JP2011014957A - 撮像素子 - Google Patents

撮像素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2011014957A
JP2011014957A JP2009154541A JP2009154541A JP2011014957A JP 2011014957 A JP2011014957 A JP 2011014957A JP 2009154541 A JP2009154541 A JP 2009154541A JP 2009154541 A JP2009154541 A JP 2009154541A JP 2011014957 A JP2011014957 A JP 2011014957A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photodiode
exposure
group
light source
exposure time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009154541A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Nonaka
進一 野中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2009154541A priority Critical patent/JP2011014957A/ja
Publication of JP2011014957A publication Critical patent/JP2011014957A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

【課題】周期的に発光量が変動する光源を照明として利用する撮影環境下でローリングシャッタ方式のCMOS撮像素子を用いて撮影を行った際に発生する縞状のフリッカを効率よく検出し、高精度に抑圧する。
【解決手段】撮像素子上に被写体の撮影を行うための第1のフォトダイオードと、光源の発光強度の変動を検出するための第2のフォトダイオードを配し、該第1のフォトダイオードと該第2のフォトダイオードの露光時間を個別に設定することで、該第1のフォトダイオードでは適正露光時間の設定を保ちつつ該第2のフォトダイオードの露光時間を光源の発光強度の変動周期を検出するときに適した値に設定することが可能となる。そのことによって、被写体の撮影と並行して動的に点滅光源の点滅周期や変動量のトレースを行って、その結果を用いてフリッカの効率的な検出と、高精度な抑圧を可能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は撮像素子に係る。
本技術分野の背景技術として、例えば、特開2008−147713号公報がある。該公報には「[課題]撮像素子を用いて画像を撮像する撮像装置において、時間を掛けずにフリッカ周波数を判定できるようにすること。[解決手段]撮像素子(4)を用いて画像を撮像する撮像装置において、前記撮像素子の予め設定された領域から、複数の周波数にそれぞれ対応する複数の異なる時間差で、それぞれ2周期分ずつ同じ電荷蓄積時間の電気信号を順次読み出す読み出し(S21、S23、S28)、前記読み出し工程で読み出した前記2周期分の電気信号の差が、1つの時間差について予め設定された範囲内であって、且つ、少なくとも1つの他の時間差について予め設定された範囲外である場合に(S22、S24、S29)、前記予め設定された範囲内となる時間差に対応する周波数を前記フリッカの周波数として判定する(S25)。」と記載されている(要約参照)。
特開2008−147713号公報
撮影フォーマットがHigh‐definition(一般的にHDと表記される)のビデオカメラや画素数の多いデジタルスチルカメラでは、高速読み出しに適したCMOS撮像素子が好適な撮像デバイスとされている。一般的なCMOS撮像素子は、ライン単位で露光時間がシフトするローリングシャッタ動作により駆動されるため、周期的に照明の発光強度が変動する撮影環境下において、シャッタスピードと照明の点滅速度が同期しない場合に、ライン単位の露光斑が発生し、動画撮影時のラインフリッカ(静止画撮影時ではライン単位の露光斑)となって画質を低下させてしまうことがあるため、露光斑の発生を予測して低減することが求められる。
かかる問題を解決するための技術として、特開2008−147713号公報には被写体を撮影する前にラインフリッカの周波数を検出するための予備撮影的なものを行いフリッカの有無を検出して対応する技術が記載されている。
しかしながら、実際の照明の発光強度変動は複雑な波形を示すことが多いため、動画撮影時にラインフリッカを良好に抑圧する為には、ラインフリッカの周波数を判定するだけではなく、ラインごとにリアルタイムでラインフリッカの補正量を算出することが必要であり、特開2008−147713号公報に記載の技術では対応することが難しい。
周期的に発光量が変動する光源を照明として利用する撮影環境下でローリングシャッタ方式のCMOS撮像素子を用いて撮影を行った際に発生する縞状のフリッカを抑圧するには、フリッカ発生の有無を検出してシャッタスピードを点滅光源の点滅周期の整数倍に設定するか、露光斑によるライン単位の信号レベルの変動量を相殺するようにゲイン調整を行う必要があるが、撮像素子のフォトダイオードの露光時間を一律に設定する従来方式の撮像素子では、フリッカの検出やゲイン調整のために信号レベルの変動量の推定を行う過程において、本来設定すべきである適正露光時間から変更する必要があるため、その間良好な動画撮影が行えないという問題があった。
本発明は、特許請求の範囲に記載の解決手段を提供する。例えば、1つの撮像素子上に被写体の撮影を行うための第1のフォトダイオードと、光源の発光強度の変動を検出するための第2のフォトダイオードを配し、該第1のフォトダイオードと該第2のフォトダイオードの露光時間を個別に設定することが可能な手段を有することを特徴とする。
本発明による撮像素子は、例えば、該第1のフォトダイオードには適正露光時間を設定し、該第2のフォトダイオードには発光強度の変動の特徴検出するときに適した値に露光時間を設定することができる。そのため、該第1のフォトダイオードが適正な露光状態を保ったままで被写体の撮影を行うここと並行して、該第2のフォトダイオードを用いて動的に点滅光源の点滅周期や変動量のトレースをすることが可能であるという利点がある。
