JP2011002729A - ガイド機構およびカメラモジュールならびに光学系の位置決め方法 - Google Patents

ガイド機構およびカメラモジュールならびに光学系の位置決め方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光学系の小形化および設計の自由度の向上を実現する。
【解決手段】筐体10に収容された第1光学系20および第2光学系30を介して、45度直角プリズム19に光線入射方向Pから入射する光を撮像素子18に結像するカメラモジュールM1において、第1光学系20の第1レンズ枠22のガイドアーム23に配置されたマグネット41と、筐体10に光軸方向に平行に設けられた案内面部11に固定された枠形磁性体42からなるガイド機構40を設け、マグネット41と枠形磁性体42の間に作用する吸引力によって、ガイドアーム23を案内面部11に押圧することにより、光軸の回りの第1光学系20の位置決めを行うとともに、ガイドアーム23と案内面部11の摩擦力によって、光軸方向に移動する第1光学系20の位置保持を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガイド機構およびカメラモジュールならびに光学系の位置決め方法に関する。
たとえば、カメラ用の光学系では、複数のレンズ群を互いに独立に光軸方向に移動させることで、ズーム機能やオートフォーカス機能等に代表されるような多様な光学機能を実現することが知られている。
たとえば、特許文献1に開示されたカメラでは、光軸方向に同軸に配列された第1〜第3群レンズのうち、オートフォーカス用の第3群レンズの第3鏡枠に光軸方向に平行に設けられた一対のガイドシャフトを滑動自在に挿通した構成のレンズ鏡筒が開示されている。
そして、この特許文献1のレンズ鏡筒では、第3鏡枠の外周部に、先端部が二股に分岐した係合部を光軸に直交する方向に突設し、ガイドシャフトと平行に設けられた送りネジに螺合したナットを挟むように嵌合させ、フォーカスモータで送りネジを回転させることにより、ナットに係合した第3鏡枠(第3レンズ群)を光軸方向に変位させてオートフォーカス機能を実現する構成となっている。
また、この特許文献1のレンズ鏡筒では、ガイドシャフトの一端に圧縮バネを配置し、第3鏡枠を光軸方向の一方向に常時押圧することにより、第3レンズ群の光軸方向のがたつきを防止して、第3レンズ群の送り精度を向上させる構造となっている。
ところが、上述の従来技術のレンズ鏡筒の場合には、以下の技術的課題がある。
第1に、ガイドシャフトで滑動自在に案内される第3鏡枠のがたつき防止のためには、圧縮バネのバネ定数をある程度大きく設定する必要があり、大きなバネ定数を有するバネの押圧力に抗して第3鏡枠を移動させるためには、フォーカスモータの定格トルクを大きくする必要があり、フォーカスモータの小型化が困難となる。
第2に、圧縮バネの押圧力は、縮み量の変化に応じて変動するため、第3鏡枠(第3レンズ群)のストローク範囲で駆動推力が変化し、それに応じてフォーカスモータの駆動特性を変化させる等の煩雑な制御が必要となり、制御系の設計が複雑となる。
第3に、一対のガイドシャフトによって第3鏡枠が光軸方向に移動する構造であるため、たとえば、送りネジの側のガイドシャフトの両端を支持する軸受け部等の分だけ、全体の形状が大きくなり、小型化が困難になるとともに、第3鏡枠の光軸方向の移動範囲が制約を受け、光学系の設計の自由度が低下する。
特開2003−227992号公報
本発明の目的は、光学系の小形化および設計の自由度の向上を実現することが可能な技術を提供することにある。
本発明の第1の観点は、移動可能な少なくとも一つの光学素子を保持する保持枠と、
前記光学素子とともに移動する前記保持枠が接する案内面と、
前記案内面に対して前記保持枠を密着させる磁力を発生する磁力発生手段と、
を含むガイド機構を提供する。
本発明の第2の観点は、移動可能な少なくとも一つの光学素子を保持する保持枠と、
前記光学素子とともに移動する前記保持枠が接する案内面と、
前記案内面に対して前記保持枠を密着させる磁力を発生する磁力発生手段と、を含むガイド機構を具備したカメラモジュールを提供する。
本発明の第3の観点は、移動可能な少なくとも一つの光学素子を保持する保持枠を、前記光学素子の移動方向に沿って設けられた案内面に磁力を介して密着させる光学系の位置決め方法を提供する。
本発明によれば、光学系の小形化および設計の自由度の向上を実現することが可能な技術を提供することができる。
本発明の一実施の形態であるガイド機構を備えたカメラモジュールの構成の一例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態であるカメラモジュールの断面図である。 本発明の一実施の形態であるカメラモジュールにおけるガイド機構の部分の斜視図である。 本発明の一実施の形態であるカメラモジュールにおけるガイド機構の部分の縦断面図である。 本発明の一実施の形態であるカメラモジュールにおけるガイド機構の部分の平断面図である。 本発明の他の実施の形態であるガイド機構を備えたカメラモジュールの構成の一例を示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態であるカメラモジュールの断面図である。 本発明の他の実施の形態であるカメラモジュールにおけるガイド機構の部分の斜視図である。 本発明の他の実施の形態であるカメラモジュールにおけるガイド機構の部分の縦断面図である。 本発明の他の実施の形態であるカメラモジュールにおけるガイド機構の部分の平断面図である。 本発明の各実施の形態のカメラモジュールが実装される携帯情報端末の構成例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態であるガイド機構を備えた手ブレ補正装置の構成の一例を示す平面図である。 本発明の一実施の形態であるガイド機構を備えた手ブレ補正装置の構成の一例を示す断面図である。 本発明の一実施の形態であるガイド機構を備えた手ブレ補正装置の構成の一例を示す斜視図である。
