JP2011017890A - 電子機器の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の電子機器の製造方法では、電子機器の信頼性を向上させることが困難である。
【解決手段】マザー基板81と、素子層53を介してマザー基板81に対向するマザー基板83とを、シール材17と第2シール材99とを介して接合する接合工程と、接合工程の後に、間隙領域93に、マザー基板83からマザー基板81に向けて、シール材17及び第2シール材99をマスクとしてエッチングを施すことによって溝111を形成する溝形成工程と、前記溝形成工程の後に、マザー基板81の反対面81aから、少なくとも溝111に到達するまで、マザー基板81の厚みを薄くする薄化工程と、前記接合工程の前に、マザー基板81の第1面52aにおいて、被保護領域97に、前記エッチングに対する耐性を有する材料で保護膜101を形成する保護膜形成工程と、を含む、ことを特徴とする電子機器の製造方法。
【選択図】図17

Description

本発明は、電子機器の製造方法等に関する。
電子機器の1つである電気光学装置には、画像を表示する表示装置が含まれている。表示装置としては、例えば、液晶ディスプレー、プラズマディスプレー、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレー等が知られている。
例えば、液晶ディスプレーなどの液晶装置では、互いに対向する一対の基板間に液晶が介在した構成を有する液晶パネルが電気光学パネルとして用いられる。また、有機ELディスプレーなどの有機EL装置では、互いに対向する一対の基板間に発光層が介在した構成を有する有機ELパネルが電気光学パネルとして用いられる。
ところで、電子機器の他の例として、半導体装置が挙げられる。半導体装置では、半導体ウエハーから個々の半導体素子(半導体チップ)を分離する方法として、分離するラインに沿ってダイシング加工で溝を形成し、溝とは反対側の面をバックグラインド加工で研削する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この方法によれば、個々の半導体チップの薄型化も図られ得る。
特開平4−307756号公報
前述した電気光学パネルの製造方法に対して、上記特許文献1に記載された方法を適用することが考えられる。
一般的に、電気光学パネルの製造では、マザー基板に複数の電気光学パネルが一連した状態(以下、マザーパネルと呼ぶ)で形成される。マザーパネルから複数の電気光学パネルを個々に分離することによって、個別の電気光学パネルが製造され得る。
マザーパネルから複数の電気光学パネルを個々に分離する方法として、上記特許文献1に記載された方法が適用され得る。これにより、マザーパネルから複数の電気光学パネルを個々に分離することができるとともに、各電気光学パネルの薄型化も図られ得る。
電気光学パネルにおける基板の厚みを薄くすることによって、可撓性に富んだ電気光学パネルを製造することができる場合がある。例えば、基板がガラスなどの脆性材料で構成される場合でも、基板の厚みを薄くすることによって、可撓性に富んだ電気光学パネルを実現し得る。
しかしながら、上記特許文献1に記載された方法では、溝の形成にダイシング加工などの切削加工が採用されている。ダイシング加工で形成された溝の内側の側面は、分離された電気光学パネルにおける基板の側面(縁端面)となる。切削加工や研削加工などの機械加工では、基板の側面に微小なクラックが発生することがある。そして、基板の側面に発生したクラックは、基板へのストレスによって、基板の割れに発展することがある。例えば、電気光学パネルを撓ませたときに、基板が割れてしまう事態が発生し得る。このような事態は、外力によるストレスのみならず、温度変化などによるストレスによっても発生し得る。
このことは、電気光学パネルひいては電子機器の信頼性の向上を阻害する要因の1つとなる。
つまり、従来の電子機器の製造方法では、電子機器の信頼性を向上させることが困難であるという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現され得る。
[適用例1]電子素子を有する第1基板と、前記電子素子を介して前記第1基板に対向する第2基板とを、平面視で前記電子素子に重なる領域である素子領域の外側で前記素子領域を囲むシール領域に設けられたシール材と、前記シール領域の外側で前記シール領域から離間し、且つ前記シール領域を囲む第2シール領域に設けられた第2シール材とを介して接合する接合工程と、前記接合工程の後に、平面視で前記シール領域と前記第2シール領域との間の隙間の領域である間隙領域に、前記第1基板及び前記第2基板のうちの一方の基板から他方の基板に向けて、前記一方の基板を貫いて前記他方の基板の途中まで、前記シール材及び前記第2シール材をマスクとしてエッチングを施すことによって溝を形成する溝形成工程と、前記溝形成工程の後に、前記他方の基板の前記電子素子側とは反対側の面から、少なくとも前記溝に到達するまで、前記他方の基板の厚みを薄くする薄化工程と、前記接合工程の前に、前記第1基板及び前記第2基板の少なくとも一方における前記電子素子側の面において、平面視で、前記間隙領域内で前記第2シール領域から離間した領域である被保護領域に、前記第1基板及び前記第2基板よりも前記エッチングに対する耐性が高い材料で保護膜を形成する保護膜形成工程と、を含む、ことを特徴とする電子機器の製造方法。
この適用例の電子機器の製造方法は、接合工程と、溝形成工程と、薄化工程と、保護膜形成工程と、を含む。
接合工程では、電子素子を有する第1基板と、電子素子を介して第1基板に対向する第2基板と、を接合する。接合工程では、シール領域に設けられたシール材と、第2シール領域に設けられた第2シール材とを介して、第1基板と第2基板とを接合する。シール領域は、平面視で、素子領域の外側で素子領域を囲む領域である。素子領域は、平面視で電子素子に重なる領域である。第2シール領域は、シール領域の外側でシール領域から離間し、且つシール領域を囲む領域である。
接合工程の後に、溝形成工程では、間隙領域に溝を形成する。間隙領域は、平面視でシール領域と第2シール領域との間の隙間の領域である。溝形成工程では、第1基板及び第2基板のうちの一方の基板から他方の基板に向けて、一方の基板を貫いて他方の基板の途中まで、エッチングを施すことによって溝を形成する。このとき、シール材及び第2シール材をマスクとしてエッチングを施す。
溝形成工程の後に、薄化工程では、他方の基板の電子素子側とは反対側の面から、少なくとも溝に到達するまで、他方の基板の厚みを薄くする。
これにより、第1基板と第2基板とを接合した接合体を、シール材による接合状態を維持したまま、溝を境に分断することができる。この方法によれば、溝の内側面をエッチングで形成するので、例えば切削加工や研削加工などの機械加工で溝を形成する場合に比較して、溝の内側面に微小なクラックが発生することを低く抑えやすくすることができる。このため、電子機器における信頼性を向上させやすくすることができる。また、この製造方法では、第1基板及び第2基板のうちの他方の基板の厚みを薄くするので、接合体の薄型化が図られる。
この製造方法は、接合工程の前に、保護膜形成工程を含んでいる。保護膜形成工程では、溝形成工程でのエッチングに対する耐性が第1基板及び第2基板よりも高い材料で、被保護領域に保護膜を形成する。被保護領域は、第1基板及び第2基板の少なくとも一方における電子素子側の面において、平面視で、間隙領域内で第2シール領域から離間した領域である。
これにより、溝形成工程において、エッチングを施すときに、一方の基板における被保護領域の少なくとも一部がエッチングされても、他方の基板の被保護領域がエッチングから保護される。これにより、他方の基板における被保護領域を、平面視で一方の基板よりも突出させることができる。
[適用例2]上記の電子機器の製造方法であって、前記薄化工程では、前記他方の基板にエッチングを施すことによって厚みを薄くする、ことを特徴とする電気機器の製造方法。