撮像素子を機能のブロック図で表した一例 図式化した撮像素子の画素の構成 第1のフォトダイオード群を構成する画素の接続 第2のフォトダイオード群を構成する画素の接続 一般的なローリングシャッタの露光時間制御タイミング 本発明のローリングシャッタの露光時間制御タイミング 撮像素子を機能のブロック図で表した一例 50Hzの商用電源で点灯される蛍光灯の発光強度の変動 露光タイミングと照明発光強度の変動の関係 露光タイミングと照明発光強度の変動の関係 撮像素子を機能のブロック図で表した一例 偶数画素と奇数画素の撮像信号のレベルの推移 第2のフォトダイオードに設定する露光時間の設定方法の一例 撮像信号レベルの変動の推移 本発明の撮像素子を機能のブロック図で表した一例 撮像素子からの出力信号の種類と順番の一例 照明の発光強度の変動と露光タイミングの関係 照明の発光強度の変動と露光タイミングの関係 偶数画素と奇数画素の並び 本発明の撮像素子を機能のブロック図で表した一例 本発明の撮像素子を機能のブロック図で表した一例 第2のフォトダイオード群を構成する画素の接続 露光タイミングと照明発光強度の変動の関係
以下、図面を用いて実施形態を説明する。
図1は、本発明の撮像素子を機能のブロック図で表した一例である。
同図において、101は第1のフォトダイオード群、102は第2のフォトダイオード群、103は画素アンプ群、104は信号読出しスイッチ群、105は第1の電荷排出スイッチ群、106は第2の電荷排出スイッチ群、107は第3の電荷排出スイッチ群、108はカラム選択スイッチ群、109はスイッチ開閉手段、110はアナログゲイン調整アンプ、111はCDS及びADC回路を示している。
101の第1のフォトダイオード群及び102のフォトダイオード群は撮像素子の受光面に一定間隔で並ぶように配置されている。該第1のフォトダイオード群は被写体の撮像行うためのフォトダイオードを総称するものであり、その一部はフォトダイオードの受光部をアルミなどの金属で遮蔽された黒レベルを特定する為のフォトダイオードとして使用される。また、該第2のフォトダイオード群は点滅光源の検出や特徴量を抽出するためのフォトダイオードの総称するものである。通常固体カラー撮像素子では、色分離の為の色フィルタ(光学的な帯域通過フィルタ)が各フォトダイオードの受光部に配されるが、該第2のフォトダイオード群の受光部にはそれを配さない状態を理想的とする。
103の画素アンプ群は、フォトダイオードから読み出される微弱な撮像信号を増幅するための増幅回路の総称であり、第1のフォトダイオード群及び第2のフォトダイオード群を形成するフォトダイオードに接続される。104の信号読出しスイッチ群は、画素アンプで増幅された撮像信号を読み出す際に開かれる電子式のスイッチの総称であり、該画素アンプに接続され、109のスイッチ開閉手段により電子的にスイッチの開閉制御が行われる。105の第1の電荷排出スイッチ群、106の第2の電荷排出スイッチ群及び106の第2の電荷排出スイッチ群は、個々のフォトダイオードに接続された基板上に不要な電荷を排出するための電子スイッチの総称であり、104の信号読出しスイッチ群と同様に109のスイッチ開閉手段により電子的にスイッチの開閉制御が行われる。
108のカラム選択スイッチ群は、行単位(横方向)でフォトダイオードから読み出される撮像信号のうち、どの列を選択して出力するかを制御する電子スイッチの総称であり、前記の104、105、106,107のスイッチ群と同様に、109のスイッチ開閉手段により電子的にスイッチの開閉制御が行われる。109のスイッチ開閉手段は前記の通り、撮像信号を読み出すフォトダイオード行と列の選択や、電気的エネルギーを排出するフォトダイオードの行を選択する制御を行う役割を果たし、フォトダイオードから信号読出しを行うタイミングや電気的エネルギーを排出するタイミングを管理することで露光時間を制御する。110のアナログゲイン調整アンプは、108のカラム選択スイッチ群を通って各画素から読み出された撮像信号のゲイン調整を行う。
111のCDS(Correlated Double Sampling)及びADC(analog-to-digital converter)回路は、CDS回路によって相関2重サンプリングによって、110のアナログゲイン調整アンプでゲイン調整された撮像信号の黒のレベルを一定にするよう調整した後、ADC回路によって黒レベル調整が行われた撮像信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。
図2は本発明の撮像素子に於ける画素の構成の一例を示したものであり、同図において、201はフォトダイオード、202は画素アンプ、203は信号読み出し用電子スイッチ、204はROW読み出し制御パルス用信号線、205は読出し信号線、206は電荷排出用電子スイッチ、207はROWリセット制御パルス用信号線、201のフォトダイオード、202の画素アンプ、203の信号読み出し用電子スイッチで構成される208は画素を示している。
図3は101の第1のフォトダイオード群を構成する画素の一部と108のカラム選択スイッチ群を形成するカラム選択電子スイッチの接続を示したものである。
同図において、301はカラム選択電子スイッチを示しており、204、205、207、208については図2のそれと同様の内容をしめしている。
さらにまた、図4は102の第2のフォトダイオード群を構成する画素の一部と108のカラム選択スイッチ群を形成するカラム選択電子スイッチとの接続を示したものである。
同図において、301、204、205、207、208については図2のそれと同様の内容をしめしている。
以下、前述のコンポーネントがそれぞれどのような働きをして課題を解決するのかについて説明するが、まず始めに本発明に於ける撮像素子から撮像信号を発生させる仕組みについてのべる。
101の第1のフォトダイオード群及び、102の第2のフォトダイオード群を形成するフォトダイオードに対して、画素アンプ、信号読み出し用電子スイッチ及び電荷排出用電子スイッチが電気的に接続された状態で構成される画素は、該フォトダイオードで光を電気的なエネルギーに変換して蓄積する。
ここで、該フォトダイオードで発生する電気的なエネルギーは、該フォトダイオードに照射される光の強度と露光時間の積に比例する。