本実施の形態では、一態様として、レンズ枠に設けられた球面凸部を、レンズ枠の移動方向に沿って筐体側に設けられた案内面に点接触で当接させることで、レンズ枠の光軸の回りの上下左右方向の位置決めを行う構成の光学系のガイド機構を例示する。
この場合、マグネットの磁力によってレンズ枠の球面凸部を筐体側の案内面に所定の力で密着させることで、レンズ枠の位置保持が行われる構成とする。
本態様によれば、レンズ枠を光軸方向に案内するための主軸を廃止でき、光学系全体の小形化が可能になるとともに、主軸の支持構造によってレンズ枠の移動範囲が制約を受けることがなく、光学系の設計の自由度が向上する。
また、主軸上におけるレンズ枠の位置保持のための長大なバネを廃止できるので、バネの設置スペースの分だけ光学系を小形化できる。
また、レンズ枠の位置保持にバネではなくマグネットの磁力による摩擦力を用いるため、レンズ枠を移動させるための作動力量を、全移動範囲で常に一定にすることができ、アクチュエータの制御系の設計が簡単になるとともに、レンズ枠の移動制御の精度も向上する。
また、レンズ枠を移動させるための作動負荷を軽減できるため、小出力の小形のアクチュエータを選択でき、光学系を小形化できる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
なお、以下の本実施の形態の説明では、各図において、互いに直交するX、Y、Zの各方向は図示の通りとする。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態であるガイド機構を備えたカメラモジュールの構成の一例を示す斜視図である。
図2は、本発明の一実施の形態であるカメラモジュールの断面図である。
図3は、本発明の一実施の形態であるカメラモジュールにおけるガイド機構の部分の斜視図である。
図4は、本発明の一実施の形態であるカメラモジュールにおけるガイド機構の部分の縦断面図である。
図5は、本発明の一実施の形態であるカメラモジュールにおけるガイド機構の部分の平断面図である。
なお、図2は、図1における線A1−A1の部分の断面を示している。図4は、図1における線A2−A2の部分の断面を示している。図5は、図2における線A3−A3の部分の断面を示している。
図1に例示されるように、本実施の形態のカメラモジュールM1は、直方体形の筐体10の長辺方向(この場合、Z方向)に対向する二つの端面の各々に、撮像素子18および45度直角プリズム19が配置され、撮像素子18と45度直角プリズム19を結ぶ光軸方向(Z方向)に、第1光学系20および第2光学系30が同軸に配置された構成となっている。
本実施の形態の場合、一例として、第1光学系20はオートフォーカス用の光学系であり、第2光学系30はズーム光学系である。
被写体からの光は、45度直角プリズム19に対して、図1の下面側からY方向(光線入射方向P)に入射し、光路が90度曲げられて、第2光学系30、第1光学系20を通過して撮像素子18に入射する構成となっている。
第1光学系20は、第1アクチュエータ50によって光軸方向に駆動され、第2光学系30は、第2アクチュエータ60によって光軸方向に駆動される。
第1アクチュエータ50は、第1光学系20の側方に、光軸に対して平行に配置された送りネジ52と、この送りネジ52を回転駆動する駆動軸51aを同軸に備えたステッピングモータ51を備えており、送りネジ52には、ナット53が螺合している。
すなわち、送りネジ52の一端は、ステッピングモータ51に接続され、他端部は、筐体10の一部に設けられた軸受54に支持されている。
ナット53は、筐体10の内周面にZ方向に滑動自在に接触する回り止め部53aが設けられ、この回り止め部53aによって空転が防止されることにより、送りネジ52の回転によって、光軸方向の直線的な推力を発生する。
第1光学系20は、第1レンズ群21(光学素子)と、この第1レンズ群21の外周部を支持する第1レンズ枠22(保持枠)を備えており、この第1レンズ枠22の第2光学系30の側に面する側面には、駆動アーム24が一体に突設されている。
この駆動アーム24は、先端部が、送りネジ52に交差する方向に屈曲した一対の分岐端24aおよび分岐端24bに分岐しており、この分岐端24aと分岐端24bの間に、ナット53が挟まれている。
これにより、ナット53の光軸方向の推力が、第1レンズ枠22に伝達され、ステッピングモータ51の回転によって第1レンズ群21の光軸方向の変位が制御される。
一方、第2光学系30を駆動する第2アクチュエータ60は、45度直角プリズム19の背面側の空間に、駆動軸61aの方向をX方向にして配置されたステッピングモータ61と、第2光学系30の側方に光軸方向(Z方向)に平行に配置された送りネジ62と、ステッピングモータ61のX方向の駆動軸61aの回転を、Z方向を軸方向とする送りネジ62の回転に変換する変換ギヤ部63を備えている。
第2光学系30は、第2レンズ群31と、この第2レンズ群31を保持する第2レンズ枠32を備えており、上述の第1光学系20と同様の構成によって、第2レンズ枠32が送りネジ62に連結されることにより、第2レンズ群31の光軸方向の直線変位が、ステッピングモータ61の回転によって制御される構成となっている。
