JP2011017514A - 湿潤物乾燥システム - Google Patents

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博行 永井
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国彦 山本
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Abstract

【課題】 従来の乾燥システムと比較して熱エネルギ効率が飛躍的に向上された湿潤物乾燥システムを提供することを目的とする。
【解決手段】 湿潤物を乾燥するシステムであって、過熱蒸気5を湿潤物14に向けて噴射することにより乾燥し、湿潤物14の乾燥物25をガス成分とともに排出する乾燥器13と、乾燥器13から排出されるガス成分と乾燥物25とを分離する分離手段23と、分離されたガス成分の少なくとも一部を圧縮して圧縮ガス28を生成する圧縮手段27と、圧縮ガス28を加熱して過熱蒸気5を再生成する加熱手段3とを備える湿潤物乾燥システムを提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、過熱蒸気を湿潤物に向けて噴射して乾燥する乾燥システムに関する。
食品廃棄物等の水分を多く含む有機廃棄物は、排出量が多く、貯留や運搬に大きな問題を抱えている。また、有機廃棄物は湿潤状態のままで保管すると、保管期間中に腐敗する可能性があり、その結果、産業廃棄物として、焼却または埋立処理するしかなかった。このため、水分を含む有機廃棄物を乾燥する技術の開発が求められており、従来から様々な装置や方法が知られている。
例えば、特許文献1には、密閉可能な乾燥槽内において電導加熱体と接触させることにより水分を蒸発させる有機性汚泥の処理方法が記載されている。また、被乾燥物の乾燥過程で生じる水蒸気を圧縮して凝縮潜熱を回収して乾燥に利用する乾燥装置が知られている(例えば、特許文献2および特許文献3)。このような水蒸気を冷媒とするヒートポンプ方式の乾燥装置に用いる回転攪拌式の水蒸気凝縮器も知られている(例えば、特許文献4)。特許文献5には、高含水有機廃棄物を乾燥して得られる乾燥ケーキを焼却する際に生じる廃熱を回収して得た電力または動力により、高含水有機廃棄物の乾燥機を駆動させる自立運転可能な高含水有機廃棄物の処理システムが記載されている。
また、茶滓、特に麦系混合茶滓のような、熱変性しやすく、乾燥処理に困難を伴う食品廃棄物の乾燥処理を、乾燥物に焦げつきを発生させずに行う乾燥システムとしては、例えば特許文献6の乾燥システムが知られている。このシステムを図4に示す。
この乾燥システムでは、湿潤物14は乾燥器13に供給され、噴射ノズル6から噴射される過熱蒸気5およびキャリアガス12により乾燥されて乾燥物同伴ガス20となり、分離手段23で乾燥物25と排ガス26に分けられる。この乾燥過程において、過熱蒸気5とキャリアガス12とが乾燥器13内に持ち込む熱エネルギは、湿潤物14が含有する水分を蒸発させるために消費され、乾燥後は排ガス26として大気中に廃棄される。
特開昭58−137499号公報 特開2001−153545号公報 特開2007−333278号公報 特開2001−116457号公報 特開2006−218383号公報 特開2008−25925号公報
図4の乾燥システムでは、この大気中に廃棄される排ガスは、温度が90〜250℃で、約30%の水蒸気を含む気体であり、大きな熱エネルギを有しているものの、過熱蒸気5を生成する加熱手段3に供給される蒸気としては、水蒸気量が低く、再利用できるものではない。よって、排ガスをそのまま大気中に廃棄する他はなく、熱エネルギ効率が低いものであった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、従来の乾燥システムと比較して熱エネルギ効率が飛躍的に向上した湿潤物乾燥システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、湿潤物を乾燥するシステムであって、過熱蒸気を湿潤物に向けて噴射することにより乾燥し、前記湿潤物の乾燥物をガス成分とともに排出する乾燥器と、前記乾燥器から排出される前記ガス成分と前記乾燥物とを分離する分離手段と、分離された前記ガス成分の少なくとも一部を圧縮して圧縮ガスを生成する圧縮手段と、前記圧縮ガスを加熱して過熱蒸気を再生成する加熱手段とを備えている。
