JP2011002951A - 寄付システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】人物に関するウェブ情報をインターネット検索により取得して表示部により表示する人物情報提示手段、前記表示された人物に関する情報に基づいて入力部により入力された寄付者からの寄付を受け付ける寄付受付け手段、前記受け付けた寄付を記憶部に記憶する寄付ストック手段、前記記憶された寄付を被寄付者に受け渡す寄付受渡し手段、を備える。
【選択図】図1
Description
・インターネットを使って寄付の申し込み、決済、寄付金の受け渡しを行うため、その仲介コストが低く、少額からの寄付が可能になる。そのため、いままで寄付を受けることができなかった、知名度のあまり高くない被寄付者にとっても、寄付を受ける可能性が生まれる。また、寄付者にとっては少額からの効果的な寄付が可能になるため、少額を気軽に寄付するという潜在的な寄付を掘り起こすことができる。
・インターネットを使うため、誰から誰へいくら寄付が行われたかという、寄付金の流れの透明性が高い。この点は、寄付に偽装した犯罪(政治資金規正法違反やマネーロンダリング等)への対応が容易であるなど、安全性の面でも有効性が高い。
・ウェブの情報を通して被寄付者の活動を寄付者に提示することができるため、被寄付者の活動が分かりやすく、寄付者にとっても満足度が高い。被寄付者から寄付者へのコミュニケーションも、ウェブを通じて行うことができ、効果的である。
・活動支援:若手芸人や若手芸術家、売れてないアーティスト、マイナースポーツ選手、伝統工芸や伝統文化を守る人(人間国宝など)、漫画やアニメなどのサフ゛カルチャーに関する活動をしている人、クラシック音楽や書道、美術などクラシックカルチャーに関する活動をしている人、への寄付。
・社会起業家への賛同:環境活動や介護支援等に賛同して寄付。
・人助け:海外での病気の治療のための寄付、メディアで取り上げられる不幸な人への寄付。
・政治家への個人献金。
・友人や仲間への応援の気持ち:友人が起業する、コンサートをする、個展を開く等、自分が何かしてあげる時間はないけど、応援したい気持ちを表す寄付。
・お世話になった人へ感謝の気持ちを表す寄付:恩師、医師・看護師等。
・感動を表現する寄付:感動した映画の監督や、本の作者感動したスポーツ選手(例えば日本代表選手)への寄付。
人物に関する情報を表示部により表示する人物情報提示手段、
前記表示された人物に関する情報に基づいて入力部により入力された寄付者からの寄付を受け付ける寄付受付け手段、
前記受け付けた寄付を記憶部に記憶する寄付ストック手段、
前記記憶された寄付を被寄付者に受け渡す寄付受渡し手段、
を備えることを特徴とする寄付システムを提供する。
人物に関する情報を表示部により表示し、
前記表示された人物に関する情報に基づいて寄付の入力を入力部により受け付け、
前記受け付けた寄付を記憶部により記憶し、
前記記憶された寄付を被寄付者に受け渡す、
ことを特徴とする寄付方法を提供する。
本機構は、インターネットを介して取得できるさまざまな人物に関する情報を、ウェブサイト上にてユーザに分かりやすく表示するものであり、例えば以下の機能を備える。
本機能は、本システムが対象とする人物に関する情報をウェブ検索して取得する機能である。ウェブ検索の具体的手法については、例えば前述したSPYSEE等を採用することもできるが、特に限定されるものではない。また勿論、情報については、ウェブ検索による情報以外にも対象とすることができる。ウェブ検索の場合には、本システムを実行することによりコンピュータディスプレイ上に表示される寄付ウェブサイト等の表示手段上に検索ウィンドウ等の入力部を表示し、人物名やその人物に関連するキーワード等のクエリーの入力を入力部により受け付けて、ウェブ検索を行い、クエリーに合致した情報やその情報を含む外部ウェブサイトのURL等を、検索に用いたクエリーつまり「文字列」に対応させて本システムのデータベース等の記憶手段に蓄積する。ウェブ検索以外には、本システムの運営者等が人物に関する情報を紙媒体等から取得して、やはり本システムのデータベース等に各人物毎に対応させて蓄積する。勿論、検索用の文字列は予めシステム運営者が入力して検索及び情報蓄積させておいてもよいし、システムユーザである寄付者及び/又は被寄付者が本システム使用時に入力してもよい。尚、この処理において、後述する各種フローで使用されるhumanIDの発行が行われる。