該フォトダイオードは、1つの撮像面を形成するようにアレー上に配置されており、個々のフォトダイオードに対する露光時間を一定した状態で該フォトダイオードに蓄積された電気的エネルギーを203の信号読み出し用電子スイッチ通して電気的信号として読み出すことにより、撮像素子の撮像面上に投射された被写体の光の像を示す撮像信号を撮像素子で発生させることができる。
一般的にフォトダイオードから発生する電気的信号は微弱であることから、図2に示した様に、フォトダイオードと信号読み出しようスイッチの間に発生したさせた撮像信号を増幅する202の画素アンプを設けていることが多く、本発明でも同様の構成をとることとする。
次に本発明の撮像素子に於いて、各々の画素から発生する撮像信号を個別に読み出すときの信号読出し動作について説明する。
図3及び図4に示したように、本撮像素子では、204のROW読み出し制御パルス用信号線が行単位(図面横の方向)で共通化されており、205の読みだ信号線は列単位(図面たての方向)に共通化されているという特徴をもつ。
そのことから、本撮像素子において各々の画素から信号を読み出す場合には、まず始めに、109のスイッチ開閉手段により信号を読出す画素ある行を選択して信号読み出し用スイッチを開き、ついで、信号を出力する列を選択してカラム選択電子スイッチを開けば、所望の行と列における撮像信号を読み出すことが出来る。
以上によれば、本撮像素子における撮像信号の読出しは、信号を読み出す行と列の選択を109のスイッチ開閉手段で制御することが可能であり、通常の読出し動作時において、全ての画素から撮像信号を読み出すときは、任意の1行に行選択を固定しつつ、信号を読み出す列の選択を端から順番にシフトしていく動作を、順番に全ての行に対して端か順序良く行うことで達成させられる。
ところで、201のフォトダイオードに蓄積可能なエネルギーの容量には限りがあるため、該フォトダイオードを露光することによって、光電変換による電気的エネルギーが、その容量を満たしてしまうと、該フォトダイオードに照射される光の強度と露光時間の積と該フォトダイオードから出力される撮像信号レベルの比例関係を維持することが出来なくなる。
この状態を一般的には、飽和と言うが、この飽和が発生すると、撮像素子から正確に被写体の像を示す撮像信号を取得することが出来なくなってしまう。
そこで、本発明における撮像素子を含め、一般的な固体撮像素子ではフォトダイオードに蓄積された電気的なエネルギーを定期的に基板上に排出することで、フォトダイオードに蓄積された電気的なエネルギーをリセットする機能が設けられている。
一般的なローリングシャッタ方式を採用する撮像素子では、フォトダイオードがなるべく飽和状態にならないように、図5に示したようなフレームリセットパルス、フレームリセットパルスを基準としたROWリセット制御パルスによるフォトダイオードのリセットタイミング管理と、フレームリセットパルスを基準としたROW読み出し制御パルスによる撮像信号の読出しタイミングの管理が行われており、フレームリセットパルスを基準にして、ROWリセット制御パルスのタイミング(Treset)とROW読み出し制御パルスのタイミング(Tread)を設定することで、フォトダイオードで被写体の像を示す電気的エネルギーを蓄積するための露光時間(Tex)を定義している。
本撮像素子における露光制御も一般的なローリングシャッタを採用する撮像素子と同様に、ROWリセット制御パルスとROW読み出し制御パルスのタイミングを制御することにより露光時間の制御を行うが、ROWリセット制御パルスのタイミング管理と同時にリセットをかけるフォトダイオードの組み合わせにおいて、本撮像素子における最も特徴的な部分が存在する。
そこで次に、この本発明における特徴的な部分についての説明をする。
まず、構造に関して説明すると、一般的なCMOS撮像素子では、フォトダイオードのROWリセットを行単位で行全体に共通化される構造を持つが、本発明では図3及び図4で示されるように、ROWリセット制御パルス用信号線の制御を第1のフォトダイオード群、第2のフォトダイオード群の偶数画素、第2のフォトダイオード群の奇数画素で分割してROWリセット制御パルス用信号線を行単位で共通化する構造を持つ。
その効果を説明すると以下の通りとなる。
図6は本発明に適用する撮像素子の画素のある任意の行に注目したときの、ローリングシャッタの露光制御タイミングの1例を示しており、ROWリセット制御パルスAは、第1のフォトダイオード群のリセット、ROWリセット制御パルスBは、第2のフォトダイオード群の偶数画素のリセット、ROWリセット制御パルスCは、第2のフォトダイオード群の奇数画素のリセット、ROW読出し制御パルスは、第1のフォトダイオード及び第2のフォトダイオードの行単位で読出しを行うタイミングを示している。
これら、ROWリセット制御パルスA、ROWリセット制御パルスB、ROWリセット制御パルスC、ROW読出し制御パルスは、109のスイッチ開閉手段の設定によって制御され、それぞれのパルスが図6に示したようなタイミングを取るとき、同一の行内にある第1のフォトダイオード群に属する画素、第2のフォダイオード群に属する偶数画素、第2のフォダイオード群に属する奇数画素のそれぞれの露光時間をTexA、TexB、TexCというように3通りの露光時間を設定することが可能である。
以上によれば、一定間隔で面状に配置される被写体撮影のための第1のフォトダイオード群と、光源の発光強度の変動を検出するための第2のフォトダイオード群と、該第1及び第2のフォトダイオード群の個々に接続された電荷排出又は電荷読み出しのための電子スイッチ群と、該電子スイッチ群の開閉を制御するスイッチ開閉制御手段とを有する撮像素子であって、該スイッチ開閉手段により制御される露光時間としては、該第1のフォトダイオード群と該第2のフォトダイオード群で個別の設定が可能であり、尚且つ第2のフォトダイオード群に対してはさらにエリアを分割して同時に2通り以上の設定が可能である。
図7は、本発明の撮像素子を機能のブロック図で表した一例である。
同図において、図1と同じ符号が付けられた部分はそれぞれ図1と同様の役割を果たす。
図1の実施例と図7の実施例の違いは、701の検波回路が追加された点であり、該検波回路が第2のフォトダイオードから得られる撮像信号の検波を行って、周期的に発光強度が変動する点滅光源の有無を検出する点である。
以下、本発明において701の検波回路が点滅光源の有無を検出する仕組みについて説明する。
