JP2011010629A - 毒餌剤容器及び毒餌剤設置方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】毒餌剤を供給した毒餌剤載置皿に向けて害虫が容易に侵入するとともに、部品点数が少なく、組立てや設置作業を簡単に行い得る毒餌剤容器を提供すること。
【解決手段】毒餌剤容器1は、一対の毒餌剤載置皿3a,3bを備え、両者はヒンジ部5により連結されている。一方の毒餌剤載置皿3aには筒状の挿入部材15が形成され、他方の毒餌剤載置皿3bには筒状の嵌合部材17が形成されている。毒餌剤容器1を構成する場合は、一方の毒餌剤載置皿3aを矢印X方向に回動するか、あるいは他方の毒餌剤載置皿3bを矢印Y方向に回動して、挿入部材15を嵌合部材17に嵌め込むだけでよく、組立作業が簡単である。また、毒餌載置皿3bには棒状体19が設けられているので、棒状体19を例えば地面に差し込むことにより、毒餌剤容器1を所望位置に設置して固定することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、アリ等の害虫を誘引して殺すための毒餌剤を収容する毒餌剤容器、及び当該毒餌剤の設置方法に関する。
従来、下記特許文献1に開示された害虫捕獲器が知られており、図9はこの害虫捕獲器の要部構成を示すものである。
この害虫捕獲器は、微生物分解可能なプラスチック製円形トレイ状の上面開口容器101に、ゲル状の毒餌剤102を収容し、開口縁103には外方向に下る斜面状が設けられ、開口の内周面には段部104が形成され、ここに熱可塑性の合成樹脂膜105の周縁がヒートシールされ、これを使用時に引き剥がしてゲル状の毒餌剤102を露出させるものである。
上面開口容器101の底面に筒体106を付設し、これに固定用ピン107を挿通してピン上端に円傘状の覆い108を取り付ける。なお、覆い108の下側面中央部には、固定用ピン107の上端に形成した球状部を嵌脱させる球面ジャーナル部109が形成されている。
前記構成の害虫捕獲器を使用する場合は、合成樹脂膜105を剥がして毒餌剤102を露出させた後、筒体106に固定用ピン107を挿通して地面等に固定する。そして、円傘用の覆い108に形成した球面ジャーナル部109を固定用ピン107の上端に形成した球状部に嵌め込み、直射日光や雨水の侵入を防ぐようにする。
なお、特許文献1には、前記構成以外に、上面開口容器の一端にヒンジ部を介して皿状の覆いを設けた害虫捕獲器も開示されているが、上面開口容器は固定用のピンによって地面等に固定される構成である。
特開平4−335851号公報
従来の害虫捕獲器にあっては、害虫が毒餌剤102に到達するためには、開口縁103を乗り越えねばならず、害虫を害虫捕獲器内に誘い込みにくかった。
また、害虫捕獲器は、上面開口容器101、固定用ピン107、円傘状の覆い108等により構成され、部品点数が多かった。
更に、害虫捕獲器の組立に際しては、合成樹脂膜105の剥離、固定用ピン107の差し込みによる上面開口容器101の固定、円傘状の覆い108の嵌めこみ等の面倒な作業が必要であった。
なお、上面開口容器にヒンジ部を介して皿状の覆いを設けた構成にあっても、害虫の誘い込みにくさは同様であり、上面開口容器とは別部品の固定用ピンが必要である上に、設置に手間が掛ることも変わりない。
本発明の目的は、上記課題を解消することに係り、毒餌剤に向けてアリ等の害虫が侵入し易く、しかも部品点数が少ない上に組立の容易な毒餌剤容器を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記構成により達成される。
(1)毒餌剤載置面の周縁部に凸状ガード部が形成された一対の毒餌剤載置皿と、
