JP2011005161A - リード線故障検出装置および心臓刺激装置 - Google Patents

リード線故障検出装置および心臓刺激装置 Download PDF

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Abstract

【課題】心臓への負荷を防ぎながら任意のタイミングでリード線の短絡の有無を診断して、リード線の短絡を迅速に検出する。
【解決手段】少なくとも一方の電極が心臓Aに配置された電極対2と、該電極対2に接続されたリード線3aと、蓄積された電荷を放出し、心臓Aが応答を示さないエネルギを有する低エネルギパルス電圧を、リード線3aを介して心臓Aに供給するパルス電圧供給部4と、電極対2間の電圧を測定する電圧測定部5と、該電圧測定部5によって測定された電圧に基づいて、リード線3aのインピーダンスを算出するインピーダンス算出部6と、該インピーダンス算出部6によって算出されたインピーダンスに基づいて、リード線3aの故障を判定する故障判定部7とを備えるリード線故障検出装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、リード線故障検出装置および心臓刺激装置に関するものである。
従来、心臓に電気的刺激を与えて拍動を調律するペースメーカ等の心臓刺激装置において、刺激パルスを心臓に供給したときに、心臓に配置された電極と本体とを接続するリード線のインピーダンスを測定することにより、リード線の故障を検出する機能を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
心臓刺激装置は、リード線が断線すると、リード線の抵抗が比較的緩やかに上昇して心臓に供給されるパルス電圧のエネルギが小さくなり、心臓のペーシングの効果が次第に低下していく。一方、リード線が短絡すると、心臓に供給されるべきパルス電圧が他の部位に伝達されて心臓をペーシングする効果が著しく低下する。したがって、リード線の短絡の発生はより迅速に検出されることが望ましい。
特開平1−313065号公報
しかしながら、特許文献1では、心臓の刺激時にリード線の故障の有無が診断されるため、刺激が不要な期間にリード線の短絡が生じるとそれが迅速に検出されずに放置されてしまうという問題がある。また、心臓の刺激時以外にリード線の短絡を診断しようとすると、刺激パルスによって心臓が不要に刺激されることを防ぐために心臓の不応期にタイミングを合わせて刺激パルスを出力する必要がある。すなわち、任意のタイミングで心臓に負荷をかけることなくリード線の短絡を診断することができないという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、心臓への負荷を防ぎながら任意のタイミングでリード線の短絡の有無を診断して、リード線の短絡を迅速に検出することができるリード線故障検出装置および心臓刺激装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、少なくとも一方の電極が心臓に配置された電極対と、該電極対に接続されたリード線と、蓄積された電荷を放出し、前記心臓が応答を示さないエネルギを有する低エネルギパルス電圧を、前記リード線を介して前記心臓に供給するパルス電圧供給部と、前記電極対間の電圧を測定する電圧測定部と、該電圧測定部によって測定された電圧に基づいて、前記リード線のインピーダンスを算出するインピーダンス算出部と、該インピーダンス算出部によって算出されたインピーダンスに基づいて、前記リード線の故障を判定する故障判定部とを備えるリード線故障検出装置を提供する。
本発明によれば、パルス電圧供給部によりリード線を介して心臓に低エネルギパルス電圧を供給すると、リード線および心臓のインピーダンスにしたがって降下する低エネルギパルス電圧の電圧が電圧測定部によって測定され、測定された電圧の降下に基づいてインピーダンス算出部がリード線のインピーダンスを算出する。リード線が短絡していると、低エネルギパルス電圧の電圧降下が急峻になって算出されるインピーダンスが低下し、このインピーダンスの低下に基づいてリード線の短絡が故障判定部によって判定される。
