JP2011014263A - 導光板、プリント配線板、キーモジュール、電子機器 - Google Patents

導光板、プリント配線板、キーモジュール、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】携帯電話機等の小型の電子機器に使用する小型の導光板での光散乱回折領域の可視化による輝度のばらつき、不均一化を防止して、輝度の良好な均一化を図ることができると共に、製造効率の良い導光板、またそのような導光板を備えたプリント配線板、該プリント配線板を備えたキーモジュール及び該キーモジュールを備えた電子機器の提供を課題とする。
【解決手段】入射した光を厚み内で導光しながら、複数の光散乱回折領域22で散乱或いは/及び回折させて出射させる導光板20であって、前記光散乱回折領域22は、隣接する光散乱回折領域22との間隙をなす光非散乱非回折間隙を90μm未満としてある。
【選択図】 図3

Description

本発明は、導光板、該導光板を備えたプリント配線板、該プリント配線板を備えたキーモジュール及び該キーモジュールを備えた電子機器に関する。
携帯電話をはじめとする電子機器において、その一様な照光には導光板が用いられている。導光板は、その側面からLEDなどの光を入射し、導光板の一方の主面に形成された凹状、凸状等のドットからなる光散乱回折領域での散乱、回析により照光側主面方向に光路を変えることで均一発光させている。この時、マクロに見れば均一発光と言えるが、ミクロに見るとドットの分布に応じた発光となっている。
導光板はその1端面からLEDなどの光を入射するため、LED近傍側の散乱回折用のドットはそれらの間隔を粗に或いはドットのサイズを小さく小径にし、LEDから遠ざかるに従って間隔を密に或いはドットのサイズを大きくすることで、マクロに見た輝度を均一化している。
従来、ドットサイズは100〜200μm程度が多く用いられているが、近年そのドットからの照光において、いわゆるドットの可視化により輝度のぶつぶつ感が問題とされている。即ち、導光板側からキートップを介して照光される光に、ドットによる輝度のむらが見て取られ、均一性が得られないという問題がある。この問題は特にLED近傍側において著しくなりやすい。
表示装置における照光の均一化を図る従来技術として、例えば下記特許文献1がある。
下記特許文献1は、液晶表示装置に関する発明で、エッジライト型背面照明装置を備えた液晶表示装置において、表示画面の輝度を損なうことなく、その光源近傍における「導光板に形成されたドット」の可視化を防ぐ技術が開示されている。
特開2009−103943号公報
しかしながら上記特許文献1に示す液晶表示装置は、大型液晶テレビに使用する大型の導光板でのドットの可視化を防止するものであり、携帯電話機等の小型の電子機器に使用する小型の導光板には必ずしも適用できないものであった。
そこで本発明は上記従来における問題点を解決し、携帯電話機等の小型の電子機器に使用する導光板であって、光散乱回折領域の可視化による輝度のばらつき、不均一化を防止して、輝度の良好な均一化を図ることができると共に、製造効率の良い導光板、またそのような導光板を備えたプリント配線板、該プリント配線板を備えたキーモジュール及び該キーモジュールを備えた電子機器の提供を課題とする。
本発明の導光板は、入射した光を厚み内で導光しながら、複数の光散乱回折領域で散乱或いは/及び回折させて出射させる導光板であって、前記光散乱回折領域は、隣接する光散乱回折領域との間をなす光非散乱非回折間隙を90μm未満としてあることを第1の特徴としている。
ここで「光散乱回折領域」とは、光を散乱或いは/及び回折させて出射させる領域を意味する。また光非散乱非回折間隙とは、光を散乱も回折もしない間隙を意味する。
上記本発明の第1の特徴によれば、入射した光を厚み内で導光しながら、複数の光散乱回折領域で散乱或いは/及び回折させて出射させる導光板であって、前記光散乱回折領域は、隣接する光散乱回折領域との間をなす光非散乱非回折間隙を90μm未満としてあることから、隣接する2つの光散乱回折領域が使用者の視覚的分解能の限界未満となり、個々の光散乱回折領域を個別に認識し難くすることができる。これにより、使用者に対して均一な輝度の照光を行うことができる。
また本発明の導光板は、上記本発明の第1の特徴に加えて、前記光散乱回折領域の大きさは、光散乱回折領域の最大長をDとし、導光板の厚みをT、導光板材の屈折率をNとしたとき、下記の式で表わされる光の1反射進行距離L未満の最大長Dとしたことを第2の特徴としている。
