JP2011010864A - 超音波診断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】卵巣腫瘍エコーパターン分類の正確性を向上させる。
【解決手段】超音波診断装置1において、超音波画像を表示する表示部7と、その表示部7に対し、卵巣腫瘍エコーパターンの分類を示す全ての卵巣腫瘍シェーマパターンを含む卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像を超音波画像と一緒に表示させる制御部9とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】超音波診断装置1において、超音波画像を表示する表示部7と、その表示部7に対し、卵巣腫瘍エコーパターンの分類を示す全ての卵巣腫瘍シェーマパターンを含む卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像を超音波画像と一緒に表示させる制御部9とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、超音波画像を表示する超音波診断装置に関し、特に、卵巣腫瘍診断に用いる超音波画像を表示する超音波診断装置に関する。
超音波診断装置は、超音波を送受信する超音波プローブにより被検体内を超音波で走査し、被検体内からの反射波(エコー波)を受波し、反射波の強度分布を輝度情報に変換して受信信号を生成し、生成した受信信号を基に被検体の内部状態を画像化する装置である(例えば、特許文献1参照)。
この超音波診断装置により得られた超音波画像が医師により確認される。医師はその超音波画像に卵巣腫瘍を認めると、卵巣腫瘍エコーパターン分類表(日本超音波医学会提唱)に基づいて卵巣腫瘍の内部エコーパターン(卵巣腫瘍エコーパターン)がIからVIまでの6段階のどの段階にあるかを識別する。
しかしながら、前述の卵巣腫瘍エコーパターンが6段階のどの段階にあるかを識別する際、医師は卵巣腫瘍エコーパターン分類表を思い出し、自身のこれまでの経験などに基づいて卵巣腫瘍エコーパターンを分類するため、その分類は医師の記憶や主観に左右される。その結果、卵巣腫瘍エコーパターン分類の正確性が低下してしまう。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、卵巣腫瘍エコーパターン分類の正確性を向上させることができる超音波診断装置を提供することである。
請求項1記載の発明の特徴は、超音波診断装置において、超音波画像を表示する表示部と、表示部に対し、卵巣腫瘍エコーパターンの分類を示す全ての卵巣腫瘍シェーマパターンを含む卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像を超音波画像と一緒に表示させる制御部とを備えることである。
本発明によれば、卵巣腫瘍エコーパターン分類の正確性を向上させることができる。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る超音波診断装置1は、超音波プローブ2と、送受信部3と、信号処理部4と、DSC(Digital Scan Converter)5と、画像生成部6と、表示部7と、入力部8と、制御部9と、記憶部10とを備えている。
超音波プローブ2は、被検体の体表面にその先端面を接触させて超音波の送受波を行う超音波探触子である。この超音波プローブ2は、複数個の圧電振動子を内蔵しており、それらは先端面に二次元的に配列されている。
送受信部3は、超音波を発生させるための超音波駆動信号を生成して超音波プローブ2に出力したり、超音波プローブ2の圧電振動子から得られる複数チャンネルの超音波受信信号に対して整相加算を行い、整相加算によって得られた信号を信号処理部4に出力したりする。
信号処理部4は、Bモード処理部、ドプラ処理部及びカラーモード処理部を有する。Bモード処理部は、送受信部3から供給された信号(エコー信号)の振幅情報の映像化を行い、Bモード超音波ラスタデータを生成してDSC5に出力する。ドプラ処理部は、送受信部3から供給された信号からドプラ偏移周波数成分を取り出し、さらにFFT(Fast Fourier Transform)処理などを施し、血流情報を生成してDSC5に出力する。カラーモード処理部は、送受信部3から供給された信号に基づいて血流情報の映像化を行い、カラー超音波ラスタデータを生成してDSC5に出力する。
