JP2011019301A - 配電系統操作システム - Google Patents

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部 啓 之 矢
Hiroki Kono
野 弘 樹 河
Toru Tsukada
田 徹 塚
Hiroshi Kaneko
子 紘 司 金
Yumiko Kosakata
由美子 小坂田
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Abstract


【課題】雷によって発生する電力系統の瞬低の需要家に対する影響を低減することが可能な配電系統操作システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る配電系統操作システムでは、電力系統の瞬低を引き起こす原因となる雷の発生情報に基づいて、電源系統上の雷影響範囲を認識し、瞬低の発生が予測される需要家を検索して、事前に需要家へ電力を供給するための経路を切替える。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、落雷が原因の電力系統の瞬時電圧低下による需要家への影響を抑制可能な配電系統操作システムに関する。
電力系統は、発電所において発生した電力を、送電線、変電所等を経由して一般の需要家に供給する。
ここで、例えば、落雷により、該電力系統に瞬時電圧低下(以下、「瞬低」と略す)が発生する場合がある。この場合、該電力系統の末端に位置する配電系統から電力供給を受けている需要家は、予期せぬ瞬低発生により、需要家の製造ライン等に重大な損害を受け得る。この損害は、例えば、製造中製品の廃棄、製造ラインの半製品除去、再立ち上げ等に伴う需要家の製造ロス等である。
ここで、図10は、従来の一般的な電力系統1000Aを含む構成の一例を示す図である。
図10に示すように、電力系統1000Aは、発電を行う発電所101、201、301と、系統切替および電圧昇降を行う電気所102、103、202、203、302、303と、送電線100a、100b、100c、200a、200b、200c、300a、300b、300cと、を含む。
電気所102と電気所203とは、開閉器SW1、SW2を介して、送電線100dにより連係されている。なお、開閉器SW1、SW2は通常「切」状態である。
電気所202と電気所303とは、開閉器SW4、SW5を介して、送電線200dにより連係されている。なお、開閉器SW4、SW5は、通常「切」状態である。
電気所202と電気所203とは、開閉器SW3を介して、送電線200bにより連係されている。なお、開閉器SW3は、通常「入」状態である。
電気所302と電気所303とは、開閉器SW6を介して、送電線300bにより連係されている。なお、開閉器SW6は、通常「入」状態である。
なお、ここで言う「電気所」は、開閉所または変電所である。
以下、説明のために、発電所101、送電線100a、電気所102、送電線100b、電気所103、送電線100cで構成される系統全体を電源系統100とする。同様に、発電所201、送電線200a、電気所202、送電線200b、電気所203、送電線200cで構成される系統全体を電源系統200とする。同様に、発電所301、送電線300a、電気所302、送電線300b、電気所303、送電線300cで構成される系統全体を電源系統300とする。
ここで、一般的に、電力系統1000Aにおいて、発電地点(発電所)から送電地点(送電線)、電力消費地点(配電線)までは数100km程度離れている。さらに、それぞれの電源系統100、200、300は、相互に地理的には相当な遠隔地である。例えば、電源系統100近辺で落雷があっても、電源系統200付近や電源系統300付近では全く落雷はない場合もある。
また、配電用変電所10は、変圧器10a、母線10b、開閉器SW10、SW11を含む。この配電用変電所10は、送電線100cを介して電気所103から電源を供給されている。この配電用変電所10には、母線10bを介して、配電線11、12が接続されている。
配電線11は、開閉器S1、S3、S4で区分された区間K1を有する。
また、配電線12は、開閉器S2、S3、S5で区分された区間K2と、開閉器S5、S7、S8で区分された区間K4と、を有する。
配電用変電所20は、変圧器20a、母線20b、開閉器SW20を含む。この配電用変電所20は、送電線200cを介して電気所203から電源を供給されている。この配電用変電所20には、母線20bを介して、配電線21が接続されている。
配電線21は、開閉器S8、S10、S11で区分された区間K6を有する。
配電用変電所30は、変圧器30a、母線30b、開閉器SW30を含む。この配電用変電所30は、送電線300cを介して電気所303から電源を供給されている。この配電用変電所30には、母線30bを介して、配電線31が接続されている。
配電線31は、開閉器S4、S6で区分された区間K3と、開閉器S6、S7、S9で区分された区間K5と、開閉器S9、S11、S12、S13で区分された区間K7と、開閉器S13、S14、S15で区分された区間K8と、を有する。
なお、各配電線11、12、21、31の区間K1〜K8には、一般の需要家(図示せず)が接続され、これらの需要家は電力供給を受けている。
また、開閉器S1、S2、S5、S6、S9、S10、S13、S14は、通常、閉路している。また、開閉器S3、S4、S7、S8、S11、S12、S15は、通常、開路している。
また、配電線40は、開閉器S12を介して、配電線31に連係されている。
また、配電線50は、開閉器S15を介して、配電線31に連係されている。
また、重要需要家J10は、配電線12の区間K4に接続されている。この重要需要家J10は、例えば、瞬低により、大きな損害が発生する可能性が有る製造ラインを備える。
このように構成された電力系統1000Aにおいて、通常、配電用変電所10は、電源系統100から電力供給を受け、配電線11の区間K1、配電線12の区間K2、および重要需要家J10が接続されている区間K4に、電力を供給する。
同様に、配電用変電所20は、通常、電源系統200から電力供給を受け、配電線21の区間K6に、電力を供給する。
同様に、配電用変電所30は、通常、電源系統300から電力供給を受け、配電線31の区間K8、K7、K5、K3に、電力を供給する。
ここで、例えば、電源系統100の発電所101、電気所102、送電線100a付近で雷が発生し瞬低が発生したとする。この場合、電源系統100から電力供給を受けている配電用変電所10から配電線11、12により電力を供給している区間K1、K2、K4において、瞬低が発生する。特に、区間K4には、重要需要家が接続されており、前述したような大きな損害が発生し得る。また、他の区間K1、K2においても、一般の需要家に対して、例えばパソコンのデータが喪失する等の損害が発生し得る。
また、これらの電源系統100、200、300は、発電所や電気所の停止工事や電力供給バランスの関係で供給経路が変更される場合がある。例えば、電気所202で停止工事がある場合、電気所203に接続された開閉器SW3を「切」状態とし、電気所102に接続された開閉器SW1を「入」状態、電気所203に接続された開閉器SW2を「入」状態とする。これにより、配電用変電所20は、電源系統100から、電気所203を介して、電力供給を受けることになる。
この場合、電源系統100に瞬低が発生すると、配電用変電所10から配電線11、12により電力を供給している区間K1、K2、K4のみならず、配電用変電所20から配電線21により電力を供給している区間K6においても、瞬低が発生する。
一方、従来、以上のような構成の電力系統を監視制御するシステムとして、給電・制御システムや配電系統操作システムがある(例えば、非特許文献1、非特許文献2参照)。
ここで、図10に示す電力系統1000Aの配電系統操作システム1Aは、通信手段L1を介して各開閉器S1〜S15の遠方監視制御が可能となっている。また、配電系統操作システム1Aは、通信手段L2を介して、各配電用変電所10、20、30の監視制御が可能となっている。
この配電系統操作システム1Aは、配電系統の事故発生時に事故区間を検出し、健全停電区間に対して開閉器を遠方操作して他の配電線から負荷融通を行う機能や、ある特定区間の作業による計画停電時に、開閉器を遠方操作して負荷側区間を他の配電線からの電力供給に切り替えるなどの機能を保有している(例えば、非特許文献1、非特許文献2参照)。
そして、配電系統操作システム1Aは、事故や作業により配電系統の開閉器を切り替える場合には、負荷融通計算を実施して、切替え先の配電線の負荷予備力や電圧降下などを考慮して最適な配電線からの負荷融通を行う。
