JP2011022940A - 情報処理装置および情報処理方法並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置および情報処理方法並びにプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2011022940A
JP2011022940A JP2009169458A JP2009169458A JP2011022940A JP 2011022940 A JP2011022940 A JP 2011022940A JP 2009169458 A JP2009169458 A JP 2009169458A JP 2009169458 A JP2009169458 A JP 2009169458A JP 2011022940 A JP2011022940 A JP 2011022940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
job
processing
index value
characteristic information
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009169458A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Kobayashi
雄介 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2009169458A priority Critical patent/JP2011022940A/ja
Priority to US12/832,442 priority patent/US20110016472A1/en
Publication of JP2011022940A publication Critical patent/JP2011022940A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/46Multiprogramming arrangements
    • G06F9/50Allocation of resources, e.g. of the central processing unit [CPU]
    • G06F9/5005Allocation of resources, e.g. of the central processing unit [CPU] to service a request
    • G06F9/5027Allocation of resources, e.g. of the central processing unit [CPU] to service a request the resource being a machine, e.g. CPUs, Servers, Terminals
    • G06F9/5044Allocation of resources, e.g. of the central processing unit [CPU] to service a request the resource being a machine, e.g. CPUs, Servers, Terminals considering hardware capabilities
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/46Multiprogramming arrangements
    • G06F9/50Allocation of resources, e.g. of the central processing unit [CPU]
    • G06F9/5094Allocation of resources, e.g. of the central processing unit [CPU] where the allocation takes into account power or heat criteria
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Devices For Executing Special Programs (AREA)

Abstract

【課題】スケジューラにより複数の処理リソースに対してジョブを割り当てるシステムにおいて、実装容易の手法で、ジョブが割り当てられた処理リソースの温度上昇を推定できるようにする。
【解決手段】ジョブ生成部100は、ソースプログラムから、複数の処理リースのいずれかにより実行されるジョブを生成する。ジョブ生成部100は、ジョブの生成に際して、該ジョブを実行することによる処理リソースの発熱量を示しうる指標値を推定可能とするジョブ特性情報を算出してジョブに付属させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理技術、具体的には、複数の処理リソースに対してジョブを割り当てる技術に関する。
近年、CPUチップなどの計算資源は処理能力が向上し、計算資源として用いられるLSIの発熱も増える一方である。発熱による温度上昇は、LSI自身と、LSI近傍の電子部品の寿命を縮めてしまうという問題がある。