社会インフラとして整備されている商用電源周波数には50Hzと60Hzが混在している。このとき、電圧変動に追従して発光強度が変わる蛍光灯などの照明の点滅速度は一般的に電源周波数の倍速となり、50Hzの電源では100Hz、60Hzの電源では120Hzで光源の発光強度が変化する。例えば、50Hzの商用電源で点灯される蛍光灯の発光強度の変動は、横軸を時間、縦軸を発光強度とすると図8に示すような0.01秒周期となる。
以上を踏まえた上で、まずは商用電源の周波数と撮像素子から撮像信号を読み出すフレームレートが同期しない場合について、本発明において検波回路が点滅光源の有無を検出する仕組みについて説明する。
図9は本発明の撮像素子を60Hzのフレームレートで撮像信号を読み出す場合において、1/100で点滅する点滅光源の有無を検出するための第2のフォトダイオードに設定する露光時間を設定したときのある任意の行のフォトダイオードにおける露光タイミングと照明発光強度の変動の関係を示したものである。
同図は、点滅光源の有無を検出するために第2のフォトダイオードに対して、偶数画素には1/100秒、奇数画素には1/120秒を設定することを想定したものになっており、1/60秒ごとに訪れる読出しタイミングの直前1/100秒と1/120秒が偶数画素及び奇数画素のそれぞれの露光タイミングとなる。
ところで、照明の発光強度が一定の場合にはフォトダイオードから出力される撮像信号レベルは露光時間に比例することと、一般的な被写体を撮影する場合には隣接するフォトダイオードから出力される撮像信号が急激に変化することがなく強い相関性を持っていることから、隣あった偶数画素と奇数画素から出力される撮像信号のレベルは単純に露光時間の比率になる確率が非常に高い。つまりこのことは、照明の発光強度が変動しない環境下で撮影を行う場合において、露光時間1/100秒で撮影した偶数画素の撮像信号レベルを1とすると露光時間1/120秒で撮像した撮像信号レベルは10/12となる確率が非常に高いことを示すことになる。
そこで、本発明における撮像素子では、点滅光源の有無を検出ために、第2のフォトダイオードに設定する露光時間を撮影環境に存在することが予想される点滅光源の点滅周期にあわせた上で、隣接する偶数画素のフォトダイオードと奇数画素のフォトダイオードが出力する実際の撮像信号レベルの比と設定された露光時間の比率で決まる理論的な撮像信号レベルの比の乖離率を701の検波回路で複数の画素に対して監視して、その乖離率が一定条件を超えた場合に点滅光源があると判定させ、逆にその乖離率が一定条件に満たなければ点滅光源がないと判定させるようにした。
次に、商用電源の周波数と撮像素子から撮像信号を読み出すフレームレートが同期する場合について、本発明において検波回路が点滅光源の有無を検出する仕組みについて説明する。
図10は本発明の撮像素子を50Hzのフレームレートで撮像信号を読み出す場合において、1/100で点滅する点滅光源の有無を検出するための第2のフォトダイオードに設定する露光時間を設定したときのある任意の行のフォトダイオードにおける露光タイミングと照明発光強度の変動の関係を示したものである。
第2のフォトダイオードに設定する露光時間については、図9と同様に、偶数画素には1/100秒、奇数画素には1/120秒を設定することを想定したものになっている。
同図によれば、偶数画素の露光期間の平均輝度レベルと奇数画素の平均輝度レベルが異なることがわかる。
この場合、図9の条件で撮像素子を駆動した場合と同様に、図10の条件で撮像素子が駆動されているときに隣接する偶数画素のフォトダイオードと奇数画素のフォトダイオードが出力する実際の撮像信号レベルと設定された露光時間の比率で決まる理論的な撮像信号レベルの比は一致しない。
そのため、商用電源の周波数と撮像素子から撮像信号を読み出すフレームレートが同期する場合についても、フレームレートが同期する場合と同様に、実際に偶数画素と奇数画素が出力する撮像信号レベルの比と理論値の乖離率を監視して、点滅光源の有無を監視させるようにすれば良い。
以上が、701の検波回路が点滅光源の有無を検出する仕組みとなる。
図11は、本発明の撮像素子を機能のブロック図で表した一例である。
同図において、図7と同じ符号が付けられた部分はそれぞれ図7と同様の役割を果たす。
図7の実施例と図11の実施例の違いは、1101の記憶手段及び1102の比較及び統計手段を追加した点であり、1101の記憶手段に記録された過去の撮像信号と、現在の撮像信号を1102の比較及び統計手段で比較を行った上に統計的に比較結果を評価することで、周期的に発光強度が変動する点滅光源の点滅周波数を検出できるようにした点である。
以下、本発明において1101の記憶手段及び1102の比較及び統計手段を用いて、周期的に発光強度が変動する点滅光源の点滅周波数を検出する仕組みについて説明する。
第2の実施例において、点滅光源の有無を検出する際に商用電源の周波数と撮像素子から撮像信号を読み出すフレームレートが同期する場合としない場合とに分けて説明したが、ここでも同様に商用電源の周波数と撮像素子から撮像信号を読み出すフレームレートが同期する場合としない場合とに分けて説明する。
まず、同期しない場合についてだが、第2の実施例と同様に、50Hzの商用電源で点灯される蛍光灯を照明光に使用したときに、第2のフォトダイオードに対して、偶数画素には1/100秒、奇数画素には1/120秒を設定したという前提で説明をする。
図12は、1/100周期で発光強度が変動する照明のもとで静止する被写体を60Hzのフレームレートで撮影する場合において、第2のフォトダイオード群に属する任意の偶数画素と奇数画素のフォトダイオードから読み出される撮像信号のレベルの推移を示した図である。
同図において、グラフの横軸方向は時間の推移、縦軸はある任意の画素に着目した時のフォトダイオードから読み出される撮像信号のレベルを示している。
同図によれば、露光時間を1/100秒に設定した偶数画素の露光タイミングは、点滅光源の発光量が変動する1周期の間露光する形に成っているため、照射される光の強度と露光時間の積で決まるフォトダイオードが発生させる撮像信号のレベルはフレーム単位で変化することが殆ど無いといえる。
これに対して、露光時間を1/120秒に設定した奇数画素の露光タイミングは、照明の発光強度が変動する1周期に満たない上に3フレーム単位で露光量が変動することを示している。
以上の様に、商用電源の周波数と撮像素子から撮像信号を読み出すフレームレートが同期しない場合では、露光時間の設定を点滅光源の整数倍に設定した方には、フレーム間の輝度レベルの変動は見られず、露光時間の設定を点滅光源の整数倍に設定しなかった方に、輝度レベルの変動が見られる性質がある。
