JP2011013094A - 外観検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】写り込みの発生し易い検査対象面についての外観検査を良好に実行する。
【解決手段】検査対象面Bの法線L1に対して光軸L2が斜めになるように設置されて検査対象面Bを撮像するカメラ12と、法線L1および光軸L2を含む仮想平面内に位置する光路L3であって、法線L1を基準として光軸L2と線対称となる光路L3上に配設された遮光板13と、カメラ12から出力される検査対象面Bの撮像データD1に基づいて検査対象面Bの外観を検査する処理部17とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】検査対象面Bの法線L1に対して光軸L2が斜めになるように設置されて検査対象面Bを撮像するカメラ12と、法線L1および光軸L2を含む仮想平面内に位置する光路L3であって、法線L1を基準として光軸L2と線対称となる光路L3上に配設された遮光板13と、カメラ12から出力される検査対象面Bの撮像データD1に基づいて検査対象面Bの外観を検査する処理部17とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、検査対象体の表面における所定領域などを検査対象面としてその外観を検査する外観検査装置に関するものである。
検査対象面の外観を検査する外観検査装置として、下記特許文献1において開示された外観検査装置が知られている。この外観検査装置は、基板に形成された銅箔から成る電極上に形成された半田コーティング部上に塗布されたクリーム半田の外観検査装置であって、クリーム半田を上方から観察するためのカメラと、クリーム半田に対して20〜30度(対垂直軸)の斜め上方から光を照射するリングファイバーとを備え、カメラから出力される明暗画像に基づいて、クリーム半田の塗布量の良否を判定可能に構成されている。この外観検査装置では、クリーム半田に斜め上方から光を照射し、かつ光の波長を所定長以下に規定しているため、クリーム半田の境界線を明瞭にするための半田コーディング部の有無に関わらず、明暗画像においてクリーム半田と電極の境界を明瞭に認識でき、クリーム半田の塗布量の良否判定を的確に実行し得るようになっている。
ところが、上記の外観検査装置には、以下の解決すべき課題が存在している。すなわち、この外観検査装置では、上記したように、カメラが基板の上方に配設されているため、表面に外光が写り込み易い検査対象面を検査対象とする場合に、リングファイバーやカメラ自体、さらには外観検査装置が設置されている検査ラインの他の構造物などが検査対象面に写り込むため、カメラで撮像した検査対象面の画像にこれらの余計な構成要素の画像が重なる結果、検査対象面の検査を良好に行うのが困難であるという課題が存在している。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、写り込みの発生し易い検査対象面についての外観検査を良好に実行し得る外観検査装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の外観検査装置は、検査対象面の法線に対して光軸が斜めになるように設置されて当該検査対象面を撮像するカメラと、前記法線および前記光軸を含む仮想平面内に位置する光路であって、当該法線を基準として当該光軸と線対称となる当該光路の上に配設された遮光板と、前記カメラから出力される前記検査対象面の撮像データに基づいて当該検査対象面の外観を検査する処理部とを備えている。
また、請求項2記載の外観検査装置は、請求項1記載の外観検査装置において、前記検査対象面を照明する照明部を備えている。
また、請求項3記載の外観検査装置は、請求項1または2記載の外観検査装置において、前記カメラおよび前記遮光板が取り付けられた検査ヘッドと、検査対象物の表面に規定される前記検査対象面に対して、前記カメラおよび前記遮光板が前記した位置関係となるように前記検査ヘッドを移動させる移動機構とを備えている。
また、請求項4記載の外観検査装置は、請求項1から3のいずれかに記載の外観検査装置において、透明基板の主面上に太陽電池膜が積層されて構成された太陽電池パネル中間体における表面の所定領域を前記検査対象面とする。
請求項1記載の外観検査装置では、検査対象面の法線に対して光軸が斜めになるようにカメラが設置され、法線および光軸を含む仮想平面内に位置する光路であって、法線を基準として光軸と線対称となる光路の上に遮光板が配設されている。したがって、この外観検査装置によれば、カメラによって撮像される検査対象面に写り込みを生じさせる外光が遮光板によって遮光されるため、外光の影響のない撮像データに基づいて、検査対象面の外観を確実に検査することができる。