また、電源系統100、200、300は、給電・制御システム(図示せず)により系統状態や事故発生、潮流状態などの監視制御が行われている。
従来、このような電源系統100、200、300への落雷等に対する需要家の瞬低対策に関する技術がある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
上記特許文献1に記載の技術では、電源系統の瞬低発生を検出し、給電経路を探索して瞬低が波及した可能性のある需要家を特定して、電子メール等の通信手段により需要家に瞬低発生を通知する。これにより、需要家が瞬低の原因を早期に知ることができる。
そして、上記特許文献1に記載の技術は、需要家は瞬低が発生したことを結果として知ることができる。例えば、瞬低が発生した時間帯に需要家の工場において製造した製品・半製品に対して、瞬低に起因する不良品が含まれる可能性を見過ごさずに、製品の検査を臨時に行う等の対応をすることができる。
しかし、上記特許文献1に記載の技術は、瞬低による影響を事前に回避できるものではない。
また、上記特許文献2に記載の技術は、需要家に対して需要家への給電経路情報と雷位置情報を提供する。これにより、需要家は当該情報で自らの給電系統と雷位置情報を確認し、雷の影響を受ける可能性が有るかを自ら判断し、可能性があれば事前に瞬低への準備、対応をして事業への影響を最小限にするための対策をとることができる。
しかし、上記特許文献2に記載の技術は、需要家が自ら給電系統と雷位置情報を確認し、自らが雷の影響を受ける可能性が有る否かを判断する必要がある。したがって、需要家がその確認を怠ると瞬低の影響を受け得る。
特開2006−280102号公報 特開2003−9392号公報
松本吉弘・功刀正彦 著、電気計算別冊「電力技術者のための絵ときコンピュータ制御100ポイント」、電気書院、昭和59年5月20日、第198頁−第199頁(配電監視制御の仕事) 関根泰次監修、配電技術総合マニュアル、オーム社、1991年11月30日、第475頁−第478頁((d)システムの基本制御)
本発明は、落雷によって発生する電力系統の瞬低の需要家に対する影響を低減することが可能な配電系統操作システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る配電系統操作システムは、
配電系統を監視制御する配電系統操作システムであって、
発電所、電気所、送電線を含む複数の電源系統の充停電や前記電源系統間を接続するための開閉器の状態を含む給電情報を、ネットワークを介して取得する給電情報取得手段と、
雷に関する雷情報を、ネットワークを介して取得する雷情報取得手段と、
前記電源系統の設備および前記電源系統の設備の位置を含む電源系統データを記憶する電源系統データベースと、
複数の配電用変電所に対する前記電源系統の給電経路を記憶する給電経路データベースと、
前記給電情報に基づいて、前記電源系統データベースから前記配電用変電所に対する給電経路を検索し、配電用変電所に対する前記電源系統の現在の給電経路を前記給電経路データベースに記憶する給電経路検索手段と、
前記雷情報取得手段で取得された雷位置情報、前記電源系統データベースに記憶されている電源系統の位置、および、前記給電経路データベースに記憶されている配電用変電所に対する前記電源系統の現在の給電経路から、雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所を判定する雷影響判定手段と、
前記配電用変電所から需要家までの電力供給の配電系統経路を記憶する配電系統データベースと、
前記雷影響判定手段により雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けていると判定された前記配電用変電所から電力供給している需要家を、前記配電系統データベースから検索する影響需要家検索手段と、
前記影響需要家検索手段により検索された前記需要家に対する配電系統経路を切替える系統操作手順を作成する系統切替手順作成手段と、
前記系統切替手順に基づいて、前記配電系統経路を切替える遠方監視制御手段と、を備えることを特徴とする。
このように構成された配電系統操作システムによれば、電力系統の瞬低を引き起こす原因となる雷の発生情報に基づいて、電源系統上の雷影響範囲がわかり、瞬低の発生が予測される需要家が検索でき、事前に需要家へ電力を供給するための経路を切替えることができる。これにより、瞬低による需要家への影響を事前に防止できる。
本発明の他の態様に係る配電系統操作システムは、
配電系統を監視制御する配電系統操作システムであって、
発電所、電気所、送電線を含む複数の電源系統の充停電や前記電源系統間を接続するための開閉器の状態を含む給電情報を設定する給電情報設定手段と、
雷に関する雷情報を、ネットワークを介して取得する雷情報取得手段と、
前記電源系統の設備および前記電源系統の設備の位置を含む電源系統データを記憶する電源系統データベースと、
配電用変電所に対する前記電源系統の給電経路を記憶する給電経路データベースと、
前記給電情報に基づいて、前記電源系統データベースから前記配電用変電所に対する給電経路を検索し、配電用変電所に対する前記電源系統の現在の給電経路を前記給電経路データベースに記憶する給電経路検索手段と、
前記雷情報取得手段で取得された雷位置情報、前記電源系統データベースに記憶されている電源系統の位置、および、前記給電経路データベースに記憶されている配電用変電所に対する前記電源系統の現在の給電経路から、雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所を判定する雷影響判定手段と、
前記配電用変電所から需要家までの電力供給の配電系統経路を記憶する配電系統データベースと、
前記雷影響判定手段により雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けていると判定された前記配電用変電所から電力供給している需要家を、前記配電系統データベースから検索する影響需要家検索手段と、
前記影響需要家検索手段により検索された前記需要家に対する配電系統経路を切替える系統操作手順を作成する系統切替手順作成手段と、
前記系統切替手順に基づいて、前記配電系統経路を切替える遠方監視制御手段と、を備えることを特徴とする。
このように構成された配電系統操作システムによれば、電源系統の充停電や開閉器の状態等の給電情報に関するデータを設定することにより、電力系統の瞬低を引き起こす原因となる雷の発生情報に基づいて、電源系統上の雷影響範囲がわかり、瞬低の発生が予測される需要家が検索でき、事前に需要家へ電力を供給するための経路を切替えることができる。これにより、瞬低による需要家への影響を事前に防止できる。
本発明のさらに他の態様に係る配電系統操作システムは、
雷の影響を受ける可能性が有る発電所、電気所、送電線を含む電源系統から電力供給を受けている配電用変電所に関する情報を、ネットワークを介して取得する雷影響情報取得手段と、
前記配電用変電所から需要家までの電力供給の配電系統経路を記憶する配電系統データベースと、
前記雷影響情報取得手段により取得された雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所に関する前記情報に基づいて、前記配電用変電所から電力供給している需要家を、前記配電系統データベースから検索する影響需要家検索手段と、
前記影響需要家検索手段により検索された前記需要家に対する配電系統経路を切替える系統操作手順を作成する系統切替手順作成手段と、
前記系統切替手順に基づいて、前記配電系統経路を切替える遠方監視制御手段と、を備えることを特徴とする。
このように構成された発明によれば、電源系統上の雷影響範囲がわかり、瞬低の発生が予測される需要家が検索でき、事前に需要家へ電力を供給するための経路を切替えることができる。これにより、瞬低による需要家への影響を事前に防止できる。
本発明のさらに他の態様に係る配電系統操作システムは、
配電系統を監視制御する配電系統操作システムであって、
雷の影響を受ける可能性が有る発電所、電気所、送電線を含む電源系統から電力供給を受けている配電用変電所に関する情報を設定する雷影響設定手段と、
前記配電用変電所から需要家までの電力供給の配電系統経路を記憶する配電系統データベースと、
前記雷影響設定手段により雷の影響を受ける可能性が有る前記電源系統から電力供給を受けていると設定された前記配電用変電所から電力供給している需要家を、前記配電系統データベースから検索する影響需要家検索手段と、
前記影響需要家検索手段により検索された前記需要家に対する配電系統経路を切替える系統操作手順を作成する系統切替手順作成手段と、