本実施の形態の場合、第1光学系20は、第1レンズ枠22の第1アクチュエータ50の側に配置されたガイド機構40と、光軸を挟んで反対側に設けられ、第1レンズ枠22に挿通されるガイドシャフト15によって光軸方向に平行に案内されるとともに、光軸方向の任意の位置での位置保持が行われる構成となっている。
すなわち、第1光学系20の第1レンズ枠22には、第1アクチュエータ50の上部側に突出するように、ガイドアーム23が設けられており、このガイドアーム23に凹形の磁石保持部23aには、マグネット41(磁力発生手段)が固定されている。
このマグネット41としては、たとえば、希土類磁石等の永久磁石を用いることができる。
一方、図3等に例示されるように、筐体10の側には、第1アクチュエータ50とガイドアーム23との間に突出するように、ガイド機構40の一部を構成する案内面部11(案内面)が光軸方向に平行に設けられている。
この案内面部11には、ガイドアーム23の下面と対向するように枠形磁性体42(磁力発生手段)が光軸方向に平行に配置されている。
この枠形磁性体42は、たとえば、接着等の方法によって案内面部11に固定してもよい。あるいは、いわゆるインサート成形技術によって、筐体10の型成形時に、案内面部11に一体に組み込まれるようにしてもよい。
なお、枠形磁性体42とマグネット41の位置を入れ替えた構成としてもよい。
これにより、マグネット41と枠形磁性体42との間に作用する磁力によって、ガイドアーム23には、当該ガイドアーム23を案内面部11の側に押圧する方向に常時押圧力が作用する。
図4等に例示されるように、枠形磁性体42の中央部には、第1光学系20の光軸方向の移動範囲に対応した長さで、光軸方向に細長く形成された開口部42aが設けられており、案内面部11には、この開口部42aに対応して、同じ幅寸法の案内溝11aが形成されている。
一方、ガイドアーム23の下面には、図2および図4等に例示されるように、光軸方向に沿って所定の間隔で一対のガイド突起43が設けられている。
このガイド突起43の各々は、開口部42aおよび案内溝11aに嵌合する偏平な略角柱形の共通な角柱ガイド部43bと、この角柱ガイド部43bの下面にZ方向に所定の間隔をおいて形成された球面突部43aで構成されている。
そして、ガイド突起43の球面突部43aは、案内面部11の案内溝11aの底面に略点接触で当接し、角柱ガイド部43bの外周部は、枠形磁性体42の開口部42aおよび案内溝11aの側壁部に当接している。
なお、突起としては、略点接触する球面突部43aに限定されず、任意の表面形状でよい。たとえば、角錐形や自由曲面形状で略点接触する形状でもよい。あるいは、蒲鉾形の突起を設けて案内溝11aの底面に略線接触する構成でもよい。あるいは、角柱ガイド部43bの底面自体が突起として案内溝11aの底面に面接触する構成でもよい。
すなわち、ガイドアーム23と案内面部11との間に常時作用するマグネット41の磁力によって、ガイドアーム23の複数のガイド突起43の球面突部43aが案内面部11に当接することにより、第1レンズ枠22の光軸に直交するY方向の位置決めが行われる。また、ガイド突起43の角柱ガイド部43bとガイド側壁42bとの当接によって光軸に直交するX方向の位置決めが行われる。
また、マグネット41の磁力による球面突部43aと案内面部11(案内溝11a)との摩擦力によって、第1レンズ枠22の光軸方向における位置が保持される。
このため、本実施の形態のカメラモジュールM1の場合には、上述のようなガイド機構40の機能により、第1光学系20の光軸方向の変位における遊動誤差(がたつき)や、光軸に直交する方向の遊動誤差(がたつき)は実質的に発生しない。
また、光軸方向の変位における遊動誤差(がたつき)を防止するための、従来のようなバネ等の部材は必要ない。
また、光軸方向に所定の間隔で配置された複数のガイド突起43が、球面突部43aによって点接触にて案内面部11に当接する構成であるため、位置決め精度も向上するとともに、たとえば、Y−Z平面内における第1光学系20の傾斜の調整など、組み立て時の位置合わせや調整も容易となる利点がある。
このように、本実施の形態の第1光学系20においては、ガイド機構40に設けられたマグネット41の磁力によって、第1光学系20の光軸方向の位置を保持する適度の摩擦力を発生させることができる。しかも、この摩擦力は、第1光学系20の光軸方向の全移動範囲において一定となる。
そして、この摩擦力に打ち勝つ推力を第1アクチュエータ50から作用させることにより、第1光学系20の光軸方向の移動が行われる。
なお、マグネット41による球面突部43aと案内面部11の間の摩擦力の大きさは、マグネット41の磁力の大きさと、枠形磁性体42の磁気的特性の組合せを適宜選択することにより、第1アクチュエータ50の推力の定格値や、第1光学系20に必要な位置保持力の値、等に応じて所望の大きさに設定できる。
特に図示しないが、筐体10の内部において、第2光学系30の側にも、上述のガイド機構40と同様の機構が、送りネジ62の側に設けられ、反対側のガイドシャフト15との間で第1光学系20を支持することで、第1光学系20が光軸方向に平行に案内される構成となっている。
このように、本実施の形態のカメラモジュールM1の場合には、第1光学系20において、第1アクチュエータ50の側にガイド機構40を配置することにより、当該第1アクチュエータ50の側におけるガイドシャフトやバネ等の部材の配置を省略でき、筐体10の幅寸法(X方向)を削減でき、筐体10を小形化することができる。
また、第1アクチュエータ50の側のガイドシャフトを省略できることにより、当該ガイドシャフトの両端を支持するための軸受構造等も不要となり、その分だけ、光軸方向における第1光学系20の移動範囲を大きくでき、第1光学系20や第2光学系30の設計や制御の自由度が向上する。
