JP2011019297A - 設置物保護具 - Google Patents

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徹 加川
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Abstract

【課題】設置物を歩行者等の接触等から保護することができる設置物保護具を提供すること。
【解決手段】設置物保護具20は、路上機器10を囲んで保護する保護部21と、この保護部21をハンドホール5の基台部5bに固定する固定部30と、を備える。保護部21は、直方体状の枠体21aと防護ネット40とから構成されている。枠体21aは、下部フレーム22と、縦フレーム23と、横フレーム24と、補強フレーム24aと、角部連結部材25と、補強フレーム連結部材26と、を有する。固定部30は、第1ねじ棒31と、第1当接部35と、第2ねじ棒32と、第2当接部36と、ナット部33と、を有する。ナット部33が所定方向に回されることにより、第2当接部36が基台部5bに押圧される。
【選択図】図1

Description

本発明は、路上機器等の設置物を保護する設置物保護具に関する。
近年、電力や通信用の配電線路の地中化が普及している。これに伴い、従来、電柱に設置されていた変圧器や開閉器、分岐装置等の電気機器を収容箱に収容し、該収容箱を歩道等に設置して構成される路上機器が普及している。
路上機器は、ハンドホールと呼ばれるコンクリート製容器の基台部に支持されている。ハンドホールには、電力や通信用のケーブルが収納され、該ケーブルは路上機器の底部から該路上機器内に導入され、電気機器と電気的に接続される。
ところで、このような路上機器の補修の一例として、該路上機器の収容箱を塗装する場合がある。路上機器の塗装を行った場合、塗装が乾くまで歩行者等に塗料が付着しないようにすると共に、塗装面を保護する必要がある。
路上機器の一部分の塗装であれば、ドライヤー等で温風を塗装面に吹き付けることにより早期に乾燥させることも可能である。
しかし、全面塗装の場合には乾燥面積が広く、ドライヤー等による乾燥では効率が悪いため、自然乾燥させているのが通常である。
このような自然乾燥の場合、いわゆるセーフティコーンやコーンバー等で路上機器の周囲を区画し、歩行者等が該路上機器に近づけないようにすると共に、張紙等で「塗料乾燥中」等の注意書きを表示し注意喚起をしたうえで、一定時間放置することが多かった。
歩行者等に上記注意喚起を促すために、複数の点灯体を備え、視認性の向上を図ったセーフティコーンが提供されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の技術によれば、複数の点灯体を備えるので、点灯体を有しない従来のセーフティコーンに比べて、歩行者等に上記注意喚起を促すことができる。
このようなセーフティーコーンは、板厚の薄い中空円錐状の樹脂成形品として構成されており、歩道等に単に載置されていることが多い。
特開2005−68672号公報
しかし、セーフティーコーンは、肉厚の薄い中空円錐状の樹脂成形品であるため、比較的軽量に形成されていることが多い。
そのため、歩行者等の接触や強風等により、セーフティーコーンが当初の位置から移動すると、歩行者等が路上機器に接触し易い状況が生じてしまい、路上機器を十分に保護できないという問題点がある。
前述の問題点は、路上機器以外の設置物(例えば、電柱等)においても同様に発生する場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、設置物を歩行者等の接触等から保護することができる設置物保護具を提供することを目的とする。
(1) 本発明は、地上に設置される設置物を保護する設置物保護具であって、前記設置物を保護する保護部と、前記設置物又は該設置物を支持する基台部に前記保護部を固定する固定部と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)の発明においては、前記保護部は、前記設置物を囲んで配置される下部フレームを有し、前記固定部は、前記設置物又は前記基台部に当接可能に形成された当接部と、該当接部を該設置物又は該基台部に押圧する押圧手段と、を有すると共に、前記下部フレームの対向箇所に少なくとも一対設けられることが好ましい。
(3) (2)に記載の発明においては、前記保護部は、前記設置物を囲んで矩形状に配置される前記下部フレームの四隅にそれぞれ設けられる縦フレームと、隣接する該縦フレームを連結する横フレームと、を更に有し、前記下部フレーム、前記縦フレーム及び前記横フレームは、長さを調節可能に構成されていることが好ましい。
(4) (1)から(3)のいずれか一つに記載の発明においては、前記保護部は、網状に形成された防護ネットを有することが好ましい。
(5) (1)から(4)のいずれか一つに記載の発明においては、前記保護部は、前記設置物の近傍に設けられている係止対象物に該保護部を係止する係止部を有し、前記係止対象物は、車道と歩道との境界に形成されている段差部、前記基台部を有するハンドホールに開口された開口部を開閉する蓋部材、該ハンドホールに設けられ該蓋部材の固定に用いられる固定部又は該車道を走行する車両から前記設置物を保護する防護柵であることが好ましい。
