JP2011000586A - 反応装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】反応容器を形成する構成において、反応容器の強度を維持しながら、反応容器を形成する基板の厚さを低減することができる反応装置を提供する。
【解決手段】反応物の反応を起こす反応容器を備える反応装置600である。仕切板220は、三角波形状の葛折りとされたコルゲート板状の形状を有している。つまり、仕切板220は帯状の板を交互に折り返したものであり、仕切板220の第一仕切部222と第二仕切部224との接続箇所が折返し稜線となっている。仕切板220は、その波高方向が側板513〜516と平行となるように床板250と天板512との間の空間に収容される。仕切板220の一方の折返し稜線は箱体511の天板512と線接触し、溶接または蝋付けにより、接合される。仕切板240も、同様の構造となっている。
【選択図】 図29

Description

本発明は、液体燃料を改質する反応装置、特に燃料電池に供給する水素を生成する反応装置に関する。
近年では、エネルギー変換効率の高いクリーンな電源としての燃料電池を自動車や携帯機器などに搭載するため開発が進められている。燃料電池は、燃料と大気中の酸素を電気化学的に反応させて、化学エネルギーから電気エネルギーを直接取り出す装置である。
燃料電池に用いる燃料としては水素単体が挙げられるが、常温、常圧で気体であることによる取り扱いに問題がある。これに対して、アルコール類及びガソリンといった水素原子を有する液体燃料を改質して水素を生成する改質型燃料電池では、燃料を液体の状態で容易に保存することができる。このような燃料電池においては、液体燃料及び水を気化させる気化器、気化された液体燃料と高温の水蒸気を反応させることによって、発電に必要な水素を取り出す改質器、改質反応の副生成物である一酸化炭素を除去する一酸化炭素除去器等の反応容器を備えた反応装置が必要となる(例えば、特許文献1参照。)。
このような改質型燃料電池を小型化するために、気化器、改質器、一酸化炭素除去器の反応容器を積み重ねたマイクロリアクタと呼ばれる小型の反応装置の開発が進められている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2に記載の構成においては、気化器、改質器、一酸化炭素除去器の反応容器は何れも、燃料等の流路となる溝が形成された金属基板を接合して形成されたものである。このような反応装置では、ヒータを用いて熱を発生させたり、未反応の水素ガスを燃焼させたりして反応に必要な熱をまかなうように構成されている。
特開2002−356310号公報 特開2005−132712号公報
上記のように反応装置の反応容器を、基板を用いて形成する場合に、重量軽減のために基板の厚さを薄くしようとすると、反応容器の強度が低下することがある。このため、反応容器を形成する基板の厚さを薄くして重量軽減を図ることが難しいという問題があった。
本発明の課題は、反応容器を基板により形成する構成において、反応容器の強度を維持しながら、反応容器を形成する基板の厚さを低減することができる反応装置を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、反応物の反応を起こす反応容器を備えるマイクロリアクタであって、前記反応容器は、天板の外縁に沿って側板が設けられ下部に開口を有する箱体と、前記天板の下面に接合され、前記箱体内の空間を仕切るように配置される仕切板と、前記箱体に前記仕切板が接合された状態で前記開口を閉塞する底板と、を備え、前記仕切板は、互いに連結されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、反応物の反応を起こす反応容器を備えるマイクロリアクタであって、前記反応容器は、天板の外縁に沿って側板が設けられ下部に開口を有する箱体と、前記天板の下面に接合され、前記箱体内の空間を仕切るように配置される仕切板と、前記箱体に前記仕切板が接合された状態で前記開口を閉塞する底板と、を備え、前記仕切板は、板が波形状に折られているものであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、反応物の反応を起こす反応容器を備えるマイクロリアクタであって、前記反応容器は、天板の外縁に沿って側板が設けられ下部に開口を有する箱体と、前記天板の下面に接合され、前記箱体内の空間を仕切るように配置される仕切板と、前記箱体に前記仕切板が接合された状態で前記開口を閉塞する底板と、を備え、前記仕切板には、反応物が流れる接続口が形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の反応装置において、前記箱体、前記仕切板及び前記底板は、板状の金属材料によって形成されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の反応装置において、前記底板を補強するベースプレートが前記底板に接合されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の反応装置において、前記仕切板は、矩形波形状の波形板であり、その波高方向が前記天板と平行であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の反応装置において、前記仕切板は、三角波形状の波形板であり、その波高方向が前記天板と垂直であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の反応装置において、前記反応容器内において前記天板に対して平行に配置された平行仕切板をさらに備え、前記反応容器の内部空間内が前記仕切板及び前記平行仕切板によって仕切られて、反応物が流れる反応流路が形成されることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の反応装置であって、前記平行仕切板には、反応物が流れる接続口が形成されていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項8または9に記載の反応装置であって、前記仕切板または平行仕切板には、組み付け用の切り込みを備え、前記仕切板と平行仕切板は、前記切り込みを用いて互いに挟持するように組み合わせることにより組み付けられていることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の反応装置であって、前記組み付け部分は、溶接または蝋付けにより接合されていることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項8〜11のいずれか一項に記載の反応装置であって、前記仕切板または平行仕切板の周縁部分が前記反応容器における天板、底板及び側板の内面側に当接し、溶接または蝋付けにより接合されていることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項1〜12のいずれか一項に記載の反応装置であって、前記反応容器は内部が減圧された断熱容器内に収容されることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項1〜13のいずれか一項に記載の反応装置であって、前記反応装置は、第1の温度に設定され、反応物の反応を起こす第1の反応部と、前記第1の温度より低い第2の温度に設定され、反応物の反応を起こす第2の反応部と、前記第1の反応部と前記第2の反応部との間で反応物及び生成物を送る連結管と、を備え、前記第1の反応部及び第2の反応部の少なくとも一方は、前記反応容器を備えることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の反応装置であって、前記第1の反応部には、第1の反応物が供給されて第1の生成物を生成し、前記第2の反応部には、前記第1の生成物が供給されて第2の生成物を生成し、前記第1の反応物は水と炭化水素系の液体燃料が気化された混合気であって、前記第1の反応部は、前記第1の反応物の改質反応を起こす改質器であり、前記第1の生成物には水素及び一酸化炭素が含まれ、前記第2の反応部は、前記第1の生成物に含まれる一酸化炭素を除去する一酸化炭素除去器であることを特徴とする。
