JP2011021852A - リモコン装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】樹脂からなる外装ケース3と樹脂からなる背面ケース2が水密的に熱溶着されてなる筐体1aに、窓部32を覆う透明なクリアカバー5が水密的に振動溶着されるリモコン装置1とする。熱溶着された外装ケース3と背面ケース2は分離可能で、使用者は回路基板4を容易に交換することができ、リモコン装置1に優れたメンテナンス性が付与される。また、筐体1aとクリアカバー5の接合部には熱線22及び電源接続孔21が不要となり、リモコン装置1に優れた意匠性が付与される。
【選択図】図1
Description
このような給湯器のリモコン装置は、浴室や台所など、水がかかる環境に備えられることが多い。したがって、筐体内部への水の浸入を防止するため、筐体が水密構造であることが好適である。
背面ケースは、リモコン装置を、例えば浴室の壁に固定する底部を形成し、背面ケースを覆うように中間ケースが取り付けられる。
そして、リモコン装置の使用者がリモコン装置を操作するためのスイッチ類やリモコン装置の電気的な動作を実現するための各種電子部品が実装される回路基板は、背面ケース又は中間ケースに固定され、中間ケースと背面ケースの間に形成される領域に配置される。
中間ケースは、例えば透明な樹脂で形成され、液晶パネルなどの表示用部品が回路基板に実装される場合、リモコン装置の使用者が、表示用部品の表示を中間ケースを通して視認できる構成になる。
外装ケースは、例えば不透明な樹脂で形成され、回路基板をリモコン装置の使用者の視界から隠すことでリモコン装置に優れた意匠性を付与する。
そして、外装ケースには、表示用部品に対応する位置に、例えば貫通穴からなる窓部が形成される。この構成によって、使用者は、透明な中間ケースを介して表示用部品の表示を視認できる。
外装ケースはデザイン優先で設計されることから、外装ケースと中間ケース、及び背面ケースと外装ケースの接合部が水密構造とならない場合がある。そこで、リモコン装置は、背面ケースと中間ケースの接合部を水密構造にして、リモコン装置にかかった水から内部に備わる回路基板を保護し、回路基板に、短絡、地絡等による不具合が発生することを防止するように構成される。
そこで、中間ケースを備えず、底板となる背面ケースと外観を構成する外装ケースで構成される筐体を有するリモコン装置が考えられる。
そこで、例えば、外装ケースの、表示用部材と対する位置を開口して窓部を設けるとともに、透明な樹脂からなる部材で窓部を覆った表示窓が形成されるリモコン装置が好適である。
例えば、背面ケースと外装ケースが振動溶着されると、背面ケースと外装ケースの接合部を水密的に溶着することができるが、使用者は、一度溶着された背面ケースと外装ケースを分離できない。
熱溶着は、溶着した部分を再加熱して溶かすことで、背面ケースと外装ケースを分離できる。また、比較的安価な溶着方法である。
しかしながら、熱溶着には、接合部に配置される発熱体が必要になる。また、発熱体に電流を供給する電源装置を接続するための孔が必要になる。
したがって、例えば、透明な部材からなる外装部品が熱溶着される筐体の場合、発熱体や孔が使用者の視界に入ることになってリモコン装置の意匠性が損なわれる。
図1の(a)に示すように、本実施形態に係るリモコン装置1の筐体1aは、熱可塑樹脂等の樹脂からなる背面ケース2(第1ケース)と、熱可塑樹脂等の樹脂からなる外装ケース3(第2ケース)が接合されてなる。
溶着部3aは、例えば、外装ケース3を形成する矩形の薄い板状部材の外周に沿うように全周に亘って壁状に立設し、外装ケース3は薄い箱型を呈する。そして、溶着部3aが開口部3bの周囲を形成する。
背面ケース2と外装ケース3は外周形状が略同一に構成され、開口部3bを背面ケース2が覆うように、背面ケース2と外装ケース3が接合される。
このとき、溶着部3aが背面ケース2の接合面2aに接するように、背面ケース2と外装ケース3が接合する。
なお、背面ケース2及び外装ケース3の外周形状は矩形に限定されるものではなく、例えば楕円形など、矩形以外の形状であってもよい。
