JP2011012556A - 吸気圧制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】故障に伴う制御性の悪化を抑制すべく、故障を検出できるようにする。
【解決手段】排気ガス流量制御弁12cを有し、内燃機関の吸気を過給する可変容量ターボチャージャ12と、排気ガス流量制御弁12cの開度を制御する制御手段16とを備え、制御手段16は、目標吸気圧と実吸気圧との偏差である吸気圧偏差に基づいて補正量を算出する第1のフィードバック処理を行い、補正量に基づいて目標排気圧を算出し、目標排気圧と実排気圧との偏差に基づいて排気ガス流量制御弁12cの目標開度を算出する第2のフィードバック処理を行い、さらに、補正量に基づいて、第2のフィードバック処理が異常状態になっているか否かを判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、過給機を備える内燃機関の吸気圧を制御する吸気圧制御装置に関する。
従来、ディーゼルエンジンにおける過給機として、排ガスの流速を変化させることによって過給圧を調節する排ガス流量制御弁(以下、VNTと言う。)を有するものが製品化されている。この種の過給機は、一般的に、目標過給圧と実過給圧との偏差によってVNTを制御する。
また、特許文献1には、タービン上流の排気圧に応じてVNTを変化させることによって過給圧制御の応答性を迅速化したものが開示されている。具体的には、第1のフィードバックループが目標過給圧と実過給圧との偏差に応じて目標排気圧を補正し、第2のフィードバックループが第1のフィードバックループで補正された目標排気圧と実排気圧との偏差を用いてVNTの制御量を決定する。
また、特許文献1には、幾つかの故障は直接排気圧に作用し迅速に制御回路で調整される旨が記載されている。
特表2003−526044号公報
発明者の検討によると、特許文献1の従来技術では、迅速に制御回路で調整されるのは比較的軽度な故障に限られ、比較的重度な故障が発生した場合には制御回路で調整仕切れず、ひいては実測過給圧(実過給圧)が目標過給圧に追従できなくなるなどの制御性の悪化が発生する虞があることがわかった。
ここで、比較的重度な故障とは、例えば経年劣化によるVNTの動作不良や煤の付着によるVNTの固着、または排気圧センサの異常等が挙げられる。
この点、特許文献1には、比較的重度な故障に対する対応について何ら言及されていないのみならず、故障を検出する具体的手段についてすら何ら言及されていない。
本発明は上記点に鑑みて、故障に伴う制御性の悪化を抑制すべく、故障を検出できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、排気ガス流量制御弁(12c)を有し、内燃機関の吸気を過給する可変容量ターボチャージャ(12)と、
排気ガス流量制御弁(12c)の開度を制御する制御手段(16)とを備え、
制御手段(16)は、
目標吸気圧と実吸気圧との偏差である吸気圧偏差に基づいて補正量を算出する第1のフィードバック処理を行い、
前記補正量に基づいて目標排気圧を算出し、
目標排気圧と実排気圧との偏差に基づいて排気ガス流量制御弁(12c)の目標開度を算出する第2のフィードバック処理を行い、
さらに、前記補正量に基づいて、第2のフィードバック処理が異常状態になっているか否かを判定することを特徴とする吸気圧制御装置。
これによると、第2のフィードバック処理が異常状態になっていることを第1のフィードバック処理の補正量に基づいて判定するので、第2のフィードバック処理が異常状態になっていると判定されたときに故障が発生したと判断することができる。よって、故障を的確に検出することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の吸気圧制御装置において、制御手段(16)は、
前記補正量の許容範囲を、内燃機関の回転数、内燃機関に対する指令燃料噴射量、実吸気圧および吸気温のうち少なくとも1つから決定し、
前記補正量が許容範囲を超えた状態が一定時間以上継続したときに第2のフィードバック処理が異常状態になっていると判定することを特徴とする。
これにより、排気圧フィードバック処理が異常状態になっていることを的確に判定することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の吸気圧制御装置において、制御手段(16)は、
