JP2011012828A - 冷凍装置 - Google Patents

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Setsu Hasegawa
説 長谷川
Hidetaka Sasaki
英孝 佐々木
Ken Kawakubo
賢 川久保
Masahisa Otake
雅久 大竹
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Abstract

【課題】ガスクーラー内に流入したオイルをガスクーラーから容易に流出させることができ、当該ガスクーラーでの熱交換効率の低下を防止できる冷凍装置を提供すること。
【解決手段】冷媒を超臨界圧力に圧縮する圧縮機から吐出された冷媒を放熱させて冷却するガスクーラー23を備え、このガスクーラー23は、互いに間隔を設けて略平行に並べられた複数のフィンプレート70,70・・・と、これらフィンプレート70,70・・・を貫通して多列多段に配置される複数の伝熱管71,71・・・とを備え、冷媒を列の最上段の伝熱管71A1からこの列の最下段の伝熱管71A8へ流すとともに、当該最下段の伝熱管71A8から隣のB列の最上段の伝熱管71B1へ流すように構成した。
【選択図】図4

Description

本発明は、超臨界状態に圧縮された冷媒を放熱させて冷却する放熱器を備える冷凍装置に関する。
一般に、冷媒にCO(二酸化炭素)を用いて、この冷媒を超臨界圧力に圧縮する圧縮機と、この圧縮機から吐出された冷媒を放熱させて冷却する放熱器とを備える冷凍装置が知られている。この種の冷凍装置では、冷媒が超臨界圧力まで昇圧されるため、この冷媒は放熱器で冷却されても凝縮することはなく、顕熱変化だけされるガス冷媒として放熱器を流通する。
このため、従来の冷凍装置では、上段から下段に向けて冷媒を流通させる伝熱管を、下段部で再び上方に反転させて複数の伝熱フィンと接触する部分を増やすことにより、熱交換可能な面積を増加させ、熱交換の高効率化を図ったクロスフィン式の放熱器が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−77021号公報
ところで、圧縮機の吐出口からは冷媒とともに潤滑用のオイルが吐出される。このオイルの多くは、圧縮機と放熱器との間に設けられたオイルセパレータにより分離され、再び圧縮機に戻されるが、オイルの一部はオイルセパレータを通過して放熱器に流入することがある。
上述のように、放熱器内にはガス冷媒が流れるため、このガス冷媒にオイルが溶けることはなく、熱交換器に流入したオイルは、伝熱管間の高低差とガス冷媒の流速によって移送される。
しかし、従来の放熱器では、伝熱管は下段部で反転されて上段に向けて一段ずつ上昇するように配置されているため、ガス冷媒の流速を用いてもオイルを上段まで移送できず、放熱器内にオイルが溜まりやすい。このため、放熱器内のオイルにより当該放熱器の熱交換効率の低下が懸念されていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、放熱器内に流入したオイルを放熱器から容易に流出させることができ、当該放熱器での熱交換効率の低下を防止できる冷凍装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、冷媒を超臨界圧力に圧縮する圧縮機と、この圧縮機から吐出された冷媒を放熱させて冷却する放熱器とを備える冷凍装置において、前記放熱器は、互いに間隔を設けて略平行に並べられた複数のフィンプレートと、これらフィンプレートを貫通して多列多段に配置される複数の伝熱管とを備え、前記冷媒を列の上段の伝熱管からこの列の下段の伝熱管へ流すとともに、当該下段の伝熱管から隣の列の上段の伝熱管へ流すように構成したことを特徴とする。