本発明に係る湿潤物乾燥システムは、その一態様において、さらに、前記圧縮ガスを加熱するための加熱ガスを生成する加熱ガス生成手段を備えることが好適である。
本発明に係る湿潤物乾燥システムは、その一態様において、前記加熱ガスが、前記圧縮ガスの加熱に用いられた後に前記乾燥器にキャリアガスとして供給されることが好適である。
本発明に係る湿潤物乾燥システムは、その一態様において、前記加熱ガス生成手段が、燃焼用空気と前記分離したガス成分の他の一部とを用いて、燃料を燃焼することにより、加熱ガスを生成することが好適である。
本発明に係る湿潤物乾燥システムは、別の態様において前記加熱ガス生成手段が、燃焼用空気と燃料との燃焼により生じる燃焼ガスで、前記分離したガス成分の他の一部を加熱して、この加熱したガス成分の他の一部を前記乾燥器にキャリアガスとして供給することが好適である。
本発明によれば、上記したように、水蒸気量が低い排ガス成分を加圧することで、蒸気圧が増加することから、加熱手段に供給する蒸気の代替ガスとして使用できる。よって、従来の乾燥システムと比較して熱エネルギ効率が飛躍的に向上した湿潤物乾燥システムを提供することができる。
本発明に係る湿潤物乾燥システムの一実施形態を示す模式図である。 本発明に係る湿潤物乾燥システムの他の実施形態を示す模式図である。 本発明に係る湿潤物乾燥システムの他の実施形態を示す模式図である。 従来の乾燥システムを示す系統図である。
以下に、本発明に係る湿潤物乾燥システムについて、さらに詳細に説明する。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1に、本発明に係る湿潤物乾燥システムについて、その一実地形態を示す。図1に示す循環圧縮型湿潤物乾燥システムは、主たる構成要素として、乾燥器13、分離手段23、圧縮手段27、加熱手段3、および加熱ガス生成手段9を備えている。乾燥器13、分離手段23、圧縮手段27、および加熱手段3は、この順に蒸気の管路を介して配設されている。
乾燥器13は、湿潤物14に向けて過熱蒸気5を噴出させることにより湿潤物14を乾燥させる装置である。乾燥器13は、ガスの流れにおいて、加熱手段3の下流側であって、分離手段23の上流側に設けられており、加熱手段3および分離手段23のそれぞれとガス管路を介して接続される。乾燥器13にはまた、湿潤物貯留用のホッパ15、湿潤物搬送用のスクリューフィーダ16などが隣接して設けられており、乾燥器本体の側壁には湿潤物供給口19が穿説されている。湿潤物14は、ホッパ15内に一旦貯留された後、駆動モータ17にて駆動されるスクリューフィーダ16によって、処理用の湿潤物14として乾燥器13の湿潤物供給口19に所定量が供給される。なお、インバータ18は、スクリューフィーダ16の駆動モータ17用のインバータである。
乾燥器13は、過熱蒸気5を乾燥器13内に噴射する噴射ノズル6を備えている。噴射ノズル6は、乾燥器13の湿潤物供給口19の近傍に、過熱蒸気5を湿潤物に向けて高音速で噴射できるように配置されている。乾燥器13は、キャリアガス12を乾燥器13内に導入する管路も備えている。この管路は、噴霧ノズル6の外側に、噴霧ノズル6と二重管構造を成すように設けられていることが好適である。乾燥器13内に噴射される過熱蒸気5の温度は、湿潤物14の種類と性状によって変わるが、300〜600℃の範囲であり、好ましくは400〜500℃である。過熱蒸気5の水蒸気割合は、好ましくは25〜70%である。キャリアガス12は、温度が300〜600℃、好ましくは400〜500℃であり、水蒸気割合が10〜50%である。水蒸気割合とは、飽和水蒸気量に対する水蒸気量の割合をいい、相対湿度(重量%)を指す。