第2のフィードバック処理が異常状態になっていると判定した場合には第2のフィードバック処理の異常が軽度であるか重度であるかを判定し、
第2のフィードバック処理の異常が軽度であると判定した場合には第2のフィードバック処理を停止することなく継続することを特徴とする。
これによると、第2のフィードバック処理の異常が軽度である場合に第2のフィードバック処理を継続するので、第2のフィードバック処理の異常が軽度であっても第2のフィードバック処理を停止させてしまう場合と比較して、制御性の悪化を抑制することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の吸気圧制御装置において、制御手段(16)は、吸気圧偏差が規定範囲を超えた状態が一定時間以上継続している場合には第2のフィードバック処理の異常が重度であると判定し、そうでない場合には第2のフィードバック処理の異常が軽度であると判定することを特徴とする。
これにより、第2のフィードバック処理の異常が軽度であるか否かを的確に判定することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1または2に記載の吸気圧制御装置において、制御手段(16)は、
第2のフィードバック処理が異常状態になっていると判定した場合には第2のフィードバック処理の異常が軽度であるか重度であるかを判定し、
第2のフィードバック処理の異常が重度であると判定した場合には第1のフィードバック処理が異常状態になっているか正常状態であるかを判定し、
第1のフィードバック処理が正常状態であると判定した場合には、第2のフィードバック処理を停止して第1のフィードバック処理によって排気ガス流量制御弁(12c)の目標開度を算出することを特徴とする。
これによると、第2のフィードバック処理のみが異常で第1のフィードバック処理が正常である場合には正常な第1のフィードバック処理を利用してフィードバック処理を継続するので、第1のフィードバック処理が正常であっても第1、第2のフィードバック処理の両方を停止させてしまう場合と比較して、制御性の悪化を抑制することができる。
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の吸気圧制御装置において、制御手段(16)は、吸気圧偏差が規定範囲を超えた状態が一定時間以上継続しており、かつ第2のフィードバック処理を停止してから規定時間以上経過している場合には第1のフィードバック処理が異常状態になっていると判定し、そうでない場合には第1のフィードバック処理が正常状態であると判定することを特徴とする。
これにより、第1のフィードバック処理が異常状態になっているか正常状態であるかを的確に判定することができる。
請求項7に記載の発明では、請求項5または6に記載の吸気圧制御装置において、制御手段(16)は、第2のフィードバック処理を停止して第1のフィードバック処理によって排気ガス流量制御弁(12c)を算出している状態において、吸気圧偏差が規定範囲を超えた状態が一定時間以上継続している場合には、第1、第2のフィードバック処理の両方を停止してオープンループ制御によって排気ガス流量制御弁(12c)の目標開度を算出することを特徴とする。
これによると、第1、第2のフィードバック処理の両方が異常状態になっているときに第1、第2のフィードバック処理の両方を停止させてオープンループ制御によって排気ガス流量制御弁(12c)の目標開度を算出するので、第1、第2のフィードバック処理の両方が異常状態になっているにもかかわらずフィードバック処理を継続させる場合と比較して制御性の悪化を抑制できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態におけるディーゼルエンジンの概略構成図である。 ECUによるVN開度の基本的制御を示す制御ブロック図である。 ECUによるVN開度の基本的制御を示す制御ブロック図である。 ECUによるVN開度の基本的制御を示す制御ブロック図である。 VN開度制御の具体的な流れを示すフローチャートである。 VN開度制御の具体的な流れを示すフローチャートである。 VN開度制御の具体的な流れを示すフローチャートである。 VN開度制御の具体的な流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の吸気圧制御装置を適用したディーゼルエンジン(内燃機関)の概略を示す構成図である。