複数の処理リソースを備えたスーパーコンピュータやマルチプロセッサシステムなどにおいて、これらの複数の処理リソースへのジョブの割当て(スケジューリングともいう)に工夫することによりこの問題を軽減する試みがなされている。
例えば、特許文献1には、複数のPE(プロセッサ・エレメント)により構成された並列計算機システムにおいて、温度センサにより各PEの温度を夫々監視し、新たなジョブを温度の最も低いPEに割り当てる手法が開示されている。この手法によれば、複数のPEの温度上昇を均一化できると考えられているが、昨今の並列計算機システムでは、複数個のPEを小面積チップに内蔵しているため、個々のPEの温度を検知する温度センサを配置することが困難である。
また、特許文献2には、スケジューラにより、ジョブ処理に伴うPEの温度上昇を推定し、推定結果に基づいてジョブを割り当てる手法が開示されている。この手法によれば、温度センサを必要とすることに起因する特許文献1の手法の上記問題点を解消できるとされている。
特開平8−16531号公報 特開2004−240669号公報
M.S.Floyd,S.Ghiasi,T.W.Keeler,K.Rajamani,F.L.Rawson,J.C.Rubio,M.S.Ware,"Sysytem power management support in the IBM POWER6 microprocessor",IBM J.Res.&Dev.51,No.6(2007),pp.739
特許文献2による手法は、スケジューラによりPEの温度上昇を推定できることを前提としている。しかし、特許文献2には、温度上昇の推定手法について具体的な記述が無く、該特許文献の記載から、たとえ当業者といえども、いかにして温度上昇を推定するかの示唆を得ることが困難である。
たとえば、特許文献2には、一つの形態として、スケジューラはタイマに基づき定期的に温度上昇を推定する記述がある。この形態では、スケジューラは、既に割り当てたジョブの処理中に該ジョブを処理するPEのその時点の温度上昇分を推定するケースが生じうる。スケジューラは、通常、各PEの現在の負荷残量を知ることができる。しかし、温度センサ無しの構成で負荷残量のみで任意の時点での温度上昇を推定することは、負荷残量からどのように温度上昇を推定する手法が明示されなければ、スケジューラの実装が困難であると考えられる。
本発明の一つの態様は、ソースプログラムから、複数の処理リースのいずれかにより実行されるジョブを生成するジョブ生成部を備えた情報処理装置である。上記ジョブ生成部は、ジョブの生成に際して、該ジョブを実行することによる処理リソースの発熱量を示しうる指標値を推定可能とするジョブ特性情報を算出してジョブに付属させる。
なお、上記態様の情報処理装置をシステムや方法、またはコンピュータを該情報処理装置として動作せしめるプログラムに置き換えて表現したものも、本発明の態様としては有効である。
本発明にかかる技術によれば、スケジューラにより複数の処理リソースに対してジョブを割り当てるシステムにおいて、実装容易の手法で、ジョブが割り当てられた処理リソースの温度上昇を推定できる。
本発明にかかる技術の原理を説明するためのジョブ生成部の模式図である。 本発明の実施の形態にかかる計算機システムを示す図である。 図2に示す計算機システムにおけるコンパイラの処理の流れを示すフローチャートである。 図2に示す計算機システムにおけるスケジューラによるプロセッサの温度変化分の推定を説明するための図である。
以下の説明に用いられる図面に、様々な処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、プロセッサ、メモリ、その他の回路で構成することができ、ソフトウェア的には、メモリに記録されたまたはロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。また、分かりやすいように、これらの図面において、本発明の技術を説明するために必要なもののみを示す。
本発明の具体的な実施の形態を説明する前に、まず、本発明にかかる技術の原理を説明する。
図1は、本発明にかかる技術によるジョブ生成部100を示す模式図である。ジョブ生成部100は、ソースプログラムから、複数の処理リソースのいずれかにより処理されるジョブを生成する。ジョブの生成に際して、ジョブ生成部100は、該ジョブを実行することによる処理リソースの発熱量を示しうる指標値を推定可能とするジョブ特性情報を算出してジョブに付属させる。図1に示すように、ジョブ生成部100から出力されるジョブは、ジョブ本体とジョブ特性情報を含む。
本発明の技術によれば、ソースプログラムからジョブを生成する際に、すなわちコンパイルする際に上記指標値を推定可能とするジョブ特性情報を算出してジョブに付属させることにより、のちに、該ジョブを複数の処理リソースに割り当てるときに、スケジューラがジョブ特性情報に基づいて指標値を推定できる。この指標値は、該ジョブを実行することによる処理リソースの発熱量を示すことができるものであるため、該ジョブを実行することに伴う処理リソースの温度上昇なども算出できる。
また、ジョブを生成する際に上記ジョブ特性情報を取得するので、実装が容易である。
上述した原理を踏まえて、本発明の実施の形態について説明する。