(式)L=2×T×tan(sin−1(1/N))
上記本発明の第2の特徴によれば、上記本発明の第1の特徴による作用効果に加えて、光散乱回折領域の最大長Dは、L=2×T×tan(sin−1(1/N))で表わされる1反射進行距離L未満とすることにより、導光板に入射した光を途中で途切れることなく、遠方まで確実に導光しながら均一な照光を行うことが可能となる。
また本発明の導光板は、上記本発明の第1又は第2の特徴に加えて、前記光散乱回折領域は、凸状若しくは凹状のドットからなることを第3の特徴としている。
上記本発明の第3の特徴によれば、上記本発明の第1又は第2の特徴による作用効果に加えて、前記光散乱回折領域は、凸状若しくは凹状のドットからなることから、導光板内に入射した光を光散乱回折領域で効果的に散乱、回折させて出射させることできる。
また本発明の導光板は、上記本発明の第3の特徴に加えて、前記凸状のドットからなる光散乱回折領域は、散乱回折材を含有してなることを第4の特徴としている。
上記本発明の第4の特徴によれば、上記本発明の第3の特徴による作用効果に加えて、前記凸状のドットからなる光散乱回折領域は、散乱回折材を含有してなることから、導光板に入射した光を光散乱回折領域で散乱回折材により一段と効果的に散乱、回折させることができる。
また本発明の導光板は、上記本発明の第3又は第4の特徴に加えて、前記凸状のドットからなる光散乱回折領域は、印刷加工、スプレイ加工、精密転写を含む型加工の何れかで形成されていることを第5の特徴としている。
上記本発明の第5の特徴によれば、上記本発明の第3又は第4の特徴による作用効果に加えて、前記凸状のドットからなる光散乱回折領域は、印刷加工、スプレイ加工、精密転写を含む型加工の何れかで形成されていることから、光散乱回折領域をそれらの型加工により容易且つ効率的に形成することができる。よって良好な導光板を効率良く得ることができる。
また本発明の導光板は、上記本発明の第3の特徴に加えて、前記凹状のドットからなる光散乱回折領域は、スタンプ加工、レーザー加工の何れかで形成されていることを第6の特徴としている。
上記本発明の第6の特徴によれば、上記本発明の第3の特徴による作用効果に加えて、前記凹状のドットからなる光散乱回折領域は、スタンプ加工、レーザー加工の何れかで形成されていることから、光散乱回折領域を容易且つ効率的に形成することができる。よって良好な導光板を効率良く得ることができる。
また本発明のプリント配線板は、第1から第6の何れか1つの特徴に記載の導光板を備えたことを第7の特徴としている。
上記本発明の第7の特徴によれば、プリント配線板は、第1から第6の何れか1つの特徴に記載の導光板を備えることにより、光散乱回折領域の可視化を防止し、十分に均一な輝度での照光機能を発揮することができる。
また本発明のキーモジュールは、第7の特徴に記載のプリント配線板と、該プリント配線板の導光板に対して光を入射させる光源と、前記プリント配線板の上方に位置し、所定の指令を入力するための入力キーと、該入力キーの下方に位置し、前記入力キーの動作に従動してスイッチオン、スイッチオフを行うドーム状のスイッチ動作子とから構成されることを第8の特徴としている。
上記本発明の第8の特徴によれば、キーモジュールは、第7の特徴に記載のプリント配線板と、該プリント配線板の導光板に対して光を入射させる光源と、前記プリント配線板の上方に位置し、所定の指令を入力するための入力キーと、該入力キーの下方に位置し、前記入力キーの動作に従動してスイッチオン、スイッチオフを行うドーム状のスイッチ動作子とから構成されることから、光散乱回折領域の可視化を防止し、キー操作に際して十分に均一な輝度での照光機能を発揮することができる。
また本発明の電子機器は、第8の特徴に記載のキーモジュールを備えたことを第9の特徴としている。
上記本発明の第9の特徴によれば、電子機器は、第8の特徴に記載のキーモジュールを備えたことから、光散乱回折領域の可視化を防止し、十分に均一な輝度での照光機能を発揮することができる。