前記系統切替手順に基づいて、前記配電系統経路を切替える遠方監視制御手段と、を備えることを特徴とする。
このように構成された配電系統操作システムによれば、電源系統の給電経路と雷の発生情報とから人間系により瞬低の可能性を予測し、雷影響情報を設定することにより瞬低の発生が予測される需要家が検索でき、事前に需要家へ電力を供給するための経路を切替えることができる。これにより、瞬低による需要家への影響を事前に防止できる。
本発明のさらに他の態様に係る配電系統操作システムは、
配電系統を監視制御する配電系統操作システムであって、
発電所、電気所、送電線を含む複数の電源系統の充停電や前記電源系統間を接続するための開閉器の状態を含む給電情報を、ネットワークを介して取得する給電情報取得手段と、
雷に関する雷情報を、ネットワークを介して取得する雷情報取得手段と、
前記電源系統の設備および前記電源系統の設備の位置を含む電源系統データを記憶する電源系統データベースと、
配電用変電所に対する前記電源系統の給電経路を記憶する給電経路データベースと、
前記給電情報に基づいて、前記電源系統データベースから前記配電用変電所に対する給電経路を検索し、配電用変電所に対する前記電源系統の現在の給電経路を前記給電経路データベースに記憶する給電経路検索手段と、
前記雷情報取得手段で取得された雷位置情報、前記電源系統データベースに記憶されている電源系統の位置、および、前記給電経路データベースに記憶されている配電用変電所に対する前記電源系統の現在の給電経路から、雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所を判定する雷影響判定手段と、
前記配電用変電所から配電線までの区間の電力供給の配電系統経路を記憶する配電系統データベースと、
前記雷影響判定手段により雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けていると判定された前記配電用変電所から電力供給している配電線の区間を、前記配電系統データベースから検索する影響区間検索手段と、
前記影響需要家検索手段により検索された前記配電線の区間に対する配電系統経路を切替える系統操作手順を作成する系統切替手順作成手段と、
前記系統切替手順に基づいて、前記配電系統経路を切替える遠方監視制御手段と、を備えることを特徴とする。
このように構成された配電系統操作システムによれば、電力系統の瞬低を引き起こす原因となる雷の発生情報に基づいて、電源系統上の雷影響範囲がわかり、瞬低の発生が予測される配電線の区間が検索でき、事前に配電線の区間へ電力を供給するための経路を切替えることができる。これにより、瞬低による需要家への影響を事前に防止できる。
本発明に係る配電系統操作システムによれば、雷によって発生する電力系統の瞬低による需要家に対する影響を低減することができる。
本発明の各実施形態に係る配電系統操作システム1が適用される電力系統1000を含む構成の一例を示す図である。 本発明の一態様である第1の実施形態に係る配電系統操作システム1の構成の一例を示すブロック図である。 配電系統操作システム1の給電経路データベース1005に記憶される給電経路データの内容のテーブルの一例(通常の場合)を示す図である。 配電系統操作システム1の給電経路データベース1005に記憶される内容のテーブルの更新された例を示す図である。 図1に示す電力系統1000近傍に発生した落雷と電源系統100との位置関係の一例を示す図である。 本発明の一態様である第2の実施形態に係る配電系統操作システム1の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一態様である第3の実施形態に係る配電系統操作システム1の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一態様である第4の実施形態に係る配電系統操作システム1の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一態様である第5の実施形態に係る配電系統操作システム1の構成の一例を示すブロック図である。 従来の一般的な電力系統1000Aを含む構成の一例を示す図である。
以下、本発明を適用した各実施例について図面を参照しながら説明する。なお、各図を通して共通する部分には同一符号を付けて重複する説明は、適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の各実施形態に係る配電系統操作システム1が適用される電力系統1000を含む構成の一例を示す図である。
図1に示すように、電力系統1000は、発電を行う発電所101、201、301と、系統切替および電圧昇降を行う電気所102、103、202、203、302、303と、送電線100a、100b、100c、200a、200b、200c、300a、300b、300cと、を含む。
電気所102と電気所203とは、開閉器SW1、SW2を介して、送電線100dにより連係されている。なお、開閉器SW1、SW2は通常「切」状態である。
電気所202と電気所303とは、開閉器SW4、SW5を介して、送電線200dにより連係されている。なお、開閉器SW4、SW5は、通常「切」状態である。
電気所202と電気所203とは、開閉器SW3を介して、送電線200bにより連係されている。なお、開閉器SW3は、通常「入」状態である。
電気所302と電気所303とは、開閉器SW6を介して、送電線300bにより連係されている。なお、開閉器SW6は、通常「入」状態である。
なお、ここで言う「電気所」は、開閉所または変電所である。
以下、説明のために、発電所101、送電線100a、電気所102、送電線100b、電気所103、送電線100cで構成される系統全体を電源系統100とする。同様に、発電所201、送電線200a、電気所202、送電線200b、電気所203、送電線200cで構成される系統全体を電源系統200とする。同様に、発電所301、送電線300a、電気所302、送電線300b、電気所303、送電線300cで構成される系統全体を電源系統300とする。
これらの電源系統100、200、300は、給電・制御システム(図示せず)により系統状態や事故発生、潮流状態などの監視制御が行われている。
また、配電用変電所10は、変圧器10a、母線10b、開閉器SW10、SW11を含む。この配電用変電所10は、送電線100cを介して電気所103から電源を供給されている。この配電用変電所10には、母線10bを介して、配電線11、12が接続されている。配電線11は、開閉器S1、S3、S4で区分された区間K1を有する。また、配電線12は、開閉器S2、S3、S5で区分された区間K2と、開閉器S5、S7、S8で区分された区間K4と、を有する。
また、配電用変電所20は、変圧器20a、母線20b、開閉器SW20を含む。この配電用変電所20は、送電線200cを介して電気所203から電源を供給されている。この配電用変電所20には、母線20bを介して、配電線21が接続されている。配電線21は、開閉器S8、S10、S11で区分された区間K6を有する。
また、配電用変電所30は、変圧器30a、母線30b、開閉器SW30を含む。この配電用変電所30は、送電線300cを介して電気所303から電源を供給されている。この配電用変電所30には、母線30bを介して、配電線31が接続されている。配電線31は、開閉器S4、S6で区分された区間K3と、開閉器S6、S7、S9で区分された区間K5と、開閉器S9、S11、S12、S13で区分された区間K7と、開閉器S13、S14、S15で区分された区間K8と、を有する。
なお、各配電線11、12、21、31の区間K1〜K8には、一般の需要家(図示せず)が接続され、これらの需要家は電力供給を受けている。
また、開閉器S1、S2、S5、S6、S9、S10、S13、S14は、通常、閉路している。また、開閉器S3、S4、S7、S8、S11、S12、S15は、通常、開路している。
また、配電線40は、開閉器S12を介して、配電線31に連係されている。
また、配電線50は、開閉器S15を介して、配電線31に連係されている。
また、重要需要家J10は、配電線12の区間K4に接続されている。この重要需要家J10は、例えば、瞬低により、大きな損害が発生する可能性が有る製造ラインを、備える。
なお、例えば、電力会社内の電源系統を監視制御する給電システムにより、既述の開閉器SW1〜SW6、SW10、SW11、SW20、SW30の状態が制御されるようになっている。
このように構成された電力系統1000において、配電用変電所10は、通常、電源系統100の発電所101から電力供給を受け、配電線11の区間K1、配電線12の区間K2および重要需要家J10が接続されている区間K4に、電力を供給するようになっている。