エンジン本体10の各気筒の燃焼室10aに対する燃料の噴射は、インジェクタ11によって行われる。インジェクタ11は、高圧燃料を蓄圧するコモンレール(図示せず)に燃料供給配管(図示せず)を介して接続されている。
燃焼室10aに吸入される空気(以下、吸気と言う。)は、可変容量ターボチャージャ12の吸気コンプレッサ12aによって過給される。
吸気コンプレッサ12aは、燃焼室10aの吸気ポートと連通する吸気通路13に配置されている。可変容量ターボチャージャ12の排気タービン12bは、燃焼室10aの排気ポートと連通する排気通路14に配置され、排気ガスにて回転駆動される。排気タービン12bは吸気コンプレッサ12aと同軸的に結合されている。
可変容量ターボチャージャ12は、排気ガス流量制御弁(以下、VNTと言う。)12cを有している。VNT12cが排気タービン12bに導入される排気ガスの流速を調整することによって、エンジン10の運転状態に応じた所定の過給圧が得られるようになっている。
VNT12cは、例えば電磁駆動式のアクチュエータ15によって駆動され、制御手段16からの信号に応じて制御される。本例では、制御手段16として電子制御ユニット(以下、ECUと言う。)が用いられ、VNT12cはECU16からの信号のDutyに応じて制御される。
ECU16は、例えば、エンジン低回転域では、排気タービン12bに導入される排気の流速を高めるためにVNT12cを閉じ側に制御し、高回転域では排気を抵抗なく排気タービン12bに導入させるためにVNT12cを開き側に制御する。
吸気通路13には、可変容量ターボチャージャ12によって過給された吸気を冷却するインタークーラ17、吸気量を調節する吸気絞り弁18、可変容量ターボチャージャ12によって過給された吸気の圧力(以下、吸気圧と言う。)を検出する吸気圧センサ19、およびインタークーラ17によって冷却された吸気の温度(以下、吸気温と言う。)を検出する吸気温センサ20が配置されている。
排気通路14には、燃焼室10aの排気ポートから排出された排気の圧力(以下、排気圧と言う。)を検出する排気圧センサ(EGPS)21が配置されている。
排気通路14のうち排気タービン12bの下流側部位には、エンジン10から排出される排気ガス中のPM(粒子状物質)を捕捉するディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)22が配置されている。
排気通路14を流れる排気の一部は、排気還流装置(以下、EGR装置と言う)23によって吸気通路13に還流されるようになっている。EGR装置23は、排気通路14のうち排気タービン12bの上流側部位と吸気通路13のうち吸気絞り弁18の下流側部位とを連通させるEGR通路23aと、EGR通路23aを流れる排気を冷却するEGRクーラ23bと、EGR通路23aを流れる排気量を調節するEGRバルブ23cとを有している。
EGR装置23は、吸気通路13へ還流される排気によって燃焼温度を下げ、NOxの生成を抑制する。EGRバルブ23cは、ECU16に接続される電磁駆動式のアクチュエータ(図示せず)によって駆動され、エンジン10の運転状態に応じた所定のEGR率となるように、バルブ位置を調整して排気ガスの還流量を制御する。
エンジン10には、その運転状態を検出するためにクランク角センサ24等の各種センサが設けられており、各種センサからの検出信号はECU16に入力される。また、ECU16には、吸気圧センサ19、吸気温センサ20および排気圧センサ21からの検出信号も入力される。
ECU16は、中央処理装置(CPU)、ROM、RAM等の記憶装置、図示しない入出力ポートやタイマカウンタ等を備え、可変容量ターボチャージャ12による過給圧制御を始めとするエンジン10の各種制御を総合的に行う。
すなわち、ECU16は、ECU16は、各種センサの検出結果に基づいてVNT12cの開度を決定し、VNT12cを駆動するアクチュエータ15に制御信号を出力する。
また、ECU16は、各種センサの検出結果に基づいて燃料噴射量や噴射時期等を決定し、インジェクタ11の駆動を制御する。また、ECU16は、各種センサの検出結果に基づいてEGR量を決定し、EGRバルブ23cのバルブ位置を調整するアクチュエータ(図示せず)の駆動を制御する。
図2〜図4は、ECU16によるVNT12cの開度(以下、VN開度と言う。)の基本的制御を示す制御ブロック図である。図2は正常時におけるVN開度の制御ブロック図を示している。
ECU16は、エンジン回転数Neおよび指令燃料噴射量Qfに基づいて、基本目標VN開度VNb、基本目標排気圧Pext、および目標吸気圧Pimtを算出する。