図2は、本発明の実施の形態にかかる計算機システム200を示す。計算機システム200は、ソースプログラムを格納するソース格納部210と、コンパイラ220と、スケジューラ230と、演算部240と、主記憶装置250と、周辺装置260を備える。
主記憶装置250は、メインメモリとも呼ばれる。周辺装置260については、その一例としてハードディスクを挙げることができる。
コンパイラ220は、ソース格納部210に格納されたソースプログラムから演算部240におけるいずれかのプロセッサ241により処理されるジョブを生成して、主記憶装置250に格納する。本実施の形態において、コンパイラ220は、ジョブの生成に際して、当該ジョブを実行することによりプロセッサの発熱量を示しうる指標値を推定するために必要なジョブ特性情報を算出してジョブに付属させる。指標値とジョブ特性情報の詳細については後述する。
演算部240は、複数のプロセッサ241を有し、これらのプロセッサ241は、複数の演算器を有し、SIMD演算(SIMD:Single Instrucion Multiple Data)演算とSISD演算(SISD:Single Instrucion Multiple Data)に対応可能である。
スケジューラ230は、コンパイラ220により生成して主記憶装置250に格納したジョブを演算部240のいずれかのプロセッサ241に割り当てる処理を担い、推定部231と、累積部232と、ヒストリバッファ233と、割当実行部234を有する。
割当実行部234は、ジョブの割当てを実行し、該ジョブを演算部240のいずれかのプロセッサ241に割り当てる。
推定部231は、割当対象のジョブから該ジョブに付属されたジョブ特性情報を読み出して保持しておき、該ジョブが割り当てられたプロセッサ241によるこのジョブの実行完了時に、当該プロセッサ241がこのジョブを処理することに伴う発熱量を示しうる指標値を推定する。
累積部232は、複数のプロセッサ241毎に、上記指標値を累積加算して累積指標値を得てヒストリバッファ233に出力する。具体的には、累積部232は、推定部231により指標値が推定される度に、ヒストリバッファ233に格納された、該ジョブが割り当てられたプロセッサ241の今までの累積指標値に、推定部231により推定した指標値を加算して新たな累積指標値を得てヒストリバッファ233を更新する。
ヒストリバッファ233は、プロセッサ241毎に、累積部232が算出した累積指標値を格納する。
割当実行部234は、今回のジョブの割当てに際して、ヒストリバッファ233を参照し、累積指標値が最も小さいプロセッサ241にジョブを割り当てる。割当実行部234は、いずれのプロセッサ241にジョブを割り当てたかを推定部231に通知する。
プロセッサ241は、割り当てられたジョブを実行し、該ジョブの実行が終了したときには、ジョブ終了信号をスケジューラ230に出力する。スケジューラ230の割当実行部234は、いずれかのプロセッサ241からジョブ終了信号を受信すると、該ジョブ終了信号を推定部231に出力する。
本実施の形態の計算機システム200において用いられる上記ジョブ特性情報、指標値、および推定部231による指標値の推定の詳細を説明するために、まず、プロセッサがジョブを処理する際の発熱量について説明する。
プロセッサの発熱量を左右する要因は、下記の2つが考えられる。
1.プロセッサに備えられた演算器の稼働率。
2.プロセッサが主記憶装置および周辺装置に接続するインタフェース(以下単にインタフェースという)の稼動率。
<演算器の稼動率について>
プロセッサにおける演算器の稼働部分が多いほど、プロセッサは多くの発熱をする。これは、演算器の稼動率が高くなると、トランジスタの容量の充放電によって電力消費が多くなり、発熱量が増えるからである。
また、近年確立されたDVFS(Dynamic Voltage Frequency Scaling)という技術があり、この技術は、プロセッサ内の動作しない部分のクロックをオフにするか、プロセッサ内の動作しない部分の動作周波数と電圧を下げる技術である。
従って、トランジスタの充放電以外の理由でも、演算器の稼働率が高いほど、プロセッサの発熱量が高くなる。
<インタフェースの稼動率について>
近年、プロセッサにおいて、インタフェース部分は多くの電力を消費する。プロセッサ内に、高速に動作するインタフェースが搭載されており、この部分の電力消費が大きいほどプロセッサの発熱量も大きくなり、インタフェースの稼働率次第で、プロセッサの発熱量は大きく変わる。
なお、非特許文献1に記載されたように、インタフェースの稼働率は、「データを通過させないので、インタフェースを止める」という命令により制御可能である。
以上の説明を踏まえて、コンパイラ220によるジョブ特性情報の算出を説明する。
コンパイラ220は、ソースプログラムをコンパイルしてジョブを生成する際に、該ジョブを処理するプロセッサの演算器稼働率と、インタフェース稼働率の2つの視点からジョブ特性情報を算出する。
<演算器稼働率について>
プロセッサの演算器の稼働率は、該プロセッサにおける複数の演算器をいかに並列に使用するかで決まる。コンパイラ220は、ソースプログラムをコンパイルする際に行う並列化は、下記の2つが含まれる。
(1)第1の粒度の並列化:ソースプログラムのサブルーチンやブロックによる並列化。