DSC5は、スキャンコンバージョン処理を行うことによって、信号処理部4から供給されたデータを、直交座標で表される超音波画像に変換する。例えば、DSC5は、Bモード処理部から出力されたBモード超音波ラスタデータに対してスキャンコンバージョン処理を施し、被検体の組織形状を二次元情報として表す超音波画像である断層像データを生成する。DSC5は、その超音波画像を画像生成部6や必要に応じて制御部9に出力する。
画像生成部6は、DSC5から供給された超音波画像からボクセルデータを生成し、さらにボリュームレンダリング処理を行って二次元の超音波画像や三次元の超音波画像などを生成し、その二次元の超音波画像や三次元の超音波画像を表示部7に出力する。また、画像生成部6は、制御部9による制御に従って、腫瘍診断サポートダイアログD1やサンプルダイアログD2(いずれも詳しくは後述する)などの各種画像を生成し、その画像を表示部7に出力する。
表示部7は、例えば液晶ディスプレイにより構成されており、画像生成部6により生成された各種画像、例えば、超音波画像や腫瘍診断サポートダイアログD1、サンプルダイアログD2などの各種画像を表示する。これらの画像は個別に表示されたり、あるいは、腫瘍診断サポートダイアログD1やサンプルダイアログD2は超音波画像G1と一緒に表示されたりする。
入力部8は、トラックボール、スイッチ、ボタン、キーボード及びマウスなどの入力デバイスにより構成されている。入力部8が操作者により用いられ、患者情報や検査種類などの入力、超音波画像における患部の大きさの計測、検査開始や終了の操作、フリーズ操作などが行われる。入力部8は、操作者の操作の内容を表わす信号を制御部9に出力する。
制御部9は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などにより構成されており、入力部8からの入力信号に基づいて、ROMに記憶されているプログラムなどを読み出して実行し、各部の制御を行う。また、制御部9は、所定の処理を行うことによって得られたデータと、DSC5から供給された超音波画像のデータを含む診断情報を記憶部10に出力する。
記憶部10は、例えば大容量のHDD(Hard Disc Drive)などにより構成されており、制御部9から供給された診断情報などを記憶するデータベースとして機能する。また、記憶部10は、制御部9が実行するプログラムや画像生成に必要なデータなども記憶している。例えば、腫瘍診断サポートダイアログD1やサンプルダイアログD2などの画像生成用のデータが記憶部10に記憶されている。
次に、前述の超音波診断装置1が行う画像表示動作について説明する。なお、超音波診断装置1の制御部9が各種プログラムに基づいて画像表示処理を実行する。医師(診断者)は入力部8を操作し、患者、すなわちその患者の超音波画像G1を選択して診断を開始する。
図2に示すように、制御部9は、入力部8に対する医師の入力操作に応じ、記憶部10から超音波画像G1(図3参照)を抽出して表示部7により表示し(ステップS1)、その超音波画像G1内に希望診断部位があるか否かを判断する(ステップS2)。超音波画像G1内に希望診断部位がないと判断した場合には(ステップS2のNO)、処理をステップS1に戻す。
医師は表示部7に表示された超音波画像G1を視認しながら希望診断部位があるか否かを判定し、希望診断部位があると判定した場合に入力部8のスイッチを押下する。制御部9は、その押下による入力信号の有無により、超音波画像G1内に希望診断部位があるか否かを判断する。すなわち、制御部9は、スイッチの押下があった場合、超音波画像G1内に希望診断部位があると判断する。
超音波画像G1内に希望診断部位があると判断した場合には(ステップS2のYES)、表示部7により腫瘍診断サポートダイアログD1(図3参照)を表示する(ステップS3)。これにより、図3に示すように、超音波画像G1に加え、腫瘍診断サポートダイアログD1が表示部7に表示される。この腫瘍診断サポートダイアログD1は、卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像G2や操作画像G3を含んでいる。
卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像G2は、卵巣腫瘍エコーパターン(陰影パターン)の分類を示す全ての卵巣腫瘍シェーマパターンPを含む画像である。これらの卵巣腫瘍シェーマパターンPは複数の段階に分類されている。本実施の形態では、12個の卵巣腫瘍シェーマパターンPが2個を一組として6段階(I〜VI型の6段階)に分類されている。I〜VIは、卵巣腫瘍シェーマパターンPの分類番号(すなわち、卵巣腫瘍エコーパターンの分類番号)となる。
