JP2011022492A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 液晶分子の配向が逆方向のツイスト配向となる部分が発生することを抑制し、表示品位の良好な液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 第1基板101と、第1基板101と対向するように配置された第2基板102と、第1基板101と第2基板102との間に挟持された液晶層と、第1基板101上において、1以上のスリットSLTを備えるとともにマトリクス状に配置された複数の第1電極PEと、絶縁層を介して複数の第1電極PEと対向するように配置された第2電極CEと、第1基板101および第2基板102上に配置され、液晶層を介して互いに対向する一対の配向膜と、を備え、スリットSLTは、第1方向D1に延びる第1スリット部SLT1と、第2方向D2に延びる第2スリット部SLT2とを備え、第1方向D1と配向膜のラビング方向DRとが成す角は、第2方向D2と配向膜のラビング方向DRとが成す角よりも大きい液晶表示装置。
【選択図】図1
【解決手段】 第1基板101と、第1基板101と対向するように配置された第2基板102と、第1基板101と第2基板102との間に挟持された液晶層と、第1基板101上において、1以上のスリットSLTを備えるとともにマトリクス状に配置された複数の第1電極PEと、絶縁層を介して複数の第1電極PEと対向するように配置された第2電極CEと、第1基板101および第2基板102上に配置され、液晶層を介して互いに対向する一対の配向膜と、を備え、スリットSLTは、第1方向D1に延びる第1スリット部SLT1と、第2方向D2に延びる第2スリット部SLT2とを備え、第1方向D1と配向膜のラビング方向DRとが成す角は、第2方向D2と配向膜のラビング方向DRとが成す角よりも大きい液晶表示装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、液晶表示装置に関し、特に、マトリクス状に配置された複数の表示画素を備える液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、互いに対向して配置された一対の基板と、この一対の基板間に挟持された液晶層とを備えている。また、液晶表示装置は、一対の基板の一方に、マトリクス状に複数の第1電極と、複数の第1電極と対向する第2電極とを配置して、第1電極と第2電極との間に生じる横電界によって液晶層に含まれる液晶分子の配向状態を制御するIPS(In-Plane Switching)方式やFFS(Fringe Field Switching)方式の液晶表示装置が提案されている。
例えば、特許文献1では、画素電極と共通電極との長手方向と配向膜の配向処理された方向との成す角、セルギャップ、液晶の誘電率異方性、白表示時に画素電極に印加される電圧の大きさ、および、画素電極と共通電極との間隔を所定の関係を満たすように設定し、応答速度が速く、信頼性が高い横電界方式の液晶表示装置およびその製造方法が開示されている。
上記のような横電界により液晶分子の配向状態を制御する液晶表示装置では、押圧や異常な高電圧等の外乱により、液晶分子の配向状態が乱れて、所望のツイスト配向とは逆のツイスト配向となる部分が、表示画素の一部に安定に存在することがあった。この逆のツイスト配向となる部分は、輝点等の表示不良として視認されることがあった。上記のような逆方向のツイスト配向は、電極に設けられたスリットが延びる方向と配向膜のラビング方向とが成す角度が大きい場合には発生することが少なくなった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、液晶分子の配向が逆方向のツイスト配向となる部分が発生することを抑制し、表示品位の良好な液晶表示装置を提供することを目的とする。
本発明の第1態様による液晶表示装置は、第1基板と、前記第1基板と対向するように配置された第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に挟持された液晶層と、前記第1基板上において、1以上のスリットを備えるとともにマトリクス状に配置された複数の第1電極と、絶縁層を介して前記複数の第1電極と対向するように配置された第2電極と、前記第1基板および前記第2基板上に配置され、前記液晶層を介して互いに対向する一対の配向膜と、を備え、前記スリットは、第1方向に延びる第1スリット部と、第2方向に延びる第2スリット部とを備え、前記第1方向と前記配向膜のラビング方向とが成す角は、前記第2方向と前記配向膜のラビング方向とが成す角よりも大きい液晶表示装置である。
