JP2011023455A - 固体撮像装置 - Google Patents

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達也 平田
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Abstract

【課題】画素が微細化した場合にも光の回折の影響を抑えることが可能な導波路を備えた固体撮像装置を提供する。
【解決手段】固体撮像装置は、上部に第1の受光部と第2の受光部とが形成された半導体基板150と、第1の受光部の上方に位置する部分に第1の凹部H1が形成され、前記第2の受光部の上方に位置する部分に第2の凹部が形成された絶縁膜と、第1の凹部H1及び前記第2の凹部H2に埋め込まれ、絶縁膜よりも高い屈折率を有する高屈折率材料膜と、第1の凹部H1の上方に形成され、第1の波長の光を選択的に透過する第1のカラーフィルタ113rと、第2の凹部H2の上方に形成され、第1の波長よりも短い第2の波長の光を選択的に透過する第2のカラーフィルタ113gとを備える。第1の凹部H1の底面積は、第2の凹部H2の底面積よりも大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換部等の受光部を備えた固体撮像装置に関する。
一般に、MOS(Metal Oxide Semiconductor)センサでは、受光面において、例えば二次元マトリクス状に並べられた画素ごとにフォトダイオードが設けられる。受光時に各フォトダイオードに発生及び蓄積される信号電荷は転送トランジスタ等によりフローティングディフュージョンに転送され、この信号電荷が増幅トランジスタ等により信号電圧に変換され、信号線に読み出される構成となっている。
上記のようなCMOS(Complementary MOS)センサなどの固体撮像装置には、例えば、半導体基板の上面に上述のフォトダイオードが形成されている。フォトダイオードを含む半導体基板の上面は、酸化シリコンなどからなる絶縁膜に覆われており、絶縁膜のうちフォトダイオードの上方を除く部分内には、フォトダイオードへの光の入射を妨げないように配置された配線が形成されている。
固体撮像装置においては、素子の微細化により受光面の面積が縮小されてきており、これに伴って入射効率が低下して感度特性が悪化するという不具合が生じている。この対策の一つとして、フォトダイオードの上方に位置する絶縁膜中に、外部から入射する光をフォトダイオードに導波する光導波路を設けた固体撮像装置が開発されている。
特許文献1には、絶縁膜のうちフォトダイオードの上方に位置する部分に凹部が形成され、この凹部に、入射光をフォトダイオードに導波する光導波路が設けられた固体撮像装置が開示されている。この光導波路は、酸化シリコンより屈折率が高い物質(以降高屈折率物質と称する)である窒化シリコンで構成されている。
また、特許文献2には、凹部の内面に沿って屈折率の高い窒化シリコン膜を形成し、この窒化シリコン膜上に、凹部を埋め、窒化シリコンより屈折率が低く、周囲のSiOよりも屈折率が高いポリイミド膜を形成することで、光導波路を形成する技術が開示されている。
固体撮像装置の撮像領域において、画素上に形成されるカラーフィルタには赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3色があり、これらのカラーフィルタは一般的にベイヤー配列を形成している。
図7は、従来の固体撮像装置を示す断面図である。半導体基板の上部にはn型電荷蓄積層1101Aとp型表面層1101Bとで構成されたフォトダイオード1200が形成されており、フォトダイオード1200を含む半導体基板の上には第1の絶縁膜1106が形成され、第1の絶縁膜1106上には下から順に第2の絶縁膜1109A、第3の絶縁膜1109B、第4の絶縁膜1109Cが形成されている。
第2の絶縁膜1109A、第3の絶縁膜1109B、第4の絶縁膜1109Cのうちフォトダイオード1200の上方に設けられた部分には凹部Hが形成されており、凹部H内には高屈折率材料を有し、入射光をフォトダイオード1200に導波する光導波路が形成されている。光導波路が形成された凹部Hは、例えば八角形の平面形状を有するレジストパターンを用いて形成される。
特許第4117672号公報 特開2004−207433号公報