この適用例では、薄化工程において、他方の基板にエッチングを施すことによって、他方の基板の厚みを薄くするので、機械加工で薄くする場合に比較して、他方の基板にクラックを発生させにくくすることができる。
[適用例3]上記の電子機器の製造方法であって、前記薄化工程の後に、前記保護膜を前記他方の基板から除去する除去工程を含む、ことを特徴とする電気機器の製造方法。
この適用例では、薄化工程の後に除去工程があるので、他方の基板から保護膜を除去することができる。
[適用例4]上記の電子機器の製造方法であって、前記除去工程では、前記保護膜を前記他方の基板から剥離することによって除去する、ことを特徴とする電気機器の製造方法。
この適用例では、除去工程において、保護膜を剥離するので、他方の基板から保護膜を除去することができる。
[適用例5]上記の電子機器の製造方法であって、前記保護膜を構成する材料は、紫外光の照射及び加熱の少なくとも一方により気体を発生する材料を含んでいる、ことを特徴とする電気機器の製造方法。
この適用例では、保護膜を構成する材料が紫外光の照射及び加熱の少なくとも一方により気体を発生する材料を含んでいるので、紫外光の照射及び加熱の少なくとも一方を実施することによって保護膜を剥離しやすくすることができる。
[適用例6]上記の電子機器の製造方法であって、前記接合工程の前に、前記シール材を前記シール領域に設けるシール工程を有し、前記シール工程、前記保護膜形成工程及び前記接合工程のうちの少なくとも1つの工程において、前記シール材と前記保護膜とを接触させる、ことを特徴とする電気機器の製造方法。
この適用例の製造方法は、接合工程の前にシール工程を有している。シール工程では、シール材をシール領域に設ける。そして、この適用例では、シール工程、保護膜形成工程及び接合工程のうちの少なくとも1つの工程において、シール材と保護膜とを接触させるので、溝形成工程のときには、シール材と保護膜とが接触している。このため、溝形成工程において、エッチングを施すときに、一方の基板における被保護領域がエッチングされても、他方の基板の被保護領域をエッチングから保護しやすい。これにより、他方の基板における被保護領域を、平面視で一方の基板よりも突出させやすくすることができる。
[適用例7]上記の電子機器の製造方法であって、前記溝形成工程の前に、前記一方の基板の前記電子素子側とは反対側の面に、前記溝の形成における前記エッチングに対するレジスト層を形成するレジスト形成工程を含む、ことを特徴とする電気機器の製造方法。
この適用例の製造方法は、溝形成工程の前にレジスト形成工程を含む。レジスト形成工程では、一方の基板の電子素子側とは反対側の面に、溝の形成におけるエッチングに対するレジスト層を形成する。これにより、溝の形成位置を規定しやすくすることができる。
[適用例8]上記の電子機器の製造方法であって、前記レジスト形成工程では、平面視で、少なくとも前記素子領域を覆う第1レジスト層と、前記第1レジスト層から離間し、且つ前記被保護領域に重なる第2レジスト層と、前記第1レジスト層及び前記第2レジスト層から離間し、且つ前記第1レジスト層及び前記第2レジスト層を外側から囲む第3レジスト層と、を形成し、前記第1レジスト層の外縁を、前記シール領域の内縁よりも外側で、且つ前記第2シール領域の内縁よりも内側の範囲内にとどめ、前記第3レジスト層の内縁を、前記第2シール領域の外縁よりも内側で、且つ前記シール領域の外縁よりも外側にとどめる、ことを特徴とする電気機器の製造方法。
この適用例では、レジスト形成工程において、第1レジスト層と、第2レジスト層と、第3レジスト層と、を形成する。第1レジスト層は、平面視で、少なくとも素子領域を覆う。第2レジスト層は、第1レジスト層から離間し、且つ被保護領域に重なる。第3レジスト層は、第1レジスト層及び第2レジスト層から離間し、且つ第1レジスト層及び第2レジスト層を外側から囲む。
レジスト形成工程では、第1レジスト層の外縁を、シール領域の内縁よりも外側で、且つ第2シール領域の内縁よりも内側の範囲内にとどめる。また、レジスト形成工程では、第3レジスト層の内縁を、第2シール領域の外縁よりも内側で、且つシール領域の外縁よりも外側にとどめる。これにより、間隙領域に溝を形成しやすくすることができる。
[適用例9]電子素子を有する第1基板と、前記電子素子を介して前記第1基板に対向する第2基板とを、平面視で前記電子素子に重なる領域である素子領域の外側で前記素子領域を囲むシール領域に設けられたシール材と、前記シール領域の外側で前記シール領域から離間し、且つ前記シール領域を囲む第2シール領域に設けられた第2シール材とを介して接合する接合工程と、前記接合工程の後に、平面視で前記シール領域と前記第2シール領域との間の隙間の領域である間隙領域に、前記第1基板及び前記第2基板のうちの一方の基板から他方の基板にまたがって、前記シール材及び前記第2シール材をマスクとしてエッチングを施すエッチング工程と、を含む、ことを特徴とする電子機器の製造方法。
この適用例の電子機器の製造方法は、接合工程と、エッチング工程と、を含む。
接合工程では、電子素子を有する第1基板と、電子素子を介して第1基板に対向する第2基板と、を接合する。接合工程では、シール領域に設けられたシール材と、第2シール領域に設けられた第2シール材とを介して、第1基板と第2基板とを接合する。シール領域は、平面視で、素子領域の外側で素子領域を囲む領域である。素子領域は、平面視で電子素子に重なる領域である。第2シール領域は、シール領域の外側でシール領域から離間し、且つシール領域を囲む領域である。
接合工程の後に、エッチング工程では、間隙領域にエッチングを施す。間隙領域は、平面視でシール領域と第2シール領域との間の隙間の領域である。エッチング工程では、第1基板及び第2基板のうちの一方の基板から他方の基板にまたがってエッチングを施す。このとき、シール材及び第2シール材をマスクとしてエッチングを施す。
この製造方法では、第2シール材がシール材を囲むので、シール領域と第2シール領域との間の間隙領域に、第1基板及び第2基板のうちの一方の基板から他方の基板に向かってエッチングを施すと、シール材及び第2シール材をエッチングのマスクとして機能させることができる。このため、第1基板及び第2基板のうちの一方の基板から他方の基板にまたがってエッチングを施すことができる。
本実施形態における表示装置を示す斜視図。 図1中のA−A線における断面図。 本実施形態における複数の画素の一部を示す平面図。 本実施形態における表示装置の回路構成を示す図。 図3中のC−C線における断面図。 本実施形態での素子基板の製造工程を説明する図。 本実施形態での素子基板の製造工程を説明する図。 本実施形態での素子基板の製造工程を説明する図。 本実施形態でのマザー基板を示す平面図。 本実施形態でのマザー基板を示す平面図。 図10中のD−D線における断面図。 本実施形態での素子基板の製造工程を説明する図。 本実施形態でのマザーパネルを示す断面図。 本実施形態でのマザー基板の厚みを薄くする工程を説明する断面図。 本実施形態でのマザーパネルの取り扱いを説明する断面図。 本実施形態でのレジスト層を形成する工程を説明する断面図。 本実施形態での溝を形成する工程を説明する断面図。 本実施形態でのマザー基板の厚みを薄くする工程を説明する断面図。 本実施形態での個別パネルを説明する断面図。 本実施形態における表示装置を適用した電子機器の斜視図。
実施形態について、電子機器の1つである有機EL装置を利用した表示装置を例に、図面を参照しながら説明する。
本実施形態における表示装置1は、図1に示すように、素子基板3と、封止基板5と、を有している。素子基板3と封止基板5とは、互いに対向している。
表示装置1では、封止基板5の素子基板3側とは反対側の面である表示面7に、画像などを表示することができる。
ここで、表示装置1には、複数の画素9が設定されている。複数の画素9は、表示領域11内で、図中のX方向及びY方向に配列しており、X方向を行方向とし、Y方向を列方向とするマトリクスMを構成している。X方向及びY方向は、平面視で互いに交差(直交)する方向である。本実施形態では、X方向は、後述する走査線が延在する方向でもある。また、Y方向は、後述する信号線が延在する方向でもある。