設置時に一対の前記毒餌剤載置皿間に害虫が侵入可能な上下方向の間隙が形成されるように、一対の前記毒餌剤載置皿の前記毒餌剤載置面を対向させて、一対の前記毒餌剤載置皿を上下方向に離間して支持する支持機構と、
少なくとも一方の前記毒餌剤載置皿の外面に設けられた棒状体と、
を備えたことを特徴とする毒餌剤容器。
(2)一対の前記毒餌剤載置皿は、ヒンジ部により連結されていることを特徴とする上記(1)に記載の毒餌剤容器。
(3)前記凸状ガード部の少なくとも一部は、前記毒餌剤載置皿の下面からの高さが2mm以下に設定されていることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の毒餌剤容器。
(4)前記凸状ガード部は、前記毒餌剤載置皿の外周部に沿って、長さが3mm以上の切欠が形成されていることを特徴とする上記(1)〜(3)の何れかに記載の毒餌剤容器。
(5)前記支持機構は、一方の前記毒餌剤載置皿の内面に設けられた筒状の挿入部材と、他方の前記毒餌剤載置皿の内面に設けられ前記挿入部材が嵌合する嵌合部材とを有し、前記挿入部材及び前記嵌合部材は底のない中空部を有し、前記棒状体は、一方の前記毒餌剤載置皿に設けられ、且つ前記挿入部材及び前記嵌合部材の前記中空部と連通し別の毒餌剤容器の棒状体を収容可能な中空部を有することを特徴とする上記(1)〜(4)の何れかに記載の毒餌剤容器。
(6)上記(1)〜(5)の何れかに記載の毒餌剤容器の、一方の前記毒餌剤載置皿の前記毒餌剤載置面に、毒餌剤を収容したチューブ型容器から毒餌剤を供給し、前記毒餌剤を供給された前記毒餌剤載置皿を下にして前記毒餌剤容器を設置することを特徴とする毒餌剤容器の設置方法。
上記(1)の構成によれば、支持機構によって一対の毒餌剤載置皿の毒餌剤載置面を対向させるように支持することができ、しかも一対の毒餌剤載置皿間にアリ等の害虫が侵入可能な隙間を形成することができる。
上記(2)の構成によれば、一対の毒餌剤載置皿がヒンジ部を介して連結されているので、一対の毒餌剤載置皿がバラバラに分散することがなく、更にヒンジ部を利用することにより一対の毒餌剤載置皿を容易に対向させることができる。
上記(3)の構成によれば、凸状ガード部の少なくとも一部の高さが2mm以下に設定されているので、アリ等の害虫が凸状ガード部を乗り越え易く、一対の毒餌剤載置皿間からアリ等の害虫が容易に侵入し易くなる。つまり、図1〜図7に記載の毒餌剤容器1を用いた場合は、切欠のある谷形部分7bの高さが2mm以下であればよく、山形部分7aの高さは2mmより大きくても構わない。
上記(4)の構成によれば、凸状ガード部に幅3mm以上の切欠が形成されているので、アリ等の害虫が凸状ガード部を乗り越えなくても切欠を通って毒餌剤に到達することができ、更に容易に侵入し易くなる。
前記(5)の構成によれば、複数の毒餌剤容器を積み重ねたときに、支持機構を構成する筒状の挿入部材及び嵌合部材のそれぞれの中空部を介して、毒餌剤容器の棒状体の中空部内に、他の毒餌剤容器の棒状体を挿入して積み重ねることができる。これにより、複数の毒餌剤容器の搬送、収納時に占有面積が大きくならない。
上記(6)の構成によれば、設置場所で毒餌剤を毒餌剤容器内に容易に載置することができるので、毒餌剤を毒餌剤容器内に載置してから設置場所まで搬送する場合に比べて、作業者の手が汚れたり、設置場所以外に毒餌剤が落下したりすることを防止できる。
また、薬剤を別添にすることで容器に密閉性は必要なくなり、図9に示した従来例のような薬剤収容部を密閉する合成樹脂膜が不要である。また、安定性が保たれた製剤を容器の大きさや対象とする害虫に応じて適量載置できる。
本発明に用いることのできる毒餌剤の形状としては、例えば粉剤などの固形製剤、ジェル、グミ、吸水性ポリマーの膨潤体などの半固形製剤、シロップ、ゾルなどの粘性が高い液状製剤が挙げられる。