乾燥器13の内部では、超音速で噴出される過熱蒸気5によって、湿潤物14に対する凝縮伝熱が発生し、さらに、これと超音速で発生する衝撃波による解砕力とにより、湿潤物14の表面だけでなく内部の水分が瞬時に蒸発し、湿潤物14が迅速かつ確実に乾燥される。かかる乾燥過程では、過熱蒸気5とキャリアガス12とによって無酸素状態で凝縮伝熱が生じるため、湿潤物14中の物質の熱変性が抑制され、いわゆる焦げの発生を防止しながら、湿潤物14の含水率を最適な値に調製することができる。乾燥処理後の乾燥物25、過熱蒸気5、およびキャリアガス12は、乾燥物同伴ガス20となり、キャリアガス12の搬送作用によって分離手段23に搬送される。
温度制御装置21は、乾燥器13の下流側であって、分離手段の上流側に設けられている。温度制御装置21は、乾燥器13から排出される乾燥物同伴ガス20の温度を検出して、このガス温度の検出値が予め設定した許容範囲となるように、湿潤物14の供給量を制御する装置である。乾燥器13から排出される乾燥物同伴ガス20の温度は、湿潤物14の種類と性状によって変わるが、好ましくは100〜200℃である。乾燥物同伴ガス20の温度が高いときは、湿潤物14の供給量を増加させ、反対に温度が低いときは湿潤物14の供給量を減少させる。温度制御装置21を備えることにより、乾燥器13内での運転状態を自動制御し、これによって湿潤物14の含水率を最適な値に調整することができる。
分離手段23は、乾燥器13からの乾燥物同伴ガス14から排ガス26と乾燥物25とを分離する手段である。分離手段23は、乾燥器13の下流側に管路を介して配設される。分離手段23の下流側には、排ガス26aを大気中へ廃棄する排気ラインが接続されており、排気ラインの途中には分岐管29を始点として圧縮手段27へと接続する循環ラインが設けられている。この循環ラインにより、排ガス26の一部である排ガス26bが抜き出され圧縮手段27へ送られる。循環ラインには、排ガス26bの冷却を防止するため、保温を施すことが好ましい。保温には、例えば、ロックウールなどの断熱材を用いることができる。分離手段23では、乾燥物25と排ガス26とが分離され、分離後の乾燥物25はコンテナ24に回収される。排ガス26は、その一部が排ガス26bとして循環ラインにより圧縮手段27に送られ、残りの排ガス26は排ガス26aとして大気中に廃棄される。循環ラインにより圧縮手段27に送られる排ガス26bの量は、適宜調節することができる。例えば、乾燥物25と分離された排ガス26のうち、10〜50%が循環ラインにより圧縮手段27に送られる。圧縮手段27に送る排ガス26bの量を、排ガス26の10〜50%とすることにより、排ガス26中の排熱回収効果がある。排ガス26bの量は、圧縮手段27の制御により調整することができる。分離手段23としては、サイクロン、乾式フィルタ等を用いることができるが、乾燥物と排ガスとを分離できるものであればこれらに限定されない。
圧縮手段27は、分離手段23で分離された排ガス26bを加圧して圧縮ガス28を生成する手段である。圧縮手段27は、循環ラインを介して接続される分離手段23の下流側であって、加熱手段3の上流側に設けられている。圧縮手段27では、分岐管29において0〜10kPaの圧力である排ガス26bの圧力を、0.1〜0.4MPa、好ましくは0.15〜0.3MPaに加圧する。このように圧力が高められた圧縮ガス28は、加熱手段3に送られる。圧縮手段27としては、例えばコンプレッサ、ブロワ等が挙げられる。
加熱手段3は、加熱ガス生成手段9から供給される加熱ガス11との熱交換により圧縮ガス28を加熱して過熱蒸気5を生成する手段である。加熱手段3は、圧縮手段27の下流側であって、乾燥器13の上流側に設けられており、圧縮手段27および乾燥器13のそれぞれと管路により接続されている。加熱手段3の内部には、加熱ガス生成手段9から供給される加熱ガス11が流通する管が配設されており、この管の入口は加熱ガス生成手段9に連結される管路に接続されており、出口は乾燥器13と連結される管路と接続されている。加熱手段3では、圧縮ガス28が加熱ガス11との管壁を介した熱交換により加熱され、過熱ガス5が生成される。生成される過熱ガス5は、好ましくは、400〜500℃であり、0.1〜0.4MPaである。加熱ガス11は、圧縮ガス28の加熱に用いられた後、キャリアガス12として乾燥器13に導入される。加熱手段3としては、例えば多管円筒式、渦巻管式、二重管式、タンク・コイル式等の熱交換器を用いることができる。このように、圧縮手段27および加熱手段3によれば、乾燥過程に用いた後の排ガス26を過熱ガス5に再生することができ、再び乾燥に利用することが可能となる。
