JP2011003740A - 光検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印加電圧を増加させることなく、各フォトダイオードからの出力を増加することが可能な光検出装置を提供する。
【解決手段】半導体基板1Nの表面上に第1反射体E2があり、光検出機能を有さないデッドスペースに第1反射体E2を設けられている。入射光を反射し、これを第2反射体によって再度反射し、各フォトダイオードに再入射させている。これにより、フォトダイオードへの最終的な入射光量を増加させることができるので、各フォトダイオードからの出力を増加することができる。信号読出配線TLも、一般には金属からなるため、反射体としても機能するが、このような消極的な反射体に加えて、積極的な第1反射体E2を基板表面上に設けたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガイガーモードで動作する複数のフォトダイオードを有するフォトダイオードアレイを備えた光検出装置に関する。
アバランシェ・フォトダイオード(以下、APD)は、電圧を上げるとノイズも増えるため数百倍の増倍率が限度とされているが、APDのブレークダウン電圧以上の逆バイアス電圧を加えると、1フォトンが入射しても放電現象を起こすようになる。この状態を「ガイガーモード」といい、増倍率が100万倍程度になるので、入射したフォトンが1つであっても、これを信号としてカウントすることができる。
しかしながら、通常のAPDでは、1つのAPDに1つのフォトンが入射しても、複数のフォトンが入射しても、1つの信号としてカウントされ、フォトンの数を検出することはできない。
一方、フォトンカウンティング用光半導体素子「MPPC」(登録商標)では、APDを小さい画素に分割し、これらの画素を2次元的に並列接続して光検出面を構成している。MPPCでは、あるAPD画素がフォトンを検出してガイガー放電したとき、その画素のクエンチング(Quenching)抵抗の働きにより、パルス状の信号を得る。それぞれのAPD画素が各々フォトンをカウントするため、同じタイミングで複数個のフォトンが入射した時においても、総出力パルスの出力電荷量あるいは信号強度に応じて、入射したフォトン数が判明する。
このようなフォトダイオードアレイは、例えば、下記特許文献1に記載されており、優れた特性を発揮する。
国際公開第WO2008/004547号パンフレット
しかしながら、上述のAPD画素からの出力は、更に大きくすることが期待されている。単に、各APD画素への印加電圧を上昇させても出力は大きくなるが、この場合にはノイズが増加してしまう。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、印加電圧を増加させることなく、各フォトダイオードからの出力を増加することが可能な光検出装置を提供することを目的とする。
本発明は、複数のフォトダイオードを半導体基板に形成してなるフォトダイオードアレイを備えた光検出装置において、前記半導体基板上に設けられ前記フォトダイオードからの信号を読み出す信号読出線と、個々の前記フォトダイオードの周辺において前記半導体基板上に設けられ、前記信号読出線以外の金属層からなる第1反射体と、前記第1反射体によって反射された光を前記フォトダイオード方向へ再反射する金属製の第2反射体と、を備えることを特徴とする。
この光検出装置によれば、半導体基板の表面上に第1反射体があり、特に、光検出機能を有さないデッドスペースに第1反射体を設けることができるので、入射光を反射し、これを第2反射体によって再度反射し、各フォトダイオードに再入射させている。これにより、フォトダイオードへの最終的な入射光量を増加させることができるので、各フォトダイオードからの出力を増加することができる。もちろん、信号読出配線も、一般には金属からなるため、反射体としても機能するが、本発明では、このような消極的な反射体に加えて、積極的な第1反射体を基板表面上に設けたものである。
また、この光検出装置は、前記フォトダイオードアレイを収容する金属製のパッケージを備え、前記第2反射体は、前記パッケージの内面によって構成されている、ことが好ましい。
この場合、金属製のパッケージの内面によって、第2反射体を構成することができるので、他の第2反射体を別途設ける必要がなく、部品点数を少なくすることができる。もちろん、他の第2反射体を設けてもよい。