従来の固体撮像装置において導波路は入射光を基板上面近傍に導くが、凹部Hの底面から半導体基板の上面までの間に光の一部が回折してフォトダイオード1200から離れていき、フォトダイオード1200の感度が低下することがある。
光の回折は、光の波長が長い赤色光で最も大きいため、画素が受光する色に応じて感度に差が出てしまう。
そこで、本発明は、画素が微細化した場合にも光の回折の影響を抑えることが可能な導波路を備えた固体撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一例に係る固体撮像装置は、上部に第1の受光部と第2の受光部とが形成された半導体基板と、前記半導体基板の上に形成され、前記第1の受光部の上方に位置する部分に第1の凹部が形成され、前記第2の受光部の上方に位置する部分に第2の凹部が形成された絶縁膜と、前記第1の凹部及び前記第2の凹部に埋め込まれ、前記絶縁膜よりも高い屈折率を有する高屈折率材料膜と、前記絶縁膜の上であって、前記第1の凹部の上方の位置に形成され、第1の波長の光を選択的に透過する第1のカラーフィルタと、前記絶縁膜の上であって、前記第2の凹部の上方の位置に形成され、第1の波長よりも短い第2の波長の光を選択的に透過する第2のカラーフィルタとを備え、前記第1の凹部の底面積は、前記第2の凹部の底面積よりも大きい。
この構成によれば、受光する光の波長に応じて凹部の底面積を変えることで、光の回折による受光部の感度低下を効果的に抑えることが可能となる。
また、前記半導体基板の上面から前記第1の凹部の底面までの距離が、前記半導体基板の上面から前記第2の凹部の底面までの距離よりも小さいことによっても、光の回折による感度の低下を抑えることができる。
本発明の固体撮像装置は、第1の受光部及び第2の受光部の上に絶縁膜が形成され、この絶縁膜のうち受光部の上方に位置する部分に第1の凹部、第2の凹部がそれぞれ形成される。第1の凹部の底面積は、第2の凹部の底面積よりも大きくなっている。
このように、受光する光の波長に応じて凹部の底面積を変えることで、光の回折による受光部の感度低下を効果的に抑えることが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置であるCMOSセンサを模式的に示す断面図である。 カラーフィルタの分光特性を示す図である。 第1の実施形態に係る固体撮像装置において、入射光の波長ごとの、感度特性(縦軸)と光導波路の凹部Hの底面の径(横軸)との関係を示す図である。 第1の実施形態に係る固体撮像装置において、凹部Hを形成する際のレジストパターンを模式的に示す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置を模式的に示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置を模式的に示す断面図である。 従来の固体撮像装置を示す断面図である。
−発明に至る経緯−
図7に示すように、R成分を受光する画素(R画素)の凹部H1底面の径をWBr、G成分を受光する画素(G画素)の凹部H2底面の径をWBg、B成分を受光する画素(B画素)の凹部H3底面の径をWBbとすると、従来の固体撮像装置では、受光するRGBの光の成分によらず凹部H1、H2、H3底面の径は一定(WBr=WBg=WBb)であった。このため、回折の影響が大きいR画素では感度の低下が顕著となっていた。
そこで、本願発明者らは、フォトダイオード1200の面積を大きくして回折の影響を低減することを試みたが、画素の微細化が進むとフォトダイオード面積はますます小さくなるため、実現が困難であった。また、凹部の底面の径を小さくしすぎると、凹部の底面での光の減衰量が増加してしまうことが分かった。
本願発明者らは、種々の検討を重ねた末、フォトダイオードの上方に設けられた凹部の径を画素の色に応じて変えることで、波長の長い光を受光する画素においても回折の影響を効果的に抑えることが可能となることに想到した。以下、本発明の各実施形態に係る固体撮像装置について、MOSイメージセンサ(CMOSイメージセンサ)を例として図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置であるCMOSセンサを模式的に示す断面図である。図1では左から順にR画素、G画素、B画素をそれぞれ示している。撮像領域において、これらR画素、G画素、B画素は例えばベイヤー配列を形成している。