この構成によれば、冷媒を列の上段の伝熱管からこの列の下段の伝熱管へ流すとともに、当該下段の伝熱管から隣の列の上段の伝熱管へ流すように構成したため、冷媒とともに放熱器に流入したオイルは列の上段から下段に向けて流れ、この下段の伝熱管である程度溜まった後に、冷媒の流速によって、隣の列の上段の伝熱管に移送される。このため、オイルが放熱器内に滞留することがなく、放熱器から容易に排出させることができることにより、オイルに起因した放熱器での熱交換効率の低下を防止することができる。
この構成において、前記冷媒は、前記放熱器に向けて送風される冷却風に対向して流される構成としても良い。この構成によれば、冷媒と冷却風とを対向流とすることができるため、放熱器での熱交換効率の向上を図ることができる。
また、前記圧縮機は、低段圧縮要素と高段圧縮要素とを備える多段式圧縮機であり、前記低段圧縮要素から吐出された中間圧の冷媒を冷却する中間冷却器と、前記高段側圧縮要素から吐出された高圧の冷媒から分離されたオイルを冷却するオイルクーラーとを備え、これら中間冷却器及びオイルクーラーは、前記放熱器の前記フィンプレートを共用して当該放熱器と一体に形成された構成としても良い。この構成によれば、フィンプレートを共用して、中間冷却器、オイルクーラー及び放熱器を一体に形成できるため、部品点数の削減とともに、製造工程数を低減することができ、製造コストの低減を実現できる。
また、前記放熱器は、前記中間冷却器及びオイルクーラーよりも冷却風の風量分布の多い位置に配置される構成としても良い。この構成によれば、排熱量の大きい放熱器に対して多量の冷却風が送風されるため、放熱器での熱交換効率の向上を図ることができる。
本発明によれば、冷媒を列の上段の伝熱管からこの列の下段の伝熱管へ流すとともに、当該下段の伝熱管から隣の列の上段の伝熱管へ流すように構成したため、冷媒とともに放熱器に流入したオイルは列の上段から下段に向けて流れ、この下段の伝熱管である程度溜まった後に、冷媒の流速によって、隣の列の上段の伝熱管に移送される。このため、オイルが放熱器内に滞留することがなく、放熱器から容易に排出させることができることにより、オイルに起因した放熱器での熱交換効率の低下を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る冷凍装置の冷媒回路を示す回路構成図である。
冷凍装置1は、冷凍機ユニット3と複数台(例えば2台)のショーケースユニット5A,5Bとを備え、これら冷凍機ユニット3と各ショーケースユニット5A,5Bとが、液冷媒配管7及びガス冷媒配管9により連結されて冷凍サイクルを構成する。この冷凍サイクルには、高圧側が超臨界圧力となるCO(二酸化炭素)冷媒が使用される。CO冷媒は、オゾン破壊係数が0で、地球温暖化係数が1であるため、環境への負荷が小さく、毒性、可燃性がなく安全で安価である。
冷凍機ユニット3は、並列に配置された2台の圧縮機11,11を備える。この圧縮機11は、ケース12内が中間圧となる内部中間圧型のロータリ式二段圧縮機であり、ケース12内部に電動機部(図示略)と、この電動機部により駆動される低段圧縮要素11A及び高段圧縮要素11Bとが配置されている。低段圧縮要素11Aは、ガス冷媒配管9を通じて圧縮機11に吸い込まれる低圧の冷媒を中間圧まで昇圧して吐出し、高段圧縮要素11Bは、上記低段圧縮要素11Aで圧縮された中間圧の冷媒を、更に超臨界圧力となる高圧まで昇圧して吐出する。また、圧縮機11は、周波数可変型の圧縮機であり、電動機部の運転周波数を変更することにより、低段圧縮要素11A及び高段圧縮要素11Bの回転数が調整可能となっている。
圧縮機11のケース12には、低段圧縮要素11Aに連通する低段側吸込口12A及び低段側吐出口12Bと、高段圧縮要素11Bに連通する高段側吸込口12C及び高段側吐出口12Dとが形成されている。各圧縮機11,11の低段側吸込口12A,12Aには、それぞれ低圧吸入管13,13が接続され、これら低圧吸入管13,13は低段圧縮要素11A,11Aの上流側で合流し、アキュームレータ14を介して、ガス冷媒配管9に接続される。また、低圧吸入管13には、この低圧吸入管13を流れる冷媒の吸込圧力と吸込温度とをそれぞれ検出する吸込圧力センサー15と吸込温度センサー16とが設けられている。
