JP2011001041A - 操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置コストを低減しつつ、構成部品に障害が発生した場合であっても操舵を継続すること。
【解決手段】操舵角センサが故障した場合に、代替動作指示部が、操舵軸に接続された操舵反力用モータによる反力生成を停止し、転舵目標値算出部が、反力生成が停止された操舵反力用モータからの出力に基づいて転舵モータを制御する際の転舵目標値を算出するように操舵装置を構成する。また、転舵目標値算出部が、操舵反力用モータの回転を制御するモータレゾルバが検出した操舵角に基づいて転舵目標値を推定するように操舵装置を構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、運転者によって入力された操舵量を操舵角センサで検出し、検出した操舵量に基づいて転舵モータを制御するステアバイワイヤ方式の操舵装置に関し、特に、装置コストを低減しつつ、構成部品に障害が発生した場合であっても操舵を継続することができるステアバイヤ方式の操舵装置に関する。
従来から、自動車などの車両の操舵方式として、操舵ハンドルと前輪などの転舵輪との機械的な結合を排除したステアバイワイヤ方式が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
かかるステアバイワイヤ方式によれば、操舵ハンドルと転舵輪とを接続する動力伝達用シャフト等が不要となるので、操舵用部材の配置自由度が高まるほか、操舵ハンドルに入力された操舵角と実際の転舵角との比率を自由に設定することができる。
ここで、ステアバイワイヤ方式では、操舵角センサなどの構成部材に障害が発生すると、操舵ハンドルに入力された操舵量を転舵輪へ伝達することができないため、操舵が不可能になってしまうという問題がある。
このため、ステアバイワイヤ方式の操舵に用いる構成部材を多重化し、一部の構成部材の故障を許容する技術(フェールセーフ技術)が提案されている。たとえば、特許文献2には、操舵角センサ、転舵角センサおよびアクチュエータをそれぞれ2重化し、一方の系に障害が発生した場合には、他方の正常な系で操舵を継続する技術が開示されている。
特開2008−67436号公報 特開2005−82057号公報
しかしながら、特許文献2に開示されている技術のように、構成部材を多重化すると、操舵装置の装置コストがかさんでしまうという問題があった。また、操舵角センサなどを多重化すると、同一時期にすべての操舵角センサが故障する確率は減少するものの、すべての操舵角センサが故障する確率は0ではない。
特に、同種の部品を多重化した場合、各部品の耐用年数は同様のものとなることから、多重化した部品が、すべての系で同一時期に故障する可能性は高くなる。
これらのことから、装置コストを低減しつつ、構成部品に障害が発生した場合であっても操舵を継続することができるステアバイヤ方式の操舵装置をいかにして実現するかが大きな課題となっている。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであって、装置コストを低減しつつ、構成部品に障害が発生した場合であっても操舵を継続することができるステアバイヤ方式の操舵装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、運転者によって入力された操舵量を操舵角センサで検出し、検出した前記操舵量に基づいて転舵モータを制御するステアバイワイヤ方式の操舵装置であって、前記操舵角センサが故障した場合に、操舵軸に接続された操舵反力用モータによる反力生成を停止する反力生成停止手段と、前記反力生成停止手段によって反力生成が停止された前記操舵反力用モータからの出力に基づいて前記転舵モータを制御する際の転舵目標値を算出する転舵目標値算出手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、操舵角センサが故障した場合に、代替動作指示部が、操舵軸に接続された操舵反力用モータによる反力生成を停止し、転舵目標値算出部が、反力生成が停止された操舵反力用モータからの出力に基づいて転舵モータを制御する際の転舵目標値を算出することとしたので、反力生成を停止した操舵反力用モータがドライバーによる操舵によって回転させられることを利用して転舵目標値を算出することによって、装置コストを低減しつつ、構成部品に障害が発生した場合であっても操舵を継続することができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係る操舵手法の概要を示す図である。 