因みに、エンジン回転数Neは、クランク角センサ24の出力に基づいてECU16によって算出される。また、指令燃料噴射量Qfは、インジェクタ11からの燃料噴射量の指令値であり、エンジン10の負荷やエンジン回転数Ne等に基づいてECU16によって算出される。
基本目標VN開度VNbは、VN開度の仮の目標値である。これに対し、VN開度の最終目標値である最終目標VN開度VNfは、基本目標VN開度VNbと目標VN開度補正量VNcとに基づいて算出される。
基本目標排気圧Pextは、排気圧の仮の目標値である。これに対し、排気圧の最終目標値である最終目標排気圧Pexfは、基本目標排気圧Pextと目標排気圧補正量Pexcとに基づいて算出される。
目標排気圧補正量Pexcは、目標吸気圧Pimtと実吸気圧Pimとの偏差である吸気圧偏差ΔPim(ΔPim=Pimt−Pim)に基づいて算出される。これにより、実吸気圧Pimに基づく第1のフィードバック処理(以下、吸気圧F/Bと言う。)が行われることとなる。因みに、実吸気圧Pimは、吸気圧センサ19によって検出された吸気圧である。
そして、目標排気圧補正量Pexcを基本目標排気圧Pextに足し合わせることで最終目標排気圧Pexfが算出される。
次いで、最終目標排気圧Pexfと実排気圧Pexとの偏差である排気圧偏差ΔPex(ΔPex=Pexf−Pex)に基づいて目標VN開度補正量VNcが算出される。これにより、実排気圧Pexに基づく第2のフィードバック処理(以下、排気圧F/Bと言う。)が行われることとなる。因みに、実排気圧Pexは、排気圧センサ21によって検出された排気圧である。
そして、目標VN開度補正量VNcを基本目標VN開度VNbに足し合わせることで最終目標VN開度VNf(VNT12cの目標開度の最終決定値)が算出される。
ここで、ECU16は、排気圧F/Bに軽微な異常が発生した場合には、第1、第2のフィードバック処理を継続しつつ、排気圧F/Bの異常状態を示す異常信号を出力する。異常信号は例えば運転席のメータ内のインジケータに出力される。インジケータは、異常信号が入力されると運転手に対して警告を表示することにより、過給圧制御の異常を運転手に認識させる。
また、ECU16は、排気圧F/Bに重度な異常が検出された場合には、図2のブロック図に示す制御に代えて図3のブロック図に示す制御を行う。すなわち、ECU16は、排気圧F/Bに重度な異常が検出された場合には、排気圧F/Bを停止して、吸気圧F/Bによって最終目標VN開度VNfを直接算出する。
換言すれば、実排気圧Pexに基づくフィードバック処理(=排気圧F/B)を停止して、実吸気圧Pimに基づくフィードバック処理(=吸気圧F/B)によって目標VN開度補正量VNcを直接算出する。具体的には、目標吸気圧Pimtと実吸気圧Pimとの偏差ΔPim(ΔPim=Pimt−Pim)に基づいて目標VN開度補正量VNcを直接算出する。
さらに、ECU16は、排気圧F/Bに重度な異常が検出されたのみならず吸気圧F/Bにも異常が検出された場合には、図3のブロック図に示す制御に代えて図4のブロック図に示す制御を行う。
すなわち、ECU16は、吸気圧F/Bにも異常が検出された場合には、吸気圧F/Bも停止して、オープンループによって最終目標VN開度VNfを算出する。具体的には、エンジン回転数Neおよび指令燃料噴射量Qfに基づいて最終目標VN開度VNfを直接算出する。
図5〜図8は、図2〜図4のVN開度制御の具体的な流れを示すフローチャートの一例である。図5〜図8のフローチャートは、ECU16によって繰り返し実行されるものである。
まず、図5のステップS100において、エンジン回転数Neと、燃料噴射量Qfと、予め記憶されたマップ(MAP)とに基づいて目標吸気圧Pimtを算出する。
次いで、ステップS110では、目標吸気圧Pimtと実吸気圧Pimとの偏差である吸気圧偏差ΔPim(ΔPim=Pimt−Pim)を算出する。
次いで、ステップS120では、エンジン回転数Neと、燃料噴射量Qfと、予め記憶されたマップ(MAP)とに基づいて基本目標VN開度VNbを算出する。
次いで、ステップS130では、排気圧センサ21に異常が発生しているか否かを判定する。本例では、排気圧センサ21からの検出信号の電圧値が上下限値以内であれば排気圧センサ21に異常が発生していないと判定(YES判定)してステップS140へ進み、そうでなければ排気圧センサ21に異常が発生していると判定(NO判定)して図8のステップS400へ進む。因みに、ステップS130の上下限値は、ECU16に予め記憶された値である。
