JP2011002919A - 物体検出方法、物体検出装置 - Google Patents

物体検出方法、物体検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】直線成分に囲まれた計測物であっても、ノイズの影響を受けにくい物体検出方法、物体検出装置を提供することを目的としている。
【解決手段】物体検出装置は、ステージ10、カメラ11、物体検出制御・処理ユニット12、画像表示装置13、制御部101、画像データ取り込み部102、特徴点抽出部103、二値化部104、基準点算出部105、ベクトル検出部106、濃度勾配検出部107、モデルデータ登録部108、Rテーブル記憶部109、重み付け係数生成部110、Rテーブル読み出し部111、平行移動ベクトル演算部112、投票部113、投票結果記憶部114、基準点座標・回転角度検出部115、画像出力部116から構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、物体検出方法、物体検出装置に関する。
物体検出方法として、「直線」、「円」を検出するハフ変換、任意の形状を検出する一般化ハフ変換、正規化相関によるテンプレート・マッチングなどが知られている。これらの方法の中でも、任意の形状を検出できる一般化ハフ変換は、道路標識の認識や、文字認識、部品識別など適用範囲が非常に広い。一般化ハフ変換では、検出対象となる物体の画像をモデル画像として、物体検出装置に登録する。モデル画像の情報を登録後、被測定物の計測を行い、一般ハフ変換の手法を用いて被測定物の種別の識別や位置や回転角度を検出する。図12〜15を用いて、一般化ハフ変換を用いた物体検出装置による被測定物の計測方法の概要を説明する。
図12は、一般化ハフ変換で使用するモデル画像およびモデル画像の登録情報を示す図である。図12において、モデル画像300は、モデル301をカメラで撮影した画像である。また、法線ベクトル302は、モデル301の後述する特徴点における法線ベクトルであり、ベクトル303は、特徴点からモデル301の基準点に向かうベクトルである。物体検出装置が、撮影されたモデル画像300を入力画像として、画像処理を行い、モデル301上のエッジなどの特徴点を抽出する。次に、モデル301の基準点G(G,G)を決定する。基準点G(G,G)は、任意の位置でも良いが、特徴点の位置から一意に算出される点が望ましく、モデル301の重心が一般的に使用されている。
次に、抽出された複数あるいはすべての特徴点について、SobelフィルターやRobertsフィルターなどを用いた画像処理により、濃度勾配を求める。濃度勾配の方向とx軸のなす角をΦとする。
次に、抽出された複数あるいはすべての特徴点M(X,Y)に対して、特徴点Mから基準点Gへのベクトルv303とx軸とのなす角α、および特徴点Mから基準点Gへのベクトルv303との距離rで表す。以上のようにして求められた各特徴点Mの濃度勾配の方向Φと、各特徴点Mから基準点Gへのベクトルv303とx軸のなす角αと距離rを、図13のように、モデル画像情報として登録する。これを一般には、Rテーブルという。
次に、図14のように、被測定物311の画像をカメラで撮影して、被測定物を含めた検出画像310を物体検出装置が取得する。そして、取得された検出画像310に対して、同様に、画像処理を行い、特徴点E(X,Y)を抽出する。
次に、抽出された複数あるいはすべての特徴点Eについて、SobelフィルターやRobertsフィルターなどを用いた画像処理により、各特徴点の濃度勾配の方向Φを求める。
次に、登録されたモデル301と被測定物311との対応を行う。説明を簡略するために、モデル301と被測定物311の取り込まれた画像における拡大率を1とする。登録されたモデル301と被測定物311が同一の物体である場合、モデル301の各特徴点Mと被測定物311の各特徴点Eとの対応関係は、基準点Gの座標がHに移動していて、さらに角度θansだけ回転したものになる。被測定物311の各特徴点Eとモデル301の各特徴点Mの対応、および回転角度θansは自明ではないため、例えば被測定物311の特徴点Eがモデル301の特徴点Mi、回転角度θであると仮に対応させて、図13の登録されたRテーブルから、Φ‐θに対応する座標値(r(Φ‐θ),α(Φ‐θ))を取り出す。次に、回転角度θに対応する平行移動ベクトル(u,v)を、以下の式(1)と(2)から求める。
u=X+r(Φ―θ)×cos(α(Φ―θ)+θ)・・・式(1)
v=Y+r(Φ―θ)×sin(α(Φ―θ)+θ)・・・式(2)
そして、(u,v,θ)の組が算出される毎に、この組合せで表現されるパラメーター空間内の領域に1票を投票する。図15は投票された結果の例を示す図である。回転角度Δθごとに投票がおこなわれ、回転角度θansの仮定がもっとも正しいものについて、投票空間での基準点Hへの投票数が図15(e)のように多くなる。被測定物311の特徴点に関する投票が終了後、パラメーター空間での閾値を設定して、もっとも投票が多かった座標を抽出して、被測定物311の基準点Hの座標と回転角度θansを求める。これらの手続きにより、被測定物311の種別の識別と位置と回転角度θansを検出することができる(例えば、非特許文献1参照)。