請求項2記載の外観検査装置によれば、検査対象面を照明する照明部を備えているため、外観検査装置の周囲の明るさによる影響を軽減して、検査対象面をほぼ一定の明るさに保つことができる結果、良好な状態で検査対象面をカメラで撮像することができ、検査精度を向上させることができる。
請求項3記載の外観検査装置によれば、カメラおよび遮光板が検査ヘッドに取り付けられ、移動機構が、検査対象物の表面に規定される各検査対象面に対して、カメラおよび遮光板が前記した位置関係となるように検査ヘッドを移動させるため、各検査対象面についての外観検査処理を、常に同じ状態(検査対象面に写り込みを生じさせる外光が遮光板によって遮光された状態)で実行することができる。
請求項4記載の外観検査装置によれば、透明基板の主面上に太陽電池膜が積層されて構成された太陽電池パネル中間体における表面の所定領域を検査対象面として、その外観を検査することにより、検査対象面内に導電性ペーストが正常に塗布されたか否かの判別を正確に実施することができる。
以下、添付図面を参照して、外観検査装置の実施の形態について説明する。なお、一例として、薄膜系太陽電池パネルの製造工程における中間工程で作製される太陽電池パネル中間体1を検査対象体として挙げて、その表面を検査対象面として検査する外観検査装置について説明する。
最初に、太陽電池パネル中間体(以下、「パネル中間体」ともいう)1について図面を参照して説明する。
パネル中間体1は、図1,2に示すように、透明基板2の主面上に太陽電池膜3が積層されて構成されている。また、このパネル中間体1の太陽電池膜3の表面(太陽電池膜の電極面)には、集電用の銅箔(図示せず)が設置される。この銅箔の設置の前処理として、図1,2に示すように、太陽電池膜3の表面に、導電性ペースト4が点状に所定の位置(塗布位置A)に塗布される。この導電性ペースト4は、太陽電池膜3と銅箔とを電気的に良好に接続するものであるため、所定の位置に確実に塗布される必要がある。このため、後述する外観検査装置11は、導電性ペースト4の塗布作業完了後に、導電性ペースト4が確実に塗布されたか否かを検査する。
次いで、外観検査装置11の構成について図面を参照して説明する。
外観検査装置11は、図1に示すように、カメラ12、遮光板13、照明部14、検査ヘッド15、移動機構16、処理部17および出力部18を備え、ステージ21上に配設されたパネル中間体1について検査可能に構成されている。また、本例では、外観検査装置11は、導電性ペースト4を塗布するためのディスペンサ19も備え、パネル中間体1に対して導電性ペースト4を塗布する塗布装置としても機能する。
カメラ12は、処理部17によって制御されて、図2に示すように、ステージ21上に配設されたパネル中間体1の表面における導電性ペースト4の塗布位置Aを含む所定の形状(本例では一例として方形)および所定の広さの所定領域(同図中において破線で示される領域)を検査対象面Bとして撮像する。また、カメラ12は、撮像した検査対象面Bの画像を撮像データD1として処理部17に出力する。なお、本例では、所定領域(つまり検査対象面B)は、導電性ペースト4の1つの塗布位置Aを含む広さに規定されているが、複数の塗布位置Aを含む広さに規定することもできる。また、パネル中間体1における太陽電池膜3の表面は光沢面(表面反射が良好な面(鏡面))である。このため、検査対象面Bの表面にカメラ12自体が写り込まないように、カメラ12は、図1に示すように、検査対象面Bの法線L1に対して光軸L2が斜めになるように、具体的には、法線L1と光軸L2とのなす角度が30°〜45°になるように設置されている。
遮光板13は、カメラ12に対して検査対象面Bに写り込みを生じさせる外光の光路L3上に配設されている。この光路L3は、図1に示すように、法線L1および光軸L2に対して、法線L1および光軸L2を含む仮想平面内に位置し、かつ法線L1を基準として光軸L2と線対称となる位置関係にある。つまり、光軸L2上に塗布位置Aが位置している状態(カメラ12が撮像位置に位置している状態)において、塗布位置Aは光路L3上にも位置した状態となっている。塗布位置Aにおいて、光軸L2および光路L3は法線L1と交差し、かつ法線L1と光路L3とでなす角度と、法線L1と光軸L2とでなす角度とが等しくなっている。また、遮光板13は、図2において一点鎖線で示すように、カメラ12の設置位置から見たパネル中間体1の表面に写り込む像(遮光板13の像)Cの大きさがカメラ12によって撮像される検査対象面Bの全域を含むように、その外形および形状が規定されている。本例では、遮光板13は、同図に示される写り込み形状(方形)から明らかなように、一例として外形が方形に規定されているが、パネル中間体1の表面に写り込む像Cの大きさが検査対象面Bの全域を含むものである限り、任意の形状(三角形や五角形以上の多角形、円形、楕円形など)に規定することができる。また、遮光板13は、少なくともそのパネル中間体1の表面に写り込む面(図1中の斜め下側の面)が光沢のない黒などの暗い色に着色されている(つまり、反射防止加工(表面反射を抑制する加工)が施されている)。また、遮光板13の材質は特に限定されないが、樹脂、カーボン、またはつや消しブラックで塗装された金属板を使用することができる。