本機能は、寄付を受け取る意思の有無を各被寄付者について表示する機能である。人によっては、寄付を受け取る意思がある人とない人がいる。また、寄付をどのように使いたいか、なぜ寄付金が必要かなどの情報を発信したい人もいる。したがって、寄付を受け取る意思があるかどうか、さらには寄付がなぜ必要かを表示することは、寄付の仲介システムにおいて重要である。本機能によれば、寄付を受け取る意思の有無を表示するとともに、例えば、寄付を受け取る意思のある各被寄付者についてそれぞれの寄付を必要とする理由を表示することもできる。寄付を受け取る意思に関する各種情報は、予め被寄付者に対してシステム運用者等が確認しておいたり、寄付者からの寄付の要求があった際に被寄付者に対してその要求情報を通知して逐次確認したりすることができる。確認処理は、例えば、ウェブサイトやメール等の連絡手段を介して被寄付者に通知し、その返答内容を自動あるいは手動で抽出してデータベース等の記憶手段に蓄積することで実行できる。そして、必要に応じて寄付を受け取る意思の有無やその理由を表す情報を呼び出して各寄付者毎に寄付ウェブサイト上に表示させる。ここで、必要に応じてとは、例えば、寄付者が自分が興味のある被寄付者になり得る人物を検索した際に入力人物名等と一致する被寄付者をデータベース検索し、対応して記憶されている上記情報を呼び出して、寄付ウェブサイト上に表示させる。
本機能は、被寄付者について同姓同名を分離して混同しないように表示する機能である。ウェブ上での同姓同名は、寄付を行いたいユーザつまり寄付者にとっては寄付金が意図した相手つまり被寄付者に渡らない、また被寄付者にとっては自分への寄付金が同姓同名の異なる人物に渡る可能性があるという事態を引き起こすかもしれない。したがって、同姓同名を適切に分離して表示する機能は、寄付の仲介システムにおいて重要である。本機能の具体的手法については、例えば"name disambiguration"(名前の曖昧性解消)として研究が行われている手法(非特許文献5−8参照)などを採用することもできるが、同姓同名を分離して表示することができる限り特に限定されるものではない。
ウェブその他から得られた被寄付者に関する情報を寄付ウェブサイト等の表示手段にまとめて表示する。特に、各被寄付者の過去の寄付の対象となる活動や寄付金を使った活動などの寄付に関わる活動に関する情報を、一つのウェブページにまとめて表示する。例えば、若手アーティストが寄付金を使っていろいろな公演をしているとした場合、どこでどういった公演を行ったかがページ上にわかりやすく表示される。これら寄付活動情報は、例えば、上述した寄付を受け取る意思の有無等に関する情報とともに表示させることもできる。
・人物の画像の表示:Google Image等の画像検索の機能やAPI(Application Program Interface)等のインタフェースを用いて、人物名とそのキーワードを検索クエリーとすることなどで実行することができる。
・人物のプロフィールの表示:ウェブから人物のプロフィールに関する情報を抽出し、表示する。例えば、非特許文献9などの技術を用いることもできる。
・人物の活動の表示:ニュースやイベントの情報等を抽出し、表示する。ニュース検索のAPIを用いたり、イベント情報のページをマイニングすることで可能である。
・人物の関係性表示:ウェブから、ある人物と関係が深い人物を特定し、表示する。検索エンジンを用いて、ヒット件数が多い2人の人物には関係が強いと推定する方法(非特許文献3)や、特定のパターンで名前がつながれていた場合には関係が強いと推定する方法(非特許文献10)などがある。