本発明の第2態様による液晶表示装置は、第1基板と、前記第1基板と対向するように配置された第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に挟持された液晶層と、前記第1基板上において、1以上のスリットを備えるとともにマトリクス状に配置された複数の第1電極と、絶縁層を介して前記複数の第1電極と対向するように配置された第2電極と、前記第1基板および前記第2基板上に配置され、前記液晶層を介して互いに対向した一対の配向膜と、を備え、前記第1電極は、並んで配置された第1画素電極および第2画素電極を備え、前記第1画素電極に設けられた前記スリットは、第3方向に延びる第3スリット部と、第4方向に延びる第4スリット部と、を備え、前記第2画素電極に設けられた前記スリットは、前記第1画素電極および前記第2画素電極が並ぶ方向と略直交する対称軸方向に対して前記第3方向に対称な第5方向に延びる第5スリット部と、前記対称軸方向に対して前記第4方向に対称な第6方向に延びる第6スリット部と、を備え、前記第4スリット部および前記第6スリット部は、前記第1画素電極および前記第2画素電極の対向する端辺近傍に配置され、前記第3方向および前記第5方向と前記配向膜のラビング方向とが成す角は、前記第4方向および前記第6方向と前記配向膜のラビング方向とが成す角よりも大きい液晶表示装置である。
本発明の第3態様による液晶表示装置は、第1基板と、前記第1基板と対向するように配置された第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に挟持された液晶層と、前記第1基板上において、1以上のスリットを備えるとともにマトリクス状に配置された複数の第1電極と、絶縁層を介して前記複数の第1電極と対向するように配置された第2電極と、前記第1基板および前記第2基板上に配置され、前記液晶層を介して互いに対向した一対の配向膜と、を備え、前記第1電極は、並んで配置された第1画素電極および第2画素電極を備え、前記第1画素電極に設けられた前記スリットは、第3方向に延びる第3スリット部と、第4方向に延びる第4スリット部と、を備え、前記第2画素電極に設けられた前記スリットは、前記第1画素電極および前記第2画素電極が並ぶ方向と略直交する対称軸方向に対して前記第3方向に対称な第5方向に延びる第5スリット部と、前記対称軸方向に対して前記第4方向に対称な第6方向に延びる第6スリット部と、を備え、前記第3スリット部および前記第5スリット部は、前記第1画素電極および前記第2画素電極の対向する端辺近傍に配置され、前記第3方向および前記第5方向と前記配向膜のラビング方向とが成す角は、前記第4方向および前記第6方向と前記配向膜のラビング方向とが成す角よりも大きい液晶表示装置である。
本発明によれば、液晶分子の配向が逆方向のツイスト配向となる部分が発生することを抑制し、表示品位の良好な液晶表示装置を提供することができる。
以下、本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置について、図面を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係る液晶表示装置は、互いに対向する一対の基板、すなわち第1基板101および第2基板102と、第1基板101と第2基板102との間に挟持された液晶層(図示せず)と、マトリクス状に配置された表示画素PXからなる表示部110と、を備えている。
第1基板101および第2基板102は、光透過性絶縁基板であって、例えばガラス基板である。第1基板101上には、表示部110において、表示画素PXが配列する行に沿って延びた複数の走査線GLと、表示画素PXが配列する列に沿って延びた複数の信号線SLと、走査線GLと信号線SLとの交差位置近傍に配置された画素スイッチSWと、各表示画素PXに配置された第1電極PEと、絶縁層(図示せず)を介して複数の第1電極PEと対向する第2電極CEと、が配置されている。
図2に示すように、画素スイッチSWは例えば薄膜トランジスタである。画素スイッチSWのゲート電極は、対応する走査線GLに電気的に接続されている(あるいは一体に形成されている)。画素スイッチSWのソース電極は、対応する信号線SLに電気的に接続されている(あるいは一体に形成されている)。本実施形態に係る液晶表示装置では、画素スイッチSWが2つのソース電極を備えている。画素スイッチSWのドレイン電極は、コンタクトホールCHを介して対応する第1電極PEに接続されている。
第1基板101上には、表示部110の周囲の領域にゲートドライバ121とソースドライバ122とが配置されている。複数の走査線GLは、表示部110の周囲の領域に延びてゲートドライバ121に接続されている。複数の信号線SLは、表示部110の周囲の領域に延びてソースドライバ122に接続されている。