図2は、本実施例に係る操舵装置の構成を示すブロック図である。 図3は、反力生成モータの作動状態を示す図である。 図4は、操舵トルクセンサによって検出されるトルクを説明する図である。 図5は、操舵装置が実行する処理手順を示すフローチャートである。 図6は、代替候補の変形例を示す図である。 図7は、反力生成モータがブラシ付きモータである場合の作動状態を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る操舵装置の実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係る操舵手法の概要について図1を用いて説明した後に、本発明に係る操舵手法を適用した操舵装置の実施例について説明することとする。
まず、本発明に係る操舵手法の概要について図1を用いて説明する。図1は、本発明に係る操舵手法の概要を示す図である。以下では、操舵側を単系とし、転舵側を2重化系とした場合について説明する。同図に示すように、ステアバイワイヤ方式の操舵システムでは、操舵ハンドル1aを含む操舵側のユニットと、転舵輪1bを含む転舵側のユニットとを機械的に切り離している。
具体的には、操舵側に設けられた操舵側ECU(エンジンコントロールユニット)2では、操舵ハンドル1aに入力された操舵角を操舵角センサ経由で取得し、取得した相舵角に基づいて転舵輪1bの転舵角の目標値である転舵目標値を算出する。そして、算出した転舵目標値を、車載LAN(Local Area Network)5経由で、転舵側ECU(エンジンコントロールユニット)3へ通知する。
そして、転舵側ECU3では、通知された転舵目標値に基づいて転舵輪1bを転舵する。ここで、同図に示す転舵角センサは、転舵輪1bの転舵角を取得するために用いられる。なお、同図では、転舵側を2重化した場合について示しており、転舵側ECU3aおよび転舵側ECU3bにはそれぞれ転舵モータおよび転舵角センサが接続されている。
そして、通常時には、操舵側ECU2から転舵側ECU3aまたは転舵側ECU3bのいずれかに転舵目標値が通知され、いずれかの系に異常が認められた場合には、正常な他系を用いて転舵輪1bの転舵が行われる。
ここで、本発明に係る操舵手法では、操舵側の操舵角センサが故障した場合であっても、他の代替候補を用いて転舵目標値を推定し、ステアバイワイヤ方式の操舵を継続する点に主たる特徴がある。
具体的には、操作ハンドル1aに対して反力を付与する反力生成モータからの出力、かかる反力生成モータの回転制御を行うモータレゾルバからの出力、あるいは、操舵ハンドル1aに接続されたトーションバーにおける回転トルクを検出するトルクセンサからの出力を、代替候補として選択し、転舵目標値を推定する。
すなわち、本発明に係る操舵手法では、操舵角センサ異常を検知したならば(同図の(A)参照)、上記代替候補のいずれかを選択する(同図の(B)参照)。そして、選択した代替候補からの信号に基づいて転舵目標値を算出する(同図の(C)参照)。
このように、本発明に係る操舵手法では、操舵角センサが故障した場合であっても、操舵側における構成部品からの出力に基づいて転舵目標値を推定することができる。したがって、操舵角センサを2重化することなく、操舵角センサが故障した場合であっても操舵を継続することができる。
なお、図1では、操舵側ECU2、転舵側ECU3aおよび転舵側ECU3bを車載LAN5経由で接続する場合について示したが、これらのECUを単体のECU上に構成することとしてもよい。
以下では、かかる操舵手法を適用した操舵装置についての実施例を詳細に説明する。なお、以下では、操舵角センサの異常を検出すると反力生成モータによる反力生成を停止する場合について説明することとする。
図2は、本実施例に係る操舵装置10の構成を示すブロック図である。同図に示すように、操舵装置10は、操舵角センサ11と、反力生成モータ12と、操舵トルクセンサ13と、制御部14とを備えている。
