池残量計測部203aを携帯電話端末100a側に設ける構成とするため、電池パック200aは、従来用いられていた電池パックと同等の構成のままで、本発明の一実施の形態例と同等の効果が得られる。
なお、ここまで説明した実施の形態では、本発明の通信端末装置を携帯電話端末に適用した例を挙げたが、これに限定されるものではない。例えば、一次電池または二次電池を用いる端末装置において、その電池の容量に関する情報を表示する機能を有するものであれば、PDA(Personal Digital Assistants)やゲーム機等の他の装置に適用してもよい。
100、100a…携帯電話端末、200、200a…電池パック、101…アンテナ、102…通信回路部、103…マイクロフォン、104…スピーカ、105…メモリ、106…操作部、107…表示部、108…通信インタフェース(IF)部、109…電源、120…制御部、150…制御ライン、160…データライン、201…リチウムイオン電池セル、202…過電流保護部、203、203a…電池残量計測部、204…サーミスタ、205、205a…電流検出抵抗、206…FETスイッチ、207…通信インタフェース(IF)/保護制御部、207a…保護制御部、208…メモリ、301…+端子、302…通信端子、303…−端子、304…温度検出端子

Claims (9)

  1. 通信端末装置の電源である二次電池と、
    前記二次電池に充電または放電される電流を計測する電流検出手段と、
    前記二次電池の温度を測定する温度測定手段と、
    前記電流検出手段により測定された電流と、前記温度測定手段により測定された温度を基に、前記二次電池の残量を算出する電池残量計測手段と、
    前記電池残量計測手段により算出された電池残量と、前記温度測定手段により測定された温度を取得し、前記温度が低温かを判定し、低温の場合に前記電池残量が常温の場合よりも減少していることを通知する制御手段とを備える
    通信端末装置。
  2. 請求項1記載の通信端末装置において、
    前記制御手段は、前記電池残量計測手段により算出された電池残量と、前記温度測定手段により測定された二次電池の温度を取得し、前記取得した温度が低温の場合は、前記電池残量計測手段から常温の場合の電池残量を取得し、前記低温の電池残量と前記常温の電池残量から低温の場合の電池残量の減少率を算出し、算出した減少率の情報を通知する
    通信端末装置。
  3. 請求項1または2に記載の通信端末装置において、
    前記二次電池の電池容量を、予め設定された複数の温度に対応した電池容量の情報として記録した電池容量情報を格納したメモリを備え、
    前記電池残量計測手段は、前記電流検出手段により測定された電流と、前記温度測定手段により測定された二次電池の温度を基に、前記メモリに格納された電池容量情報を参照して電池残量を算出する
    通信端末装置。
  4. 請求項1に記載の通信端末装置において、
    予め設定された複数の温度に対応した前記二次電池の電池容量と常温の場合の電池容量とを比較した場合の、電池容量の減少率に関する情報を記録した電池容量減少率情報を格納したメモリを備え、
    前記制御手段は、前記温度測定手段により測定された二次電池の温度が低温の場合に、前記メモリに格納された電池容量減少率情報を参照し、測定された温度に対応する減少率の情報を通知する
    通信端末装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の通信端末装置において、
    前記制御手段が判定する低温とは、予め常温と設定された温度より低い温度である
    通信端末装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の通信端末装置において、
    少なくとも前記二次電池、前記電流検出手段、前記温度測定手段、前記電池残量計測手段は電池パック内に設けられ、
    前記制御手段は通信端末装置本体に設けられている
    通信端末装置。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の通信端末装置において、
    少なくとも前記二次電池、前記温度測定手段は電池パック内に設けられ、
    前記電流検出手段、前記電池残量計測手及び前記制御手段は通信端末装置本体に設けられている
    通信端末装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の通信端末装置において、
    表示部をさらに備え、
    前記制御手段は、前記二次電池の温度が低温の場合に、常温の場合よりも電池残量が減少していることを前記表示部に表示させる
    通信端末装置。
  9. 請求項1〜7のいずれかに記載の通信端末装置において、
    スピーカをさらに備え、
    前記制御手段は、前記二次電池の温度が低温の場合に、常温の場合よりも電池残量が減少していることを前記スピーカを通じて音声で通知させる
    通信端末装置。
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