ゲートドライバ121は、複数の走査線GLを順次駆動して、走査線GLに接続された画素スイッチSWのソース−ドレイン間を導通させる。ソースドライバ122は、複数の信号線SLに映像信号を供給する。信号線SLに供給された映像信号は、対応する画素スイッチを介して第1電極PEに供給される。第2電極CEには、共通電極COMを介して共通電圧が供給される。
第1基板101および第2基板102上には、液晶層を介して対向した一対の配向膜(図示せず)が配置されている。配向膜の表面は、液晶層に含まれる液晶分子の配向状態を規制するために、所定の方向にラビング処理が成されている。本実施形態に係る液晶表示装置では、配向膜は図2に示す方向DRにラビング処理が成されている。
図2に示すように、第1電極PEにはスリットSLTが設けられている。スリットSLTは、第1方向D1に延びる第1スリット部SLT1と、第2方向D2に延びる第2スリット部SLT2とを備えている。第1方向D1と配向膜がラビング処理された方向DRとが成す角(鋭角)の大きさは、第2方向D2と配向膜がラビング処理された方向DRとが成す角(鋭角)の大きさよりも大きい。
第2スリット部SLT2は、2つの第1スリット部SLT1の間に配置されている。すなわち、スリットSLTは、第1電極PEの一端部近傍から第1方向D1に延び、第1スリット部SLT1の端部において第2方向D2に屈曲し、第2スリット部SLT2の端部まで延びて、再び第1方向D1に屈曲して、一端部と対向する位置に配置された第1電極PEの他端部近傍まで延びている。
このように、第1電極PEにスリットSLTを設けると、第1電極PEに印加される電圧と、第2電極CEに印加される電圧との電位差により、スリットSLTが延びる方向と略直交する方向の横電界が生じる。この横電界によって液晶層に含まれる液晶分子が所定の方向に回転(ツイスト)する。なお、横電界とは、第1基板および第2基板の主面と略平行な方向の電界成分を含む電界である。
ここで、液晶層に押圧や異常な高電圧等の外乱が供給されると、液晶分子が所定の方向に対して逆方向に回転し、そのまま安定状態となることがある。このような液晶分子の逆方向への回転は、配向膜のラビング方向DRとスリットSLTが延びる方向との成す角(鋭角)が大きい方が抑制される。したがって、本実施形態に係る液晶表示装置では、第1スリット部SLT1近傍において、液晶分子が逆方向に回転することがより抑制される。
すなわち、本実施形態に係る液晶表示装置によれば、液晶分子の配向が逆方向のツイスト配向となる部分が発生することを抑制し、表示品位の良好な液晶表示装置を提供することができる。特に、第1電極PEの長手方向(あるいはスリットSLTが延びる方向)における端部近傍において逆のツイスト配向となる部分が生じることが抑制される。
次に、本発明の第2実施形態に係る液晶表示装置について図面を参照して以下に説明する。なお、以下の説明において上述の第1実施形態に係る液晶表示装置と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る液晶表示装置は、第1電極PEの構成以外は上述の第1実施形態に係る液晶表示装置と同様である。図3に示すように、本実施形態に係る液晶表示装置では、第1電極PEにスリットSLTが設けられている。スリットSLTは第1方向D1に延びる第1スリット部SLT1と第2方向D2に延びる第2スリット部SLT2とを備えている。
第1スリット部SLT1は、2つの第2スリット部SLT2の間に配置されている。すなわち、スリットSLTは、第1電極PEの一端部近傍から第2方向D2に延び、第2スリット部SLT2の端部において第1方向D1に屈曲し、第1スリット部SLT1の端部まで延びて、再び第2方向D2に屈曲して、一端部と対向する位置に配置された第2電極PEの他端部近傍まで延びている。
このように、第1電極PEにスリットSLTを設けると、第1電極PEに印加される電圧と、第2電極CEに印加される電圧との電位差により、スリットSLTが延びる方向と略直交する方向の横電界が生じる。この横電界によって液晶層に含まれる液晶分子が所定の方向に回転(ツイスト)する。
さらに、上述の第1実施形態に係る液晶表示装置と同様に、第1スリット部SLT1近傍において、液晶分子が逆方向に回転することがより抑制される。したがって、本実施形態に係る液晶表示装置によれば、液晶分子の配向が逆方向のツイスト配向となる部分が発生することを抑制し、表示品位の良好な液晶表示装置を提供することができる。特に、第1電極PEの長手方向(あるいはスリットSLTが延びる方向)における中央部分で逆のツイスト配向となる部分が生じることが抑制される。