(2)第2の粒度の並列化:ソースプログラムのループレベルの並列化。
第1の粒度の並列化は、スレッドレベルの並列化であり、この並列化において、コンパイラ220は、ソースプログラムをプロセッサで実行する処理単位に分解してスレッドを生成する。このスレッドは、ジョブに該当する。
第2の粒度の並列化、ソースプログラムのループ処理を解析し、SIMD演算器に割り当てる演算を決定する。1つのスレッドにおけるこの演算の数は、プロセッサの演算器の稼働率に影響を与える。
本実施の形態において、コンパイラ220は、スレッド毎の、SIMD演算器に割り当てた演算の総数をカウントする。この総数は、以下SIMD演算数ExecSNという。
なお、SIMD演算器に割り当てられなかった演算、すなわちSISD演算についても、コンパイラ220は、その総数をカウントする。この総数は、以下SISD演算数ExecNという。
<インタフェース稼働率について>
コンパイラ220は、ジョブ毎に、下記2つの転送サイズを求める。
(1)該ジョブを実行する際に行うメモリアクセスの転送サイズ。以下メモリアクセス転送サイズSiMEMという。なお、ここでいうメモリアクセスは、主記憶装置250へのアクセスを意味する。
(2)該ジョブを実行する際に周辺装置260との間に行うデータ転送(I/O転送)のサイズ。以下I/O転送サイズSiIOという。
コンパイラ220は、コンパイルに際して、ソースプログラム中のメモリアクセスのサイズを認識した上でメモリアクセスの命令列(Load命令、Store命令など)を生成するので、メモリアクセス転送サイズSiMEMを算出することができる。
同様に、コンパイラ220は、コンパイルに際して、ソースプログラム中のI/O転送のサイズを認識した上でI/O転送の命令列(I/Oリード命令、I/Oライト命令など)を生成するので、I/O転送サイズSiIOを算出することができる。
図3は、コンパイラ220が、コンパイル時においてジョブ特性情報を算出する処理の流れを示すフローチャートである。コンパイラ220は、コンパイルに当たって、まずソースプログラムに対して字句解析、構文解析などの解析を行う(S10)。そして、ステップS10の解析結果に基づいて第1の粒度の並列化と第2の並列化を行ってスレッドを生成する(S12)。コンパイラ220は、ステップS10で生成したスレッド毎に、SIMD演算数ExecSNを算出する(S14)。なお、SIMD演算数ExecSNは、命令数ではなく、SIMD演算器に割り当てた演算の数の総和である。
コンパイラ220は、さらに、スレッド毎に、SIMD演算器に割り当てなかったSISD演算数ExecN、メモリアクセス転送サイズSiMEM、I/O転送サイズSiIOも算出する(S16、S18、S20)。
コンパイラ220は、ステップS18で算出したメモリアクセス転送サイズSiMEMと、ステップS20で算出したI/O転送サイズSiIOに対して、夫々の対応するアーキテクチャに応じて決定される係数を夫々乗算することにより補正する(S22)。なお、アーキテクチャは、プロセッサ、メモリ、I/Oなどの計算機システムの構成要素を意味する。上記係数は、当該計算機システム上で指標値測定用のジョブを実行して発熱量を実測することにより決めてもよいし、計算機システムの各構成要素の仕様から経験的に決めてもよい。
コンパイラ220は、上記において得られたSIMD演算数ExecSN、SISD演算数ExecN、補正後のメモリアクセス転送サイズSiMEM、補正後のI/O転送サイズSiIOをジョブ特性情報として当該スレッドに付属させて、主記憶装置250に出力する(S24、S26)。
次に、スケジューラ230における推定部231が、ジョブが割り当てられたプロセッサ241によるこのジョブの処理に伴う発熱量を示しうる指標値を推定する処理について説明する。
本実施の形態において、推定部231は、上記指標値として、プロセッサのLSIジャンクション温度Tj(LSI内のトランジスタ素子のチャネル部分の温度)の変化分を用いる。以下の説明において、この変化分を「ΔTj/ΔS」で表記する。Sは、当該ジョブを実行した期間であり、以下実行期間という。「ΔTj/ΔS」は、Sの期間におけるTjの変化分を意味する。なお、以下の説明において、すべての「ΔX/ΔS」の表記は、Sの期間における変数Xの変化分を意味する。
ΔTj/ΔSの算出に当たり、推定部231は、まず、当該ジョブのジョブ特性情報を読み出して、下記の式(1)に従って、該ジョブを処理するプロセッサの電力消費Pを算出する。
P=α×ExecSN+β×ExecN+γ×SiMEM+δ×SiIO (1)
式(1)において、α、β、γ、δは、プロセッサの仕様によって決まる係数であり、予め推定部231に設定されている。プロセッサの仕様が異なれば、同じジョブを処理しても発熱量が異なるため、これらの係数でジョブ特性情報を補正することにより、プロセッサの発熱量乃至温度上昇をより正確に求めることができる。
なお、この補正がスケジューラ230において行われるのは、コンパイラ220が、通常、システムにおけるプロセッサの仕様を知らないためである。なぜならば、一般的な計算機システムにおいて、コンパイラが個々のシステムに合わせて設計されることはないからである。