同様に、配電用変電所20は、通常、電源系統200の発電所201から電力供給を受け、配電線21の区間K6に、電力を供給するようになっている。
同様に、配電用変電所30は、通常、電源系統300の発電所301から電力供給を受け、配電線31の区間K8、K7、K5、K3に、電力を供給する。
また、第1の実施形態に係る配電系統操作システム1は、通信手段L1により、各開閉器S1〜S15の遠方監視制御が可能となっている。また、配電系統操作システム1は、通信手段L2により、各配電用変電所10、20、30の監視制御が可能となっている。この配電系統操作システム1は、例えば、計算機のハードウェアおよびソフトウェアにより構成されている。また、通信手段L1、L2には、例えば、電子メール等のインターネット、その他の無線通信、有線通信等が適用される。
ここで、図2は、本発明の一態様である第1の実施形態に係る配電系統操作システム1の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、配電系統操作システム1は、給電情報取得手段1001と、雷情報取得手段1002と、電源系統データベース1003と、給電経路検索手段1004と、給電経路データベース1005と、雷影響判定手段1006と、影響需要家検索手段1007と、配電系統データベース1008と、系統切替手順作成手段1009と、遠方監視制御手段1010と、を備える。
給電情報取得手段1001は、該給電システム(図示せず)や該電力会社内の気象情報を監視する気象情報システム(図示せず)から、情報連係するネットワークNを介して、電源系統100、200、300の充停電や電源系統100、200、300間を接続する開閉器の状態等の給電情報に関するデータを取得するようになっている。
雷情報取得手段1002は、該気象情報システムから、ネットワークNを介して、雷が発生した事実(時間、大きさ等)を知らせる雷発生情報とその雷の発生位置である雷発生位置(例えば、緯度/経度など)等の雷の雷情報に関するデータを取得するようになっている。
電源系統データベース1003は、電源系統データが記憶されている。この電源系統データには、発電所、電気所、送電線の設備(電源系統の設備)の設備データ、発電所、電気所、送電線の接続関係を示す電源系統の接続データ、および、発電所、電気所、送電線(電源系統の設備)の位置(例えば、緯度/経度)の位置データ等が含まれる。
給電経路データベース1005は、配電用変電所10、20、30に対する電源系統の電力の給電経路を記憶するようになっている。
給電経路検索手段1004は、給電情報取得手段1001により取得された該給電情報に基づいて、電源系統データベース1003から、配電用変電所に対する給電経路を検索し、配電用変電所に対する電源系統の現在の給電経路を取得し給電経路データとして給電経路データベース1005に記憶するようになっている。
雷影響判定手段1006は、雷情報取得手段1002で取得された雷情報に関するデータと、電源系統データベース1003に記憶されている電源系統の位置情報と、給電経路データベース1005に記憶されている配電用変電所に対する電源系統の現在の給電経路と、に基づいて、雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所を判定し、抽出するようになっている。
配電系統データベース1008は、配電用変電所から需要家までの電力供給の配電系統経路、すなわち、配電用変電所10、20、30から電力供給している配電線、その配電線の区間、およびその配電線の区間に接続されている需要家を記憶するようになっている。
影響需要家検索手段1007は、雷影響判定手段1006により雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けていると判定された配電用変電所から電力供給している需要家を、配電系統データベース1008から検索するようになっている。
系統切替手順作成手段1009は、影響需要家検索手段1007により検索された需要家に対する配電系統経路を、雷の影響を受ける可能性が無い電源系統から電力供給を受けている配電用変電所から該需要家までの他の配電系統経路に切り替える、すなわち開閉器S1〜S15を制御するための系統操作手順を作成するようになっている。
遠方監視制御手段1010は、系統切替手順作成手段1009により作成された系統切替手順に基づいて、開閉器S1〜S15を制御して、該需要家に対する該配電系統経路を、雷の影響を受ける可能性が無い電源系統から電力供給を受けている配電用変電所から該需要家までの他の配電系統経路に切替えるようになっている。
ここで、以上のように構成された配電系統操作システム1の動作の一例について説明する。図3は、配電系統操作システム1の給電経路データベース1005に記憶される給電経路の内容のテーブルの一例(通常の場合)を示す図である。また、図4は、配電系統操作システム1の給電経路データベース1005に記憶される内容のテーブルの更新された例を示す図である。
例えば、該気象情報システム(図示せず)が電源系統の近傍に落雷を観測する。これにより、該気象情報システムから、ネットワークNを介して、雷情報取得手段1002に、雷が発生した事実を知らせる雷発生情報とその雷の発生位置である雷発生位置(例えば、緯度/経度など)が、通知される。
一方、給電情報取得手段1001は、該給電システム(図示せず)から、ネットワークNを介して、電源系統100、200、300の充停電や開閉器の状態等の給電情報に関するデータを取得する。
そして、給電経路検索手段1004は、給電情報取得手段1001により受信した該給電情報と、電源系統データベース1003に記憶されている電源系統データとから、電源系統の現在の給電経路を判定する。そして、給電経路検索手段1004は、この判定結果を、給電経路データベース1005に、記憶する。
例えば、既述の図1は、電源系統の通常の状態の給電経路を示している。この通常の場合、図3に示すように、給電経路テーブルは、配電用変電所10に対する給電経路が、発電所101−送電線100a−電気所102−送電線100b−電気所103−送電線100c−配電用変電所10の経路であることを示す。
さらに、図3に示すように、給電経路テーブルは、配電用変電所20に対する給電経路が、発電所201−送電線200a−電気所202−送電線200b−電気所203−送電線200c−配電用変電所20の経路であることを示す。
さらに、図3に示すように、給電経路テーブルは、配電用変電所30に対する給電経路が、発電所301−送電線300a−電気所302−送電線300b−電気所303−送電線300c−配電用変電所30の経路であることを示す。
なお、図3において、雷影響フラグ「1」は、対応する配電用変電所に対して「雷影響あり」として雷影響判定手段1006が判断していることを示す。一方、雷影響フラグ「0」は、対応する配電用変電所に対して「雷影響無し」として雷影響判定手段1006が判断していることを示す。
ここで、図1に示す電力系統1000において、例えば、通常の状態から、開閉器SW1、SW2が「入」状態、SW3が「切」状態に切り替えられた場合を考える。この場合、これらの開閉器SW1〜SW3の状態が給電情報に関するデータとして給電情報取得手段1001により取得される。そして、給電経路検索手段1004は、給電情報に関するデータと電源系統データベース1003に記憶されている電源系統データとに基づいて、 現在の給電経路を判定する。
そして、この場合には、図4に示すように、配電用変電所20への給電経路が、発電所101−送電線100a−電気所102−送電線100d−電気所203−送電線200c−配電用変電所20の経路に変更されるのに対応して、給電経路検索手段1004が給電経路データベース1005に記憶されている給電経路テーブルの内容を更新する。
一方、雷情報取得手段1002は、雷発生情報と雷発生位置(例えば、緯度/経度)を受信すると、その内容を雷影響判定手段1006に通知する。
そして、雷影響判定手段1006は、雷発生位置(例えば、緯度/経度)と電源系統データベース1003に記憶されている該電源系統データ(電源設備の発電所、電気所、送電線設備の位置(例えば、緯度/経度))とを比較する。
ここで、図5は、図1に示す電力系統1000近傍に発生した落雷と電源系統100との位置関係の一例を示す図である。
図5に示すように、雷発生位置を中心に数十kmという任意に可変な閾値を設ける。そして、雷影響判定手段1006は、その閾値内に発電所や電気所、送電線設備の位置が存在すれば雷の影響を受ける可能性のあると判定する。