表示装置1は、複数の画素9から選択的に表示面7を介して表示装置1の外に光を射出することで、表示面7に画像などを表示する。なお、表示領域11とは、画像が表示され得る領域である。図1では、構成をわかりやすく示すため、画素9が誇張され、且つ画素9の個数が減じられている。
表示装置1において、素子基板3は、図1中のA−A線における断面図である図2に示すように、封止基板5側とは反対側の面である底面13を有している。
素子基板3には、表示面7側すなわち封止基板5側に、後述する有機EL素子などが設けられている。なお、表示装置1において、表示面7と底面13とは、互いに表裏の関係にある。
封止基板5は、素子基板3よりも表示面7側で素子基板3に対向した状態で設けられている。素子基板3と封止基板5とは、接着剤16を介して接合されている。表示装置1では、有機EL素子は、接着剤16によって表示面7側から覆われている。
また、素子基板3と封止基板5との間は、表示装置1の周縁よりも内側で表示領域11を囲むシール材17によって封止されている。つまり、表示装置1では、有機EL素子と接着剤16とが、素子基板3及び封止基板5並びにシール材17によって封止されている。
ここで、表示装置1における複数の画素9は、それぞれ、表示面7から射出する光の色が、図3に示すように、赤系(R)、緑系(G)及び青系(B)のうちの1つに設定されている。つまり、マトリクスMを構成する複数の画素9は、Rの光を射出する画素9Rと、Gの光を射出する画素9Gと、Bの光を射出する画素9Bとを含んでいる。
なお、以下においては、画素9という表記と、画素9R、画素9G及び画素9Bという表記とが、適宜、使いわけられる。
ここで、Rの色は、純粋な赤の色相に限定されず、橙等を含む。Gの色は、純粋な緑の色相に限定されず、青緑や黄緑等を含む。Bの色は、純粋な青の色相に限定されず、青紫や青緑等を含む。他の観点から、Rの色を呈する光は、光の波長のピークが、可視光領域で570nm以上の範囲にある光であると定義され得る。また、Gの色を呈する光は、光の波長のピークが500nm〜565nmの範囲にある光であると定義され得る。Bの色を呈する光は、光の波長のピークが415nm〜495nmの範囲にある光であると定義され得る。
マトリクスMでは、Y方向に沿って一列に並ぶ複数の画素9が、1つの画素列18を構成している。また、X方向に沿って一列に並ぶ複数の画素9が、1つの画素行19を構成している。
1つの画素列18内の各画素9は、光の色がR、G及びBのうちの1つに設定されている。つまり、マトリクスMは、複数の画素9RがY方向に配列した画素列18Rと、複数の画素9GがY方向に配列した画素列18Gと、複数の画素9BがY方向に配列した画素列18Bとを有している。そして、表示装置1では、画素列18R、画素列18G及び画素列18Bが、この順でX方向に沿って反復して並んでいる。
なお、以下においては、画素列18という表記と、画素列18R、画素列18G及び画素列18Bという表記とが、適宜、使いわけられる。
表示装置1は、回路構成を示す図である図4に示すように、画素9ごとに、選択トランジスター31と、駆動トランジスター33と、容量素子35と、有機EL素子37とを有している。有機EL素子37は、画素電極39と、有機層41と、共通電極43とを有している。選択トランジスター31及び駆動トランジスター33は、それぞれ、TFT(Thin Film Transistor)素子で構成されており、スイッチング素子としての機能を有する。
また、表示装置1は、走査線駆動回路45と、信号線駆動回路47と、複数の走査線GTと、複数の信号線SIと、複数の電源線PWとを有している。
複数の走査線GTは、それぞれ走査線駆動回路45につながっており、Y方向に互いに間隔をあけた状態でX方向に延びている。
複数の信号線SIは、それぞれ信号線駆動回路47につながっており、X方向に互いに間隔をあけた状態でY方向に延びている。
複数の電源線PWは、X方向に互いに間隔をあけた状態で、且つ各電源線PWと各信号線SIとがX方向に間隔をあけた状態でY方向に延びている。
各画素9は、各走査線GTと各信号線SIとの交差に対応して設定されている。各走査線GTは、図3に示す各画素行19に対応している。各信号線SI及び各電源線PWは、それぞれ、図3に示す各画素列18に対応している。
図4に示す各選択トランジスター31のゲート電極は、対応する各走査線GTに電気的につながっている。各選択トランジスター31のソース電極は、対応する各信号線SIに電気的につながっている。各選択トランジスター31のドレイン電極は、各駆動トランジスター33のゲート電極及び各容量素子35の一方の電極に電気的につながっている。
容量素子35の他方の電極と、駆動トランジスター33のソース電極は、それぞれ、対応する各電源線PWに電気的につながっている。
各駆動トランジスター33のドレイン電極は、各画素電極39に電気的につながっている。各画素電極39と共通電極43とは、画素電極39を陽極とし、共通電極43を陰極とする一対の電極を構成している。
ここで、共通電極43は、マトリクスMを構成する複数の画素9間にわたって一連した状態で設けられており、複数の画素9間にわたって共通して機能する。
各画素電極39と共通電極43との間に介在する有機層41は、後述する発光層を含んでいる。有機層41では、画素電極39と共通電極43との間に発生する電流によって、発光層が発光する。
選択トランジスター31は、この選択トランジスター31につながる走査線GTに選択信号が供給されるとON状態となる。このとき、この選択トランジスター31につながる信号線SIからデータ信号が供給され、駆動トランジスター33がON状態になる。駆動トランジスター33のゲート電位は、データ信号の電位が容量素子35に一定の期間だけ保持されることによって、一定の期間だけ保持される。これにより、駆動トランジスター33のON状態が一定の期間だけ保持される。なお、各データ信号は、階調表示に応じた電位に生成される。
駆動トランジスター33のON状態が保持されているときに、駆動トランジスター33のゲート電位に応じた電流が、電源線PWから画素電極39と有機層41を経て共通電極43に流れる。そして、有機層41に含まれる発光層が、有機層41を流れる電流量に応じた輝度で発光する。これにより、表示装置1では、階調表示が行われ得る。
表示装置1は、有機層41に含まれる発光層が発光し、発光層からの光が封止基板5を介して表示面7から射出されるトップエミッション型の有機EL装置の1つである。なお、表示装置1では、表示面7側という表現が上側とも表現され、底面13側という表現が下側とも表現される。
ここで、素子基板3及び封止基板5のそれぞれの構成について、詳細を説明する。
素子基板3は、図3中のC−C線における断面図である図5に示すように、基板51と、素子層53と、を有している。素子層53は、駆動素子層55を含んでいる。
なお、図5では、構成をわかりやすく示すため、図4に示す選択トランジスター31、駆動トランジスター33、容量素子35、走査線GT、信号線SI及び電源線PWが省略されている。選択トランジスター31、駆動トランジスター33、容量素子35、走査線GT、信号線SI及び電源線PWは、駆動素子層55に含まれている。
基板51は、表示面7側に向けられた第1面52aと、底面13側に向けられた第2面52bとを有している。基板51の材料としては、例えば、ガラスや石英などの光透過性を有する無機材料が採用され得る。本実施形態では、基板51の材料として、ガラスが採用されている。
駆動素子層55は、基板51の第1面52aに設けられている。
駆動素子層55の表示面7側には、画素電極39が設けられている。画素電極39の材料としては、例えば、銀、白金、アルミニウム、銅などの光反射性を有する金属や、これらを含む合金などが採用され得る。