ステップS140では、ステップS110の吸気圧偏差ΔPimと、予め記憶されたマップ(MAP)とに基づいて目標排気圧補正量Pexcを算出する。このステップS140は吸気圧F/Bに該当するものである。
次いで、ステップS150では、目標排気圧補正量Pexcの上下限範囲(許容範囲)を、エンジン回転数Neと燃料噴射量Qfと実吸気圧Pimと吸気温センサによって検出される吸気温Timのうち少なくとも1つに基づいて決定する。
ここで、目標排気圧補正量Pexcの上下限範囲は、排気圧F/Bが異常状態になっているか否かを判定するために用いられるものであり、目標排気圧補正量Pexcが上下限範囲を超えたときに排気圧F/Bが異常状態になっていると判定する。
例えば、エンジン回転数Neが高い場合には上下限値の範囲を狭めて排気圧F/Bの異常判定を厳しくし、エンジン回転数Neが低い場合には上下限値の範囲を拡げて排気圧F/Bの異常判定を甘くする。
例えば、指令燃料噴射量Qfが多い場合には上下限値の範囲を狭めて排気圧F/Bの異常判定を厳しくし、指令燃料噴射量Qfが少ない場合には上下限値の範囲を拡げて排気圧F/Bの異常判定を甘くする。
例えば、実吸気圧Pimが高い場合には上下限値の範囲を狭めて排気圧F/Bの異常判定を厳しくし、実吸気圧Pimが低い場合には上下限値の範囲を拡げて排気圧F/Bの異常判定を甘くする。
例えば、吸気温が低い場合には上下限値の範囲を狭めて排気圧F/Bの異常判定を厳しくし、吸気温が高い場合には上下限値の範囲を拡げて排気圧F/Bの異常判定を甘くする。
次いで、ステップS160では、排気圧F/Bに異常が発生しているか否かを判定する。本例では、ステップS140の目標排気圧補正量PexcがステップS150の上下限範囲外になった状態が一定時間以上継続している場合には排気圧F/Bに異常が発生していると判定(YES判定)して図7のステップS300へ進む。そうでない場合には排気圧F/Bに異常が発生していないと判定(NO判定)して図6のステップS200ヘ進む。
ステップS200では、エンジン回転数Neと、燃料噴射量Qfと、予め記憶されたマップ(MAP)とに基づいて基本目標排気圧Pextを算出する。
次いで、ステップS210では、ステップS200の基本目標排気圧Pextと、ステップS140の目標排気圧補正量Pexcとを足し合わせた和と、予め記憶されたマップ(MAP)とに基づいて最終目標排気圧Pexfを算出する。
因みに、本例では、ステップS210で目標排気圧補正量Pexcを基本目標排気圧Pextに一度に足し合わせる補正を行っているが、目標排気圧補正量Pexcを複数回に分けて段階的に足し合わせる補正を行うようにしてもよい。
ステップS220では、最終目標排気圧Pexfと実排気圧Pexとの偏差である排気圧偏差ΔPex(ΔPex=Pexf−Pex)を算出する。
次いで、ステップS230〜S250では、ステップS220の排気圧偏差ΔPexと予め記憶されたマップ(MAP)とに基づいてPID制御のP項(比例項)、I項(積分項)およびD項(微分項)を算出する。
次いで、ステップS260では、ステップS230〜S250のP項、I項およびD項を足し合わせて目標VN開度補正量VNcを算出する(VNc=P項+I項+D項)。ステップS230〜S260は排気圧F/Bに該当するものである。
次いで、ステップS270では、ステップS120の基本目標VN開度VNbとステップS260の目標VN開度補正量VNcとを足し合わせて最終目標VN開度VNfを算出する(Vntf=Vntb+VNc)。
そして、ステップS280において、ステップS270の最終目標VN開度VNfにてアクチュエータ15を駆動してVN開度を制御する。
一方、ステップS160から図7のステップS300へ進んだ場合、すなわち第2のフィードバック処理に異常が発生していると判定した場合には、排気圧F/Bの異常が重度か否かを判定する。
本例では、吸気圧偏差ΔPimの値が規定範囲外になった状態が一定時間以上継続している場合に排気圧F/Bの異常が重度であると判定する。吸気圧偏差ΔPimの規定範囲は、ECU16に予め記憶されたものである。
ステップS300にて吸気圧偏差ΔPimの値が規定範囲外になった状態が一定時間以上継続していると判定した場合には排気圧F/Bの異常が重度であると判断してステップS310へ進み、そうでない場合には排気圧F/Bの異常が軽度であると判断してステップS340へ進む。