本発明の毒餌剤容器によれば、毒餌剤載置面が形成された一対の毒餌剤載置皿を、毒餌剤載置面が対向するように、且つ所定の隙間が形成されるように支持機構によって支持することができ、隙間からアリ等の害虫が侵入できるようになる。
また、毒餌剤載置皿の外面に棒状体が設けられているので、一対の毒餌剤載置皿を対向するように支持したとき、棒状体を地面等に差し込んで位置決めして固定できる。また、これとは上下逆向きで毒餌剤容器を設置するときには、棒状体を手指でつまんで設置作業をすることができる。更に、搬送時には棒状体を手指でつまむことができ、搬送が容易である。
更に、毒餌剤容器を設置時に、毒餌剤は毒餌剤載置皿により上方を覆われているので、雨水の侵入が防止され、太陽光の直射が防止され、犬猫等が毒餌剤を食べることが防止される。
本発明が対象とする害虫は、容器に形成された隙間に入ることのできる害虫であれば特に限定されるものではなく、例えば、アリ、ダンゴムシ、ナメクジ、ムカデ、ヤスデ、ワラジムシ等が挙げられる。特にアリに対して有効である。
(a)は本発明に係る毒餌剤容器の実施形態を示す平面図であり、(b)は毒餌剤容器の構成を示す側面図であり、(c)は毒餌剤容器の構成を示す底面図である。 毒餌剤容器の構成を示す図1(a)のA−A断面図である。 一対の毒餌剤載置皿が対向するように支持した形態を示す断面図である。 毒餌剤容器を組み立てた形態を示す斜視図である。 毒餌剤容器を展開した状態を示す斜視図である。 毒餌剤容器を重ねた形態を示す断面図である。 毒餌剤容器の使用状態を示す断面図である。 実験例に用いた毒餌剤容器の斜視図である。 従来の害虫捕獲器の一例を示す断面図である。
以下、本発明に係る毒餌剤容器及び毒餌剤設置方法の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。下記実施形態は、アリを対象としたときの毒餌剤容器である。
本実施形態における毒餌剤容器1は、図1(a)、(b)、(c)に示すように、2つの毒餌剤載置皿3a,3bを備え、各毒餌剤載置皿3a,3bの外周縁の一端は撓み変形可能な帯片からなるヒンジ部5を介して連結されている。
毒餌剤載置皿3a,3b及びヒンジ部5は、合成樹脂を一体成型して形成されたものであり、毒餌剤載置皿3a,3bを上面及び下面から見た形状は、図1(a)、(c)に示すように五弁の花びらのようになっている。従って、毒餌剤載置皿3a,3bの外形部分には、5つの円弧状の山形部分7aと5つの谷形部分7bとが交互に形成されることになる。
毒餌剤載置皿3a,3bの周縁部には、図2に断面形状で示すように凸状ガード部9が形成されている。そして、凸状ガード部9のうちの谷形部分7bに対応する位置に、アリが出入りする通路となる切欠11が形成されている。
切欠11の幅w(図1参照)は3mm以上に設定され、本実施形態では4mmに設定されている。なお、切欠11がない山形部分7aにおける凸状ガード部9の高さh(図2参照)は、本実施形態では2.5mmに設定され、毒餌剤載置皿3a,3bの下面から切欠11の底部までの高さhaは1.5mmに設定されている。
一方の毒餌剤載置皿3aの中心部には、支持機構13の一部を構成する筒状の挿入部材15が形成されている。これに対し、他方の毒餌剤載置皿3bの中心部には、支持機構13の一部を構成する筒状の嵌合部材17が形成されている。挿入部材15には貫通孔15cが形成され、嵌合部材17には貫通孔17cが形成されている。
支持機構13は、一対の毒餌剤載置皿3a,3b間に所定の間隙が形成されるように一対の毒餌剤載置皿3a,3bを支持固定するためのものである。即ち、図2に矢印Xで示すように一方の毒餌剤載置皿3aを回動させて他方の毒餌剤載置皿3bに合体させる場合、或いは矢印Yで示すように他方の毒餌剤載置皿3bを回動させて一方の毒餌剤載置皿3aに合体させる場合の何れであっても、筒状の挿入部材15が筒状の嵌合部材17に嵌合され、毒餌剤載置皿3aと毒餌剤載置皿3bとの間に所定の間隙が形成される。必要があれば、毒餌剤載置皿3a,3bは離脱させることも可能である。このように一対の毒餌剤載置皿3a,3bを所定の位置で合体することで、図3に示すような1個の毒餌剤容器1が組み立てられる。