画素電極39を陽極として機能させる場合には、画素電極39の材料として、銀、白金などの仕事関数が比較的高い材料を用いることが好ましい。また、画素電極39の材料としてITO(Indium Tin Oxide)やインジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide)などを用い、光反射性を有する部材を画素電極39と駆動素子層55との間に設けた構成も採用され得る。本実施形態では、画素電極39の材料としてITOが採用されている。
隣り合う画素電極39同士の間には、各画素9を区画する絶縁膜(第1隔壁)57が領域58にわたって設けられている。絶縁膜57は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、アクリル系の樹脂などの光透過性を有する材料で構成されている。絶縁膜57は、平面視で、表示領域11にわたって格子状に設けられている。このため、表示領域11は、絶縁膜57によって複数の画素9の領域に区画されている。1つの画素9に着目すると、絶縁膜57は、平面視で環状に設けられている。なお、各画素電極39は、絶縁膜57によって囲まれた各画素9の領域に平面視で重なっている。本実施形態では、絶縁膜57の材料として酸化シリコンが採用されている。
絶縁膜57の表示面7側には、各画素9の領域を囲む絶縁膜(第2隔壁)59が設けられている。絶縁膜59は、例えば、カーボンブラックやクロムなどの光吸収性が高い材料を含有するアクリル系の樹脂やポリイミド樹脂などの有機材料で構成されており、平面視で絶縁膜57に沿って格子状に設けられている。1つの画素9に着目すると、絶縁膜59は、平面視で各画素9の領域を囲んでいる。このため、絶縁膜59は、画素9ごとに環状に設けられているとみなされ得る。本実施形態では、絶縁膜59の材料としてアクリル系の樹脂が採用されている。
画素電極39の表示面7側には、絶縁膜59に囲まれた領域内に、有機層41が設けられている。
有機層41は、各画素9に対応して設けられており、正孔注入層61と、正孔輸送層63と、発光層65と、を有している。
正孔注入層61は、有機材料で構成されており、平面視で絶縁膜59によって囲まれた領域内で、画素電極39の表示面7側に設けられている。
正孔注入層61の有機材料としては、3,4−ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)等のポリチオフェン誘導体と、ポリスチレンスルホン酸(PSS)等との混合物が採用され得る。正孔注入層61の有機材料としては、ポリスチレン、ポリピロール、ポリアニリン、ポリアセチレンやこれらの誘導体なども採用され得る。
正孔輸送層63は、有機材料で構成されており、平面視で絶縁膜59によって囲まれた領域内で、正孔注入層61の表示面7側に設けられている。
正孔輸送層63の有機材料としては、例えば、下記化合物1として示されるTFBなどのトリフェニルアミン系ポリマーを含んだ構成が採用され得る。
Figure 2011017890
発光層65は、有機材料で構成されており、平面視で絶縁膜59によって囲まれた領域内で、正孔輸送層63の表示面7側に設けられている。
画素9Rに対応する発光層65の有機材料としては、例えば、下記化合物2として示されるF8(ポリジオクチルフルオレン)と、ペリレン染料とを混合したものが採用され得る。
Figure 2011017890
画素9Gに対応する発光層65の有機材料としては、例えば、下記化合物3として示されるF8BTと、上記化合物1として示されるTFBと、上記化合物2として示されるF8とを混合したものが採用され得る。
Figure 2011017890
画素9Bに対応する発光層65の有機材料としては、例えば、上記化合物2として示されるF8が採用され得る。
有機層41の表示面7側には、図5に示すように、絶縁膜59に囲まれた領域内に、電子注入層67が設けられている。電子注入層67の材料としては、例えば、マグネシウムと銀とを含む合金や、カルシウムなどが採用され得る。本実施形態では、電子注入層67の材料として、マグネシウムと銀とを含む合金が採用されている。
電子注入層67の表示面7側には、共通電極43が設けられている。共通電極43は、例えば、アルミニウム等の金属を薄膜化して光透過性を付与したものなどが採用され得る。また、共通電極43は、例えば、マグネシウムと銀とを含む合金等を薄膜化して光透過性を付与したものなどによっても構成され得る。本実施形態では、共通電極43として、アルミニウムの薄膜が採用されている。共通電極43は、電子注入層67及び絶縁膜59を表示面7側から複数の画素9間にわたって覆っている。
なお、表示装置1では、各画素9において発光する領域(以下、発光領域と呼ぶ)は、平面視で画素電極39と有機層41と共通電極43とが重なる領域であると定義され得る。また、画素9ごとに発光領域を構成する要素の一群が1つの有機EL素子37であると定義され得る。表示装置1では、1つの有機EL素子37は、1つの画素電極39と、1つの有機層41と、1つの電子注入層67と、1つの画素9に対応する共通電極43とを含んだ構成を有している。
封止基板5は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料で構成されており、表示面7側に向けられた外向面5aと、底面13側に向けられた対向面5bとを有している。
上記の構成を有する素子基板3及び封止基板5は、素子基板3の共通電極43と封止基板5の対向面5bとの間が、接着剤16を介して接合されている。
表示装置1では、図2に示すシール材17は、図5に示す基板51の第1面52aと、封止基板5の対向面5bとによって挟持されている。つまり、表示装置1では、有機EL素子37及び接着剤16が、基板51及び封止基板5並びにシール材17によって封止されている。なお、シール材17は、対向面5b及び共通電極43の間に設けられていてもよい。この場合、有機EL素子37及び接着剤16は、素子基板3及び封止基板5並びにシール材17によって封止されているとみなされ得る。
ここで、表示装置1の製造方法について説明する。
表示装置1の製造方法は、素子基板3を製造する工程と、表示装置1を組み立てる工程とに大別される。
素子基板3を製造する工程では、図6(a)に示すように、まず、基板51の第1面52aに駆動素子層55を形成する。
次いで、駆動素子層55の表示面7側に、各画素9に対応した画素電極39を形成する。
画素電極39の形成では、例えばスパッタリング技術や真空蒸着技術などの成膜技術や、フォトリソグラフィー技術及びエッチング技術などのパターニング技術が活用され得る。画素電極39の形成では、まず、例えばスパッタリング技術や真空蒸着技術などを活用して、駆動素子層55の表示面7にITOの膜を形成する。次いで、フォトリソグラフィー技術及びエッチング技術などのパターニング技術を活用して、ITOの膜をパターニングすることによって画素電極39が形成され得る。
次いで、図6(b)に示すように、隣り合う画素電極39間に、絶縁膜57を、各画素電極39の周縁に重ねて形成する。
絶縁膜57の形成では、CVD(Chemical Vapor Deposition)技術や、PVD(Physical Vapor Deposition)技術などの成膜技術や、フォトリソグラフィー技術及びエッチング技術などのパターニング技術が活用され得る。絶縁膜57の形成では、まず、例えばCVD技術やPVD技術などを活用して酸化シリコンの膜を形成する。次いで、フォトリソグラフィー技術及びエッチング技術などのパターニング技術を活用して、酸化シリコンの膜をパターニングすることによって絶縁膜57が形成され得る。
次いで、絶縁膜57の表示面7側に絶縁膜59を形成する。
絶縁膜59の形成では、まず、ネガ型の感光物質を含むアクリル系の樹脂で、平面視で画素電極39及び絶縁膜57を覆う樹脂膜を形成する。この樹脂膜の形成では、スピンコート技術や印刷技術などが活用され得る。次いで、例えばフォトリソグラフィー技術を活用することによって、樹脂膜をパターニングする。これにより、絶縁膜59が形成され得る。