また、反力生成モータ12は、回転制御を行うためのモータレゾルバであるレゾルバ12aをさらに備えている。そして、制御部14は、故障検知部14aと、代替動作指示部14bと、起電力取得部14cと、操舵角取得部14dと、操舵トルク取得部14eと、転舵目標値算出部14fとをさらに備えている。
なお、転舵目標値算出部14fによって算出された転舵目標値は、図1に示した車載LAN5経由で、転舵側ユニットへ伝達される。ここで、転舵側ユニットとは、図1に示した「転舵側」の転舵側ECU3aあるいは転舵側ECU3bのことを指す。また、制御部14は、たとえば、図1に示した操舵側ECU2上に構成される。
操舵角センサ11は、操舵ハンドル1aへ入力された操舵角を取得するセンサであり、一般的には、絶対角センサが用いられる。そして、操舵角センサ11が正常である場合には、操舵角センサ11によって検出された操舵角は、制御部14の転舵目標値算出部14fへ伝達され、転舵目標値算出部14fにおいて転舵目標値が算出される。
反力生成モータ12は、操舵ハンドル1aに対して転舵輪1bの挙動をフィードバックするために用いられるブラシレスモータである。また、この反力生成モータ12は、代替動作指示部14bから反力生成の停止指示を受けた場合には、発電機として動作する。なお、かかる停止指示を受けた場合に、ロータの回転禁止制御(固着制御)を行うこととしてもよい。
ここで、反力生成モータ12は、ロータの回転制御を行うためのレゾルバ12aを有しており、このレゾルバ12a経由でロータの回転角を相対角度で取得することができるものとする。
たとえば、反力モータ12が4相モータである場合には、レゾルバ12aから、0度〜90度の範囲でロータの回転角を取得することができる。なお、反力生成モータ12としてブラシ付きモータを使用する場合については、図7を用いて後述する。
ここで、反力生成モータ12が代替動作指示部14bから反力生成の停止指示を受けた場合の作動例について図3を用いて説明しておく。図3は、反力生成モータ12の作動状態を示す図である。なお、同図には、U相、V相およびW相の三相からなる反力生成モータ12を示している。
図3に示したように、反力生成モータ12は、代替動作指示部14bから反力生成停止指示を受けると、ブリッジ回路に閉ループを構成するようにスイッチング素子をON/OFFする。具体的には、スイッチング素子31U、スイッチング素子31Vおよびスイッチング素子31WはOFFとするとともに、スイッチング素子32U、スイッチング素子32Vおよびスイッチング素子32WはONとする。
このようにすることで、位置30aとは異なる側、すなわち、GND側に、同図に破線で示した閉ループ35が構成される。そして、閉ループ35が構成された後に、反力生成モータ12が操舵ハンドル1aの操作によって方向30へ回転させられると、電磁誘導によって同図に破線矢印で示した方向に電流が流れ、電位差が生じることになる。
たとえば、U相における位置30bの電位は位置30cの電位と同一であるので、位置30cでGNDとの電位差Vを取得することができる。同様に、V相における位置30dの電位は位置30eの電位と同一であるので、位置30eでGNDとの電位差Vを取得することができる。また、W相における位置30fの電位は位置30gの電位と同一であるので、位置30gでGNDとの電位差Vを取得することができる。
そして、電位差V、VおよびVは、図示しない電圧モニタ経由で起電力取得部14cへ通知されることになる。このように、各相における電位差を取得することとしてもよいが、同図に示すように、抵抗器33を用いて各相における電流を取得することとしてもよい。なお、抵抗器33としては、シャント抵抗を用いることができる。
具体的には、U相には抵抗器33Uを、V相には抵抗器33Vを、W相には抵抗器33Wを、それぞれ設け、これらの抵抗器33で検出された電流を取得することとしてもよい。たとえば、U相の抵抗器33Uで電流Iを、V相の抵抗器33Vで電流Iを、W相の抵抗器33Wで電流Iを、それぞれ検出することができる。そして、電流I、IおよびIは、図示しない電流モニタ経由で起電力取得部14cへ通知されることになる。
図2の説明に戻り、操舵トルクセンサ13について説明する。操舵トルクセンサ13は、操舵ハンドル1aに対して付与された回転トルクを検出するトルクセンサである。ここで、操舵トルクセンサ13は、反力生成モータ12が発電機として動作する場合に生じる回転負荷によるトーションバーのねじれを検出する。
