JP2011008960A - ロータリスイッチの節度切換構造 - Google Patents

ロータリスイッチの節度切換構造 Download PDF

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Abstract

【課題】電力を使わずに機械的にノブ部の節度を切り換えることができるロータリスイッチの節度切換構造を提供する。
【解決手段】ロータリスイッチ2の操作箇所である操作ノブの下方に、節度切り換え時に操作する節度切換ノブ5を設ける。節度切換ノブ5の内部には、ノブ軸に沿って上下方向に各々節度が異なる節度山部材12,…が設けられる。また、これら節度山部材12,…には、ノブ軸を中心とした放射状に各々組のプランジャ15,…が設けられる。そして、節度切換ノブ5が回し操作されると、これらプランジャ15,…のうち、使用しないものは節度切換ノブ5の内周壁の溝28,29に嵌り、使用するものは節度切換ノブ5に内周壁30により押されて節度山部材12に当接し、この組の節度が利く状態となる。
【選択図】図9

Description

本発明は、スイッチ操作時の摘み部分であるノブが回動操作式をとるロータリスイッチの節度切換構造に関する。
従来から周知のように、機器や装置を動作させる際のスイッチとして、様々な種類のものが開発されている。スイッチの種類には、例えばスイッチの操作箇所であるノブが回動操作式をとるロータリスイッチがある。このスイッチには、例えばスイッチを回すときにノブに発生する節度感を切り換えることが可能な節度可変式がある。このような可変式としては、例えば電磁石を用いてプランジャを切り換えることにより、スイッチの節度を2種類の間で切り換える技術が開示(例えば、特許文献1参照)されている。
特開2008−198370号公報
しかし、特許文献1の技術は、スイッチノブの節度を切り換える際に、電磁石に電流を流す必要があるので、節度切り換えに際して電力コストを要する装置となってしまっている。このため、特許文献1の技術は、電力コストが必要となってしまう問題があり、長時間の間、節度を切り換えの動作を続けると、電力コストが高くついてしまう問題があるので、採用するには現実性が低く、電力を使わない機械式の節度可変式のスイッチの開発が強く要望されていた。
本発明の目的は、電力を使わずに機械的にノブ部の節度を切り換えることができるロータリスイッチの節度切換構造を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、操作箇所であるノブ部に発生する節度を切り換え可能なロータリスイッチの節度切換構造において、前記ノブ部の軸方向に沿って並び配置されるとともに、外周にそれぞれ異なる形状の節度山群が形成された複数の節度山部材と、前記節度山部材ごとに各々組をなして設けられるとともに、前記ノブ部の軸を中心として放射状に配置され、前記節度山群と協同して前記ノブ部に節度を発生する複数のプランジャと、節度切り換え用の操作手段が回し操作された際、複数の前記プランジャのうちの使用するものを、それと組をなした前記節度山部材に当接させることにより、動作可となる前記節度山部材と前記プランジャとの組を選択的に選び出して、前記ノブ部に発生する節度を切り換える節度選択機構とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、節度切り換え用の操作手段が回し操作されると、その操作位置に応じたプランジャが、それと組をなす節度山部材に当接する。このため、当接し合ったプランジャ及び節度山部材が機能して、この2者による節度がノブ部に発生する。よって、本構成の場合は、操作手段を回し操作することにより、機能するプランジャを切り換えるという機械的な構成により節度を切り換えることが可能となるので、節度切り換えに際して電力を不要とすることが可能となる。