各低段側吐出口12B,12Bには、それぞれ中間圧吐出管17,17が接続され、この中間圧吐出管17,17は低段圧縮要素11A,11Aの下流側で合流して中間冷却器18の一端に接続される。この中間冷却器18は、低段圧縮要素11Aから吐出された中間圧の冷媒を冷却するものであり、当該中間冷却器18の他端には、中間圧吸入管19が接続され、この中間圧吸入管19は2つに分岐した後に高段側吸込口12C,12Cに接続される。また、中間圧吸入管19には、この中間圧吸入管19を流れる冷媒の中間圧力を検出する中間圧力センサー20が設けられている。本構成では、高段側吸込口12Cは、ケース12内空間を介して高段圧縮要素11Bに連通しており、圧縮機11の運転中、当該ケース12内は中間圧に保たれる。
各高段側吐出口12D,12Dには、それぞれ高圧吐出管21,21が接続され、この高圧吐出管21,21は高段圧縮要素11B,11Bの下流側で合流し、オイルセパレータ22、ガスクーラー(放熱器)23及び過冷却熱交換器24を介して、液冷媒配管7に接続される。また、高段側吐出口12D,12Dには、高段圧縮要素11B,11Bから吐出された冷媒の吐出圧力と吐出温度とをそれぞれ検出する吐出圧力センサー25と吐出温度センサー26とが設けられている。
オイルセパレータ22は、圧縮機11から吐出された高圧の吐出冷媒中に含まれるオイルを冷媒と分離して捕捉するものであり、このオイルセパレータ22には、捕捉したオイルを圧縮機11に戻すオイル戻し管28が接続されている。このオイル戻し管28には、捕捉したオイルを冷却するオイルクーラー27が設けられ、このオイルクーラー27の下流側で、オイル戻し管28は2系統に分岐され、それぞれストレーナ29及び流量調整弁等の電動弁30を介して圧縮機11のケース12に接続される。圧縮機11のケース12内は、上述のように中間圧に保たれるため、捕捉されたオイルは、オイルセパレータ22内の高圧とケース12内の中間圧との差圧によって当該ケース12内に戻される。また、圧縮機11のケース12には、このケース12内に保有するオイルのレベルを検出するオイルレベルセンサ31が設けられている。
ガスクーラー23は、圧縮機11から吐出された高圧の吐出冷媒を冷却するものであり、本構成では、互いに間隔を設けて略平行に並べられた複数のフィンプレートと、これらフィンプレートを貫通して配置される複数の伝熱管とを備えるフィンアンドチューブ型の熱交換器として形成される。また、本構成では、圧縮機11の高段圧縮要素11Bにて冷媒が超臨界圧力まで昇圧されるため、ガスクーラー23にて冷媒が冷却されたとしても、この冷媒が凝縮して液化することはなく、当該ガスクーラー23を気相の冷媒が顕熱変化して流通する。
また、上記した中間冷却器18及びオイルクーラー27は、ガスクーラー23と同様に、フィンアンドチューブ型の熱交換器として形成され、本構成では、ガスクーラー23と中間冷却器18及びオイルクーラー27は、フィンプレートを共通化して1つの熱交換ユニット38として一体に形成されている。この熱交換ユニット38には、ガスクーラー23、中間冷却器18及びオイルクーラー27に向けて送風する単一の冷却ファン32が隣接して設けられている。
過冷却熱交換器24は、ガスクーラー23で冷却され、ガスクーラー23から高圧吐出管21及び液冷媒配管7を通じて、ショーケースユニット5A,5Bが備える第一膨張弁(第一絞り手段)42A,42Bへ向かう冷媒を、このガスクーラー23の出口側で分岐された分岐冷媒を用いて過冷却するものである。この過冷却熱交換器24には、ガスクーラー23の出口側で高圧吐出管21から分岐された分岐配管33が、第二膨張弁34を介して、中間冷却器18の出口側の中間圧吸入管19に接続されている。また、高圧吐出管21には、過冷却熱交換器24の入口側及び出口側に、それぞれ高圧吐出管21を流れる冷媒温度を検出する入口温度センサー35及び出口温度センサー36が設けられている。