使用者がリモコン装置1を操作するためのスイッチ類やリモコン装置1の電気的な動作を実現するための各種電子部品が実装される回路基板4(基板)は、例えば、2つのネジS1で2つのボス31に固定されて、外装ケース3の外周に沿って形成される溶着部3aの内側、すなわち、開口部3bに収納されるように配置される。
図1の(a)には、2つのボス31が図示されているが、これは一例であって、ボス31の数を2つに限定するものではない。
なお、図示はしないが、例えば背面ケース2にボスを形成し、回路基板4が背面ケース2に固定される構成であってもよい。
そのため、外装ケース3は、液晶パネル41と対応する位置に、貫通穴からなる窓部32を有している。
さらに、例えば、クリアカバー5に、窓部32と同じ形状の凸部を設け、この凸部が外装ケース3の窓部32に嵌り込む構成とすれば、外装ケース3とクリアカバー5を平面に構成することができ、リモコン装置1に優れた意匠性を付与することができる。
なお、クリアカバー5は、外装ケース3の表側(背面ケース2と反対の側)から取り付けられる構成であってもよい。
スイッチ操作部34aは、例えば、外装ケース3を形成する樹脂の弾性力でプッシュスイッチSWから離反する方向に付勢され、使用者がスイッチ操作部34aを押し込むように操作すると、スイッチ操作部34aがプッシュスイッチSWを操作する構成とする。
さらに、外装ケース3の外側には、例えば樹脂製の薄いシートからなるスイッチカバー34bが、スイッチ操作部34aを外装ケース3の外側から覆うように貼り付けられる。
なお、スイッチカバー34bを、スイッチ操作部34aに対応する部分が盛り上がるように形成し、優れた操作性、及び優れた意匠性を操作ボタン34に付与する構成としてもよい。
また、リモコン装置1は、クリアカバー5と外装ケース3の接合部を水密構造にして、窓部32からの水の浸入を防ぐ構成が好適である。
例えば、外装ケース3を背面ケース2に水密的に溶着する場合、前記したように、背面ケース2と外装ケース3は、分離可能に溶着されることが好適であることから、本実施形態に係るリモコン装置1の筐体1aは、背面ケース2と外装ケース3が熱溶着されてなる。
そのため、図1の(a)に示すように、背面ケース2の1つの面(接合面2a)には、外周に沿って、熱溶着用の発熱体となる熱線22が配置されている。
すなわち、熱線22が背面ケース2に配置される形状に沿うように、外装ケース3の溶着部3aが形成されることが好適である。
このように、背面ケース2の外周に沿って全周に亘って熱線22が配置され、且つ、外装ケース3の溶着部3aが、熱線22が背面ケース2に配置される形状に沿うように形成される構成とすることで、背面ケース2の外周に沿って全周に亘って外装ケース3が溶着され、背面ケース2と外装ケース3が水密的に溶着される。
そして、熱線22の例えば端部が、電源接続孔21にかかるように熱線22が配置され、熱線22の例えば端部が、電源接続孔21を介してリモコン装置1の外側に露出している構成が好適である。
また、電源接続孔21の接合面2aの側は、外装ケース3が覆うように構成することができ、電源接続孔21による開口を使用者の視界から隠すことができる。
したがって、電源接続孔21が、リモコン装置1の意匠性を損なうことはない。
さらに、使用者は、背面ケース2の裏面2bに形成される電源接続孔21の開口によって、背面ケース2と外装ケース3が熱溶着されていると判断することができる。そして、必要に応じて背面ケース2と外装ケース3を分離することができる。
すなわち、電源接続孔21が、溶着部3aより外側に形成される。
外装ケース3は、溶着部3aで背面ケース2と溶着され、この部分が水密構造になることから、回路基板4と電源接続孔21の間が水密構造になる。
したがって、裏面2bの側から電源接続孔21を介して接合面2aの側に水が浸入しても、その水は、電源接続孔21と回路基板4の間で遮断され、回路基板4は、裏面2bの側から接合面2aの側に浸入する水から保護される。
なお、図1の(a)、図2の(a)には1つの電源接続孔21が図示されているが、2つ以上の電源接続孔21が形成されていてもよい。