また、個々の前記フォトダイオードは、第1導電型の前記半導体基板と、前記半導体基板の一方の表面側に形成された第2導電型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域内に形成されこの第1半導体領域よりも高い不純物濃度を有する第2導電型の第2半導体領域と、前記半導体基板に電気的に接続された第1電極と、前記第2半導体領域上に形成された表面電極と、を備え、前記第1反射体は、前記表面電極から電気的に分離していることとすることができる。
半導体基板と第1半導体領域とは、PN接合を構成しており、これに高濃度の第2半導体領域が設けられることで、フォトダイオードが形成されている。フォトダイオードのアノードとカソードには、それぞれ電極が設けられるが、一方の表面電極には、第1反射体から電気的に分離している。これにより、第1反射体は、表面電極とは明確に区別され、反射に適した箇所にこれを配置するための設計の自由度が増加している。
また、前記第1反射体と、前記表面電極との間には、隙間があり、この隙間を介して、前記第1半導体領域内部に光が入射可能とされていることが好ましい。これにより、表面側から光が入射する場合の開口率を上昇させ、フォトンの検出精度を高めることができる。
また、本発明は、複数のフォトダイオードを半導体基板に形成してなるフォトダイオードアレイを備えた光検出装置において、個々の前記フォトダイオードを取り囲むように前記半導体基板上に設けられた金属層からなる格子状又は網目状の第1反射体と、前記第1反射体によって反射された光を前記フォトダイオード方向へ再反射する金属製の第2反射体と、を備えることを特徴としてもよい。
この構造によれば、第1及び第2反射体を用いることで、反射光を有効に利用することができるので、非常に高い効率で光検出を行うことができる。また、第1反射体を信号線として共用して用いることにより、抵抗値を下げることができるので、非常に高速の信号読み出しを行うことができる。
本発明の光検出装置によれば、各フォトダイオードからの出力を増加することができる。
フォトダイオードアレイの斜視図である。 図1に示したフォトダイオードアレイのII−II矢印断面図(a)と、その回路図(b)である。 フォトダイオードアレイの全体の回路図である。 別の実施形態にかかるフォトダイオードアレイの斜視図である。 図4に示したフォトダイオードアレイのV−V矢印断面図である。 フォトダイオードアレイをパッケージ内に収納した光検出装置の縦断面図である。 別の実施形態にかかるフォトダイオードアレイの斜視図である。
以下、実施の形態に係るフォトダイオードアレイを備えた光検出装置について説明する。なお、説明において、同一要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、フォトダイオードアレイの斜視図であり、図2は、図1に示したフォトダイオードアレイのII−II矢印断面図(a)と、その回路図(b)である。図3は、フォトダイオードアレイの全体の回路図である。
このフォトダイオードアレイ10は、複数のフォトダイオードD1(図3参照)をN型(第1導電型)の半導体基板1Nに形成してなる。
個々のフォトダイオードD1は、半導体基板1Nの一方の表面側に形成されたP型(第2導電型)の第1半導体領域1PAと、第1半導体領域1PA内に形成されこの第1半導体領域1PAよりも高い不純物濃度を有するP型(第2導電型)の第2半導体領域1PBとを有する。更に、フォトダイオードD1は、半導体基板1Nに電気的に接続された第1電極E1と、第2半導体領域1PB上に形成された表面電極E3とを有している。第1半導体領域1PAの平面形状は四角形であり、第2半導体領域1PBは第1半導体領域の内側に位置し、平面形状は四角形である。また、第1半導体領域1PAの深さは、第2半導体領域1PBよりも深い。なお、図1中の半導体基板1は、N型の半導体基板1Nと、P型の半導体領域1PA,1PBの双方を含んだものを示している。
また、このフォトダイオードアレイ10は、個々のフォトダイオードD1毎に、第1半導体領域1PAの外側の半導体基板1N上に、絶縁層L(図2参照)を介して形成された金属層からなる第1反射体E2と、表面電極E3に、その一方端が連続し、第1半導体領域1PA上の絶縁層Lの表面に沿って延びた抵抗層(クエンチング抵抗)R1とを備えている。なお、図1では、構造の明確化のため、図2に示した絶縁層Lの記載を省略している。
また、本例の第1反射体E2は、平面形状がL字型の金属層からなる反射体E21からなる。半導体基板1N上に位置する第1反射体E21(E2)と、第1開口を有する環状の表面電極E3とは、電気的に隔離されている。すなわち、フォトダイオードD1のアノードとカソードには、それぞれ電極が設けられるが、一方の表面電極E3は、第1反射体E2から電気的に分離している。これにより、第1反射体E2は、表面電極E3とは明確に区別され、反射に適した箇所にこれを配置するための設計の自由度が増加している。なお、個々のフォトダイオードD1に接続される抵抗層R1の他方端は、必要に応じて抵抗層R1に連続した配線電極を介して、共通の信号読出線TLに電気的に接続されている。
