JP2011000844A - 発光装置、駆動回路、駆動方法、電子機器および画像形成装置 - Google Patents

発光装置、駆動回路、駆動方法、電子機器および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】各発光素子の温度を均一にする。
【解決手段】各発光素子Eは駆動信号に応じた光量で発光する。コントローラ40は、各発光素子Eの階調値を指定する画像データDvと補正データDhを出力する。駆動回路30は、n個の発光素子Eを駆動する。この駆動は、感光体に潜像を形成する期間を第1期間と、潜像の形成に寄与しない紙送りの期間を第2期間としたとき、第1期間において形成すべき潜像に応じた光の強度でn個の発光素子Eの各々を発光させ、第2期間Tbの一部又は全部において、n個の発光素子Eの温度が均一に近づくように、n個の発光素子Eの全てを発光させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機発光ダイオード(以下「OLED(Organic Light Emitting Diode)」という)素子などの発光素子の光量を制御する技術に関する。
複数の発光素子が配列された発光装置は、感光体を露光して潜像を形成する光ヘッドや各種の画像を表示する表示デバイスとして利用される。この種の発光素子の特性は、個々の素子によってばらつき、しかも温度によって変化する。
また、発光素子の発光効率は経時的に劣化するところ、発光装置における各発光素子の発光の程度(例えば、発光回数)は画像の形状や階調に応じて相違する。例えば、同じ画像を大量に印刷する場合には、各発光素子の特性のバラツキが経時的に拡大していく。
各発光素子の経時的な劣化に起因した特性のバラツキを解消するために、例えば特許文献1や特許文献2には、各発光素子の過去における発光の回数に応じて各発光素子を追加的に発光させる技術が開示されている。この技術によれば、発光の回数の総和が複数の発光素子について均一化されるから、各発光素子の特性のバラツキやこれに起因した輝度のムラを抑制することができる。
特開2003−334990号公報 特開2002−361924号公報
しかしながら、従来の技術では各発光素子のばらつきを補正することができても、動的に変化する温度に応じて変化する発光素子の特性を簡易に補正することはできなかった。例えば、画像パターンによってはライン状に配置された発光素子が常時点灯する素子と、常時点灯しない素子とが混在することがある。そのため、発光装置の位置によっては発光素子による発熱状態が異なることに起因して、発光強度にムラが生じる問題がある。特に同じパターンで複数枚にわたって印字を行った場合、パネル位置での温度差は非常に大きなものとなる。このため、複数枚印字したあと異なるパターンを印字すると、その熱履歴を引き継いて印字ムラが形成されてしまうといった問題がある。
この課題を解決するために、本発明に係る光ヘッドの駆動方法は、感光体に光を照射して潜像を形成する複数の発光素子を備えた光ヘッドを駆動する方法であって、前記感光体に潜像を形成する期間を第1期間と、前記潜像の形成に寄与しない紙送りの期間を第2期間としたとき、前記第1期間において形成すべき潜像に応じた光の強度で前記複数の発光素子の各々を発光させ、前記第2期間の一部又は全部において、前記複数の発光素子の全てを発光させる、ことを特徴とする。
この発明によれば、第2期間の一部又は全部において、前記複数の発光素子の温度が均一に近づくように、前記複数の発光素子の全てを発光させるので、仮に、第1期間においてある発光素子が発光し、他の発光素子が消灯していた場合、複数の発光素子の発光部の温度が相違することになる。発光素子の発光期間が長くなると、その温度は無限に上昇するのではなく、ある温度に収束する。したがって、第2期間において、複数の発光素子の全てを発光させることにより、複数の発光素子の発光部の温度を互いに近づけることができる。これにより、光強度のムラを抑制することができ、印字ムラを低減することができる。また、この発明によれば、複数の発光素子のうち第1期間において発光した発光素子と、発光しなかった発光素子とで、異なる制御を実行する必要がないので処理を簡素化できるといった利点がある。
より具体的には、前記光ヘッドによる露光を開始すると、所定数の前記第2期間において前記複数の発光素子の全てを発光させ、前記所定数の前記第2期間を経過した後は、所定の割合で前記第2期間において前記複数の発光素子の全てを発光させるか消灯させるかを選択することができる。