・人物のキーワード表示:ウェブから、その人物と関係が深いキーワードを特定し、表示する。検索エンジンを用いて、ヒット件数が多い人物ならびにキーワードに対しては関係が強いと推定する方法(非特許文献11)などがある。また、Yahoo!関連検索ワードAPIを使うことなどでも可能である。
・人物のブログ、ホームページ、動画、関連商品:それぞれ、例えばYahoo!ブログ検索API、Yahoo!ウェブ検索API、Yahoo!動画検索API、Amazon APIなどの既存検索技術を使うことによって、人物に関連する情報を表示することができる。
以上の各種情報はコンピュータメモリに記憶されたりデータベースに蓄積されたりして、本システムの各種機能を記述したプログラムが処理装置により実行される際に必要に応じて取得可能とされる。
本機構は、本システムのユーザである寄付者からの寄付を受け付ける機構である。上述した人物情報提示機構1により提示された情報を見たユーザが寄付を行いたいと思ったとき、本システムのウェブサイトないしコンピュータ画面上から簡単に寄付を行えるようにするものであり、例えば以下の機能を備える。
本機能は、寄付者の情報を登録する機能である。寄付者をシステムが同定するために、ユーザはユーザ登録を行う必要がある。その際には、氏名、メールアドレス等の連絡先を登録する。より具体的には、例えば、ウェブサイト上に表示された入力ウィンドウ等の入力部にてユーザからの情報入力を受け付け、入力された情報をデータベース等の記憶手段にユーザ毎に対応させて蓄積する。
本機能は、寄付者が寄付額を設定できるようにする機能である。寄付はユーザの意思に基づくものであるため、寄付金の額は基本的にユーザが自由に設定することができる。勿論、上限及び下限を予め設定したり、いくつかの規定の選択肢から選ぶようにしたりしてもよい。より具立的には、例えば、ウェブサイト上に表示された設定ウィンドウ等の設定入力部にてユーザからの寄付額入力を受付、入力された寄付額をデータベース等の記憶手段に寄付者毎及び/又は被寄付者毎に対応させて蓄積する。
本機能は、寄付者が寄付金の支払い手法あるいは決済手法を設定できるようにする機能である。本機能の具体的手法については、既存のネット上の決済手法や、クレジットカードによる引き落とし、銀行振り込み、コンビニでの支払い等があるが、特に限定されるものではなく、ユーザが様々な支払い手法を選ぶことができると利便性が高い。基本的流れとしては、寄付額の設定と同様に、例えば、ウェブサイト上に表示された選択ウィンドウ等の選択部にてユーザからの選択入力を受け付け、入力された選択手法をデータベース等の記憶手段に寄付者毎及び/又は被寄付者毎に対応させて蓄積する。
本機能は、寄付者毎に寄付の履歴を表示する機能である。システム上で寄付を行うため、その履歴がシステムには記録されている。ユーザはこの履歴を閲覧することで、これまで誰にいくら寄付したかを管理し、今後どのように寄付を行うかを考慮することができる。より具体的には、例えば、上述したユーザ情報登録機能、寄付額設定機能、寄付支払手法選択機能により蓄積されたデータを寄付者毎及び被寄付者毎に集計等して履歴表示させる。
本機能は、寄付時に被寄付者に対してメッセージを送る及び/又は被寄付者からのメッセージを受ける機能である。より具体的には、例えば、ウェブサイト上に表示されたメッセージウィンドウ等の入力部にてユーザからのメッセージ入力を受け付け、入力されたメッセージを被寄付者へ、例えば予め登録されている被寄付者の連絡情報に基づいて、メール等の送受信手段により送る。一方、被寄付者からのメッセージは、同様にして予め登録されている寄付者の連絡情報に基づいて、同じくメール等の送受信手段によりユーザ側にて受信する。