なお、駆動素子層55から絶縁膜59までの構成が形成された基板51は、以下において基板51aと呼ばれる。
次いで、図6(c)に示すように、基板51aにプラズマ処理を施す。このプラズマ処理では、基板51aに酸素プラズマ処理を施してから、基板51aにCF4プラズマ処理を施す。基板51aに酸素プラズマ処理を施すことにより、画素電極39や絶縁膜57に、後述する液状体61a、液状体63a、液状体65a等に対する親液性が付与される。また、基板51aにCF4プラズマ処理を施すことにより、絶縁膜59に、後述する液状体61a、液状体63a、液状体65a等に対する撥液性が付与される。
本実施形態では、処理室内を所定の真空度に保った状態で処理室内に処理ガスを導入しながら、処理室内にプラズマを発生させる方法が採用されている。本実施形態では、酸素プラズマ処理において、処理ガスとして酸素を含むガスが採用されている。また、CF4プラズマ処理において、処理ガスとして、フッ素化合物を含むガスであるCF4ガスが採用されている。なお、CF4プラズマ処理では、処理ガスは、CF4ガスに限定されず、SF6やCHF3などのハロゲンガスや、フッ素ガスなども採用され得る。
基板51aにプラズマ処理を施す工程に次いで、図7(a)に示すように、絶縁膜59によって囲まれた各画素9の領域内に液状体61aを配置する。液状体61aには、正孔注入層61を構成する有機材料が含まれている。液状体61aの配置には、液滴吐出ヘッド71を利用したインクジェット法が活用され得る。
液滴吐出ヘッド71から液状体61aなどを液滴61bとして吐出する技術は、インクジェット技術と呼ばれる。そして、インクジェット技術を活用して液状体61aなどを所定の位置に配置する方法は、インクジェット法と呼ばれる。このインクジェット法は、塗布法の1つである。
各画素9の領域内に配置された液状体61aを減圧乾燥法で乾燥させてから焼成を行うことによって、図7(b)に示す正孔注入層61が形成され得る。なお、液状体61aには、PEDOTとPSSとの混合物を、溶媒に溶解させた構成が採用され得る。溶媒としては、例えば、ジエチレングリコール、イソプロピルアルコール、ノルマルブタノールなどが採用され得る。
なお、減圧乾燥法は、減圧環境下で行う乾燥方法であり、真空乾燥法とも呼ばれる。減圧環境とは、大気圧よりも低い圧力が保たれる環境である。また、液状体61aの焼成条件は、環境温度が約200℃で、保持時間が約10分間である。
次いで、図7(b)に示すように、絶縁膜59によって囲まれた各画素9の領域内に、液状体63aを配置する。液状体63aには、正孔輸送層63を構成する有機材料が含まれている。液状体63aは、液滴吐出ヘッド71から液状体63aを液滴63bとして吐出することによって配置される。このとき、正孔注入層61は、液状体63aによって覆われる。なお、液状体63aには、TFBを溶媒に溶解させた構成が採用され得る。溶媒としては、例えば、シクロヘキシルベンゼンなどが採用され得る。
次いで、液状体63aを減圧乾燥法で乾燥させてから、不活性ガス中で焼成を行うことによって、図8(a)に示す正孔輸送層63が形成され得る。なお、液状体63aの焼成条件は、環境温度が約130℃で、保持時間が約1時間である。
次いで、図8(a)に示すように、絶縁膜59によって囲まれた各画素9の領域内に、液状体65aを配置する。液状体65aには、発光層65を構成する有機材料が含まれている。液状体65aは、液滴吐出ヘッド71から液状体65aを液滴65bとして吐出することによって配置される。このとき、正孔輸送層63は、液状体65aによって覆われる。なお、液状体65aには、画素9R、画素9G及び画素9Bのそれぞれに対応する発光層65を構成する有機材料を溶媒に溶解させた構成が採用され得る。溶媒としては、例えば、シクロヘキシルベンゼンなどが採用され得る。
次いで、液状体65aを減圧乾燥法で乾燥させてから、不活性ガス中で焼成を行うことによって、図8(b)に示す発光層65が形成され得る。液状体65aの焼成条件は、環境温度が約130℃で、保持時間が約1時間である。
次いで、蒸着技術などを活用してマグネシウムと銀とを含む合金の膜を、絶縁膜59によって囲まれた各画素9の領域内に形成することにより、図8(c)に示す電子注入層67が形成され得る。このとき、電子注入層67は、絶縁膜59をマスクで表示面7側から覆った状態で形成され得る。
次いで、蒸着技術を活用してアルミニウム等の膜を形成することにより、図5に示す共通電極43が形成され得る。これにより、素子基板3が製造され得る。
表示装置1を組み立てる工程では、図2に示すように、素子基板3及び封止基板5を、接着剤16及びシール材17を介して接合する。
このとき、素子基板3及び封止基板5は、図5に示すように、基板51の第1面52aと、封止基板5の対向面5bとが向き合った状態で接合される。これにより、表示装置1が製造され得る。
ここで、上述した素子基板3の製造工程、及び表示装置1の組立工程は、それぞれ、マザー基板の状態で実施される。
複数の素子基板3が形成されるマザー基板81は、平面図である図9(a)に示すように、複数の基板51の領域を包含する大きさを有している。
また、複数の封止基板5が形成されるマザー基板83は、平面図である図9(b)に示すように、複数の封止基板5の領域を包含する大きさを有している。
マザー基板81において、基板51の領域は、図9(a)に示すように、基板領域85と呼ばれる。
基板領域85は、図10に示すように、シール領域87と、素子領域89と、を包含している。また、マザー基板81では、基板領域85ごとに第2シール領域91が設定される。なお、図10では、構成をわかりやすく示すため、シール領域87、素子領域89及び第2シール領域91のそれぞれにハッチングが施されている。
素子領域89は、基板領域85の周縁よりも内側で島状に設定される。素子領域89には、前述した素子層53が設けられる。シール領域87は、基板領域85の内側且つ素子領域89の外側で、素子領域89を囲む領域に設定される。シール領域87には、シール材17が設けられる。第2シール領域91は、基板領域85の外側に設けられており、基板領域85を外側から環状に囲んでいる。第2シール領域91には、後述する第2シール材が設けられる。
基板領域85と第2シール領域91との間には、隙間が設けられている。つまり、基板領域85と第2シール領域91とは、互いに離間している。このため、シール領域87と第2シール領域91との間にも、隙間が設けられている。よって、シール領域87と第2シール領域91とも、互いに離間している。
シール領域87と第2シール領域91との間の領域は、図10中のD−D線における断面図である図11に示すように、間隙領域93と呼ばれる。
また、基板領域85と第2シール領域91との間の領域は、切断領域95と呼ばれる。間隙領域93は、切断領域95を包含している。
本実施形態では、基板領域85が素子領域89とシール領域87とを包含している。本実施形態では、素子領域89とシール領域87との総和が、基板領域85よりも狭く設定されている。このため、本実施形態では、基板領域85内で間隙領域93に重なる領域97が存在する。本実施形態において、この領域97は、被保護領域97と呼ばれる。被保護領域97は、間隙領域93において、切断領域95に重ならない領域でもある。つまり、本実施形態では、被保護領域97は、間隙領域93から切断領域95を除いた領域である。
なお、マザー基板81は、基板51の第1面52aに対応する第1面52aと、第1面52aとは反対側(裏側)の面である反対面81aと、を有している。
前述した素子基板3の製造工程は、マザー基板81の状態で実施される。前述した素子層53は、図12(a)に示すように、マザー基板81の第1面52aにおいて、素子領域89に形成される。
素子層53の形成に次いで、マザー基板81の第1面52aに、シール材17と第2シール材99とを設ける。このとき、シール領域87にシール材17を設け、第2シール領域91に第2シール材99を設ける。