本発明によれば、設置物を歩行者等の接触等から保護することができる設置物保護具を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る設置物保護具を示す斜視図である。 図3に示すA−A線で切断した断面図である。 図1に示す設置物保護具を示す平面図である。 (a)は、固定部のナット部を示す斜視図、(b)は、固定部を示す側断面図である。 他の形態の固定部を示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係る設置物保護具を示す斜視図である。 図8に示すB−B線で切断した断面図である。 図6に示す設置物保護具を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る設置物保護具を示す斜視図である。 図11に示すC−C線で切断した断面図である。 図9に示す設置物保護具を示す平面図である。 図11に示すD−D線で切断した断面図である。 下部フレームの蓋部材への係止構造を拡大して示す部分断面図である。 本発明の第4実施形態に係る設置物保護具を示す斜視図である。 図16に示すE−E線で切断した断面図である。 図14に示す設置物保護具を示す平面図である。 本発明の第5実施形態に係る設置物保護具を示す斜視図である。 図17に示すF−F線で切断した断面図である。 図17に示す設置物保護具を示す平面図である。 本発明の第6実施形態に係る設置物保護具を示す断面図であり、図21に示すH−H線で切断した断面図である。 図20に示すI−I線で切断した断面図である。 下部フレーム及び縦フレームと角部連結部材との他の形態の連結構造を示す側面図である。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る設置物保護具を示す斜視図である。図2は、図3に示すA−A線で切断した断面図である。
<路上機器及びハンドホールの説明>
先ず、本発明の一実施形態である設置物保護具20の保護対象である路上機器10について、図1及び図2を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、路上機器10は、変圧器や開閉器、分岐装置等の電気機器(図示せず)を直方体状の収容箱に収容して構成されている。路上機器10は、後述するハンドホール5を介して歩道等に設置される。
次に、ハンドホール5について図2及び図1を参照しながら説明する。
ハンドホール5は、路上機器10に接続するための電力や通信用のケーブル等(図示せず)を収容し、路上機器10を支持するコンクリート製の容器である。図2及び図1に示すように、ハンドホール5は、小開口部6及び大開口部7を有する本体部5aと、この本体部5aから上方に延び路上機器10を支持する基台部5bと、大開口部7を開閉する蓋部材8と、を備える。
本体部5aは、有底箱状に形成され、上部に平面視矩形状の小開口部6及び大開口部7を有している。
基台部5bは、本体部5aにおける小開口部6の周縁部から上方に延び、路上機器10を支持可能に構成されている。この基台部5bは、本体部5aを地中に埋設した際に地面Gから突出するように構成されている。
なお、本体部5a内に収容されたケーブル等(図示せず)は、小開口部6に通され、基台部5bに設置された路上機器10の底部から内部に導入されて電気機器と接続される。
蓋部材8は、矩形状の板部材であり、大開口部7を塞ぐように本体部5aに設置される。蓋部材8の上面は、地面Gと面一となっている。蓋部材8を開けることにより、本体部5a内に収容されたケーブル等のメンテナンスが可能となる。
<設置物保護具の説明>
次に、設置物保護具20について図1から図3を参照しながら説明する。ここで、図3は、図1に示す設置物保護具20を示す平面図である。
図1から図3に示すように、設置物保護具20は、路上機器10を囲んで保護する保護部21と、この保護部21をハンドホール5の基台部5bに固定する固定部30と、を備える。
<保護部の説明>
保護部21は、直方体状の枠体21aと防護ネット40とから構成されている。枠体21aは、下部フレーム22と、縦フレーム23と、横フレーム24と、補強フレーム24aと、角部連結部材25と、補強フレーム連結部材26と、を有する。
図1及び図2に示すように、下部フレーム22は、例えば、断面が矩形状のパイプ部材(以下、角パイプ部材という)で構成され、路上機器10を囲んで地面Gの上(地上)に平面視矩形状に配置される。下部フレーム22は、矩形の長辺をなす一対の下部フレーム22Aと、矩形の短辺をなす一対の下部フレーム22Bとからなる。
下部フレーム22Aは、路上機器10を平面視した場合の該路上機器10の長辺よりも長く形成され、該路上機器10の長辺に対して平行に配置される。下部フレーム22Bは、路上機器10を平面視した場合の該路上機器10の短辺よりも長く形成され、該路上機器10の短辺に対して平行に配置される。
下部フレーム22Aの両端部と下部フレーム22Bの両端部には、後述する角部連結部材25と連結するためのボルト27を挿通する貫通穴(図示せず)が設けられている。
下部フレーム22は、例えば、アルミニウム合金等の軽量な金属材料で形成されていることが好ましい。
図1及び図2に示すように、角部連結部材25は、互いに直交する3方向に向けて矩形状の開口部を有する部材であり、該開口部に下部フレーム22Aの端部、下部フレーム22Bの端部及び縦フレーム23の端部を挿入可能に構成されている。
また、角部連結部材25には、ボルト27を挿通する貫通穴(図示せず)が複数設けられている。これらの貫通穴は、下部フレーム22及び縦フレーム23が角部連結部材25の開口部に挿入された際に、下部フレーム22の端部及び縦フレーム23の端部に設けられた貫通穴(図示せず)と対応する位置に設けられている。上記貫通穴に挿通されたボルト27には、ナット28が螺合され締結される。
角部連結部材25は、例えば、アルミニウム合金等の軽量な金属材料で形成されていることが好ましい。
図1及び図2に示すように、縦フレーム23は、例えば、下部フレーム22と同一の断面を有する角パイプ部材である。縦フレーム23は、下部フレーム22の四隅に上記角部連結部材25を介してそれぞれ起立した状態で連結される。縦フレーム23の高さは、路上機器10の高さよりも大きくなっている。また、縦フレーム23の両端部及び高さ方向における複数箇所には、ボルト27を挿通する貫通穴(図示せず)が設けられている。
縦フレーム23は、例えば、アルミニウム合金等の軽量な金属材料で形成されていることが好ましい。
図1から図3に示すように、横フレーム24は、隣接する縦フレーム23の上端部同士を連結する角パイプ部材であり、上記角部連結部材25を介して縦フレーム23と連結される。横フレーム24は、下部フレーム22と同様に形成されているので、詳細な説明を省略する。
補強フレーム24aは、縦フレーム23の高さ方向において下部フレーム22と横フレーム24との間に配置され、隣接する縦フレーム23同士を連結して補強する。補強フレーム24aは、後述する補強フレーム連結部材26を介して縦フレーム23と連結される。補強フレーム24aは、下部フレーム22と同様に形成されているので、詳細な説明を省略する。