本機構は、前述の寄付受付け機構2による寄付者からの寄付金をシステム上でいったんストックする機構である。本システムではユーザからの寄付金を被寄付者へ渡す前にストックする。これは次の理由による。第一に、被寄付者が寄付金を今すぐ受け取れる状態にあるとは限らない。被寄付者によっては、寄付があったと分かった時点で、受け取り方法を指定したり、多額の場合には寄付を辞退することある。また、被寄付者の設定によっては、被寄付者が明示的に寄付を受け取る意思表示をしていない場合でも、本システムでは寄付金を集めることができ、寄付金が集まった時点で被寄付者の意思を確認するという方法を取ることもできる。したがって、被寄付者の受け取りの準備が整うまで、寄付をストックすることが好ましい。第二に、寄付額が少額の場合、いちいち被寄付者へ受け渡すと送金費用がかさみ、寄付が成立しない場合がある。したがって、受け渡しにかかるコストを抑え、寄付者の好意を十分に生かすためにも寄付金のストックが好ましい。寄付ストック機構では、例えば以下の機能を備える。
本機能は、前述した寄付受付機構により設定入力された寄付金を、被寄付者への寄付受渡し処理の前に、データベース等の記憶手段に記憶する機能である。具体的には、例えば、被寄付者宛ての寄付額、寄付支払い手法、メッセージ等の寄付データを、それらを入力した登録済み寄付者毎に、及び/又は相手となる登録済み被寄付者毎にデータベースに蓄積する。そして、次述する受渡し条件や再分配条件等に従った受渡し処理時に寄付データが呼び出される。
本機能は、被寄付者ごとに寄付の受け渡し条件を設定する機能である。被寄付者ごとに一定の条件を設定し、その条件を満たすと前述したようにストックされている寄付の受け渡しつまり支払いを開始する。例えば、「月末で総額が○○万円を超えた場合に寄付金の支払いを開始する」「年末には総額に関わらず寄付金の支払いを開始する」などを条件として設定できる。これは、システム運用者等が設定することもできるし、被寄付者が設定するようにすることも可能である。より具体的には、例えば、システム運用者等のシステム側の人間が設定する場合、予め登録されている被寄付者毎に条件の入力をコンピュータディスプレイ上に表示されている条件ウィンドウ等の入力手段を介して受け付け、入力された寄付金額や時期等の条件をデータベース等の記憶手段に被寄付者毎に対応させて蓄積する。あるいは、被寄付者による条件設定も同様にして受け付けて記憶させる。尚、設定条件が満たしたかどうかの判断は、例えば、寄付金総額を基準にする場合には、被寄付者毎にユーザから寄付金の支払いがある度に累積寄付金額を算出してデータベース等の記憶手段に蓄積していき、一方で算出の度にその累積額データを予め設定されている総額データと比較処理して、総額データを上回った時点で設定条件を満たすと判断する。そして、その時点の寄付金を被寄付者へ受け渡す。また、一定の時期、例えば月末、年末、期間等を基準にする場合にも同様にして時期条件が満足されたかの判断処理を行い、満たした時点で被寄付者への寄付金受け渡し処理を開始する。受け渡し処理については後述する。
本機能は、前述したように一旦ストックした寄付金の再分配及び/又は再調整を行う機能である。ストックしている寄付金については、被寄付者の準備が整わない場合、寄付者が寄付を変更したい場合等あるので、寄付者が寄付を取りやめる、他の被寄付者に振り分ける、額を減らすなどを行えるようにすることが好ましい。より具体的には、例えば、予め寄付金の再分配を開始する条件や再調整を開始する条件の入力をコンピュータディスプレイ上に表示されている条件ウィンドウ等の入力手段を介して受け付け、入力された条件をデータベース等の記憶手段に記憶する。そして、この条件が満たされた際に寄付金の再配分及び/又は再調整を行う。例えば以下の具体例を挙げられる。