すなわち、固定孔23が、溶着部3aより外側に形成される。
前記したように、外装ケース3は、溶着部3aで背面ケース2と溶着され、この部分が水密構造になることから、回路基板4と固定孔23の間が水密構造になる。
したがって、裏面2bの側から固定孔23を介して接合面2aの側に水が浸入しても、その水は、固定孔23と回路基板4の間で遮断され、回路基板4が水から保護される。
この構成によって、使用者は、背面ケース2と外装ケース3が溶着した状態のリモコン装置1を、外装ケース3の側から固定孔23を通るネジS2で浴室の壁70に取り付けることができる。
すなわち、使用者は、リモコン装置1を容易に浴室の壁70に取り付けることができ、リモコン装置1に優れた作業性が付与される。
さらに、図2の(a)、(b)に示すように、切り欠き部3cを覆うカバー部材36が外装ケース3に取り付けられてネジS2を使用者の視界から隠す構成によって、リモコン装置1(図1の(a)参照)に優れた意匠性が付与される。
カバー部材36を外装ケース3に着脱自在に取り付けるための2つの係合孔3d、係合孔24、及び複数の係合爪36aには、公知の技術が利用されるものとすればよい。
また、係合孔3dの数は2つに限定されるものではなく、係合孔24の数も1つに限定されるものではない。さらに、係合爪36aの数も3つに限定されるものではない。
なお、外装ケース3に形成される、例えば2つの係合孔3dは、外装ケース3を貫通しない構成が好適であり、この構成によって、2つの係合孔3dから、筐体1a(図1の(a)参照)の内部に水が浸入することを防止できる。
しかしながら、切り欠き部3cは、溶着部3aより外側に形成されることから、溶着部3aは切り欠き部3cと回路基板4(図2の(a)参照)の間を通って形成される。したがって、切り欠き部3cに浸入した水は、切り欠き部3cと回路基板4の間で遮断され、回路基板4は、リモコン装置1にかかった水から保護される。
すなわち、使用者は、必要に応じて背面ケース2と外装ケース3を分離することができ、回路基板4を容易に交換できる。この構成によって、リモコン装置1に優れたメンテナンス性が付与される。
この場合、クリアカバー5の全周が外装ケース3に溶着されることで、クリアカバー5を外装ケース3に、水密的に溶着できる。
クリアカバー5は、使用者がリモコン装置1の外側から見ることができる外装部品であり、且つ透明な部材であることから、クリアカバー5と外装ケース3の接合部に熱線22及び電源接続孔21が備わると、熱線22及び電源接続孔21が使用者の視界に入ることになってリモコン装置1の意匠性が損なわれる。
本実施形態は、クリアカバー5が外装ケース3に振動溶着される構成によって、リモコン装置1の意匠性を損なうことなく、クリアカバー5と外装ケース3の接合部を水密構造にできる。
スイッチカバー34bは、外装ケース3に一度貼り付けられたら取り外される必要はなく、例えば、スイッチカバー34bが耐水性の接着剤で外装ケース3に貼り付けられることで、外装ケース3とスイッチカバー34bの接合部を水密構造に構成できる。
コネクタCNには、例えば、回路基板4に実装される図示しないCPU(Central Processing Unit)が実行するプログラムを使用者が書き換えるために、例えば、図示しないパーソナルコンピュータに接続されるケーブルCAが接続される。
したがって、使用者は、背面ケース2と外装ケース3を分離することなく容易にプログラムを書き換えることができ、リモコン装置1に優れたメンテナンス性が付与される。
そこで、背面ケース2に接続口25が形成される場合、コネクタCNにケーブルCAが接続されないときは、接続口25を覆う防水カバー25aが背面ケース2の裏面2bに貼り付けられる構成が好適である。
防水カバー25aは、例えば、樹脂製の薄いシートであり、防水性があって水の浸入を防止できる両面テープTP等で背面ケース2の裏面2bに貼り付けられる構成が好適である。この構成によって、防水カバー25aと背面ケース2の接合部を水密構造にすることができ、接続口25からの水の浸入を防止できる。