また、従来の一般化ハフ変換を用いた物体検出方法として、被測定物311を含む検出画像310において、被測定物311の特徴点にノイズが含まれている場合もある。この場合、一般化ハフ変換を行うとノイズに対しても投票が行われてしまうため、ノイズの影響を受けにくくするため、モデル301のモデル画像情報をRテーブルに登録した後、登録された情報が基準点を抽出するために適切か否か検証し、さらに適切でない場合は、特徴点の検出閾値を変更して再検出を行いRテーブルの登録を行う。このようにして、Rテーブルを最適化することで、ノイズの影響を受けにくい精度の高い投票処理方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4042780号公報
安居院猛、中嶋正之、「画像情報処理」、森北出版、1991年2月25日、p117−118
特許文献1に示されている従来例では、非特許文献1に示されているような一般的ハフ変換を用いているため、例えば直線部分の多い形状の被測定物では、直線部分の特徴点の濃度勾配の方向Φが同一の角度のものが多くなり、Rテーブル作成時に、同一の濃度勾配の方向Φを持つ形状記述の数が非常に多くなる場合もある。このようなRテーブルを用いて一般化ハフ変換の投票を行った場合、被測定物の直線部分に平行な投票点が多数分布することになる。逆に、その被測定物を特定する上で必要な部分、例えばコーナーや変曲点などは、モデル形状記述の数が少なくなる場合もある。このように、直線部分が多い形状の被測定物においては、特徴のある部分の投票が、他の直線部分の多数の投票やノイズに埋もれてしまう場合もあり、被測定物の種別の識別と位置と回転角度の検出の精度が悪い場合があるという課題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、直線部分が多い被測定物においても、特徴のある部分の投票が、他の直線部分の多数の投票で埋もれず、被測定物の種別の識別と位置と回転角度の検出を精度良く行える物体検出方法、物体検出装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は、対象物のモデルを含むモデル画像の基準点と基準方向を任意に設定し、
前記モデル画像を用いて、前記モデルの特徴を表現する複数の特徴点を抽出し、
前記基準方向に対する前記モデル画像の各特徴点の明るさの方向Φiと、前記各特徴点から前記基準点への距離R(Φi)と前記基準方向に対する角度α(Φi)を算出して、算出された距離R(Φi)と角度α(Φi)値を用いて、前記各特徴点の明るさの方向Φiに対する座標(r(Φi),α(Φi))の対応をテーブルに登録し、
対象物を含む入力画像を用いて、前記対象物の輪郭を構成する複数の特徴点を抽出し、
前記基準方向に対する前記入力画像の各特徴点の座標と明るさの方向Φiを算出して、
前記入力画像の明るさの方向Φiについて、前記基準方向を所定角度θずつ変化させて生成した方向値Φi−θを前記テーブルから抽出した前記入力画像の各特徴点の座標候補を、設定した角度θごとに投票空間に投票し、投票数から前記被測定物の位置および角度θを検出する一般化ハフ変換を用いた物体検出方法において、
前記テーブルに登録された前記各明るさの方向Φiごとの座標(r(Φi),α(Φi))数をカウントする形状記述情報数カウント工程と、
前記形状記述情報数カウント工程でカウントされた前記各明るさの方向Φiごとの座標(r(Φi),α(Φi))数を用いて、投票空間に投票する票数に対する重み付け係数を生成する重み付け係数生成工程と、
前記入力画像の明るさの方向Φiについて、前記基準方向を所定角度θずつ変化させ生成した方向値Φi−θを前記テーブルから抽出した前記入力画像の各特徴点の座標候補を、前記重み付け係数生成工程で生成された重み付け係数を用いて前記投票空間に投票する投票工程と、
前記投票工程で座標候補ごとに投票された前記投票数を累計して記憶する基準点候補記憶工程と、
前記基準点候補記憶工程で記憶された前記投票数から、最大値もしくは所定の閾値を超える座標候補、および、角度θを、前記被測定物の基準点、および、前記モデル画像に対する前記被測定物の回転角度として検出する基準点座標検出工程と、
を備えることを特徴としている。
また、本発明は、前記重み付け係数生成工程は、前記対象物の形状に最適化された前記特徴点ごとの重み付け係数を生成することを特徴としている。
さらにまた、本発明は、前記計測される対象物は、直線成分に囲まれた対象物であることを特徴としている。
さらにまた、本発明は、対象物のモデルを含むモデル画像の基準点と基準方向を任意に設定し、
前記モデル画像を用いて、前記モデルの特徴を表現する複数の特徴点を抽出し、
前記基準方向に対する前記モデル画像の各特徴点の明るさの方向Φiと、前記各特徴点から前記基準点への距離R(Φi)と前記基準方向に対する角度α(Φi)を算出して、算出された距離R(Φi)と角度α(Φi)値を用いて、前記各特徴点の明るさの方向Φiに対する座標(r(Φi),α(Φi))の対応をテーブルに登録し、
対象物を含む入力画像を用いて、前記対象物の輪郭を構成する複数の特徴点を抽出し、
前記基準方向に対する前記入力画像の各特徴点の座標と明るさの方向Φiを算出して、
前記入力画像の明るさの方向Φiについて、前記基準方向を所定角度θずつ変化させて生成した方向値Φi−θを前記テーブルから抽出した前記入力画像の各特徴点の座標候補を、設定した角度θごとに投票空間に投票し、投票数から前記被測定物の位置および角度θを検出する一般化ハフ変換を用いた物体検出装置において、
前記テーブルに登録された前記各明るさの方向Φiごとの座標(r(Φi),α(Φi))数をカウントする形状記述情報数カウント部と、