次に、本発明の第3実施形態に係る液晶表示装置について図面を参照して説明する。図4に示すように、本実施形態に係る液晶表示装置は、第1電極PEが、第1画素電極PE1と第2画素電極PE2とを備えている。第1画素電極PE1と第2画素電極PE2とは、その長手方向に並んで配置されている。本実施形態に係る液晶表示装置では、配向膜は、第1画素電極PE1と第2画素電極PE2とが並ぶ方向(第1電極PEの長手方向)と略平行な方向DRに、ラビング処理が成されている。
第1画素電極PE1および第2画素電極PE2には、スリットSLTが設けられている。第1画素電極PE1に設けられたスリットSLTは、第3方向D3に延びる第3スリット部SLT3と、第4方向D4に延びる第4スリット部SLT4と、を備えている。第4スリット部SLT4は、第2画素電極PE2と対向した第1画素電極PE1の端辺側に配置されている。
第2画素電極PE2に設けられたスリットSLTは、第5方向D5に延びる第5スリット部SLT5と、第6方向D6に延びる第6スリット部SLT6と、を備えている。第6スリット部SLT6は、第1画素電極PE1と対向した第2画素電極PE2の端辺側に配置されている。
第5方向D5は、第1画素電極PE1と第2画素電極PE2とが並ぶ方向と略直交する対称軸方向DAに対して、第3方向D3に対称な方向である。第6方向D6は、第1画素電極PE1と第2画素電極PE2とが並ぶ方向と略直交する対称軸方向DAに対して、第4方向D3に対称な方向である。
図4に示すように、第3方向D3および第5方向D5と配向膜のラビング方向DRとが成す角(鋭角)は、第4方向D4および第6方向D6と配向膜のラビング方向DRとが成す角(鋭角)よりも大きくなっている。
このように、第1画素電極PE1および第2画素電極PE2にスリットSLTを設けると、第1画素電極PE1および第2画素電極PE2に印加される電圧と、第2電極CEに印加される電圧との電位差により、スリットSLTが延びる方向と略直交する方向の横電界が生じる。この横電界によって液晶層に含まれる液晶分子が所定の方向に回転(ツイスト)する。
ここで、液晶層に押圧や異常な高電圧等の外乱によって生じる液晶分子の逆方向への回転は、配向膜のラビング方向DRとスリットSLTが延びる方向との成す角(鋭角)が大きい方が抑制される。したがって、本実施形態に係る液晶表示装置では、第3スリット部SLT3近傍において、液晶分子が逆方向に回転することがより抑制される。同様に、第5スリット部SLT5近傍において、液晶分子が逆方向に回転することがより抑制される。
さらに、本実施形態に係る液晶表示装置では、対称軸方向DAに対して、第1画素電極PE1に設けられたスリットSLTと、第2画素電極PE2に設けられたスリットSLTとが線対称に配置されている。したがって、第1画素電極PE1近傍と第2画素電極PE2近傍とでは、液晶分子の配向状態も線対称となる。
上記のように、線対称となるようにスリットSLTを配置することによって、第1画素電極PE1および第2画素電極PE2近傍において、配向状態の異なる複数のドメイン領域が形成され、広視野角化を実現することができる。
すなわち、本実施形態に係る液晶表示装置によれば、液晶分子の配向が逆方向のツイスト配向となる部分が発生することを抑制し、表示品位の良好な液晶表示装置を提供することができる。さらに、本実施形態に係る液晶表示装置によれば、広視野角化を実現することができる。
次に、本発明の第4実施形態に係る液晶表示装置について図面を参照して説明する。図5に示すように、本実施形態に係る液晶表示装置は、第1電極PEが、第1画素電極PE1と第2画素電極PE2とを備えている。第1画素電極PE1と第2画素電極PE2とは、その長手方向に並んで配置されている。本実施形態に係る液晶表示装置では、配向膜は、第1画素電極PE1と第2画素電極PE2とが並ぶ方向(第1電極PEの長手方向)と略平行な方向DRに、ラビング処理が成されている。
第1画素電極PE1および第2画素電極PE2には、スリットSLTが設けられている。第1画素電極PE1に設けられたスリットSLTは、第3方向D3に延びる第3スリット部SLT3と、第4方向D4に延びる第4スリット部SLT4と、を備えている。第3スリット部SLT3は、第2画素電極PE2と対向した第1画素電極PE1の端辺側に配置されている。
第2画素電極PE2に設けられたスリットSLTは、第5方向D5に延びる第5スリット部SLT5と、第6方向D6に延びる第6スリット部SLT6と、を備えている。第5スリット部SLT5は、第1画素電極PE1と対向した第2画素電極PE2の端辺側に配置されている。
第5方向D5は、第1画素電極PE1と第2画素電極PE2とが並ぶ方向と略直交する対称軸方向DAに対して、第3方向D3に対称な方向である。第6方向D6は、第1画素電極PE1と第2画素電極PE2とが並ぶ方向と略直交する対称軸方向DAに対して、第4方向D3に対称な方向である。
