JP2011014246A - 回路遮断器 - Google Patents
回路遮断器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011014246A JP2011014246A JP2009154608A JP2009154608A JP2011014246A JP 2011014246 A JP2011014246 A JP 2011014246A JP 2009154608 A JP2009154608 A JP 2009154608A JP 2009154608 A JP2009154608 A JP 2009154608A JP 2011014246 A JP2011014246 A JP 2011014246A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit breaker
- movable contact
- case
- magnetic yoke
- contact
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Breakers (AREA)
Abstract
【解決手段】固定接点60が設けられた固定接触子50と、可動接点40が設けられるとともに可動接点が固定接点に対し接触又は離間するように変位可能な可動接触子30と、可動接触子の移動方向に沿いかつ可動接触子の少なくとも一部を挟んで配置された一対の側辺部81及びその端部間を連結する連結部82を有する磁性体80と、これらを収容する筐体20とを備える回路遮断器1を、筐体は、磁性体の側辺部が挿入される開口を有し側辺部を被覆するとともに、絶縁性を有する材料によって筐体と一体に形成された磁性体カバー部23を備える構成とする。
【選択図】図2
Description
このような回路遮断器は、過電流が生じて回路を遮断する時に、ガスが発生して筐体内部の圧力が高まるため、筐体の強度が十分でない場合、筐体の変形から回路遮断器の破損に至る懸念がある。
このような回路遮断器の筐体強度向上に関する従来技術として、例えば特許文献1には、補助カバーをカバーに係合させる固定部品をカバーよりも強度の高い材質によって形成することが記載されている。
また、特許文献2には、ケースの側面部にケースを形成する材料よりも強度の高い補強材を埋設することが記載されている。
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、簡素な構成によって筐体の強度を確保した回路遮断器を提供することである。
これによれば、筐体と一体に形成された磁性体カバー部は、筐体の壁面厚さを増加させることと同様の効果を発揮する。また、磁性体カバー部に側辺部が挿入された磁性体は筐体の側面部の開きを防止する芯材として機能する。このため、ガスの圧力に対する筐体の剛性を大きく向上することができ、ガス圧力による筐体の変形やこれに伴う回路遮断器の破壊を防止することができる。
また、補強専用の他部品を用いる従来技術のように回路遮断器の部品点数が増加することがなく、構造及び組立工程を簡素化することができる。
これによれば、筐体の他部には機械的強度を重視した材料を選択して剛性を確保しつつ磁性体と可動接点等との短絡をより確実に防止することができる。
回路遮断器1は、カバー10、ケース20、可動接触子30、可動接点40、固定接触子50、固定接点60、グリッド70、磁気ヨーク80等を備えて構成されている。
カバー10は、例えば熱可塑性の絶縁樹脂材料を用いたインジェクション成型によって形成されている。
ケース20は、例えば熱硬化性の絶縁樹脂材料を用いたインジェクション成型によって形成されている。
ケース20は、底面部21、側面部22、磁気ヨークカバー部23等を一体に形成したものである。
底面部21は、固定接触子50と略沿って配置された平板状の部分である。
側面部22は、底面部21の側端部から略垂直に立ち上げられた平板状の部分である。側面部22には、図2等に示すように、カバー10との締結に用いられる図示しないネジが挿入されるネジ穴22aが形成されている。
磁気ヨークカバー部23は、磁気ヨーク80をカバーして遮断時等における可動接点40等との短絡を防止する部分である。この磁気ヨークカバー23については、後に詳しく説明する。
固定接触子50は、ケース20の底面部に設けられた部材であって、その可動接触子30と対向する面部には固定接点60が設けられている。
可動接触子30は、可動接点40と固定接点60とが接触又は離間するよう、ケース20に対して相対変位可能となっている。
可動接点40及び固定接点60は、通電時には相互に接触して電源側と負荷側との通電経路を形成する。一方、過電流が流れた際には、可動接点40は可動接触子30の移動に随伴して固定接点60から離間し、回路を遮断する。
側辺部81は、可動接点40及び固定接点60を挟んで配置され、可動接点40の動作方向に略沿って伸びて形成されている。
連結部82は、側辺部81の固定接点60側の端部を連結しており、固定接触子50とケース20の底面部21との間に通されている。
磁気ヨーク80は、底面部21に形成された図示しない着脱式の蓋部からケース20内に挿入される。
また、図2及び図3に示すように、磁気ヨークカバー部23は、ケース20の他の部分とは異なった材料によって形成されている。すなわち、ケース20は、熱硬化性の絶縁樹脂材料によって形成されるが、基材中に配合されるフィラーの種類を異ならせることによって、磁気ヨークカバー部23は電気絶縁性を重視した特性とし、他の部分は機械的強度を重視した特性として公知の二色成型技術によって一体に形成している。