この場合に、低エネルギパルス電圧が心臓に供給されても、低エネルギパルス電圧のエネルギは心臓に対して十分に小さいため、心臓が刺激されることが防止される。これにより、心臓への負荷を防ぎながら任意のタイミングでリード線の短絡の有無を診断して、リード線の短絡を迅速に検出することができる。
上記発明においては、前記パルス電圧供給部が、所定の時間間隔で前記低エネルギパルス電圧を前記心臓に供給することとしてもよい。
このようにすることで、リード線の短絡の有無を定期的に診断して、リード線の短絡の発生をより早期に検出することができる。
また、本発明は、上記いずれかに記載のリード線故障検出装置と、前記心臓を刺激する刺激パルスを、前記リード線を介して前記心臓に供給する心臓刺激手段と、前記パルス電圧供給手段または前記心臓刺激手段により前記心臓に供給される前記低エネルギパルス電圧と前記刺激パルス電圧とを切り替えるパルス電圧切替手段と、前記心臓の心拍を検出する心拍検出部と、該心拍検出部によって検出された心拍に基づいて前記刺激パルス電圧を前記心臓に供給するように、前記パルス電圧切替手段および前記心臓刺激手段を制御する制御部とを備える心臓刺激装置を提供する。
本発明によれば、パルス電圧切替手段により刺激パルス電圧に切り替えて心臓刺激手段によりリード線を介して心臓に刺激パルス電圧を供給すると、心臓を刺激して拍動を調律することができる。
この場合に、パルス電圧切替手段によって低エネルギパルス電圧に切り替えることにより、心臓に負荷をかけることを防止しながら任意のタイミングでリード線の短絡を診断して、リード線の短絡を迅速に検出することができる。
また、制御部は、心臓が電気的刺激に応答を示さない不応期にタイミングを合わせて刺激パルス電圧を心臓に供給させ、インピーダンス算出部によって算出されたインピーダンスの上昇から、故障判定部がリード線の断線を判定する。これにより、十分に大きなエネルギを有する刺激パルス電圧によって、心臓へ負荷をかけることを防止しつつ、リード線の断線も高い精度で診断して検出することができる。
上記発明においては、前記制御部が、所定の時間間隔で前記刺激パルス電圧を前記心臓に供給するように、前記パルス電圧切替手段および前記心臓刺激手段を制御することとしてもよい。
このようにすることで、リード線の断線の有無を定期的に診断して、断線の発生を早期に検出することができる。
また、上記発明においては、前記心拍検出部が、前記電極対間の電圧に基づいて心拍を検出し、前記制御部が、前記心拍検出部により所定の時間心拍が検出されなかったときに、前記低エネルギパルス電圧を前記心臓に供給するように、前記パルス電圧切替手段および前記心臓刺激手段を制御することとしてもよい。
このようにすることで、リード線の短絡が原因で電極対間の電圧が正常に検出されずに心拍が検出されていなかった場合に、その原因が迅速に発見され、心拍の異常と誤診断されることを防止することができる。
また、上記発明においては、前記制御部が、前記心拍検出部によって所定の時間心拍が検出されなかったときに、前記低エネルギパルス電圧を前記心臓に供給させ、前記故障判定部により前記リード線の故障が判定されなかった場合に、前記刺激パルス電圧を前記心臓に供給するように、前記パルス電圧切替手段および前記心臓刺激手段を制御することとしてもよい。
このようにすることで、心拍が検出されなくなると、リード線の短絡が診断されて短絡が生じていないことが確認されてからリード線に刺激パルス電圧が供給される。これにより、心臓を確実に刺激することができる。
また、上記発明においては、前記電極対および該電極対に接続されたリード線が複数組備えられ、前記低エネルギパルス電圧および前記刺激パルス電圧が供給される前記リード線の組を選択し、前記故障判定部により一の組の前記リード線の故障が判定されたときに、他の組の前記リード線を選択するリード線選択手段を備えることとしてもよい。
このようにすることで、一の組のリード線が故障しても、他の組のリード線により引き続き心臓に刺激パルス電圧を供給することができる。
また、上記発明においては、前記電極対が、両方の電極を前記心臓に配置し、前記故障判定部によって前記リード線間の短絡が判定されたときに、前記心臓刺激手段が、一方の前記リード線を介して前記心臓に前記刺激パルス電圧を供給することとしてもよい。