・ある寄付者がある被寄付者(例えばある野球選手)に寄付を設定し、被寄付者が寄付を受け付けない場合は、他の被寄付者(例えば同じく他の野球選手)に寄付を行う。具体的には、例えば寄付者により被寄付者選択ウィンドウ等から選択した被寄付者が前述した寄付を受け付ける意思を有さない者であった場合(データベース検索して当該被寄付者に該当する情報を呼び出せばよい)、寄付を受け付ける意思を有する他の被寄付者を自動選択して(同じくデータベース検索する)、前者の代替者として寄付を再配分する(寄付の受渡し処理については後述する)。代替の選手については、例えば人の属性によりあらかじめ指定しておくことで抽出することができる。例えば、メジャーリーグ選手で、ある野球選手に関係性の上で近い野球選手を、メジェーリーク、野球選手といった属性を持つ人物の情報をウェブ検索等により抽出する。
・ある人物が注目に値する事柄を行う毎に(例えばある野球選手がホームランを打つ毎に)、その人物と関連のある被寄付者(例えばその野球選手が活動している慈善活動を行っているNPO法人)に、その人物を選択した寄付者からの寄付ストック金を寄付する。具体的には、例えば寄付者により被寄付者選択ウィンドウ等から選択した被寄付者に、その被寄付者特有の事柄を再配分/再調整条件として予め設定、記憶しておき、例えばウェブサイト検索から設定条件に関連する情報を取得し、取得した情報から条件が満たされたか否かを判断し、条件が満たされたと判断した場合に、その人物に対応させて予めデータベースに記憶されている被寄付者に、その人物を選択した寄付者からの寄付ストック金を寄付する。条件判断の具体的処理については、例えば、プログラム上、イベント検知モジュール(例えばホームランを打つなど)をシステム側(もしくはユーザ側)がウェブサービスの形で用意しておき、それがONになるとメール(もしくはRSS等)で通知が届くようになっており、その通知が届くと、つまり通知の受信をトリガーとして、設定条件が満たされたと判断処理し、寄付処理を開始する。
本機構は、前述の寄付ストック機構3によりストックされた寄付者からの寄付を被寄付者に対して受け渡す機構であり、例えば以下の機能を備える。
本機能は、被寄付者情報を登録する機能である。被寄付者は、寄付を受け取るために、氏名、住所、連絡先等の情報を入力し、システムに申請する必要がある。より具体的には、例えば、ウェブサイト上に表示された入力ウィンドウ等の入力部にて被寄付者からの情報入力を受け付け、入力された情報をデータベース等の記憶手段に被寄付者毎に対応させて蓄積する。
本機能は、被寄付者が本人であることを確認する所謂身元確認のための機能である。被寄付者として登録の申請をしたユーザが、ウェブ上の人物情報と同一であり、寄付を受け取れる権利があることを確認する必要がある。そのためには、例えば、免許証やパスポートによる氏名・住所・写真の確認、その他、当人の活動を示す書類により、本人確認を行う。より具体的には、例えばウェブサイト上に表示された入力ウィンドウ等の入力部にて被寄付者からの本人確認に必要な各種情報の入力を受け付け、入力された情報をデータベース等の記憶手段に被寄付者毎に対応させて蓄積するとともに検証及び確認する。検証及び確認処理は、システム運営者等のシステム側の人間が手動で行ってもよいし、画像認識手段や文字認識手段等の各種データ認識手段といった本人確認用の情報検証処理に必要な機能を具備した確認装置により自動処理するようにしてもよい。
本機能は、被寄付者であるユーザが寄付金の受取り手法を設定できるようにする機能である。本機能の具体的手法については、既存のネット上の決済手法や、クレジットカードによる引き落とし、銀行振り込み、コンビニでの支払い等があるが、特に限定されるものではなく、ユーザが様々な支払い手法を選ぶことができると利便性が高い。基本的流れとしては、寄付者による寄付金の支払い手法の設定と同様に、例えば、ウェブサイト上に表示された選択ウィンドウ等の選択部にてユーザからの選択入力を受け付け、入力された選択手法をデータベース等の記憶手段に被寄付者毎に対応させて蓄積する。