前記形状記述情報数カウント部でカウントされた前記各明るさの方向Φiごとの座標(r(Φi),α(Φi))数を用いて、投票空間に投票する票数に対する重み付け係数を生成する重み付け係数生成部と、
前記入力画像の明るさの方向Φiについて、前記基準方向を所定角度θずつ変化させ生成した方向値Φi−θを前記テーブルから抽出した前記入力画像の各特徴点の座標候補を、前記重み付け係数生成部で生成された重み付け係数を用いて前記投票空間に投票する投票部と、
前記投票部で座標候補ごとに投票された前記投票数を累計して記憶する基準点候補記憶部と、
前記基準点候補記憶部で記憶された前記投票数から、最大値もしくは所定の閾値を超える座標候補、および、角度θを、前記被測定物の基準点、および、前記モデル画像に対する前記被測定物の回転角度として検出する基準点座標検出部と、
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、一般化ハフ変換におけるRテーブルにおいて、投票数に重み付けを行った上で、基準点抽出の投票を行うようにしたので、直線部分が多い被測定物においても、特徴のある部分の投票が他の直線部分の多数の投票で埋もれず、被測定物の種別の識別と位置と回転角度の検出を精度良く行える物体検出方法、物体検出装置を提供することが可能になる。
本発明の実施形態に係る物体検出装置のシステム全体の一例を示す概略図である。 同実施形態に係る物体検出装置の構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係る検出手順のフローチャートである。 同実施形態に係るモデル登録のフローチャートである。 同実施形態に係るモデル画像と入力画像の一例である。 同実施形態に係る特徴点の一例を示す図である。 同実施形態に係るモデルの各特徴点Mから基準点への各ベクトルの距離rと、各ベクトルのx軸とのなす角αの検出例の図である。 同実施形態に係るモデルの各特徴点Mの濃度勾配の方向Φの検出例の図である。 同実施形態に係るモデルの各特徴点における基準点に向かうベクトルを、同じ値の濃度勾配の方向ごとに分類した図である。 同実施形態に係るモデルに関してRテーブル記憶部に記憶されている情報の一例を説明する図である。 同実施形態に係るモデルに対して被測定物が90度回転している場合、回転角度θ=0度と90度の場合の投票結果の例について説明する図である。 一般化ハフ変換で使用するモデル画像および登録情報を示す図である。 モデル登録テーブル(Rテーブル)の構成例を示す説明図である。 被測定物の入力画像およびRテーブルに登録される情報を示す図である。 一般化ハフ変換における投票結果の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図1〜11を用いて説明する。なお、本発明は係る実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内で種々の変更が可能である。
図1は、本実施形態における物体検出装置のシステム全体の一例を示す概略図である。物体検出装置は、ステージ10、カメラ11、物体検出制御・処理ユニット12、画像表示装置13から構成されている。
被測定物1は、本発明の物体検出装置で計測される被測定物の例である。また、モデル201は、本発明の物体検出装置で被測定物の計測を行うために使用される被測定物1のモデルの例であり、予め後述する方法でモデルに関する情報を抽出して登録するために使用される。図5は、被測定物1を含む入力画像100と、モデル201を含むモデル画像200の一例である。図5のように、本実施形態では、直線成分で囲まれているモデル201および被測定物1について説明を行う。
ステージ10は、計測時に被測定物1を上に置き、または、回転角度が既知のモデル登録時にモデル201を上に置き使用される。
カメラ11は、例えば受光レンズとCCDカメラ等で構成され、物体検出制御・処理ユニット12からの撮影タイミング制御により、ステージ10上の被測定物1もしくはモデル201の画像を撮影し、撮影した画像データを物体検出制御・処理ユニット12に送信する。
物体検出制御・処理ユニット12は、カメラ11の制御を行う。また、物体検出制御・処理ユニット12は、カメラ11から撮影された画像データを受信し、受信した画像データを取り込む。また、物体検出制御・処理ユニット12は、取り込んだ画像データに対して、回転角度が既知の物体に対して、輪郭検出、特徴点検出、基準点検出、特徴点から基準点に向かうベクトル検出、Rテーブル登録、重み付け係数生成によるモデル登録を行う。また、物体検出制御・処理ユニット12は、被測定物1に対して、特徴点検出、投票、投票結果のピーク検出により被測定物1の位置と回転角度の検出を行い、検出結果を画像表示装置13に出力する。
画像表示装置13は、物体検出制御・処理ユニット12から生成された表示用の画像が入力され、入力された画像を表示する。
次に、物体検出制御・処理ユニット12の内部構成の例を、図2の本実施形態における物体検出装置の構成の一例を示すブロック図を用いて説明する。物体検出制御・処理ユニット12は、制御部101、画像データ取り込み部102、特徴点抽出部103、二値化部104、基準点算出部105、ベクトル検出部106、濃度勾配検出部107、モデルデータ登録部108、Rテーブル記憶部109、重み付け係数生成部110、Rテーブル読み出し部111、平行移動ベクトル演算部112、投票部113、投票結果記憶部114、基準点座標・回転角度検出部115、画像出力部116から構成されている。
制御部101は、カメラ11の撮影角度、位置、モデル201もしくは被測定物1との距離の制御を行う。