このようにすることで、リード線間が短絡しても、心臓に刺激パルス電圧を供給して心臓を刺激することができる。
本発明によれば、心臓への負荷を防ぎながら任意のタイミングでリード線の短絡の有無を診断して、リード線の短絡を迅速に検出することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る心臓刺激装置の全体構成図である。 リード線の故障とコンデンサの電圧降下との関係を説明する図である。 図1の心臓刺激装置の動作を説明するフローチャートである。 図3のフローチャートのリード線断線診断ルーチンを示すフローチャートである。 図3のフローチャートのペーシングルーチンを示すフローチャートである。 図5のフローチャートのリード線短絡診断ルーチンを示すフローチャートである。
本発明の一実施形態に係るリード線故障検出装置および心臓刺激装置1について、図1〜図6を参照して以下に説明する。
本実施形態に係るリード線故障検出装置は、図1に示されるように、本実施形態に係る心臓刺激装置1内に組み込んで用いられ、心臓刺激装置1は、双極性の電極対2と該電極対2に接続されたリード線3aとを有するリード本体3と、電極対2間にパルス電圧を供給するパルス電圧供給部(心臓刺激手段)4と、電極対2間の電圧を測定する電圧測定部5と、リード線3aのインピーダンスを算出するインピーダンス算出部6と、リード線3aの故障を判定する故障判定部7と、心拍を検出する心拍検出部8と、パルス電圧供給部4、インピーダンス算出部6および故障判定部8を制御する制御部(パルス電圧切替手段)9とを備えている。
電極対2は、リード本体3の最先端部に配置された負極電極と該負極電極と電気的に絶縁された正極電極とからなり、心臓Aの内壁に固定されている。リード本体3内には、各電極とパルス電圧供給部4とを接続する一対のリード線3aが、互いに絶縁された状態で配置されている。
パルス電圧供給部4は、コンデンサを含む放電回路を有し、所定の電圧まで充電されたコンデンサからリード線3aを介して電極対2間へ放電することにより、電極対2間に配置された心臓Aにパルス電圧を供給する。このときに、パルス電圧供給部4は、コンデンサの放電時間を変化させることにより、心臓Aを刺激して拍動をペーシングするペーシグパルス電圧(刺激パルス電圧)と、コンデンサの充電時の電圧において心臓Aの捕捉閾値よりエネルギが小さくなるようにパルス幅が短縮された低エネルギパルス電圧とを発生させるようになっている。
パルス電圧供給部4から心臓Aに低エネルギパルス電圧またはペーシングパルス電圧を供給すると、図2に示されるように、リード線3aおよび電極対2間に配置された心臓Aのインピーダンスに従ってコンデンサの電圧、すなわち、電極対2間で測定されるパルス電圧の電圧が降下する。
このときに、リード線3aが短絡していると、リード線3aのインピーダンスが正常時に比べて低下するためコンデンサの電圧降下が急峻になり、電極対2間に供給された低ネルギパルス電圧およびペーシングパルス電圧の電圧降下幅は正常時より十分に大きくなる。
また、少なくとも一方のリード線3aが断線していると、リード線3aのインピーダンスが正常時に比べて上昇するためコンデンサの電圧降下が緩やかになり、ペーシングパルス電圧の電圧降下幅は正常時より十分に小さくなる。
電圧測定部5は、電極対2間に供給されたペーシングパルス電圧または低エネルギパルス電圧の開始電圧および終了電圧を測定し、測定した2つの電圧値の情報をインピーダンス算出部6に出力する。
インピーダンス算出部6は、電圧測定部5から入力された2つの電圧値の差、つまり、各パルス電圧の電圧降下幅と、パルス電圧供給部4により供給された刺激パルス電圧または低エネルギパルス電圧のパルス幅とに基づいて、リード線3aのインピーダンスを算出する。
故障判定部7は、パルス電圧供給部4によりペーシングパルス電圧が供給された場合、インピーダンス算出部6によって算出されたインピーダンスの測定値を、第1の閾値I1および第2の閾値I2と比較する。その結果、故障判定部7は、インピーダンスの測定値が、第1の閾値I1よい小さいときはリード線3aが短絡していると判定し、また、第2の閾値I2より大きいときはリード線3aが断線していると判定する。