本発明では、前記節度選択機構には、各々の前記プランジャごとに設けられるとともに該プランジャを前記節度山部材の反対方向に押し込む付勢部材と、前記操作手段に形成された凹凸からなるとともに前記プランジャのノブ径方向における位置を決める位置決め部とが設けられるとともに、前記節度選択機構は、複数の前記プランジャのうち、使用するものは前記プランジャが持つ前記付勢部材の付勢力によって前記位置決め部の溝部に入り込ませることにより、該プランジャをその組の前記節度山部材から離間させて動作不可とし、使用しないものは前記位置決め部の突部によって、前記付勢部材の付勢力に抗して押し上げることにより、該プランジャをその組の前記節度山部材に当接させて動作可として、前記ノブ部に発生する節度を切り換えることを要旨とする。
この構成によれば、ノブ部の節度を切り換える節度選択機構を、例えばバネ等からなる付勢部材や、単なる凹凸の組み合わせからなる位置決め部等により構成することが可能となるので、節度選択機構を簡素な構成のもので済ますことが可能となる。
本発明では、ノブ径方向内側に前記ノブ部が配置されるとともに、前記ノブ径方向外側に前記節度山部材及び前記プランジャの組が配置されていることを要旨とする。
この構成によれば、操作手段の径サイズよりもノブ部の径サイズが小さいスイッチとなるので、操作性の高いスイッチとすることが可能となる。
本発明によれば、電力を使わずに機械的にノブ部の節度を切り換えることができる。
一実施形態における車内運転席の外観を示す斜視図。 ロータリスイッチの外観を示す斜視図。 ロータリスイッチの内部構成を示す分解斜視図。 節度切換機構の具体的構成を示す分解斜視図。 プランジャの内部構成を示す断面図。 ホルダを下方から見た外観を示す斜視図。 節度切換ノブを下方から見た外観を示す斜視図。 スイッチの電気的構成を示すブロック図。 節度切換ノブを大節度発生位置に回した際に各部品がとる状態を示す断面図。 節度切換ノブを中節度発生位置に回した際に各部品がとる状態を示す断面図。 節度切換ノブを小節度発生位置に回した際に各部品がとる状態を示す断面図。 別例における節度切換機構の一例を示す模式図。
以下、本発明を具体化したロータリスイッチの節度切換構造の一実施形態を図1〜図11に従って説明する。
図1及び図2に示すように、車両のセンタークラスター1には、車載機器(例えば、エアーコンディショナーシステム等)の動作を切り換える際に操作する回転操作式のスイッチ(ロータリスイッチ)2が設けられている。このロータリスイッチ2には、その操作箇所として回転操作が可能な操作ノブ(スイッチノブ)3が設けられている。ロータリスイッチ2は、例えばエアーコンディショナーシステムの送風温度、送風強度、風向等を切り換える際に使用され、操作ノブ3を回し操作することで各値が切り換え可能となっている。なお、操作ノブ3がノブ部に相当する。
このスイッチ2には、操作ノブ3に発生する節度を切り換える節度切換機構4が設けられている。この場合、車体(図示略)には、操作ノブ3の節度を切り換える際に操作する回転操作式の節度切換ノブ5が一体に設けられている。節度切換ノブ5は、操作ノブ3に対して上下方向に重なるように配置され、操作ノブ3よりも大径に形成されている。ここで、節度とは、操作ノブ3を回転操作させた際に、操作ノブ3に発生するクリック感や、回し操作した際に感じる操作ノブ3の重さなどのことを言う。なお、節度切換ノブ5が節度切り換え用の操作手段、節度選択機構を構成する。
節度切換機構4(節度切換ノブ5)は、操作ノブ3の発生節度を、大節度、中節度、小節度の3段階に切り換え可能となっている。よって、例えば節度切換ノブ5を大節度発生位置に回すと、操作ノブ3の発生節度が大節度に設定され、節度切換ノブ5を中節度発生位置に回すと、操作ノブ3の発生節度が中節度に設定され、操作ノブ3を小節度発生位置に回すと、操作ノブ3の発生節度が小節度に設定される。
図3に示すように、車体には、操作ノブ3の土台となるホルダ6が取り付け固定されている。このホルダ6は、略無底円筒形状をなすとともに、車体に一体に固定されている。ホルダ6の中央部には、円形状の挿通孔7が貫設され、この挿通孔7に操作ノブ3の操作ノブ軸8が相対回転可能に軸支されている。操作ノブ軸8の先端には、操作ノブ3の把持部9が取り付け固定されている。これにより、把持部9が回転操作されると、把持部9と同期して操作ノブ軸8も連れ回りする動きをとる。なお、ホルダ6が節度選択機構を構成し、操作ノブ軸8がノブ部の軸に相当する。