図5では、X点に雷発生があり、影響判定閾値Y内に送電線100aが存在することを示している。そして、図3の給電経路テーブルにおいて、送電線100aは配電用変電所10への供給経路に該当する。
この場合、雷影響判定手段1006は、配電用変電所10に対して「雷影響あり」と判断して、該給電経路テーブルの雷影響フラグに「1」をセットするとともに、影響需要家検索手段1007に通知する。
そして、影響需要家検索手段1007は、配電系統データベース1008を検索し、配電用変電所10から電力供給している配電線11、12を抽出し、且つ配電線11、12で電力供給される区間K1、K2、K4を抽出するとともに、区間K4に重要需要家J10が存在することを系統切替手順作成手段1009に通知する。
そして、系統切替手順作成手段1009は、重要需要家J10が存在する区間K4に、他の配電線から電力供給する系統を切り替える(すなわち、雷の影響を受ける可能性が無い電源系統から電力供給を受けている配電用変電所から需要家までの配電系統経路に切り替える)ための系統切替手順を作成する。
例えば、図1に示す電力系統1000おいて、重要需要家J10が存在する区間K4は、配電用変電所20に接続された配電線21に、開閉器S8を介して連係されており、且つ配電用変電所30に接続された配電線31に、開閉器S7を介して連係されている。
ここで、図3の給電経路テーブルを参照すると、配電用変電所20および配電用変電所30に対しては、雷影響フラグに「1」がセットされていない。したがって、系統切替手順作成手段1009は、配電用変電所20、30からの電力供給には瞬低の影響は無いと判断し、例えば、開閉器S8を「入」状態、開閉器S5を「切」状態とする系統切替手順を作成し、この系統切替手順を遠方監視制御手段1010に通知する。
遠方監視制御手段1010は、系統切替手順作成手段1009から系統切替手順を受けると、この系統切替手順の内容に基づいて、通信手段L1を介して、開閉器S8を「入」状態、開閉器S5を「切」状態に、操作する。
これにより、重要需要家J10が電力供給を受ける配電線12の区間K4は、雷による瞬低を受ける可能性の無い電源系統200から電力供給を受けている配電用変電所20から電力供給されることになる。
ここで、上述の系統切替手順の作成方法は、既述の非特許文献1または非特許文献2に記載されている。例えば、配電系統の事故発生時に事故区間を検出し、健全停電区間に対して開閉器を遠方操作して他の配電線から負荷融通を行う機能や、ある特定区間の作業による計画停電時に、開閉器を遠方操作して負荷側区間を他の配電線からの電力供給に切り替える機能等を用いて、上述の系統切替手順を作成可能である。
なお、このように、事故や作業により配電系統の開閉器を切り替える際には、負荷融通計算を実施して、切替え先の配電線の負荷予備力や電圧降下などを考慮して最適な配電線からの負荷融通を行う。
以上のように、第1の実施形態に係る配電系統操作システムでは、電力系統の瞬低を引き起こす原因となる雷の発生情報に基づいて、電源系統上の雷影響範囲を認識し、瞬低の発生が予測される需要家を検索して、事前に需要家へ電力を供給するための経路を切替える。これにより、瞬低による需要家への影響を事前に防止できる。
すなわち、本実施形態に係る配電系統操作システムによれば、雷によって発生する電力系統の瞬低による需要家に対する影響を低減することができる。
(第2の実施形態)
既述の第1の実施形態では、配電系統操作システム1が、給電情報取得手段1001により、ネットワークNを介して、電源系統100、200、300の充停電や開閉器の状態等の給電情報を取得する場合について説明した。
この第2の実施形態では、配電系統操作システム1が、給電情報設定手段1011により電源系統100、200、300の充停電や開閉器の状態等の給電情報に関するデータを予め設定する場合について説明する。
なお、以下では、第2の実施形態に係る配電系統操作システム1も、第1の実施形態と同様に、図1に示す電力系統1000に適用される。
図6は、本発明の一態様である第2の実施形態に係る配電系統操作システム1の構成の一例を示すブロック図である。なお、図6において図2の符号と同じ符号は第1の実施形態と同様の構成を示す。
図6に示すように、配電系統操作システム1は、給電情報設定手段1011と、雷情報取得手段1002と、電源系統データベース1003と、給電経路検索手段1004と、給電経路データベース1005と、雷影響判定手段1006と、影響需要家検索手段1007と、配電系統データベース1008と、系統切替手順作成手段1009と、遠方監視制御手段1010と、を備える。
給電情報設定手段1011は、給電所(図示せず)等からの電話等の連絡を受け、電源系統100、200、300の充停電や電源系統100、200、300間を接続する開閉器の状態等の給電情報を予め設定するようになっている。
給電経路検索手段1004は、給電情報設定手段1011により予め設定された給電情報に基づいて、電源系統データベース1003から、配電用変電所に対する給電経路を検索し、配電用変電所に対する電源系統の現在の給電経路を取得し給電経路データとして給電経路データベース1005に記憶するようになっている。
なお、第2の実施形態に係る配電系統操作システム1は、第1の実施形態と比較して、給電情報取得手段1001に代えて設けられた給電情報設定手段1011以外は、同様の構成を有する。
以上のように構成された第2の実施形態に係る配電系統操作システム1の動作は、給電情報設定手段1011の動作以外、第1の実施形態と同様である。
すなわち、例えば、該気象情報システム(図示せず)が電源系統の近傍に落雷を観測する。これにより、該気象情報システムから、ネットワークNを介して、雷情報取得手段1002に、雷が発生した事実を知らせる雷発生情報とその雷の発生位置である雷発生位置(例えば、緯度/経度など)が、通知される。
一方、給電情報設定手段1011は、電源系統100、200、300の充停電や開閉器の状態等の給電情報に関するデータを予め設定する。
そして、給電経路検索手段1004は、給電情報設定手段1011により設定した該給電情報と、電源系統データベース1003に記憶されている電源系統データとから、電源系統の現在の給電経路を判定する。そして、給電経路検索手段1004は、この判定結果を、給電経路データベース1005に、記憶する。
以下、第2の実施形態の配電系統操作システム1の雷影響判定手段1006、影響需要家検索手段1007、系統切替手順作成手段1009、遠方監視制御手段1010の動作機能は、第1の実施形態と同様である。
このような配電系統操作システム1の動作により、電力系統の瞬低を引き起こす原因となる雷の発生情報に基づいて、電源系統上の雷影響範囲がわかり、瞬低の発生が予測される需要家が検索でき、事前に需要家へ電力を供給するための経路を切替えることができる。
以上述べたように、この第2の実施形態によれば、電源系統の充停電や開閉器状態等の給電情報に関するデータを設定することにより、電力系統の瞬低を引き起こす原因となる雷の発生情報に基づいて、電源系統上の雷影響範囲がわかり、瞬低の発生が予測される需要家が検索でき、事前に需要家へ電力を供給するための経路を切替えることができる。これにより、瞬低による需要家への影響を事前に防止できる。
すなわち、本実施形態に係る配電系統操作システムによれば、雷によって発生する電力系統の瞬低による需要家に対する影響を低減することができる。
(第3の実施形態)
既述の第1の実施形態では、配電系統操作システム1が、雷影響判定手段1006により、雷情報取得手段1002で取得された雷情報に関するデータと、電源系統データベース1003に記憶されている電源系統の位置情報と、給電経路データベース1005に記憶されている配電用変電所への現在の給電経路と、に基づいて、雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所を判定し、抽出する場合について説明した。
この第3の実施形態では、配電系統操作システム1が、雷影響情報取得手段1012により、ネットワークを介して、雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所に関する情報を取得する場合について説明する。
なお、以下では、第3の実施形態に係る配電系統操作システム1も、第1の実施形態と同様に、図1に示す電力系統1000に適用される。
図7は、本発明の一態様である第3の実施形態に係る配電系統操作システム1の構成の一例を示すブロック図である。なお、図7において図2の符号と同じ符号は第1の実施形態と同様の構成を示す。
図7に示すように、配電系統操作システム1は、雷影響情報取得手段1012と、影響需要家検索手段1007と、配電系統データベース1008と、系統切替手順作成手段1009と、遠方監視制御手段1010と、を備える。