また、故障判定部7は、パルス電圧供給部4により低エネルギパルス電圧が供給された場合、インピーダンスの測定値を第3の閾値I3と比較し、該第3の閾値I3より小さいときにリード線3aが短絡していると判定するようになっている。
また、故障判定部7は、リード線3aの短絡または断線を判定すると、警告音を出力することによりリード線3aの異常を報知するようになっている。
心拍検出部8は、電極対2間の電圧を測定することにより心臓Aの心電信号を得て、該心電信号の電圧の変化に基づいて、例えば、電圧の大きさまたは電圧の変化率が所定の閾値より大きくなったときに、心臓Aの自己心拍を検出するようになっている。
制御部9は、心臓Aにペーシングパルス電圧を供給して心臓Aのペーシングまたはリード線3aの断線を診断する刺激モードと、心臓Aに低エネルギパルス電圧を供給してリード線3aの短絡を診断する短絡診断モードとで動作させるように、パルス電圧供給部4、インピーダンス算出部6および故障判定部7を制御する。
具体的には、制御部9は、心拍検出部8により直前に自己心拍が検出された時刻からの経過時間T1を記憶し、一定の時間心拍が検出されずに経過時間T1が所定の閾値N1を超えたときに、直前の心拍検出からの経過時間T1と前回の短絡診断からの経過時間T2とを判断する。そして、制御部9は、直前の心拍検出時刻からの経過時間T1が閾値N2より大きい、すなわち、既にペーシングパルス電圧が心臓Aに供給されているはずなのに自己心拍が検出されないとき、または、前回の短絡診断から十分に長い時間が経過して経過時間T2が閾値N3より大きいときに、パルス電圧供給部4により短絡診断モードで低エネルギパルス電圧を心臓Aに供給させる。
これにより、電圧測定部5により測定された低エネルギパルス電圧の電圧降下に基づいてインピーダンス算出部6によりリード線3aのインピーダンスが算出されて短絡が診断される。そして、故障判定部7によりリード線3aが短絡していないと判定された場合、制御部9は、続けて刺激モードにより心臓Aへペーシングパルス電圧を供給させて心臓Aのペーシングを実行するようになっている。
一方、直前の自己心拍検出時刻からの経過時間T1が閾値N2より小さく、かつ、前回のリード線3aの短絡診断からの経過時間T2が閾値N3より小さい場合は、制御部9は、刺激モードにより心臓Aをペーシングさせる。
また、制御部9は、直前にリード線3aの断線が診断された時刻からの経過時間T3を記憶する。そして、経過時間T3が所定の閾値N4を越えたときに、直前の心拍検出時刻からの経過時間T1が所定の閾値N5より小さい、すなわち、心拍が検出された直後で心臓Aがまだ不応期を脱していない時刻に、制御部9はパルス電圧供給部4により刺激モードで心臓Aにペーシングパルス電圧を供給させる。これにより、短絡の診断のときと同様にリード線3aのインピーダンスが算出され、故障判定部7によりリード線3aの断線および短絡が診断される。このときの経過時間T2に対する閾値N2は、毎日略同時刻に断線が診断されるように24時間に設定されることが好ましい。
また、心臓刺激装置1は、2つの電極モードで動作し、上述のように双極性の電極対2を用いて心臓Aのペーシングおよび心拍の検出を行う双極モード(F1=0とする。)の他に、電極対2の一方の電極と該電極に接続されたリード線3aとを使用して心臓Aのペーシングおよび心拍の検出を行う単極モード(F1=1とする。)により動作するようになっている。心臓刺激装置1は、初期状態において双極モードで動作するように設置され、故障判定部7によりリード線3aの短絡が判定されると、動作を単極モードへ切り替えるようになっている。
このように構成されたリード線故障検出装置が組み込まれた心臓刺激装置1の動作および作用について、図3〜図6を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る心臓刺激装置1は、図3に示されるように、電源投入時において電極モードF1が双極モードに、また、直前に自己心拍が検出された時刻からの経過時間T1、前回の短絡診断からの経過時間T2、前回の断線診断からの経過時間T3をそれぞれ0に初期設定される(ステップS1)。
そして、各経過時間T1〜T3をカウントしながら(ステップS2)双極モードで心拍を検出し(ステップS3)、自己心拍が検出される度に(ステップS4)直前の自己心拍検出時刻からの経過時間T1が0にリセットされる(ステップS5)。また、前回の断線診断からの経過時間T3が閾値N4に達すると(ステップS6)、リード線3aの断線が診断される(ステップS7)。