画像データ取り込み部102は、カメラ11により撮影されたモデル201のモデル画像200もしくは被測定物1の入力画像100を取り込み、特徴点抽出部103に出力する。
特徴点抽出部103は、入力されたモデル画像200もしくは入力画像100にLaplacianフィルター等を用いて画像処理を行い、モデル201または被測定物1の特徴点を抽出する。また、特徴点抽出部103は、画像処理により抽出された複数あるいはすべての特徴点に関して特徴点近傍の輝度情報等を含む特徴点情報を二値化部104と濃度勾配検出部107に出力する。
二値化部104は、特徴点抽出部103から抽出されたモデル201または被測定物1の特徴点情報が入力される。また、二値化部104は、受け取った特徴点情報の二値化を行う。また、二値化部104は、二値化された値を用いて、各特徴点の座標M(X,Y)を検出し、二値化された各特徴点情報を基準点算出部105に出力する。二値化における閾値は、画像を二値化する際に一般的に使用されている閾値選択方法により選択されたものを用いる。図6は、特徴点の一例を示す図である。図6において、M〜M15は特徴点である。本実施形態では説明を簡略化するために、特徴点が15箇所検出されたとして、以下に説明を行う。
基準点算出部105は、二値化部104からモデル201または被測定物1の二値化された特徴点情報が入力される。また、基準点算出部105は、受け取った特徴点情報のうちモデル201の特徴点情報を用いて、モデル201の基準点、例えば重心の座標を一般的な重心算出方法を用いて算出する。また、基準点算出部105は、算出された基準点の座標と二値化部104から受け取った特徴点情報をベクトル検出部106に出力する。図6において、基準点Gは、モデル201の基準点である重心である。
ベクトル検出部106は、モデル201の算出された基準点情報と特徴点情報が基準点算出部105から入力される。また、ベクトル検出部106は、受け取ったモデル201の基準点情報と特徴点情報を用いて、各特徴点M(i=1〜15)から基準点Gに向かうベクトルについて、各ベクトルの距離rと、各ベクトルの任意に決めた基準方向として、例えばx軸との各なす角αを検出する。また、ベクトル検出部106は、検出された各特徴点Mから基準点Gに向かう各ベクトルの距離rと、各ベクトルのx軸との各なす角αを、モデルデータ登録部108に出力する。図7は、モデル201の各特徴点Mから基準点Gへ向かう各ベクトルの距離rと、各ベクトルのx軸とのなす角αの検出例の図である。Mにおけるx軸との各なす角がαであり、同様にMにおけるx軸との各なす角がαである。
濃度勾配検出部107は、特徴点抽出部103からモデル201と被測定物1の特徴点情報が入力される。また、濃度勾配検出部107は、受け取ったモデル201の特徴点情報を用いて、各特徴点Mの濃度勾配の方向Φを、ベクトル検出部106がベクトル検出で使用した基準方向であるx軸と法線ベクトルとのなす角として検出する。また、濃度勾配検出部107は、受け取った被測定物1の特徴点情報を用いて、各特徴点Mの濃度勾配の方向Φであるx軸と法線ベクトルとのなす角を検出する。また、濃度勾配検出部107は、検出されたモデル201の濃度勾配の方向Φをモデルデータ登録部108に出力する。また、濃度勾配検出部107は、検出された被測定物1の濃度勾配の方向Φ値をRテーブル読み出し部111に出力する。図8は、モデル201の各特徴点Mの濃度勾配の方向Φの検出例の図である。Mにおける濃度勾配の方向がΦであり、同様にMにおける各濃度勾配の方向がΦである。
モデルデータ登録部108は、検出されたモデル201の各特徴点Mから基準点Gに向かう各ベクトルの距離rと、各ベクトルのx軸との各なす角αが、ベクトル検出部106から入力される。また、モデルデータ登録部108は、検出されたモデル201と被測定物1の各特徴点Mの濃度勾配の方向Φを濃度勾配検出部107から受け取る。また、モデルデータ登録部108は、図10のように、Rテーブルに、各ベクトルの距離rと、各ベクトルのx軸との各なす角αのペア(r,α)を、濃度勾配の方向Φが同じ値についてグループ分けして、Rテーブル記憶部109に記憶する。図9は、モデル201の各特徴点Mにおける基準点Gに向かうベクトルを、同じ値の濃度勾配の方向Φごとに分類した図である。また、このRテーブルは、モデル201をx軸に対して0度から360度まで一定間隔(例えば45度)で回転させた場合について、作成されたテーブルのデータを用いて各回転角度のテーブルを演算して登録しておく。
Rテーブル記憶部109は、モデルデータ登録部108により、モデル201の形状記述である各ベクトルの距離rと、各ベクトルのx軸との各なす角αのペアを、濃度勾配の方向Φが同じ値についてグループ分けして記憶する。また、Rテーブル記憶部109は、重み付け係数生成部110でカウントされた同じ法線ベクトルを持つ特徴点の総数と、重み付け係数生成部110で生成された重み付け係数を濃度勾配の方向の値ごとに関連付けて記憶する。図10は、モデル201に関してRテーブル記憶部109に記憶されている情報の一例を説明する図である。図10では、濃度勾配の方向が45度ごとに分類されてグループ化されている。この濃度勾配の方向ごとに、図9で分類されたベクトルについて、各ベクトルのx軸との各なす角αのペアが形状記述として記憶されている。また、各濃度勾配の方向ごとに形状記述の総数と、重み付け係数生成部110で生成される重み付け係数が合わせて記憶されている。