また、反力生成モータ12が固着制御された場合には、操舵ハンドル12aを回転させようとしてもトーションバーが回転しないことから、トーションバーのねじれをさらに良好に検出することができる。
ここで、操舵トルクセンサ13によって検出されるトルクについて図4を用いて説明しておく。図4は、操舵トルクセンサ13によって検出されるトルクを説明する図である。なお、同図の(A)には、反力生成モータ12が発電機として作動する場合について、同図の(B)には、反力生成モータ12が固着制御された場合について、それぞれ示している。
図4の(A)に示したように、操舵角センサ11の異常が故障検知部14aによって検出されると(同図の(A0)参照)、反力生成モータ12は、代替動作指示部14bからの指示によって閉回路を構成することで発電機として作動する(同図の(A1)参照)。
この場合、たとえば、操舵ハンドル1aが方向40へ操作されると、反力モータ12は、方向40への回転を打ち消す方向に負荷を生ずることになる。したがって、操舵トルクセンサ13は、操舵ハンドル1aと接続されたトーションバーに発生した回転トルクを検出することができる(同図の(A2)参照)。
また、図4の(B)に示したように、操舵角センサ11の異常が故障検知部14aによって検出されると(同図の(B0)参照)、反力生成モータ12は、代替動作指示部14bからの指示によって固着制御される(同図の(B1)参照)。
この場合、たとえば、操舵ハンドル1aが方向40へ操作されると、反力モータ12は、トーションバー、すなわち、操舵ハンドル1aの回転を許容しない。したがって、操舵トルクセンサ13は、操舵ハンドル1aと接続されたトーションバーに発生した回転トルクを検出することができる(同図の(B2)参照)。
図2の説明に戻り、制御部14について説明する。制御部14は、操舵角センサ11の故障を検知するとともに、操舵角センサ11の故障が検知された場合には、反力生成モータ12や操舵トルクセンサ13といった代替候補を用いて転舵目標値の算出を継続する処理を行う処理部である。
故障検知部14aは、操舵角センサ11の故障を検知する処理を行う処理部である。また、この故障検知部14aは、操舵角センサ11の故障を検知した場合には、故障を検知した旨を代替動作指示部14bに対して通知する処理を併せて行う。
代替動作指示部14bは、反力生成モータ12に対して反力生成の停止指示を行うとともに、停止指示を行っている期間において、起電力取得部14c、操舵角取得部14dあるいは操舵トルク取得部14eに対してデータ取得を指示する処理部である。なお、代替動作指示部14bは、反力生成モータに対して固着制御の指示を行うことも可能である。
起電力取得部14cは、反力生成を停止した反力生成モータ12が発電機として作動する際に発生する電位差(図3のV、VおよびV参照)あるいは電流(図3のI、IおよびI参照)を取得する処理を行う処理部である。
操舵角取得部14dは、反力生成を停止した反力生成モータ12のレゾルバ12aが検出する操舵角(相対舵角)を取得する処理を行う処理部である。また、操舵トルク取得部14eは、反力生成モータ12が反力生成を停止した場合、または、反力生成モータ12が固着制御された場合に、操舵ハンドル12aに接続されたトーションバーに発生する回転トルクを取得する処理を行う処理部である。
なお、起電力取得部14cが取得した電位差または電流、操舵角取得部14dが取得した操舵角(相対舵角)、操舵トルク取得部14eが取得した回転トルクは、転舵目標値算出部14fへ通知される。
転舵目標値算出部14fは、操舵角センサ11が正常である場合には、操舵角センサ11によって検出された操舵角(絶対舵角)に基づいて転舵目標値を算出する処理部である。そして、転舵目標値算出部14fは、操舵角センサ11の故障が故障検知部14aによって検知された場合には、起電力取得部14c、操舵角取得部14dおよび操舵トルク取得部14eからの信号のうちいずれか一つ、あるいは、二つ以上の任意の組合せに基づいて転舵目標値を推定する処理を行う処理部である。
まず、転舵目標値算出部14fが、反力生成モータ12の起電力(図3参照)を起電力取得部14c経由で受け取り、受け取った起電力に基づいて転舵目標値を算出する場合について説明する。図3を用いて既に説明したように、反力生成モータ12が3相のブラシレスモータである場合、各相における電位差(V、VおよびV)を用いて転舵目標値を算出することができる。