リード線3aの断線診断の手順は図4に示され、心拍が検出された直後の心臓Aの不応期にタイミングを合わせて(ステップS71)ペーシングパルス電圧が心臓Aに供給されてリード線3aのインピーダンスが測定される(ステップS72)。これにより経過時間T3は0にリセットされ(ステップS73)、まず、インピーダンスの測定値から短絡が診断される(ステップS74)。リード線3aが短絡していると判定されると、電極モードが単極モードに切り替えられて(ステップS75)警告音が鳴る(ステップS76)。次いで、断線が診断され(ステップS77)、リード線3aが断線していると判定されると、警告音が鳴って(ステップS76)双極モードのまま心拍の検出が続けられる(ステップS3)。
また、心臓刺激装置1は、心拍が一定の時間検出されなくなると(ステップS8)、心臓Aをペーシングする(ステップS9)。ペーシングの手順は図5に示され、双極モードで動作している場合(ステップS91)、まず、リード線3aの短絡を診断する(ステップS92)。
リード線3aの短絡診断の手順は図6に示され、心拍が検出されなくなってからペーシングが行われていない、かつ、前回の短絡診断から時間が十分に経過していないときは(ステップS921)、続けて心臓Aのペーシングを実行する(ステップS94)。
一方、すでに心臓Aのペーシングが実行されている、または、前回の短絡診断から十分に時間間隔が空いているときは(ステップS921)、短絡診断モードでリード線3aのインピーダンスが測定されて(ステップS922)短絡が診断される(ステップS923)。その結果、短絡と判定されると、電極モードが単極モードに切り替えられて(ステップS924)警告音が鳴り(ステップS925)、ペーシングが中止されて(ステップS95)直前に心拍が検出されてからの経過時間T1が0にリセットされる(ステップS96)。
そして、単極モードで心拍の検出が開始され(ステップS3)、リード線3aの短絡が原因で心拍が検出されていなかった場合は、再び心拍が検出されるようになり、単極モードにおいても心拍が一定期間検出されなかった場合は(ステップS8)、心臓Aをペーシングする(ステップS9)。
短絡診断の結果、短絡と判定されなかった場合、前回の短絡診断からの経過時間T3が0にリセットされて(ステップS926)双極モードで心臓Aのペーシングが実行される(ステップS94)。
また、既にリード線3aの短絡が判定されていて単極モードで動作している場合は(ステップS91)、続けて単極モードでペーシングを実行し(ステップS97)、引き続き心拍を検出する(ステップS3)。
このように、本実施形態によれば、リード線3aのインピーダンスが低くなり低エネルギのパルス電圧でも高い精度で検出可能な短絡については、心臓Aに対して十分にエネルギの低い低エネルギパルス電圧が用いられる。これにより、心拍が検出されなくなった場合に、タイミングを計ることなく低エネルギパルス電圧を速やかに供給して、心臓Aに刺激を与えることを防ぎながらリード線3aの短絡の有無を迅速に診断することができるという利点がある。また、リード線3aのインピーダンスが高くなる断線については、十分にエネルギの大きいペーシングパルスを用いることにより、高い精度で診断することができるという利点がある。
また、リード線3aの短絡が疑われる場合に短絡が診断されることにより、短絡が迅速に検出される。これにより、リード線3aの短絡が原因で心拍が正常に検出されずに心臓Aが除脈を起こしていると誤診断されたり、ペーシング効果が低下して心臓Aの拍動が正常に戻らずにペーシングパルス電圧の供給が繰り返される、あるいは、ペーシングパルス電圧が電極対2間ではなく心臓刺激装置1の他の部位に供給されて心臓刺激装置1が破損したりする不都合を未然に防止することができるという利点がある。
また、リード線3a間の短絡が検出されても、単極モードに切り替えることにより、心臓Aのペーシングを続けることができる。
上記実施形態においては、心臓刺激装置1が備える電池の電圧に基づいてリード線3aの短絡を診断することとしてもよい。