図1及び図2に示すように、補強フレーム連結部材26は、縦フレーム23と補強フレーム24aとを連結する。補強フレーム連結部材26は、4方向に向けて開口部を有する部材である。この4つの開口部は互いに連通している。この4つの開口部のうち2つの開口部は、上下に連通しており、縦フレーム23を挿通できるように構成されている。他の2つの開口部は、補強フレーム24aの端部を挿入できるように構成されている。
これらの開口部に挿入された縦フレーム23と補強フレーム24aとは、互いに直角をなしている。また、これらの開口部に挿入された補強フレーム24a同士も互いに直角をなしている。
また、補強フレーム連結部材26には、ボルト27を挿通する貫通穴(図示せず)が複数設けられている。これらの貫通穴は、縦フレーム23及び補強フレーム24aが補強フレーム連結部材26に挿入された際に、縦フレーム23及び補強フレーム24aに設けられた各貫通穴(図示せず)と対応する位置に設けられている。上記貫通穴に挿通されたボルト27には、ナット28が螺合される。
補強フレーム連結部材26は、例えば、アルミニウム合金等の軽量な金属材料で形成されていることが好ましい。
以上のように構成された下部フレーム22、縦フレーム23、横フレーム24及び補強フレーム24aは、予め複数種類の長さのものが用意されている。
<固定部の説明>
次に、固定部30について図1から図4を参照しながら説明する。ここで、図4(a)は、固定部30のナット部33を示す斜視図、図4(b)は、固定部30を示す側断面図である。
図1から図4に示すように、固定部30は、第1ねじ棒31と、第1当接部35と、第2ねじ棒32と、第2当接部36と、ナット部33と、を有する。
第1ねじ棒31は、例えば、右ねじとして形成された雄ねじ部31aを有する。第2ねじ棒32は、例えば、左ねじとして形成された雄ねじ部32aを有する。
ナット部33は、第1ねじ棒31の雄ねじ部31a及び第2ねじ棒32の雄ねじ部32aに螺合する六角ナットとして形成され、その軸心には貫通穴34が設けられている。この貫通穴34の内面であって軸方向における半分(図4(b)では左半分)には、右ねじとしての雌ねじ部34aが形成され、他の半分(図4(b)では右半分)には、左ねじとしての雌ねじ部34bが形成されている。
第1当接部35は、下部フレーム22の内側面に当接可能な板状に形成され、第1ねじ棒31の一端に連結されている。第2当接部36は、基台部5bに当接可能な板状に形成され、第2ねじ棒32の一端に連結されている。
以上のように構成された固定部30は、図1から図3に示すように、下部フレーム22Aと基台部5bとの間及び下部フレーム22Bと基台部5bとの間に配置される。
固定部30は、前述のように、異なる向きの雄ねじ部31a及び32aを有する第1ねじ棒31及び第2ねじ棒32と、これらと螺合するナット部33と、を有する。そのため、ナット部33を一の方向に回すと、第1当接部35及び第2当接部36が互いに離反する方向に移動する。
なお、六角ナットとして形成されたナット部33(図4参照)を押圧手段として用いるものとして説明したが、これに限定されず、例えば、図5に示すようなナット部37を用いてもよい。ここで、図5は、他の形態の固定部30を示す側面図である。
すなわち、固定部30のナット部37は、略矩形枠状に形成され、中央部に窓部38を有し、両端部に六角部39を有する。六角部39は、スパナ等の工具によって挟持される部分である。
ナット部37の両端部には、窓部38に向けて貫通する貫通穴に雌ねじ部37aが設けられている。雌ねじ部37aは、上記雌ねじ部34a(図4(b)参照)に対応するものであり、右ねじとして形成され、第1ねじ棒31の雄ねじ部31aが螺合する。雌ねじ部37bは、上記雌ねじ部34b(図4(b)参照)に対応するものであり、左ねじとして形成され、第2ねじ棒32の雄ねじ部32aが螺合する。
その他の構成は、図4(b)に示した構成と同様であるので、説明を省略する。
また、図1から図3に示すように、保護部21において防護ネット40は、網状に形成され、枠体21aの全体を覆って設けられる。
次に、設置物保護具20の設置方法について図1から図3を参照して説明する。
枠体21aの下部フレーム22、縦フレーム23、横フレーム24及び補強フレーム24aは、前述したように、角部連結部材25及び補強フレーム連結部材26を用いてボルト27及びナット28により連結して組み立てられる。下部フレーム22、縦フレーム23、横フレーム24及び補強フレーム24aは、予め複数種類の長さのものが用意されているので、路上機器10の大きさに応じて適宜の長さのものを使用すればよい。
枠体21aは、別の場所で予め組み立てておいて設置現場に搬入するか、或いは設置現場にて組み立ててもよい。
上述のように組み立てられた枠体21aは、図1から図3に示すように、路上機器10を囲むように地面Gの上に載置され、固定部30を用いることにより基台部5bに固定される。
先ず、固定部30における第1当接部35と第2当接部36との間隔が、下部フレーム22と基台部5bとの間隔よりも狭い状態にしておく。そして、この固定部30を、下部フレーム22Aと基台部5bとの間に例えば合計4つ配置し、下部フレーム22Bと基台部5bとの間に例えば合計2つ配置する。このとき、第1当接部35は、下部フレーム22の内側面に対向し、第2当接部36は、基台部5bに対向している。
次に、固定部30のナット部33を、第1当接部35と第2当接部36との間隔が大きくなる方向に回す。すると、第1当接部35が下部フレーム22の内側面を押圧し、第2当接部36が基台部5bを押圧する。これにより、下部フレーム22が基台部5bに固定され、枠体21a全体が基台部5bに容易かつ迅速に固定される。
次に、上述のように設置された枠体21aの全体を防護ネット40で覆う。枠体21aに対する防護ネット40の固定は、針金や紐等、容易に着脱できる部材で行われることが好ましい。
このようにして、設置物保護具20が基台部5bに固定される。
下部フレーム22の基台部5bに対する固定状態を解除する場合には、固定部30のナット部33を、第1当接部35と第2当接部36との間隔が小さくなる方向に回せばよい。すると、第1当接部35は下部フレーム22を押圧しなくなり、第2当接部36も基台部5bを押圧しなくなるので、下部フレーム22の基台部5bに対する固定状態が容易かつ迅速に解除される。