本発明によれば、反応容器の箱体内の空間を仕切る仕切板と天板とを接合することにより天板を補強することができる。これにより、変形を抑制するように反応容器の強度を維持しながら、反応容器の壁厚を薄くすることができる。
本発明の反応装置の実施形態に係るマイクロリアクタモジュール(反応装置)の側面図である。 本実施形態におけるマイクロリアクタモジュールを機能ごとに分けた場合の概略側面図である。 本実施形態におけるマイクロリアクタモジュールの分解斜視図である。 図1の切断線IV−IVに沿った面の矢視断面図である。 図1の切断線V−Vに沿った面の矢視断面図である。 本実施形態のマイクロリアクタモジュールにおける改質器の分解斜視図である。 本実施形態のマイクロリアクタモジュールにおける一酸化炭素除去器の分解斜視図である。 図1の切断線VIII−VIIIに沿った面の矢視断面図である。 本実施形態のマイクロリアクタモジュールにおける、燃焼混合気が供給されてから、生成物である水等が排出されるまでの経路を示した図面である。 本実施形態のマイクロリアクタモジュールにおける、液体燃料と水が供給されてから、生成物である水素ガスが排出されるまでの経路を示した図面である。 本実施形態のマイクロリアクタモジュールを覆う断熱パッケージの分解斜視図である。 本実施形態のマイクロリアクタモジュールにおける反応容器と断熱パッケージの内壁面との距離による熱損失を計算した結果を示すグラフである。 本実施形態のマイクロリアクタモジュールにおける反応容器と断熱パッケージの内壁面との距離による断熱パッケージの表面温度を計算した結果を示すグラフである。 本実施形態のマイクロリアクタモジュールにおける反応容器の天板の厚さによる変形量を計算したものを示す散布図である。 本実施形態のマイクロリアクタモジュールにおける反応容器の天板の厚さによる反応容器の熱容量比を計算した結果を示す表である。 本実施形態におけるマイクロリアクタモジュールを備える発電ユニットの一例を示す斜視図である。 発電ユニットを電源として用いる電子機器の一例を示す斜視図である。 本発明のマイクロリアクタモジュールの第1の変形例における一酸化炭素除去器を示す分解斜視図である。 第1の変形例における一酸化炭素除去器の上面図及び側面図である。 図19の切断線XX−XXに沿った面の矢視断面図である。 図19の切断面XXI−XXIに沿った面の矢視断面図である。 第1の変形例における一酸化炭素除去器に用いられる仕切り材540の分解斜視図である。 第1の変形例における一酸化炭素除去器に対応するベースプレートの構成を示す断面図である。 第1の変形例の一酸化炭素除去器における各反応室と導入口、排出口、接続口の関係を示す模式的な断面図である。 本発明のマイクロリアクタモジュールの第2の変形例における一酸化炭素除去器を示す分解斜視図である。 第2の変形例における一酸化炭素除去器の上面図及び側面図である。 図26の切断線XXVII−XXVIIに沿った面の矢視断面図である。 図26の切断線XXVIII−XXVIIIに沿った面の矢視断面図である。 第2の変形例における一酸化炭素除去器に用いられる仕切り材の分解斜視図である。 本発明のマイクロリアクタモジュールの第3の変形例における一酸化炭素除去器の分解斜視図である。 第3の変形例における一酸化炭素除去器の上面図及び側面図である。 図31の切断線XXXII−XXXIIに沿った面の矢視端面図である。 図31の切断線XXXIII−XXXIIIに沿った面の矢視端面図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本発明の反応装置の実施形態に係るマイクロリアクタモジュール600(反応装置)の側面図である。このマイクロリアクタモジュール600は、例えば、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA、電子手帳、デジタルカメラ、携帯電話機、腕時計、レジスタ、プロジェクタといった電子機器に内蔵され、燃料電池に使用する水素ガスを生成するものである。
図1に示すように、このマイクロリアクタモジュール600は、反応物の供給や生成物の排出が行われる給排部602と、比較的高温に設定されて改質反応が起こる高温反応部604と、高温反応部604の設定温度より低い温度に設定されて選択酸化反応が起きる低温反応部606と、高温反応部604と低温反応部606との間で反応物や生成物を送る連結部608とを具備する。
なお、マイクロリアクタモジュール600は、後述する図11に示すように、内部が減圧された断熱パッケージ791内に収容される。
図2は、本実施形態におけるマイクロリアクタモジュール600を機能ごとに分けた場合の概略側面図である。
給排部602では断熱パーケージの外部からマイクロリアクタモジュール600への反応物の供給や、マイクロリアクタモジュール600から断熱パーケージ791の外部への生成物の排出が行われる。給排部602には図2に示すように、気化器610、第一燃焼器612が設けられる。第一燃焼器612には空気と気体燃料(例えば、水素ガス、メタノールガス等)がそれぞれ別々にあるいは混合気として供給され、これらの触媒燃焼によって熱が発する。気化器610には水と液体燃料(例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル、ブタン、ガソリン)がそれぞれ別々にあるいは混合された状態で燃料容器から供給され、第一燃焼器612における燃焼熱によって水と液体燃料が気化器610内において気化する。
高温反応部604には主に第二燃焼器614と、第二燃焼器614の上に設けられた改質器400とが設けられている。第二燃焼器614には空気と気体燃料(例えば、水素ガス、メタノールガス等)がそれぞれ別々にあるいは混合気として供給され、これらの触媒燃焼によって熱が発する。なお、燃料電池では水素ガスの電気化学反応により電気が生成されるが、燃料電池から排出されたオフガスに含まれる未反応の水素ガスが空気と混合した状態で第一燃焼器612及び第二燃焼器614に供給されても良い。勿論、燃料容器に貯留されている液体燃料(例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル、ブタン、ガソリン)が別の気化器によって気化されて、その気化した燃料と空気の混合気が第一燃焼器612及び第二燃焼器614に供給されるようにしても良い。