リード線3aが短絡すると電池が急速に消耗するため、電池の電圧を常時または定期的に測定してその降下率が所定の閾値よりも大きくなった場合に、リード線3aの短絡を診断する。これにより、心臓Aのペーシングが不要な期間にリード線3aの短絡が発生しても、それを早期に検出することができる。
また、上記実施形態においては、電極対2およびリード線3aが複数組備えられ、低エネルギパルス電圧およびペーシングパルス電圧を供給するリード線3aを選択するリード線選択手段を備えることとしてもよい。リード線選択手段としては、例えば、パルス電圧供給部4と各リード線3aと間に設けられた開閉スイッチが用いられる。
このようにすることで、一の組のリード線3aが短絡または断線と判定された場合に、他の組のリード線3aを選択して心拍の検出および心臓Aのペーシングを双極モードで続けることができる。
1 心臓刺激装置
2 電極対
3 リード本体
3a リード線
4 パルス電圧供給部
5 電圧測定部
6 インピーダンス算出部
7 故障判定部
8 心拍検出部
9 制御部
A 心臓

Claims (8)

  1. 少なくとも一方の電極が心臓に配置された電極対と、
    該電極対に接続されたリード線と、
    蓄積された電荷を放出し、前記心臓が応答を示さないエネルギを有する低エネルギパルス電圧を、前記リード線を介して前記心臓に供給するパルス電圧供給部と、
    前記電極対間の電圧を測定する電圧測定部と、
    該電圧測定部によって測定された電圧に基づいて、前記リード線のインピーダンスを算出するインピーダンス算出部と、
    該インピーダンス算出部によって算出されたインピーダンスに基づいて、前記リード線の故障を判定する故障判定部とを備えるリード線故障検出装置。
  2. 前記パルス電圧供給部が、所定の時間間隔で前記低エネルギパルス電圧を前記心臓に供給する請求項1に記載のリード線故障検出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のリード線故障検出装置と、
    前記心臓を刺激する刺激パルス電圧を、前記リード線を介して前記心臓に供給する心臓刺激手段と、
    前記パルス電圧供給部または前記心臓刺激手段により前記心臓に供給される前記低エネルギパルス電圧と前記刺激パルス電圧とを切り替えるパルス電圧切替手段と、
    前記心臓の心拍を検出する心拍検出部と、
    該心拍検出部によって検出された心拍に基づいて前記刺激パルス電圧を前記心臓に供給するように、前記パルス電圧切替手段および前記心臓刺激手段を制御する制御部とを備える心臓刺激装置。
  4. 前記制御部が、所定の時間間隔で前記刺激パルス電圧を前記心臓に供給するように、前記パルス電圧切替手段および前記心臓刺激手段を制御する請求項3に記載の心臓刺激装置。
  5. 前記心拍検出部が、前記電極対間の電圧に基づいて心拍を検出し、
    前記制御部が、前記心拍検出部により所定の時間心拍が検出されなかったときに、前記低エネルギパルス電圧を前記心臓に供給するように、前記パルス電圧切替手段および前記心臓刺激手段を制御する請求項3に記載の心臓刺激装置。
  6. 前記制御部が、前記心拍検出部によって所定の時間心拍が検出されなかったときに、前記低エネルギパルス電圧を前記心臓に供給させ、前記故障判定部により前記リード線の故障が判定されなかった場合に、前記刺激パルス電圧を前記心臓に供給するように、前記パルス電圧切替手段および前記心臓刺激手段を制御する請求項3に記載の心臓刺激装置。
  7. 前記電極対および前記リード線が複数組備えられ、
    該複数組のリード線の中から前記低エネルギパルス電圧および前記刺激パルス電圧が供給される前記リード線の組を選択し、前記故障判定部により一の組の前記リード線の故障が判定されたときに、他の組の前記リード線を選択するリード線選択手段を備える請求項3に記載の心臓刺激装置。
  8. 前記電極対が、両方の電極を前記心臓に配置し、
    前記故障判定部によって前記リード線間の短絡が判定されたときに、前記心臓刺激手段が、一方の前記リード線を介して前記心臓に前記刺激パルス電圧を供給する請求項3に記載の心臓刺激装置。
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