加熱ガス生成手段9は、圧縮ガス28を加熱するための加熱ガス11を生成し、加熱手段3に供給する手段である。加熱ガス生成手段9は、加熱手段3の上流側に、管路を介して配設される。加熱ガス生成手段9としては、例えば、熱風炉、熱交換器、焼却炉等を用いることができる。加熱ガス生成手段9には、燃料ライン7からの燃料7bおよび燃焼用空気ライン8からの燃焼用空気8bが導入される。加熱ガス生成手段9は、これらを燃焼させることにより高温の加熱ガス11を生成する。生成される加熱ガス11の温度は、好ましくは400〜800℃であり、より好ましくは500〜700℃である。
次に第一実施形態の循環圧縮型湿潤物乾燥システムの作用を説明する。本実施形態に係る循環圧縮型湿潤物乾燥システムでは、過熱蒸気5は、乾燥器13内に導入され、湿潤物14の乾燥処理に用いられた後、乾燥物同伴ガス20として分離手段23に搬送される。分離手段23により乾燥物同伴ガス20から乾燥物25と分離された排ガス26は、その一部が排気ラインから分岐する循環ラインを通じて圧縮手段27に流入し、残りの排気ガス26aが排気ラインを通じて大気中に排出される。圧縮手段27に流入する排気ガス26bは、好ましくは0〜10kPa、100〜200℃であり、水蒸気割合が約25〜70%である。排気ガス26bは、圧縮手段27により加圧されて圧縮ガス28となり、加熱手段3に流入する。加圧されて生成した圧縮ガス28は、好ましくは、圧力が0.1〜0.4MPa、より好ましくは0.15〜0.3MPaであり、温度が150〜400℃、水蒸気割合が25〜70%である。次いで、圧縮ガス28は、加熱手段3において、加熱ガス11との熱交換により加熱されて過熱ガス5に再生される。過熱ガス5は、好ましくは、400〜500℃、0.15〜0.3MPaであり、水蒸気割合が25〜70%である。過熱ガス5は、乾燥器13に導入され、再び湿潤物14の乾燥処理に用いられる。
加熱ガス11は、加熱ガス生成手段9において、燃焼用空気ライン8を通じて導入された燃焼用空気8bと燃料7bとの燃焼により生成される。生成される加熱ガス11の温度は、好ましくは400〜800℃である。加熱ガス生成手段9から流出した加熱ガス11は加熱手段3に供給され、圧縮ガス28の加熱に用いられる。加熱ガス11は、加熱手段3から流出した後、キャリアガス12として乾燥器13内に導入される。乾燥器13導入時のキャリアガス12の温度は、好ましくは、400〜500℃である。次いで、キャリアガス12は、乾燥物25および過熱ガス5とともに乾燥物同伴ガス20として乾燥器13から分離手段23に流入する。分離手段23により乾燥物25と分離されると、一部は排気ガス26bとして排気ラインから分岐する循環ラインを通じて圧縮手段27に流入し、残りの排気ガス26aが排気ラインを通じて大気中に廃棄される。排気ガス26bは、圧縮手段27、加熱手段3を経て過熱ガス5になり、乾燥器13での乾燥処理に用いられる。
一方、湿潤物14は、ホッパ15内に一旦貯留された後、駆動モータ17にて駆動されるスクリューフィーダ16によって、乾燥器13内に供給される。次いで、湿潤物14は、乾燥器13内で過熱蒸気5と接触することにより乾燥されて乾燥物25になる。乾燥物25の含水率は、好ましくは、5〜15質量%である。乾燥物25は、乾燥物同伴ガス20として分離手段23に搬送される。分離手段23により排ガス26と分離された乾燥物25はコンテナ24に回収される。
本実施形態の循環圧縮型湿潤物乾燥システムによれば、排ガス26の一部を分岐・循環させ、圧縮手段27により加圧することにより、過熱ガス生成用の蒸気として用いることができる。このため、従来の乾燥システムでは、蒸気を生成するためにボイラが必要であったが、本実施形態に係る循環圧縮型湿潤物乾燥システムではボイラを備える必要がなく、ボイラ運転のための燃料を削除することができる。このように、本実施形態に係る循環圧縮型湿潤物乾燥システムによれば、蒸気生成のための熱エネルギが大幅に削減できるため、乾燥システムのエネルギ効率を飛躍的に高めることができる。