ステップS310では、吸気圧F/Bも異常状態になっているか否かを判定する。本例では、図8のステップS400の排気圧F/B停止フラグが立てられてから規定時間以上経過している場合には吸気圧F/Bも異常状態になっていると判定(YES判定)してステップS320に進み、それ以外の場合には吸気圧F/Bが正常状態であると判定(NO判定)して図8のステップS400に進む。因みに、ステップS310の規定時間は、ECU16に予め記憶されているものである。
ステップS310からステップS320に進んだ場合、すなわち吸気圧F/Bにも異常が発生していると判断した場合には、吸気圧F/Bも停止してオープンループ制御による過給圧制御を行う。具体的には、エンジン回転数Neと、燃料噴射量Qfと、予め記憶されたマップ(MAP)とに基づいて最終目標VN開度VNfを算出する。
次いで、ステップS330では、ステップS320の最終目標VN開度VNfにてアクチュエータ15を駆動してVN開度を制御する。
一方、ステップS310から図8のステップS400に進んだ場合、すなわち排気圧F/Bの異常が重度であるが吸気圧F/Bは正常状態であると判断した場合には、排気圧F/Bのみを停止して、吸気圧F/Bによって最終目標VN開度VNfを直接算出する。
具体的には、ステップS400において排気圧F/Bが停止状態であることを示す排気圧F/B停止フラグを立てる(ONにする)。次いで、ステップS410〜S430において、ステップS110の吸気圧偏差ΔPimと、予め記憶されたマップ(MAP)とに基づいてPID制御のP項、I項およびD項を算出する。
次いで、ステップS440では、ステップS410〜S430のP項、I項およびD項を足し合わせて目標VN開度補正量VNcを算出する(VNc=P項+I項+D項)。ステップS410〜S440は吸気圧F/Bに該当するものである。
次いで、ステップS450では、ステップS120の基本目標VN開度VNbとステップS440の目標VN開度補正量VNcとを足し合わせて最終目標VN開度VNfを算出する。
因みに、本例では、ステップS450で目標VN開度補正量VNcを基本目標VN開度VNbに一度に足し合わせる補正を行っているが、複数回に分けて段階的に足し合わせる補正を行うようにしてもよい。
そして、ステップS460において、ステップS450の最終目標VN開度VNfにてアクチュエータ15を駆動してVN開度を制御する。
一方、図7のステップS300からステップS340へ進んだ場合、すなわち排気圧F/Bの異常が軽度であると判断した場合には、排気圧F/Bに異常が発生したことを示す異常信号を出力する。
次いで、図6のステップS200へ進み、排気圧F/Bによって最終目標VN開度VNfを算出する。
一方、ステップS130にて排気圧センサ21に異常が発生していると判定した場合には、図8のステップS400へ進み、第2のフィードバック処理を停止して第1のフィードバック処理によって最終目標VN開度VNfを直接算出する。
本実施形態によると、排気圧F/Bが異常状態になっているか否かを目標排気圧補正量Pexcに基づいて判定するので、例えば経年劣化によるVNT12cの動作不良や煤の付着によるVNT12cの固着、または排気圧センサ21の異常といった故障を検出することができる。
具体的には、エンジン回転数Neと燃料噴射量Qfと実吸気圧Pimと吸気温センサによって検出される吸気温のうち少なくとも1つに基づいて目標排気圧補正量Pexcの上下限範囲を算出し、目標排気圧補正量Pexcが上下限範囲外になった状態が一定時間以上継続している場合に排気圧F/Bに異常が発生したと判定するので、故障を的確に判定することができる。
また、本実施形態によると、故障を判定したときに故障の度合いに応じて排気圧F/Bおよび吸気圧F/Bを段階的に停止させるので、故障を判定したときに排気圧F/Bおよび吸気圧F/Bの両方を同時に停止させてしまう場合と比較して、F/Bの停止に伴う制御性の悪化を抑制することができる。
具体的には、排気圧F/Bに軽度の異常が発生した場合には異常信号を出力するのみで排気圧F/Bおよび吸気圧F/Bを停止させないので、F/Bの停止に伴う制御性の悪化を抑制することができる。
また、排気圧F/Bが異常状態になっているが吸気圧F/Bが正常状態である場合には、排気圧F/Bのみを停止して吸気圧F/Bによって最終目標VN開度VNfを直接算出するので、F/Bの停止に伴う制御性の悪化を抑制することができる。この場合には、制御応答性などは悪化するが過給機の機能を回復することとなる。