照明部14は、ランプや、LEDなどの任意の発光体で構成されて、ステージ21上に配設されたパネル中間体1の表面(少なくとも検査対象面B)に一定の照度の照明光を照射する。また、照明部14は、検査対象面Bを真上から照明するのが好ましいが、本例では、後述するように検査対象面Bの法線L1上にディスペンサ19が配設される構成を採用しているため、ディスペンサ19の側方に配設されている。具体的には、照明部14は、法線L1を基準として遮光板13とは反対側(つまり、カメラ12側)に配設されて、照明光が直接、カメラ12に入光したり、またカメラ12によって撮像される検査対象面Bに写り込まないように、その位置が設定されている。
検査ヘッド15は、移動機構16に取り付けられて、ステージ21の上方に支持されている。また、検査ヘッド15には、連結材15aを介して、または検査ヘッド15に直接、カメラ12、遮光板13、照明部14およびディスペンサ19が互いの位置関係が固定された状態で取り付けられている。移動機構16は、一例としてロボットアームで構成されて、処理部17によって制御されることで、アームの先端に取り付けられた検査ヘッド15をステージ21の上方において三次元的に(X−Y−Z方向に)移動させる。なお、移動機構16は、ロボットアームに限らず、検査ヘッド15をステージ21の上方において三次元的に移動可能な限り、任意の駆動機構を採用することができる。ディスペンサ19は、検査ヘッド15が塗布位置A上に移動した際に、そのノズル19aが塗布位置Aを含む検査対象面Bの法線L1上に位置するように、検査ヘッド15に取り付けられている。また、ディスペンサ19は、処理部17によって制御されることにより、ノズル19aから導電性ペースト4を規定量だけ射出する。
処理部17は、CPUおよび内部メモリ(いずれも図示せず)を備えて構成されて、導電性ペースト4の塗布処理、導電性ペースト4を塗布した塗布位置Aを含む検査対象面Bについての外観検査処理、および外観検査処理での検査結果を出力部18に出力させる出力処理を実行する。また、処理部17は、移動機構16に対する移動制御、ディスペンサ19に対する射出制御、およびカメラ12に対する撮像制御を実行する。内部メモリには、パネル中間体1に対する導電性ペースト4の塗布位置Aが予め記憶されている。出力部18は、一例としてLCDなどのディスプレイ装置で構成されて、外観検査処理の結果を画面に表示する。
続いて、外観検査装置11の動作について説明する。
ステージ21の規定位置にパネル中間体1が配設された状態において、処理部17は、最初に、塗布処理を実行する。この塗布処理では、処理部17は、まず、移動機構16に対する移動制御を実行することにより、内部メモリに記憶されている新たな塗布位置Aの上方に検査ヘッド15を移動させる。新たな塗布位置Aへの検査ヘッド15の移動が完了した状態においては、図1に示すように、ディスペンサ19のノズル19aは、塗布位置Aに規定されたパネル中間体1の表面に対する法線L1上であって、かつパネル中間体1の表面から所定距離だけ離間した位置に配設されている。
次いで、処理部17は、図3に示すように、移動機構16に対する移動制御を引き続いて実行することにより、検査ヘッド15を法線L1に沿ってパネル中間体1に接近させると共に、ノズル19aの先端がパネル中間体1の太陽電池膜3と当接する寸前で停止させる。続いて、処理部17は、ディスペンサ19に対する射出制御を実行することにより、ディスペンサ19のノズル19aから導電性ペースト4を塗布位置A上に所定量だけ射出する。次いで、処理部17は、移動機構16に対する移動制御を再度実行することにより、検査ヘッド15を法線L1に沿ってパネル中間体1から離反させて、図1に示す撮像位置で停止させる。これにより、塗布位置Aへの導電性ペースト4の塗布処理が完了する。
次いで、処理部17は、導電性ペースト4を塗布した塗布位置Aを含む検査対象面Bに対する外観検査処理を実行する。この外観検査処理では、処理部17は、カメラ12に対する撮像制御を実行して、カメラ12に検査対象面Bの画像を撮像させる。この場合、この撮像位置では、上記したように、カメラ12の光軸L2と遮光板13が配置された光路L3とが塗布位置Aにおいて交差した状態となっているため、図2に示すように、検査対象面Bは、パネル中間体1の表面に写り込んだ遮光板13の像Cに含まれた(覆われた)状態となっている。つまり、カメラ12によって撮像される検査対象面Bに写り込みを生じさせる外光が遮光板13によって遮光された状態となっている。また、照明部14が照度一定の照明光を検査対象面Bに照射しているため、外観検査装置11の周囲の明るさの如何に拘わらず、検査対象面Bはほぼ一定の明るさに保たれている。カメラ12は、このような良好な状態で検査対象面Bを撮像して、撮像した検査対象面Bの画像を撮像データD1として処理部17に出力する。