また、本実施の形態の場合、第2光学系30を駆動する第2アクチュエータ60において、ステッピングモータ61が、45度直角プリズム19の背面側の略三角柱形の空き空間を利用して光軸方向に直交する姿勢で配置され、変換ギヤ部63を介して光軸方向に平行に設けられた送りネジ62を駆動する構成であるため、ステッピングモータ61の配置の分だけ、筐体10の幅寸法(X方向)を削減できる。
以下、本実施の形態のカメラモジュールM1の作用を説明する。
まず、カメラモジュールM1は、後述のような任意の電子装置に組み込まれる、その場合、図1の斜視図における筐体10の下面側が、図示しない被写体に面するように設置される。
そして、第2アクチュエータ60のステッピングモータ61を作動させることにより、第2光学系30を光軸方向に変位させて、たとえば、ズーム倍率や画角の調整が行われる。
そして、45度直角プリズム19に入射した被写体からの光は、当該45度直角プリズム19に対して光線入射方向Pのように入射した光は、第2光学系30および第1光学系20の光軸方向に光路が変更され、当該第2光学系30および第1光学系20を介して撮像素子18に入射することで、図示しない被写体の撮影が行われる。
このとき、第1光学系20の第1アクチュエータ50を作動させ、ガイド機構40による保持力(マグネット41によるガイド突起43と案内面部11との摩擦力)に抗して第1光学系20を光軸方向に変位させることで、被写体の画像を撮像素子18に結像させる合焦点操作(オートフォーカス)が行われる。
本実施の形態のカメラモジュールM1の場合には、ガイド機構40におけるマグネット41の磁力を利用する構成であるため、第1アクチュエータ50の側に第1光学系20をガイドするガイドシャフト等の部材を設ける必要がないとともに、第1光学系20の位置保持や遊動誤差の防止のために、バネ等の部材を用いる必要がない。
このため、第1光学系20の位置保持にバネを用いる場合のように、当該バネの伸縮による光軸方向の変位の負荷変動が発生せず、第1アクチュエータ50のステッピングモータ51からマグネット41の摩擦力に打ち勝つだけの比較的小さな一定の推力を作用させるだけで、第1光学系20の光軸方向における移動および位置決めを実現できる。
また、第1光学系20の光軸方向の移動中の駆動負荷が、マグネット41の磁力による摩擦力で定まる値で一定となり変動しないので、ステッピングモータ51による第1光学系20の位置決め精度も向上する。
さらに、ガイド機構40ではマグネット41の磁力によるガイド突起43と案内面部11との摩擦力によって第1光学系20の位置保持が行われるので、カメラモジュールM1の不使用時にステッピングモータ51の電源が切断されても、第1光学系20の不動状態が安定に維持される。
このため、カメラモジュールM1を、たとえば携帯型情報機器等に実装した場合に、不使用時の振動等による光学系の精度低下や障害等の発生を防止できる。
このように、本実施の形態のカメラモジュールM1によれば、マグネット41の磁力を利用するガイド機構40によって第1光学系20等の光軸方向における移動動作をガイドすることで、以下の効果が得られる。
すなわち、第1に、ガイド機構40のマグネット41で第1光学系20の位置を保持できるため、第1アクチュエータ50のナット53と第1レンズ枠22に組み立て公差等のガタがあっても、第1光学系20に遊動誤差(ガタ)が生じない。
第2に、ガイド機構40において、マグネット41の磁力で球面突部43aを備えたガイド突起43を案内面部11に当接させることで、第1光学系20の光軸に対する上下左右の位置を決めているため、少なくとも第1アクチュエータ50の側では、位置決め用のガイドシャフト等を排除でき、当該ガイドシャフト等の軸受け構造も不要となるため、カメラモジュールM1を小型化できる。
第3に、ガイド機構40のマグネット41の磁力で第1光学系20の位置を保持できるため、第1アクチュエータ50のナット53に駆動アーム24を当てつけるためのバネを排除でき、第1光学系20の駆動に必要な第1アクチュエータ50の推力を削減することが可能となる。
また、ガイド機構40のマグネット41の磁力で第1光学系20の位置を保持することにより、たとえば、ステッピングモータ51をステッピングモータで構成する場合に、ステッピングモータの光軸方向のバックラッシや遊動誤差に影響されることなく、第1光学系20を光軸方向に正確に位置決めできる、という利点もある。
これにより、第1アクチュエータ50のステッピングモータ51として、低出力の小形モータを選択できるため、カメラモジュールM1の小型化が可能となる。
また、カメラモジュールM1の消費電力の削減も実現できる。
この結果、たとえば、設置スペースに制約の大きい携帯型情報機器等にカメラモジュールM1を容易に実装することが可能となる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の他の実施の形態であるガイド機構を備えたカメラモジュールの構成の一例を示す斜視図である。
図7は、本発明の他の実施の形態であるカメラモジュールの断面図である。
図8は、本発明の他の実施の形態であるカメラモジュールにおけるガイド機構の部分の斜視図である。
図9は、本発明の他の実施の形態であるカメラモジュールにおけるガイド機構の部分の縦断面図である。
図10は、本発明の他の実施の形態であるカメラモジュールにおけるガイド機構の部分の平断面図である。
なお、図7は、図6における線A4−A4の部分の断面を示している。図9は、図6における線A5−A5の部分の断面を示している。図10は、図7における線A6−A6の部分の断面を示している。
この実施の形態2のカメラモジュールM2は、ガイド機構40の代わりに、ガイド機構70を備えた点が、上述の実施の形態1のカメラモジュールM1と異なっている。