ホルダ6の上部には、無底円筒形状の節度切換ノブ5がホルダ6を上から覆い隠す状態で取り付けられている。節度切換ノブ5は、その上壁が操作ノブ3とホルダ6とにより挟まれた取り付け位置をとり、上壁の中央部に貫設された通し孔10に操作ノブ軸8が通されている。これにより、ホルダ6側に位置している操作ノブ軸8が、この通し孔10を介して把持部9側に引き出されている。
図4に示すように、操作ノブ軸8の下端には、外周に節度山群11が形成された節度山部材12が軸方向(上下方向)に連なって複数(本例は3つ)取り付けられている。各節度山部材12は、略円板形状をなすとともに、外周面においてノブ周方向(図4の矢印A方向)に沿い節度山13及び節度谷14が交互に連続して形成されている。本例の場合、最も上に位置する節度山部材12は、節度山13及び節度谷14の間隔が広めに形成されることにより、大節度を発生可能な第1節度山部材12aとなっている。また、真ん中に位置する節度山部材12は、節度山13及び節度谷14の間隔が中間幅で形成されることにより、中節度を発生可能な第2節度山部材12bとなっている。更に、最も下に位置する節度山部材12は、節度山13及び節度谷14の間隔が狭めに形成されることにより、小節度を発生可能な第3節度山部材12cとなっている。これら節度山部材12a〜12cは、ホルダ6の内部に収まった取り付け状態をとっている。
ホルダ6には、節度山部材12と協同して操作ノブ3に節度を発生させるプランジャ15が複数(本例は3つ)取り付けられている。本例の場合、第1節度山部材12a用の第1プランジャ15aと、第2節度山部材12b用の第2プランジャ15bと、第3節度山部材12c用の第3プランジャ15cとからなる。これらプランジャ15a〜15cは、操作ノブ軸8を中心として、隣同士が約120度の間隔をとるように放射状に配置され、しかも上下方向において第1プランジャ15aが上寄りの位置に配置され、第2プランジャ15bが真ん中寄りの位置に配置され、第3プランジャ15cが下寄りの位置に配置されている。
図4及び図5に示すように、プランジャ15には、細長い円筒形状のケース16が設けられている。ケース16の先端部には、節度山群11への当接箇所として節度ピース17が取り付けられている。節度ピース17は、その先端がケース16から外部に露出した状態をとるとともに、根元に形成された突出片18(図5参照)により抜け止めが施されている。ケース16の内部には、節度ピース17を後から先端方向(図5の矢印B方向)に押す節度付勢部材19が設けられている。節度付勢部材19は、例えばコイルバネからなり、一端が節度ピース17に当接されるとともに、ケース16の基端部を閉じる係止突20に他端が当接されている。節度付勢部材19は、節度山13によって節度ピース17が奥に押し込まれる際、節度ピース17に抗力を与えて、操作ノブ3にクリック感を発生させる。なお、係止突20が節度選択機構を構成する。
図5及び図6に示すように、ホルダ6には、プランジャ15の収納先として筒形状のプランジャ収納部21が設けられている。プランジャ15は、このプランジャ収納部21においてノブ径方向(図5の矢印C方向)に相対移動可能に収納されている。プランジャ収納部21は、ホルダ6において操作ノブ軸8を通す内側筒部22と、ホルダ6の外壁を形成する外壁筒部23との間に架設されている。プランジャ収納部21は、第1プランジャ15a〜第3プランジャ15cごとに各々形成され、第1プランジャ15a〜第3プランジャ15cの配置位置に合わせて、操作ノブ軸8を中心に放射状に、かつ上下方向においてオフセットして配置されている。各プランジャ15は、内側筒部22に貫設された内側開口22aから節度ピース17が外部に飛び出し、外壁筒部23に貫設された外側開口23aから係止突20が外部に飛び出している。