この性質を手がかりにして、1102の比較及び統計手段では、フレーム間で輝度レベルを比較した結果を統計的に処理することで、電源の周波数の検出をおこなう。
次に、商用電源の周波数と撮像素子から撮像信号を読み出すフレームレートが同期する場合の点滅周波数の検出方法を説明する。
商用電源の周波数と撮像素子から撮像信号を読み出すフレームレートが同期する場合にある特定の画素に着目すると、第2の実施例で用いた図10の様に露光時間が固定されている限り、照明の発光強度の変動履歴の周期を示すグラフ上の同じ区間が露光タイミングになるため、フォトダイオードから読み出される撮像信号のレベルが殆ど変動しない。
そこでまず、図12の条件で、偶数画素と奇数画素のどちらにおいてもフレーム単位での撮像信号レベルの変動が無い場合は、商用電源の周波数と撮像素子から撮像信号を読み出すフレームレートが同期している可能性があるとして、第2のフォトダイオードの露光タイミングを109のスイッチ開閉手段で制御して、読出しタイミングをずらした場合における撮像信号のレベルを算出できるように撮像素子を駆動させる。
そして、点滅光源を照明とする静止した被写体を撮影する場合において、露光時間が点滅光源の点滅周期の整数倍であれば、露光タイミングと光源の点滅タイミングとの位相関係が変わっても撮像信号レベルが変動しない性質を利用して、1102の比較及び統計手段において、露光タイミングをずらした場合の撮像信号レベル算出結果と露光タイミングをずらさなかった場合の撮像信号レベルの算出結果を比較して、比較結果を統計的に処理することで点滅光源の点滅周波数を特定する。
図13は、商用電源の周波数と撮像素子から撮像信号を読み出すフレームレートが同期する場合に第2のフォトダイオードに設定する露光時間の設定方法の一例を示したものである。
同図においてF1からF6は第2のフォトダイオードが為す画素に属するある任意の画素から撮像信号を読み出すタイミングを示している。また、TexB1からTexB4とTexC1からTexC4はそれぞれ偶数画素に設定される露光時間と奇数画素に設定される露光時間の一例を示している。
また、同図において、F6以降の露光時間の設定については記載されていないが、設定される露光時間としては、偶数画素に対してはフィールド単位でTexB1からTexB4の露光時間が、奇数画素に対してはTexC1からTexC4が順番に設定されることを繰り返すものとする。
前記を踏まえて以下、商用電源の周波数と撮像素子から撮像信号を読み出すフレームレートが同期する場合の点滅周波数を検出するために、TexB1からTexB4とTexC1からTexC4に持たせる関係を以下の計算式に示す。
(式1) TexB1=α
(式2) TexB2=α+T1
(式3) TexB3=0
(式4) TexB4=T1
(式5) TexC1=β
(式6) TexC2=β+T2
(式7) TexC3=0
(式8) TexC4=T2
これらの8つの式において、αは点滅光源1の周期の整数倍ではない時間、T1は点滅光源1の周期の整数倍の時間、βは点滅光源2の周期の整数倍ではない時間、T2は点滅光源2の周期の整数倍の時間を示しており、図13ではα=1/200、T1=1/100、β=1/240、T2=1/120を設定することを想定している。
図14は、図13に示した露光タイミングで本発明における撮像素子で撮影を行ったときに、フレーム単位で発生する撮像信号レベルの変動の推移をグラフで示したものである。
同図において、縦軸方向は露光時間がゼロになる時の撮像信号レベルを0基準とする撮像信号のレベルを示している。
同図からフォトダイオードの読み出したミングから位相をずらした、点滅光源の点滅周期の1周期分に相当する撮像信号レベルを算出するには、F1のタイミングで読み出した撮像信号のレベルとF2のタイミングで読み出した撮像信号のレベルとの差分を取ればよい。
また、フォトダイオードの読み出したミングに位相を合わせた時に得られる撮像信号レベルを算出するには、F3のタイミングで読み出した撮像信号のレベルとF4のタイミングで読み出した撮像信号のレベルとの差分を取ればよい。
以上が第3の実施例において、点滅光源の点滅周波数を特定する仕組みである。
図15は、本発明の撮像素子を機能のブロック図で表した一例である。
同図において、1501は露光斑推定値演算部、1502はバッファレジスタ、1503は出力選択スイッチを示している。
また同図において、図11と同じ符号が付けられた部分はそれぞれ図11と同様の役割を果たす。
また、本実施例において、図11に示された1101の記憶手段及び、1102の比較及び統計手段も有するが図15には図面の大きさの都合で表記していない。
図15の実施例が図1の実施例と異なる部分は、1501の露光斑推定補正値演算部、1502のバッファレジスタ、1503の出力選択スイッチが追加された点である。
1501の露光斑推定補正値演算部は、第2のフォトダイオードから読み出した撮像信号から、露光斑を抑圧するための行単位のゲイン調整値となる推定補正値を算出して出力する。
1502のバッファレジスタはFIFO(First In First Out)方式のレジスタであり、撮像データの出力タイミングを調整する。
1503の出力選択スイッチは、111のCDS及びADC回路が出力する撮像信号、1501の露光斑推定補正値演算部が出力する推定補正値、1502のバッファレジスタが出力するタイミング調整後の撮像信号の何れかを選択して撮像素子から出力する。
図16は任意の水平同期期間に出力される撮像素子からの出力信号の種類と順番の一例を示している。
同図において、ブランキングは無効データ、データ列Aは黒レベルを特定する為の信号、データ列Bは第2のフォトダイオードから読み出された信号、データ列Cは推定補正値を示す信号、データ列Dは撮像信号を示している。
これらの選択は、1503の出力選択スイッチにより行われ、第4の実施例では、データ列Aとデータ列Bとしては、CDS及びADC回路の出力をそのまま、データ列Cとしては、露光斑推定補正値演算部が出力する推定補正値、データ列Dとしては、バッファレジスタが出力するタイミング調整後の撮像信号をそれぞれ出力するようにする。
次に、露光斑推定補正値演算部が出力する推定補正値についてもう少し詳しく説明する。
露光斑推定補正値演算部で推定補正値を算出するには、光源の発光強度の変動周波数を特定する必要がある。