改質器400には気化器610から水と液体燃料が気化された混合気(第1の反応物)が供給され、改質器400が第二燃焼器614によって加熱される。改質器400では水蒸気と気化された液体燃料から水素ガス等(第1の生成物)が触媒反応により生成され、更に微量ながら一酸化炭素ガスが生成される。燃料がメタノールの場合には、次式(1)、(2)のような化学反応が起こる。なお、水素が生成される反応は吸熱反応であって、第二燃焼器614の燃焼熱が用いられる。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
2CH3OH+H2O→5H2+CO+CO2 …(2)
低温反応部606には主に一酸化炭素除去器500Aが設けられている。一酸化炭素除去器500Aには、第一燃焼器612によって加熱され、改質器400から水素ガス及び上記(2)の化学反応によって生成された微量の一酸化炭素ガス等を含む混合気(第2の反応物)が供給されるとともに、更に空気が供給される。一酸化炭素除去器500Aでは混合気のうち一酸化炭素が選択的に酸化され、これにより一酸化炭素が除去される。一酸化炭素が除去された状態の混合気(第2の生成物:水素リッチガス)が燃料電池の燃料極に供給される。
連結部608の外形は角柱状とされ、連結部608の幅が高温反応部604の幅及び低温反応部606の幅よりも狭く、連結部608の高さも高温反応部604及び低温反応部606の高さよりも低い。そのため、高温反応部604の適正温度及び低温反応部606の適正温度の差を保持でき、さらに高温反応部604の熱損失を抑えることができるとともに、低温反応部606が設定温度以上に昇温することも抑えることができる。そして、連結部608は高温反応部604と低温反応部606との間に架設されているが、連結部608は高温反応部604の幅方向中央部において高温反応部604に連結しているとともに低温反応部606の幅方向中央部において低温反応部606に連結している。そのため、高温反応部604の適正温度及び低温反応部606の適正温度の差によって生じる熱膨張の差に基づく連結部608への応力を最小限に抑え、連結部608から流体が漏洩することを防止できる。
〔マイクロリアクタモジュールの具体的構成〕
以下、マイクロリアクタモジュール600の具体的な構成について図1、図3〜図8を用いて説明する。図3は、本実施形態におけるマイクロリアクタモジュール600の分解斜視図であり、図4は、図1の切断線IV−IVに沿った面の矢視断面図であり、図5は、図1の切断線V−Vに沿った面の矢視断面図であり、図6は、本実施形態のマイクロリアクタモジュール600における改質器400の分解斜視図であり、図7は、本実施形態のマイクロリアクタモジュール600における一酸化炭素除去器500Aの分解斜視図であり、図8は、図1の切断線VIII−VIIIに沿った面の矢視断面図である。
〔基体部〕
図1、図3に示すように、基体部638は、ベースプレート642、絶縁プレート640、板材690を積層してなり、高温反応部604、低温反応部606及び連結部608の共通の基体となる。ベースプレート642の一方の面に絶縁プレート640が設けられ、他方の面に板材690が設けられている。基体部638はベースプレート642が充分に厚いこと及びその積層構造により充分な強度が得られるため、内部が減圧された断熱パッケージ791にマイクロリアクタモジュール600が収容された場合でも、ほとんど変形することがない。
絶縁プレート640は、ベースプレート642の一方の面に設けられており、低温反応部606の基体となるベース部662と、高温反応部604の基体となるベース部664と、連結部608の基体となる連結ベース部666とからなる。絶縁プレート640は、ベース部662とベース部664と連結ベース部666とを一体形成したものであり、連結ベース部666において括れた状態とされている。この絶縁プレート640は、セラミック等の電気絶縁体からなる。
図3、図4に示すように、ベースプレート642に絶縁プレート640を接合した状態で、貫通孔671〜678がベースプレート642のベース部652及び絶縁プレート640のベース部662を貫通している。
ベース部662の下面には、図1,図3,図5に示すように、後述する液体燃料導入管622及び燃焼器プレート624と、その周囲に配列された5本の管材626,628,630,632,634とが設けられている。液体燃料導入管622、燃焼器プレート624、管材626,628,630,632,634が給排部602となる。
管材626,628,630,632,634はそれらのフランジ部でベース部662の下面部に接合されている。ここで、管材626が貫通孔671に通じ、管材628が貫通孔672に通じ、管材630が貫通孔673に通じ、管材632が貫通孔674に通じ、管材634が貫通孔675に通じている。
板材690は、例えばステンレス鋼等の金属板からなる。
板材690はベースプレート642の絶縁プレート640と反対側の面に溶接または蝋付けにより接合されている。板材690はベースプレート642と接合されることにより補強されるので、内部が減圧された断熱パッケージ791に収容された場合の板材690の変形を防止することができる。
板材690は改質器400の一部となる底板430と、一酸化炭素除去器500Aの一部となる底板530とが連結蓋680によって連結された状態で一体形成されており、連結蓋680において括れた状態とされている。
ベースプレート642は、例えばステンレス鋼等の板状の金属材料からなり、低温反応部606の基体となるベース部652と、高温反応部604の基体となるベース部654と、連結部608の基体となる連結ベース部656とを備える。ベースプレート642は、ベース部652とベース部654と連結ベース部656とを一体形成したものであり、連結ベース部656において括れた状態とされている。
図4に示すように、ベースプレート642の板材690が設けられる面には、一方の面に改質燃料供給流路702と、連通流路704と、空気供給流路706と、混合室708と、燃焼燃料供給流路710と、第二燃焼器614となる燃焼室712と、排ガス流路714と、燃焼燃料供給流路716と、排気室718となる溝が形成されるように、これらの溝よりも高さが一段高くなっているステージ641及びステージ643がそれぞれベース部652及びベース部654に設けられている。
改質燃料供給流路702、連通流路704、空気供給流路706、混合室708、燃焼燃料供給流路710、燃焼室712、排ガス流路714、燃焼燃料供給流路716、排気室718は、板材690がベースプレート642に接合されることによって蓋される。
改質燃料供給流路702は、低温反応部606の貫通孔678から連結部608の連結ベース部656を通って高温反応部604のベース部654の角部にまで至るよう形成されている。混合室708は、低温反応部606のベース部652において四角形状の底面707によって形成されている。連通流路704は、高温反応部604のベース部654の角部から連結ベース部656を通って混合室708まで至るように形成されている。空気供給流路706は、低温反応部606の貫通孔675から混合室708まで至るように形成されている。
〔第二燃焼器〕
燃焼室712は、ベース部654の中央部においてC字状の底面711によって形成されている。板材690の下面及び底板711の上面を含む燃焼室712の壁面には、燃焼混合気を燃焼させる燃焼用触媒が担持されている。この燃焼室712が第二燃焼器614に相当する。