ここで、組み立てられた毒餌剤容器1において、一対の毒餌剤載置皿3a,3b間の間隙gは、アリが出入りするための通路になる。そこで本実施形態では、筒状の挿入部材15を筒状の嵌合部材17に嵌合する際、その先端面15aが筒状の嵌合部材17内の底面17aに当接した時点で、それ以上の挿入が行われないように構成されている。この構成によれば、一対の毒餌剤載置皿3a,3b間の間隙gは、支持機構17の作用によって常に一定に保持される。
なお、筒状の挿入部材15の先端部分はテーパ面に形成され、筒状の嵌合部材17への嵌合が円滑に行われるようになっている。また、筒状の嵌合部材17の内壁には、120°間隔で3個のリブ17bが形成されている。この構成によれば、筒状の嵌合部材17の貫通孔17c内への筒状の挿入部材15の嵌合が円滑に行われる上に、嵌合後は抜け出しにくくなり、一対の毒餌剤載置皿3a,3bの支持固定が確実に行われることになる。
もう一方の毒餌剤載置皿3bの一側面、即ち図1(b)、図2及び図3に示す下側面には、中空且つ先細り形状の棒状体19が一体に形成されている。この棒状体19は、毒餌剤容器1を例えば地面等に固定する際の固定具としての機能と、持ち運ぶ際又は薬剤を処理する際の持ち手としての機能を有し、その他にも複数の毒餌剤容器1を重ねて収容する際の連結具としての機能とを有している。このために、棒状体19には中空部19cが形成されている。
そして、図6に示すように、挿入部材15、嵌合部材17の各貫通孔15c、17c及び棒状体19の中空部19cが連通した状態で、これらの中に他の毒餌剤容器1の棒状体19が収容されるようになっている。なお、棒状体19の中空部19cは貫通孔であり、使用時に雨水等が中空部19c内に溜まらないようになっている。
また、毒餌剤容器1を例えばコンクリート等の硬い面上に設置する場合は、棒状体19が上になるようにして載置するが、この場合は棒状体19がつまみ部として機能する。
棒状体19の内部には、図1(a)及び図2等に示すように120°間隔でリブ19aが形成されている。このリブ19aは、図6に示すように複数の毒餌剤容器1を積み重ねた際の棒状体19の差し込み量を規制する機能を有している。
図6に示すように、複数の毒餌剤容器1を積み重ねる際、下方の毒餌剤容器1の挿入部材15、嵌合部材17の各貫通孔15c、17c及び、棒状体19の中空部19c内に、上方の毒餌剤容器1の棒状体19が収容され、複数の毒餌剤容器1が安定に積層される。
なお、本実施形態において、図1及び図3に示す各寸法は、毒餌剤載置皿3a、3bの外径(最外部を結んだ円の直径)dが30mm、上下の毒餌剤載置皿3a,3b間の間隙gが5mm、上側の毒餌剤載置皿3aの上面から下側の毒餌剤載置皿3bの下面までの長さjが10mm、棒状体19の長さkが20mmである。
上下の毒餌剤載置皿3a,3b間の間隙gは、3〜10mmが好ましく、3mm未満であると害虫が容器内部に入りにくく、10mmを超えると雨水や日光にさらされるため好ましくない。
棒状体19の長さkは、15〜50mmが好ましく、15mm未満であると持ちにくく、設置が不安定になり、50mmを超えると差し込みにくく扱いづらい。
次に、毒餌剤容器1を用いた毒餌剤設置方法を説明する。
図2に想像線で示すように、毒餌剤21は、別容器である例えばチューブ23内から凸状ガード部9に囲まれた平板状の毒餌剤載置面25a,25b上に供給される。但し、2つの毒餌載置面25a,25bの何れに供給するかは、毒餌剤容器1の使用形態によって異なる。供給された毒餌剤21は、凸状ガード部9により流出が防止されている。