従って、上述のカメラモジュールM1と共通する部分については共通の符号を付して重複した説明は割愛する。
このカメラモジュールM2では、第1レンズ枠22には、第1アクチュエータ50の上方に、たとえば、Z−X平面に対して45度方向に延設された傾斜ガイドアーム25が設けられ、この傾斜ガイドアーム25にガイド機構70が実装されている。
すなわち、ガイド機構70のマグネット71は、傾斜ガイドアーム25の傾斜面25cの上に固定されている。
傾斜ガイドアーム25の先端部には、Z−Y平面に平行な垂直位置決め面25a、およびZ−X平面に平行な水平位置決め面25bが、互いに直交して形成されている。
また、垂直位置決め面25aには、光軸方向に所定の間隔をなすように複数の球面突部73aおよび球面突部73bが形成されている。
同様に、水平位置決め面25bには、光軸方向に所定の間隔をなすように複数の球面突部74aおよび球面突部74bが形成されている。
また、ガイド機構70の配置位置に対応して、筐体10の側には、光軸方向に平行な水平案内面部12(第1案内面)および垂直案内面部13(第2案内面)と、傾斜面14が、第1光学系20の移動範囲に対応した長さに設けられている。
この場合、水平案内面部12は、対向する傾斜ガイドアーム25の水平位置決め面25bに平行に設けられ、垂直案内面部13は、Z−Y平面内に設けられ、両者は直交している。
傾斜面14は、水平案内面部12および垂直案内面部13に交差し、傾斜ガイドアーム25の傾斜面25cと平行となるように、Z−X平面に対して、たとえば45度に傾斜している。
この傾斜面14には、磁性体72が固定され、傾斜ガイドアーム25に搭載されたマグネット71との間で、傾斜ガイドアーム25を傾斜面14に吸引する方向、すなわち、図9の右下方向のように、水平案内面部12および垂直案内面部13の双方に対して傾斜した方向に作用する磁力を発生させる構成となっている。
そして、この水平案内面部12および垂直案内面部13の双方に対して傾斜した方向に作用する磁力により、傾斜ガイドアーム25の側の垂直位置決め面25aの球面突部73aおよび球面突部73bは筐体10の側の垂直案内面部13に密着され、同時に、水平位置決め面25bの球面突部74a、球面突部74bは水平案内面部12に密着される。
すなわち、傾斜ガイドアーム25の傾斜面25cに配置されたマグネット71と、同じく傾斜面14に固定された磁性体72との間に発生する磁力F0の作用方向は、水平案内面部12および垂直案内面部13のいずれにも交差するため、垂直位置決め面25aと垂直案内面部13の間には分力Fhが、水平位置決め面25bと水平案内面部12の間には分力Fvが、同時に常時作用する。
これにより、ガイド機構70によって光軸方向に案内される第1光学系20は、筐体10の垂直案内面部13によってX方向の位置決めがなされると同時に、水平案内面部12によってY方向の位置決めがなされる。
また、傾斜ガイドアーム25の垂直位置決め面25a(球面突部73a、球面突部73b)と垂直案内面部13との摩擦力、および水平位置決め面25b(球面突部74a、球面突部74b)と水平案内面部12との摩擦力によって、光軸方向における第1光学系20の位置が保持される。
このように、本実施の形態2のカメラモジュールM2の場合には、上述の実施の形態1のカメラモジュールM1と同様の効果が得られるとともに、さらに、一つのマグネット71の磁力を利用して、第1光学系20の光軸方向に直交する2方向(この場合、X方向およびY方向)の位置決めを同時に実現できる利点がある。
また、この同時2方向の位置決めに必要なマグネット71は一つであるため、ガイド機構70が小形化され、カメラモジュールM2の全体を小形化できる利点がある。
また、図9に例示されるように、ガイド機構70のマグネット71は、傾斜ガイドアーム25の傾斜面25cに搭載されるため、第1レンズ枠22と傾斜ガイドアーム25との間のV字形の空き空間を利用してマグネット71を設置でき、たとえば、大きな磁力を得るためにマグネット71の容積が比較的大きい場合でも、カメラモジュールM2の高さ方向(Y方向)や幅方向(X方向)の寸法を増大させることなく、容易に設置できる利点がある。
また、互いに直交する水平案内面部12および垂直案内面部13の2面で第1光学系20の第1レンズ枠22を支持するので、カメラモジュールM2の耐衝撃性能も向上する。
図11は、上述の各実施の形態で例示されたカメラモジュールが実装される携帯情報端末の構成例を示す斜視図である。
図11の例では、携帯情報端末100の一例として携帯電話が例示されている。
この携帯情報端末100は、メイン筐体110と、このメイン筐体110にヒンジ130を介して折り畳み可能に接続されたディスプレイ筐体120を備えている。
メイン筐体110には、ユーザによる情報入力のためのキー部111と、通話時における送話器として機能するマイクロフォン112が配列されている。
ディスプレイ筐体120には、平面ディスプレイからなるディスプレイ121と、通話時における受話器として機能するスピーカ122が配置されている。
さらに、本実施の形態の携帯情報端末100の場合には、ディスプレイ筐体120には、上述したカメラモジュールM1またはカメラモジュールM2が内蔵されている。以下では、一例としてカメラモジュールM1が実装されるものとする。
すなわち、カメラモジュールM1は、45度直角プリズム19における光線入射方向Pの入射面が、ディスプレイ121の表示面と並ぶように、すなわち、携帯情報端末100のユーザに正対するように配置されている。
携帯情報端末100の場合、小形化に伴って、カメラモジュールM1の実装に許容される実装寸法は大きく制約されるが、上述のように、本実施の形態のカメラモジュールM1の場合には筐体10の小形化が可能であるため、携帯情報端末100に容易に実装できる利点がある。