本発明の導光板、該導光板を備えたプリント配線板、該プリント配線板を備えたキーモジュール及び該キーモジュールを備えた電子機器によれば、携帯電話機等の小型の電子機器に使用する小型の導光板での光散乱回折領域の可視化を防止して、十分に均一な輝度からなる照光を発揮することができると共に、製造効率の良い導光板を提供することができる。またそのような導光板を備えたプリント配線板、該プリント配線板を備えたキーモジュール及び該キーモジュールを備えた電子機器を提供することができる。
本発明の実施形態に係る電子機器としての携帯電話機を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子機器としての携帯電話機のキーモジュールの平面図である。 図2に示すキーモジュールにおける光源から最も近い側の入力キーと、最も遠い側の入力キーとに対応する要部の平面図である。 図3における光源から最も近い側の入力キーに対応する要部の断面図である。 本発明の実施形態に係る導光板に入射した光の反射及び進行例を簡略化して説明する図である。 本発明の実施形態に係る導光板の変形例を示す要部の平面図である。
以下の図面を参照して、本発明に係る電子機器の例として、携帯電話機をあげて説明し、本発明の理解に供する。しかし、以下の説明は本発明の特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。
まず図1を参照して、本発明の電子機器の実施形態に係る携帯電話機1は、入力部1aと、表示部1bとを備える。表示部1bは、ヒンジ部1cを介して入力部1aに開閉自在とされている。
図2〜図4も参照して、前記入力部1aには、ケース1d内に入力モジュールとしてのキーモジュール2を備えている。キーモジュール2は、入力キー10、導光板20、ドーム状可動接点シート30、光源40、プリント配線板50を備えている。
前記入力キー10は、入力操作を行う部分で、前記入力部1aに露出した入力キー11〜13で構成されている。ここで入力キー11〜13は、図2に示すように、碁盤の目状に配置してある入力キー10において、光源40に最も近い側に配置した入力キーを入力キー11とし、最も遠い側に配置した入力キーを入力キー13とする。
なお入力キー10は、透明性の硬質樹脂で形成され、数字、アルファベット、記号等の特定の形状が視認可能に設けられている。数字、アルファベット、記号等の特定の形状の形成方法は、特定の形状を遮光性材料でマークするものや、特定の形状以外を遮光性材料でマークするものの何れであってもよい。
前記導光板20は、入力キー10の下方に位置し、光源40から入射させた光をその厚み内を導光したのち出射させて、入力キー10を照光するためのものである。より具体的には、図4に示すように、導光板20は、光源40の照光端面41等から放たれた光を導光板20の光導入端面21から入射させて、導光板20の厚み内で全反射させながら全域に導き、入力キー10のある方向へ出射し、これにより照光を行う。
また図4に示すように、導光板20の下面側には、導光板20を通過してきた光を入力キー10方向へ散乱、回折させて出射させる光散乱回折領域22を複数設けている。この光散乱回折領域22により、導光板20内を導光される光を入力キー10方向へ効率良く出射させることができる。
また図3に示すキーモジュール2に用いられる導光板20においては、複数の光散乱回折領域22のそれぞれは、同一大きさの円形で構成されると共に、光源40から遠方に配置されるものほど隣接する光散乱回折領域22間を短くする構成としている。
より具体的には、光源40に最も遠い入力キーである入力キー13に対応する部分における隣接する光散乱回折領域22との間隙をなす光非散乱非回折間隙Sを、光源40に最も近い入力キーである入力キー11に対応する部分における隣接する光散乱回折領域22との間隙をなす光非散乱非回折間隙Sよりも短くしている。このような構成とすることで、光源40から遠方に配置される光散乱回折領域22ほど密に配置することができる。よって入力キー10に対するマクロに見た輝度の均一化を図ることができる。
更に光非散乱非回折間隙S、Sの長さは、90μm未満とする構成としてある。このような構成とすることで、隣接する光散乱回折領域22を近接させることができる。よって利用者が使用時において光散乱回折領域22の輝度むらを認識し難いものとすることができる。これによって輝度むらに基づく光散乱回折領域22の可視化を効果的に防止して、十分に均一な輝度からなる照光を発揮させることができる。