図4に示すように、第3方向D3および第5方向D5と配向膜のラビング方向DRとが成す角(鋭角)は、第4方向D4および第6方向D6と配向膜のラビング方向DRとが成す角(鋭角)よりも大きくなっている。
このように、第1画素電極PE1および第2画素電極PE2にスリットSLTを設けると、第1画素電極PE1および第2画素電極PE2に印加される電圧と、第2電極CEに印加される電圧との電位差により、スリットSLTが延びる方向と略直交する方向の横電界が生じる。この横電界によって液晶層に含まれる液晶分子が所定の方向に回転(ツイスト)する。
ここで、液晶層に押圧や異常な高電圧等の外乱によって生じる液晶分子の逆方向への回転は、配向膜のラビング方向DRとスリットSLTが延びる方向との成す角(鋭角)が大きい方が抑制される。したがって、本実施形態に係る液晶表示装置では、第3スリット部SLT3近傍において、液晶分子が逆方向に回転することがより抑制される。同様に、第5スリット部SLT5近傍において、液晶分子が逆方向に回転することがより抑制される。
さらに、本実施形態に係る液晶表示装置では、対称軸方向DAに対して、第1画素電極PE1に設けられたスリットSLTと、第2画素電極PE2に設けられたスリットSLTとが線対称に配置されている。このように、スリットSLTを配置することによって、第1画素電極PE1および第2画素電極PE2近傍において、配向状態の異なる複数のドメイン領域が形成され、広視野角化を実現することができる。
すなわち、本実施形態に係る液晶表示装置によれば、液晶分子の配向が逆方向のツイスト配向となる部分が発生することを抑制し、表示品位の良好な液晶表示装置を提供することができる。さらに、本実施形態に係る液晶表示装置によれば、広視野角化を実現することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、上記実施形態では、第1電極PEにスリットSLTが設けられていたが、スリットSLTは第2電極CEに設けられてもよい。その場合であっても、スリットSLTが延びる方向と配向膜のラビング方向との成す角(鋭角)が大きくなる部分を設けることによって、液晶分子が逆方向に回転する部分が生じることを抑制することができる。
また、例えば、第1電極PEの同層において、第1電極PEの周囲に共通電圧が供給される電極(図示せず)をさらに配置して、IPS方式により液晶分子の配向を制御する部分を設ける場合には、例えば図6A乃至図6Dに示すように、スリットSLTを屈曲させるのと同様に、共通電圧が供給される電極の端辺(図示せず)とその端辺に対向する第1電極PEとの対向した端辺E1を屈曲させる。
なお、図6Aには、第1実施形態に係る液晶表示装置においてさらにIPS方式を採用した場合の第1電PEの形状を示している。図6Bには、第2実施形態に係る液晶表示装置においてさらにIPS方式を採用した場合の第1電PEの形状を示している。図6Cには、第3実施形態に係る液晶表示装置においてさらにIPS方式を採用した場合の第1画素電極PE1および第2画素電極PE2の形状を示している。図6Dには、第4実施形態に係る液晶表示装置においてさらにIPS方式を採用した場合の第1画素電極PE1および第2画素電極PE2の形状を示している。
このことによって、共通電圧が供給される電極と第1電極PEとの間に生じる間隙Wが延びる方向とラビング方向DRとの成す角が大きくなる部分が形成される。例えば、図6Aに示す場合では、端辺E1とその端辺E1に対向する共通電圧が供給される電極の端辺との間隙Wの、第1方向D1に延びている部分は、第2方向D2に延びている部分よりもラビング方向DRとの成す各が大きくなる。
図6A乃至図6Dに示すように、FFS方式だけでなくIPS方式を採用した場合、上述の第1乃至第4実施形態に係る液晶表示装置と同様の効果が得られえるとともに、上記のように、画素電極PEの端辺E1と共通電圧が供給される電極の端辺との間隙Wを形成することによって、第1電極PEの周囲の領域において、ラビング方向DRとの成す角が大きくなる間隙W近傍で、液晶分子の配向が逆方向のツイスト配向となる部分が生じることを抑制できる。
なお、電極に設けられたスリットが延びる方向と配向膜のラビング方向とが成す角度が大きい場合は、透過率が低下することがあるため、スリットが延びる方向は、一定の透過率が保たれるように設定することが望ましい。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