また、ガイド機構40のマグネット41によって第1光学系20等の位置保持が行われるため、耐衝撃性能にも優れており、携帯して使用される携帯情報端末100の実装に好適である。
(実施の形態3)
次に、本実施の形態のガイド機構を手ブレ補正装置に適用した例を示す。
図12は、本発明の一実施の形態であるガイド機構を備えた手ブレ補正装置の構成の一例を示す平面図である。
図13は、本発明の一実施の形態であるガイド機構を備えた手ブレ補正装置の構成の一例を示す断面図である。
図14は、本発明の一実施の形態であるガイド機構を備えた手ブレ補正装置の構成の一例を示す斜視図である。
なお、図13は、図12における線A7−A7の部分の断面を示している。
たとえば、上述のカメラモジュールM1に備えられる撮像素子18では、撮影時におけるカメラモジュールM1の光軸(Z方向)に交差する方向(X,Y方向)の手ブレ等の変位に起因する撮影画像のブレを防止する目的で、手ブレ補正装置が備えられる場合がある。
すなわち、カメラモジュールM1のX,Y方向における変位を打ち消すように、撮像素子18を逆方向に変位させることで、手ブレに起因する撮影画像のブレを防止するものである。
本実施の形態3では、この撮像素子18に備えられる手ブレ補正装置80に、磁力を利用したガイド機構90を設ける例を説明する。
本実施の形態3の手ブレ補正装置80は、たとえば、上述のカメラモジュールM1やカメラモジュールM2の筐体10に固定されるベースフレーム81と、このベースフレーム81に対してX方向に変位可能に搭載されたX移動フレーム82と、このX移動フレーム82にY方向に変位自在に搭載され、撮像素子18が実装されるY移動フレーム84を備えている。
ベースフレーム81は、X移動フレーム82を挟んでX方向に平行に設けられたX方向ガイド凹部81aと、X方向水平ガイド面81bおよびX方向垂直ガイド面81cを備えている。
X方向ガイド凹部81aには、X移動フレーム82のX方向ガイド突起82dがX方向に摺動するようにセットされている。
X移動フレーム82のX方向ガイド突起82dの反対側には、ガイド機構支持突起82eが設けられ、このガイド機構支持突起82eには、ガイド機構90が支持されている。
このガイド機構90は、たとえば、二つの側面が、ベースフレーム81のX方向水平ガイド面81bおよびX方向垂直ガイド面81cの各々に面するようにガイド機構支持突起82eに支持されたマグネット91と、ベースフレーム81の側のX方向水平ガイド面81bに固定された磁性体92を備えている。
そして、マグネット91と磁性体92との間に作用する磁力により、X移動フレーム82のX方向水平ガイド面81bおよびX方向垂直ガイド面81cに対する位置決めが行われ、X移動フレーム82は、X方向に平行に案内されて変位する構成となっている。
また、外力が作用しないときには、X方向水平ガイド面81bおよびX方向垂直ガイド面81cと、水平ガイド突起94および垂直ガイド突起93との一定の摩擦力により、X移動フレーム82のX方向における位置保持が行われる。
また、このマグネット91の二つの側面には、長手方向に所定の間隔で、複数の垂直ガイド突起93および水平ガイド突起94が突設されており、この垂直ガイド突起93および水平ガイド突起94が、磁力により、ベースフレーム81のX方向垂直ガイド面81cおよびX方向水平ガイド面81bに同時に当接している。
また、X移動フレーム82は、X方向送りネジ83aおよびステッピングモータ83bからなるX方向駆動アクチュエータ83によってX方向に駆動される。
すなわち、X移動フレーム82は、図示しないナットを介して、X方向駆動アクチュエータ83のX方向送りネジ83aに結合しており、ステッピングモータ83bによってX方向送りネジ83aを回転されることにより、ガイド機構90とX方向水平ガイド面81bおよびX方向垂直ガイド面81cとの間の一定の摩擦力に抗して、X方向におけるX移動フレーム82の変位が制御される。
これにより、X方向送りネジ83aのバックラッシ等によるX移動フレーム82の遊動誤差は発生せず、バネ等の部材を必要とすることなく、X移動フレーム82の高精度な位置決め制御が可能となっている。
一方、X移動フレーム82には、Y方向に平行にY方向ガイド凹部82aと、Y方向水平ガイド面82bおよびY方向垂直ガイド面82cが設けられ、その間に、Y移動フレーム84が、Y方向に変位自在に嵌合している。
すなわち、Y移動フレーム84は、中央部に、撮像素子18が搭載される素子搭載部84aが設けられ、この素子搭載部84aを挟む位置に、Y方向ガイド凹部82aに摺動するY方向ガイド突起84bと、ガイド機構支持突起84cが設けられている。
このガイド機構支持突起84cには、Y方向水平ガイド面82bおよびY方向垂直ガイド面82cに密着するガイド機構90が保持されている。
このガイド機構90は、上述のガイド機構支持突起82eに保持されたガイド機構90と同様の構成である。
すなわち、ガイド機構支持突起84cに保持されたマグネット91と、Y方向水平ガイド面82bに固定された磁性体92と、マグネット91の、Y方向垂直ガイド面82cおよびY方向水平ガイド面82bに面する二つの側面に突設された複数の垂直ガイド突起93および複数の水平ガイド突起94を備えている。
そして、マグネット91と磁性体92との間に作用する磁力により、垂直ガイド突起93および水平ガイド突起94が、Y方向垂直ガイド面82cおよびY方向水平ガイド面82bに密着することにより、Y移動フレーム84が、Y方向に平行に変位するように案内される構成となっている。
また、外力が作用しないときには、Y方向水平ガイド面82bおよびY方向垂直ガイド面82cと、水平ガイド突起94および垂直ガイド突起93との一定の摩擦力により、Y移動フレーム84のY方向の位置保持が行われる。