本機能は、寄付者による寄付を被寄付者に対して通知する機能である。被寄付者に対して、寄付があった時点でそれを通知することができる。また同時に、寄付者からのメッセージを添えることも可能である。より具体的には、前述の寄付額の設定機能による寄付額の設定処理が行われた時点、あるいは寄付支払い手法の選択機能による寄付支払い手法の選択処理が行われた時点、あるいはそれら両処理が完了した時点で、完了を示すデータの受信に従い、予め登録されている被寄付者の連絡情報に基づいて、メール等の送信手段により通知メッセージを送る。このとき、前述のメッセージ送受機能を組み合わせて、メッセージを被寄付者に送ることもできる。また、前述の寄付受渡し条件の設定機能による条件設定が行われ、その条件が満たされた時点で、それをトリガーとして同様に通知メッセージを送ることもできる。
本機能は、寄付者に対してメッセージを送る及び/又は寄付者からのメッセーを受ける機能である。より具体的には、例えば、ウェブサイト上に表示されたメッセージウィンドウ等の入力部にて被寄付者からのメッセージ入力を受け付け、入力されたメッセージを寄付者へ、例えば予め登録されている寄付者の連絡情報に基づいて、メール等の送受信手段により送る。一方、寄付者からのメッセージは、同様にして予め登録されている被寄付者の連絡情報に基づいて、同じくメール等の送受信手段により被寄付者側にて受信する。寄付を受ける被寄付者によっては、お礼のメッセージを送ったり、寄付金が有効に使われている報告を行ったりしたい場合もある。本システムを介して、ウェブ上で寄付者とやりとりをすることが可能である。
本機能は、ユーザ毎に被寄付の履歴を表示する機能である。この機能により、これまでにいつ誰からいくらの寄付があったのかを閲覧し、管理することができる。これを見ることで、被寄付者は自分の活動の励みにしたり、反省材料にしたりすることができる。より具体的には、例えば、前述の寄付者登録機能、寄付額設定機能、寄付支払い手法選択機能、被寄付者登録機能、寄付受取り手法選択機能などにより蓄積されたデータを、被寄付者毎に集計等して、ウェブ上の履歴表示ウィンドウ等の表示手段に時系列等に沿って履歴表示させる。勿論、各機能によるデータにはそれぞれを被寄付者毎に及び/又は寄付者毎に紐付けることができるようにインデックス、ヘッダー、タグ等の紐付け用情報がデータベース蓄積時に予め付加されている。
本機能は、前述した寄付者から受け付けて被寄付者へ受け渡す寄付金仲介処理を実行する際に、被寄付者へ受け渡す寄付金の額から手数料を差し引く機能である。寄付金を仲介するにあたって必要な、決済手数料、システム運用コスト、事務コスト、開発コストその他にあてるため、手数料を寄付金の額から差し引く。より具体的には、前述の寄付額設定機能により設定された寄付金を記憶手段から呼び出し、同じく記憶手段に記憶してある既定の手数料額(例えばパーセンテージなど)を呼び出し、両者を計算処理して(例えば一定金額の引き算やパーセンテージの掛け算など)、手数料を差し引いた寄付金額を被寄付者に受け渡す。受け渡し処理は、前述の寄付受取り手法の選択機能により選択されデータベースに蓄積されている手法に従って非寄付者毎に実行すればよい。勿論、この機能は寄付受付け機構に設けて、寄付受付け時にて同様な差引き処理することも可能である。
以上のとおりの本実施形態の寄付システムが具備する各機構により実行される処理フローを図2−図4に示す。このフローに従った各処理は、例えば、メモリ等の記憶手段に記憶された各処理を記述したプログラムがコンピュータの演算装置等の処理手段により読み出されて実行される。その実行に必要な各種データの入力はマウスやキーボード等の入力手段により行われ、また各種データの表示はディスプレイやプリンタ等の出力手段により行われる。以下に各処理について順に説明する。
S11:本寄付システムの実行によりコンピュータディスプレイに表示される寄付ウェブサイト上に描画された登録ウィンドウ等の入力部から被寄付者のuserIDの入力を受け付け、入力された被寄付者のuserIDが既に存在するかをデータベース検索する。入力操作はシステム運営者あるいはシステムユーザである被寄付者が行う。