図1においては、列方向に隣接する一対のフォトダイオード(半導体領域1PAの直下の領域)は、共に、抵抗層R1を介して、行方向に延びる信号読出線TLに接続されており、1つの信号読出線TLには、複数対のフォトダイオードが、それぞれ抵抗層R1を介して接続されている。この行方向に延びる信号線TLは、列方向に沿って複数本整列しており、個々の信号線TLに対しても、同様に複数対のフォトダイオードが、それぞれ、抵抗層R1を介して接続されている。図1に示される各信号線TLは、最終的には全て接続され、回路的には1本の信号線TLとして、図3に示すような回路を構成する。
なお、抵抗層R1とは、これが接続される表面電極E3よりも抵抗率が高く、また、第1反射体E2よりも抵抗率が高いものである。具体的には、抵抗層R1は、ポリシリコンからなり、残りの電極及び反射体は全てアルミニウムなどの金属からなる。なお、半導体基板1がSiからなる場合には、電極材料としては、アルミニウムの他に、AuGe/Niなどもよく用いられる。また、Siを用いた場合におけるP型不純物としてはBなどの3族元素が用いられ、N型不純物としては、N、P又はAsなどの5族元素が用いられる。なお、半導体の導電型であるN型とP型は、互いに置換して素子を構成しても、当該素子を機能させることができる。これらの不純物の添加方法としては、拡散法やイオン注入法を用いることができる。
絶縁層Lの材料としては、SiO又はSiNを用いることができる。絶縁層Lの形成方法としては、これが例えばSiOからなる場合には、熱酸化法やスパッタ法を用いることができる。
上述の構造の場合、N型の半導体基板1NとP型の第1半導体領域1PAとの間に、PN接合が構成されることで、フォトダイオードD1(図2(b))が形成されている。半導体基板1Nは、基板裏面に形成された第1電極E1に電気的に接続され、第1半導体領域1PAは、第2半導体領域1PBを介して、表面電極E3に接続されている。抵抗層R1はフォトダイオードD1に対して直列に接続されている(図2(b)参照)。
このようなフォトダイオードアレイにおいては、個々のフォトダイオードをガイガーモードで動作させる。ガイガーモードでは、フォトダイオードのブレークダウン電圧よりも大きな逆方向電圧をフォトダイオードのアノード/カソード間に印加する。すなわち、アノードには(−)電位V1を、カソードには(+)電位V2を印加する。なお、これらの電位の極性は相対的なものであり、一方の電位をグランド電位とすることも可能である。
なお、アノードはP型の半導体領域1PAであり、カソードはN型の半導体基板1Nである。このフォトダイオードは、アバランシェフォトダイオードとして機能し、フォトダイオードに光(フォトン)が入射すると、基板内部で光電変換が行われて光電子が発生し、図2(a)に示したP型半導体領域1PAのPN接合界面の近傍領域AVCにおいて、アバランシェ増倍が行われ、増幅された電子群は電極E1に向けて流れる。
第1反射体E2は、第2半導体領域1PBに対して、相対的に低不純物濃度の第1半導体領域1PAの外側の半導体基板1Nの表面上に設けられている。この半導体基板1Nの露出面の領域は、光入射に対しては、殆ど検出に寄与しないデッドスペースであるが、本発明では、第1反射体E2が設けられているため、これに入射した光を反射し、第2反射体(金属パッケージ内面(図6参照))で再度反射することで、再反射された光を、有効にフォトダイオードに導くことができる。
また、この構造の場合、フォトダイオードD1の表面電極E3と、第1反射体E2を、例えばスパッタ法又は蒸着法によって、同時に形成することもできるので、製造方法が容易となるという利点もある。もちろん、パターニングはリフトオフ法で行ってもよいし、エッチング法によって行ってもよい。なお、電極に連続するポリシリコンの抵抗層R1もリフトオフ法もしくはエッチング法でパターニングすればよい。
更に、上述のように、個々のフォトダイオードD1に接続された抵抗層R1の他方端は、半導体基板1Nの表面に沿って共通の信号読出線TLに電気的に接続されている。複数のフォトダイオードD1は、ガイガーモードで動作しており、各フォトダイオードD1は、共通の信号線TLに接続されているので、複数のフォトダイオードD1に同時にフォトンが入射した場合、複数のフォトダイオードD1の出力は全て共通の信号線TLに入力され、全体としては入射フォトン数に応じた高強度の信号として計測される。信号読出線TLには、信号読み出し用の電圧降下が生じる負荷抵抗を接続してもよい。