次いで、処理部17は、カメラ12から出力される撮像データD1に対する画像処理を実行して、検査対象面B内に導電性ペースト4が存在しているか否かを判別する。この画像処理では、処理部17は、一例として、撮像データD1を予め規定されたしきい値と比較することにより、検査対象面Bの画像内に導電性ペースト4の画像が存在しているか否かを判別する。上記したように、遮光板13によって検査対象面B内に外光の写り込みが防止されているため、導電性ペースト4が塗布位置Aに存在しているときにのみ、照明部14からの照明光が導電性ペースト4の表面(凸状に湾曲した表面)の一部において局部的に強く反射されることに起因して、塗布位置Aに輝度の高い部位が発生する。つまり、導電性ペースト4が塗布位置Aに存在しているときにのみ、検査対象面Bの画像内に輝度の高い画像が存在する、すなわち、撮像データD1内にしきい値以上の撮像データが存在することになる。したがって、処理部17は、塗布位置Aにしきい値を超える撮像データが存在しているときには、導電性ペースト4が塗布位置Aに正常に塗布されたと判別し、塗布位置Aにしきい値を超える撮像データが存在していないときには、導電性ペースト4の塗布が正常に行われていないと判別する。これにより、外観検査処理が完了する。
続いて、処理部17は、出力処理を実行して、外観検査処理での判別結果を出力部18に出力させる。これにより、1つの塗布位置Aに対する導電性ペースト4の塗布処理と、塗布位置Aを含む検査対象面Bに対する外観検査処理と、外観検査処理での判別結果の出力処理とが完了する。処理部17は、内部メモリに記憶されているすべての塗布位置Aに対して、一例として図2において矢印で示す順序で、上記の塗布処理、外観検査処理および出力処理を実行する。この場合、カメラ12、遮光板13および照明部14がそれぞれ検査ヘッド15に取り付けられているため、互いの位置関係が常に一定となっている。したがって、パネル中間体1上に規定された各塗布位置Aに検査ヘッド15が移動された際に、塗布位置Aを含むように規定される検査対象面Bに対して、図2に示すように、遮光板13が常に同じ形状で、かつ同じ大きさでパネル中間体1に写り込んで検査対象面Bを覆うと共に、照明部14が同じ位置から検査対象面Bに一定の照度の照明光を照射するため、各塗布位置Aを含む検査対象面Bに対して、外観検査処理が常に同じ状態(同じ条件)で実行される。
このように、この外観検査装置11では、検査対象面Bの法線L1に対して光軸L2が斜めになるようにカメラ12が設置され、カメラ12に対して検査対象面Bに写り込みを生じさせる外光の光路L3上に遮光板13が配設されている。これにより、この外観検査装置11によれば、カメラ12によって撮像される検査対象面Bに写り込みを生じさせる外光が遮光板13によって遮光されるため(外光の影響が排除されるため)、導電性ペースト4が塗布位置Aに存在しているときにのみ、塗布位置Aに輝度の高い部位が発生するという検査(撮像)条件、つまり、検査対象面Bの画像内に輝度の高い画像が存在するように検査(撮像)条件を規定することができる。したがって、この外観検査装置11によれば、この輝度の高い画像を検出し得るように撮像データD1に対するしきい値を規定することにより、処理部17がカメラ12から出力される撮像データD1に基づいて検査対象面Bの外観を検査することで、検査対象面B内に導電性ペースト4が存在しているか否かを確実に判別することができる。
また、この外観検査装置11によれば、照明部14が配設されているため、外観検査装置11の周囲の明るさによる影響を軽減して、検査対象面Bをほぼ一定の明るさに保つことができる結果、良好な状態で検査対象面Bをカメラ12で撮像でき、検査精度を向上させることができる。
また、この外観検査装置11では、カメラ12および遮光板13が検査ヘッド15に取り付けられており、カメラ12および遮光板13が各検査対象面Bに対して上記した位置関係(遮光板13が検査対象面Bに写り込みを生じさせる外光を遮光する位置関係)となるように、外観検査処理の実行時において、移動機構16が検査ヘッド15を移動させる。したがって、この外観検査装置11によれば、パネル中間体1に規定された各塗布位置Aを含んで、各塗布位置A毎に規定される検査対象面Bについての外観検査処理を、常に同じ状態(検査対象面Bに写り込みを生じさせる外光が遮光板13によって遮光された状態)で実行することができる。つまり、この外観検査装置11によれば、写り込みに関してばらつきの極めて少ない状態で各検査対象面Bについての外観検査処理を実行することができる。