userID=石田啓介(名前)、 HYPERLINK "mailto:xxx@xxx.com" xxx@xxx.com(eメールアドレス)、KI(イニシャル)
humanID=「石田啓介」(文字列)、オーマ株式会社(プロフィール)、IPA(キーワード、松尾豊(関係する人物)
S14:被寄付者の個人情報の入力を入力部から受け付けて、ユーザ名毎に対応させてデータベースに記憶する。個人情報としては、前述の被寄付者登録機能にて説明した氏名、住所、連絡先等がある。またこれとともに、前述の本人確認機能にて説明した本人確認に必要となる身分証明書等の情報の登録画面をウェブサイト上に表示させ、本人確認用情報の入力を入力部から受け付け、そしてデータベースに被寄付者毎に対応させて記憶する。
S21:本システムの実行によりコンピュータディスプレイに表示される寄付ウェブサイト上に描画された選択ウィンドウ等の入力部から、寄付者による被寄付者のhumanIDの選択を受け付ける。humanIDに紐づいている人物の名前や、キーワード、属性(出身地や職業等)をデータベース検索し、候補となる人物を選択ウィンドウに表示する。その中から、寄付者は寄付したい人物つまり被寄付者を選択する。すなわち、humanIDを選択することになる。また、前述の人物情報提示機構で表示されている人物情報をユーザが閲覧中に、別途寄付ウェブサイト上に描画された寄付ボタンを押すことで、humanIDが指定された状態でこのフローが始まることもある。
寄付者のuserID=松尾豊
被寄付者のhumanID=石田啓介
donationID=数字列
S28:そして、上記作成されたdonationIDに基づいて決済サービスを開始する。具体的には、まず、寄付者により予め設定入力された寄付額の寄付ストック機構への移動が行われる。例えば、寄付者により予め設定入力された寄付支払い手法に従ってPayPal等の第三者が運営する決済サービスを呼び出す場合、寄付相手の被寄付者に対応するhumanIDと寄付金額を指定した形でリクエストをインターネットを介して送り、それに答えたサービスが呼び出される。すると、被寄付者へいくら寄付をするという商品にあたるものが本システムの寄付ウェブサイト上に表示される。例えば、松尾豊が石田啓介に100円寄付したい場合、PayPal上では、「石田啓介への寄付:100円」という商品の購入として決済処理が行われる。それに対し、同じく寄付ウェブサイト上に表示される「すぐに購入」というボタンを押すと(ボタンの入力を受け付けると)、寄付者がその設定入力された寄付支払い手法に該当する前記決済サービスに登録されている場合には、すぐに商品の購入処理が決済サービスにて実行され、登録されていない場合にはクレジットカード等の情報を入力した後、購入処理が実行される。すなわち、userIDで特定されるユーザである寄付者が、humanIDで特定されるユーザである被寄付者に、指定した寄付金額を支払う入金処理がされる。ただし、この処理において、支払われたお金は被寄付者ではなく本システムの寄付ストック機構に入金される、つまりその寄付金データが寄付ストック機構に書き込まれる。そして、決済サービスから、userIDと商品情報(すなわちhumanIDと寄付金額)が戻ってくれば、あるuserIDからhumanIDへの寄付の入金が完了したことが分かり、ひとつのdonationIDで紐づけらた一連の寄付入金処理が完了したことになる。尚、上記方法は、PayPalでの特定の場合であるが、他の決済手段で同様のことを行うことも可能である。
S31:前述の寄付受取り意思表示機能にて説明した各被寄付者毎にデータベースに記憶されている寄付を受け取る意思情報に従い、寄付者が入力部により指定した被寄付者の受取り意思が有ることを示す情報があれば寄付者からの寄付を受け取り可能と判断する。