この発明によれば、露光が開始した後の所定数の第2期間では、必ず複数の発光素子の全てを発光させるので、複数の発光素子の温度を均一に近づけることができる。そして、温度が所定範囲に収まった後は、所定の割合で点灯・消灯を制御するので、温度のばらつきをある範囲内に収めることができ、且つ、発光素子の寿命を長くすることができる。
換言すれば、「所定数」は、第1期間における点灯・消灯に関わりなく、複数の発光素子の温度が所定範囲内になるように定めればよい。そして、所定範囲は、許容される印字ムラの範囲に収まるように設定すればよく、例えば、表示すべき階調を複数ビットで表現した場合、印字ムラが最下位ビットに収まるように設定すればよい。また、所定の割合は、複数の発光素子の温度が所定範囲内になるように定めればよい。
また、前記所定数の前記第2期間を経過した後の前記第2期間において、前記複数の発光素子を複数のグループに分割し、前記グループごとに前記発光素子を順次発光させることが好ましい。この発明によれば、露光が開始した後の所定数の第2期間では、必ず複数の発光素子の全てを発光させるので、複数の発光素子の温度を均一に近づけることができる。そして、温度が所定範囲に収まった後は、グループごとに発光素子を順次発光させるので、温度のばらつきをある範囲内に収めることができ、且つ、発光素子の寿命を長くすることができる。
換言すれば、「所定数」は、第1期間における点灯・消灯に関わりなく、複数の発光素子の温度が所定範囲内になるように定めればよい。そして、所定範囲は、許容される印字ムラの範囲に収まるように設定すればよく、例えば、表示すべき階調を複数ビットで表現した場合、印字ムラが最下位ビットに収まるように設定すればよい。また、複数のグループの数は、複数の発光素子の温度が所定範囲内になるように定めればよい。
ここで、前記複数のグループは、第1グループと第2グループから構成され、前記複数の発光素子は一列に並んでおり、前記一列に並んだ前記複数の発光素子は、前記第1グループと前記第2グループとに交互に属することが好ましい。この場合には、所定数の第2期間を経過した後の第2期間では、第1グループの発光素子と第2グループの発光素子が交互に発光することになる。第1グループの発光素子と第2グループの発光素子とは隣接しているので、一方のグループの発光素子の発光によって他方のグループの発光素子の温度が上昇する。よって、複数の発光素子の温度をより一層均一に保つことができ、しかも、第1期間における点灯・消灯とは無関係に制御するので、処理を簡素化することができる。
次に、本発明は、光ヘッドの駆動回路、及び画像形成装置としても把握することができる。
本発明に係る光ヘッドの駆動回路は、感光体に光を照射して潜像を形成する複数の発光素子を備えた光ヘッドを駆動する回路であって、前記感光体に潜像を形成する期間を第1期間と、前記潜像の形成に寄与しない紙送りの期間を第2期間としたとき、前記駆動回路は、前記第1期間において形成すべき潜像に応じた光の強度で前記複数の発光素子の各々を発光させるように制御し、前記第2期間の一部又は全部において、前記複数の発光素子の温度が均一に近づくように、前記複数の発光素子の全てを発光させるように制御する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、潜像が形成される感光体と、複数の発光素子を備え、前記感光体に光を照射して潜像を形成する光ヘッドと、前記光ヘッドを駆動する駆動回路とを備え、前記感光体に潜像を形成する期間を第1期間と、前記潜像の形成に寄与しない紙送りの期間を第2期間としたとき、前記駆動回路は、前記第1期間において形成すべき潜像に応じた光の強度で前記複数の発光素子の各々を発光させるように制御し、前記第2期間の一部又は全部において、前記複数の発光素子の温度が均一に近づくように、前記複数の発光素子の全てを発光させるように制御する、ことを特徴とする。これらの発明によっても本発明の光ヘッドの駆動方法と同様の効果が奏される。
本発明の第1実施形態に係る発光装置の構成を示すブロック図である。 単位回路Uの構成を示す回路図である。 発光装置10Aの動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係る発光装置10Bの構成を示すブロック図である。 単位回路U’の構成を示す回路図である。 発光装置10Bの動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態に係る発光装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第4実施形態に用いる発光部の構成を示す平面図である。 第4実施形態に係る発光装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明に係る画像形成装置の一例を示す斜視図である。 本発明に係る画像形成装置の一例を示す斜視図である。