I型の卵巣腫瘍シェーマパターンは嚢胞性パターン(内部エコーなし)であり、II型の卵巣腫瘍シェーマパターンは嚢胞性パターン(内部エコーあり)であり、III型の卵巣腫瘍シェーマパターンは混合パターンであり、IV型の卵巣腫瘍シェーマパターンは混合パターン(嚢胞性優位)であり、V型の卵巣腫瘍シェーマパターンは混合パターン(充実性優位)であり、VI型の卵巣腫瘍シェーマパターンは充実性パターンであり、それ以外は分類不能である。
操作画像G3は、パターン表示窓A1や矢印スイッチA2、グレード表示窓A3、矢印スイッチA4、良性チェックボックスA5、検索キー指定用のチェックボックスA6〜A8、サンプルボタンB1、コメント欄B2、セーブボタンB3、キャンセルボタンB4などを含む画像である。
なお、図3において、卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像G2の下方には、パターン表示窓A1及び矢印スイッチA2が並べて配置されており、それらの下方にグレード表示窓A3及び矢印スイッチA4が並べて配置されており、さらに、それらの下方に良性チェックボックスA5が配置されている。パターン表示窓A1、グレード表示窓A3及び良性チェックボックスA5の各々の左側には、検索キー指定用のチェックボックスA6〜A8が配置されている。また、良性チェックボックスA5の下方には、サンプルボタンB1が配置されており、そのサンプルボタンB1の下方にコメント欄B2が配置されており、そのコメント欄B2の下方にセーブボタンB3及びキャンセルボタンB4が並べて配置されている。
前述のような腫瘍診断サポートダイアログD1の表示後、制御部9は、卵巣腫瘍シェーマパターンPが選択されたか否かを判断し(ステップS4)、卵巣腫瘍シェーマパターンPが選択されていないと判断した場合には(ステップS4のNO)、処理をステップS4に戻す。
医者は、表示部7に表示されている超音波画像G1と卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像G2の各卵巣腫瘍シェーマパターンPとを比較して観察し、その超音波画像G1がどの卵巣腫瘍シェーマパターンPに近いかを判定する。判定後、まず、医者は入力部8を操作し、選択枠Wが表示されている位置に矢印カーソルを移動させ、その状態で入力部8のSETボタンを押下し、選択枠Wの移動を許可する。次いで、医者は入力部8のトラックボールを操作して選択枠Wを所望の卵巣腫瘍シェーマパターンPまで移動させ、その状態で入力部8のSETボタンを押下し、パターン選択(選択された卵巣腫瘍シェーマパターンPの分類番号)を確定する。
ここで、図3では、選択枠Wが一番左上の卵巣腫瘍シェーマパターンPにあり、I型の卵巣腫瘍シェーマパターンPが選択されている。すなわち、医師は超音波画像G1が一番左上の卵巣腫瘍シェーマパターンPに近いと判定すると、一番左上の卵巣腫瘍シェーマパターンPに選択枠Wを移動させ、入力部8のSETボタンを押下する。これにより、I型の卵巣腫瘍シェーマパターンPが選択される。これに応じて、パターン表示窓A1には、選択された卵巣腫瘍シェーマパターンPの分類番号である「I」が表示される。この分類番号は、医師が矢印カーソルを矢印スイッチA2上に位置させてプルダウンメニューを表示させて番号を選択するプルダウン操作によって変更可能である。
前述のステップS4において、卵巣腫瘍シェーマパターンPが選択されたと判断した場合には(ステップS4のYES)、表示中の超音波画像G1から卵巣腫瘍サイズを計測し(ステップS5)、その卵巣腫瘍サイズと前述の卵巣腫瘍シェーマパターンPの分類番号に基いて卵巣腫瘍グレードを自動的に判別して表示部7に表示する(ステップS6)。この卵巣腫瘍グレードは数段階あり、卵巣腫瘍サイズ及び卵巣腫瘍シェーマパターンPの分類番号により決定される。
医者は、表示部7に表示された超音波画像G1を視認しながら入力部8を操作し、矢印カーソルにより腫瘍の二点La、Lb(図3参照)を指定すると、制御部9はその二点間の直線距離L1(図3参照)を算出し、その算出値を卵巣腫瘍サイズとする。このとき、腫瘍の二点La、Lbは、直線距離L1が卵巣腫瘍サイズの最大値となるように医師により指定される。なお、ここでは、入力部8に対する入力操作に応じて卵巣腫瘍サイズを計測しているが、これに限るものではなく、例えば、画像処理により自動的に卵巣腫瘍サイズの最大値を計測するようにしてもよい。
図3では、卵巣腫瘍サイズと卵巣腫瘍シェーマパターンPの分類番号から判別された卵巣腫瘍グレードの番号である「I」がグレード表示窓A3に表示されている。この番号は、医師が矢印カーソルを矢印スイッチA4上に位置させてプルダウンメニューを表示させて番号を選択するプルダウン操作によって変更可能である。