図5に示すように、ケース16の外周には、プランジャ15を節度山部材12から離間させる方向(図5の矢印D方向)に押し戻す戻し付勢部材24が取り付けられている。戻し付勢部材24は、例えばコイルバネからなり、一端が係止突20の外周の鍔部25に当接されるとともに、プランジャ収納部21の内壁に突形成された段部26に他端が当接されている。鍔部25は、係止突20の端縁において全周に亘り形成されている。段部26は、ケース16の孔の周方向に亘り全域に形成されている。戻し付勢部材24は、節度山部材12側に相対移動したプランジャ15を、相対移動する前の元の位置に戻す働きをもつ。なお、戻し付勢部材24、鍔部25が節度選択機構を構成する。
図7に示すように、節度切換ノブ5の内周壁には、プランジャ15のノブ径方向における位置を決める位置決め部27が設けられている。位置決め部27は、2つの溝部28,29と1つの壁部30とからなり、それぞれのプランジャ15a〜15cごとに合計3組設けられている。本例の場合、第1プランジャ15a用が第1位置決め部27aとされ、第2プランジャ15b用が第2位置決め部27bとされ、第3プランジャ15c用が第3位置決め部27cとされている。溝部28,29は、節度切換ノブ5の内周壁に、所定深さの凹部を刳り抜くことにより形成されている。また、壁部30は、節度切換ノブ5の内周壁に溝部28,29を形成するのではなく、そのままの状態で残して、回りと面一の面形状をとった箇所のことをいう。なお、位置決め部27が節度選択機構を構成し、壁部30が突部に相当する。
溝部28,29及び壁部30の配置パターンは、各プランジャ15a〜15cに応じて異ならせて形成されている。例えば、第1位置決め部27aは、反時計回り方向の端に壁部30が位置し、その時計方向の隣に2つの溝部28,29が並ぶ配置位置をとる。第2位置決め部27bは、2つの溝部28,29の間に壁部30が位置する配置位置をとる。また、第3位置決め部27cは、時計回り方向の端に壁部30が位置し、その反時計回り方向の隣に2つの溝部28,29が並ぶ配置位置をとる。
図8に示すように、操作ノブ3には、操作ノブ3の操作量(回転量)を検出する操作量検出部31が設けられている。また、節度切換ノブ5には、節度切換ノブ5の操作量(回転量)を検出する操作量検出部32が設けられている。これら操作量検出部31,32は、例えばマイクロスイッチや各種センサ等からなる。これら操作量検出部31,32は、ノブ3,5の操作位置(回転量)を基にスイッチ2の動作を制御する制御部33に接続されている。制御部33は、例えばCPU(Central Processing Unit:図示略)やメモリ(図示略)等からなり、車両の電源がオン状態になると起動する。
制御部33は、操作量検出部32からの検出信号を基に節度切換ノブ5の操作位置を把握し、節度切換ノブ5が大節度発生位置にあれば、スイッチ2の動作モードを同位置用のモードに設定し、節度切換ノブ5が中節度発生位置にあれば、スイッチ2の動作モードを同位置用のモードに設定し、節度切換ノブ5が小節度発生位置にあれば、スイッチ2の動作モードを同位置用のモードに設定する。また、制御部33は、操作量検出部31の検出信号を基に操作ノブ3の操作量を把握し、そのとき実行状態にあるモードに対応した車載機器を、操作ノブ3の操作位置に応じた動作状態に制御する。
次に、本例のロータリスイッチ2の動作を図9〜図11に従って説明する。
まずは、図9に示すように、節度切換ノブ5が大節度発生位置に回し操作されたとする。このとき、第1プランジャ15aは、第1位置決め部27aの壁部30と向き合う状態をとるので、係止突20が壁部30と当接し、壁部30の高さ分だけ奥に押し上げられる状態をとる。よって、第1プランジャ15aは、自身の戻し付勢部材24の付勢力に抗してノブ径方向内側にスライド移動して、節度ピース17が第1節度山部材12aの節度山群11に当接する状態をとる。即ち、第1節度山部材12aと第1プランジャ15aとが当接する状態をとり、大節度機能は有効状態をとる。
一方、第2プランジャ15bは、第2位置決め部27bの反時計回り方向側の溝部28と向き合う状態をとるので、この溝部28の深さ分だけ、ノブ径方向外側へのスライド移動が許容される。よって、第2プランジャ15bは、自身の戻し付勢部材24の付勢力により、ノブ径方向外側にスライド移動して、係止突20が溝部28に嵌り込む状態をとる。このため、第2プランジャ15bは、自身の節度ピース17と第2節度山部材12bの節度山群11とが当接しない状態をとり、中節度機能は無効状態となる。