以上のように、第1実施形態に係る設置物保護具20によれば、以下に示す各効果が奏される。
第1実施形態に係る設置物保護具20においては、路上機器10を覆って保護する保護部21と、ハンドホール5の基台部5bに保護部21を固定する固定部30と、を備える。そのため、保護部21は、固定部30によって基台部5bに強固に固定され、歩行者等の接触や強風等により保護部21に外力が加わっても、保護部21は、固定された位置から移動しにくい。
したがって、路上機器10の補修の一例として路上機器10を全塗装して自然乾燥する場合等においても、設置物保護具20によって路上機器10を歩行者等の接触等から十分に保護することができる。
また、歩道を再舗装工事等する際にも、路上機器10に対して設置物保護具20を設置することによって、作業員や作業道具等との接触から路上機器10を保護することができる。
また、下部フレーム22、縦フレーム23、横フレーム24及び補強フレーム24aは、予め複数種類の長さのものが用意されており、必要に応じて長さを調節可能に構成されている。そのため、路上機器10の大きさに応じた保護部21を組み立てることができ、種々の大きさの路上機器10を保護することができる。
また、保護部21は、防護ネット40によって全体を覆われている。そのため、下部フレーム22、縦フレーム23及び横フレーム24等の間に形成されている隙間空間に防護ネット40が配置されるので、歩行者等の接触等から更に路上機器10を保護することができる。
〔第2実施形態〕
図6は、本発明の第2実施形態に係る設置物保護具を示す斜視図である。図7は、図8に示すB−B線で切断した断面図である。図8は、図6に示す設置物保護具20を示す平面図である。
なお、以下の説明において、既に説明した部材と同一の部材若しくは既に説明した部材に相当する部材には、同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。
図6から図8に示すように、この第2実施形態に係る設置物保護具20は、車道11と歩道12との境界に段差状に形成されている係止対象物としての段差部13を用いて、保護部21を係止するものである。
すなわち、設置物保護具20は、段差部13に保護部21を係止する係止部としての係止板41を、下部フレーム22Aの車道11側の表面に一対(2枚)有する。この下部フレーム22Aは、段差部13と平行となるように歩道12における車道11側に配置される。
これらの係止板41は、例えば、矩形の金属板であり、上記下部フレーム22Aの両端部近傍(角部連結部材25の近傍)にそれぞれ固定され、下部フレーム22Aの底面よりも下方に突出している(図7及び図8参照)。
係止板41は、図8に示すように、上記第1実施形態に係る設置物保護具20が備える固定部30(図3参照)のうち、車道11側に面する基台部5bと下部フレーム22Aとの間に配置される固定部30の代わりをなすこととなる。
その他の構成は、上記第1実施形態に係る設置物保護具20と同様であるので、説明を省略する。
次に、設置物保護具20の設置方法について図6から図8を参照して説明する。枠体21aは、上記第1実施形態で示した方法と同様の方法で組み立てられる。
組み立てられた枠体21aは、図6から図8に示すように、路上機器10を囲むように地面Gの上に載置される。このとき、下部フレーム22Aの係止板41は、段差部13に当接される。これにより、枠体21aの位置決めが容易になる。
また、固定部30は、上記第1実施形態で示した要領で、下部フレーム22Aと基台部5bとの間に、例えば合計2つ配置され、下部フレーム22Bと基台部5bとの間に、例えば合計2つ配置される。
次に、下部フレーム22Aと基台部5bとの間に配置された固定部30のナット部33を、第1当接部35と第2当接部36との間隔が大きくなる方向に回す。すると、第1当接部35が一方の下部フレーム22Aの内側面を押圧し、第2当接部36が基台部5bを押圧する。この押圧に伴い、他方の下部フレーム22Aの係止板41が段差部13を押圧する。
また、下部フレーム22Bと基台部5bとの間に配置された固定部30のナット部33を、第1当接部35と第2当接部36との間隔が大きくなる方向に回す。すると、第1当接部35が下部フレーム22Bの内側面を押圧し、第2当接部36が基台部5bを押圧する。
これにより、下部フレーム22が基台部5bに固定され、枠体21a全体が基台部5bに容易かつ迅速に固定される。
以上のように、第2実施形態に係る設置物保護具20によれば、段差部13に保護部21を係止する係止板41を有する。そのため、保護部21が車道11から歩道12に向かう方向に外力を付与されても、保護部21の該係止板41が段差部13に係止され、保護部21は該方向に移動するのを規制される。
また、保護部21が歩道12から車道11に向かう方向及び段差部13と平行な方向に外力を付与されても、下部フレーム22が固定部30によって基台部5bに対して係止されているので、保護部21は該方向に移動するのを規制される。そのため、保護部21は、上記種々の方向から外力を受けても、路上機器10を保護することができる。
したがって、第2実施形態に係る設置物保護具20によれば、上記第1実施形態の場合と同様の効果を奏するほか、係止板41を有することにより、一部の固定部30の設置が不要となり、設置物保護具20の設置作業を更に容易にすることができる。
なお、上記第2実施形態においては、係止板41を下部フレーム22Aの車道11側の表面に一対(2枚)備えるものとして説明したが、これに限定されず、係止板41を1枚或いは3枚以上備えてもよい。この場合も上記と同様の効果を奏することができる。
〔第3実施形態〕
図9は、本発明の第3実施形態に係る設置物保護具を示す斜視図である。図10は、図11に示すC−C線で切断した断面図である。図11は、図9に示す設置物保護具20を示す平面図である。図12は、図11に示すD−D線で切断した断面図である。図13は、下部フレーム22の蓋部材8への係止構造を拡大して示す部分断面図である。
図9から図11に示すように、この第3実施形態に係る設置物保護具20は、係止対象物としてのハンドホール5の蓋部材8を用いて保護部21を係止するものである。