前述の卵巣腫瘍グレードの表示後、制御部9は、良性チェックボックスA5に良性のチェックがあるか否かを判断し(ステップS7)、良性チェックボックスA5に良性のチェックがあると判断した場合には(ステップS7のYES)、良性を認識する(ステップS8)。
医者は、超音波画像G1、卵巣腫瘍サイズ、卵巣腫瘍シェーマパターンPの分類番号及び卵巣腫瘍グレードの番号などを考慮して良性又は悪性の判定を行い、卵巣腫瘍が良性であると判定した場合、入力部8を操作して矢印カーソルを良性チェックボックスA5に合わせてその良性チェックボックスA5をクリックしてチェックする。このチェックの有無により、卵巣腫瘍が良性か否かが制御部9により判断される。
良性チェックボックスA5に良性のチェックがないと判断した場合(ステップS7のNO)、あるいは、良性の認識後には、コメント欄B2にコメントの入力があるか否かを判断し(ステップS9)、コメント欄B2にコメントの入力があると判断した場合には(ステップS9のYES)、コメント欄B2にコメントを表示する(ステップS10)。医者は、必要に応じて入力部8を操作してコメント欄B2にコメント(例えば、診断時に気づいた点や考慮する点などの診断に関するコメント)を入力する。
コメント欄B2にコメントの入力がないと判断した場合(ステップS9のNO)、あるいは、コメントの表示後には、セーブボタンB3がクリックされたか否かを判断し(ステップS11)、セーブボタンB3がクリックされていないと判断した場合には(ステップS11のNO)、処理をステップS7に戻す。また、セーブボタンB3がクリックされたと判断した場合には(ステップS11のYES)、表示されている超音波画像G1である診断画像及びその診断画像に関する診断情報を関連付けて記憶部10に保存し(ステップS12)、処理を終了する。
医師は、良性のチェック及びコメントの入力を常時行うことが可能であり、また、所望のタイミングで入力部8を操作してセーブボタンB3をクリックし、診断画像及びその診断画像に関する診断情報を保存することが可能である。また、医師は、入力部8を操作して選択枠Wを移動させて卵巣腫瘍シェーマパターンPを選択し直すことも可能である。この場合には、ステップS4以降の処理が繰り返されることになる。
このような処理の流れにおいて、医師は、同じような症例の過去画像を参照し、良性のチェック及びコメントの入力を行ったり、さらに、卵巣腫瘍エコーパターンや卵巣腫瘍グレードの確認を行ったりすることを望んでいる。これは、良性チェックや卵巣腫瘍エコーパターンの判定、卵巣腫瘍グレードの判定などを正確に行うことが可能となり、さらに、コメント入力などの入力も定量化することが可能となるためである。また、過去の診断を参照することによって、共通の診断基準に基づいて診断を行うことが可能となる。
そこで、前述のステップS4において、卵巣腫瘍シェーマパターンPが選択されたと判断した場合には(ステップS4のYES)、前述のステップS5以降の処理に加え、検索パターンが選択され、サンプルボタンB1がクリックされたか否かを判断し(ステップS13)、サンプルボタンB1がクリックされていないと判断した場合には(ステップS13のNO)、処理をステップS13に戻す。
医者が入力部8を操作し、矢印カーソルを検索キー指定用のチェックボックスA6〜A8に合わせ、そのチェックボックスA6〜A8をクリックしてチェックし、検索キーを指定する。パターン表示窓A1の隣のチェックボックスA6がクリックされると、検索キーとして卵巣腫瘍シェーマパターンPの分類番号が指定され、再度、クリックされると、チェックが外れ、卵巣腫瘍シェーマパターンPの分類番号は検索キーから外される。他のチェックボックスA7、A8も同様である。医師が検索キー指定用のチェックボックスA6〜A8を選択的にチェックし、その後、サンプルボタンB1をクリックすると、チェックされたチェックボックスA6〜A8に応じて検索パターンが設定される。
図4では、パターン表示窓A1の隣のチェックボックスA6がチェックされており、その状態でサンプルボタンB1がクリックされると、卵巣腫瘍シェーマパターンPの分類番号が「I」である検索パターンが設定される。なお、図4において、他のチェックボックスA7、A8もチェックされている場合には、卵巣腫瘍シェーマパターンPの分類番号が「I」であり、卵巣腫瘍グレードの番号が「I」であり、悪性である検索パターンが設定される。