具体的には、反力生成モータ12の回転角θについて、モータ回転方向のq軸と、q軸に直交するd軸とを設定し、電位差V(V、VまたはV)をq軸へ射影した値をVとすると、Vは、反力生成モータ12へ加えられた回転数に比例する。したがって、現在の転舵角から目標転舵角までの差分Δσは、
Δσ=K×V
とあらわされる。なお、Kは、所定の係数である。
ここで、目標転舵角をσ、現在の転舵角をσとすると、
σ=K×Δσ+σ
として制御することで、操舵角センサ11を用いることなく、ドライバーの意志を反映した転舵制御を継続することができる。なお、Kは、所定の係数である。
また、各相における電流(I、IおよびI)を用いて転舵目標値を算出する場合にも、各相における電位差(V、VおよびV)の場合と同様の手順で転舵制御を継続することができる。この場合、電流I(I、IまたはI)をq軸へ射影した値をIとしたうえで、
Δσ=K×I
とあらわすこととすればよい。なお、Kは、所定の係数である。
次に、転舵目標値算出部14fが、反力生成モータ12のレゾルバ12aが検出した操舵角を操舵角取得部14d経由で受け取り、受け取った操舵角に基づいて転舵目標値を算出する場合について説明する。この場合、転舵目標値算出部14fは、レゾルバ12aが検出した操舵角の変化量に基づいて目標転舵角を演算することになる。
次に、転舵目標値算出部14fが、操舵トルクセンサ13が検出した操舵トルクを操舵トルク取得部14e経由で受け取り、受け取った操舵トルクに基づいて転舵目標値を算出する場合について説明する。
この場合、現在の転舵角から目標転舵角までの差分をΔσ、操舵トルクをVとすると、
Δσ=K×V
とあらわされる。なお、Kは、所定の係数である。
ここで、目標転舵角をσ、現在の転舵角をσとすると、
σ=K×Δσ+σ
として制御することで、操舵角センサ11を用いることなく、ドライバーの意志を反映した転舵制御を継続することができる。なお、Kは、所定の係数である。
このように、反力生成モータ12の起電力(電位差または電流値)、反力生成モータ12のレゾルバ12aが検出した操舵角、あるいは、操舵トルクセンサ13が検出した操舵トルクのいずれか一つを用いて転舵目標値を算出することができる。また、これらの値の任意の組合せによって転舵目標値を算出することとしてもよい。
具体的には、反力生成モータ12の電位差に基づく目標転舵角をΔσ、反力生成モータ12の電流値に基づく目標転舵角をΔσ、レゾルバ12が検出した操舵角に基づく目標転舵角をΔσ、操舵トルクセンサ13が検出した操舵トルクに基づく目標転舵角をΔσとすれば、最終的な目標転舵角Δσは、
Δσ=K×Δσ+K×Δσ+K×Δσ+K×Δσ
とおくことができる。なお、K、K、KおよびKは、所定の係数である。
ここで、目標転舵角をσ、現在の転舵角をσとすると、
σ=K×Δσ+σ
として転舵制御を行うことができる。
なお、所定の係数(K)を用いる代わりに、入力値の大小に応じて出力値が非線形に変化するように調整したマップ値を用いることとしてもよい。
次に、本実施例に係る操舵装置10が実行する処理手順について図5を用いて説明する。図5は、操舵装置10が実行する処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、故障検知部14aは、操舵角センサ11が異常であるか否かを判定し(ステップS101)、異常である場合には(ステップS101,Yes)、代替動作指示部14bは、反力生成モータ12の駆動を停止する(ステップS102)。なお、ステップS101の判定条件を満たさなかった場合には(ステップS101,No)、ステップS101の処理を繰り返す。
つづいて、転舵目標値算出部14fは、モータレゾルバ(レゾルバ12a)が正常であるか否かを判定し(ステップS103)、正常である場合には(ステップS103,Yes)、モータレゾルバ(レゾルバ12a)を操舵角センサ11の代替候補として選択する(ステップS104)。
また、ステップS103の判定条件を満たさなかった場合には(ステップS103,No)、モータ電圧または電流のモニタが正常であるか否かを判定し(ステップS105)、正常である場合には(ステップS105,Yes)、モータ電圧または電流モニタを代替候補として選択する(ステップS106)。