燃焼燃料供給流路710は、貫通孔672から連結ベース部656を通って燃焼室712まで至るように形成されている。排ガス流路714は、貫通孔677から貫通孔673に至るよう形成されているとともに、燃焼室712から連結ベース部656を通って貫通孔673に至るように形成されている。燃焼燃料供給流路716は、ベース部652において貫通孔674から貫通孔676に至るように形成されている。排気室718はベース部652においてステージ641より一段低い矩形状の凹部として形成され、排気室718の角部に貫通孔671が通じている。
〔気化器〕
図3、図4、図5に示すように、液体燃料導入管622は貫通孔678に通じており、フランジ部でベース部662の下面部に接合されている。液体燃料導入管622は気化器610に相当し、内部には吸液材623が充填されている。吸液材623は液体を吸収するものであり、吸液材623としては無機繊維又は有機繊維を結合材で固めたものでもよく、無機粉末を焼結したものや、無機粉末を結合材で固めたものでもよく、グラファイトとグラッシーカーボンの混合体でもよい。具体的には、フェルト材、セラミック多孔質材、繊維材、カーボン多孔質材といったものが吸液材623として用いられる。
〔第一燃焼器〕
図3、図4、図5に示すように、燃焼器プレート624は液体燃料導入管622の上端部において液体燃料導入管622を囲むように設けられ、低温反応部606の下面に接合されている。燃焼器プレート624の燃焼用流路625の一端部が貫通孔676に通じ、燃焼用流路625の他端部が貫通孔677に通じている。燃焼器プレート624は例えば蝋付けによって液体燃料導入管622及び低温反応部606と接合されており、蝋剤としては、液体燃料導入管622や燃焼器プレート624を流れる流体の温度のうちの最高温度よりも高い融点であり、好ましくは融点が700度以上の、金に、銀、銅、亜鉛、カドミウムを含有した金蝋や、金、銀、亜鉛、ニッケルを主成分とした蝋、或いは金、パラジウム、銀主成分とした蝋が特に好ましい。燃焼器プレート624は、液体燃料導入管622が低温反応部606に接合されるためのフランジとしても機能する。
燃焼器プレート624の中央部に貫通孔624Aが形成され、その貫通孔624Aに液体燃料導入管622が嵌め込まれ、液体燃料導入管622と燃焼器プレート624が接合されている。また、燃焼器プレート624の一方の面には隔壁624Bが突出するように設けられている。隔壁624Bは一部が燃焼器プレート624の外縁全周に亘って設けられ、他の一部が径方向に亘って設けられ、燃焼器プレート624が低温反応部606の下面に接合されることによって、接合面に燃焼用流路625が形成され、液体燃料導入管622が燃焼用流路625によって囲繞されることになる。燃焼用流路625の壁面には、燃焼混合気を燃焼させる燃焼用触媒が担持されている。燃焼用触媒としては、白金が挙げられる。なお、液体燃料導入管622内の吸液材623は燃焼器プレート624の位置まで充填されている。この燃焼用流路625が第一燃焼器612に相当する。
〔電熱線〕
図3に示すように、低温反応部606の下面つまり絶縁プレート640の下面には、電熱線720が蛇行した状態にパターニングされ、低温反応部606から連結部608を通って高温反応部604にかけてこれらの下面には、電熱線722が蛇行した状態にパターニングされている。低温反応部606の下面から燃焼器プレート624の表面を通って液体燃料導入管622の側面にかけて電熱線724がパターニングされている。ここで、液体燃料導入管622の側面及び燃焼器プレート624の表面には、窒化シリコン、酸化シリコン等の絶縁膜が成膜され、その絶縁膜の表面に電熱線724が形成されている。絶縁膜又は絶縁プレート640に電熱線720,722,724をパターニングすることで、印加しようとする電圧が金属材料製のベースプレート642、液体燃料導入管622、燃焼器プレート624等にほとんど掛かることがなく、電熱線720,722,724に供給されるので電熱線720,722,724の発熱効率を向上させることができる。
電熱線720,722,724は、絶縁プレート640側から密着層、拡散防止層、発熱層の順に積層したものである。発熱層は3層の中で最も低い抵抗率の材料(例えば、Au)であり、電熱線720,722,724に電圧が印加されると電流が集中的に流れて発熱する。拡散防止層には、発熱層の材料が拡散防止層や密着層に対して拡散しないように比較的融点が高く且つ反応性が低い物質(例えば、W)を用いることが好ましい。密着層は、拡散防止層が絶縁プレート640に対して密着性が優れていない場合に用いられるものであり、拡散防止層に対しても絶縁プレート640に対しても密着性に優れた材料(例えば、Ta、Mo、Ti、Cr)からなる。電熱線720は、起動時に低温反応部606を加熱し、電熱線722は、起動時に高温反応部604及び連結部608を加熱し、電熱線724は、気化器502及び第一燃焼器612を加熱する。この後、マイクロリアクタモジュール600から排出された水素ガスによって発電する燃料電池から、電気化学反応に用いられずに残った水素を含むオフガスが排気される。このオフガスを第二燃焼器614に導入して燃焼させたら、電熱線722は第二燃焼器614の補助として高温反応部604及び連結部608を加熱する。同様に、燃料電池からの水素を含むオフガスが第一燃焼器612で燃焼される場合、電熱線720及び電熱線724は第一燃焼器612の補助として低温反応部606を加熱する。
また、電熱線720,722,724は温度の変化に応じて電気抵抗が変化するので、所定の印加電圧又は電流に対する抵抗値から温度を読み取ることができる温度センサとしても機能する。具体的には、電熱線720,722,724の温度は電気抵抗に比例する。
電熱線720,722,724の何れの端部も低温反応部606の下面に位置し、これら端部が燃焼器プレート624を囲むように配列されている。図11に示すように、電熱線720の両端部にはそれぞれリード線731,732が接続され、電熱線722の両端部にはそれぞれリード線733,734が接続され、電熱線724の両端部にはそれぞれリード線735,736が接続されている。なお、図1においては、図面を見やすくするために、電熱線720,722,724及びリード線731〜736の図示を省略する。
〔改質器〕
改質器400はベース部654上に設けられている。図6、図8に示すように、この改質器400は、箱体411と、5枚の仕切板421〜425と、底板430とからなる。箱体411、仕切板421〜425は、底板430と同様に、例えばステンレス鋼等の金属板からなる。
箱体411は長方形の天板412と、天板412の四つの辺のうち相対する二辺において天板412に対して垂直に連なった状態で接続された一対の側板413,415と、天板412の別の相対する二辺において天板412に対して垂直に連なった状態で接続された一対の側板414,416とを有する。側板413,415は側板414,416に対して垂直に連なった状態で接続され、これら四枚の側板413〜416によって正方形枠状又は長方形枠状に設けられている。
天板412、側板413〜416の厚さは厚いほど強度が高くなり、内部が減圧された断熱パッケージ791に収容された場合の変形を防止することができるが、厚いほど改質器400自体の熱容量が増大する。本実施形態においては、後述するように、天板412に仕切板421〜425を接合することによって箱体411を補強する。これにより、箱体411の強度を維持しながら、天板412、側板413〜416の厚さを薄くすることができ、改質器400の熱容量を減少させることができる。