そこで、まず始めに第3の実施例の手順で光源の発光強度の変動周波数を特定する。
光源の発光強度の変動周波数を特定することが出来たら、露光斑推定補正値演算部による推定補正値の算出の実行に遷る。
図17及び図18は偶数画素と奇数画素に推定補正値の算出のための露光時間の設定を行ったときの、ある任意の行における照明の発光強度の変動と露光タイミングの関係を示した図であり、図17商用電源の周波数と撮像素子から撮像信号を読み出すフレームレートが同期しない場合、図18は商用電源の周波数と撮像素子から撮像信号を読み出すフレームレートが同期する場合を示している。
図17及び図18において、TexBは特定された発光強度の変動する照明の変動周期の整数倍(図では1倍)の期間を露光する露光時間、TexCは第1のフォトダイオード群で被写体を撮影する際に被写体の明るさを適正にする適正露光時間示している。
図17に示したように、商用電源の周波数と撮像素子から撮像信号を読み出すフレームレートが同期しない場合では、TexC(適正露光)の露光タイミングで露光される画素は、露光期間中にフォトダイオードで電気的エネルギーに変換される光のエネルギー量がフレーム単位で異なるので、撮影する被写体の明るさが変動しなくても撮像信号のレベルはフレーム単位で異なってしまう。
また、図18に示したように、商用電源の周波数と撮像素子から撮像信号を読み出すフレームレートが同期する場合では、TexCの露光タイミングで露光される画素は、露光期間中にフォトダイオードで電気的エネルギーに変換される光のエネルギー量がフレーム単位で異なることは無いが、撮影する被写体の明るさが変動しなくても照明の発光タイミングと露光タイミングがずれていくので、行ごとに撮像信号のレベルは異なってしまう。
これらの変動は、奇数画素と同様の露光タイミングで露光される第1のフォトダイオードで得られる撮像信号の変動を反映したものであり、露光斑推定補正値演算部では、フレーム単位や行単位で撮像信号のレベルが変動しない偶数画素の撮像信号レベルから、露光時間の比率で算出される奇数画素の理論的な撮像信号レベルを算出して、奇数画素から得られる実際の撮像信号レベルと理論的な信号レベルの比を統計的に処理して推定補正値を算出する。
次に、推定補正値の算出方法について説明する。
図19は第2のフォトダイオードを形成する偶数画素と奇数画素の並びの一部を切り出して示した図である。
同図に示したように、適正露光時間で露光される奇数画素は行方向で見たときに偶数画素にはさまれる形となっている。
ところで、一般的な被写体を撮影する場合においては、隣接する画素から得られる撮像信号の出力レベルには強い相関性が存在するため、奇数画素を光源の変動周期1周期分の露光時間で露光した場合の撮像信号レベルは、該奇数画素をはさむ光源の変動周期1周期分の露光時間で露光した偶数画素から推測することが出来る。
推測方法として最も単純な方法は、該D群画素をはさむB群画素とC群画素の平均値を求める方法であり、例えば図19のi+1行目のj+2列目のD群画素を光源の変動周期1周期分の露光時間で露光した場合の撮像信号レベルの推定値となるDpr(i+1,j+2)は、図19におけるi行j列目で発生した露光による電気的エネルギーを反映した撮像信号レベルをD(i,j)として次の計算式で計算できる。
(式9)Dpr(i+1,j+2)={ D(i+1,j+1)+D(i+1,j+1) }÷2
そして、フォトダイオードに一定の光量で光が照射されるときにフォトダイオードで露光により発生する電気的エネルギーは露光時間に比例することから、i+1行目のj+2列目のD群画素を適正露光時間で露光した場合に得られる理論値Dth(i+1,j+2)の推定値は、周期的に発光強度が変動する光源の平均の明るさを基準として次の式で計算できる。
(式10)Dth(i+1,j+2)=TexC÷TexD×Dpr(i+1,j+2)
一方、i+1行目のj+2列目のD群画素で実際に適正露光時間で露光した場合に発生する電気的エネルギーはD(i+1,j+2)で定義されており、i+1行目のj+2列目における推定補正値Rev(i+1,j+2)はDth(i+1,j+2)を用いて次の式で算出することが出来る。
(式11)Rev(i+1,j+2)=Dth(i+1,j+2)÷D(i+1,j+2)
以上が推定補正値の算出方法であるが、実際に撮像素子から出力する推定補正値しては、この推定補正値を複数の画素で算出して、行単位で平均値を取ったi+1行目全体の推定補正値Reb(i+1)を用いることが望ましい。
以上が、推定補正値の算出方法である。
図20は本発明の撮像素子を機能のブロック図で表した一例である。
同図は第4の実施例における1502のバッファレジスタに変わり、2001の補正処理部を採用する形態をとっている。
また、本実施例においても図11に示された1101の記憶手段及び、1102の比較及び統計手段も有するが図15と同様に図20には図面の大きさの都合で表記していない。
同図において2001の演算処理部は1502のバッファレジスタと同様のFIFO機能に加えて、第4の実施例の手順により1501の露光斑量推定補正値演算部算出され行単位の推定補正値を保持する機能と該保持された推定補正値を用いて第1のフォトダイオード群で撮影された被写体の撮像信号のレベルを補正する機能を持つ。
このことにより、本実施例による撮像素子では、周期的に発光強度が変動する点滅光源を照明とする環境下で、被写体を適正露光にするために露光時間を照明の発光周期の整数倍から変更にしたときに発生する露光斑を抑圧することが出来る。
ここまで、第2のフォトダイオード群を偶数画素と奇数画素の2つのグループに分けた場合について説明してきたが、次は、第2のフォトダイオード群を3グループに分けた場合を例にして、想定される点滅光源が増える場合の対応について説明しておく。
図21は図20の実施例をベースに2101の第4の電荷排出スイッチ群と2102の第4のROWリセット機能を有するスイッチ開閉制御手段を追加したものであり、本発明の撮像素子を機能のブロック図で表した一例を示している。
以下、これらの変更点によって、本発明における撮像素子において新たに実現可能となる機能について説明する。
まず、2101の第4のROWリセット機能を有するスイッチ開閉制御手段と109のスイッチ開閉制御手段の違いに説明する。