<1.第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る発光装置の構成を説明する。この発光装置は、感光体ドラムなどの感光体を露光してその表面に潜像(静電潜像)を形成する露光ヘッドである。本実施形態においては、n個の画素が配列された潜像が形成される場合を想定する(nは自然数)。
図1は、本実施形態の発光装置の構成を示すブロック図である。同図に示されるように、発光装置10Aは、所望の画像に応じた光線を感光体(図示略)に放射するヘッドモジュール20(光ヘッド)と、このヘッドモジュール20の動作を制御するコントローラ40とを含む。
ヘッドモジュール20は発光部22と駆動回路30とを含む。発光部22は、n個の発光素子Eが主走査方向に沿って線状に配列された部分である。これらの発光素子Eは、画像の各行を構成するn個の画素に対応する。本実施形態の発光素子Eは、陽極と陰極との間隙に有機EL(ElectroLuminescent)材料からなる発光層が介在するOLED素子である。
駆動回路30は、駆動信号X1ないしXnの供給によってn個の発光素子Eの各々を発光させる手段である。第j列目(jは1≦j≦nを満たす整数)の発光素子Eに供給される駆動信号Xjは、所定の期間(以下「単位期間」という)のうちこの発光素子Eに指定された階調値に応じた時間長にわたって当該発光素子Eを発光させる電流値(以下「オン電流値Ion」という)を維持し、この単位期間の残余の期間において電流値がゼロとなる信号である。なお、駆動回路30は、各々が所定数の発光素子Eを駆動する複数のICチップによって構成されてもよいし、総ての発光素子Eを駆動するひとつのICチップによって構成されてもよい。また、駆動回路30は薄膜トランジスタによって構成されてもよい。この構成においては、ガラスなどの絶縁材料からなる基板の面上に発光素子Eと駆動回路30とが一体的に作り込まれる。
コントローラ40は、露光に先立って補正データDhを出力し、露光時に画像データDvを出力する。補正データDhは発光素子Eの輝度が均一になるように発光素子Eに流れる電流の大きさを指定するものであって、後述する駆動トランジスタ53のゲート電位を指定する。画像データDyは点灯・消灯を指定する2値のデータである。
ここで補正データDhは、n個の発光素子Eの各々に対応して設けられた光センサSによって発光素子Eの輝度を検出し、これをA/D変換回路25を介して転送回路35に供給し、その出力データを転送回路35でシリアルパラレル変換してコントローラ40に出力し、コントローラ40において、輝度が均一になるように発光素子Eに流れる電流の大きさを指定すべく生成される。生成された補正データDhはコントローラ40の内部に設けられた不揮発性のメモリに記憶されており、そこから読み出された補正データDhが転送される。
駆動回路31は、補正データDhを順次転送すると共に画像データDvを順次転送して選択信号SELとして出力する転送回路31と、n個の単位回路Uとを備える。図2に単位回路Uの回路図を示す。この図に示すように単位回路Uは、メモリ50、D/A変換回路51、選択トランジスタ52、及び駆動トランジスタ53を備える。
補正データDhはメモリ50に記憶され、D/A変換回路によってアナログ信号に変換され、選択トランジスタ52を介して駆動トランジスタ53のゲートに供給される。ここで、選択トランジスタ52は選択信号SELがアクティブの期間、オン状態となり、非アクティブの期間、オフ状態となる。選択トランジスタ52がオン状態になると、発光素子Eの輝度が同一になるように補正された駆動電流が発光素子Eを流れる。
図3に発光装置10Aのタイミングチャートを示す。同図において第1期間Taは、感光体に潜像を形成する期間であり、第2期間Tbは潜像の形成に寄与しない紙送りの期間である。第1期間Taにおいて、画像データDvは、n個の発光素子Eの各々について点灯・消灯を2値で示す選択信号SEL[1]、SEL[2]、…SEL[n]で構成される。
一方、第2期間Tbは、画像データDvは常にローレベルとなる。このため、選択信号SEL[1]、SEL[2]、…SEL[n]は、全てローレベルとなる。
従来の発光パターンでは画像形成と画像形成の間(紙間の送り時間)は常に消灯されていた。これに対し、本実施形態の発光パターンは紙送りの第2期間Tbにおいて全ドットを少なくとも1 回は発光させる。印刷に影響しない時間を利用して全ドットを発光させることで、画像パターンでは常時点灯している部分と、常時消灯している部分があってもヘッドモジュール20における発熱の位置依存を軽減することができる。なお、第2期間Tbの全てで発光素子Eが発光する必要はなく一部で発光すればよい。