また、冷凍機ユニット3は、冷凍装置1全体の動作を制御する主制御装置50を備える。この主制御装置50は、ショーケースユニット5A、5Bの冷凍負荷に応じて、圧縮機11,11の運転周波数を調整するとともに、吐出温度センサー26が検出する高段圧縮要素11Bの冷媒吐出温度に基づいて第二膨張弁34の開度を調整する。なお、この第二膨張弁34の開度は、過冷却熱交換器24の中間圧となる分岐冷媒の出口温度、過冷却熱交換器24の冷媒の出入口温度差等に基づいて調整しても良い。
また、主制御装置50は、オイルセパレータ22から各圧縮機11,11へのオイル戻し制御を実行し、このオイル戻し制御時に、各圧縮機11,11の運転周波数に基づいて、各電動弁30,30の弁開度を調整する。
一方、ショーケースユニット5A,5Bは、それぞれ店舗内等に設置され、液冷媒配管7及びガス冷媒配管9にそれぞれ並列に接続されている。各ショーケースユニット5A,5Bは、液冷媒配管7とガス冷媒配管9とを連結するケース冷媒配管40A,40Bを備え、これらケース冷媒配管40A,40Bには、それぞれストレーナ41A,41Bと、第一膨張弁(第一絞り手段)42A,42Bとケース熱交換器43A,43Bとが設けられている。このケース熱交換器43A,43Bには、当該ケース熱交換器43A,43Bに送風するケースファン44A,44Bが隣接して設けられている。
また、ショーケースユニット5A,5Bは、これらショーケースユニット5A,5Bの各部の動作を制御するケース制御装置45A,45Bを備え、このケース制御装置45A,45Bは、主制御装置50と通信可能に構成される。ケース制御装置45A,45Bは、ケース熱交換器43A,43Bの出入口温度差(過熱度)に基づいて、第一膨張弁42A,42Bの開度をそれぞれ調整する。
次に、冷凍機ユニット3の構成について説明する。
図2(a)は、冷凍機ユニット3の外観構成を示す正面図であり、図2(b)は側面図である。冷凍機ユニット3は、略箱形状に形成された筐体60を備え、この筺体60内は、仕切板(不図示)により上下二段に仕切られ、上段は熱交換室61、下段は機械室62となっており、機械室62の下端にはベース部材63が設置され、このベース部材63により機械室62が支持されている。機械室62には、図示は省略するが、圧縮機11,11、アキュームレータ14、オイルセパレータ22及び過冷却熱交換器24等の機械要素とともに、主制御装置50が収容されている。
一方、熱交換室61には、上記したガスクーラー23、中間冷却器18及びオイルクーラー27を一体に形成した熱交換ユニット38と、この熱交換ユニット38に冷却風を送風する冷却ファン32とが配置されている。
熱交換室61の正面64aおよび背面64bには、空気の吸込口(図示略)が形成され、この吸込口にそれぞれ上記した熱交換ユニット38,38が対向して設置されている。また、熱交換室61の天面65には二つの吹出口66a、66bが形成されており、この吹出口66a、66bには、上記した冷却ファン32,32が天面65に支持されている。このように、本実施の形態にかかる冷凍機ユニット3は、図2(b)に矢印Xで空気の流れを示すように、熱交換室61の正面64aおよび背面64bにそれぞれ形成された吸込口から吸い込んだ空気を、熱交換室61の天面65に形成された吹出口66a、66bから吹き出す、いわゆる横吸い込み上吹き出しタイプのものとなっている。
次に、熱交換ユニット38について説明する。
図3は、熱交換ユニット38の概略構成を示す側面図である。