このように検索パターンが選択され、サンプルボタンB1がクリックされたと判断した場合には(ステップS13のYES)、選択された検索パターンに基づいてサンプル画像G1a(図4参照)を検索して表示部7により表示し(ステップS14)、さらに、サンプルダイアログD2(図4参照)を表示部7により表示する(ステップS15)。
図4に示すように、サンプル画像G1a及びサンプルダイアログD2が超音波画像G1及び腫瘍診断サポートダイアログD1と一緒に表示部7に表示される。図4では、サンプル画像G1aは超音波画像G1の右上に表示されている。このサンプル画像G1aは、表示中の超音波画像G1に対する診断の参照用画像であり、設定された検索パターンに基づいて記憶部10内の診断情報から制御部9により検索されて表示部7に表示される。このとき、検索パターンに一致したサンプル画像G1aが複数ある場合でも、それらのサンプル画像G1aは入力操作に応じて表示可能にリストアップされる。
サンプルダイアログD2には、矢印スイッチC1、詳細ボタンC2、移動ボタンC3及び終了ボタンC4などが配置されている。矢印スイッチC1はサンプル画像G1aが複数ある場合に表示中のサンプル画像G1aを切り換えるためのスイッチであり、詳細ボタンC2は詳細情報ダイアログD3を表示するためのボタンであり、移動ボタンC3はサンプル画像G1aの移動を許可するためのボタンであり、終了ボタンC4はサンプルダイアログD2を閉じるためのボタンである。なお、サンプルダイアログD2が閉じられた場合には、サンプル画像G1aも閉じられる。
前述のようなサンプルダイアログD2の表示後、制御部9は、詳細ボタンC2がクリックされたか否かを判断し(ステップS16)、詳細ボタンC2がクリックされたと判断した場合には(ステップS16のYES)、表示されているサンプル画像G1aに関する詳細情報ダイアログD3(図5参照)を表示部7により表示する(ステップS17)。
図5に示すように、詳細情報ダイアログD3は、超音波画像G1、腫瘍診断サポートダイアログD1、サンプル画像G1a及びサンプルダイアログD2と一緒に表示部7に表示される。この詳細情報ダイアログD3には、詳細情報として、識別子(PID)や名前(Name)、年齢(Age)、診断した医者の名前あるいは識別子(Doctor)、臨床経過(Clinical course)などの患者に関する患者情報、さらに、コメント(Comment)などが表示されている。
これらの詳細情報は、表示されているサンプル画像G1aに関する診断情報が制御部9により記憶部10から読み込まれ、その診断情報から取得される。このとき、前述の検索パターンに一致したサンプル画像G1aが複数ある場合でも、それらのサンプル画像G1aに対応する詳細情報は入力操作に応じて表示可能にリストアップされる。なお、詳細ボタンC2が再度クリックされると、詳細情報ダイアログD3は閉じられる。
詳細ボタンC2がクリックされていないと判断した場合(ステップS16のNO)、あるいは、詳細情報ダイアログD3の表示後には、移動ボタンC3がクリックされたか否かを判断し(ステップS18)、移動ボタンC3がクリックされたと判断した場合には(ステップS18のYES)、サンプル画像の移動を許可する(ステップS19)。
医師は、サンプル画像G1aが超音波画像G1上の希望診断部位と重なり邪魔である場合などに、入力部8を操作し、サンプルダイアログD2の移動ボタンC3を押下し、サンプル画像G1aの移動を許可し、トラックボールを操作してサンプル画像G1aを移動させる。なお、再度、移動ボタンC3が押下されると、サンプル画像G1aの移動が禁止され、サンプル画像G1aの位置が確定される。
他の方法としては、医師が入力部8を操作し、矢印カーソルをサンプル画像G1a上に移動させ、入力部8のSETボタンを押下し、サンプル画像G1aの移動を許可し、その後、トラックボールを操作してサンプル画像G1aを移動させる。なお、再度、入力部8のSETボタンが押下されると、サンプル画像G1aの移動が禁止され、サンプル画像G1aの位置が確定される。
移動ボタンC3がクリックされていないと判断した場合(ステップS18のNO)、あるいは、サンプル画像の移動許可後には、セーブボタンB3がクリックされたか否かを判断し(ステップS20)、セーブボタンB3がクリックされていないと判断した場合には(ステップS20のNO)、処理をステップS16に戻す。一方、セーブボタンB3がクリックされたと判断した場合には(ステップS20のYES)、処理をステップS12に進め、超音波画像である診断画像及びその診断画像に関する診断情報を関連付けて記憶部10に保存する(ステップS12)。