本発明における撮像素子のフォトダイオードの露光時間は、フォトダイオードダイオードに溜まった余分な電気的なエネルギーをROWリセットによって基板上に排出してから、ROW読出しを行うまでの時間で定義されることを第1の実施例で説明をした。その第1の実施例では、同一の行内にあるフォトダイオードのROWリセットのタイミングを3通り選択可能構成として、同一の行内にあるフォトダイオードの露光時間を3通りの設定が行えるようにした。
これに対して、第4の実施例では2101の第4のROWリセット機能を有するスイッチ開閉制御手段は、同一行内にあるフォトダイオードの露光時間を4通り選択可能なように、第1の実施例におけるスイッチ開閉制御手段に追加でROWリセット機能を1系統追加した合計4系統のROWリセット制御が行える構成とした。
次に、新たに追加した第4のROWリセット機能の利用法について説明する。
新たに追加した第4のROWリセット制御は、図15におけるROWリセット制御パルスDがそれに相当し、同図に示したように2101の第4の電荷排出スイッチ群に供給される。
該第4の電荷排出スイッチ群は、第2のフォトダイオード群を形成するダイオードの一部に接続されており、1501の第4のROWリセット機能を有するスイッチ開閉制御手段が発生するROWリセット制御パルスDのタイミングで基板上に電気的エネルギーを排出する。
次に、第2のフォトダイオードに接続される第2の電荷排出スイッチ群、第3の電荷排出スイッチ群及び、第4の電荷排出スイッチ群について説明する。
図22はは102の第2のフォトダイオード群を構成する画素の一部と108のカラム選択スイッチ群を形成するカラム選択電子スイッチとの接続を示したものである。
同図において、B群画素、C群画素及びD群画素は、第1の実施例で示した図2と同様の構成を持つ画素である。
同図に示したように、102の第2のフォトダイオード群は、該第2のフォトダイオード群が形成する画素を行単位(横方向)で見たときに、3画素おきにROWリセット制御パルスが共通化するようにB群画素、C群画素及びD群画素が並べられており、行方向に隣接する3画素に個別の露光時間が設定できる構成を取るようにした。
以上によれば、図23に示しめしたTexB、TexC、TexDのように同時に3通りの露光時間を第2のフォトダイオード設定できるため、同時に3種類の発光強度が周期的に変動する光源について検波することが可能である。
また、露光斑の補正に関しては、例えばD群画素に適正露光時間を設定して、B群画素とD群画素に特定された発光強度の変動する照明の変動周期の整数倍(図では1倍)の期間を露光する露光時間を設定することで、第4の実施例と同様に推定補正値を算出することが可能である。
以上,添付図面を参照しながら本発明にかかる好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
例えば、ローリングシャッタ方式を採用する撮像素子に利用でき、本撮像素子を用いた撮像装置では、ローリングシャッタで露光する場合に、蛍光灯など周期的に点滅する照明による光源の影響で発生することのある露光斑の発生を効率よく検出したり、高精度に抑圧したりするのに有用である。
101 第1のフォトダイオード群
102 第2のフォトダイオード群
103 画素アンプ群
104 信号読出しスイッチ群
105 第1の電荷排出スイッチ群
106 第2の電荷排出スイッチ群
107 第3の電荷排出スイッチ群
108 カラム選択スイッチ群
109 スイッチ開閉手段
110 アナログゲイン調整アンプ
111 CDS及びADC回路
201 フォトダイオード
202 画素アンプ
203 信号読み出し用電子スイッチ
204 ROW読み出し制御パルス用信号線
205 読出し信号線
206 電荷排出用電子スイッチ
207 ROWリセット制御パルス用信号線
301 カラム選択電子スイッチ
701 検波回路
1101 記憶手段
1102 比較及び統計手段
1501 露光斑推定値演算部
1502 バッファレジスタ
1503 出力選択スイッチ
2001 補正演算部

Claims (6)

  1. 一定間隔で面状に配置される被写体撮影のための第1のフォトダイオード群と、光源の発光強度の変動を検出するための第2のフォトダイオード群と、該第1及び第2のフォトダイオード群の個々に接続された電荷排出又は電荷読み出しのための電子スイッチ群と、該電子スイッチ群の開閉を制御するスイッチ開閉制御手段とを有する撮像素子であって、該スイッチ開閉手段により制御される露光時間としては、該第1のフォトダイオード群と該第2のフォトダイオード群で個別の設定が可能であり、尚且つ第2のフォトダイオード群に対してはさらにエリアを分割して並行して2通り以上の設定が可能である撮像素子。
  2. 請求項1に記載の撮像素子であって、該第1及び第2のフォトダイオード群の露光タイミングをラインごとにシフトさせるように電荷を読み出すローリングシャッタ動作を行う際、同一ライン上に配置された該第2のフォトダイオード群に対して異なった2通り以上の露光時間を設定し、該第2のフォトダイオード群から出力される信号レベルを監視することで、周期的に発光強度が変動する点滅光源の有無を検出することが可能である撮像素子。
  3. 請求項1または請求項2に記載の撮像素子であって、該第2のフォトダイオード群に設定される2通り以上の露光時間に撮像素子が撮影を行う撮影環境に存在することが予測される周期的に発光強度が変動する点滅光源の点滅周期の整数倍を採用し、該第2のフォトダイオード群から出力される信号レベルのフレーム間での変動を監視することで、撮像素子が撮影を行う撮影環境に存在する周期的に発光強度が変動する点滅光源の点滅周期を特定することが可能である撮像素子。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の撮像素子であって、被写体を露光撮影する為の第1のフォトダイオードに設定する第1の露光時間、及び、光源の発光強度の変動による露光斑の起きない光源の発効強度の変動周期の整数倍となる第2の露光時間を該第2のフォトダイオードに設定した際に該第2のフォトダイオードから得られる該第1の露光時間による出力信号と該第2の露光時間による出力信号の比率から、第1のフォトダイオード群で発生する光源の発光強度の変動による信号読み出しライン単位の露光斑を補正する補正量の推定結果を出力することが可能である撮像素子。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の撮像素子であって、信号読み出しライン単位の露光斑の推定結果を用いて、ライン単位の露光斑を抑圧するように信号レベルのゲイン調整を行う機構を有する撮像素子。