つまり導光板20に入射した光は、導光板20の厚み内で導光しながら、複数の光散乱回折領域22で散乱、回折されて入力キー10方向へ出射され、入力キー10を照光する。従って複数の光散乱回折領域22で散乱、回折された光は、それぞれ個別に入力キー10を照光している。このことから、光散乱回折領域22の可視化の原因は、隣接する光散乱回折領域22によって散乱、回折され、出射された光を利用者が別個の光であると認識できること、つまり隣接する光散乱回折領域22を分離した2点であると認識できる分解能を利用者が有することであると言える。
ここで「分解能」とは、隣り合った2つの点を別々の点として見分けることができる能力を意味し、目からの角度或いは隣り合った2つの点の間隙(距離)で表す。また目からの角度の逆数を視力としている。
資料として、携帯電話を使用する際の入力キーと目との距離を30cmとした場合、2点間が分離しているか否かの分解能と視力との関係を以下に示す。なお日本人における平均視力は、0.2程度である。
(資料)
視 力 分解能(角度) 分解能(距離)
0.2 5分 約440μm
1.0 1分 約90μm
2.0 30秒 約40μm
この資料から、視力1.0の人は、隣接する光散乱回折領域22間が約90μm未満である場合には、それぞれの光散乱回折領域22によって散乱、回折され、出射された光を別個の光であると認識できないことが判る。
以上より、光非散乱非回折間隙S、Sを90μm未満とすることで、隣接する光散乱回折領域22によって散乱、回折されて出射された光を、少なくとも視力が1.0以下の利用者に別個の光であると認識し難くすることができる。従って輝度むらに基づく光散乱回折領域22の可視化を効果的に防止することができる。
なお、光非散乱非回折間隙S、Sは90μm未満に限るものではない。例えば光非散乱非回折間隙S、Sを440μm未満とすることができる。このような構成とすることで、少なくとも日本人における平均的な視力である0.2程度を有する人に対しては、光散乱回折領域22の可視化を防止することができる。また光非散乱非回折間隙S、Sを40μm未満とすることができる。このような構成とすることで、一段と多くの利用者に対して光散乱回折領域22の可視化を防止して、十分に均一な輝度からなる照光を発揮することができる。
また光散乱回折領域22の大きさは、光散乱回折領域22の最大長をDとし、導光板の厚みをT、導光板材の屈折率をNとしたとき、最大長Dが下記の式で表わされる光の1反射進行距離L未満となるようにする。
(式)D<L=2×T×tan(sin−1(1/N))
なお上記において、光散乱回折領域22の最大長をDとしたが、光散乱回折領域22が円形状をなす場合は、この最大長Dは直径となる。
ここで導光板20内に進入した光は、図5に示すように、反射を繰り返しながら進行し、その途中で光散乱回折領域22に当たることで入力キー方向へ出射される。一方、導光板20内に平行に進入した光は、極端な場合、一度も反射することなく、即ち入力キーの照光に寄与することが全くないまま、反対の端面から出てゆくこともある。つまり照光は入射した光が導光板20内で反射を繰り返すことで行われるため、反射回数が多い光、即ち全反射に近い光が最も照光に寄与されやすい光であると考えられる。
よって光散乱回折領域22の最大長Dが光の1反射進行距離L以上である場合には、全反射を行った光の進行方向に必ず光散乱回折領域22が存在し、その光はそこで消費されるため、それより先で光を照光させることができない。
一方、光散乱回折領域22の最大長Dを光の1反射進行距離Lよりも小さいものとした場合、図5に示すように、導光板20内に進入した光は、複数の光散乱回折領域22の間をほどよくすり抜けて光導入端面21から遠方まで均一に照光させることができる。
従って光散乱回折領域22の最大長Dを、(式)D<L=2×T×tan(sin−1(1/N))を満たす構成とすることで、導光板20に導入した光を効果的に利用し、均一な照光を実現することができる。
また光散乱回折領域22は、図4に示すように、凸状のドットで構成されている。このように光散乱回折領域22を凸状のドットで構成することで、導光板20内を全反射状態で導かれてきた光を物理的な凸状のドットの位置で確実に散乱、回折させて入力キー10方向へ出射させることができる。よって入力キー10の輝度を向上させることができる。
この凸状のドットはスクリーン印刷で成形することが可能である。勿論、スクリーン印刷に限るものではなく、他の印刷加工、スプレイ加工、精密転写を含む型加工で成形することも可能である。