医師は、卵巣腫瘍エコーパターンが6段階のどの段階にあるかを識別する際、表示部7に表示されている超音波画像G1と卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像G2の各卵巣腫瘍シェーマパターンPとを比較して観察し、その超音波画像G1がどの卵巣腫瘍シェーマパターンPに近いかを判定する。したがって、医師は卵巣腫瘍エコーパターン分類表を思い出すことなく、表示部7に表示されている超音波画像G1と各卵巣腫瘍シェーマパターンとを比較して分類を行うことが可能となる。これにより、その分類が医師の記憶や主観などに左右されることが抑えられるので、卵巣腫瘍エコーパターンの分類を正確に行うことができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、表示部7に対し、卵巣腫瘍エコーパターンの分類を示す全ての卵巣腫瘍シェーマパターンPを含む卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像G2を超音波画像G1と一緒に表示させることによって、卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像G2と超音波画像G1とが一緒に表示部7に表示されるので、医師は表示部7に表示されている超音波画像G1と卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像G2の各卵巣腫瘍シェーマパターンPとを比較して観察し、その超音波画像G1がどの卵巣腫瘍シェーマパターンPに近いかを判定することが可能となる。これにより、医師は卵巣腫瘍エコーパターン分類表を思い出すことなく、その分類を医師の記憶に頼らずに正確に行うことができ、その結果、卵巣腫瘍エコーパターン分類の正確性を向上させることができる。さらに、画像の比較による分類を行うことになるので、診断者の主観が分類に入り込む度合を低減させることが可能になり、その結果、卵巣腫瘍エコーパターン分類の正確性を向上させることができ、さらに、分類の定量化を実現することができる。
また、表示部7により表示された超音波画像G1の卵巣腫瘍サイズを計測し、その卵巣腫瘍サイズと、入力部8に対する入力操作により卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像G2から選択された卵巣腫瘍シェーマパターンPとから、卵巣腫瘍グレードを判定することによって、卵巣腫瘍のグレードが自動的に判定されるので、そのグレード判定の正確性を向上させることができ、さらに、そのグレード判定に起因する医師の診断負担を軽減させることができる。
また、入力部8に対する入力操作により卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像G2から選択された卵巣腫瘍シェーマパターンPと、表示部7により表示された超音波画像G1とを関連付けて記憶部10に保存することによって、卵巣腫瘍シェーマパターンPと超音波画像G1とが関連付けられて保存されるので、その情報を後から読み出して利用することができる。さらに、卵巣腫瘍シェーマパターンP及び超音波画像G1に加え、患者に関する患者情報と、入力部8に対する入力操作より入力された診断情報とを関連付けて記憶部10に保存することによって、超音波画像G1に関する診断情報も後から読み出して利用することができる。したがって、過去の診断に関する情報を保存しておき、その過去の診断を参照して利用することによって、共通の診断基準に基づいて診断を行うことができる。
また、卵巣腫瘍シェーマパターンP及び卵巣腫瘍グレードのどちらか一方あるいは両方を検索キーとして記憶部10からサンプル画像G1aを選択し、そのサンプル画像G1aを卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像G2に加え、超音波画像G1と一緒に表示部7に表示させることによって、医師は過去のサンプル画像G1aを参照して分類や診断を行うことが可能となるので、卵巣腫瘍エコーパターン分類や診断の正確性を向上させることができ、さらに、その分類や診断に起因する医師の診断負担を軽減させることができる。加えて、サンプル画像G1aに加え、そのサンプル画像G1aに関する詳細情報も表示部7に表示させることによって、分類や診断に用いることが可能な情報が増加するので、卵巣腫瘍エコーパターン分類や診断の正確性をより向上させることができる。