先ず、蓋部材8について説明する。図9、図10、図12及び図13に示すように、蓋部材8は、上方に開口する凹部8aと、この凹部8a内に水平に設けられたピン8bと、を有する。
凹部8aは、蓋部材8を開閉する際に使用する治具のフック部(図示せず)を入れる空間として形成されている。ピン8bは、該治具のフック部を引っ掛ける部分である。
このような凹部8a及びピン8bは、例えば、蓋部材8の上面に2箇所設けられている(図9参照)。
設置物保護具20は、保護部21を蓋部材8のピン8bに係止する係止部としてのJ型ボルト45及びナット46を備える。
図12及び図13に示すように、J型ボルト45は、全体を略J字状に形成され、基端部にねじ部45aを有し、先端部にフック部45bを有する。ねじ部45aは、ナット46を螺合可能に形成されている。フック部45bは、ピン8bに係合可能に形成されている。また、設置物保護具20の下部フレーム22Aは、J型ボルト45を挿通する貫通穴22aを有する。
J型ボルト45は、フック部45bが下部フレーム22Aの底面から突出するように貫通穴22aに挿通され、かつ、ねじ部45aにナット46を螺合することによって下部フレーム22Aに固定される。
次に、J型ボルト45及びナット46によって保護部21を蓋部材8に係止する方法について説明する。
図12及び図13に示すように、J型ボルト45のフック部45bを蓋部材8のピン8bに引っ掛けた状態で、下部フレーム22Aの貫通穴22aに挿通し、ねじ部45aにナット46を螺合する。ねじ部45aにナット46を螺合し、該ナット46を下部フレーム22Aに対して締め付けていくと、フック部45bがピン8bを引き上げる方向に移動するため、下部フレーム22Aが蓋部材8に対して係止される。
すなわち、J型ボルト45及びナット46は、図11に示すように、上記第1実施形態に係る設置物保護具20が備える固定部30(図3参照)のうち、蓋部材8側に面する基台部5bと下部フレーム22Aとの間に配置される固定部30の代わりをなすこととなる。
その他の構成は、上記第1実施形態に係る設置物保護具20と同様であるので、説明を省略する。
次に、設置物保護具20の設置方法について図9から図13を参照して説明する。枠体21aは、上記第1実施形態で示した方法と同様の方法で組み立てられる。
組み立てられた枠体21aは、図9から図13に示すように、路上機器10を囲むように地面Gの上に載置される。J型ボルト45のフック部45bは、ナット46を締結することにより蓋部材8のピン8bに固定される。
また、固定部30は、上記第1実施形態の場合と同様の要領で、下部フレーム22Aと基台部5bとの間に、例えば合計2つ配置され、下部フレーム22Bと基台部5bとの間に、例えば合計2つ配置される。
次に、下部フレーム22Aと基台部5bとの間に配置された固定部30のナット部33を、第1当接部35と第2当接部36との間隔が大きくなる方向に回す。すると、第1当接部35が下部フレーム22Aの内側面を押圧し、第2当接部36が基台部5bを押圧する。
また、下部フレーム22Bと基台部5bとの間に配置された固定部30のナット部33を、第1当接部35と第2当接部36との間隔が大きくなる方向に回す。すると、第1当接部35が下部フレーム22Bの内側面を押圧し、第2当接部36が基台部5bを押圧する。
これにより、枠体21a全体が、基台部5b及び蓋部材8に容易かつ迅速に固定される。
以上のように、第3実施形態に係る設置物保護具20によれば、保護部21を蓋部材8に係止するJ型ボルト45及びナット46を有する。そのため、J型ボルト45が蓋部材8に係止されることにより、保護部21がいずれの方向から外力を受けても、保護部21は移動しにくくなるので、路上機器10を保護することができる。したがって、上記第1実施形態の場合と同様の効果を奏することができる。
なお、上記第3実施形態においては、J型ボルト45を下部フレーム22Aに2つ備えるものとして説明したが、これに限定されず、J型ボルト45を一つ備えてもよい。この場合も上記と同様の効果を奏することができる。
また、上記第3実施形態においては、蓋部材8のピン8bを用いて下部フレーム22を係止するものとして説明したが、これに限定されない。
例えば、蓋部材8が図示しないボルト等によってハンドホール5に固定されている場合には、該ボルトを用いて下部フレーム22を係止してもよい。この場合も上記と同様の効果を奏することができる。
また、上記第3実施形態においては、固定部30は、下部フレーム22と基台部5bとの間に、例えば合計4つ配置されるものとして説明したが、これに限定されない。すなわち、J型ボルト45及びナット46によって、保護部21を蓋部材8に十分に固定できる場合には、固定部30の設置数を3つ以下に減らしてもよい。
〔第4実施形態〕
図14は、本発明の第4実施形態に係る設置物保護具を示す斜視図である。図15は、図16に示すE−E線で切断した断面図である。図16は、図14に示す設置物保護具20を示す平面図である。
図14から図16に示すように、この第4実施形態に係る設置物保護具20は、係止対象物としての防護柵50を用いて保護部21を係止するものである。
先ず、防護柵50について説明する。図14から図16に示すように、防護柵50は、車道11を走行する車両から路上機器10を保護するものである。防護柵50は、歩道12の地面Gに立てられ、路上機器10よりも車道11側に配置される一対の支柱部51,51と、これらの支柱部51,51を連結するフレーム部52,52と、を有する。支柱部51及びフレーム部52は、例えば、鉄製の丸パイプから形成されている。
設置物保護具20は、保護部21を防護柵50に係止する係止部としての係止金具53を有する。係止金具53は、先端部に係合部53aを有し、基端部にベース部54を有する。
係合部53aは、帯状の金属板を円弧状に湾曲させて支柱部51の外面に係合可能に構成されている。
ベース部54は、矩形状の金属板であり、防護柵50の近傍に配置される下部フレーム22Aの車道11側の外側面に、ボルト55及びナット56によって固定される。
ベース部54には、ボルト55を挿通する貫通穴(図示せず)が設けられている。この貫通穴は、下部フレーム22Aに対する係止金具53の固定位置を調整できるように、長穴として形成されていることが好ましい。