また、第3プランジャ15cは、第3位置決め部27cの反時計回り方向側の溝部28と向き合う状態をとるので、この溝部28の深さ分だけ、ノブ径方向外側へのスライド移動が許容される。よって、第3プランジャ15cは、自身の戻し付勢部材24の付勢力により、ノブ径方向外側にスライド移動して、係止突20が溝部28に嵌り込む状態をとり、このため、第3プランジャ15cは、自身の節度ピース17と第3節度山部材12cの節度山群11とが当接しない状態をとり、小節度機能は無効状態となる。
以上により、節度切換ノブ5が大節度発生位置に回し操作された際には、中節度機能及び小節度機能が無効状態をとりつつ、大節度機能が有効状態をとる。よって、この場合、操作ノブ3には、第1節度山部材12a及び第1プランジャ15aによる節度感、即ち大節度が発生する。
また、図10に示すように、節度切換ノブ5が中節度発生位置に回し操作されたとする。このとき、第1プランジャ15aは、第1位置決め部27aの反時計方向側の溝部28と向き合う状態をとるので、自身の戻し付勢部材24の付勢力によりノブ径方向外側にスライド移動して、この溝部28に嵌り込む。一方、第2プランジャ15bは、第2位置決め部27bの壁部30と向き合う状態をとるので、この壁部30によって押し上げられ、第2節度山部材12bと当接する。また、第3プランジャ15cは、第3位置決め部27cの時計回り方向側の溝部29と向き合う状態をとるので、自身の戻し付勢部材24の付勢力によりノブ部径方向外側にスライド移動して、この溝部29に嵌り込む。
よって、節度切換ノブ5が中節度発生位置に回し操作された際には、大節度機能及び小節度機能が無効状態をとりつつ、中節度機能が有効状態をとる。従って、この場合、操作ノブ3には、第2節度山部材12b及び第2プランジャ15bによる節度感、即ち中節度が発生する。
また、図11に示すように、節度切換ノブ5が小節度発生位置に回し操作されたとする。このとき、第1プランジャ15aは、第1位置決め部27aの時計回り方向側の溝部29と向き合う状態をとるので、自身の戻し付勢部材24の付勢力によりノブ径方向外側にスライド移動して、この溝部29に嵌り込む。また、第2プランジャ15bは、第2位置決め部27bの時計回り方向側の溝部29と向き合う状態をとるので、自身の戻し付勢部材24の付勢力によりノブ径方向外側にスライド移動して、この溝部29に嵌り込む。一方、第3プランジャ15cは、第3位置決め部27cの壁部30と向き合う状態をとるので、この壁部30によって押し上げられ、第3節度山部材12cと当接する。
よって、節度切換ノブ5が小節度発生位置に回し操作された際には、大節度機能及び中節度機能が無効状態をとりつつ、小節度機能が有効状態をとる。従って、この場合、操作ノブ3には、第3節度山部材12c及び第3プランジャ15cによる節度感、即ち小節度が発生する。
さて、本例においては、操作ノブ3の節度を切り換える節度切換機構4を、節度切換ノブ5を回し操作することによって発生節度を選択的に切り換える機械的構成としたので、操作ノブ3の節度を切り換えるに際して、電力を不要とすることが可能となる。また、本例の場合は、節度切換ノブ5を回し操作することにより節度を切り換えるダイヤル操作式であるので、節度を切り換える際に動かす操作部材に、それ用の移動スペースを確保する必要がない。よって、その分だけ部品の省スペース化を図ることが可能となるので、装置の小型化も可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)節度切換ノブ5を回し操作して、3つのプランジャ15a〜15cの特定の1つを、それと組をなす節度山部材12a〜12cに当接させることにより、操作ノブ3の節度を、複数の節度の中から特定の1節度に選択的に切り換える。このため、節度切換ノブ5の回し操作によりプランジャ15a〜15cを切り換えるという機械的な構成によって、操作ノブ3の節度を切り換えることが可能となるので、電力を使わずに操作ノブ3の節度を切り換えることができる。