図4を参照して、プロセッサがジョブaを実行した後に、引き続きジョブbを実行したときのLSIのΔTj/ΔSの算出を説明する。なお、ジョブaとジョブbの実行期間をΔSaとΔSbでそれぞれ表記する。
LSIのジャンクション温度Tjは、下記の式(2)により表わすことができる。
Tj[℃]=θ[℃/W]×P「W」+Ta(℃) (2)
式(2)において、θは熱抵抗値であり、LSIの実装が決まれば静的に決まる。Taは、雰囲気温度と呼ばれ、設置場所と冷却能力が決まれば、静的に決まる。Pは、ジョブを実行したときのプロセッサの消費電力であり、本実施の形態では、推定部231により式(1)に従ってジョブ特性情報から算出される。
ジョブaの実行完了後に、引き続きジョブbを実行した際に、ジョブbの実行開始から実行完了までのΔTj/ΔSについて、式(2)から導出される下記の式(3)を用いて求めることできる。
ΔTj/ΔS=P×Δθ/ΔS+θ×ΔP/ΔS+ΔTa/ΔS (3)
熱抵抗値θと、雰囲気温度Taは変化しないので、式(3)は下記の式(4)になる。
ΔTj/ΔS=θ×ΔP/ΔS (4)
さらに、ΔSが微小である場合には、「ΔP/ΔS」を「Pb−Pa」/tbで近似できるので、この近似によって、式(4)から下記の式(5)を得ることができる。
ΔTj/ΔS=(Pb−Pa)/tb (5)
なお、PaとPbは、ジョブaとジョブbにそれぞれ対応する電力消費である。
式(5)に式(1)を導入すると、下記の式(6)を得ることができる。
ΔTj/ΔS=(ExecSNb−ExecSNa)×θ×(α+β+γ+δ)/tb (6)
このように、プロセッサがあるプログラムbを実行した場合、実行期間における温度変化分は、上記の式(6)により算出できる。
本実施の形態において、推定部231は、ジョブが割り当てられ、該ジョブが割り当てられたプロセッサ241による当該ジョブの処理完了時に、式(6)に従って当該プロセッサ241のジャンクション温度Tjの変化分ΔTj/ΔSを算出する。
累積部232は、推定部231が算出したΔTj/ΔSを当該プロセッサについて累積加算して累積指標値を得てヒストリバッファ233に格納させる。
そして、割当実行部234は、ジョブを割り当てる際に、ヒストリバッファ233に格納された各プロセッサの累積指標値を参照し、累積指標値が最も小さいプロセッサにジョブを割り当てる。
このように、本実施の形態において、ジョブをコンパイルする際に、ジョブ特性情報を算出してジョブに付属させることにより、のちに、スケジューラは、ジョブの割当てをするときに、付属されたジョブ特性情報に基づいて、処理リソースが該ジョブを実行することによる該処理リソースの発熱量を推定できる。また、ジョブを生成する際にジョブ特性情報を取得するので、実装が容易である。
また、前述したように、特許文献2には、タイマに基づき定期的に温度上昇を推定する記載がある。そのため、スケジューラは、既に割り当てられたジョブの処理中に該ジョブを処理するPEのその時点の温度上昇分を推定するケースが生じる。温度上昇の推定は、ジョブの割当てのためであり、特許文献2に記載されたように定期的に温度上昇を推定するのでは、推定した結果をどのように次のジョブの割当てに使用するかなど、手法の有効性に関わる点が不明である。
これに対して、本実施の形態においては、ジョブの実行が完了するまでの温度上昇分を推定しているので、推定結果を確実にジョブの割当てに生かすことができる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。実施の形態は例示であり、本発明の主旨から逸脱しない限り、さまざまな変更、増減を加えてもよい。これらの変更、増減が加えられた変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、上記において、推定部231と累積部232を別々の構成要素として説明しているが、代わりに、1つの構成要素で推定部231と累積部232の機能を共に担うようにしてもよい。
また、プロセッサ241からのジョブ完了通知信号は、割当実行部234により推定部231に転送されるようにしているが、このジョブ完了通知信号は、推定部231に直接出力されるようにしてもよい。
100 ジョブ生成部
200 計算機システム
210 ソース格納部
220 コンパイラ
230 スケジューラ
231 推定部
232 累積部
233 ヒストリバッファ
234 割当実行部
240 演算部
241 プロセッサ
250 主記憶装置
260 周辺装置

Claims (20)

  1. ソースプログラムから、複数の処理リースのいずれかにより実行されるジョブを生成するジョブ生成部であって、前記ジョブの生成に際して、該ジョブを実行することによる処理リソースの発熱量を示しうる指標値を推定可能とするジョブ特性情報を算出して前記ジョブに付属させる前記ジョブ生成部を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記ジョブ特性情報は、当該ジョブを実行する際の処理リソースにおける演算器の稼働率を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記ジョブ特性情報は、処理リソースに備えられ、該処理リソースと、該処理リソースによるジョブの実行中に前記処理リソースとの間でデータ伝送を行う外部装置とを接続するインタフェースの稼働率を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記外部装置は、主記憶装置を含むことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記外部装置は、主記憶装置以外の周辺装置をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記複数の処理リソースに対してジョブの割当てを行うスケジューラをさらに備え、