図16に示すように、係止金具53は、保護部21が車道11から歩道12に向かう方向に外力を付与されても、保護部21が該方向に移動するのを規制できるように配置される。すなわち、係止金具53は、上記第1実施形態に係る設置物保護具20が備える固定部30(図3参照)のうち、車道11側に面する基台部5bと下部フレーム22Aとの間に配置される固定部30の代わりをなしている。
その他の構成は、上記第1実施形態に係る設置物保護具20と同様であるので、説明を省略する。
次に、設置物保護具20の設置方法について図14から図16を参照して説明する。枠体21aは、上記第1実施形態で示した方法と同様の方法で組み立てられる。
組み立てられた枠体21aは、図14から図16に示すように、路上機器10を囲むように地面Gの上に載置される。このとき、係止金具53は、係合部53aを防護柵50の支柱部51に係合させて、下部フレーム22Aに固定される。
また、固定部30は、上記第1実施形態の場合と同様の要領で、下部フレーム22Aと基台部5bとの間に、例えば合計2つ配置され、下部フレーム22Bと基台部5bとの間に、例えば合計2つ配置される。
次に、下部フレーム22Aと基台部5bとの間に配置された固定部30のナット部33を、第1当接部35と第2当接部36との間隔が大きくなる方向に回す。すると、第1当接部35が一方の下部フレーム22の内側面を押圧し、第2当接部36が基台部5bを押圧する。このとき、他方の下部フレーム22Aは、係止金具53が防護柵50の支柱部51に係止されているので、移動が規制される。
また、下部フレーム22Bと基台部5bとの間に配置された固定部30のナット部33を、第1当接部35と第2当接部36との間隔が大きくなる方向に回す。すると、第1当接部35が下部フレーム22Bの内側面を押圧し、第2当接部36が基台部5bを押圧する。
これにより、枠体21a全体が、基台部5b及び防護柵50に容易かつ迅速に固定される。
以上のように、第4実施形態に係る設置物保護具20によれば、保護部21を防護柵50に係止する係止金具53を有する。そのため、係止金具53が防護柵50に係止されることにより、保護部21がいずれの方向から外力を受けても、保護部21は移動しにくくなるので、路上機器10を保護することができる。したがって、上記第1実施形態の場合と同様の効果を奏することができる。
なお、上記第4実施形態においては、防護柵50の支柱部51に係止する係止金具53を有するものとして説明したが、これに限定されず、防護柵50のフレーム部52に係止する係止金具を備えてもよい。この場合も上記と同様の効果を奏することができる。
また、防護柵50の形態は、図示例のものに限られず、他の形態を有する防護柵であってもよい。
〔第5実施形態〕
図17は、本発明の第5実施形態に係る設置物保護具20を示す斜視図である。図18は、図17に示すF−F線で切断した断面図である。図19は、図17に示す設置物保護具20を示す平面図である。
図17から図19に示すように、この第5実施形態に係る設置物保護具20は、係止対象物としてのハンドホール5を用いて保護部21を固定(係止)するものである。具体的には、ハンドホール5に設けられ、蓋部材8(図1から図3等を参照)の固定に用いられる固定部としてのねじ穴5d(後述)を用いて保護部21を固定するものである。
保護部21は、図17から図19に示すように、扉部10a,10bを開放した路上機器10を覆うことができると共に、ハンドホール5の大開口部7を覆うことができる大きさに構成されている。
次に、ハンドホール5について説明する。図17から図19に示すように、ハンドホール5の大開口部7の内周縁部には、蓋部材8(図1から図3等を参照)が載置される載置面5cを有する。この載置面5cは、矩形状に形成されている。
載置面5cの四隅には、蓋部材8を載置面5cに固定するボルト(図示せず)を螺合するねじ穴5dが設けられている。これら4つのねじ穴5dのうち、手前側(路上機器10に遠い側)にある2つのねじ穴5dを用いて保護部21が係止される。
設置物保護具20は、保護部21をねじ穴5dに係止する係止部としての係止金具57を有する。係止金具57は、係止片58と、ベース部59と、を有する。
係止片58は、帯状の金属板を略クランク状に折曲させて、その先端部を載置面5cに係合可能に構成されている。係止片58の先端部には、貫通穴(図示せず)が設けられている。この貫通穴には、ボルト58aが挿通され、該ボルト58aの締結によって係止片58がねじ穴5dに固定される。
ベース部59は、矩形状の金属板であり、下部フレーム22Aにボルト59a及びナット59bによって固定される。
ベース部59には、ボルト59aを挿通する貫通穴(図示せず)が設けられている。この貫通穴は、下部フレーム22Aに対する係止金具57の固定位置を調整できるように、長穴として形成されていることが好ましい。
図19に示すように、係止金具57は、保護部21が路上機器10の背面から正面に向かう方向に外力を付与されても、保護部21が該方向に移動するのを規制できるように配置される。すなわち、係止金具57は、上記第1実施形態に係る設置物保護具20が備える固定部30(図3参照)のうち、路上機器10の正面側に配置される固定部30の代わりをなしている。
その他の構成は、上記第1実施形態に係る設置物保護具20と同様であるので、説明を省略する。
次に、設置物保護具20の設置方法について図17から図19を参照して説明する。枠体21aは、上記第1実施形態で示した方法と同様の方法で組み立てられる。
組み立てられた枠体21aは、図17から図19に示すように、扉部10a,10bが開放された路上機器10及び蓋部材8を開放されたハンドホール5を囲むように地面Gの上に載置される。下部フレーム22Aに固定されている係止金具57の先端部は、ボルト58aをねじ穴5dに締結することによってハンドホール5に固定される。
また、固定部30は、上記第1実施形態の場合と同様の要領で、下部フレーム22Aと基台部5bとの間に、例えば合計2つ配置され、下部フレーム22Bと基台部5bとの間に、例えば合計2つ配置される。