シール材17や第2シール材99を設ける方法としては、それぞれ、例えば、ディスペンサーなどを用いた塗布法や、フレキソ印刷やスクリーン印刷などの印刷法等が採用され得る。シール材17と第2シール材99とを設ける順序は、いずれが先でも後でもかまわない。
次いで、図12(b)に示すように、被保護領域97に保護膜101を設ける。保護膜101は、マザー基板81の第1面52aにおいて、被保護領域97を覆う領域にわたって設けられる。このとき、保護膜101は、シール材17に接触した状態で設けられる。
保護膜101の材料としては、例えば、感光性を有するアクリル系の樹脂などが採用され得る。
なお、シール材17及び第2シール材99を設ける工程と、保護膜101を設ける工程とは、いずれが先でも後でもかまわない。
保護膜101の形成に次いで、図13に示すように、マザー基板81とマザー基板83とを、接着剤16、シール材17、第2シール材99、及び保護膜101を介して接合する。これにより、マザーパネル110が製造され得る。
マザー基板81とマザー基板83とは、マザー基板83の対向面5bと、マザー基板81の第1面52aとが向き合った状態で接合される。なお、マザー基板83は、封止基板5の対向面5bに対応する対向面5bと、対向面5bとは反対側(裏側)の面である反対面83aと、を有している。
マザー基板81とマザー基板83との接合では、保護膜101の硬化も行う。保護膜101の硬化では、保護膜101の材料である感光性を有する樹脂に、紫外線を照射する。感光性を有する樹脂は、紫外線の照射を受けて硬化する。
紫外線の照射では、マザー基板83側からマザー基板83を介して保護膜101に紫外線を照射する方法が採用され得る。
紫外線の照射方法としては、マザー基板81側からマザー基板81を介して保護膜101に紫外線を照射する方法も採用され得る。しかしながら、被保護領域97には、表示装置1の電気的な接続点となる図示しない端子部が設けられていることがある。このような場合に、マザー基板83側からマザー基板83を介して保護膜101に紫外線を照射する方法が、端子部による遮光を避ける観点から好ましい。
本実施形態では、マザー基板81の第1面52a側における被保護領域97内に、図示しない端子部が設けられている。このため、紫外線の照射方法として、マザー基板83側からマザー基板83を介して保護膜101に紫外線を照射する方法が採用されている。
マザーパネル110の形成に次いで、図14に示すように、マザー基板83の厚みを薄くする。
マザー基板83の厚みを薄くする工程では、例えばフッ酸などを用いたエッチング技術が活用され得る。本実施形態では、フッ酸をエッチャントとして、マザー基板83の反対面83aにエッチングを施すことによってマザー基板83の厚みを薄くする方法が採用されている。そして、マザー基板83の反対面83aは、エッチングによって外向面5aに変化する。
なお、マザー基板83の厚みを薄くする工程では、マザーパネル110は、キャリアフィルム103に載置された状態で取り扱われる。キャリアフィルム103には、マザーパネル110側に図示しない粘着層が設けられている。マザーパネル110は、粘着層によってキャリアフィルム103に粘着されている。
マザーパネル110の外側には、図15に示すように、キャリア104が設けられている。キャリア104は、キャリアフィルム103のマザーパネル110側に設けられており、粘着層によってキャリアフィルム103に粘着されている。キャリア104は、マザーパネル110の外側において、マザーパネル110を環状に囲んでいる。
マザーパネル110は、キャリアフィルム103を介してキャリア104によって支持される。
マザー基板83の厚みを薄くする工程に次いで、図16に示すように、マザー基板83の外向面5aにレジスト層107を形成する。レジスト層107には、基板領域85ごとに、第1レジスト層107aと、第2レジスト層107bと、第3レジスト層107cと、が含まれている。レジスト層107の形成では、例えば、フォトリソグラフィー技術が活用され得る。
第1レジスト層107aは、少なくとも素子領域89を覆う領域にわたって設けられる。第1レジスト層107aの外縁は、シール領域87の内縁よりも外側で、且つ第2シール領域91の内縁よりも内側の範囲内にとどめられる。本実施形態では、第1レジスト層107aを、シール領域87の外縁によって囲まれる領域内にわたって形成する。
第2レジスト層107bは、被保護領域97に重なる領域に設けられる。第2レジスト層107bは、第1レジスト層107aから離間した状態で設けられる。第2レジスト層107bの外縁は、第2シール領域91の内縁よりも内側の範囲内にとどめられる。本実施形態では、第2レジスト層107bを、第1レジスト層107aから離間させた状態で、被保護領域97に重なる領域にわたって形成する。
第3レジスト層107cは、基板領域85の外側の領域に設けられる。第3レジスト層107cは、第1レジスト層107a及び第2レジスト層107bから離間した状態で設けられる。第3レジスト層107cは、第1レジスト層107a及び第2レジスト層107bを、基板領域85の外側から囲んでいる。第3レジスト層107cの内縁は、第2シール領域91の外縁よりも内側で、且つシール領域87の外縁よりも外側にとどめられる。本実施形態では、第3レジスト層107cを、切断領域95の外側にわたって形成する。
なお、レジスト層107を形成する工程においても、マザーパネル110は、キャリアフィルム103を介してキャリア104(図15)に支持された状態で取り扱われる。
レジスト層107を形成する工程に次いで、図17に示すように、マザーパネル110に溝111及び溝113を形成する。溝111は、切断領域95に重なっている。溝113は、被保護領域97に重なっており、第1レジスト層107aと第2レジスト層107bとの間に位置している。
マザーパネル110に溝111及び溝113を形成する工程では、例えばフッ酸などを用いたエッチング技術が活用され得る。本実施形態では、フッ酸をエッチャントとして、マザー基板83の外向面5aにエッチングを施すことによって溝111及び溝113を形成する方法が採用されている。
なお、上述したレジスト層107は、マザー基板83やマザー基板81に比較して、溝111及び溝113の形成におけるエッチャントに対する耐性が高い。このため、マザー基板81において、レジスト層107に重なる領域は、溝111及び溝113の形成におけるエッチングから保護される。また、シール材17、第2シール材99及び保護膜101も、それぞれ、マザー基板83やマザー基板81に比較して、溝111及び溝113の形成におけるエッチャントに対する耐性が高い。
マザーパネル110に溝111及び溝113を形成する工程では、マザー基板83の外向面5a側からマザー基板81側に向かってエッチングが進行する。切断領域95に重なる領域においては、マザー基板83を貫通し、且つマザー基板81の途中までエッチングを施す。これにより、マザー基板83を貫通し、且つマザー基板81の途中で行き止まる溝111が形成され得る。
このとき、溝111におけるエッチングの進行では、基板領域85内において、マザー基板81とマザー基板83との間は、シール材17及び保護膜101によってマスクされる。
また、溝111におけるエッチングの進行では、基板領域85よりも外側、すなわち第2シール領域91及び第2シール領域91の外側において、マザー基板81とマザー基板83との間は、第2シール材99によってマスクされる。
上記により、本実施形態では、間隙領域93内の切断領域95にわたって溝111が形成され得る。
他方で、被保護領域97に重なり、且つ第1レジスト層107aと第2レジスト層107bとの間に位置する領域においては、マザー基板83を貫通し、且つ保護膜101で行き止まる溝113が形成され得る。
このとき、溝113がマザー基板83を貫通すると、保護膜101によってエッチングの進行が停止する。つまり、溝113においては、保護膜101がマスクとして機能し、溝113がマザー基板83を貫通したところでエッチングの進行が停止する。これにより、被保護領域97が保護膜101によって、溝111及び溝113の形成におけるエッチングから保護され得る。