また、磁気ヨークカバー部23を熱硬化性材料で形成した後、これを型内に配置して行うインサート成型によってケース20の他の部分を熱可塑性材料で形成してもよい。なお、磁気ヨークカバー部23をケース20と同じ材料で形成するようにしてもよい。
また、磁気ヨークカバー部23のグリッド70側と反対側の端部(図2における右端部)は、全面にわたってケース20の側面部22等と接合されている。
ここで、磁気ヨークカバー部23は、磁気ヨーク80の側辺部81と隣接する領域が側面部22に接合されていることから、遮断時にガス圧力によって側面部22に作用する力が効率よく磁気ヨーク80に伝達される。
図6乃至図8に示す比較例の回路遮断器2は、実施形態におけるケース20と一体成型された磁気ヨークカバー部23に代えて、別部品として形成された磁気ヨークカバー90を設けたものである。磁気ヨークカバー90は、ケース20の材料に対して電気絶縁性の高い材料を用いて、例えばインジェクション成型により形成されている。磁気ヨークカバー90は、磁気ヨーク80の側辺部81が挿入される穴部を有し、側辺部81がこの穴部に挿入されるように磁気ヨーク80に被せられているが、ケース20の側面部には固定されていない。
具体的には、側面部22が図7における上下方向に開き、また、カバー10が持ち上がることによって、ネジ穴22aに挿入されたネジに引き抜き力が作用する。
これに対し、本発明の実施形態によれば、磁気ヨークカバー部23をケース20と一体に形成することによって、側面部22の壁面厚さを増加させることと同様の効果を発揮するため、側面部22の剛性を比較例に対して向上させることができる。
これによって、回路遮断器1が既存のものに対してより大きい圧力に耐えられるようになることから、従来の回路遮断器よりも目的に応じて最適化された高容量の回路遮断器を提供することができる。
さらに、既存の回路遮断器に対して新たな部品を追加することがないので、部品点数の増加、コストアップ、製造工程の煩雑化を防止することができる。特に、比較例のように別体の磁気ヨークカバー90を有するものに対しては、部品点数の低減を図ることができる。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)回路遮断器の各部材の構造、形状、材質、製法等は実施形態のものに限定されず、適宜変更することができる。
(2)実施形態では、磁気ヨークカバー部全体をケース本体に対して電気絶縁性の高い材料で形成しているが、このような構成に代えて、例えば図9に示すように、磁気ヨークカバー部が可動接触子と対向する面部の表面部近傍のみを電気絶縁性の高い材料で形成してもよい。この場合、電気絶縁性の高い材料からなる絶縁層24は、実施形態のような一体成型品に限らず、別部材を添付する構成としてもよい。
10 カバー 20 ケース
21 底面部 22 側面部
22a ネジ穴 23 磁気ヨークカバー部
24 絶縁層
30 可動接触子 40 可動接点
50 固定接触子 60 固定接点
70 グリッド 80 磁気ヨーク
81 側辺部 82 連結部
90 磁気ヨークカバー S スリット部
Claims (2)
- 固定接点が設けられた固定接触子と、
可動接点が設けられるとともに前記可動接点が前記固定接点に対し接触又は離間するように変位可能な可動接触子と、
前記可動接触子の移動方向に沿いかつ前記可動接触子の少なくとも一部を挟んで配置された一対の側辺部及び前記一対の側辺部の端部間を連結する連結部を有する磁性体と、
前記固定接触子、前記可動接触子、及び、前記磁性体を収容する筐体と
を備える回路遮断器であって、
前記筐体は、前記磁性体の側辺部が挿入される開口を有し前記側辺部を被覆するとともに、絶縁性を有する材料によって前記筐体と一体に形成された磁性体カバー部を備えることを特徴とする回路遮断器。 - 前記筐体の前記磁性体カバー部は、前記筐体の他部を構成する材料に対して電気絶縁性の良好な材料によって構成されていること
を特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009154608A JP2011014246A (ja) | 2009-06-30 | 2009-06-30 | 回路遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009154608A JP2011014246A (ja) | 2009-06-30 | 2009-06-30 | 回路遮断器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011014246A true JP2011014246A (ja) | 2011-01-20 |
Family
ID=43592949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009154608A Pending JP2011014246A (ja) | 2009-06-30 | 2009-06-30 | 回路遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011014246A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012033432A (ja) * | 2010-08-02 | 2012-02-16 | Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd | 回路遮断器 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07114870A (ja) * | 1993-10-19 | 1995-05-02 | Fuji Electric Co Ltd | 回路遮断器 |