雷影響情報取得手段1012は、該給電システム(図示せず)から、情報連係するネットワークNを介して、雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所に関する情報を取得するようになっている。なお、該給電システムは、例えば、既述の雷情報に関するデータと、電源系統の位置情報と、配電用変電所への現在の給電経路と、に基づいて、雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所を判定する。
また、第1の実施形態と同様に、配電系統データベース1008は、配電用変電所から需要家までの電力供給の配電系統経路、すなわち、配電用変電所10、20、30から電力供給している配電線、その配電線の区間、およびその配電線の区間に接続されている需要家を記憶するようになっている。
影響需要家検索手段1007は、雷影響情報取得手段1012により取得された雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所の情報に基づいて、該配電用変電所から電力供給している需要家を、配電系統データベース1008から検索するようになっている。
第1の実施形態と同様に、系統切替手順作成手段1009は、影響需要家検索手段1007により検索された需要家に対する配電系統経路を切り替える、すなわち開閉器S1〜S15を制御するための系統操作手順を作成するようになっている。
第1の実施形態と同様に、遠方監視制御手段1010は、系統切替手順作成手段1009により作成された系統切替手順に基づいて、開閉器S1〜S15を制御して、該需要家に対する配電系統経路を切替えるようになっている。
なお、第3の実施形態に係る配電系統操作システム1は、第1の実施形態と比較して、給電情報取得手段1001、雷情報取得手段1002、電源系統データベース1003、給電経路検索手段1004、給電経路データベース1005、および雷影響判定手段1006に代えて設けられた雷影響情報所得手段1012以外は、同様の構成を有する。
以上のように構成された第3の実施形態に係る配電系統操作システム1の動作は、雷情報取得手段1012の動作以外、第1の実施形態と同様である。
例えば、該気象情報システム(図示せず)が電源系統の近傍に落雷を観測する。該給電システムは、例えば、該観測により得られた雷情報に関するデータと、電源系統の位置情報と、配電用変電所への現在の給電経路と、に基づいて、雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所を判定する。そして、該給電システムは、当該する「雷影響あり」の配電用変電所を、ネットワークNを介して、雷影響情報取得手段1012に、通知する。
そして、雷影響情報取得手段1012は、該通知を受信すると、影響需要家検索手段1007に、当該する「雷影響あり」の配電用変電所を、通知する。
そして、影響需要家検索手段1007は、配電系統データベース1008を検索し、該配電用変電所から電力供給している配電線を抽出し、且つ該配電線で電力供給される区間を抽出するとともに、該区間に需要家が存在することを系統切替手順作成手段1009に通知する。
以下、第3の実施形態の配電系統操作システム1の系統切替手順作成手段1009、遠方監視制御手段1010の動作機能は、第1の実施形態と同様である。
このような配電系統操作システム1の動作により、電源系統上の雷影響範囲がわかり、瞬低の発生が予測される需要家が検索でき、事前に需要家へ電力を供給するための経路を切替えることができる。
以上述べたように、第3の実施形態によれば、電源系統上の雷影響範囲がわかり、瞬低の発生が予測される需要家が検索でき、事前に需要家へ電力を供給するための経路を切替えることができる。これにより、瞬低による需要家への影響を事前に防止できる。
すなわち、本実施形態に係る配電系統操作システムによれば、雷によって発生する電力系統の瞬低による需要家に対する影響を低減することができる。
(第4の実施形態)
既述の第1の実施形態では、雷影響判定手段1006により、雷情報取得手段1002で取得された雷情報に関するデータと、電源系統データベース1003に記憶されている電源系統の位置情報と、給電経路データベース1005に記憶されている配電用変電所への現在の給電経路と、に基づいて、雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所を判定し、抽出する場合について説明した。
この第4の実施形態では、雷影響情報設定手段により、雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所に関する情報を設定する場合について説明する。
なお、以下では、第4の実施形態に係る配電系統操作システム1も、第1の実施形態と同様に、図1に示す電力系統1000に適用される。
図8は、本発明の一態様である第4の実施形態に係る配電系統操作システム1の構成の一例を示すブロック図である。なお、図8において図2の符号と同じ符号は第1の実施形態と同様の構成を示す。
図8に示すように、配電系統操作システム1は、雷影響情報設定手段1013と、影響需要家検索手段1007と、配電系統データベース1008と、系統切替手順作成手段1009と、遠方監視制御手段1010と、を備える。
雷影響情報設定手段1013は、雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所に関する情報を設定するようになっている。すなわち、雷影響情報設定手段1013は、電源系統の充停電や開閉器状態等の給電情報と雷情報とから人間系により雷の影響を受ける可能性のある電源系統から供給を受けている配電用変電所を設定する。
例えば、電源系統の近傍に落雷が観測されると、その電源系統から電力供給を受けている配電用変電所を、例えば、電力会社の管理者(人間系)が判断する。そして、該管理者が、この雷影響情報設定手段1013により、雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所に関する情報を設定する。
また、第1の実施形態と同様に、配電系統データベース1008は、配電用変電所から需要家までの電力供給の配電系統経路、すなわち、配電用変電所10、20、30から電力供給している配電線、その配電線の区間、およびその配電線の区間に接続されている需要家を記憶するようになっている。
影響需要家検索手段1007は、雷影響情報設定手段1013により設定された雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所の情報に基づいて、該配電用変電所から電力供給している需要家を、配電系統データベース1008から検索するようになっている。
第1の実施形態と同様に、系統切替手順作成手段1009は、影響需要家検索手段1007により検索された需要家に対する配電系統経路を切り替える、すなわち開閉器S1〜S15を制御するための系統操作手順を作成するようになっている。
第1の実施形態と同様に、遠方監視制御手段1010は、系統切替手順作成手段1009により作成された系統切替手順に基づいて、開閉器S1〜S15を制御して、該需要家に対する配電系統経路を切替えるようになっている。
なお、第4の実施形態に係る配電系統操作システム1は、第1の実施形態と比較して、給電情報取得手段1001、雷情報取得手段1002、電源系統データベース1003、給電経路検索手段1004、給電経路データベース1005、および雷影響判定手段1006に代えて設けられた雷影響情報設定手段1013以外は、同様の構成を有する。
以上のように構成された第4の実施形態に係る配電系統操作システム1の動作は、雷影響情報設定手段1013の動作以外、第1の実施形態と同様である。
例えば、電源系統の近傍に落雷が観測されると、その電源系統から電力供給を受けている配電用変電所を、例えば、電力会社の管理者(人間系)が判断する。そして、該管理者が、この雷影響情報設定手段1013により、雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所に関する情報を設定する。
そして、雷影響情報設定手段1013は、影響需要家検索手段1007に、当該する「雷影響あり」の配電用変電所を、通知する。
そして、影響需要家検索手段1007は、配電系統データベース1008を検索し、該配電用変電所から電力供給している配電線を抽出し、且つ該配電線で電力供給される区間を抽出するとともに、該区間に重要需要家が存在することを系統切替手順作成手段1009に通知する。
以下、第4の実施形態の配電系統操作システム1の系統切替手順作成手段1009、遠方監視制御手段1010の動作機能は、第1の実施形態と同様である。