  6. 第1のフォトダイオード群と、
    第2のフォトダイオード群と、
    該第1のフォトダイオード群と該第2のフォトダイオード群の露光時間を個別に設定し、かつ、該第2のフォトダイオード群の異なるエリアに対して異なる露光時間を並行して設定する露光時間設定手段と、
    該第1のフォトダイオード群の出力を撮像信号として出力する出力部と、
    該露光時間設定手段により異なるエリアに対して異なる露光時間が並行して設定された該第2のフォトダイオード群の出力を用いて、周期的に発光強度が変動する点滅光源の有無を検出する検出手段と、
    を備えることを特徴とする撮像素子。
JP2009154541A 2009-06-30 2009-06-30 撮像素子 Pending JP2011014957A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009154541A JP2011014957A (ja) 2009-06-30 2009-06-30 撮像素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009154541A JP2011014957A (ja) 2009-06-30 2009-06-30 撮像素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011014957A true JP2011014957A (ja) 2011-01-20

Family

ID=43593468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009154541A Pending JP2011014957A (ja) 2009-06-30 2009-06-30 撮像素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011014957A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015137313A1 (ja) * 2014-03-14 2015-09-17 ユニバーリンク株式会社 可視光受信方法
JP2016524853A (ja) * 2013-05-24 2016-08-18 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 符号化光の検出

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016524853A (ja) * 2013-05-24 2016-08-18 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 符号化光の検出
WO2015137313A1 (ja) * 2014-03-14 2015-09-17 ユニバーリンク株式会社 可視光受信方法
JPWO2015137313A1 (ja) * 2014-03-14 2017-04-06 ユニバーリンク株式会社 可視光受信方法
US9929807B2 (en) 2014-03-14 2018-03-27 Univerlink Inc. Visible light receiving method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4948090B2 (ja) 撮像装置及び駆動制御方法
US9307163B2 (en) Imaging device and imaging method
JP4856765B2 (ja) 撮像装置及びフリッカ検出方法
CN109328457B (zh) 摄像装置及摄像装置的控制方法
US8610808B2 (en) Color CMOS imager with single photon counting capability
JP4840578B2 (ja) 撮像装置のフリッカ検出方法と装置
KR20120135382A (ko) 촬상장치 및 촬상방법
US9544518B2 (en) Image pickup apparatus and image pickup system with ad converter outputting image data at first resolution in a case where pixel signals are not higher than threshold level and at second resolution in a case where pixel signals are higher than threshold level
US20140063294A1 (en) Image processing device, image processing method, and solid-state imaging device
CN111602386B (zh) 缓解运动图片的led频闪
JP2006245784A (ja) 固体撮像装置及びその駆動方法並びに撮像システム
KR20070092205A (ko) 플리커 보정방법 및 플리커 보정회로와 그것들을 이용한촬상장치
US20130001402A1 (en) Image sensor and image capture apparatus
JP2012231333A (ja) 撮像装置及びその制御方法、プログラム
CN102572273A (zh) 摄像装置
US11297252B2 (en) Signal processing apparatus and signal processing method, and imaging device
JP2009017213A (ja) 撮像装置
JP5885431B2 (ja) 撮像素子及び撮像装置
US8248520B2 (en) Imaging apparatus and imaging method
JP2011014957A (ja) 撮像素子
JP2021034933A (ja) 撮像素子、撮像装置、制御方法、およびプログラム
JP4519306B2 (ja) フリッカ除去装置
JP2008113237A (ja) 撮像装置におけるフリッカ検出方法と装置
JP2020036073A (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP4908939B2 (ja) 撮像装置