このように第2期間Tbの一部又は全部において、n個の発光素子Eの温度が均一に近づくように、n個の発光素子Eの全てを発光させるので、仮に、第1期間Tbにおいてある発光素子Eが発光し、他の発光素子Eが消灯していた場合、n個の発光素子の温度が相違することになる。しかし、発光素子Eの発光期間が長くなると、その温度は無限に上昇するのではなく、ある温度に収束する。したがって、第2期間Tbにおいて、n個の発光素子Eの全てを発光させることにより、n個の発光素子Eの温度を近づけることができる。これにより、光強度のムラを抑制することができ、印字ムラを低減することができる。また、n個の発光素子のうち第1期間Taにおいて発光した発光素子Eと、発光しなかった発光素子Eとで、異なる制御を実行する必要がないのでコントローラ40の処理を簡素化できる。
<2.第2実施形態>
図4に第2実施形態に係る発光装置10Bの回路図を示す。第2実施形態に係る発光装置10Bは、単位回路Uの替わりに単位回路U’を用いる点、及びコントローラ40が発光制御信号CTLを生成する点を除いて、図1に示す第1実施形態の発光装置10Aと同様に構成されている。発光制御信号CTLは、第2期間Tbにおいてアクティブ(ハイレベル)になる信号である。
図5に、単位回路U’の回路図を示す。この図に示すように単位回路U’はトランジスタ55及びノア回路54を備える。なお、第2実施形態の選択信号SELはハイレベルでアクティブになる。この単位回路U’において、発光制御信号CTLがハイレベルになると、ノア回路54の出力はローレベルとなるので、選択トランジスタ52はオン状態となる。このとき、トランジスタ55がオン状態となるので、駆動トランジスタ53のゲートには駆動トランジスタ53をオンするゲート電位が供給され、発光素子Eが発光する。
図6に、発光装置10Bのタイミングチャートを示す。同図において第1期間Tbの一部において、発光制御信号CTLがハイレベルとなっている。発光制御信号CTLがハイレベルの期間では、n個の発光素子Eが一斉にオン状態となるので、n個の発光素子Eの温度を均一に近づけることができる。
<3.第3実施形態>
上述した第1実施形態及び第2実施形態では、第2期間Tbにおいて、必ずn個の発光素子Eを点灯させることにより、温度を均一化していた。これに対して、第3実施形態の発光装置では、図7に示すように時刻t0から露光が開始すると、露光の開始からK個(Kは自然数)の第2期間Tbにおいて、n個の発光素子Eの全てを発光させる。そして、K個の第2期間Tbを経過した後は、所定の割合(この例では、2回に1回の割合)で、n個の発光素子Eを点灯させるようにしてもよい。
K個の第2期間Tbでは、必ずn個の発光素子Eの全てを発光させるので、これらの温度を均一に近づけることができる。そして、温度が所定範囲に収まった後は、所定の割合で点灯・消灯を制御するので、温度のばらつきをある範囲内に収めることができ、且つ、発光素子Eの寿命を長くすることができる。
ここで、「K」は、第1期間Taにおける点灯・消灯に関わりなく、n個の発光素子Eの温度が所定範囲内になるように定めればよい。そして、所定範囲は、許容される印字ムラの範囲に収まるように設定すればよく、例えば、表示すべき階調を複数ビットで表現した場合、印字ムラが最下位ビットに収まるように設定すればよい。また、所定の割合は、発光素子Eの温度が所定範囲内になるように定めればよい。
なお、この例では、2回に1回の割合でn個の発光素子Eを発光させたが、3回に1回の割合でもよいし、3回に2回の割合でもよい。
<4.第4実施形態>
上述した第1実施形態及び第2実施形態では、第2期間Tbにおいて、必ずn個の発光素子Eを点灯させることにより、温度を均一化していた。これに対して、第4実施形態の発光装置では、n個の発光素子Eを第1グループG1、第2グループG2に分割する。そして、露光の開始からK個(Kは自然数)の第2期間Tbにおいて、n個の発光素子Eの全てを発光させる。そして、K個の第2期間Tbを経過した後は、各第2期間Tbにおいて、第1グループG1と第2グループG2とを交互に発光させる。
図8に発光部22の構成を示す。この図に示すように発光部22は、n個の発光素子Eが一列に並ぶように配置されている。そして、奇数番目の発光素子Eが第1グループG1に属し、偶数番目の発光素子Eが第2グループG2に属する。すなわち、一列に並んだn個の発光素子は、第1グループG1と第2グループG2とに交互に属する。