また、ステップS105の判定条件を満たさなかった場合には(ステップS105,No)、操舵トルクセンサ13が正常であるか否かを判定し(ステップS107)、正常である場合には(ステップS107,Yes)、操舵トルクセンサ13を代替候補として選択する(ステップS108)。なお、ステップS107の判定条件を満たさなかった場合には(ステップS107,No)、報知処理を行ったうえで(ステップS110)、処理を終了する。
また、ステップS104、ステップS106あるいはステップS108で代替候補が選択されたならば、転舵目標値算出部14fは、転舵目標値の算出を開始し(ステップS109)、処理を終了する。
なお、図5では、モータレゾルバ(レゾルバ12a)、モータ電圧・電流モニタ、操舵トルクセンサ13の順で、代替候補を選択していく場合について示したが、これらの選択順序は任意の順序とすることができる。また、これらの選択処理を並行して行うこととしてもよい。
ところで、図5では、モータレゾルバ(レゾルバ12a)、モータ電圧・電流モニタおよび操舵トルクセンサ13のいずれもが、異常である場合には、報知処理を行って処理を終了する場合について示したが、他の代替候補を用いて転舵制御を継続することとしてもよい。そこで、以下では、他の代替候補の例について図6を用いて説明することとする。
図6は、代替候補の変形例を示す図である。図6の(A)に示したように、操舵側ECU2、転舵側ECU3aおよび転舵側ECU3bが接続される車載LAN5に対し、車載装置61を接続する。
ここで、車載装置61とは、タッチパネルディスプレイ61aなどの入出力デバイスを備えたカーナビゲーション装置、オーディオビジュアル装置といった装置である。なお、車載装置61には、携帯用音楽再生装置や、携帯電話といった外部装置62を無線あるいは有線方式で接続することができるものとする。
たとえば、車載装置61は、図5における報知処理(S110参照)が行われると、図6の(B−1)に示したように、タッチパネルディスプレイ61aに対して操舵異常が発生した旨を表示する。なお、図示しないスピーカー経由で、操舵異常が発生した旨を報知することとしてもよい。
ここで、車載装置61は、図6の(B−1)に示したように、操舵方向を示す矢印および「操舵したい方向へスライドしてください」などのガイドメッセージを表示する。そして、ドライバーが、矢印をなぞった方向、距離、速度などを取得し、転舵目標値算出部14fへ通知する。かかる通知を受けた転舵目標値算出部14fは、転舵目標値を算出することになる。たとえば、ドライバーが矢印を右方向へ素早くなぞった場合には、右への大きな転舵をあらわす転舵目標値を算出する。
なお、図6の(B−1)では、タッチパネルディスプレイ61a経由でドライバーの指示を受け付ける場合について示したが、車載装置61に接続された外部装置62経由でドライバーの指示を受け付けることとしてもよい。
たとえば、図6の(B−2)に示したように、外部装置62が、操作ホイール62aを備える場合には、ドライバーが操作ホイール62aを回転させた方向、回転角度、角速度などを取得することとすればよい。このようにすることで、ドライバーの意図を転舵制御に反映することができる。
ところで、これまでは、反力生成モータ12としてブラシレスモータを用いる場合について説明してきたが、反力生成モータ12としてブラシ付きモータを用いる場合であっても、反力生成モータ12を発電機として作動させて、発電による電圧や電流に基づく転舵制御を行うことができる。そこで、以下では、反力生成モータ12がブラシ付きモータである場合について図7を用いて説明することとする。
図7は、反力生成モータ12がブラシ付きモータである場合の作動状態を示す図である。なお、図7は、ブラシレスモータに係る図3と対応する図である。また、同図には、代替動作指示部14bから反力生成の停止指示を受けた場合の作動状態を示している。
図7に示したように、反力生成モータ12は、反力生成の停止指示を受けると、ブリッジ回路に閉ループを構成するようにスイッチング素子をON/OFFする。具体的には、スイッチング素子71Aおよびスイッチング素子71BはOFFとするとともに、スイッチング素子72Aおよびスイッチング素子72BはONとする。