上述のように、熱交換ユニット38は、熱交換室61の高さ方向に延在し、互いに間隔を設けて略平行に並べられた複数のフィンプレート70,70・・・(図2)を備え、これらフィンプレート70,70・・・を共用してガスクーラー23、中間冷却器18及びオイルクーラー27を一体に形成している。
具体的には、熱交換ユニット38は、図3に示すように、フィンプレート70,70・・・を貫通して多列多段(4列41段)に配置される複数の伝熱管71,71・・・を備え、これら伝熱管71,71・・・の接続態様を変更することで、上下方向に上から中間冷却器18、ガスクーラー23、オイルクーラー27に区分けされている。また、伝熱管71,71・・・は、フィンプレート70,70を千鳥状に貫通するように配置されており、単位面積あたりの伝熱管71,71・・・の配置本数を増やしている。これにより、熱交換ユニット38の熱交換面積を確保しつつ当該熱交換ユニット38をコンパクトに構成することができる。
ガスクーラー23は、中間冷却器18及びオイルクーラー27に比べて放出される排熱量が著しく高いため、熱交換面積が大きく確保されるとともに、冷却ファン32によって送風される冷却風の風量分布が中間冷却器18及びオイルクーラー27よりも多くなる位置に設けられている。本実施形態では、冷凍機ユニット3は、横吸い込み上吹き出しタイプに構成されているため、熱交換室61の吸込口では、吹出口66a、66bに近い側よりも当該吹出口66a、66bにから離れた側の方が風量が多くなる傾向にある。よって、ガスクーラー23は、熱交換ユニット38の高さ方向の中心よりも下方にスライド(オフセット)させた位置に設けられている。
ガスクーラー23は、多列多段(4列8段)の伝熱管71,71・・・を備える複数(本実施形態では4つ)のエリア23A〜23Dに区分けされ、各エリア23A〜23Dには、当該各エリアの中央部に、高圧吐出管21を流れる高圧の冷媒がそれぞれ略均等に分流されて供給されている。また、各エリア23A〜23Dを通過して冷却された冷媒は、高圧吐出管21にて再び合流し、ガスクーラー23の下方から排出される。この構成では、ガスクーラー23に向けて送風される冷却風に対向して冷媒が流通されるようになっている。これによれば、冷媒と冷却風とを対向流とすることができ、ガスクーラー23での熱交換効率の向上を図ることができる。
ガスクーラー23の各エリア23A〜23Dには、図4に示すように、それぞれA列〜D列の4列、1段〜8段の8段に伝熱管71,71が配置されている。
A列の最上段の伝熱管71A1には、冷媒を供給する高圧吐出管21の入口部21Aが接続され、D列の最下段の伝熱管71D8には、冷媒が排出される高圧吐出管21の出口部21Bが接続されている。また、各A〜D列の上下に隣接する伝熱管71,71同士は、各1〜8段の伝熱管71,71・・・を蛇行しながら冷媒が流れるようにU字管72,72・・・によって接続されている。また、A列の最下段の伝熱管71A8は、隣のB列の最上段の伝熱管71B1と連結管73を介して接続されている。同様に、B列の最下段の伝熱管71B8は、隣のC列の最上段の伝熱管71C1と連結管73を介して接続され、このC列の最下段の伝熱管71C8は、隣のD列の最上段の伝熱管71D1と連結管73を介して接続されている。
これにより、A列の最上段の伝熱管71A1から流入した冷媒は、このA列の最下段の伝熱管71A8に流れた後、この最下段の伝熱管71A8から連結管73を介して、隣のB列の最上段の伝熱管71B1に流入する。これらを繰り返し、すべての列の伝熱管71,71・・・を通過して、D列の最下段の伝熱管71D8から排出される。
このように本構成では、冷媒を列の最上段の伝熱管71A1からこの列の最下段の伝熱管71A8へ流すとともに、当該最下段の伝熱管71A8から連結管73を介して、隣のB列の最上段の伝熱管71B1へ流すように構成したため、冷媒とともにガスクーラー23に流入したオイルは列の最上段から最下段に向けて一段ずつ降下して流れ、この最下段の伝熱管71A8にある程度溜まった後に、冷媒の流速によって、連結管73を通じて一気に隣のB列の最上段の伝熱管71B1に移送される。