第4実施形態の発光装置では、図9に示すように時刻t0から露光が開始すると、露光の開始からK個(Kは自然数)の第2期間Tbにおいて、n個の発光素子Eの全てを発光させる。そして、K個の第2期間Tbを経過した後は、第1グループG1に属する発光素子Eと第2グループG2に属する
発光素子Eを交互に発光させる。
本実施形態によれば、露光が開始した後のK個の第2期間Tbでは、必ずn個の発光素子Eの全てを発光させるので、それらの温度を均一に近づけることができる。そして、温度が所定範囲に収まった後は、グループごとに発光素子Eを発光させるので、温度のばらつきをある範囲内に収めることができ、且つ、発光素子Eの寿命を長くすることができる。
さらに、第1グループG1の発光素子Eと第2グループG2の発光素子Eとは隣接しているので、一方のグループの発光素子Eの発光によって他方のグループの発光素子Eの温度が上昇する。よって、n個の発光素子Eの温度をより一層均一に保つことができ、しかも、第1期間Taにおける点灯・消灯とは無関係に制御するので、コントローラ40の処理を簡素化することができる。
なお、この例においては、グループの数を2つにしたが、グループの数は3以上であってもよい。例えば、グループの数がXである。この場合には、露光を開始すると、K個の第2期間Tbにおいてn個の発光素子Eの全てを発光させ、その後は、X個のグループごとに発光素子Eを順次発光させればよい。また、「K」は、第1期間Taにおける点灯・消灯に関わりなく、n個の発光素子Eの温度が所定範囲内になるように定めればよい。そして、所定範囲は、許容される印字ムラの範囲に収まるように設定すればよく、例えば、表示すべき階調を複数ビットで表現した場合、印字ムラが最下位ビットに収まるように設定すればよい。また、グループの数は、n個の発光素子Eの温度が所定範囲内になるように定めればよい。
<5.画像形成装置>
次に、図10を参照して、本発明に係る電子機器のひとつの態様である画像形成装置について説明する。この画像形成装置は、ベルト中間転写体方式を利用したタンデム型のフルカラー画像形成装置である。
この画像形成装置では、各々が同様の構成である4個の発光装置10K,10C,10M,10Yが、各々の構成が同様である4個の感光体ドラム(像担持体)110K,110C,110M,110Yの像形成面110Aに対向する位置にそれぞれ配置されている。発光装置10K,10C,10M,10Yは、以上の第1乃至第4実施形態に係る発光装置10A(10B)である。
図10に示すように、この画像形成装置には、駆動ローラ121と従動ローラ122とが設けられており、これらのローラ121,122には無端の中間転写ベルト120が巻回されて、矢印に示すようにローラ121,122の周囲を回転させられる。図示しないが、中間転写ベルト120に張力を与えるテンションローラなどの張力付与手段を設けてもよい。
この中間転写ベルト120の周囲には、外周面に感光層を有する4個の感光体ドラム110K,110C,110M,110Yが互いに所定の間隔をおいて配置される。添字「K」,「C」,「M」,「Y」はそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローの顕像を形成するために使用されることを意味している。他の部材についても同様である。感光体ドラム110K,110C,110M,110Yは、中間転写ベルト120の駆動と同期して回転駆動される。
各感光体ドラム110(K,C,M,Y)の周囲には、コロナ帯電器111(K,C,M,Y)と、発光装置10(K,C,M,Y)と、現像器114(K,C,M,Y)とが配置されている。コロナ帯電器111(K,C,M,Y)は、これに対応する感光体ドラム110(K,C,M,Y)の像形成面110A(外周面)を一様に帯電させる。発光装置10(K,C,M,Y)は、各感光体ドラムの帯電した像形成面110Aに静電潜像を書き込む。各発光装置10(K,C,M,Y)においては、感光体ドラム110(K,C,M,Y)の母線(主走査方向)に沿って複数の発光素子Eが配列する。静電潜像の書き込みは、複数の発光素子Eによって感光体ドラム110(K,C,M,Y)に光を照射することにより行う。現像器114(K,C,M,Y)は、静電潜像に現像剤としてのトナーを付着させることにより感光体ドラム110(K,C,M,Y)に顕像(すなわち可視像)を形成する。
このような4色の単色顕像形成ステーションにより形成された黒、シアン、マゼンタ、イエローの各顕像は、中間転写ベルト120上に順次に一次転写されることによって中間転写ベルト120上で重ね合わされ、この結果としてフルカラーの顕像が形成される。中間転写ベルト120の内側には、4つの一次転写コロトロン(転写器)112(K,C,M,Y)が配置されている。一次転写コロトロン112(K,C,M,Y)は、感光体ドラム110(K,C,M,Y)の近傍にそれぞれ配置されており、感光体ドラム110(K,C,M,Y)から顕像を静電的に吸引することにより、感光体ドラムと一次転写コロトロンの間を通過する中間転写ベルト120に顕像を転写する。