このようにすることで、位置70aとは異なる側、すなわち、GND側に、同図に破線で示した閉ループ75が構成される。そして、閉ループ75が構成された後に、反力生成モータ12が操舵ハンドル1aの操作によって方向70へ回転させられると、電磁誘導によって同図に破線矢印で示した方向に電流が流れ、電位差が生じることになる。
たとえば、位置70bの電圧をV、位置70cの電圧をVとすると、電位差は、「V−V」であらわされる。なお、電流Iについては、抵抗器73Bまたは、抵抗器73Aを設けることで取得することができる。そして、転舵目標値算出部14fは、電位差「V−V」または電流Iに基づいて転舵目標値を算出することになる。
具体的には、電位差「V−V」は、反力生成モータ12へ加えられた回転数に比例する。したがって、現在の転舵角から目標転舵角までの差分Δσは、
Δσ=K×(V−V
とあらわされる。なお、Kは、所定の係数である。
ここで、目標転舵角をσ、現在の転舵角をσとすると、
σ=K×Δσ+σ
として制御することで、操舵角センサ11を用いることなく、ドライバーの意志を反映した転舵制御を継続することができる。なお、Kは、所定の係数である。なお、電流Iを用いる場合には、
Δσ=K×I
とあらわすこととすればよい。なお、Kは、所定の係数である。
上述してきたように、本実施例では、操舵角センサが故障した場合に、代替動作指示部が、操舵軸に接続された操舵反力用モータによる反力生成を停止し、転舵目標値算出部が、反力生成が停止された操舵反力用モータからの出力に基づいて転舵モータを制御する際の転舵目標値を算出するように操舵装置を構成する。また、転舵目標値算出部が、操舵反力用モータの回転を制御するモータレゾルバが検出した操舵角に基づいて転舵目標値を推定するように操舵装置を構成した。したがって、装置コストを低減しつつ、構成部品に障害が発生した場合であっても操舵を継続することができる。
以上のように、本発明に係る操舵装置は、ステアバイワイヤ方式の操舵を低コストで行いたい場合に有用であり、特に、操舵角センサを多重化することなく操舵角センサ故障時に転舵制御を継続したい場合に適している。
1a 操舵ハンドル
1b 転舵輪
2 操舵側ECU
3a、3b 転舵側ECU
5 車載LAN
10 操舵装置
11 操舵角センサ
12 反力生成モータ
12a レゾルバ
13 操舵トルクセンサ
14 制御部
14a 故障検知部
14b 代替動作指示部
14c 起電力取得部
14d 操舵角取得部
14e 操舵トルク取得部
14f 転舵目標値算出部
31、32 スイッチング素子
33 抵抗器
61 車載装置
61a タッチパネルディスプレイ
62 外部装置
62a 操作ホイール
71、72 スイッチング素子
73 抵抗器

Claims (5)

  1. 運転者によって入力された操舵量を操舵角センサで検出し、検出した前記操舵量に基づいて転舵モータを制御するステアバイワイヤ方式の操舵装置であって、
    前記操舵角センサが故障した場合に、操舵軸に接続された操舵反力用モータによる反力生成を停止する反力生成停止手段と、
    前記反力生成停止手段によって反力生成が停止された前記操舵反力用モータからの出力に基づいて前記転舵モータを制御する際の転舵目標値を算出する転舵目標値算出手段と
    を備えたことを特徴とする操舵装置。
  2. 前記転舵目標値算出手段は、
    前記操舵反力用モータの回転を制御するモータレゾルバが検出した操舵角に基づいて前記転舵目標値を算出することを特徴とする請求項1に記載の操舵装置。
  3. 前記転舵目標値算出手段は、
    前記操舵反力用モータによる起電力に基づいて前記転舵目標値を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の操舵装置。
  4. 前記転舵目標値算出手段は、
    操舵ハンドルに対して入力された回転トルクを検出するトルクセンサが検出した前記回転トルクに基づいて前記転舵目標値を算出することを特徴とする請求項1、2または3に記載の操舵装置。
  5. 前記反力生成停止手段は、
    前記操舵反力用モータの回転を禁止し、
    前記転舵目標値算出手段は、
    前記反力生成停止手段によって回転を禁止された前記操舵反力用モータと前記操舵ハンドルとの間に生じる前記回転トルクを前記トルクセンサで検出することを特徴とする請求項4に記載の操舵装置。
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