また、この外観検査装置11では、カメラ12および遮光板13と共に照明部14が検査ヘッド15に取り付けられており、遮光板13が検査対象面Bに写り込みを生じさせる外光を遮光する位置関係を維持しつつ、照明部14が同じ位置から検査対象面Bに一定の照度の照明光を照射する位置関係となるように、外観検査処理の実行時において、移動機構16が検査ヘッド15を移動させる。したがって、この外観検査装置11によれば、各塗布位置A毎に規定される検査対象面Bについての外観検査処理を、常に同じ状態(検査対象面Bに写り込みを生じさせる外光が遮光板13によって遮光され、かつ検査対象面Bが一定の明るさに保たれた状態)で実行することができる。つまり、この外観検査装置11によれば、写り込みに関するばらつきだけでなく、明るさのばらつきの極めて少ない状態で各検査対象面Bについての外観検査処理を実行することができる。
また、この外観検査装置11によれば、パネル中間体1における表面の所定領域を検査対象面Bとして、その外観を検査することにより、検査対象面B内に導電性ペースト4が正常に塗布されたか否かの判別を正確に実施することができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、カメラ12によって撮像される検査対象面Bに写り込みを生じさせる外光を小形の遮光板13で遮光するように、塗布位置Aでの法線L1を基準としてカメラ12の光軸L2と線対称となる位置関係にある光路L3上にのみ方形の遮光板13を配設する構成を採用しているが、図1において破線で示すように、遮光板13をドーム状に形成して、光路L3上だけでなく、カメラ12(カメラ12の入光部12a)や照明部14を覆う構成など、少なくともその一部が光路L3上にかかる(位置する)ものであれば、方形に限定されず、種々の形状の遮光板13を採用することができるのは勿論である。
また、照明部14をカメラ12および遮光板13と共に検査ヘッド15に取り付ける構成(上記の例では、一例として連結材15aを介して取り付ける構成)について上記したが、例えば、図1において破線で示すように、照明部14を検査ヘッド15に取り付けずに、ステージ21の側方に個別に配置して、パネル中間体1の表面をその側方から照明する構成を採用することもできる。また、パネル中間体1を検査対象体として説明したが、このパネル中間体1に限らず、光を反射してその形状を認識し得る限り、任意の物体を検査対象体とすることができる。
1 パネル中間体
2 透明基板
3 太陽電池膜
11 外観検査装置
12 カメラ
13 遮光板
14 照明部
15 検査ヘッド
16 移動機構
17 処理部
A 塗布位置
B 検査対象面
C 像(遮光板の像)
D1 撮像データ
L1 法線
L2 光軸
L3 光路
2 透明基板
3 太陽電池膜
11 外観検査装置
12 カメラ
13 遮光板
14 照明部
15 検査ヘッド
16 移動機構
17 処理部
A 塗布位置
B 検査対象面
C 像(遮光板の像)
D1 撮像データ
L1 法線
L2 光軸
L3 光路
Claims (4)
- 検査対象面の法線に対して光軸が斜めになるように設置されて当該検査対象面を撮像するカメラと、
前記法線および前記光軸を含む仮想平面内に位置する光路であって、当該法線を基準として当該光軸と線対称となる当該光路の上に配設された遮光板と、
前記カメラから出力される前記検査対象面の撮像データに基づいて当該検査対象面の外観を検査する処理部とを備えている外観検査装置。 - 前記検査対象面を照明する照明部を備えている請求項1記載の外観検査装置。
- 前記カメラおよび前記遮光板が取り付けられた検査ヘッドと、
検査対象物の表面に規定される前記検査対象面に対して、前記カメラおよび前記遮光板が前記した位置関係となるように前記検査ヘッドを移動させる移動機構とを備えている請求項1または2記載の外観検査装置。 - 透明基板の主面上に太陽電池膜が積層されて構成された太陽電池パネル中間体における表面の所定領域を前記検査対象面とする請求項1から3のいずれかに記載の外観検査装置。
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Cited By (2)
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JP2014086016A (ja) * | 2012-10-26 | 2014-05-12 | Mitsubishi Electric Corp | 光学情報読取装置 |
CN106404802A (zh) * | 2015-07-28 | 2017-02-15 | 株式会社岛津制作所 | 检查装置及检查方法 |
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