例えば、毒餌剤容器1を図3に示すように棒状体19を下にして使用する場合は、毒餌剤21を毒餌剤載置面25b上に供給する。これに対し、棒状体19を上にして使用する場合は、毒餌剤21を毒餌載置面25a上に供給する。
つまり、毒餌剤21を毒餌剤載置面25b上に供給した場合は、図2に矢印Xで示すように一方の毒餌剤載置皿3aを回動させ、筒状の挿入部材15を筒状の嵌合部材17に嵌合して、図3に示す形態に組み立てる。次いで、図7に示すように、棒状体19を例えば設置場所である地面等に差し込んで、毒餌剤容器1を固定する。
一方、毒餌剤容器1を硬いコンクリート等の硬い面上に設置する場合は、毒餌剤載置面25a上に毒餌剤21を供給し、図2に矢印Yで示すように他方の毒餌剤載置皿3bを回動させ、筒状の嵌合部材17内に筒状の挿入部材15を嵌合させる。そして、棒状体19が上になるようにして、即ち一方の毒餌剤載置皿3aが下になるようにして硬い面上に設置する。
いずれも、嵌合させた後、形成された間隙から毒餌剤を供給してもよい。
上記のように、毒餌剤容器1を設置した状態では、毒餌剤21は設置状態の如何にかかわらず、毒餌剤載置皿3a,3bの何れかにより上方を覆われる。従って、雨水の侵入が防止され、太陽光の直射が防止され、犬猫等が毒餌剤21を食べることが防止される。
また、中空部19cを有する棒状体19を設けることにより、図6に示すように毒餌剤容器1を複数段に積層することができ、搬送、収納時に占有面積が大きくならず便利である。また、毒餌剤載置皿3a,3bの外形部分に山形部7aと谷形部7bが形成されているので、山形部7aに手指をかけることで、載置した毒餌剤21に触れることなく毒餌剤容器1を持つことができ、持ちやすくなるので、作業性が向上する。
更に、各部品が一体になっているので、製造工程が少なく、効率的に生産できる上に、包装、搬送が容易であり、店頭での展示も効率的に行うことができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、毒餌剤載置皿3a,3bの平面形状は、前記花びら形状に限定されず、多角形、円形等であってもよい。また、棒状体19は毒餌剤載置皿3a,3bの両方にあってもよく、数も1つ又は2つ以上であってもよい。
また、2つの毒餌剤載置皿3a,3bを一体成形せずに、2つの毒餌剤載置皿3a,3bを別々に成形した後、両者をテープ等で連結し、このテープ等をヒンジ部として構成してもよい。
次に、前記毒餌剤載置皿の高さの設定に関する実験例を説明する。
図8に示すような、円形で切欠のない毒餌剤容器1´の毒餌剤載置皿3a´,3b´の凸状ガード部9´の高さh´について、アリの侵入性を向上させるため、以下のような実験を行った。
実験に際し、凸状ガード部9´の高さh´が4mm、3mm、2mm、1mmの毒餌剤載置皿3a´,3b´を準備した。
実験方法
(1)直径90mmの金属シャーレにアミメアリ20頭及び水を含ませた脱脂綿を入れ、一晩絶食させ、シャーレに馴化させる。
(2)餌(砂糖水を吸水させた膨潤体)を入れた毒餌剤載置皿をシャーレ中央に設置する(単独設置)。比較例として毒餌剤載置皿を用いずにシャーレに直に餌を設置する。
(3)試験開始後10分間で、餌に到達したアミメアリの数を数える。なお、一度毒餌剤載置皿から出て再度餌に到達したアミメアリも累計する。
実験結果
上記実験を2回繰り返し、アミメアリの数の累計数を算出した。上記実験の結果、下記表1に示すように、凸状ガード部9´の高さh´を2mm以下とすることで、毒餌剤容器内の餌への到達頭数が多くなる傾向が見られた。
Figure 2011010629
次に、切欠11の幅wについて、図1〜図7に記載の毒餌剤容器1を用いて、下記のような実験を行った。