従来の構成では、伝熱管は下段部で反転されて上段に向けて一段ずつ上昇するように配置されているため、最下段の伝熱管から隣のB列の最上段の伝熱管までの移送距離が長く、ガス冷媒の流速を用いてもオイルを最上段まで持ち上げることが困難であった。
これに対して、本構成では、最下段の伝熱管71A8と隣のB列の最上段の伝熱管71B1とを連結管73で接続しているため、従来のものに比べて、最下段の伝熱管71A8と隣のB列の最上段の伝熱管71B1との距離を短縮でき、最下段の伝熱管71A8に溜まったオイルを容易に隣のB列の最上段の伝熱管71B1まで移送することができる。このため、オイルがガスクーラー23内に滞留することがなく、ガスクーラー23から容易に排出させることができることにより、オイルに起因したガスクーラー23での熱交換効率の低下を防止することができる。
また、この構成によれば、各エリアにおいて、すべての列で最上段から最下段に向けて冷媒が流れるため、各列での冷媒温度は、最上段が高く下方に移るにつれて低下する。このため、最上段の伝熱管を流れる冷媒温度を高く、最下段の伝熱管を流れる冷媒温度を低くすることができ、隣接する列における冷媒の温度の影響を最小限に抑えることができる。
オイルクーラー27は、図3に示すように、4列1段に配置された伝熱管71を備えて構成されており、本構成では、隣接する2本の伝熱管71,71を組として、これら組の伝熱管71,71にオイルを並列に流すようになっている。これによりオイルが流通する伝熱管長を短縮することができ、温度低下等により、オイルの粘性が上昇した場合であっても、オイルの流量の低下を抑えることができる。また、本構成では、オイルクーラー27では、オイル入口側の伝熱管71がオイル出口側の伝熱管71よりも下方に配置されている。この構成によれば、オイルクーラー27の上方の伝熱管71には、冷却されて温度が低下したオイルが流れるため、このオイルが、オイルクーラー27の上部に設けられるガスクーラー23で冷却されて排出される冷媒に熱影響を与えることがない。このため、ガスクーラー23で十分冷却することにより、冷凍装置1の冷凍サイクルの効率の向上を図ることができる。
また、中間冷却器18は、図3に示すように、ガスクーラー23と同様に4つのエリアに区分けされ、低段圧縮要素11Aから吐出された中間圧の冷媒は、各エリアに分流されて冷却された後、再び合流して中間冷却器18の下方から排出される。
以上、説明したように、本実施形態によれば、冷媒を超臨界圧力に圧縮する圧縮機11,11と、この圧縮機11,11から吐出された冷媒を放熱させて冷却するガスクーラー23とを備え、このガスクーラー23は、互いに間隔を設けて略平行に並べられた複数のフィンプレート70,70・・・と、これらフィンプレート70,70・・・を貫通して多列多段に配置される複数の伝熱管71,71・・・とを備え、冷媒を列の上段の伝熱管71A1からこの列の下段の伝熱管71A8へ流すとともに、当該下段の伝熱管71A8から隣の列の上段の伝熱管71B1へ流すように構成したため、冷媒とともにガスクーラー23に流入したオイルは列の上段から下段に向けて流れ、この下段の伝熱管71A8にある程度溜まった後に、冷媒の流速によって、隣の列の上段の伝熱管71B1に移送される。このため、オイルがガスクーラー23内に滞留することがなく、ガスクーラー23から容易に排出させることができることにより、オイルに起因したガスクーラー23での熱交換効率の低下を防止することができる。