    該スケジューラは、
    ジョブが割り当てられた処理リソースに対して、前記ジョブに付属された前記ジョブ特性情報を用いて該ジョブに対応する前記指標値を推定する推定部と、
    前記複数の処理リース毎に、前記推定部が得た前記指標値を累積して累積指標値を得る累積部と、
    該累積部により得られた前記複数の処理リソースの前記累積指標値に基づいてジョブの割当てを実行する割当実行部とを有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記推定部は、ジョブが割り当てられた処理リソースの特性に基づき、前記ジョブに付属された前記ジョブ特性情報を補正してから前記指標値を推定することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記推定部は、複数の項目が含まれる前記ジョブ特性情報に対して、前記複数の項目ごとに補正を行うことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記推定部は、前記指標値として、当該処理リソースのトランジスタジャンクション温度の変化量を推定することを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. ソースプログラムから、複数の処理リースのいずれかにより実行されるジョブを生成する際に、該ジョブを実行することによる処理リソースの発熱量を示しうる指標値を推定可能とするジョブ特性情報を算出して前記ジョブに付属させる工程を有することを特徴とする情報処理方法。
  11. 前記ジョブ特性情報は、当該ジョブを実行する際の処理リソースにおける演算器の稼働率を含むことを特徴とする請求項10に記載の情報処理方法。
  12. 前記ジョブ特性情報は、処理リソースに備えられ、該処理リソースと、該処理リソースによるジョブの実行中に前記処理リソースとの間でデータ伝送を行う外部装置とを接続するインタフェースの稼働率を含むことを特徴とする請求項10または11に記載の情報処理方法。
  13. 前記外部装置は、主記憶装置を含むことを特徴とする請求項12に記載の情報処理方法。
  14. 前記外部装置は、主記憶装置以外の周辺装置をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の情報処理方法。
  15. 前記複数の処理リソースに対してジョブの割当てを行うスケジューリング工程をさらに有し、
    該スケジューリング工程は、
    ジョブが割り当てられた処理リソースに対して、前記ジョブに付属された前記ジョブ特性情報を用いて該ジョブに対応する前記指標値を推定する推定工程と、
    前記複数の処理リース毎に、前記推定工程により得られたた前記指標値を累積して累積指標値を得る累積工程と、
    該累積工程により得られた前記複数の処理リソースの前記累積指標値に基づいてジョブの割当てを実行する割当実行工程とを有することを特徴とする請求項10から14のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  16. 前記推定工程は、ジョブが割り当てられた処理リソースの特性に基づき、前記ジョブに付属された前記ジョブ特性情報を補正してから前記指標値を推定することを特徴とする請求項15に記載の情報処理方法。
  17. 前記推定工程は、複数の項目が含まれる前記ジョブ特性情報に対して、前記複数の項目ごとに補正を行うことを特徴とする請求項16に記載の情報処理方法。
  18. 前記推定工程は、前記指標値として、当該処理リソースのトランジスタジャンクション温度の変化量を推定することを特徴とする請求項15から17のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  19. ソースプログラムから、複数の処理リースのいずれかにより実行されるジョブを生成する際に、該ジョブを実行することによる処理リソースの発熱量を示しうる指標値を推定可能とするジョブ特性情報を算出して前記ジョブに付属させる処理をコンピュータに実行せしめることを特徴とするプログラム。
  20. 前記複数の処理リソースに対してジョブの割当てを行うスケジューリング処理をさらにコンピュータに実行せしめ、
    前記スケジューリング処理は、
    ジョブが割り当てられた処理リソースに対して、前記ジョブに付属された前記ジョブ特性情報を用いて該ジョブに対応する前記指標値を推定する推定処理と、
    前記複数の処理リース毎に、前記推定処理により得られた前記指標値を累積して累積指標値を得る累積処理と、
    該累積処理により得られた前記複数の処理リソースの前記累積指標値に基づいてジョブの割当てを実行する割当実行処理とを含むことを特徴とする請求項19に記載のプログラム。