本実施形態の固体撮像装置は、上述の画素が多数配置され、受光面となる撮像領域を備えている。また、本実施形態の固体撮像装置は、半導体基板150の上部に画素ごとに設けられたフォトダイオード等の受光部120と、受光部120を囲む素子分離領域102と、半導体基板150上に下から順に形成されたゲート絶縁膜103、反射防止膜104、第1の絶縁膜106、第1の拡散防止膜108A、第2の絶縁膜109A、第2の拡散防止膜108B、第3の絶縁膜109B、第3の拡散防止膜108C、及び第4の絶縁膜109Cを備えている。素子分離領域102は、STI等により形成された絶縁膜と、この絶縁膜の下のp型層とで構成されている。
受光部120は、例えばn型電荷蓄積層101Aと、n型電荷蓄積層101Aの上に設けられたp型表面層101Bとで構成されており、pn接合により形成される空乏層において光電変換が行われる。反射防止膜104は受光部120上に設けられ、受光部120に入射する光が基板上面で反射されるのを抑制するために形成されており、窒化シリコン膜、または酸窒化シリコン膜等により構成される。第1の絶縁膜106、第2の絶縁膜109A、第3の絶縁膜109B、及び第4の絶縁膜109Cはそれぞれ酸化シリコンなどで構成され、第1の拡散防止膜108A、第2の拡散防止膜108B、及び第3の拡散防止膜108Cはそれぞれ炭化シリコンまたは窒化シリコンなどで構成される。これらの拡散防止膜は、配線中の銅が拡散するのを防いでいる。
半導体基板150内にはn型のフローティングディフュージョン(図示せず)が形成されており、受光部120で生成及び蓄積された信号電荷はゲート電極100を有する転送トランジスタによってフローティングディフュージョンに転送され、増幅トランジスタ等によって電圧に変換されて信号線に読み出される。第1の絶縁膜106、第2の絶縁膜109A、第3の絶縁膜109Bにはそれぞれ銅配線107A、107B、107Cが例えばダマシンプロセスによって形成されている。銅配線は、銅膜と、銅の拡散を防ぐタンタル/窒化タンタル等からなるバリアメタル層とで構成されていてもよい。銅配線107A、107B、107Cは、デュアルダマシンプロセスによって下層配線に接続されるコンタクトと一体的に形成されていてもよい。
第1の絶縁膜106の一部、第1の拡散防止膜108A、第2の絶縁膜109A、第2の拡散防止膜108B、第3の絶縁膜109B、第3の拡散防止膜108C、第4の絶縁膜109Cのうち、受光部120の上方に位置する部分には凹部H1、H2、H3が形成されている。凹部H1、H2、H3のアスペクト比は1〜2程度、若しくはそれ以上である。凹部H1、H2、H3の高さは例えば1500nm程度であることが好ましい。
また、第4の絶縁膜109Cの上面及び凹部H1、H2、H3の内面に沿ってパッシベーション膜110が設けられ、パッシベーション膜110の上には凹部H1、H2、H3を埋めるように埋め込み層111が設けられている。パッシベーション膜110は、窒化シリコン(屈折率1.9〜2.0)など、酸化シリコン(屈折率1.45)よりも高い屈折率を有する材料で構成される。埋め込み層111は、窒化シリコン(パッシベーション膜110)よりも屈折率が低く、酸化シリコン(凹部H1、H2、H3が形成された絶縁膜)よりも屈折率が高く、埋め込み性が優れた高屈折率樹脂で構成されている。埋め込み層111の構成材料としてはシロキサン系樹脂(屈折率1.7〜1.9)などが用いられる。パッシベーション膜110の厚さは例えば50nm〜200nm程度である。
このような構成によって、パッシベーション膜110及び埋め込み層111のうち凹部H1、H2、H3内に設けられた部分は、入射光を受光部120へと導く光導波路として機能する。凹部H1、H2、H3の平面形状は、八角形などの多角形であってもよいし、円形であってもよい。本実施形態の固体撮像装置では、凹部H1、H2、H3の底面の径はおよそ550nm〜850nmの範囲で、入射される光の波長域が長いほど大きくなっている。すなわち、R画素における凹部H1の底部の径をWBr、G画素における凹部H2の底部の径をWBg、B画素における凹部H3の底部の径をWBbとすると、WBr>WBg>WBbとなっている。WBr、WBg、WBbは例えば800nm、700nm、600nm程度である。なお、凹部H1、H2、H3の平面形状が八角形の場合、凹部の径は、互いに向かい合う辺の距離で近似される。凹部H1、H2、H3の平面形状に限らず、凹部の底面積はR画素が最も大きく、次いでG画素、B画素の順となっている。このような構成による効果は後述する。