JPH08171847A (ja) * | 1994-12-19 | 1996-07-02 | Mitsubishi Electric Corp | 有機無機複合組成物及びそれを用いた開閉器 |
EP1998349A1 (en) * | 2007-05-30 | 2008-12-03 | Bticino S.P.A. | High breaking capacity circuit breaker |
JP2009054389A (ja) * | 2007-08-27 | 2009-03-12 | Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd | 回路遮断器 |
-
2009
- 2009-06-30 JP JP2009154608A patent/JP2011014246A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07114870A (ja) * | 1993-10-19 | 1995-05-02 | Fuji Electric Co Ltd | 回路遮断器 |
JPH08171847A (ja) * | 1994-12-19 | 1996-07-02 | Mitsubishi Electric Corp | 有機無機複合組成物及びそれを用いた開閉器 |
EP1998349A1 (en) * | 2007-05-30 | 2008-12-03 | Bticino S.P.A. | High breaking capacity circuit breaker |
JP2009054389A (ja) * | 2007-08-27 | 2009-03-12 | Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd | 回路遮断器 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012033432A (ja) * | 2010-08-02 | 2012-02-16 | Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd | 回路遮断器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7119213B2 (ja) | 直流リレー | |
JP6202943B2 (ja) | 電磁継電器 | |
JP6822436B2 (ja) | リレー | |
US9007155B2 (en) | Electromagnetic relay | |
KR101377342B1 (ko) | 회로 차단기 | |
JP6240231B2 (ja) | 電磁開閉器 | |
JP6300153B2 (ja) | 電磁継電器 | |
CN106716588B (zh) | 电磁继电器 | |
JP4807430B2 (ja) | 電磁接触器 | |
US11699864B2 (en) | Relay | |
US20150170857A1 (en) | Electromagnetic actuator for a medium voltage vacuum circuit breaker | |
JPH08227648A (ja) | 回路遮断器 | |
JP6019421B2 (ja) | 直流開閉器 | |
JP2011014246A (ja) | 回路遮断器 | |
KR101232453B1 (ko) | 회로차단기 | |
KR101276905B1 (ko) | 전자 접촉기 | |
US8884728B2 (en) | Stationary contact arm assembly for molded case circuit breaker | |
CN110612588B (zh) | 电磁继电器 | |
US9412540B2 (en) | Switch | |
JP7212795B2 (ja) | 極部品およびこれを含む遮断器 | |
KR102326330B1 (ko) | 릴레이 | |
KR101510982B1 (ko) | 진공 차단기 | |
JP6973200B2 (ja) | 接点開閉装置 | |
JPH09161643A (ja) | 回路遮断器 | |
WO2022185751A1 (ja) | 電磁継電器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20120625 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130716 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130723 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130911 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20131119 |