そして、排気圧F/Bおよび吸気圧F/Bの両方が異常状態になっている場合には、排気圧F/Bおよび吸気圧F/Bを停止してオープンループによって最終目標VN開度VNfを直接算出する。この場合には、エンジン運転状態(エンジン回転数Neおよび燃料噴射量Qf)のみでVNT12cを制御することとなる。
(他の実施形態)
なお、上記一実施形態では、本発明をディーゼルエンジンに適用した例を示したが、これに限定されることなく、可変容量ターボチャージャ12を備える種々の内燃機関に本発明を適用可能である。
また、上記一実施形態は、可変容量ターボチャージャ12の一構成例を示したものに過ぎず、これに限定されることなく、可変容量ターボチャージャ12の構成を種々変形可能である。
12 可変容量ターボチャージャ
12c VNT(排気ガス流量制御弁)
16 ECU(制御手段)

Claims (7)

  1. 排気ガス流量制御弁(12c)を有し、内燃機関の吸気を過給する可変容量ターボチャージャ(12)と、
    前記排気ガス流量制御弁(12c)の開度を制御する制御手段(16)とを備え、
    前記制御手段(16)は、
    目標吸気圧と実吸気圧との偏差である吸気圧偏差に基づいて補正量を算出する第1のフィードバック処理を行い、
    前記補正量に基づいて目標排気圧を算出し、
    前記目標排気圧と実排気圧との偏差に基づいて前記排気ガス流量制御弁(12c)の目標開度を算出する第2のフィードバック処理を行い、
    さらに、前記補正量に基づいて、前記第2のフィードバック処理が異常状態になっているか否かを判定することを特徴とする吸気圧制御装置。
  2. 前記制御手段(16)は、
    前記補正量の許容範囲を、前記内燃機関の回転数、前記内燃機関に対する指令燃料噴射量、前記実吸気圧および吸気温のうち少なくとも1つから決定し、
    前記補正量が前記許容範囲を超えた状態が一定時間以上継続したときに前記第2のフィードバック処理が前記異常状態になっていると判定することを特徴とする請求項1に記載の吸気圧制御装置。
  3. 前記制御手段(16)は、
    前記第2のフィードバック処理が前記異常状態になっていると判定した場合には前記第2のフィードバック処理の異常が軽度であるか重度であるかを判定し、
    前記第2のフィードバック処理の異常が前記軽度であると判定した場合には前記第2のフィードバック処理を停止することなく継続することを特徴とする請求項1または2に記載の吸気圧制御装置。
  4. 前記制御手段(16)は、前記吸気圧偏差が規定範囲を超えた状態が一定時間以上継続している場合には前記第2のフィードバック処理の異常が前記重度であると判定し、そうでない場合には前記第2のフィードバック処理の異常が前記軽度であると判定することを特徴とする請求項3に記載の吸気圧制御装置。
  5. 前記制御手段(16)は、
    前記第2のフィードバック処理が前記異常状態になっていると判定した場合には前記第2のフィードバック処理の異常が軽度であるか重度であるかを判定し、
    前記第2のフィードバック処理の異常が前記重度であると判定した場合には前記第1のフィードバック処理が異常状態になっているか正常状態であるかを判定し、
    前記第1のフィードバック処理が前記正常状態であると判定した場合には、前記第2のフィードバック処理を停止して前記第1のフィードバック処理によって前記目標開度を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の吸気圧制御装置。
  6. 前記制御手段(16)は、前記吸気圧偏差が規定範囲を超えた状態が一定時間以上継続しており、かつ前記第2のフィードバック処理を停止してから規定時間以上経過している場合には前記第1のフィードバック処理が前記異常状態になっていると判定し、そうでない場合には前記第1のフィードバック処理が前記正常状態であると判定することを特徴とする請求項5に記載の吸気圧制御装置。
  7. 前記制御手段(16)は、前記第2のフィードバック処理を停止して前記第1のフィードバック処理によって前記排気ガス流量制御弁(12c)を算出している状態において、前記吸気圧偏差が規定範囲を超えた状態が一定時間以上継続している場合には、前記第1、第2のフィードバック処理の両方を停止してオープンループ制御によって前記目標開度を算出することを特徴とする請求項5または6に記載の吸気圧制御装置。
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