最終的に画像を形成する対象(記録材)としてのシート102は、ピックアップローラ103によって、給紙カセット101から1枚ずつ給送されて、駆動ローラ121に接した中間転写ベルト120と二次転写ローラ126の間のニップに送られる。中間転写ベルト120上のフルカラーの顕像は、二次転写ローラ126によってシート102の片面に一括して二次転写され、定着部である定着ローラ対127を通ることでシート102上に定着される。この後、シート102は、排紙ローラ対128によって、装置上部に形成された排紙カセット上へ排出される。
次に、図11を参照して、本発明に係る画像形成装置の他の形態について説明する。この画像形成装置は、ベルト中間転写体方式を利用したロータリ現像式のフルカラー画像形成装置である。図11に示すように、感光体ドラム110の周囲には、コロナ帯電器168と、ロータリ式の現像ユニット161と、以上の実施形態に係る発光装置10Aと、中間転写ベルト169とが設けられている。
コロナ帯電器168は、感光体ドラム110の外周面を一様に帯電させる。発光装置10A(10B)は、感光体ドラム110の帯電させられた像形成面110A(外周面)に静電潜像を書き込む。この発光装置10A(10B)においては、感光体ドラム110の母線(主走査方向)に沿って複数の発光素子Eが配列する。静電潜像の書き込みは、これらの発光素子Eから感光体ドラム110に光を照射することにより行う。
現像ユニット161は、4つの現像器163Y,163C,163M,163Kが90°の角間隔をおいて配置されたドラムであり、軸161aを中心にして反時計回りに回転可能である。現像器163Y,163C,163M,163Kは、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、黒のトナーを感光体ドラム110に供給して、静電潜像に現像剤としてのトナーを付着させることにより感光体ドラム110に顕像(すなわち可視像)を形成する。
無端の中間転写ベルト169は、駆動ローラ170a、従動ローラ170b、一次転写ローラ166およびテンションローラに巻回されて、これらのローラの周囲を矢印に示す向きに回転させられる。一次転写ローラ166は、感光体ドラム110から顕像を静電的に吸引することにより、感光体ドラム110と一次転写ローラ166の間を通過する中間転写ベルト169に顕像を転写する。
具体的には、感光体ドラム110の最初の1回転で、発光装置10A(10B)によりイエロー(Y)像のための静電潜像が書き込まれて現像器163Yにより同色の顕像が形成され、さらに中間転写ベルト169に転写される。また、次の1回転で、発光装置10Aによりシアン(C)像のための静電潜像が書き込まれて現像器163Cにより同色の顕像が形成され、イエローの顕像に重なり合うように中間転写ベルト169に転写される。そして、このようにして感光体ドラム110が4回転する間に、イエロー、シアン、マゼンタ、黒の顕像が中間転写ベルト169に順次に重ね合わせられ、この結果としてフルカラーの顕像が転写ベルト169上に形成される。最終的に画像を形成する対象としてのシートの両面に画像を形成する場合には、中間転写ベルト169に表面と裏面の同色の顕像を転写し、次に中間転写ベルト169に表面と裏面の次の色の顕像を転写する形式で、フルカラーの顕像を中間転写ベルト169上に形成する。
画像形成装置には、シートが通過させられるシート搬送路174が設けられている。シートは、給紙カセット178から、ピックアップローラ179によって1枚ずつ取り出され、搬送ローラによってシート搬送路174を進行させられ、駆動ローラ170aに接した中間転写ベルト169と二次転写ローラ171の間のニップを通過する。二次転写ローラ171は、中間転写ベルト169からフルカラーの顕像を一括して静電的に吸引することにより、シートの片面に顕像を転写する。二次転写ローラ171は、図示しないクラッチにより中間転写ベルト169に接近および離間させられるようになっている。そして、シートにフルカラーの顕像を転写する時に二次転写ローラ171は中間転写ベルト169に当接させられ、中間転写ベルト169に顕像を重ねている間は二次転写ローラ171から離される。