次に、下部フレーム22Aと基台部5bとの間に配置された固定部30のナット部33を、第1当接部35と第2当接部36との間隔が大きくなる方向に回す。すると、第1当接部35が一方の下部フレーム22の内側面を押圧し、第2当接部36が基台部5bを押圧する。このとき、他方の下部フレーム22Aは、係止金具57がハンドホール5のねじ穴5dを利用して固定されているので、移動が規制される。
また、下部フレーム22Bと基台部5bとの間に配置された固定部30のナット部33を、第1当接部35と第2当接部36との間隔が大きくなる方向に回す。すると、第1当接部35が下部フレーム22Bの内側面を押圧し、第2当接部36が基台部5bを押圧する。
これにより、枠体21a全体が、基台部5b及びねじ穴5dを利用してハンドホール5に容易かつ迅速に固定される。
以上のように、第5実施形態に係る設置物保護具20によれば、保護部21をハンドホール5のねじ穴5dに固定する係止金具57を更に有する。また、保護部21は、ハンドホール5の蓋部材8(図1から図3等を参照)及び路上機器10の扉部10a,10bを開放した状態であっても、該路上機器10を保護できるように構成されている。そのため、係止金具57がハンドホール5のねじ穴5dを利用して固定されることにより、保護部21がいずれの方向から外力を受けても、保護部21は移動しにくくなるので、扉部10a,10bや蓋部材8が開放された状態の路上機器10を保護することができる。したがって、上記第1実施形態の場合と同様の効果を奏することができるほか、路上機器10やハンドホール5内部のメンテナンス(例えば、ケーブル工事等)中にも路上機器10を保護することができる。
なお、上記第5実施形態においては、蓋部材8の固定に用いられる固定部として、ねじ穴5dを例にして説明したが、これに限定されず、蓋部材8をハンドホール5に固定できれば、例えば、ねじ等の軸部材やその他の固定手段であってもよい。この場合も上記と同様の効果を奏することができる。
〔第6実施形態〕
図20は、本発明の第6実施形態に係る設置物保護具を示す断面図であり、図21に示すF−F線で切断した断面図である。図21は、図20に示すH−H線で切断した断面図である。
図20及び図21に示すように、この第6実施形態に係る設置物保護具70は、設置物としての電柱60を保護するものである。
先ず、電柱60について説明する。図20及び図21に示すように、電柱60は、円柱状に形成され、地上に配置される地上配置部61と、地中に埋設される地中埋設部62と、を有する。設置物保護具70によって保護されるのは、地上配置部61の一部であり、地面Gから通行人等が接触し易い高さまでである。
次に、設置物保護具70について説明する。図20及び図21に示すように、設置物保護具70は、上記地上配置部61の一部を囲んで保護する保護部70Aと、この保護部70Aを地上配置部61における地面Gの近傍部に固定する固定部30と、を備える。
保護部70Aは、図20に示すように、円環状の下部フレーム71と、円環状の上部フレーム72と、下部フレーム71と上部フレーム72とを連結する複数の縦フレーム73と、を有する。
下部フレーム71は、図20及び図21に示すように、例えば、角パイプ部材で構成され、電柱60を中心にして囲み、地面Gの上(地上)に配置される。下部フレーム71は、図21に示すように、円の直径部分において2分割可能に構成されている。すなわち、下部フレーム71は、半円環状の下部フレーム71Aと、半円環状の下部フレーム71Bとからなる。
下部フレーム71Aの直径方向両端部及び下部フレーム71Bの直径方向両端部には、該直径方向に延びる固定片71aがそれぞれ設けられ、ボルト75及びナット76によって接続されるようになっている。
上部フレーム72は、下部フレーム71と同様に構成されているので、説明を省略する。縦フレーム73は、下部フレーム71の上面部と上部フレーム72の底面部とを連結する。縦フレーム73は、例えば、丸パイプ部材で構成されている。
以上のように構成される保護部70Aは、例えば、アルミニウム合金等の軽量な金属材料で形成されていることが好ましい。
固定部30は、上記第1実施形態で説明したものと略同様に構成されているので、説明を省略し、異なる点を説明する。
すなわち、第1当接部35の外面(下部フレーム71の内周面との当接面)は、下部フレーム71の内周面と密着するように、該内周面に合わせて湾曲して形成されている。また、第2当接部36の外面(地上配置部61との当接面)は、地上配置部61と密着するように、該地上配置部61の外周面に合わせて湾曲して形成されている。
次に、設置物保護具70の設置方法について図20及び図21を参照して説明する。
予め直径方向で2分割されている保護部70Aを、図20及び図21に示すように、電柱60を中心にして囲むように地面Gの上に配置する。そして、図21に示すように、保護部70Aの固定片71a同士をボルト75及びナット76によって固定する。
また、図21に示すように、固定部30は、電柱60を中心にし、かつ、中心角が略120度ずつとなるように、下部フレーム71と電柱60との間に3つ配置される。
次に、固定部30のナット部33を一の方向に回す。すると、第1当接部35が下部フレーム71の内周面を押圧し、第2当接部36が電柱60の外周面を押圧する。これにより、保護部70Aが電柱60に容易かつ迅速に固定される。
以上のように、第6実施形態に係る設置物保護具70によれば、電柱60を保護する保護部70Aと、保護部70Aを電柱60に固定する固定部30と、を有する。そのため、保護部70Aは、下部フレーム71の円周方向又は上部フレーム72の円周方向から電柱60に向かって外力を受けても、下部フレーム71が固定部30によって支持されるので、移動が規制される。したがって、保護部70Aは、電柱60を保護することができる。
なお、上記第6実施形態においては、下部フレーム71及び上部フレーム72は、角パイプ部材であるとして説明したが、これに限定されず、断面がコ字形状、L字形状のアングル部材や断面円形状等の丸パイプ部材であってもよい。また、縦フレーム73も丸パイプ部材でなくてもよい。これらの場合も上記と同様の効果を奏することができる。
また、上記第6実施形態においては、第1当接部35を下部フレーム71に当接可能に構成するものとして説明したが、これに限定されず、予め第1当接部35を下部フレーム71に溶接等によって固定しておいてもよい。この場合も上記と同様の効果を奏することができる。