毒餌剤載置皿3a,3bへのアリの侵入性を向上させるため、切欠11の幅wについて検討した。
実験に際し、切欠11の幅wが1mm,2mm,3mm,4mm,5mmの毒餌剤載置皿を作成した。なお、凸状ガード部9の高さh=3mm、切欠11の底部までの高さha=1.5mmである。また、比較例として、切欠無しの毒餌剤載置皿も作成した。
実験方法
(1)プラスチックカップにアミメアリ約100頭を入れる。
(2)このプラスチックカップ内に、水で湿らせた脱脂綿を入れた毒餌剤載置皿を設置し、試験を開始した。但し、毒餌剤載置皿として、切欠11の幅wが1mm,2mm,3mm,4mm,5mmのもの、及び比較例として切欠なしのものを単体で設置した。
(3)試験開始後、アミメアリ10頭が毒餌剤載置皿に侵入するまでの時間を測定した。
実験結果
上記実験を2回繰り返し、測定時間の平均値を算出した。上記実験の結果、下記表2に示すように、切欠11の幅wを3mm以上に設定することで、アリの侵入時間を短縮できることが確認された。
Figure 2011010629
上記表2に示すように、切欠幅wを3mm以上に設定した場合、アリの毒餌剤載置皿への侵入が良好になることが判明した。
上記結果に基づき、凸状ガード部9の高さh、切欠11の幅wを最適化することにより、毒餌剤容器1内へアリを短時間で侵入させることができる。
1 毒餌剤容器
3a,3b 毒餌剤載置皿
5 ヒンジ部
7a 山形部分
7b 谷形部分
9 凸状ガード部
11 切欠
13 支持機構
15 筒状の挿入部材
17 筒状の嵌合部材
19 棒状体
21 毒餌剤
23 チューブ
25 毒餌剤載置面

Claims (6)

  1. 毒餌剤載置面の周縁部に凸状ガード部が形成された一対の毒餌剤載置皿と、
    設置時に一対の前記毒餌剤載置皿間に害虫が侵入可能な上下方向の間隙が形成されるように、一対の前記毒餌剤載置皿の前記毒餌剤載置面を対向させて、一対の前記毒餌剤載置皿を上下方向に離間して支持する支持機構と、
    少なくとも一方の前記毒餌剤載置皿の外面に設けられた棒状体と、
    を備えたことを特徴とする毒餌剤容器。
  2. 一対の前記毒餌剤載置皿は、ヒンジ部により連結されていることを特徴とする請求項1に記載の毒餌剤容器。
  3. 前記凸状ガード部の少なくとも一部は、前記毒餌剤載置皿の下面からの高さが2mm以下に設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の毒餌剤容器。
  4. 前記凸状ガード部は、前記毒餌剤載置皿の外周部に沿って、長さが3mm以上の切欠が形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の毒餌剤容器。
  5. 前記支持機構は、一方の前記毒餌剤載置皿の内面に設けられた筒状の挿入部材と、他方の前記毒餌剤載置皿の内面に設けられ前記挿入部材が嵌合する嵌合部材とを有し、前記挿入部材及び前記嵌合部材は底のない中空部を有し、前記棒状体は、一方の前記毒餌剤載置皿に設けられ、且つ前記挿入部材及び前記嵌合部材の前記中空部と連通し別の毒餌剤容器の棒状体を収容可能な中空部を有することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の毒餌剤容器。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の毒餌剤容器の、一方の前記毒餌剤載置皿の前記毒餌剤載置面に、毒餌剤を収容したチューブ型容器から毒餌剤を供給し、前記毒餌剤を供給された前記毒餌剤載置皿を下にして前記毒餌剤容器を設置することを特徴とする毒餌剤容器の設置方法。
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