重み付け係数生成部110は、Rテーブル記憶部109に記憶されているRテーブルについて、グループ分けされている濃度勾配の方向Φが同じ値、すなわち同じ法線ベクトルを持つ形状記述の数(=特徴点の数)をカウントする。次に、重み付け係数生成部110は、カウントされた形状記述の総数と、濃度勾配の方向Φを用いて、濃度勾配の方向Φごとに重み付け係数WΦiを生成する。また、重み付け係数生成部110は、カウントされた同じ法線ベクトルを持つ特徴点の総数と、生成された重み付け係数を濃度勾配の方向の値ごとに関連付けて、Rテーブル記憶部109に記憶する。また、重み付け係数生成部110は、生成された重み付け係数を投票部113に出力する。
Rテーブル読み出し部111は、濃度勾配検出部107から検出された被測定物1の各特徴点Mの濃度勾配の方向Φ値と、基準点算出部105とベクトル検出部106を介して各特徴点の座標が入力される。また、Rテーブル読み出し部111は、被測定物1の基準方向であるx軸に対して回転角度θを0度〜360度まで一定の角度(例えば45度)で変化させながら、濃度勾配の方向Φ‐回転角度θに対応する投票空間上の座標値にあたる(r(Φ‐θ),α(Φ‐θ))を、回転角度θに対応したRテーブル記憶部109から読み出す。また、Rテーブル読み出し部111は、Rテーブル記憶部109から読み出された座標値(r(Φ‐θ),α(Φ‐θ))を平行移動ベクトル演算部112に出力する。
平行移動ベクトル演算部112は、読み出された座標値(r(Φ‐θ),α(Φ‐θ))がRテーブル読み出し部111から入力される。また、平行移動ベクトル演算部113は、Rテーブル読み出し部111から受け取った座標値(r(Φ‐θ),α(Φ‐θ))を用いて、回転角度θに対応する平行移動ベクトル(u,v,θ)を、従来の実施形態と同様に式(1)と(2)を用いて演算する。また、平行移動ベクトル演算部113は、演算された平行移動ベクトル(u,v,θ)を、投票部113に出力する。
投票部113は、演算された平行移動ベクトル(u,v,θ)が平行移動ベクトル演算部112から入力される。また、投票部113は、平行移動ベクトル演算部112から受け取った平行移動ベクトル(u,v,θ)を、この組合せで表現されるパラメーター空間内の領域に1票に重み付け係数で生成された値を乗じて(例えば特徴点Mの場合、1×4=4票)投票する。投票部113は、回転角度θを一定の角度間隔で0度〜360度まで変化させながら、被測定物1のすべての特徴点Mに関する平行移動ベクトル(u,v,θ)について投票を行い、投票結果を投票結果記憶部114に記憶する。
投票結果記憶部114は、投票部113により投票された結果を記憶する。図11は、モデル201に対して被測定物1が90度回転して入力画像が取得された場合、回転角度θ=0度と90度の場合の投票結果の例について説明する図である。図11(a)は回転角度θ=0度として投票を行った結果であり、図11(b)は、回転角度θ=90度として投票を行った結果である。回転角度θ=90度として投票を行った結果の方が、回転角度θ=0度で投票を行った場合と比較して、基準点候補への投票数が多い。図11では、説明のために、回転角度θごとに投票結果を図示しているが、投票結果は平行移動ベクトル(u,v,θ)の3次元の投票空間に行われ記憶しても良い。
基準点座標・回転角度検出部115は、投票結果記憶部114から投票結果を読み出し、最も一箇所の投票数が多い投票箇所が存在する投票空間の回転角度θansを検出する。次に、基準点座標・回転角度検出部115は、抽出された回転角度θの投票結果記憶部114に記憶されている投票空間から、最も一箇所の投票数が多い投票箇所の座標を検出する。また、基準点座標・回転角度検出部115は、抽出された投票数が最も多かった座標と、回転角度θansを画像出力部116に出力する。
画像出力部116は、基準点座標・回転角度検出部115で検出された被測定物1の位置情報である基準点の座標および回転角度情報を表示する画像表示データを生成して、生成された画像表示データを画像表示装置13に出力する。
次に、物体検出装置における物体検出手順を、図3の本実施形態における検出手順のフローチャートを用いて説明する。まず、寸法が既知のモデル201について、登録処理を行う(S1)。
モデル登録処理について、図4のモデル登録のフローチャートを用いて説明する。まず、回転角度が既知のモデル201を、計測を行うステージ10の上に置く(S101)。
次に、カメラ11でモデル201の画像を撮影して、制御・処理ユニット12の画像データ取り込み部102が撮影されたモデル画像を取り込む(S102)。また、画像データ取り込み部102は、取り込んだモデル画像を特徴点抽出部103に出力する。
特徴点抽出部103は、入力されたモデル画像200に対して、Laplacianフィルター等の画像処理を用いて、モデル201の特徴点を抽出する(S103)。また、特徴点抽出部103は、抽出された複数あるいはすべての特徴点に関して特徴点近傍の輝度情報等を含む特徴点情報を二値化部104と濃度勾配検出部107に出力する。
次に、二値化部104は、特徴点抽出部103から抽出されたモデル201の特徴点情報が入力される。また、二値化部104は、受け取った特徴点情報の二値化を行う(S104)。また、二値化部104は、二値化された特徴点情報を基準点算出部105に出力する。二値化における閾値は、画像を二値化する際に一般的に使用されている閾値選択方法により選択されたものを用いる。