このような配電系統操作システム1の動作により、電源系統上の雷影響範囲がわかり、瞬低の発生が予測される需要家が検索でき、事前に需要家へ電力を供給するための経路を切替えることができる。
以上述べたように、この第4の実施形態によれば、電源系統の給電経路と雷の発生情報とから人間系により瞬低の可能性を予測し、雷影響情報を設定する。これにより、瞬低の発生が予測される需要家が検索でき、事前に需要家へ電力を供給するための経路を切替えることができる。これにより、瞬低による需要家への影響を事前に防止できる。
すなわち、本実施形態に係る配電系統操作システムによれば、雷によって発生する電力系統の瞬低による需要家に対する影響を低減することができる。
(第5の実施形態)
既述の第1の実施形態では、影響需要家検索手段1007が、雷影響判定手段1006により雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けていると判定された配電用変電所から電力供給している需要家を、配電系統データベース1008から検索する する場合について説明した。
この第5の実施形態では、影響区間検索手段が、雷影響判定手段により雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けていると判定された配電用変電所から電力供給している配電線の区間を、配電系統データベースから検索する場合について説明する。
なお、以下では、第5の実施形態に係る配電系統操作システム1も、第1の実施形態と同様に、図1に示す電力系統1000に適用される。
図9は、本発明の一態様である第5の実施形態に係る配電系統操作システム1の構成の一例を示すブロック図である。なお、図9において図2の符号と同じ符号は第1の実施形態と同様の構成を示す。
図9に示すように、配電系統操作システム1は、給電情報取得手段1001と、雷情報取得手段1002と、電源系統データベース1003と、給電経路検索手段1004と、給電経路データベース1005と、雷影響判定手段1006と、影響区間検索手段1014と、配電系統データベース1008と、系統切替手順作成手段1009と、遠方監視制御手段1010と、を備える。
なお、第5の実施形態に係る配電系統操作システム1は、第1の実施形態と比較して、影響需要家検索手段1007に代えて設けられた影響区間検索手段1014以外は、同様の構成を有する。
影響区間検索手段1014は、雷影響判定手段1006により雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けていると判定された配電用変電所から電力供給している配電線の区間を、配電系統データベース1008から検索するようになっている。
系統切替手順作成手段1009は、影響区間検索手段1014により検索された配電線の区間に対する配電系統経路を、雷の影響を受ける可能性が無い電源系統から電力供給を受けている配電用変電所から該配電線の区間までの他の配電系統経路に切り替える、すなわち開閉器S1〜S15を制御するための系統操作手順を作成するようになっている。
遠方監視制御手段1010は、系統切替手順作成手段1009により作成された系統切替手順に基づいて、開閉器S1〜S15を制御して、該配電線の区間に対する該配電系統経路を、雷の影響を受ける可能性が無い電源系統から電力供給を受けている配電用変電所から該配電線の区間までの他の配電系統経路に切替えるようになっている。
以上のように構成された第5の実施形態に係る配電系統操作システム1の動作は、影響区間検索手段1014に関連する動作以外、第1の実施形態と同様である。
すなわち、図1に示す電力系統1000において、例えば、通常の状態から、開閉器SW1、SW2が「入」状態、SW3が「切」状態に切り替えられた場合を考える。この場合、これらの開閉器SW1〜SW3の状態が給電情報に関するデータとして給電情報取得手段1001により取得される。そして、給電経路検索手段1004は、給電情報に関するデータと電源系統データベース1003に記憶されている電源系統データとに基づいて、 現在の給電経路を判定する。
そして、この場合には、図4に示すように、配電用変電所20への給電経路が、発電所101−送電線100a−電気所102−送電線100d−電気所203−送電線200c−配電用変電所20の経路に変更されるのに対応して、給電経路検索手段1004が給電経路データベース1005に記憶されている給電経路テーブルの内容を更新する。
一方、雷情報取得手段1002は、雷発生情報と雷発生位置(例えば、緯度/経度)を受信すると、その内容を雷影響判定手段1006に通知する。
そして、雷影響判定手段1006は、雷発生位置(例えば、緯度/経度)と電源系統データベース1003に記憶されている該電源系統データ(電源設備の発電所、電気所、送電線設備の位置(例えば、緯度/経度))とを比較する。
ここで、既述の図5に示すように雷が発生した場合、雷影響判定手段1006は、配電用変電所10に対して「雷影響あり」と判断して、該給電経路テーブルの雷影響フラグに「1」をセットするとともに、影響区間検索手段1014に通知する。
そして、影響区間検索手段1014は、配電系統データベース1008を検索し、配電用変電所10から電力供給している配電線11、12を抽出し、且つ配電線11、12で電力供給される区間K1、K2、K4を抽出し、系統切替手順作成手段1009に通知する。
そして、系統切替手順作成手段1009は、区間K1、K2、K4に、他の配電線から電力供給する系統を切り替える(すなわち、雷の影響を受ける可能性が無い電源系統から電力供給を受けている配電用変電所から区間K1、K2、K4までの配電系統経路に切り替える)ための系統切替手順を作成する。
例えば、図1に示す電力系統1000おいて、区間K1は、配電用変電所10に接続された配電線12に、開閉器S3を介して連係されており、且つ配電用変電所30に接続された配電線31に、開閉器S4を介して連係されている。
さらに、図1に示す電力系統1000おいて、区間K2、K4は、配電用変電所10に接続された配電線11に、開閉器S3を介して連係されており、配電用変電所20に接続された配電線21に、開閉器S8を介して連係されており、配電用変電所30に接続された配電線31に、開閉器S7を介して連係されている。
ここで、既述の図3の給電経路テーブルを参照すると、配電用変電所20および配電用変電所30に対しては、雷影響フラグに「1」がセットされていない。したがって、系統切替手順作成手段1009は、配電用変電所20、30からの電力供給には瞬低の影響は無いと判断し、例えば、開閉器S4、S8を「入」状態、開閉器S1、S2を「切」状態とする系統切替手順を作成し、この系統切替手順を遠方監視制御手段1010に通知する。
遠方監視制御手段1010は、系統切替手順作成手段1009から系統切替手順を受けると、この系統切替手順の内容に基づいて、通信手段L1を介して、開閉器S4、S8を「入」状態、開閉器S1、S2を「切」状態に、操作する。
これにより、雷の影響を受ける可能性が有る電源系統100から電力供給を受けている配電用変電所10から電力供給している配電線11、12の区間K1、K2、K4は、雷による瞬低を受ける可能性の無い電源系統200、300から電力供給を受けている配電用変電所20、30から電力供給されることになる。
以上述べたように、第5の実施形態によれば、電力系統の瞬低を引き起こす原因となる雷の発生情報に基づいて、電源系統上の雷影響範囲がわかり、瞬低の発生が予測される配電線の区間が検索でき、事前に配電線の区間へ電力を供給するための経路を切替えることができる。これにより、瞬低による需要家への影響を事前に防止することができる。
すなわち、本実施形態に係る配電系統操作システムによれば、雷によって発生する電力系統の瞬低による需要家に対する影響を低減することができる。
1、1A 配電系統操作システム
10、20、30 配電用変電所
10a、20a、30a 変圧器
10b、20b、30b 母線
11、12、21、31、40、50 配電線
100、200、300 電源系統
100a〜100d、200a〜200d、300a〜300c 送電線
101、201、301 発電所
102、103、202、203、302、303 電気所
1000、1000A 電力系統
1001 給電情報取得手段
1002 雷情報取得手段
1003 電源系統データベース
1004 給電経路検索手段
1005 給電経路データベース
1006 雷影響判定手段
1007 影響需要家検索手段
1008 配電系統データベース
1009 系統切替手順作成手段
1010 遠方監視制御手段
1011 給電情報設定手段
1012 雷影響情報取得手段
1013 雷影響設定手段