(2)本例の節度切換機構4は、節度切り換えの際の操作部材である節度切換ノブ5が回転操作式(ダイヤル操作式)をとる。ここで、もし仮に節度切換ノブ5がスライド移動式をとるとすると、このときは節度切換ノブ5の移動スペース(ストロークスペース)を確保するため、その分だけスイッチ2が大型化する懸念がある。しかし、本例のように節度切換ノブ5が回転操作式をとれば、スライド移動式の場合に必要となる移動スペースが不要となるので、その分だけスイッチ2の小型化を図ることができる。
(3)本例のスイッチ2は相対的に小型で済むことから、これを車体に取り付ける際には、様々な箇所に取り付けることが可能となる。よって、運転者が操作し易い場所にスイッチ2を取り付けることが可能となるので、スイッチ2の高い操作性を確保することもできる。
(4)操作ノブ3の節度を切り換える節度切換機構4を、節度切換ノブ5やプランジャ15や位置決め部27等により構成することが可能となるので、節度切換機構4を簡素な構成のもので済ますことができる。
(5)操作ノブ3をノブ径方向内側に配置し、節度切換ノブ5をノブ径方向外側に配置したので、操作ノブ3の径サイズを、節度切換ノブ5の径サイズよりも小さくすることが可能となる。ところで、操作ノブ3はノブ径が小さければ掴み易くなる傾向があるので、本例のように操作ノブ3の径サイズが小さく済めば、その分だけ通常の操作時において操作ノブ3が摘み易くなり、ひいてはスイッチ2の操作性を高いものとすることができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ 図12に示すように、押し付勢部材41によりプランジャ15を後から押す構造とし、使用しないプランジャ15は節度切換ノブ5の壁で押さえ付けるようにし、使用するものは節度切換ノブ5の開口孔42から外部に露出させて、節度山部材12に当接させる構造としてもよい。
・ 節度切換ノブ5は、必ずしも回転操作式のものに限らず、例えばスライド操作式としてもよい。
・ 操作手段は、必ずしもノブ形状をとる節度切換ノブ5に限らず、その形状は特に限定されない。
・ 発生可能な節度の数、即ち節度山部材12とプランジャ15との組数は、必ずしも3つに限らず、4つ以上としてもよい。また、単に2つのみとしてもよい。
・ 節度山群11の節度山13の間隔や高さは、適宜変更可能である。
・ 付勢部材19,24は、必ずしもバネであることに限定されず、例えばゴム等の弾性部材を使用してもよい。
・ 溝部28,29は、必ずしも底が存在するものに限定されず、底が貫通した孔であってもよい。
・ 操作ノブ3及び節度切換ノブ5の配置位置は、ノブ径方向内側に操作ノブ3が位置し、ノブ径方向外側に節度切換ノブ5が位置することに限定されず、この組み合わせを逆としてもよい。このときは、節度山部材12の配置向(配置位置)きやプランジャ15の移動方向は、実施形態の記載例とは逆になる。
・ プランジャ15は、必ずしも実施形態の形状(円筒形状)をとることに限定されず、種々の形状に変更可能である。
・ プランジャ15をノブ径方向外側に押し戻す機構は、必ずしも付勢部材(バネ等)を用いて自動的の元の位置に戻す機構に限定されない。例えば、節度切換ノブ5に突を設けて、この突によりプランジャ15を強制的に元の位置に押し戻す機構を採用してもよい。
・ プランジャ15a〜15cの配置角度は、隣同士のものが互いに120度間隔(同じ角度間隔)をなすことに限定されず、適宜変更可能である。即ち、隣同士に位置するプランジャ15同士の角度間隔は、それぞれにおいて異なっていてもよい。
・ 突部は、節度切換ノブ5の単なる内周壁(壁部30)に限定されず、例えば内周壁において周囲から所定量だけ飛び出した突としてもよい。
・ ロータリスイッチ2は、スイッチの操作状態が、車内に設けられたモニタ(画面)と表示が連携するものでもよい。
・ ロータリスイッチ2は、車両に適用される場合、これはエアーコンディショナーシステムに適用されることに限らず、他の車載機器に適用してもよい。