PX…表示画素、PE…第1電極、CE…第2電極、DR…ラビング方向、SLT…スリット、D1…第1方向、D2…第2方向、D3…第3方向、D4…第4方向、D5…第5方向、D6…第6方向、SLT1…第1スリット部、PE1…第1画素電極、SLT2…第2スリット部、PE2…第2画素電極、SLT3…第3スリット部、SLT4…第4スリット部、SLT5…第5スリット部、SLT6…第6スリット部、101…第1基板、102…第2基板。
Claims (5)
- 第1基板と、
前記第1基板と対向するように配置された第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間に挟持された液晶層と、
前記第1基板上において、1以上のスリットを備えるとともにマトリクス状に配置された複数の第1電極と、
絶縁層を介して前記複数の第1電極と対向するように配置された第2電極と、
前記第1基板および前記第2基板上に配置され、前記液晶層を介して互いに対向した一対の配向膜と、を備え、
前記スリットは、第1方向に延びる第1スリット部と、第2方向に延びる第2スリット部とを備え、
前記第1方向と前記配向膜のラビング方向とが成す角は、前記第2方向と前記配向膜のラビング方向とが成す角よりも大きい液晶表示装置。 - 前記第1スリット部は、前記第2スリット部の間に配置されている請求項1記載の液晶表示装置。
- 前記第2スリット部は、前記第1スリット部の間に配置されている請求項1記載の液晶表示装置。
- 第1基板と、
前記第1基板と対向するように配置された第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間に挟持された液晶層と、
前記第1基板上において、1以上のスリットを備えるとともにマトリクス状に配置された複数の第1電極と、
絶縁層を介して前記複数の第1電極と対向するように配置された第2電極と、
前記第1基板および前記第2基板上に配置され、前記液晶層を介して互いに対向した一対の配向膜と、を備え、
前記第1電極は、並んで配置された第1画素電極および第2画素電極を備え、
前記第1画素電極に設けられた前記スリットは、第3方向に延びる第3スリット部と、第4方向に延びる第4スリット部と、を備え、
前記第2画素電極に設けられた前記スリットは、前記第1画素電極および前記第2画素電極が並ぶ方向と略直交する対称軸方向に対して前記第3方向に対称な第5方向に延びる第5スリット部と、前記対称軸方向に対して前記第4方向に対称な第6方向に延びる第6スリット部と、を備え、
前記第4スリット部および前記第6スリット部は、前記第1画素電極および前記第2画素電極の対向する端辺近傍に配置され、
前記第3方向および前記第5方向と前記配向膜のラビング方向とが成す角は、前記第4方向および前記第6方向と前記配向膜のラビング方向とが成す角よりも大きい液晶表示装置。 - 第1基板と、
前記第1基板と対向するように配置された第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間に挟持された液晶層と、
前記第1基板上において、1以上のスリットを備えるとともにマトリクス状に配置された複数の第1電極と、
絶縁層を介して前記複数の第1電極と対向するように配置された第2電極と、
前記第1基板および前記第2基板上に配置され、前記液晶層を介して互いに対向した一対の配向膜と、を備え、
前記第1電極は、並んで配置された第1画素電極および第2画素電極を備え、
前記第1画素電極に設けられた前記スリットは、第3方向に延びる第3スリット部と、第4方向に延びる第4スリット部と、を備え、
前記第2画素電極に設けられた前記スリットは、前記第1画素電極および前記第2画素電極が並ぶ方向と略直交する対称軸方向に対して前記第3方向に対称な第5方向に延びる第5スリット部と、前記対称軸方向に対して前記第4方向に対称な第6方向に延びる第6スリット部と、を備え、
前記第3スリット部および前記第5スリット部は、前記第1画素電極および前記第2画素電極の対向する端辺近傍に配置され、
前記第3方向および前記第5方向と前記配向膜のラビング方向とが成す角は、前記第4方向および前記第6方向と前記配向膜のラビング方向とが成す角よりも大きい液晶表示装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015133469A1 (ja) * | 2014-03-05 | 2015-09-11 | シャープ株式会社 | 液晶表示装置 |
JP2015227928A (ja) * | 2014-05-30 | 2015-12-17 | 株式会社ジャパンディスプレイ | 液晶表示装置 |
-
2009
- 2009-07-17 JP JP2009169203A patent/JP2011022492A/ja not_active Withdrawn
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