次に、基準点演算部105は、二値化部104からモデル201の二値化された特徴点情報が入力される。また、基準点算出部105は、受け取った特徴点情報を用いて、モデル201の基準点、例えば重心の座標を一般的な重心算出方法を用いて算出する。(S105)。また、基準点算出部105は、算出された基準点の座標と二値化部104から受け取った特徴点情報をベクトル検出部106に出力する。
次に、ベクトル検出部106は、モデル201の算出された基準点情報と、特徴点情報が基準点算出部105から入力される。また、ベクトル検出部106は、受け取ったモデル201の基準点情報と特徴点情報を用いて、各特徴点について、ベクトルの距離rと、各ベクトルのx軸とのなす角αを検出する。また、ベクトル検出部106は、検出された各特徴点Mから基準点Gに向かう各ベクトルの距離rと、各ベクトルのx軸との各なす角αを、モデルデータ登録部108に出力する(S106)。
次に、濃度勾配検出部107は、特徴点抽出部103からモデル201の特徴点情報が入力される。また、濃度勾配検出部107は、入力されたモデル201の特徴点情報を用いて、各特徴点Mの濃度勾配の方向Φであるx軸と法線ベクトルとのなす角を検出する(S107)。また、濃度勾配検出部107は、検出されたモデル201の濃度勾配の方向Φをモデルデータ登録部108に出力する。
次に、モデルデータ登録部108は、検出されたモデル201の各特徴点Mから基準点Gに向かう各ベクトルの距離rと、各ベクトルのx軸との各なす角αが、ベクトル検出部106から入力される。また、モデルデータ登録部108は、検出されたモデル201の各特徴点Mの濃度勾配の方向Φを濃度勾配検出部107から受け取る。また、モデルデータ登録部108は、Rテーブルに、各ベクトルの距離rと、各ベクトルのx軸との各なす角αのペア(r,α)を、濃度勾配の方向Φが同じ値についてグループ分けして、Rテーブル記憶部109に記憶する(S108)。
次に、重み付け係数生成部110は、Rテーブル記憶部109に記憶されている濃度勾配の方向Φが同じ値をグループ分けし、各グループのベクトルの距離rと、ベクトルのx軸との各なす角αのペア(r,α)をカウントして、後述する被測定物1の回転角度および位置を検出するために投票を行うための重み付け係数を生成する(S109)。具体的には、法線とx軸とのなす角αが45度の場合、図10のように、同じ法線ベクトルをもつ基準点に向かう形状記述は、(r12,α12)と(r13,α13)と(r14,α14)と(r15,α15)の4つ、すなわち、総数NФ0=4となる。重み付け係数WФiは、以下の式(3)により生成される。
Фi=f(NФi)・・・式(3)
式(3)において、fは所定の関数であり、例えばモデル201および被測定物1の形状に最適化されたものである。
また、重み付け係数生成部110は、カウントされた同じ法線ベクトルを持つ特徴点の総数と、生成された重み付け係数を濃度勾配の方向の値ごとに関連付けて、Rテーブル記憶部109に記憶する。また、重み付け係数生成部110は、生成された重み付け係数を投票部113に出力する。
以上で、モデル登録処理を終了する。
次に、被測定物1を、計測を行うステージ10の上に置く(S2)。
次に、カメラ11で被測定物1の画像を撮影して、制御・処理ユニット12の画像データ取り込み部102が撮影された入力画像を取り込む(S3)。また、画像データ取り込み部102は、取り込んだ入力画像を特徴点抽出部103に出力する。
特徴点抽出部103は、入力された画像データに対して、Laplacianフィルター等の画像処理を用いて、被測定物1の特徴点を抽出する(S4)。また、特徴点抽出部103は、抽出された複数あるいはすべての特徴点に関して特徴点近傍の輝度情報等を含む特徴点情報を二値化部104と濃度勾配検出部107に出力する。
次に、二値化部104は、特徴点抽出部103から抽出された被測定物1の特徴点情報が入力される。また、二値化部104は、受け取った特徴点情報の二値化を行う(S5)。また、二値化部104は、二値化された値を用いて、各特徴点の座標M(Xi,Yi)を検出し、二値化された各特徴点情報を基準点算出部105に出力する。二値化における閾値は、画像を二値化する際に一般的に使用されている閾値選択方法により選択されたものを用いる。
次に、濃度勾配検出部107は、特徴点抽出部103から被測定物1の特徴点情報が入力される。また、濃度勾配検出部107は、入力された被測定物1の特徴点情報を用いて、各特徴点Mの濃度勾配の方向Φであるx軸と法線ベクトルとのなす角を検出する(S6)。また、濃度勾配検出部107は、検出された被測定物1の濃度勾配の方向ΦをRテーブル読み出し部111に出力する。
次に、Rテーブル読み出し部111は、濃度勾配検出部107から検出された被測定物1の各特徴点Mの濃度勾配の方向Φ値と、基準点算出部105とベクトル検出部106を介して各特徴点の座標が入力される。また、Rテーブル読み出し部111は、被測定物1の基準方向であるx軸に対して回転角度θを0度〜360度まで一定の角度(例えば45度)で変化させながら、濃度勾配の方向Φ‐回転角度θに対応する投票空間上の座標値にあたる(r(Φ‐θ),α(Φ‐θ))をRテーブル記憶部109から読み出す(S7)。また、Rテーブル読み出し部111は、Rテーブル記憶部109から読み出された座標値(r(Φ‐θ),α(Φ‐θ))を平行移動ベクトル演算部112に出力する。