仕切板421〜425は側板414,416と平行に間隔を空けて設けられる。仕切板421,423,425の側壁413側の端部は側壁413と接し、側壁415側の端部は側壁415と間隔を空けて配置される。また、仕切板422,424の側壁415側の端部は側壁415と接し、側壁413側の端部は側壁413と間隔を空けて配置される。
仕切板421〜425の上端部には、天板412と平行な接合部421a〜425aが設けられている。接合部421a〜425aが天板412と溶接または蝋付けにより接合されることで、仕切板421〜425が箱体411の内部に固定される。
このように天板412と仕切板421〜425とを接合することで、天板412と仕切板421〜425とが接合されない場合に対して、天板412を補強することができる。これにより、後述するように、内部が減圧された断熱パッケージ791にマイクロリアクタモジュール600が収容された場合に、天板412の厚さを、天板412と仕切板421〜425とを接合しない構造の場合には大きく変形してしまう程度に薄くした場合であっても、天板412がほとんど変形しないようにすることができる。
仕切板422,424の側壁415側の端部は側壁415と接し、側壁413側の端部は側壁413と間隔を空けて配置される。このため、改質器400内は仕切板421〜425に仕切られることにより、導入口432から排出口434まで連続する葛折り状の流路となる。また、側壁413と接する仕切板421,423,425の端部が側壁413に接合され、側壁415と接する仕切板422,424の端部が側壁415に接合されるようにしてもよい。
仕切板421〜425の下端部は、底板430と接する。なお、更に、仕切板421〜425の下端部を底板430と接合するようにしてもよい。
底板430は仕切板421〜425の下端部と接した状態で、縁部が側板413〜416の下辺部と接合される。このように箱体411の下面開口が底板430によって閉塞されることで、内部に葛折り状の流路を有する平行四面体状の改質器400が形成される。
底板430の側板413側の端部には、反応物の改質器400内への導入口432と、生成物の改質器400外への排出口434が設けられている。なお、導入口432は側板414と後述する仕切板421との間に設けられ、排出口434は側板416と後述する仕切板425との間に設けられる。
図1、図3に示すように、底板430はベース部654の上面に位置するステージ643に接合されている。底板430によって、改質燃料供給流路702の一部と、排ガス流路714の一部と、燃焼燃料供給流路710の一部と、連通流路704の一部と、燃焼室712とが蓋される。底板430に形成された導入口432は改質燃料供給流路702の端部703の上に位置され、底板430に形成された排出口434は連通流路704の端部705の上に位置されている。
このように、仕切板421〜425が箱体411の天板412に接合されているので、箱体411と底板430とによる中空が仕切板421〜425によって導入口432から排出口434まで連続する葛折り状の流路となる。
この改質器400においては、箱体411と底板430の内面や仕切板421〜425の表面に改質触媒(例えば、Cu/ZnO系触媒やPd/ZnO系触媒)が担持されている。
改質器400を組み立てるには、まず箱体411の内部に仕切板421〜425を接合する。次いで箱体411の内面や仕切板421〜425の表面及び底板430の上面に改質触媒を担持させる。その後、箱体411の側壁413〜416の下端と底板430の外縁部とを接合し、箱体411の下部開口を底板430で閉塞する。
〔一酸化炭素除去器〕
一酸化炭素除去器500Aはベース部652上に設けられている。図7、図8に示すように、この一酸化炭素除去器500Aは、箱体511と、7枚の仕切板521〜527と、底板530とからなる。箱体511、仕切板521〜527は、底板530と同様に、例えばステンレス鋼等の金属板からなる。
箱体511は長方形の天板512と、天板512の四つの辺のうち相対する二辺において天板512に対して垂直に連なった状態で接続された一対の側板513,515と、天板512の別の相対する二辺において天板512に対して垂直に連なった状態で接続された一対の側板514,516とを有する。側板513,515は側板514,516に対して垂直に連なった状態で接続され、これら四枚の側板513〜516によって正方形枠状又は長方形枠状に設けられている。
天板512、側板513〜516の厚さは厚いほど強度が高くなり、内部が減圧された断熱パッケージ791に収容された場合の変形を防止することができるが、厚いほど一酸化炭素除去器500A自体の熱容量が増大する。本実施形態においては、後述するように、上記改質器400の場合と同様に、天板512に仕切板521〜527を接合することによって箱体511を補強する。これにより、箱体511の強度を維持しながら、天板512、側板513〜516の厚さを薄くすることができ、一酸化炭素除去器500の熱容量を減少させることができる。
仕切板521〜527は側板514,516と平行に間隔を空けて設けられる。仕切板521,523,525,527の側壁513側の端部は側壁513と接し、側壁515側の端部は側壁515と間隔を空けて配置される。
仕切板521〜527の上端部には、天板512と平行な接合部521a〜527aが設けられている。接合部521a〜527aが天板512と溶接または蝋付けにより接合されることで、仕切板521〜527が箱体511の内部に固定される。
このように天板512と仕切板521〜527とを接合することで、天板512と仕切板521〜527とが接合されない場合に対して、天板512を補強することができる。これにより、後述するように、内部が減圧された断熱パッケージ791にマイクロリアクタモジュール600が収容された場合に、天板512、側板521〜527の厚さを、天板512と仕切板521〜527とを接合しない構造の場合には大きく変形してしまう程度に薄くした場合であっても、天板512がほとんど変形しないようにすることができる。
仕切板522,524,526の側壁515側の端部は側壁515と接し、側壁513側の端部は側壁513と間隔を空けて配置される。このため、一酸化炭素除去器500A内は仕切板521〜527に仕切られることにより、導入口532から排出口534まで連続する葛折り状の流路となる。
仕切板521〜527の下端部は、底板530と接する。なお、更に、仕切板521〜527の下端部を底板530と接合するようにしてもよい。
底板530の側板13側の端部には、反応物の一酸化炭素除去器500A内への導入口532と、生成物の一酸化炭素除去器500A外への排出口534が設けられている。なお、導入口532は側板514と仕切板521との間に配置され、排出口534は側板516と仕切板527との間に配置される。
底板530は仕切板521〜527の下端部と接した状態で、縁部が側板513〜516の下辺部と接合される。このように箱体511の下面開口が底板530によって閉塞されることで、内部に葛折り状の流路を有する平行四面体状の一酸化炭素除去器500Aが形成される。