Y移動フレーム84は、Y方向送りネジ85aおよびステッピングモータ85bからなるY方向駆動アクチュエータ85によってY方向に駆動される。
すなわち、Y移動フレーム84は、図示しないナットを介してY方向送りネジ85aに結合しており、ステッピングモータ85bによってY方向送りネジ85aを回転させることにより、ガイド機構90とY方向水平ガイド面82bおよびY方向垂直ガイド面82cとの一定の摩擦力に抗して、Y移動フレーム84のY方向における変位が制御される。
従って、Y方向送りネジ85aのバックラッシ等によるY移動フレーム84の遊動誤差は発生せず、バネ等の部材を必要とすることなく、高精度な位置決め制御が可能になる。
以下、本実施の形態3の手ブレ補正装置80の作用を説明する。
手ブレ補正装置80は、上述のカメラモジュールM1の筐体10に固定され、X方向駆動アクチュエータ83およびY方向駆動アクチュエータ85は、カメラモジュールM1の制御系に接続されて使用される。
そして、撮影時に、カメラモジュールM1の制御系において、加速度センサ等で光軸方向(Z方向)に交差する方向(X,Y方向)のカメラモジュールM1の変位が検出されると、当該制御系は、当該変位による光の撮像素子18に対するXおよびY方向の入射位置のずれを打ち消すように、X移動フレーム82およびY移動フレーム84を変位させて、撮像素子18を移動させる。
これにより、カメラモジュールM1の手ブレによる撮影画像のブレの等の画質の低下を防止できる。
そして、本実施の形態3の手ブレ補正装置80の場合には、X方向駆動アクチュエータ83によるX移動フレーム82の変位制御、およびY方向駆動アクチュエータ85によるY移動フレーム84の変位制御において、マグネット91および磁性体92を用いたガイド機構90が用いられているので、遊動誤差の防止のためのバネやガイドシャフト等を設ける必要がなく、X方向駆動アクチュエータ83およびY方向駆動アクチュエータ85を小形化できる。ひいては、手ブレ補正装置80の全体を小形化できる。
さらに、ガイド機構90による、X移動フレーム82およびY移動フレーム84の各々の位置保持力は、移動位置に関係なく一定であるため、X方向駆動アクチュエータ83やY方向駆動アクチュエータ85の移動ストローク中に負荷が変化しない。
このため、X方向駆動アクチュエータ83およびY方向駆動アクチュエータ85の各々による、X移動フレーム82およびY移動フレーム84の各々の、送り精度および位置決め精度の向上を実現できる。
さらに、バネ等の部材を用いる場合に比較して、ステッピングモータ83bおよびステッピングモータ85bの作動負荷を軽減できるため、ステッピングモータ83bおよびステッピングモータ85bとして、低出力の小形のモータを選択でき、手ブレ補正装置80の小形化、低コスト化を実現できる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
たとえば、マグネットと磁性体の各々の配置位置や位置関係、さらには各々の個数は、上述の例示に限定されない。また、案内面部は、光軸方向に平行な直線形状に限らず、光軸方向の回りの螺旋形状であってもよい。
また、マグネットとしては、永久磁石に限らず、電磁石を用いてもよい。電磁石を用いる場合には、通電量によって磁力を容易かつ精密に調整できる利点がある。
また、ステッピングモータのガタ取り制御を行うことで精度良くレンズ等の光学系を停止することもできる。
(付記1)
送りねじ部を有する駆動軸を回転させる駆動手段と、前記送りねじ部とかみ合って前記駆動手段による回転移動を直線移動に変換する変換部と、前記変換部と嵌合し、レンズを保持すると共に、前記駆動手段により光軸方向に移動可能なレンズ保持枠を有するレンズ移動装置において、
前記レンズ保持枠に備えた球凸形状と、前記レンズ保持枠に備えたマグネットと、ガイドに備えた磁性体により、前記ガイドに前記球凸形状を当てつけて、前記レンズ保持枠の位置を決めることを特徴とするレンズ移動装置。
(付記2)
付記1記載のレンズ移動装置において、前記マグネットと磁性体により、前記レンズ保持枠の光軸方向の位置を保持できることを特徴とするレンズ移動装置。
10 筐体
11 案内面部
11a 案内溝
12 水平案内面部
13 垂直案内面部
14 傾斜面
15 ガイドシャフト
18 撮像素子
19 45度直角プリズム
20 第1光学系
21 第1レンズ群
22 第1レンズ枠
23 ガイドアーム
23a 磁石保持部
24 駆動アーム
24a 分岐端
24b 分岐端
25 傾斜ガイドアーム
25a 垂直位置決め面
25b 水平位置決め面
25c 傾斜面
30 第2光学系
31 第2レンズ群
32 第2レンズ枠
40 ガイド機構
41 マグネット
42 枠形磁性体
42a 開口部
42b ガイド側壁
43 ガイド突起
43a 球面突部
43b 角柱ガイド部
50 第1アクチュエータ
51 ステッピングモータ
51a 駆動軸
52 送りネジ
53 ナット
53a 回り止め部
54 軸受
60 第2アクチュエータ
61 ステッピングモータ
61a 駆動軸
62 送りネジ
63 変換ギヤ部
70 ガイド機構
71 マグネット
72 磁性体
73a 球面突部
73b 球面突部
74a 球面突部
74b 球面突部
80 手ブレ補正装置
81 ベースフレーム
81a X方向ガイド凹部
81b X方向水平ガイド面
81c X方向垂直ガイド面
82 X移動フレーム
82a Y方向ガイド凹部
82b Y方向水平ガイド面
82c Y方向垂直ガイド面
82d X方向ガイド突起
82e ガイド機構支持突起
83 X方向駆動アクチュエータ
83a X方向送りネジ