次に、平行移動ベクトル演算部112は、読み出された座標値(r(Φ‐θ),α(Φ‐θ))がRテーブル読み出し部111から入力される。また、平行移動ベクトル演算部112は、Rテーブル読み出し部111から受け取った座標値(r(Φ‐θ),α(Φ‐θ))を用いて、回転角度θに対応する平行移動ベクトル(u,v,θ)を、従来の実施形態と同様に式(1)と(2)を用いて演算する(S8)。また、平行移動ベクトル演算部113は、演算された平行移動ベクトル(u,v,θ)を、投票部113に出力する。
次に、投票部113は、重み付け係数生成部110が生成した重み付け係数WФiを用いて、投票を行う(S9)。例えば、従来の実施形態では形状記述1つにつき1票が投票空間に投票されるが、本実施形態では、図6と10のように、被測定物1の特徴的な形状部分の特徴点Mに対して重み付け係数=4が設定されて、投票数4を投票空間に投票する。また、投票部113は、投票結果を投票結果記憶部114に記憶する。
上記S6〜S9を、被測定物1の各特徴点と回転角度θに関して行い、投票部113は、すべての投票結果を投票結果記憶部114に記憶する。
基準点座標・回転角度検出部115は、投票結果記憶部114に記憶されている投票結果を読み出し、投票数のピーク値になる回転角度θansと座標を検出する(S10)。また、位置・回転角度検出部115は、検出された投票数のピーク値になる回転角度θansと、検出された座標から、被測定物1の位置を検出し、さらに検出された回転角度θansから被測定物1の回転角度θansを検出する(S11)。また、基準点座標・回転角度検出部115は、検出された被測定物1の回転角度θansと位置を画像出力部116に出力する。画像出力部116は、入力された被測定物1の回転角度θと位置を画像表示装置13に出力し表示する。
以上により、被測定物1の物体検出処理を終了する。
以上、本発明によれば、モデル201のモデル画像200と入力画像100を取り込み、取り込まれたモデル画像と入力画像からモデルの特徴点と被測定物1の特徴点を特徴点抽出部103が抽出し、抽出された特徴点における濃度勾配を濃度勾配検出部107が検出し、濃度勾配の方向ごとにグループ化して各特徴点のベクトルの長さと方向からなるペアの形状記述をモデルデータ登録部108がRテーブル記憶部109に記憶する。記憶されたRテーブルから、特徴点における濃度勾配の方向ごとにグループ化されている各特徴点のベクトルの長さと方向の形状記述数に基づいて、投票空間に投票する時の投票数に対して重み付け係数を重み付け係数生成部110が生成する。また、Rテーブル読み出し部111は、被測定物1の基準方向であるx軸に対して回転角度θを0度〜360度まで一定の角度(例えば45度)で変化させながら、濃度勾配の方向Φ‐回転角度θに対応する投票空間上の座標値にあたる(r(Φ‐θ),α(Φ‐θ))をRテーブル記憶部109からRテーブル読み出し部111が読み出し、読み出した座標値(r(Φ‐θ),α(Φ‐θ))を、生成された重み付け係数を用いて平行移動ベクトル演算部112で演算された座標を、投票空間に投票部113が投票するようにしたので、直線成分に囲まれた被測定物1の場合でも、被測定物1の形状において特徴的な箇所について、特徴点のベクトルの長さと方向の投票がノイズの影響を受けにくい精度の良い物体検出装置を提供することが可能になる。
なお、本実施形態では、モデル1と被測定物1の拡大率を1として説明をしたが、一般化ハフ変換における平行移動ベクトルの以下の式(4)、(5)を用いて、拡大率sも加えた(u,v,θ,s)について投票を行い、拡大率を検出することも可能である。
u=X+r(Φ―θ)×s×cos(α(Φ―θ)+θ)・・・式(4)
v=Y+r(Φ―θ)×s×sin(α(Φ―θ)+θ)・・・式(5)
さらにまた、本実施形態では、Rテーブル記憶部109に重み付け係数を合わせて記憶し、投票部113がこの記憶された重み付け係数を用いて投票する例について説明したが、投票部113が平行移動ベクトルを演算されるごとに、その座標値が属している濃度勾配の方向の重み付け係数を生成して投票するようにしても良い。
さらにまた、本実施形態では、重み付け係数で設定された値をそのまま投票として使用する例について説明したが、平行移動ベクトルの投票数に対して重み付け係数に応じた演算(例えば0.5倍)を行って投票するようにしても良い。
さらにまた、本実施形態では、重み付け係数の生成にあたり、Rテーブルに各特徴点の濃度勾配の方向ごとにグループ化されて登録されている形状記述の数に基づいて重み付け係数を生成する例について説明したが、使用するモデルおよび被測定物に最適された特徴点ごとの重み付け係数を予め生成しておいて使用しても良く、さらに予め生成された重み付け係数とRテーブルに各特徴点の濃度勾配の方向ごとにグループ化されて登録されている形状記述の数とに基づき重み付け係数を生成するようにしても良い。
さらにまた、本実施形態では、モデル201の基準点をモデル201の特徴点から求めた重心を用いる例について説明したが、任意に設定された座標であっても良い。また、本実施形態では、モデル画像200および入力画像100の基準方向にx軸を用いる例について説明したが、一意に設定された方向であれば良い。
なお、実施形態の図2の機能の全て、もしくは一部を、光学式計測装置の図示しないCPU(中央演算装置)に接続されたROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)もしくはUSB(Universal Serial Bus) I/Fを介して接続されるUSBメモリー等の記憶装置に保存されているプログラムにより実行することも可能である。
1・・・被測定物
10・・・ステージ
11・・・カメラ
12・・・物体検出制御・処理ユニット
13・・・画像表示装置