1014 影響区間検索手段
J10 重要需要家
K1〜K8 区間
L1、L2 通信手段
N ネットワーク
S1〜S15、SW1〜SW6、SW10、SW11、SW20、SW30 開閉器

Claims (7)

  1. 配電系統を監視制御する配電系統操作システムであって、
    発電所、電気所、送電線を含む複数の電源系統の充停電や前記電源系統間を接続するための開閉器の状態を含む給電情報を、ネットワークを介して取得する給電情報取得手段と、
    雷に関する雷情報を、ネットワークを介して取得する雷情報取得手段と、
    前記電源系統の設備および前記電源系統の設備の位置を含む電源系統データを記憶する電源系統データベースと、
    複数の配電用変電所に対する前記電源系統の給電経路を記憶する給電経路データベースと、
    前記給電情報に基づいて、前記電源系統データベースから前記配電用変電所に対する給電経路を検索し、配電用変電所に対する前記電源系統の現在の給電経路を前記給電経路データベースに記憶する給電経路検索手段と、
    前記雷情報取得手段で取得された雷位置情報、前記電源系統データベースに記憶されている電源系統の位置、および、前記給電経路データベースに記憶されている配電用変電所に対する前記電源系統の現在の給電経路から、雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所を判定する雷影響判定手段と、
    前記配電用変電所から需要家までの電力供給の配電系統経路を記憶する配電系統データベースと、
    前記雷影響判定手段により雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けていると判定された前記配電用変電所から電力供給している需要家を、前記配電系統データベースから検索する影響需要家検索手段と、
    前記影響需要家検索手段により検索された前記需要家に対する配電系統経路を切替える系統操作手順を作成する系統切替手順作成手段と、
    前記系統切替手順に基づいて、前記配電系統経路を切替える遠方監視制御手段と、を備える
    ことを特徴とする配電系統操作システム。
  2. 配電系統を監視制御する配電系統操作システムであって、
    発電所、電気所、送電線を含む複数の電源系統の充停電や前記電源系統間を接続するための開閉器の状態を含む給電情報を設定する給電情報設定手段と、
    雷に関する雷情報を、ネットワークを介して取得する雷情報取得手段と、
    前記電源系統の設備および前記電源系統の設備の位置を含む電源系統データを記憶する電源系統データベースと、
    配電用変電所に対する前記電源系統の給電経路を記憶する給電経路データベースと、
    前記給電情報に基づいて、前記電源系統データベースから前記配電用変電所に対する給電経路を検索し、配電用変電所に対する前記電源系統の現在の給電経路を前記給電経路データベースに記憶する給電経路検索手段と、
    前記雷情報取得手段で取得された雷位置情報、前記電源系統データベースに記憶されている電源系統の位置、および、前記給電経路データベースに記憶されている配電用変電所に対する前記電源系統の現在の給電経路から、雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所を判定する雷影響判定手段と、
    前記配電用変電所から需要家までの電力供給の配電系統経路を記憶する配電系統データベースと、
    前記雷影響判定手段により雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けていると判定された前記配電用変電所から電力供給している需要家を、前記配電系統データベースから検索する影響需要家検索手段と、
    前記影響需要家検索手段により検索された前記需要家に対する配電系統経路を切替える系統操作手順を作成する系統切替手順作成手段と、
    前記系統切替手順に基づいて、前記配電系統経路を切替える遠方監視制御手段と、を備える
    ことを特徴とする配電系統操作システム。
  3. 雷の影響を受ける可能性が有る発電所、電気所、送電線を含む電源系統から電力供給を受けている配電用変電所に関する情報を、ネットワークを介して取得する雷影響情報取得手段と、
    前記配電用変電所から需要家までの電力供給の配電系統経路を記憶する配電系統データベースと、
    前記雷影響情報取得手段により取得された雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所に関する前記情報に基づいて、前記配電用変電所から電力供給している需要家を、前記配電系統データベースから検索する影響需要家検索手段と、
    前記影響需要家検索手段により検索された前記需要家に対する配電系統経路を切替える系統操作手順を作成する系統切替手順作成手段と、
    前記系統切替手順に基づいて、前記配電系統経路を切替える遠方監視制御手段と、を備える
    ことを特徴とする配電系統操作システム。
  4. 配電系統を監視制御する配電系統操作システムであって、
    雷の影響を受ける可能性が有る発電所、電気所、送電線を含む電源系統から電力供給を受けている配電用変電所に関する情報を設定する雷影響設定手段と、
    前記配電用変電所から需要家までの電力供給の配電系統経路を記憶する配電系統データベースと、
    前記雷影響設定手段により雷の影響を受ける可能性が有る前記電源系統から電力供給を受けていると設定された前記配電用変電所から電力供給している需要家を、前記配電系統データベースから検索する影響需要家検索手段と、
    前記影響需要家検索手段により検索された前記需要家に対する配電系統経路を切替える系統操作手順を作成する系統切替手順作成手段と、
    前記系統切替手順に基づいて、前記配電系統経路を切替える遠方監視制御手段と、を備える
    ことを特徴とする配電系統操作システム。
  5. 配電系統を監視制御する配電系統操作システムであって、
    発電所、電気所、送電線を含む複数の電源系統の充停電や前記電源系統間を接続するための開閉器の状態を含む給電情報を、ネットワークを介して取得する給電情報取得手段と、
    雷に関する雷情報を、ネットワークを介して取得する雷情報取得手段と、
    前記電源系統の設備および前記電源系統の設備の位置を含む電源系統データを記憶する電源系統データベースと、
    配電用変電所に対する前記電源系統の給電経路を記憶する給電経路データベースと、
    前記給電情報に基づいて、前記電源系統データベースから前記配電用変電所に対する給電経路を検索し、配電用変電所に対する前記電源系統の現在の給電経路を前記給電経路データベースに記憶する給電経路検索手段と、
    前記雷情報取得手段で取得された雷位置情報、前記電源系統データベースに記憶されている電源系統の位置、および、前記給電経路データベースに記憶されている配電用変電所に対する前記電源系統の現在の給電経路から、雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けている配電用変電所を判定する雷影響判定手段と、
    前記配電用変電所から配電線までの区間の電力供給の配電系統経路を記憶する配電系統データベースと、
    前記雷影響判定手段により雷の影響を受ける可能性が有る電源系統から電力供給を受けていると判定された前記配電用変電所から電力供給している配電線の区間を、前記配電系統データベースから検索する影響区間検索手段と、
    前記影響需要家検索手段により検索された前記配電線の区間に対する配電系統経路を切替える系統操作手順を作成する系統切替手順作成手段と、
    前記系統切替手順に基づいて、前記配電系統経路を切替える遠方監視制御手段と、を備える
    ことを特徴とする配電系統操作システム。
  6. 前記系統切替手順作成手段は、前記影響需要家検索手段により検索された前記需要家に対する配電系統経路を、雷の影響を受ける可能性が無い電源系統から電力供給を受けている配電用変電所から前記需要家までの他の配電系統経路に切替える系統操作手順を作成する
    ことを特徴とする請求項1ないし4に記載の配電系統操作システム。
  7. 前記系統切替手順作成手段は、前記影響区間検索手段により検索された前記配電線の区間に対する配電系統経路を、雷の影響を受ける可能性が無い電源系統から電力供給を受けている配電用変電所から前記配電線の区間までの他の配電系統経路に切替える系統操作手順を作成する
    ことを特徴とする請求項5に記載の配電系統操作システム。
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