底板530はベース部652の上面に接合されている。底板530によって、改質燃料供給流路702の一部と、排ガス流路714の一部と、燃焼燃料供給流路710の一部と、連通流路704の一部と、空気供給流路706と、混合室708と、燃焼燃料供給流路716と、排気室718とが蓋される。底板530に形成された導入口532は混合室708の角部709の上に位置され、底板530に形成された排出口534は排気室718の角部719の上に位置されている。
この一酸化炭素除去器500Aにおいては、箱体511と底板530の内面や仕切板521〜527に一酸化炭素選択酸化触媒(例えば、白金等)が担持されている。
一酸化炭素除去器500Aを組み立てるには、まず箱体511の内部に仕切板521〜527を接合する。次いで箱体511の内面や仕切板521〜527の表面及び底板530の上面に改質触媒を担持させる。その後、箱体511の側壁513〜516の下端と底板530の外縁部とを接合し、箱体511の下部開口を底板530で閉塞する。
〔マイクロリアクタモジュール600内の経路〕
図9は、本実施形態のマイクロリアクタモジュール600において、気体燃料と空気からなる燃焼混合気が供給されてから、生成物である水蒸気等がマイクロリアクタモジュール600から排出されるまでの経路を示した図であり、図10は、本実施形態のマイクロリアクタモジュール600において、液体燃料と水が供給されてから、生成物である水素ガスがマイクロリアクタモジュール600から排出されるまでの経路を示した図である。
〔断熱パッケージ〕
図11は、本実施形態のマイクロリアクタモジュール600を覆う断熱パッケージ791の分解斜視図である。図11に示すように、このマイクロリアクタモジュール600は断熱パッケージ791を具備し、高温反応部604、低温反応部606及び連結部608が断熱パッケージ791に収容されている。断熱パッケージ791は、下面が開口した長方形状のケース792と、ケース792の下面開口を閉塞したプレート793とから構成され、プレート793がケース792に接合されている。断熱パッケージ791は、マイクロリアクタモジュール600からの熱輻射を反射して断熱パッケージ791の外に伝搬することを抑制する。断熱パッケージ791は内圧が1Pa以下になるように、マイクロリアクタモジュール600との間の内部空間が減圧排気されている。給排部602の水素ガス用排出路となる管材634は、断熱パッケージ791から露出されており、後述する発電セル808の燃料極に連結され、液体燃料導入管622は流量制御ユニット806を介して燃料容器804に連結されている。
リード線732,731,733,734,736,735,737,738を有する配線群739は、一部が断熱パッケージ791から露出されている。配線群739は、各リード線同士の間隔が均等となるよう離間していることが望ましく、液体燃料導入管622の周囲に配置されることが望ましい。
液体燃料導入管622、管材626,628,630,632,634並びにリード線732,731,733,734,736,735,737,738においてそれぞれ断熱パッケージ791から露出している部分から断熱パッケージ791内に外気が侵入して内圧が上がるような隙間が生じないように、液体燃料導入管622、管材626,628,630,632,634並びにリード線732,731,733,734,736,735,737,738は断熱パッケージ791のベースプレート793に金属蝋、ガラス材又は絶縁封止材で接合されている。断熱パッケージ791は金属性なので導電性を示すが、リード線732,731,733,734,736,735,737,738が高融点絶縁体で被覆されているので、リード線732,731,733,734,736,735,737,738が断熱パッケージ791とそれぞれ導通することはない。断熱パッケージ791の内部空間の内圧を低く維持できるので、マイクロリアクタモジュール600が発する熱を伝搬する媒体が希薄になり、内部空間でのまた熱対流が抑えられるのでマイクロリアクタモジュール600の保温効果が増える。
そして、断熱パッケージ791で封止された空間において、マイクロリアクタモジュール600の高温反応部604及び低温反応部606の間には所定の距離の連結部608が介在しているが、連結部608の容積は高温反応部604及び低温反応部606の容積に対して極めて小さいので、連結部608による高温反応部604から低温反応部606への熱の伝搬は抑えられ、高温反応部604と低温反応部606との間では、反応に必要な熱勾配を維持できるとともに高温反応部604内の温度を均一にしやすく、低温反応部606内の温度を均等にしやすくすることができる。
また、低温反応部606の表面には、ケース792とベースプレート793との接合時に十分な減圧排気ができずに残存した気体や、マイクロリアクタモジュール600から断熱パッケージ791の内部空間に漏洩した気体や、外部から断熱パッケージ791内に侵入した気体等の断熱パッケージ791の内部空間の圧力を上げる要因を吸着することで断熱パッケージ791の内部空間の内圧を低く維持するゲッター材728を設けるようにしてもよい。また、ゲッター材728に加熱用の電熱材等のヒータを設け、このヒータに、両端部にリード線737,738が接続された図示しない配線が接続されているものであってもよい。ゲッター材728は加熱されることで活性化して気体の吸着作用をもつものであり、ゲッター材728の材料としてはジルコニウム、バリウム、チタニウム又はバナジウムを主成分とした合金が挙げられる。また、ゲッター材728を設ける位置は、低温反応部606の表面に限らず、高温反応部604の表面、連結部608の上部、あるいは断熱パッケージ791の内面側であってもよく、高温反応部604と低温反応部606との間の間隙部分内に設けることが好ましく、これにより断熱パッケージ791のサイズを増大させないようにすることができる。
このようにプレート793を複数の通し孔795が貫通し、管材626,628,630,632,634、液体燃料導入管622及びリード線731〜738がそれぞれの通し孔795に挿通された状態でこれら貫通孔795が金属又はガラス材で封止されている。断熱パッケージ791の内部空間は密閉されているが、その内部空間が減圧とされているので、断熱効果が高いものとされている。そのため、熱損失を抑えることができる。
〔断熱性能の検討〕
以下、断熱パッケージ及び反応容器についての検討結果を示す。
<断熱パッケージの断熱性能>
図12は、本実施形態のマイクロリアクタモジュール600における改質器または一酸化炭素除去器として用いる反応容器と断熱パッケージの内壁面との距離(真空層厚)による熱損失を計算した結果を示すグラフである。また、図13は、本実施形態のマイクロリアクタモジュール600における反応容器と断熱パッケージの内壁面との距離(真空層厚)による断熱パッケージの表面温度を計算した結果を示すグラフである。
なお、反応容器及び断熱パッケージの材料をステンレス(SUS304)、反応容器の寸法を23mm×16mm×5.2mm、反応容器の初期温度を380℃、外部温度を20℃とし、断熱パッケージ内の圧力を0.033Paとして計算した。
図12より、反応容器と断熱パッケージの内壁面との距離が大きいほど熱損失は低減することがわかる。また、図13より、反応容器と断熱パッケージの内壁面との距離が大きいほど断熱パッケージの表面温度の上昇を防止できることがわかる。これらのグラフより、断熱パッケージの表面温度を常温(40℃程度)に維持するためには、反応容器と断熱パッケージの内壁面との間に必要な最低限の距離(真空層厚)はおおよそ0.75mmであると評価される。