S41:被寄付者のhumanIDにuserIDが紐付いているか判断する。すなわち、人物情報提示機能において、表示されている人物が被寄付者の登録していれば、その人物情報のキーとなるhumanIDと、被寄付者情報のキーとなるuserIDが紐づいており、被寄付者情報についての寄付ウェブサイト上への表示(寄付の意思やメッセージ等)が可能となる。したがって、まず最初にhumanIDとuserIDが紐づいてデータベースに登録されているかどうかを確認する。
以上のとおりの本システムによれば、個人から個人への寄付だけでなく、団体(もしくは組織。以下団体と記述する)から個人、もしくは個人から団体、団体から団体という形式の寄付も可能である。システムの構成要素に対しては、寄付受付け機構により団体からの寄付を受付け可能にし、人物情報提示機構により団体情報を表示可能にし、寄付受渡し機構により団体に対して寄付を受渡し可能にする、という拡張を行うことで、団体と個人間を総合的に含めた寄付の仲介処理を実行することができる。
1.ユーザ(もしくはシステム運営者)が「Aさんに15%、Bさんに30%、Cさんに55%」などの合計100%になるような集合つまり寄付ポートフォリオを作り名前をつける(寄付商品とよぶ)。2.他のユーザがその寄付商品を購入すれば、設定された割合に応じて、Aさん、Bさん、Cさんに寄付が行われる。
データベースに蓄積されているユーザ(被寄付者)毎に上記のような寄付金割り振りの率を予め設定し、その割り振り率の合計が100%になる寄付ポートフォリオである寄付商品データを作成しておき、寄付受付機構にて、閲覧中の人物(のhumanID)を含む寄付商品をデータベースから呼び出して表示し、それをユーザが選択した場合に寄付金が寄付ポートフォリオ中の割り振り率に応じて寄付ストック機構に入金される。
2 寄付受付け機構
3 寄付ストック機構
4 寄付受渡し機構
Claims (11)
- 人物に関する情報を表示部により表示する人物情報提示手段、
前記表示された人物に関する情報に基づいて入力部により入力された寄付者からの寄付を受け付ける寄付受付け手段、
前記受け付けた寄付を記憶部に記憶する寄付ストック手段、
前記記憶された寄付を被寄付者に受け渡す寄付受渡し手段、
を備えることを特徴とする寄付システム。 - 前記人物情報提示手段は、人物に関するウェブ情報をインターネット検索により取得して表示部により表示する、請求項1に記載の寄付システム。
- 前記人物情報提示手段は、人物に関する寄付情報を表示部により表示する、請求項1又は2に記載の寄付システム。
- 前記寄付受付け手段は、人物に関する情報に対応させて寄付の入力を受け付ける、請求項1乃至3のいずれかに記載の寄付システム。
- 前記寄付ストック手段は、人物に関する情報に対応させて入力された寄付を記憶部に記憶する、請求項1乃至4のいずれかに記載の寄付システム。
- 前記寄付受渡し手段は、人物に関する情報に対応させて記憶された寄付を出力部により出力する、請求項1乃至5のいずれかに記載の寄付システム。
- 前記人物情報提示手段、前記寄付受付け手段、前記寄付ストック手段、前記寄付受渡し手段は、API又はウェブ上モジュールを介してコンピュータ端末又はそれに表示されるウェブサイト上から呼び出されて実行される、請求項1乃至6のいずれかに記載の寄付システム。
- 人物に関する情報を表示部により表示し、
前記表示された人物に関する情報に基づいて寄付の入力を入力部により受け付け、
前記受け付けた寄付を記憶部により記憶し、
前記記憶された寄付を被寄付者に受け渡す、
ことを特徴とする寄付方法。 - 請求項8に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- API又はウェブ上モジュールを介してコンピュータ端末又はそれに表示されるウェブサイト上に呼び出されて実行される請求項9に記載のプログラム。
- 請求項9又は10に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能記録媒体。
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