なお、マザーパネル110に溝111及び溝113を形成する工程においても、マザーパネル110は、キャリアフィルム103を介してキャリア104(図15)に支持された状態で取り扱われる。
マザーパネル110に溝111及び溝113を形成する工程に次いで、図18に示すように、マザー基板81の厚みを薄くする。
マザー基板81の厚みを薄くする工程では、例えばフッ酸などを用いたエッチング技術が活用され得る。本実施形態では、フッ酸をエッチャントとして、マザー基板81の反対面81aにエッチングを施すことによってマザー基板81の厚みを薄くする方法が採用されている。そして、マザー基板81の反対面81aは、エッチングによって第2面52bに変化する。
なお、マザー基板81の厚みを薄くする工程においても、マザーパネル110は、キャリアフィルム103を介してキャリア104(図15)に支持された状態で取り扱われる。ただし、マザー基板81の厚みを薄くする工程の前に、マザーパネル110の表裏の向きが入れ替えられる。マザー基板81の厚みを薄くする工程では、マザー基板83がキャリアフィルム103側に向けられる。
マザー基板81の厚みを薄くする工程では、エッチングの深さが少なくとも溝111に到達するまで、マザー基板81の厚みを薄くする。
マザー基板81の厚みを薄くする工程により、マザーパネル110は、溝111を境にして複数に分断され得る。
マザー基板81の厚みを薄くする工程によって、マザーパネル110から、図19に示す複数の個別パネル115が切り出される。個別パネル115には、保護膜101と、不要基板117と、が含まれている。不要基板117は、被保護領域97において、保護膜101に重なっている。
マザー基板81の厚みを薄くする工程に次いで、基板51から保護膜101を除去することによって、図2に示す表示装置1が製造され得る。本実施形態では、基板51から保護膜101を剥離することによって、基板51から保護膜101を除去する方法が採用されている。
ここで、保護膜101を構成する材料は、硬化後に紫外線の照射や加熱を受けると、気体を発生(発泡)する性質を有している。本実施形態では、保護膜101に不要基板117側から紫外線を照射することによって保護膜101の材料を発泡させる方法が採用されている。このとき照射する紫外線の照射エネルギーは、保護膜101を硬化させるときに照射する紫外線の照射エネルギーよりも高く設定される。
本実施形態では、紫外線の照射によって保護膜101の材料が発泡するので、保護膜101を基板51から剥離しやすくすることができる。
本実施形態において、マザー基板81が第1基板に対応し、マザー基板83が第2基板に対応し、選択トランジスター31や駆動トランジスター33、有機EL素子37がそれぞれ電子素子に対応している。
また、マザー基板81とマザー基板83とを接合する工程が接合工程に対応している。
また、マザー基板83にレジスト層107を形成する工程がレジスト形成工程に対応している。
また、マザーパネル110に溝111及び溝113を形成する工程が溝形成工程に対応している。
また、マザー基板81の厚みを薄くする工程が薄化工程に対応している。
また、被保護領域97に保護膜101を設ける工程が保護膜形成工程に対応している。
また、シール領域87にシール材17を設ける工程がシール工程に対応している。
また、基板51から保護膜101を除去する工程が除去工程に対応している。
また、マザーパネル110に溝111を形成する工程がエッチング工程に対応している。
本実施形態では、マザーパネル110において、マザー基板81とマザー基板83との間に設けられるシール材17と第2シール材99とが、平面視で切断領域95を仕切っている。シール材17と第2シール材99とは、それぞれ、マザー基板81及びマザー基板83に比較して、溝111を形成するためのエッチングに対する耐性が高い。これらのことから、マザー基板83の外向面5a側からエッチングを施すことによって、マザー基板83を貫通してマザー基板81にまたがる溝111を形成することができる。つまり、本実施形態の方法を採用すれば、互いに対向する2枚の基板のうちの一方から、これらの2枚の基板にまたがってエッチングを施すことが可能となる。
また、本実施形態では、表示装置1の縁端面(基板51や封止基板5の側面)をエッチングで形成するので、例えば切削加工や研削加工などの機械加工に比較して、表示装置1の縁端面に微小なクラックが発生することを低く抑えやすくすることができる。このため、表示装置1における基板51や封止基板5に、微小なクラックに起因する割れが発生することを低く抑えやすくすることができる。この結果、表示装置1の信頼性を向上させやすくすることができる。
さらに、本実施形態では、マザー基板83の厚みを薄くする工程、及びマザー基板81の厚みを薄くする工程のそれぞれにおいて、エッチング技術が活用されている。このため、例えば切削加工や研削加工などの機械加工で薄くする場合に比較して、封止基板5や基板51の信頼性を一層向上させやすくすることができる。
また、本実施形態では、マザー基板81とマザー基板83との間に、平面視で被保護領域97に重なる保護膜101を設けるので、溝113の形成におけるエッチングから被保護領域97を保護することができる。これにより、基板51に、封止基板5よりも突出した張り出し部を形成することができる。
また、本実施形態では、保護膜101とシール材17とを互いに接触させた状態で設けるので、溝113を形成するときに、保護膜101とシール材17との間からエッチャントがマザー基板81側に進入することを極めて低く抑えることができる。このため、基板51にエッチングによる損傷が発生することを低く抑えやすくすることができる。これにより、基板51の信頼性を一層向上させることができ、この結果、表示装置1の信頼性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、表示装置1の製造方法において、マザー基板83の厚みを薄くしてから、マザーパネル110に溝111及び溝113を形成する順序が採用されている。しかしながら、マザー基板83の厚みを薄くする工程と、溝111及び溝113を形成する工程との順序は、これに限定されない。マザー基板83の厚みを薄くする工程と、溝111及び溝113を形成する工程との順序としては、マザーパネル110に溝111及び溝113を形成してから、マザー基板83の厚みを薄くする順序も採用され得る。
溝111及び溝113を形成してから、マザー基板83の厚みを薄くする順序では、マザー基板83の厚みを薄くするためのエッチングで、溝111の深さが深くなることがある。このことを考慮して、溝111の及び溝113を形成する工程において、溝111の深さを浅く設定する方法が採用され得る。
本実施形態では、複数の画素9が設定され、画素9ごとに有機EL素子37を有する表示装置1を例に説明したが、実施の形態はこれに限定されない。実施の形態としては、有機EL素子37を表示領域11にわたって一連した状態で設けた照明装置などの形態もある。このような照明装置は、例えば液晶表示装置などの光源に好適である。
また、本実施形態では、絶縁膜57が光透過性を有する材料で構成されているが、絶縁膜57の材料はこれに限定されない。絶縁膜57の材料としては、光吸収性が高い材料も採用され得る。絶縁膜57の材料に光吸収性が高い材料を採用すれば、隣り合う画素9同士間における遮光性が高められる。これにより、表示におけるコントラストを向上させやすくすることができ、表示品位を向上させやすくすることができる。
また、本実施形態では、有機層41からの光を封止基板5を介して表示面7から射出するトップエミッション型の有機EL装置を例に説明したが、有機EL装置はこれに限定されない。有機EL装置は、有機層41からの光を素子基板3を介して底面13から射出するボトムエミッション型も採用され得る。