JP2009169458A 2009-07-17 2009-07-17 情報処理装置および情報処理方法並びにプログラム Pending JP2011022940A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009169458A JP2011022940A (ja) 2009-07-17 2009-07-17 情報処理装置および情報処理方法並びにプログラム
US12/832,442 US20110016472A1 (en) 2009-07-17 2010-07-08 Image processing apparatus, image processing method, and program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009169458A JP2011022940A (ja) 2009-07-17 2009-07-17 情報処理装置および情報処理方法並びにプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011022940A true JP2011022940A (ja) 2011-02-03

Family

ID=43466156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009169458A Pending JP2011022940A (ja) 2009-07-17 2009-07-17 情報処理装置および情報処理方法並びにプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20110016472A1 (ja)
JP (1) JP2011022940A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5621287B2 (ja) * 2010-03-17 2014-11-12 富士通株式会社 負荷分散システムおよびコンピュータプログラム
JP2014106917A (ja) * 2012-11-29 2014-06-09 Canon Inc 情報処理装置、その制御方法、及びプログラム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004240669A (ja) * 2003-02-05 2004-08-26 Sharp Corp ジョブスケジューラおよびマルチプロセッサシステム
JP2005285123A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Sony Computer Entertainment Inc タスクスケジューリング作成の処理を使用するタスク温度管理を達成する方法および装置
JP2006106807A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Toshiba Corp マルチプロセッサ計算機及びプログラム
JP2007183925A (ja) * 2005-11-29 2007-07-19 Internatl Business Mach Corp <Ibm> ソフトウェア熱プロファイルの分析生成のコンピュータによって実施する方法、データ処理システム、およびコンピュータ・プログラム
JP2007193775A (ja) * 2005-11-29 2007-08-02 Internatl Business Mach Corp <Ibm> ソフトウェア熱プロファイルおよびハードウェア熱プロファイルを使用してスケジューリングする、コンピュータによって実施する方法、データ処理システム、およびコンピュータ・プログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040128663A1 (en) * 2002-12-31 2004-07-01 Efraim Rotem Method and apparatus for thermally managed resource allocation
JP4922255B2 (ja) * 2008-06-30 2012-04-25 株式会社日立製作所 情報処理システムおよびそのシステムにおける省電力制御方法
US8230439B2 (en) * 2008-08-22 2012-07-24 International Business Machines Corporation Green computing interchange switching function

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004240669A (ja) * 2003-02-05 2004-08-26 Sharp Corp ジョブスケジューラおよびマルチプロセッサシステム
JP2005285123A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Sony Computer Entertainment Inc タスクスケジューリング作成の処理を使用するタスク温度管理を達成する方法および装置