図1に示す表面電極E3の形状は環状であって、その内側に第1開口が形成されている。表面電極E3に対して離間した第1反射体E21と、表面電極E3との間には隙間(第2開口)が形成されている。第1反射体E21の形状はL字型であり、矩形環状の表面電極E3の2辺に対向するように、L字型の第1反射体E21が、概ねL字型の隙間を開けて配置してある。第1半導体領域1PA内部には、これらの第1開口及び第2開口をそれぞれ介して、光が入射可能とされている。これにより、表面側から光が入射する場合の開口率を上昇させ、フォトンの検出精度を高めることができる。
なお、上述の構造は、表面入射型のフォトダイオードアレイの構造であり、半導体基板の厚みを薄くして、裏面側の電極E1を透明電極としたり、半導体基板1Nの別の位置(例えば基板表面側)に配置すれば、裏面入射型のフォトダイオードアレイとして機能させることもできる。もちろん、このような変形は、他の実施形態においても適用することができる。
図4は、別の実施形態にかかるフォトダイオードアレイの斜視図である。図5は、図4に示したフォトダイオードアレイのV−V矢印断面図である。
この実施形態に係るフォトダイオードアレイは、図1に示したフォトダイオードアレイと比較して、第1反射体E2の形成領域のみが異なり、他の構成は、図1に示したものと同一である。なお、同図では、説明の明確化のため、表面の絶縁層Lの記載を省略しているが、実際には図5に示すように絶縁層Lが存在する。
本実施形態における第1反射体E2は、図1に示した反射体E21と、拡張反射体E21eとからなる。本体部としての反射体E21は、図5に示した高不純物濃度の半導体基板1Nの直上に絶縁層Lを介して位置する部分である。拡張反射体E21eは、L字型の反射体E21の内側の2辺に連続し、表面電極E3のとの間に介在して、表面電極E3とは離間している。このような構造の場合も、通常の反射体E21に加えて、拡張反射体E21eが光を反射することになるので、第2反射体が、これを再反射することで、その光をフォトダイオードに入射させることができる。
図6は、フォトダイオードアレイをパッケージ内に収納した光検出装置の縦断面図である。
この光検出装置は、金属円筒の下端部が断面L字型となるように外側に折れ曲がることで、リップ部を構成したステム16と、ステム16の外表面に、内側表面が固定された側管としての金属製のキャップ体15とを備えている。キャップ体15は、管軸AXを有する円筒形の一端を塞いだハット型を有しており、このキャップ体15の頂部にはガラス製の入射窓20が取り付けられている。ステム16とリード(ピン)12,14との間には、ガラス製のハーメチックシール17が介在しており、これらからなる容器(パッケージ)の内部は密閉状態とされている。リードピン12は、ボンディングワイヤ18を介して、上述のフォトダイオードアレイ10の信号読出線TL(図1参照)に電気的に接続され、リードピン14は、取り付け部材としての金属製の支持台11を介して第1電極E1(図2(a)参照)に電気的に接続され、これらの間に逆バイアス電圧が印加される。
なお、支持台11上には、フォトダイオードアレイ10が固定される。リードピン13は、ステム16及びキャップ体15に電気的に接続されている。
また、支持台11、リードピン12,13,14、ステム16、キャップ体15は、コバールからなる。
入射窓20を介して、光(フォトン)21が入射すると、これはフォトダイオードアレイ10のいずれかの画素(フォトダイオードD1)の開口内に入射し、増倍されて、信号としてリード12から取り出される。
パッケージを構成するキャップ体15は金属からなり、その内面は第2反射体を構成している。したがって、図示の如く、フォトダイオードアレイ10の表面に形成された第1反射体で、入射光が反射された場合においても、これは、キャップ体15の内側の鏡面で反射され、フォトダイオードアレイ10に再入射することができる。これにより、各フォトダイオードへの最終的な入射光量を増加させることができるので、各フォトダイオードからの出力を増加することができる。
この場合、金属製のパッケージの内面によって、第2反射体を構成することができるので、他の第2反射体を別途設ける必要がなく、部品点数を少なくすることができる。もちろん、他の第2反射体を適当な位置に設けてもよい。
なお、図1に示した信号読出配線TLも、一般には金属からなるため、反射体としても機能するが、本発明では、このような消極的な反射体に加えて、積極的な第1反射体を基板表面上に設けたものである。