また、本実施形態によれば、冷媒は、ガスクーラー23に向けて送風される冷却風に対向して流されるため、冷媒と冷却風とを対向流とすることができ、ガスクーラー23での熱交換効率の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、圧縮機11,11は、低段圧縮要素11Aと高段圧縮要素11Bとを備える2段式圧縮機であり、低段圧縮要素11Aから吐出された中間圧の冷媒を冷却する中間冷却器18と、高段圧縮要素11Bから吐出された高圧の冷媒から分離されたオイルを冷却するオイルクーラー27とを備え、これら中間冷却器18及びオイルクーラー27を、ガスクーラー23のフィンプレート70,70・・・を共用して当該ガスクーラー23と一体に形成したため、これら中間冷却器18、オイルクーラー27及びガスクーラー23を熱交換ユニット38として一体的に形成でき、部品点数の削減とともに、製造工程数を低減することができ、製造コストの低減を実現できる。
また、本実施形態によれば、ガスクーラー23は、中間冷却器18及びオイルクーラー27よりも冷却風の風量分布の多い位置に配置されるため、排熱量の大きいガスクーラー23に対して多量の冷却風が送風されるため、ガスクーラー23での熱交換効率の向上を図ることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更実施が可能である。例えば、本実施形態では、ガスクーラー23を中間冷却器18及びオイルクーラー27よりも冷却風の風量分布の多い位置に配置するために、熱交換ユニット38を、上から中間冷却器18、ガスクーラー23、オイルクーラー27の順に並べる構成としたが、各中間冷却器18、ガスクーラー23、オイルクーラー27の排熱量に応じて、それぞれの機器の冷媒またはオイルの温度への影響が少なくなるように配置しても良い。
本実施形態に係る冷凍装置の冷媒回路を示す回路構成図である。 図2aは、冷凍機ユニットの外観構成を示す正面図であり、図2bは側面図である。 熱交換ユニットの概略構成を示す側面図である。 放熱器の冷媒の流れを説明するための側面図である。
1 冷凍装置
3 冷凍機ユニット
11 圧縮機
11A 低段圧縮要素
11B 高段圧縮要素
18 中間冷却器
21 高圧吐出管
21A 入口部
21B 出口部
22 オイルセパレータ
23 ガスクーラー(放熱器)
23A〜23D エリア
27 オイルクーラー
32 冷却ファン
38 熱交換ユニット
60 筺体
61 熱交換室
62 機械室
66a、66b 吹出口
70 フィンプレート
71 伝熱管
72 U字管
73 連結管
X 矢印

Claims (4)

  1. 冷媒を超臨界圧力に圧縮する圧縮機と、この圧縮機から吐出された冷媒を放熱させて冷却する放熱器とを備える冷凍装置において、
    前記放熱器は、互いに間隔を設けて略平行に並べられた複数のフィンプレートと、これらフィンプレートを貫通して多列多段に配置される複数の伝熱管とを備え、
    前記冷媒を列の上段の伝熱管からこの列の下段の伝熱管へ流すとともに、当該下段の伝熱管から隣の列の上段の伝熱管へ流すように構成したことを特徴とする冷凍装置。
  2. 前記冷媒は、前記放熱器に向けて送風される冷却風に対向して流されることを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記圧縮機は、低段圧縮要素と高段圧縮要素とを備える多段式圧縮機であり、
    前記低段圧縮要素から吐出された中間圧の冷媒を冷却する中間冷却器と、前記高段圧縮要素から吐出された高圧の冷媒から分離されたオイルを冷却するオイルクーラーとを備え、
    これら中間冷却器及びオイルクーラーは、前記放熱器の前記フィンプレートを共用して当該放熱器と一体に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の冷凍装置。
  4. 前記放熱器は、前記中間冷却器及びオイルクーラーよりも冷却風の風量分布の多い位置に配置されることを特徴とする請求項3に記載の冷凍装置。
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