<反応容器の変形量>
装置の小型化を図るためには反応容器と断熱パッケージの内壁面との距離をできるだけ小さくしたい。そこで、断熱パッケージの内壁面との距離を1mmとした場合、断熱パッケージの内壁面との距離が0.75mmより小さくならないようにするために、反応容器の変形量は、0.25mm(=1mm−0.75mm)程度までに抑える必要がある。
次に、図14は、本実施形態のマイクロリアクタモジュール600における反応容器の天板と仕切板とを接合した場合(フィン接合あり)と、接合しない場合(フィン接合なし)における、天板の厚さを0.05mm、0.1mm、0.2mmのいずれかとしたときの変形量を計算したものを示す散布図である。
なお、反応容器及び断熱パッケージの材料をステンレス(SUS304)、反応容器の寸法を23mm×16mm×5.2mm、仕切板の厚さを0.1mm、仕切板の枚数を7枚とし、反応容器の初期温度を380℃、外部温度を20℃とし、反応容器内の圧力を
101325Pa(大気圧)、断熱パッケージ内の圧力を0.033Paとして計算した。
(1) 天板と仕切板とを接合しない場合
天板の厚さを0.2mmとしたときは、天板の変形量は0.13mmとなった。
天板の厚さを0.1mmとしたときは、天板の変形量は1mmとなった。
天板の厚さを0.05mmとしたときは、天板の変形量は1mm以上となると考えられる。
(2) 天板と仕切板とを接合した場合
天板の厚さを0.05mmとしたときは、天板の変形量は0.13mmとなった。
天板の厚さを0.1mmとしたときは、天板の変形量は0.02mmとなった。
天板の厚さを0.2mmとしたときは、天板の変形量は0.02mm以下になり、実質的にはほとんど変形しないと考えられる。
図14の結果から、天板と仕切板とが接合されていない場合には、反応容器の変形量を0.25mm以下にするためには、天板の厚さは少なくとも0.2mm程度必要であることが分かる。一方、天板と仕切板とが接合されている場合には、天板の厚さは0.05mmでも問題ないことがわかる。
<反応容器の熱容量>
図15に、本実施形態のマイクロリアクタモジュール600における反応容器の天板の厚さを0.2mm、0.1mm、0.005mmとした場合の反応容器の熱容量比を計算した結果を示す。なお、反応容器及び断熱パッケージの材料をステンレス(SUS304)、反応容器の寸法を23mm×16mm×5.2mm、仕切板の厚さを0.1mm、仕切板の枚数を7枚として計算した。
天板の厚さを0.2mmとした時の反応容器の熱容量を1とすると、天板の厚さを0.1mmとした時の反応容器の熱容量は0.62となり、天板の厚さを0.05mmとした時の反応容器の熱容量は0.43となった。
したがって、天板の厚さを0.05mmにすると、天板の厚さを0.2mmとした場合と比較して、反応容器の熱容量を半減させることができる。このため、起動時にヒータで反応容器を加熱する場合に、所定温度に達するまでの起動時間を、天板の厚さを0.2mmとした場合に対して半減することができる。このように、本実施形態における天板と仕切板とを接合する構造によれば、天板と仕切板とを接合しない構造に対して、変形量を同程度とすれば、天板の厚さを1/4程度に薄くすることができる。これにより、反応容器の強度を維持しながら、反応容器の重量を大幅に軽減することができ、また、反応容器の熱容量が減少することにより、反応容器を加熱して所定温度に設定するまでの起動時間を大幅に短縮することができる。
〔マイクロリアクタモジュールの動作〕
以下、マイクロリアクタモジュール600の動作について説明する。
まず、リード線737,738の間に電圧が印加されると、ゲッター材728がヒータによって加熱され、ゲッター材728が活性化される。これにより、断熱パッケージ791内のガス等の圧力を上げる要因がゲッター材728に吸着され、断熱パッケージ791内の減圧度が高まり、断熱効率が高まる。
また、リード線731,732の間に電圧が印加されると、電熱線720が発熱し、低温反応部606が加熱される。リード線733,734の間に電圧が印加されると、電熱線722が発熱し、高温反応部604が加熱される。リード線735,736の間に電圧が印加されると、電熱線724が発熱し、液体燃料導入管622の上部が加熱される。液体燃料導入管622、高温反応部604、低温反応部606及び連結部608が金属材料からなるため、これらの間で熱伝導しやすい。なお、電熱線720,722,724の電流・電圧が制御装置によって測定されることで、液体燃料導入管622、高温反応部604及び低温反応部606の温度が測定され、測定温度が制御装置にフィードバックされ、制御装置によって電熱線720,722,724の電圧が制御され、これにより液体燃料導入管622、高温反応部604及び低温反応部606の温度制御がなされる。
電熱線720,722,724によって液体燃料導入管622、高温反応部604及び低温反応部606が加熱された状態において、液体燃料導入管622に液体燃料と水の混合液がポンプ等によって連続的又は断続的に供給されると、混合液が吸液材623に吸収され、毛細管現象により混合液が液体燃料導入管622内の上に向かって浸透する。そして、吸液材623内の混合液が気化し、燃料と水の混合気が吸液材から蒸散する。吸液材623内にて混合液が気化するから、突沸を抑えることができ、安定して気化することができる。
そして、吸液材623から蒸散した混合気は貫通孔678、改質燃料供給流路702、導入口432を通って改質器400内に流れ込む。その後、混合気は改質器400内を流れている際には、混合気が加熱されて触媒反応することによって、水素ガス等が生成される(燃料がメタノールの場合には、上記化学反応式(1)、(2)を参照。)。
改質器400で生成された混合気(水素ガス、二酸化炭素ガス、一酸化炭素ガス等を含む。)が排出口434及び連通流路704を通って混合室708へと流れ込む。一方、空気がポンプ等によって管材634に供給され、貫通孔675及び空気供給流路706を通って混合室708へ流れ込み、水素ガス等の混合気と空気が混合される。
そして、空気、水素ガス、一酸化炭素ガス、二酸化炭素ガス等を含む混合気が混合室708から導入口532を通って一酸化炭素除去器500A内へ流れ込む。混合気が一酸化炭素除去器500A内を流れている時に、混合気中の一酸化炭素ガスが選択的に酸化され、一酸化炭素ガスが除去される。
ここで、一酸化炭素ガスは一酸化炭素除去器500A内で均一的に反応するのではなく、一酸化炭素除去器500A内の流路のうち下流において一酸化炭素ガスの反応速度が高くなる。この下流の部分の下に液体燃料導入管622が位置するので、一酸化炭素ガスの酸化反応による熱が水と燃料の気化熱に効率よく用いられる。
そして、一酸化炭素が除去された状態の混合気が排出口534から排気室718、貫通孔671、管材626を経由して、燃料電池の燃料極等に供給される。燃料電池では水素ガスの電気化学反応により電気が生成され、未反応の水素ガス等を含むオフガスが燃料電池から排出される。