埋め込み層111の上には透明な平坦化膜112、カラーフィルタ113、平坦化膜114、及びオンチップレンズ115が下から順に設けられている。カラーフィルタは画素ごとに設けられ、赤色(R)画素、緑色(G)、青色(B)の領域の光を選択的に透過させる。R画素には赤色光を透過させるカラーフィルタ113rが設けられ、G画素には緑色光を透過させるカラーフィルタ113gが設けられ、B画素には青色光を透過させるカラーフィルタ113bが設けられている。オンチップレンズ115は画素ごとに設けられ、外部から入射する光を光導波路あるいは受光部120に集める。
図2は、カラーフィルタの分光特性を示す図であり、図3は、本実施形態の固体撮像装置において、入射光の波長ごとの、感度特性(縦軸)と光導波路の凹部の底面の径(横軸)との関係を示す図である。
凹部の底面から半導体基板150の上面までの間、光は回折して受光部120から離れていくため、受光部120の感度が低下する。この回折による感度の低下は、入射光の波長域が長いほど大きい。一方、図3に示すように、凹部の底面の径を小さくすると、光の減衰により感度が低下するが、感度特性のグラフは入射光の波長域によってずれている。凹部の底面の径(光導波路の底部の径)が小さい領域では、入射光の波長域が短いほど光の減衰は小さくなっている。従って、受光するR、G、Bの光の成分により感度が最大となる導波路径はWBr>WBg>WBbの関係になっている。なお、導波路径が所定値より大きくなると各色画素とも感度が緩やかに低下するが、これは導波路径が大き過ぎると、回折して拡がった光が受光部120からはみ出すためである。
本実施形態の固体撮像装置において、光導波路の底部の径は、WBr>WBg>WBbとなっているので、導波路径を各色画素の受光部120での感度が最大となるように設定しておくことで回折による感度の低下を、導波路径が一定である場合に比べて顕著に抑えることができる。従って、本実施形態の固体撮像装置によれば、受光部120の微細化が進んでも回折による感度の低下を効果的に抑えることができる。
また、図1に示すように、凹部H1、H2、H3の底面は最下層の拡散防止膜(第1の拡散防止膜108A)の底面よりも、半導体基板150に近い方が好ましい。その理由は、凹部H1、H2、H3の底面が第1の拡散防止膜108Aの底部よりも上に位置している場合には、入射光が第1の拡散防止膜108Aで反射されて、感度の低下が引き起こされるためである。また、凹部H1、H2、H3の底面が半導体基板150の上面に近いほど、入射光はフォトダイオードに集光されやすい。
また、R画素の凹部H1の上端の径をWTr、G画素の凹部H2の上端の径をWTg、B画素の凹部H3の上端の径をWTbとすると、同じ画素内の凹部上端の径は凹部底面の径より大きく、およそ650〜950nmの範囲であることが好ましい。また、底面と同じくWTr>WTg>WTbの関係になっていてもよい。これは、同じオンチップレンズ115の形状が画素間で同じ場合、光の波長域が長いほど屈折角は小さくなり、波長域が短い場合は凹部の上端の径が小さくても光導波路に集光しやすいからである(θr<θg<θb)。図1に示す例では、各凹部において、半導体基板150から遠ざかるにつれて基板面に平行な断面の面積が大きくなっている。
図4は、本実施形態に係る固体撮像装置において、凹部H1、H2、H3を形成する際のレジストパターンを模式的に示す平面図である。同図では4×4画素を示すが、実際にはさらに多くの画素が撮像領域に設けられている。ここでは、凹部H1、H2、H3の平面形状が八角形である場合を例として示している。
図4に示すように、各色の画素201は、例えばベイヤー配列を形成している。公知の方法で第4の絶縁膜109C(図1参照)を形成した後に、八角形状の開口部を有するレジストパターン203を第4の絶縁膜109c上に形成する。レジストパターン203の開口部の径はR画素が一番大きく、次がG画素、一番小さいのがB画素となっている。このレジストパターン203を用いて絶縁膜等をエッチングすることで、各受光部120の上方に凹部を形成することができる。
このように、本実施形態の固体撮像装置は、凹部を形成する際に用いるレジストパターン203の形状を変更するだけで、他の工程は従来と同一の工程を用いることで作製することができる。そのため、従来の固体撮像装置に比べて工程数を増やすことなく製造することができる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置を模式的に示す断面図である。図5では左から順にR画素、G画素、B画素をそれぞれ示している。