・ 本例の節度切換機構4は、必ずしも車両のスイッチに応用されることに限らず、他の物品のスイッチにも適用可能である。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)請求項1〜3のいずれかにおいて、前記節度切換機構には、前記ノブ部を回動可能に支持しつつ、しかも複数の前記プランジャの収納先としても使用されるホルダが設けられている。この構成によれば、プランジャをより正確な位置に位置決めした状態で、スイッチに組み付けることが可能となる。
(ロ)請求項1〜3、前記技術的思想(イ)のいずれかにおいて、前記ノブ部と前記操作手段とは、前記ノブ部の軸方向において重ねて配置され、前記操作手段の方を前記ノブ部よりも大径に形成した。この構成によれば、節度切り換え時の操作性を高いものとすることが可能となる。
2…ロータリスイッチ、3…ノブ部としての操作ノブ、5…節度切り換え用の操作手段、節度選択機構を構成する節度切換ノブ、6…節度選択機構を構成するホルダ、8…ノブ部の軸としての操作ノブ軸、11…節度山群、12(12a〜12c)…節度山部材、15(15a〜15c)…プランジャ、20…節度選択機構を構成する係止突、24…節度選択機構を構成する戻し付勢部材、25…節度選択機構を構成する鍔部、27(27a〜27c)…節度選択機構を構成する位置決め部、28,29…溝部、30…突部としての壁部。

Claims (3)

  1. 操作箇所であるノブ部に発生する節度を切り換え可能なロータリスイッチの節度切換構造において、
    前記ノブ部の軸方向に沿って並び配置されるとともに、外周にそれぞれ異なる形状の節度山群が形成された複数の節度山部材と、
    前記節度山部材ごとに各々組をなして設けられるとともに、前記ノブ部の軸を中心として放射状に配置され、前記節度山群と協同して前記ノブ部に節度を発生する複数のプランジャと、
    節度切り換え用の操作手段が回し操作された際、複数の前記プランジャのうちの使用するものを、それと組をなした前記節度山部材に当接させることにより、動作可となる前記節度山部材と前記プランジャとの組を選択的に選び出して、前記ノブ部に発生する節度を切り換える節度選択機構と
    を備えたことを特徴とするロータリスイッチの節度切換構造。
  2. 前記節度選択機構には、各々の前記プランジャごとに設けられるとともに該プランジャを前記節度山部材の反対方向に押し込む付勢部材と、前記操作手段に形成された凹凸からなるとともに前記プランジャのノブ径方向における位置を決める位置決め部とが設けられるとともに、
    前記節度選択機構は、複数の前記プランジャのうち、使用するものは前記プランジャが持つ前記付勢部材の付勢力によって前記位置決め部の溝部に入り込ませることにより、該プランジャをその組の前記節度山部材から離間させて動作不可とし、使用しないものは前記位置決め部の突部によって、前記付勢部材の付勢力に抗して押し上げることにより、該プランジャをその組の前記節度山部材に当接させて動作可として、前記ノブ部に発生する節度を切り換えることを特徴とする請求項1に記載のロータリスイッチの節度切換構造。
  3. ノブ径方向内側に前記ノブ部が配置されるとともに、前記ノブ径方向外側に前記節度山部材及び前記プランジャの組が配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のロータリスイッチの節度切換構造。
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JP2016170886A (ja) * 2015-03-11 2016-09-23 アルプス電気株式会社 回転操作装置

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JP2016170886A (ja) * 2015-03-11 2016-09-23 アルプス電気株式会社 回転操作装置

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