図2に、本発明に係る湿潤物乾燥システムについて、第二の実地形態を示す。図2に示す循環圧縮型湿潤物乾燥システムは、主たる構成要素として、乾燥器13、分離手段23、圧縮手段27、加熱手段3、加熱ガス生成手段9、圧力制御装置30、およびバルブ31を備えている。本実施形態に係る循環圧縮型湿潤物乾燥システムは、排ガスの一部を分岐・循環させて加熱したガスを、圧縮ガス28の加熱に用いた後にキャリアガス12として乾燥器13に供給することを特徴としている。なお、図1と同じ符号を付した構成要素は、同様の構成・作用を持つ。
本実施形態に係る循環圧縮型湿潤物乾燥システムでは、分岐管29と圧縮手段27とを結ぶ排ガス26bの循環ラインから分岐して、加熱ガス生成手段9に至る排ガス26cの分岐循環ラインがさらに設けられている。かかる分岐循環ラインは、圧縮手段27の上流側で、排ガス26cを排ガス26bから分岐し、加熱ガス生成手段9に導入することができる。加熱ガス生成手段9に導入される排ガス26cは、好ましくは100〜200℃、0〜10kPa、水蒸気割合が25〜35%以上であり、顕熱および潜熱双方の大きな熱エネルギを有している。一方、燃焼用空気8bは、概ね0〜40℃、大気圧の空気であり、排ガス26cと比較して保有する熱エネルギは小さい。加熱ガス生成手段9では、排ガス26cと燃焼用空気8bとの混合ガスが燃料7bにより燃焼されて加熱ガス11が生成される。次いで、加熱ガス11は加熱手段3に導入され圧縮ガス28の加熱に用いられた後、キャリアガス12として乾燥器13に供給される。
圧力制御装置30およびバルブ31は、排ガス26cの圧力を確保するための装置である。圧力制御装置30およびバルブ31は、分岐管29の下流側の排気ラインに取付けられている。これらの装置によれば、分岐管29における排ガス26の圧力を5〜20kPaに高めることができ、排ガス26cを加熱ガス生成手段9に導入するために必要な圧力を確保することができる。圧力制御装置30としては、排ガスの圧力を増加、減少させることができるものであれば特に限定されないが、例えば、電気式圧力計及び制御弁を使用することができる。ここで、排ガス26cの圧力が高まると、同時に排ガス26bの圧力も高まるが、圧縮手段27は十分に耐えることができるため、システム運転上問題にならない。
本実施形態に係る循環圧縮型湿潤物乾燥システムによれば、分岐循環ラインが設けられているため、排ガス26cを加熱ガス生成手段9に導入することができる。加熱ガス生成手段9に導入される排ガス26cは大きな熱エネルギを有している一方、燃焼用空気8bは排ガス26cと比較して保有する熱エネルギが小さい。従って、排ガス26cを燃焼用空気8bの一部の代わりに用いて加熱ガス11を生成することにより、燃料7bの使用量を低減させることができる。また、排ガス26cに置き換えた量だけシステムに流入する燃焼用空気8bの量が減少する。このため、キャリアガス12にも水蒸気が多量に含まれることになるため、乾燥器3の排ガス26が含む水蒸気の割合を50〜80%に増加し、水蒸気含有割合が大きい過熱蒸気5およびキャリアガス12を乾燥器13に供給することができる。従って、より酸素の少ない好ましい乾燥条件を実現することができ、乾燥過程で湿潤物14に焦げや燃焼が発生するのを防止することができる。
図3に、本発明に係る湿潤物乾燥システムについて、第三の実地形態を示す。図3に示す循環圧縮型湿潤物乾燥システムは、主たる構成要素として、乾燥器13、分離手段23、圧縮手段27、加熱手段3、加熱ガス生成手段9、圧力制御装置30、およびバルブ31を備えている。本実施形態に係る循環圧縮型湿潤物乾燥システムは、排ガスの一部を分岐・循環させて加熱したガスを、燃焼用空気8bとは混合せずに加熱し、キャリアガス12として乾燥器13に供給することを特徴としている。図2と同じ符号を付した構成要素は、同様の構成・作用を持つ。
本実施形態に係る循環圧縮型湿潤物乾燥システムは、第二実施形態に係る循環圧縮型湿潤物乾燥システムと同様に、分岐管29と圧縮手段27を結ぶ排ガス26bの循環ラインから分岐して、加熱ガス生成手段9に至る分岐循環ラインがさらに設けられている。かかる分岐循環ラインは、排ガス26cを排ガス26bから分岐し、加熱ガス生成手段9に導入することができる。分岐循環ラインにより加熱ガス生成手段9に導入される排ガス26cの量は、適宜調節することができ、例えば、乾燥物25と分離された排ガス26のうち、10〜50%が加熱ガス生成手段9により導入される。