83b ステッピングモータ
84 Y移動フレーム
84a 素子搭載部
84b Y方向ガイド突起
84c ガイド機構支持突起
85 Y方向駆動アクチュエータ
85a Y方向送りネジ
85b ステッピングモータ
90 ガイド機構
91 マグネット
92 磁性体
93 垂直ガイド突起
94 水平ガイド突起
100 携帯情報端末
110 メイン筐体
111 キー部
112 マイクロフォン
120 ディスプレイ筐体
121 ディスプレイ
122 スピーカ
130 ヒンジ
F0 磁力
Fh 分力
Fv 分力
M1 カメラモジュール
M2 カメラモジュール
P 光線入射方向

Claims (20)

  1. 移動可能な少なくとも一つの光学素子を保持する保持枠と、
    前記光学素子とともに移動する前記保持枠が接する案内面と、
    前記案内面に対して前記保持枠を密着させる磁力を発生する磁力発生手段と、
    を含むことを特徴とするガイド機構。
  2. 請求項1記載のガイド機構において、
    前記案内面には、前記保持枠が嵌合する案内溝が前記光学素子の移動方向に沿って設けられていることを特徴とするガイド機構。
  3. 請求項1記載のガイド機構において、
    前記案内面は、前記光学素子の移動方向に対して平行で、互いに直交する第1および第2案内面からなり、前記磁力発生手段は、前記保持枠が前記第1および第2案内面に同時に接する方向に前記磁力を作用させることを特徴とするガイド機構。
  4. 請求項1記載のガイド機構において、
    前記磁力発生手段は、前記保持枠の側に配置された磁石と、前記案内面の側に配置された磁性体とからなることを特徴とするガイド機構。
  5. 請求項1記載のガイド機構において、
    前記磁力発生手段は、前記保持枠の側に配置された磁性体と、前記案内面の側に配置された磁石とからなることを特徴とするガイド機構。
  6. 請求項1記載のガイド機構において、
    前記保持枠には、前記案内面に対して接触する少なくとも一つの突起が設けられていることを特徴とするガイド機構。
  7. 請求項6記載のガイド機構において、
    前記突起は、球面であることを特徴とするガイド機構。
  8. 請求項1記載のガイド機構において、
    さらに、前記保持枠に嵌合するナットと、前記ナットに螺合するスクリューネジと、前記スクリューネジを駆動するステッピングモータと、を含むアクチュエータを具備し、
    前記ステッピングモータの回転変位を前記ナットの直線変位に変換して前記保持枠に保持された前記光学素子の移動が行われることを特徴とするガイド機構。
  9. 請求項1記載のガイド機構において、
    前記光学素子は、オートフォーカスレンズ群およびズームレンズ群の少なくとも一方であることを特徴とするガイド機構。
  10. 移動可能な少なくとも一つの光学素子を保持する保持枠と、
    前記光学素子とともに移動する前記保持枠が接する案内面と、
    前記案内面に対して前記保持枠を密着させる磁力を発生する磁力発生手段と、を含むガイド機構を具備したことを特徴とするカメラモジュール。
  11. 請求項10記載のカメラモジュールにおいて、
    前記案内面には、前記光学素子の移動方向に沿って設けられ、前記保持枠が嵌合する案内溝が設けられていることを特徴とするカメラモジュール。
  12. 請求項10記載のカメラモジュールにおいて、
    前記案内面は、前記光学素子の移動方向に対して平行で、互いに直交する第1および第2案内面からなり、前記磁力発生手段は、前記保持枠が前記第1および第2案内面に同時に接する方向に前記磁力を作用させることを特徴とするカメラモジュール。
  13. 請求項10記載のカメラモジュールにおいて、
    前記磁力発生手段は、前記保持枠の側に配置された磁石と、前記案内面の側に配置された磁性体とからなることを特徴とするカメラモジュール。
  14. 請求項10記載のカメラモジュールにおいて、
    前記磁力発生手段は、前記保持枠の側に配置された磁性体と、前記案内面の側に配置された磁石とからなることを特徴とするカメラモジュール。
  15. 請求項10記載のカメラモジュールにおいて、
    前記保持枠には、前記案内面に対して接触する少なくとも一つの突起が設けられていることを特徴とするカメラモジュール。
  16. 請求項10記載のカメラモジュールにおいて、
    前記突起は、球面であることを特徴とするカメラモジュール。
  17. 請求項10記載のカメラモジュールにおいて、
    さらに、前記保持枠に嵌合するナットと、前記ナットに螺合するスクリューネジと、前記スクリューネジを駆動するステッピングモータと、を含むアクチュエータを具備し、
    前記ステッピングモータの回転変位を前記ナットの直線変位に変換して前記保持枠に保持された前記光学素子の移動が行われることを特徴とするカメラモジュール。
  18. 移動可能な少なくとも一つの光学素子を保持する保持枠を、前記光学素子の移動方向に沿って設けられた案内面に磁力を介して密着させることを特徴とする光学系の位置決め方法。
  19. 請求項18記載の光学系の位置決め方法において、
    前記案内面は、前記光学素子の移動方向に対して平行で、互いに交差する第1および第2案内面からなり、前記保持枠が前記第1および第2案内面に同時に接する方向に前記磁力を作用させることを特徴とする光学系の位置決め方法。
  20. 請求項18記載の光学系の位置決め方法において、
    前記磁力による前記保持枠と前記案内面との間の摩擦力に抗して、前記光学素子を移動させることを特徴とする光学系の位置決め方法。
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