また、上記第6実施形態においては、保護部70Aの周囲に、上記第1実施形態で説明した防護ネット40を設けていないが、このような防護ネットを必要に応じて設けてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、上記第1から第5実施形態においては、下部フレーム22、縦フレーム23、横フレーム24及び補強フレーム24aは、角パイプ部材であるとして説明したが、これに限定されず、断面がコ字形状、L字形状のアングル部材や断面円形状等の丸パイプ部材であってもよい。
また、上記第1から第5実施形態においては、隣接する縦フレーム23同士を連結する横フレームとして、補強フレーム24aを設けるものとして説明したが、該補強フレーム24aは必要に応じて設ければよい。すなわち、保護部21の大きさ等に応じて、補強フレーム24aを設ける本数を適宜増減すればよい。
また、上記第1から第5実施形態においては、第1当接部35を下部フレーム22に当接可能に構成するものとして説明したが、これに限定されず、予め第1当接部35を下部フレーム22に溶接等によって固定しておいてもよい。
また、上記第1から第5実施形態においては、防護ネット40は、枠体21aの全体を覆うように設けられるものとして説明したが、これに限定されず、歩行者等が接触する可能性の低い箇所は覆わなくてもよい。例えば、枠体21aの路上機器10の上面に対応する箇所には、防護ネット40を設けなくてもよい。
また、上記第1から第5実施形態においては、下部フレーム22、縦フレーム23、横フレーム24、補強フレーム24a、角部連結部材25及び補強フレーム連結部材26は、例えば、アルミニウム合金等の軽量な金属材料で形成されていることが好ましいが、その他の金属材料や硬質樹脂等の材料で形成されていてもよい。
また、上記第1から第5実施形態においては、設置物として路上機器10を例にして説明したが、これに限定されず、路上機器10以外の設置物であってもよい。また、歩道12以外の場所に設置される設置物に対しても、本発明を適用可能である。
また、上記第1から第5実施形態においては、下部フレーム22の端部及び縦フレーム23の端部を角部連結部材25の開口部の中に挿入する連結構造を説明したが、これに限定されず、図22に示すように、下部フレーム22の端部及び縦フレーム23の端部の中に角部連結部材25の一部を挿入する連結構造を採用することもできる。ここで、図22は、下部フレーム22及び縦フレーム23と角部連結部材25との他の形態の連結構造を示す側面図である。
図22に示すように、角部連結部材25の基本構造は、上記第1実施形態で説明したものと同様であるが(図1等参照)、角部連結部材25の端部(角パイプ状の端部)の外径寸法が異なっている。すなわち、角部連結部材25の端部は、下部フレーム22の端部及び縦フレーム23の端部の中に挿入可能な寸法に形成されている。また、角部連結部材25は、ボルト27を挿通する貫通穴25aを有する。
下部フレーム22の端部には、ボルト27を挿通する長穴22bが形成され、縦フレーム23の端部には、ボルト27を挿通する長穴23bが形成されている。このような長穴22b,23bを設けることにより、下部フレーム22及び縦フレーム23と角部連結部材25とを連結固定する際に、固定位置を調節し易くすることができる。
また、補強フレーム連結部材26も、縦フレーム23の端部及び補強フレーム24aの端部の中に挿入可能に形成してもよい。
G 地面
5 ハンドホール
5a 本体部
5b 基台部
5d ねじ穴(固定部)
7 大開口部(開口部)
8 蓋部材(係止対象物)
10 路上機器(設置物)
11 車道
12 歩道
13 段差部(係止対象物)
20 設置物保護具
21 保護部
22 下部フレーム
22A 下部フレーム
22B 下部フレーム
23 縦フレーム
24 横フレーム
24a 補強フレーム(横フレーム)
30 固定部
32 第2ねじ棒(押圧手段)
33 ナット部(押圧手段)
36 第2当接部(当接部)
37 ナット部(押圧手段)
40 防護ネット
41 係止板(係止部)
45 J型ボルト(係止部)
46 ナット(係止部)
50 防護柵(係止対象物)
53 係止金具(係止部)
57 係止金具(係止部)
60 電柱(設置物)
70 設置物保護具
70A 保護部

Claims (5)

  1. 地上に設置される設置物を保護する設置物保護具であって、
    前記設置物を保護する保護部と、
    前記設置物又は該設置物を支持する基台部に前記保護部を固定する固定部と、
    を備えることを特徴とする設置物保護具。
  2. 前記保護部は、前記設置物を囲んで配置される下部フレームを有し、
    前記固定部は、前記設置物又は前記基台部に当接可能に形成された当接部と、該当接部を該設置物又は該基台部に押圧する押圧手段と、を有すると共に、前記下部フレームの対向箇所に少なくとも一対設けられることを特徴とする請求項1に記載の設置物保護具。
  3. 前記保護部は、前記設置物を囲んで矩形状に配置される前記下部フレームの四隅にそれぞれ設けられる縦フレームと、隣接する該縦フレームを連結する横フレームと、を更に有し、
    前記下部フレーム、前記縦フレーム及び前記横フレームは、長さを調節可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の設置物保護具。
  4. 前記保護部は、網状に形成された防護ネットを有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の設置物保護具。
  5. 前記保護部は、前記設置物の近傍に設けられている係止対象物に該保護部を係止する係止部を有し、
    前記係止対象物は、車道と歩道との境界に形成されている段差部、前記基台部を有するハンドホールに開口された開口部を開閉する蓋部材、該ハンドホールに設けられ該蓋部材の固定に用いられる固定部又は該車道を走行する車両から前記設置物を保護する防護柵であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の設置物保護具。
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