ボトムエミッション型の場合、有機層41からの光が底面13から射出されるので、底面13側に表示面7が設定される。つまり、ボトムエミッション型では、表示装置1の底面13と表示面7とが入れ替わる。そして、ボトムエミッション型では、底面13側が上側に対応し、表示面7側が下側に対応する。
また、本実施形態では、有機層41をインクジェット法で形成する場合を例に説明したが、有機層41の形成方法は、これに限定されず、蒸着法も採用され得る。
また、本実施形態では、表示装置1として有機EL装置を例に説明したが、表示装置1はこれに限定されない。表示装置1としては、光を変調することができる液晶を有する液晶装置も適用され得る。液晶装置の場合、マザー基板81にシール材17を設けてから、素子領域89に液晶を配置する方法が採用され得る。このような方法は、滴下法(ODF法とも呼ばれる)として知られている。
また、マザー基板81は、有機EL装置や液晶装置への適用に限定されず、半導体用シリコン基板や、半導体装置、太陽電池などの種々の電子機器にも適用され得る。
上述した表示装置1は、例えば、図20に示す電子機器500の表示部510に適用され得る。この電子機器500は、携帯電話機である。この電子機器500は、操作ボタン511を有している。表示部510は、操作ボタン511で入力した内容や着信情報を始めとする様々な情報について表示を行うことができる。この電子機器500では、表示部510に表示装置1が適用されているので、表示部510における表示品位を向上させやすくすることができる。
なお、電子機器500としては、携帯電話機に限られず、モバイルコンピューター、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、カーナビゲーションシステム用の表示機器などの車載機器、オーディオ機器等の種々の電子機器が挙げられる。
1…表示装置、3…素子基板、5…封止基板、5a…外向面、5b…対向面、7…表示面、9…画素、13…底面、16…接着剤、17…シール材、31…選択トランジスター、33…駆動トランジスター、37…有機EL素子、39…画素電極、41…有機層、51…基板、52a…第1面、52b…第2面、53…素子層、61…正孔注入層、63…正孔輸送層、65…発光層、81…マザー基板、81a…反対面、83…マザー基板、83a…反対面、85…基板領域、87…シール領域、89…素子領域、91…第2シール領域、93…間隙領域、95…切断領域、97…被保護領域、99…第2シール材、101…保護膜、107…レジスト層、107a…第1レジスト層、107b…第2レジスト層、107c…第3レジスト層、110…マザーパネル、111…溝、113…溝、115…個別パネル、117…不要基板、500…電子機器、510…表示部、511…操作ボタン。

Claims (9)

  1. 電子素子を有する第1基板と、前記電子素子を介して前記第1基板に対向する第2基板とを、平面視で前記電子素子に重なる領域である素子領域の外側で前記素子領域を囲むシール領域に設けられたシール材と、前記シール領域の外側で前記シール領域から離間し、且つ前記シール領域を囲む第2シール領域に設けられた第2シール材とを介して接合する接合工程と、
    前記接合工程の後に、平面視で前記シール領域と前記第2シール領域との間の隙間の領域である間隙領域に、前記第1基板及び前記第2基板のうちの一方の基板から他方の基板に向けて、前記一方の基板を貫いて前記他方の基板の途中まで、前記シール材及び前記第2シール材をマスクとしてエッチングを施すことによって溝を形成する溝形成工程と、
    前記溝形成工程の後に、前記他方の基板の前記電子素子側とは反対側の面から、少なくとも前記溝に到達するまで、前記他方の基板の厚みを薄くする薄化工程と、
    前記接合工程の前に、前記第1基板及び前記第2基板の少なくとも一方における前記電子素子側の面において、平面視で、前記間隙領域内で前記第2シール領域から離間した領域である被保護領域に、前記第1基板及び前記第2基板よりも前記エッチングに対する耐性が高い材料で保護膜を形成する保護膜形成工程と、を含む、
    ことを特徴とする電子機器の製造方法。
  2. 前記薄化工程では、前記他方の基板にエッチングを施すことによって厚みを薄くする、ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器の製造方法。
  3. 前記薄化工程の後に、前記保護膜を前記他方の基板から除去する除去工程を含む、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器の製造方法。
  4. 前記除去工程では、前記保護膜を前記他方の基板から剥離することによって除去する、ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器の製造方法。
  5. 前記保護膜を構成する材料は、紫外光の照射及び加熱の少なくとも一方により気体を発生する材料を含んでいる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の電子機器の製造方法。
  6. 前記接合工程の前に、前記シール材を前記シール領域に設けるシール工程を有し、
    前記シール工程、前記保護膜形成工程及び前記接合工程のうちの少なくとも1つの工程において、前記シール材と前記保護膜とを接触させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電子機器の製造方法。
  7. 前記溝形成工程の前に、前記一方の基板の前記電子素子側とは反対側の面に、前記溝の形成における前記エッチングに対するレジスト層を形成するレジスト形成工程を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電子機器の製造方法。
  8. 前記レジスト形成工程では、
    平面視で、少なくとも前記素子領域を覆う第1レジスト層と、前記第1レジスト層から離間し、且つ前記被保護領域に重なる第2レジスト層と、前記第1レジスト層及び前記第2レジスト層から離間し、且つ前記第1レジスト層及び前記第2レジスト層を外側から囲む第3レジスト層と、を形成し、
    前記第1レジスト層の外縁を、前記シール領域の内縁よりも外側で、且つ前記第2シール領域の内縁よりも内側の範囲内にとどめ、
    前記第3レジスト層の内縁を、前記第2シール領域の外縁よりも内側で、且つ前記シール領域の外縁よりも外側にとどめる、
    ことを特徴とする請求項7に記載の電子機器の製造方法。
  9. 電子素子を有する第1基板と、前記電子素子を介して前記第1基板に対向する第2基板とを、平面視で前記電子素子に重なる領域である素子領域の外側で前記素子領域を囲むシール領域に設けられたシール材と、前記シール領域の外側で前記シール領域から離間し、且つ前記シール領域を囲む第2シール領域に設けられた第2シール材とを介して接合する接合工程と、
    前記接合工程の後に、平面視で前記シール領域と前記第2シール領域との間の隙間の領域である間隙領域に、前記第1基板及び前記第2基板のうちの一方の基板から他方の基板にまたがって、前記シール材及び前記第2シール材をマスクとしてエッチングを施すエッチング工程と、を含む、
    ことを特徴とする電子機器の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012220578A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Japan Display East Co Ltd 表示装置の製造方法及びこれに使用する中間製品
JP2013130888A (ja) * 2012-08-17 2013-07-04 Asahi Glass Co Ltd 電子デバイス用部材および電子デバイスの製造方法、ならびに電子デバイス用部材
KR20170012635A (ko) * 2015-07-21 2017-02-03 삼성디스플레이 주식회사 표시 장치

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