例えば、図示しない給湯器が、リモコン装置1が備わる浴室と、浴室の壁70(図3の(b)参照)を挟んで反対側の部屋に設置される場合、リモコン装置1の回路基板4と図示しない給湯器を接続するワイヤWは、背面ケース2の裏面2bに取り付けられるパイプ部材26にガイドされて浴室の壁70を通り抜ける構成とする。
そして、背面ケース2とパイプ部材26の接合部を水密構造にすれば、背面ケース2の開口部からの水の浸入を防止することができ、回路基板4を水から保護できる。
例えば、背面ケース2とパイプ部材26の接合部の間隙が、図示しない防水性のシーリング材で塞がれる構成によって、背面ケース2とパイプ部材26の接合部を水密構造にできる。
例えば、浴室の壁70とパイプ部材26の接合部の間隙が、図示しない防水性のシーリング材で塞がれる構成によって、浴室の壁70とパイプ部材26の接合部を水密構造にできる。
この構成によって、背面ケース2と浴室の壁70の間隙への水の浸入が防止され、例えば、接続口25(図3の(a)参照)からの水の浸入が、より確実に防止される。
この構成によって、背面ケース2と外装ケース3の接合部が水密構造になって、リモコン装置1の筐体1aの内部への水の浸入が好適に防止され、筐体1aの内部に備わる回路基板4をリモコン装置1にかかった水から保護することができる。
さらに、背面ケース2と外装ケース3が溶着された状態であっても、熱線22に電流が供給されると、背面ケース2と外装ケース3の接合部が溶けて背面ケース2と外装ケース3が分離する。したがって、使用者は、筐体1aの内部に備わる回路基板4を容易に交換でき、リモコン装置1に優れたメンテナンス性が付与される。
この構成によって、熱線22や電源接続孔21がクリアカバー5と外装ケース3の接合部に配置される必要がなく、熱線22や電源接続孔21が使用者の視界に入ることがない。したがって、リモコン装置1の意匠性が損なわれることがない。
この構成によって、背面ケース2と外装ケース3が水密的に溶着されるとともに、筐体1aとクリアカバー5が水密的に溶着される。
したがって、筐体1aの内部に配置される回路基板4を、リモコン装置1にかかった水から保護できる。
したがって、使用者は、筐体1aの内部に配置される回路基板4を容易に交換することができ、リモコン装置1に優れたメンテナンス性が付与される。
したがって、使用者は、背面ケース2と外装ケース3を分離することなく容易にプログラムを書き換えることができ、リモコン装置1に優れたメンテナンス性が付与される。
1a 筐体
2 背面ケース(第1ケース)
3 外装ケース(第2ケース)
4 回路基板(基板)
5 クリアカバー(外装部品)
25 接続口
32 窓部
CN コネクタ
CA ケーブル
Claims (5)
- 樹脂からなる第1ケースと樹脂からなる第2ケースが水密的に溶着される筐体を有し、
樹脂からなる外装部品が前記筐体に溶着されて備わるリモコン装置であって、
前記第1ケースと前記第2ケースの溶着と、前記筐体と前記外装部品の溶着に、少なくとも2つの異なった溶着方法が用いられ、
前記第1ケースと前記第2ケースは、分離可能に溶着されていることを特徴とするリモコン装置。 - 前記第1ケースと前記第2ケースが熱溶着されていることを特徴とする請求項1に記載のリモコン装置。
- 前記筐体と前記外装部品が振動溶着されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリモコン装置。
- 前記外装部品は、前記筐体に形成される窓部を覆う透明なクリアカバーであって、
前記筐体と前記クリアカバーが水密的に溶着されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のリモコン装置。 - 前記筐体の内部にはコネクタが実装された基板が配置され、
前記筐体には、当該筐体の外部から前記コネクタにケーブルを接続するための接続口が開口していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のリモコン装置。
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