以上のようにして画像が転写されたシートは定着器172に搬送され、定着器172の加熱ローラ172aと加圧ローラ172bの間を通過させられることにより、シート上の顕像が定着する。定着処理後のシートは、排紙ローラ対176に引き込まれて矢印Fの向きに進行する。両面印刷の場合には、シートの大部分が排紙ローラ対176を通過した後、排紙ローラ対176が逆方向に回転させられ、矢印Gで示すように両面印刷用搬送路175に導入される。そして、二次転写ローラ171により顕像がシートの他面に転写され、再び定着器172で定着処理が行われた後、排紙ローラ対176でシートが排出される。
図10および図11に例示した画像形成装置は、OLED素子を発光素子Eとして採用した光源(露光手段)を利用しているので、レーザ走査光学系を用いた場合よりも装置が小型化される。なお、以上に例示した以外の電子写真方式の画像形成装置にも本発明の発光装置を採用することができる。例えば、中間転写ベルトを使用せずに感光体ドラムからシートに対して直接的に顕像を転写するタイプの画像形成装置や、モノクロの画像を形成する画像形成装置にも本発明に係る発光装置を応用することが可能である。
本発明は光ヘッドの駆動方法及びその駆動回路、並びに画像形成装置に利用可能である。
10A, 10B……発光装置、E……発光素子、20……ヘッドモジュール、22……発光部、30……駆動回路、40……コントローラ。

Claims (6)

  1. 感光体に光を照射して潜像を形成する複数の発光素子を備えた光ヘッドの駆動方法であって、
    前記感光体に潜像を形成する期間を第1期間と、前記潜像の形成に寄与しない紙送りの期間を第2期間としたとき、
    前記第1期間において形成すべき潜像に応じた光の強度で前記複数の発光素子の各々を発光させ、
    前記第2期間の一部又は全部において、前記複数の発光素子の全てを発光させる、
    ことを特徴とする光ヘッドの駆動方法。
  2. 前記光ヘッドによる露光を開始すると、所定数の前記第2期間において前記複数の発光素子の全てを発光させ、
    前記所定数の前記第2期間を経過した後は、所定の割合で前記第2期間において前記複数の発光素子の全てを発光させるか消灯させるかを選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ヘッドの駆動方法。
  3. 前記所定数の前記第2期間を経過した後の前記第2期間において、前記複数の発光素子を複数のグループに分割し、前記グループごとに前記発光素子を順次発光させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ヘッドの駆動方法。
  4. 前記複数のグループは、第1グループと第2グループから構成され、
    前記複数の発光素子は一列に並んでおり、
    前記一列に並んだ前記複数の発光素子は、前記第1グループと前記第2グループとに交互に属する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の光ヘッドの駆動方法。
  5. 感光体に光を照射して潜像を形成する複数の発光素子を備えた光ヘッドの駆動回路であって、
    前記感光体に潜像を形成する期間を第1期間と、前記潜像の形成に寄与しない紙送りの期間を第2期間としたとき、
    前記駆動回路は、
    前記第1期間において形成すべき潜像に応じた光の強度で前記複数の発光素子の各々を発光させるように制御し、
    前記第2期間の一部又は全部において、前記複数の発光素子の温度が均一に近づくように、前記複数の発光素子の全てを発光させるように制御する、
    ことを特徴とする光ヘッドの駆動回路。
  6. 潜像が形成される感光体と、
    複数の発光素子を備え、前記感光体に光を照射して潜像を形成する光ヘッドと、
    前記光ヘッドを駆動する駆動回路とを備え、
    前記感光体に潜像を形成する期間を第1期間と、前記潜像の形成に寄与しない紙送りの期間を第2期間としたとき、
    前記駆動回路は、
    前記第1期間において形成すべき潜像に応じた光の強度で前記複数の発光素子の各々を発光させるように制御し、
    前記第2期間の一部又は全部において、前記複数の発光素子の温度が均一に近づくように、前記複数の発光素子の全てを発光させるように制御する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016198993A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 コニカミノルタ株式会社 光書き込み装置及び画像形成装置

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