なお光散乱回折領域22は、凸状のドットによって構成するものに限るものではない。例えばスタンプ加工若しくはレーザー加工によって凹状のドットに形成する構成としてもよい。
更に光散乱回折領域22は、散乱回折材を含有している。このような構成とすることで、光散乱回折領域22での光の散乱、回折を一段と効率良く行うことができる。また光散乱回折領域22に散乱回折材を含有させた場合、散乱、回折する光の明度が向上することから、通常は光散乱回折領域22の可視化が促進されるところ、本実施形態においては既述した通り、光非散乱非回折間隙S、Sを90μm未満に構成することで、光の散乱、回折の効率化と光散乱回折領域22の可視化の防止との両立を実現することができる。
なお散乱回折材としては、TiOを用いることができる。
また導光板20は、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリメタクリル酸メチル樹脂等、可視光域の光を十分透過させることができる樹脂で形成される。
また光散乱回折領域22を備える導光板20の製造方法としては、射出成形やホットエンボス成形を用いることができる。
なお導光板20の厚みは、30μm〜300μmで、光散乱回折領域22の厚みは、0.1μm〜30μmとすることが望ましい。
前記ドーム状可動接点シート30は、図4に示すように、導光板20の下方に位置し、メタルドームと称する導電性金属膜からなるドーム状のスイッチ動作子31を備えたシートである。このドーム状のスイッチ動作子31が、入力キー10の動作に従動し、後述するプリント配線板50と接触、非接触されることで、キーモジュール2のスイッチオン、スイッチオフが行われる。
ドーム状可動接点シート30は、図4に示すように、プリント配線板50上に配設され、プリント配線板50の上面部を被覆している。またドーム状可動接点シート30は、ラバー等の軟質の弾性シートから構成することができる。
なおドーム状可動接点シート30の厚みは、10μm〜200μmとすることが望ましい。
前記光源40は、例えばLEDで構成することができる。この光源40は、図4に示すように、プリント配線板50上における導光板20の光導入端面21と対向する位置に設備される。
前記プリント配線板50は、図4に示すように、プリント配線層51と、樹脂層52とから構成される。このプリント配線板50は、上方に導光板20を備え、更に既述した入力キー10と、ドーム状可動接点シート30と、光源40とでキーモジュール2を構成している。
前記プリント配線層51は、スイッチ接点となる導電層たる回路部を備えるものであり、銅箔によるパターンを樹脂層52上に形成することで構成される。
次に図6を参照して、本発明の実施形態における導光板の変形例を説明する。
本変形例は、導光板に形成される光散乱回折領域の大きさと、光非散乱非回折間隙とを、共に光源からの距離により変化させる構成としたものである。その他の構成については、既述した本発明の実施形態と同一である。同一部材、同一機能を果たすものには、同一番号を付し、以下の説明を省略する。
具体的には、図6において詳細には図示していないが、円形をなす光散乱回折領域22の大きさを光源40から遠方に配置されるものほど大きい形状とする構成としている。また光非散乱非回折間隙も光源40に最も遠い入力キーである入力キー13に対応する部分における隣接する光散乱回折領域間をなす光非散乱非回折間隙Sを、光源40に最も近い入力キーである入力キー11に対応する部分における隣接する光散乱回折領域との間隙をなす光非散乱非回折間隙Sよりも短くしている。つまり光源40から遠方に配置される光散乱回折領域22ほど密に配置している。このような構成とすることで、入力キー10に対する輝度の均一化を一段と効率良く図ることができると共に、光散乱回折領域22の可視化を防止することができる。
以下に実施例をあげて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
(実施例1)
ポリカーボネートフィルム80mm×40mm×0.15mmに対し、アクリル系樹脂にTiO散乱回折材を混入したペーストを用いて、光源から遠方になるにつれて径が大きくなるように、スクリーン印刷で直径30μm〜200μmのドットを、隣接するドット間の光非散乱非回折間隙が85μmとして形成した。
(比較例1)