JP2006106807A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Toshiba Corp マルチプロセッサ計算機及びプログラム
JP2007183925A (ja) * 2005-11-29 2007-07-19 Internatl Business Mach Corp <Ibm> ソフトウェア熱プロファイルの分析生成のコンピュータによって実施する方法、データ処理システム、およびコンピュータ・プログラム
JP2007193775A (ja) * 2005-11-29 2007-08-02 Internatl Business Mach Corp <Ibm> ソフトウェア熱プロファイルおよびハードウェア熱プロファイルを使用してスケジューリングする、コンピュータによって実施する方法、データ処理システム、およびコンピュータ・プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20110016472A1 (en) 2011-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Coskun et al. Temperature-aware MPSoC scheduling for reducing hot spots and gradients
Mars et al. Contention aware execution: online contention detection and response
US10048741B1 (en) Bandwidth-aware multi-frequency performance estimation mechanism
Coskun et al. Proactive temperature management in MPSoCs
US20170308146A1 (en) Multi-level cpu high current protection
Yang et al. Making openvx really" real time"
JP6895235B2 (ja) 環境的に調整されたスラックを割り当てるためのシステム及び方法
JP2007507048A (ja) マルチスレッディングのためのコンパイラが生成したヘルパースレッドの方法および装置
JP2005284625A (ja) プロセッサ、マルチプロセッサシステム、プロセッサシステム、情報処理装置および温度制御方法
Mück et al. Exploiting heterogeneity for aging-aware load balancing in mobile platforms
US20170371761A1 (en) Real-time performance tracking using dynamic compilation
JP2017041191A (ja) リソース管理装置、リソース管理プログラム、及びリソース管理方法
JP5542700B2 (ja) Smtプロセッサにおけるプロセッサ使用率の算出方法
US10281964B2 (en) Determining thermal time constants of processing systems
Ma et al. An on-line framework for improving reliability of real-time systems on “big-little” type MPSoCs
Xiang et al. Soft and hard reliability-aware scheduling for multicore embedded systems with energy harvesting
Amert et al. OpenVX and real-time certification: The troublesome history
JP2011022940A (ja) 情報処理装置および情報処理方法並びにプログラム
JP6083278B2 (ja) 計算システム及びその電力管理方法
D'souza et al. Cycletandem: Energy-saving scheduling for real-time systems with hardware accelerators
Li et al. System-level, thermal-aware, fully-loaded process scheduling
JP5435663B2 (ja) 電子機器の保守装置、方法、及びプログラム
KR20100049907A (ko) 프로세서 및 인터럽트 처리 방법
Stavrou et al. TSIC: thermal scheduling simulator for chip multiprocessors
Islam et al. Learning based power management for periodic real-time tasks

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110719

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111115