半導体基板150の上面からR画素の凹部H1の底面までの距離をHr、半導体基板150の上面からG画素の凹部H2の底面までの距離をHg、半導体基板150の上面からB画素の凹部H3の底面までの距離をHbとすると、本実施形態の固体撮像装置では、Hr<Hg<Hbとなっている。ここで、Hr、Hg、Hbは、例えば300〜700nm程度である。凹部Hの径など、その他の構成は、第1の実施形態に係る固体撮像装置と同様である。Hr、Hg、Hbは例えば400nm、500nm、600nm程度である。
半導体基板150の上面から凹部Hの底面までの距離(すなわち、光導波路から半導体基板150上面までの距離)が短い方が回折による感度の低下を受けにくい。また、上述のように、光の波長が長い方が回折による感度の低下が大きくなる。本実施形態の固体撮像装置では、Hr<Hg<Hbとし、波長の長い光を受光する画素ほど半導体基板150の上面から凹部の底面までの距離を短くしているので、波長の長い赤色光などであっても回折による感度の低下を効果的に抑えることができる。従って、受光部120における感度の低下を効果的に抑制し、感度の最大化を図ることができる。この結果、微細化が進んでも画質の低下を抑えることができる。
(第3の実施形態)
図6は、本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置を模式的に示す断面図である。図6では左から順にR画素、G画素、B画素をそれぞれ示している。
窒化シリコン(屈折率1.9〜2.0)などで構成されるパッシベーション膜110のR画素、G画素、B画素における厚みをそれぞれTr、Tg、Tbとすると、Trは120nm程度、Tgは110nm程度、Tbは100nm程度となっており、Tr>Tg>Tbとなっている。本実施形態の固体撮像装置のその他の構成は、第2の実施形態に係る固体撮像装置と同様である。
凹部H1、H2、H3の内側を構成する高屈折率樹脂(屈折率1.7〜1.9)に比べて、凹部H1、H2、H3の内面上に形成されるパッシベーション膜110(窒化シリコン膜)の屈折率は1.9〜2.0と少し高いので、パッシベーション膜110の厚みが厚いほど、凹部内に埋め込まれる物質の総屈折率が高くなる。このため、パッシベーション膜110の厚みが厚いほど、光導波の効果が高くなる。本実施形態の固体撮像装置では、パッシベーション膜110の厚みを、受光する光の波長域が長いほど厚くすることで、波長域が長いほど顕著になる回折による感度低下をより効果的に低減することができ、画質低下を軽減することができる。
なお、以上で説明した実施形態の構成は本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更してもよい。また、第1〜第3の実施形態を適宜組み合わせてもよい。
本発明の固体撮像装置によれば、カメラやビデオカメラ等、カラー画像を出力する種々の機器に好ましく用いられる。
100 ゲート電極
101A n型電荷蓄積層
101B p型表面層
102 素子分離領域
103 ゲート絶縁膜
104 反射防止膜
106 第1の絶縁膜
107A、107B、107C 銅配線
108A 第1の拡散防止膜
108B 第2の拡散防止膜
108C 第3の拡散防止膜
109A 第2の絶縁膜
109B 第3の絶縁膜
109C 第4の絶縁膜
109c 第4の絶縁膜
110 パッシベーション膜
111 埋め込み層
112、114 平坦化膜
113r、113g、113b カラーフィルタ
115 オンチップレンズ
120 受光部
150 半導体基板
201 画素
203 レジストパターン
H1、H2、H3 凹部

Claims (11)

  1. 上部に第1の受光部と第2の受光部とが形成された半導体基板と、
    前記半導体基板の上に形成され、前記第1の受光部の上方に位置する部分に第1の凹部が形成され、前記第2の受光部の上方に位置する部分に第2の凹部が形成された絶縁膜と、
    前記第1の凹部及び前記第2の凹部に埋め込まれ、前記絶縁膜よりも高い屈折率を有する高屈折率材料膜と、
    前記絶縁膜の上であって、前記第1の凹部の上方の位置に形成され、第1の波長の光を選択的に透過する第1のカラーフィルタと、