図7は、別の実施形態に係るフォトダイオードアレイの斜視図である。このフォトダイオードアレイは、図1における金属層からなる第1反射体の形状を、格子状とし、更に、信号線TLを第1反射体E2に一体化したものであり、その他の構造及び機能は図1に示したものと同一である。このフォトダイオードアレイを備えた光検出装置は、上記と同様に、図6に示したパッケージ内に配置される。図1の信号線TLから取り出される信号は、第1反射体E2に電気的に接続された電極パッドPADから取り出される。詳説すれば、図1において元々はL字型の反射体E21が拡大して信号線TL及び隣接する反射体E21と一体化することで、格子状の反射体E2が形成されている。反射体E2の形状は格子状或いは網目状であって、複数の開口を有しており、各開口内にクエンチング抵抗R1及び表面電極15が位置している。
この構造によれば、反射体E2の反射領域が拡大することにより、十分な光の反射及びこれに伴う光の再入射を期待することができる。また、抵抗R1及び表面電極E3を、これらが設けられた平面内において、反射体E2が連続的に囲んでいるので、反射体E2のパターニングが容易であるとともに、その体積が大きいことからノイズ耐性が高くなる。また、非常に幅広の反射体E2を信号伝達部材として用いているので、抵抗値が低く、非常に高速の信号読み出しを行うことができる。
以上、説明したように、この形態の光検出装置は、複数のフォトダイオードを半導体基板に形成してなるフォトダイオードアレイを備えた光検出装置において、個々の前記フォトダイオードを取り囲むように前記半導体基板上に設けられた金属層からなる格子状又は網目状の第1反射体E2と、第1反射体E2によって反射された光をフォトダイオード方向へ再反射する金属製の第2反射体(図6のパッケージ内面)とを備えることを特徴とする。この構造によれば、上述の如く、反射光を有効に利用することができるので、非常に高い効率で光検出を行うことができ、また、反射体E2の抵抗値は低いので、非常に高速の信号読み出しを行うことができる。
本発明は、微弱光を検出するフォトダイオードアレイを備えた光検出装置に利用することができる。
1N・・・半導体基板、E2・・・第1反射体、L・・・絶縁層、1PA・・・第1半導体領域、D1・・・フォトダイオード、E1・・・第1電極、1PB・・・第2半導体領域、E3・・・表面電極、15・・・第2反射体(パッケージ)。

Claims (5)

  1. 複数のフォトダイオードを半導体基板に形成してなるフォトダイオードアレイを備えた光検出装置において、
    前記半導体基板上に設けられ前記フォトダイオードからの信号を読み出す信号読出線と、
    個々の前記フォトダイオードの周辺において前記半導体基板上に設けられ、前記信号読出線以外の金属層からなる第1反射体と、
    前記第1反射体によって反射された光を前記フォトダイオード方向へ再反射する金属製の第2反射体と、
    を備えることを特徴とする光検出装置。
  2. 前記フォトダイオードアレイを収容する金属製のパッケージを備え、
    前記第2反射体は、前記パッケージの内面によって構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光検出装置。
  3. 個々の前記フォトダイオードは、
    第1導電型の前記半導体基板と、
    前記半導体基板の一方の表面側に形成された第2導電型の第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域内に形成されこの第1半導体領域よりも高い不純物濃度を有する第2導電型の第2半導体領域と、
    前記半導体基板に電気的に接続された第1電極と、
    前記第2半導体領域上に形成された表面電極と、
    を備え、
    前記第1反射体は、前記表面電極から電気的に分離していることを特徴とする請求項1又は2に記載の光検出装置。
  4. 前記第1反射体と、前記表面電極との間には、隙間があり、この隙間を介して、前記第1半導体領域内部に光が入射可能とされている、ことを特徴とする請求項3に記載の光検出装置。
  5. 複数のフォトダイオードを半導体基板に形成してなるフォトダイオードアレイを備えた光検出装置において、
    個々の前記フォトダイオードを取り囲むように前記半導体基板上に設けられた金属層からなる格子状又は網目状の第1反射体と、
    前記第1反射体によって反射された光を前記フォトダイオード方向へ再反射する金属製の第2反射体と、
    を備えることを特徴とする光検出装置。
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