ポリカーボネートフィルム80mm×40mm×0.15mmに対し、アクリル系樹脂にTiO散乱回折材を混入したペーストを用いて、スクリーン印刷で直径200μmのドットを、隣接するドット間の光非散乱非回折間隙が光源から遠方になるにつれて短くなるように、400μm〜1.3mmの間隔で形成した。
導光板の上に携帯電話のキートップ(1キーが10mm×5mm)を配置して、導光板の側面からLED光を入射し、上面30cm離れたところから観察した。実施例1ではキー内に光のむらが目立たないが、比較例1ではキー内に光のむらが明確に識別できた。
(実施例2)
ポリウレタンフィルム60mm×35mm×0.1mmに対し、アクリル系樹脂にTiO散乱回折材を混入したペーストを用いて、スプレイで略丸形状の直径20μm〜100μmのドットを、光源から遠方になるにつれて大きくなると共に隣接するドット間の光非散乱非回折間隙が光源から遠方になるにつれて短くなるように、30μm〜90μmの間隔で分布するように形成した。
(比較例2)
ポリウレタンフィルム60mm×35mm×0.1mmに対し、アクリル系樹脂にTiO散乱回折材を混入したペーストを用いて、スプレイで略丸形状の直径200μmのドットを、隣接するドット間の光非散乱非回折間隙が光源から遠方になるにつれて短くなるように、400μm〜1.3mmの間隔で形成した。
導光板の上に携帯電話のキートップ(1キーが8mm×6mm、文字部分以外を遮光したもので数字の線幅が平均0.3mm)を配置して、導光板の側面からLED光を入射し、上面30cm離れたところから観察した。実施例1では数字部分が一様に照光されたが、比較例1では数字部分にドットが掛からない部分があり、輝度に分布が生じた。
本発明は携帯電話機等の電子機器、それに用いられるキーモジュールとして利用することができる。
1 携帯電話機
1a 入力部
1b 表示部
1c ヒンジ部
1d ケース
2 キーモジュール
10 入力キー
11 入力キー
12 入力キー
13 入力キー
20 導光板
21 光導入端面
22 光散乱回折領域
30 ドーム状可動接点シート
31 スイッチ動作子
40 光源
41 照光端面
50 プリント配線板
51 プリント配線層
52 樹脂層
D 最大長
L 光の1反射進行距離
N 屈折率
T 厚み
光非散乱非回折間隙
光非散乱非回折間隙
光非散乱非回折間隙
光非散乱非回折間隙

Claims (9)

  1. 入射した光を厚み内で導光しながら、複数の光散乱回折領域で散乱或いは/及び回折させて出射させる導光板であって、前記光散乱回折領域は、隣接する光散乱回折領域との間隙をなす光非散乱非回折間隙を90μm未満としてあることを特徴とする導光板。
  2. 前記光散乱回折領域の大きさは、光散乱回折領域の最大長をDとし、導光板の厚みをT、導光板材の屈折率をNとしたとき、下記の式で表わされる光の1反射進行距離L未満の最大長Dとしたことを特徴とする請求項1に記載の導光板。
    (式)L=2×T×tan(sin−1(1/N))
  3. 前記光散乱回折領域は、凸状若しくは凹状のドットからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の導光板。
  4. 前記凸状のドットからなる光散乱回折領域は、散乱回折材を含有してなることを特徴とする請求項3に記載の導光板。
  5. 前記凸状のドットからなる光散乱回折領域は、印刷加工、スプレイ加工、精密転写を含む型加工の何れかで形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の導光板。
  6. 前記凹状のドットからなる光散乱回折領域は、スタンプ加工、レーザー加工の何れかで形成されていることを特徴とする請求項3に記載の導光板。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の導光板を備えたことを特徴とするプリント配線板。
  8. 請求項7に記載のプリント配線板と、該プリント配線板の導光板に対して光を入射させる光源と、前記プリント配線板の上方に位置し、所定の指令を入力するための入力キーと、該入力キーの下方に位置し、前記入力キーの動作に従動してスイッチオン、スイッチオフを行うドーム状のスイッチ動作子とから構成されることを特徴とするキーモジュール。
  9. 請求項8に記載のキーモジュールを備えたことを特徴とする電子機器。
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