    前記絶縁膜の上であって、前記第2の凹部の上方の位置に形成され、第1の波長よりも短い第2の波長の光を選択的に透過する第2のカラーフィルタとを備え、
    前記第1の凹部の底面積は、前記第2の凹部の底面積よりも大きい固体撮像装置。
  2. 請求項1に記載の固体撮像装置において、
    前記半導体基板の上面から前記第1の凹部の底面までの距離は、前記半導体基板の上面から前記第2の凹部の底面までの距離よりも小さいことを特徴とする固体撮像装置。
  3. 請求項1または2に記載の固体撮像装置において、
    前記高屈折率材料膜は、前記絶縁膜の上面と、前記第1の凹部及び前記第2の凹部の内面に沿って形成された第1の高屈折率膜と、前記第1の高屈折率膜よりも小さく、且つ前記絶縁膜よりも大きい屈折率を有し、前記第1の高屈折率膜の上に、前記第1の凹部及び前記第2の凹部を埋めるように形成された第2の高屈折率膜とを有していることを特徴とする固体撮像装置。
  4. 請求項3に記載の固体撮像装置において、
    前記第1の高屈折率膜のうち、前記第1の凹部の内面上に形成された部分の膜厚は、前記第2の凹部の内面上に形成された部分の膜厚よりも大きいことを特徴とする固体撮像装置。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の固体撮像装置において、
    前記絶縁膜は、配線が埋め込まれた複数の絶縁層と、前記複数の絶縁層のそれぞれの上面上に形成された拡散防止層とを有しており、
    前記第1の凹部の底面と前記第2の凹部の底面とは、前記拡散防止層のうち前記半導体基板に最も近い拡散防止層よりも前記半導体基板に近い位置に形成されることを特徴とする固体撮像装置。
  6. 請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の固体撮像装置において、
    前記半導体基板の上面に平行な面における前記第1の凹部の断面積と、前記半導体基板の上面に平行な面における前記第2の凹部の断面積とは、前記半導体基板から遠ざかるにつれて大きくなることを特徴とする固体撮像装置。
  7. 請求項1〜4、6のうちいずれか1つに記載の固体撮像装置において、
    前記半導体基板の上部には第3の受光部が形成されており、
    前記絶縁膜のうち前記第3の受光部の上方に位置する部分には第3の凹部が形成されており、
    前記絶縁膜の上であって、前記第3の凹部の上方の位置に形成され、前記第2の波長よりも短い第3の波長の光を選択的に透過する第3のカラーフィルタをさらに備え、
    前記第2の凹部の底面積は、前記第3の凹部の底面積よりも大きいことを特徴とする固体撮像装置。
  8. 請求項7に記載の固体撮像装置において、
    前記半導体基板の上面から前記第2の凹部の底面までの距離は、前記半導体基板の上面から前記第3の凹部の底面までの距離よりも小さいことを特徴とする固体撮像装置。
  9. 請求項7または8に記載の固体撮像装置において、
    前記絶縁膜は、配線が埋め込まれた複数の絶縁層と、前記複数の絶縁層のそれぞれの上面上に形成された拡散防止層とを有しており、
    前記第1の凹部の底面、前記第2の凹部の底面、及び前記第3の凹部の底面は、前記拡散防止層のうち前記半導体基板に最も近い拡散防止層よりも前記半導体基板に近い位置に形成されることを特徴とする固体撮像装置。
  10. 請求項7〜9のうちいずれか1つに記載の固体撮像装置において、
    前記半導体基板の上面に平行な面における前記第3の凹部の断面積は、前記半導体基板から遠ざかるにつれて大きくなることを特徴とする固体撮像装置。
  11. 請求項3または4に記載の固体撮像装置において、
    前記半導体基板の上部には第3の受光部が形成されており、
    前記絶縁膜のうち前記第3の受光部の上方に位置する部分には第3の凹部が形成されており、
    前記絶縁膜の上であって、前記第3の凹部の上方の位置に形成され、前記第2の波長よりも短い第3の波長の光を選択的に透過する第3のカラーフィルタをさらに備え、
    前記第1の高屈折率膜のうち、前記第2の凹部の内面上に形成された部分の膜厚は、前記第3の凹部の内面上に形成された部分の膜厚よりも大きいことを特徴とする固体撮像装置。
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