101・・・制御部
102・・・画像データ取り込み部
103・・・特徴点抽出部
104・・・二値化部
105・・・基準点算出部
106・・・ベクトル検出部
107・・・濃度勾配検出部
108・・・モデルデータ登録部
109・・・Rテーブル記憶部
110・・・重み付け係数生成部
111・・・Rテーブル読み出し部
112・・・平行移動ベクトル演算部
113・・・投票部
114・・・投票結果記憶部
115・・・基準点座標・回転角度検出部
116・・・画像出力部
201・・・モデル

Claims (4)

  1. 対象物のモデルを含むモデル画像の基準点と基準方向を任意に設定し、
    前記モデル画像を用いて、前記モデルの特徴を表現する複数の特徴点を抽出し、
    前記基準方向に対する前記モデル画像の各特徴点の明るさの方向Φiと、前記各特徴点から前記基準点への距離R(Φi)と前記基準方向に対する角度α(Φi)を算出して、算出された距離R(Φi)と角度α(Φi)値を用いて、前記各特徴点の明るさの方向Φiに対する座標(r(Φi),α(Φi))の対応をテーブルに登録し、
    対象物を含む入力画像を用いて、前記対象物の輪郭を構成する複数の特徴点を抽出し、
    前記基準方向に対する前記入力画像の各特徴点の座標と明るさの方向Φiを算出して、
    前記入力画像の明るさの方向Φiについて、前記基準方向を所定角度θずつ変化させて生成した方向値Φi−θを前記テーブルから抽出した前記入力画像の各特徴点の座標候補を、設定した角度θごとに投票空間に投票し、投票数から前記被測定物の位置および角度θを検出する一般化ハフ変換を用いた物体検出方法において、
    前記テーブルに登録された前記各明るさの方向Φiごとの座標(r(Φi),α(Φi))数をカウントする形状記述情報数カウント工程と、
    前記形状記述情報数カウント工程でカウントされた前記各明るさの方向Φiごとの座標(r(Φi),α(Φi))数を用いて、投票空間に投票する票数に対する重み付け係数を生成する重み付け係数生成工程と、
    前記入力画像の明るさの方向Φiについて、前記基準方向を所定角度θずつ変化させ生成した方向値Φi−θを前記テーブルから抽出した前記入力画像の各特徴点の座標候補を、前記重み付け係数生成工程で生成された重み付け係数を用いて前記投票空間に投票する投票工程と、
    前記投票工程で座標候補ごとに投票された前記投票数を累計して記憶する基準点候補記憶工程と、
    前記基準点候補記憶工程で記憶された前記投票数から、最大値もしくは所定の閾値を超える座標候補、および、角度θを、前記被測定物の基準点、および、前記モデル画像に対する前記被測定物の回転角度として検出する基準点座標検出工程と、
    を備えることを特徴とする物体検出装置の物体検出方法。
  2. 前記重み付け係数生成工程は、前記対象物の形状に最適化された前記特徴点ごとの重み付け係数を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の物体検出装置の物体検出方法。
  3. 前記計測される対象物は、直線成分に囲まれた対象物であることを特徴とする請求項1または2いずれか1項に記載の物体検出装置の物体検出方法。
  4. 対象物のモデルを含むモデル画像の基準点と基準方向を任意に設定し、
    前記モデル画像を用いて、前記モデルの特徴を表現する複数の特徴点を抽出し、
    前記基準方向に対する前記モデル画像の各特徴点の明るさの方向Φiと、前記各特徴点から前記基準点への距離R(Φi)と前記基準方向に対する角度α(Φi)を算出して、算出された距離R(Φi)と角度α(Φi)値を用いて、前記各特徴点の明るさの方向Φiに対する座標(r(Φi),α(Φi))の対応をテーブルに登録し、
    対象物を含む入力画像を用いて、前記対象物の輪郭を構成する複数の特徴点を抽出し、
    前記基準方向に対する前記入力画像の各特徴点の座標と明るさの方向Φiを算出して、
    前記入力画像の明るさの方向Φiについて、前記基準方向を所定角度θずつ変化させて生成した方向値Φi−θを前記テーブルから抽出した前記入力画像の各特徴点の座標候補を、設定した角度θごとに投票空間に投票し、投票数から前記被測定物の位置および角度θを検出する一般化ハフ変換を用いた物体検出装置において、
    前記テーブルに登録された前記各明るさの方向Φiごとの座標(r(Φi),α(Φi))数をカウントする形状記述情報数カウント部と、
    前記形状記述情報数カウント部でカウントされた前記各明るさの方向Φiごとの座標(r(Φi),α(Φi))数を用いて、投票空間に投票する票数に対する重み付け係数を生成する重み付け係数生成部と、
    前記入力画像の明るさの方向Φiについて、前記基準方向を所定角度θずつ変化させ生成した方向値Φi−θを前記テーブルから抽出した前記入力画像の各特徴点の座標候補を、前記重み付け係数生成部で生成された重み付け係数を用いて前記投票空間に投票する投票部と、
    前記投票部で座標候補ごとに投票された前記投票数を累計して記憶する基準点候補記憶部と、
    前記基準点候補記憶部で記憶された前記投票数から、最大値もしくは所定の閾値を超える座標候補、および、角度θを、前記被測定物の基準点、および、前記モデル画像に対する前記被測定物の回転角度として検出する基準点座標検出部と、
    を備えることを特徴とする物体検出装置。
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