なお、本発明は、前述の実施の形態に限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、前述の実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、前述の実施の形態においては、各種の数値を挙げているが、それらの数値は例示であり、限定されるものではない。
1 超音波診断装置
7 表示部
8 入力部
9 制御部
10 記憶部
G1 超音波画像
G1a サンプル画像
G2 卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像
P 卵巣腫瘍シェーマパターン
7 表示部
8 入力部
9 制御部
10 記憶部
G1 超音波画像
G1a サンプル画像
G2 卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像
P 卵巣腫瘍シェーマパターン
Claims (6)
- 超音波画像を表示する表示部と、
前記表示部に対し、卵巣腫瘍エコーパターンの分類を示す全ての卵巣腫瘍シェーマパターンを含む卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像を前記超音波画像と一緒に表示させる制御部と、
を備えることを特徴とする超音波診断装置。 - 操作者からの入力操作を受け付ける入力部と、
情報を記憶する記憶部と、
を備え、
前記制御部は、前記入力部に対する前記入力操作により前記卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像から選択された前記卵巣腫瘍シェーマパターンと、前記表示部により表示された前記超音波画像とを関連付けて前記記憶部に保存することを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。 - 前記制御部は、前記入力部に対する前記入力操作により前記卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像から選択された前記卵巣腫瘍シェーマパターンと、前記表示部により表示された前記超音波画像と、さらに、患者に関する患者情報と、前記入力部に対する前記入力操作より入力された診断情報とを関連付けて前記記憶部に保存することを特徴とする請求項2記載の超音波診断装置。
- 前記制御部は、前記表示部により表示された前記超音波画像の卵巣腫瘍サイズを計測し、その卵巣腫瘍サイズと、前記入力部に対する前記入力操作により前記卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像から選択された前記卵巣腫瘍シェーマパターンとから、卵巣腫瘍グレードを判定することを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
- 前記制御部は、前記卵巣腫瘍シェーマパターン及び前記卵巣腫瘍グレードのどちらか一方あるいは両方を検索キーとして前記記憶部からサンプル画像を選択し、そのサンプル画像を前記卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像に加え、前記超音波画像と一緒に前記表示部に表示させることを特徴とする請求項4記載の超音波診断装置。
- 前記制御部は、前記卵巣腫瘍シェーマパターン及び前記卵巣腫瘍グレードのどちらか一方あるいは両方を検索キーとして前記記憶部から選択した前記サンプル画像に関する詳細情報を前記卵巣腫瘍シェーマパターン分類画像及び前記サンプル画像に加え、前記超音波画像と一緒に前記表示部に表示させることを特徴とする請求項5記載の超音波診断装置。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR20230005633A (ko) * | 2021-07-01 | 2023-01-10 | 주식회사 유엑스엔터프라이즈 | 난소낭종의 부피 산출 방법 및 자궁내막증의 예후를 예측하는 방법과 그 장치 |
US11844646B2 (en) | 2020-01-17 | 2023-12-19 | Samsung Medison Co., Ltd. | Ultrasound diagnosis apparatus and operating method for the same |
-
2009
- 2009-07-02 JP JP2009157617A patent/JP2011010864A/ja not_active Withdrawn
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