加熱ガス生成手段9は、排ガス26cが燃焼用空気8bと混合されない構造を有している。排ガス26cは、加熱ガス生成手段9の燃焼室内に配設された管内部を流動し、燃料7bおよび燃焼用空気8bとは混合されずに、燃焼用空気8bと燃料7bの燃焼で生じる燃焼ガスとの管壁を介した熱交換により加熱される。排ガス26cは、好ましくは400〜500℃に加熱される。加熱された排ガス26cは、キャリアガス12として乾燥器13に供給される。一方、加熱ガス生成手段9では、燃焼用空気8bを用いた燃料7bの燃焼により、加熱ガス11が生成される。燃焼用空気8bから生成した加熱ガス11は、加熱手段3に導入され圧縮ガス28の加熱に用いられた後、燃焼排ガス32として廃棄される。加熱ガス11を燃焼排ガス32として廃棄することにより、過熱ガス5およびキャリアガス12の水蒸気割合をほぼ100%にできる効果がある。
加熱ガス生成手段9は、加熱手段3と一体化されていてもよい。一体化とは、具体的には、1つの熱風炉の内部に加熱ガス生成手段9および加熱手段3の2つの熱交換器を設置する構造である。一体化して設置することにより、機器の簡素化を実現し、設置スペースを省略することができる。
圧力制御装置30およびバルブ31は第二実施形態において説明したものと同様のものを用いることができる。
本実施形態に係る循環圧縮型湿潤物乾燥システムによれば、排ガス26cは燃料7bおよび燃焼用空気8bとは混合しないため、キャリアガス12の成分は排ガス26cの成分と同一になる。従って、システム外から乾燥器13に入ってくるのは過熱蒸気5および湿潤物14から発生する蒸気だけである。よって、運転開始直後を除き、乾燥システム内を循環する排ガス26は水蒸気だけを含むガスのみであり、無酸素状態の好ましい乾燥条件を実現できるという有利な効果を奏する。
1 ボイラ
2 蒸気
3 加熱手段
5 過熱蒸気
6 噴射ノズル
7 燃料ライン
7b 燃料
8 燃焼用空気ライン
8b 燃料用空気
11 加熱ガス
12 キャリアガス
13 乾燥器
14 湿潤物
15 ホッパ
16 スクリューフィーダ
17 駆動モータ
18 インバータ
19 湿潤物供給口
20 乾燥物同伴ガス
21 温度制御装置
23 分離手段
24 コンテナ
25 乾燥物
26,26a,26b,26c 排ガス
27 圧縮手段
28 圧縮ガス
29 分岐管
30 圧力制御装置
31 バルブ
32 燃焼排ガス

Claims (5)

  1. 湿潤物を乾燥するシステムであって、
    過熱蒸気を湿潤物に向けて噴射することにより乾燥し、前記湿潤物の乾燥物をガス成分とともに排出する乾燥器と、
    前記乾燥器から排出される前記ガス成分と前記乾燥物とを分離する分離手段と、
    分離された前記ガス成分の少なくとも一部を圧縮して圧縮ガスを生成する圧縮手段と、
    前記圧縮ガスを加熱して過熱蒸気を再生成する加熱手段と
    を備える湿潤物乾燥システム。
  2. さらに、前記圧縮ガスを加熱するための加熱ガスを生成する加熱ガス生成手段を備える請求項1に記載の湿潤物乾燥システム。
  3. 前記加熱ガスが、前記圧縮ガスの加熱に用いられた後に前記乾燥器にキャリアガスとして供給される請求項2に記載の湿潤物乾燥システム。
  4. 前記加熱ガス生成手段が、燃焼用空気と前記分離したガス成分の他の一部とを用いて、燃料を燃焼することにより、加熱ガスを生成する請求項2又は3に記載の湿潤物乾燥システム。
  5. 前記加熱ガス生成手段が、燃焼用空気と燃料との燃焼により生じる燃焼ガスで、前記分離したガス成分の他の一部を加熱して、この加熱したガス成分の他の一部を前記乾燥器にキャリアガスとして供給する請求項2に記載の湿潤物乾燥システム。
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CN103217008A (zh) * 2013-04-19 2013-07-24 洛阳中懋环保设备有限公司 一种蒸汽再压缩烘干物料的方法及装置

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