以上の動作は初期段階の動作であるが、その後も続けて混合液が液体燃料導入管622に供給される。そして、燃料電池から排出されたオフガスに空気が混合され、その混合気(以下、燃焼混合気という。)が管材632及び管材628に供給される。管材632に供給された燃焼混合気は貫通孔674、燃焼燃料供給流路716、貫通孔676を通って燃焼用流路625に流れ込み、燃焼混合気が燃焼用流路625において触媒燃焼する。これにより燃焼熱が発するが、燃焼用流路625が低温反応部606の下側において液体燃料導入管622を周回しているため、燃焼熱によって液体燃料導入管622が加熱されるとともに低温反応部606が加熱される。そのため、電熱線720,724の消費電力を小さくすることができ、エネルギーの利用効率が高まる。
一方、管材628に供給された燃焼混合気は貫通孔672、燃焼燃料供給流路710を通って燃焼室712へ流れ込み、燃焼混合気が燃焼室712において触媒燃焼する。これにより燃焼熱が発するが、燃焼熱によって改質器400が加熱される。そのため、電熱線722の消費電力を小さくすることができ、エネルギーの利用効率が高まる。
ここで、高温反応部604は低温反応部606よりも高温に保持しなければならないので、第二燃焼器614での単位時間あたりのオフガスの水素供給量を第一燃焼器612での単位時間あたりのオフガスの水素供給量より多くするか、第一燃焼器612での冷媒となる酸素(空気)の単位時間あたりの供給量を第二燃焼器614での酸素(空気)の単位時間あたりの供給量より多くするようにしてもよい。
なお、燃料容器に貯留されている液体燃料が気化されて、その気化した燃料と空気の燃焼混合気が管材628,632に供給されるようにしても良い。
混合液が液体燃料導入管622に供給された状態であって、燃焼混合気が管材628,632に供給された状態において、制御装置が電熱線720,722,724によって温度を測定しながら、電熱線720,722,724の印加電圧を制御するとともに、ポンプ等を制御する。制御装置によってポンプが制御されると、管材628,632に供給される燃焼混合気の流量が制御され、これにより燃焼器612,614の燃焼熱量が制御される。このように制御装置が電熱線720,722,724及びポンプを制御することによって、液体燃料導入管622、高温反応部604及び低温反応部606の温度制御がなされる。ここで、高温反応部604が375℃、低温反応部606が150℃となるよう、温度制御を行う。
〔発電ユニット〕
図16は本実施形態におけるマイクロリアクタモジュール600を備える発電ユニット801の一例を示す斜視図である。図16に示すように、以上のようなマイクロリアクタモジュール600は、発電ユニット801に組み付けて用いることができる。この発電ユニット801は、例えば、フレーム802と、フレーム802に対して着脱可能な燃料容器804と、流路、ポンプ、流量センサ及びバルブ等を有する流量制御ユニット806と、断熱パッケージ791に収容された状態のマイクロリアクタモジュール600と、燃料電池、加湿器及び回収器等を有する発電セル808と、エアポンプ810と、二次電池、DC−DCコンバータ及び外部インターフェース等を有する電源ユニット812とを具備する。流量制御ユニット806によって燃料容器804内の水と液体燃料の混合気がマイクロリアクタモジュール600に供給されることで、上述のように水素ガスが生成され、水素ガスが発電セル808の燃料電池に供給され、生成された電気が電源ユニット812の二次電池に蓄電される。
〔電子機器〕
図17は、発電ユニット801を電源として用いる電子機器851の一例を示す斜視図である。図15に示すように、この電子機器851は、携帯型の電子機器であって、特にノート型パーソナルコンピュータである。電子機器851は、CPU、RAM、ROM、その他の電子部品から構成された演算処理回路を内蔵するとともにキーボード852を備え付けた下筐体854と、液晶ディスプレイ856を備え付けた上筐体858と、を備える。下筐体854と上筐体858はヒンジ結合されており、上筐体858を下筐体854に重ねてキーボード852に液晶ディスプレイ856を相対させた状態で折り畳むことができるように構成されている。下筐体854の右側面から底面にかけて、発電ユニット801を装着するための装着部860が凹設され、装着部860に発電ユニット801を装着すると、発電ユニット801の電気によって電子機器851が動作する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の改良及び設計の変更をおこなっても良い。
<変形例1>
以下に、本発明の上記実施形態におけるマイクロリアクタモジュール600(反応装置)の第1の変形例について説明する。なお、以下に説明する一酸化炭素除去器500B、及びベースプレート642の一部以外は第1実施形態と同様であるので説明を割愛する。
図18は、本発明のマイクロリアクタモジュール600の第1の変形例における一酸化炭素除去器500B(反応容器)を示す分解斜視図であり、図19は、第1の変形例における一酸化炭素除去器500Bの二面図であり、図20は図19のXX−XX断面図であり、図21は図19のXXI−XXI断面図であり、図22は、第1の変形例における一酸化炭素除去器500Bに用いられる仕切り材540の分解斜視図であり、図23は、第1の変形例における一酸化炭素除去器500Bに対応するベースプレート642の構成を示す断面図である。第1の変形例における一酸化炭素除去器500B1は、図18に示すように、一酸化炭素除去器500Bは箱体511と、底板530と、仕切り材540からなる。なお、箱体511及び底板530については、第1の実施形態と同じものは同一の符号を付して説明を割愛する。
底板530は天板12と平行となるよう底板530の縁部が側板513〜516の下辺部に接合されている。箱体11に仕切り材540が収容された状態で箱体11の下面開口が底板530によって閉塞されることで、中空を有する平行四面体状の反応容器が構成される。
底板530の側板513側の端部には、反応物の一酸化炭素除去器500B内への導入口532と、生成物の一酸化炭素除去器500B外への排出口534が設けられている。導入口532は側板514と後述する仕切板541との間に設けられ、排出口534は後述する仕切板545,546間に設けられる。なお、図22に示すように、本実施の形態のベースプレート642は、排出口534の位置に合わせて排気室718の位置を変更しており、角部719の上に排出口534が配置されるようにしている。
仕切り材540は、図22に示すように、7枚の仕切板541,542,543,544,545,546,547と、床板549とからなる。
仕切板541,542,543,544,545,546,547は側板514,516と平行に設けられ、一酸化炭素除去器500B内を8列に分割する。仕切板541,542,543,544,545,546,547にはそれぞれ、高さ方向の中央位置に、側板513側から切り込み541a,542a,543a,544a,545a,546a,547aが床板549と平行に設けられている。この切り込み541a,542a,543a,544a,545a,546a,547aの高さは、床板549の厚さに等しい。仕切板541,542,543,544,545,546,547の側板513側の端部は切り込み541a,542a,543a,544a,545a,546a,547aにより上下に2分割されている。
側板514側から1,3,5番目の仕切板541,543,545には、側板513側の上側の端部側に、仕切板541,543,545を貫通する接続口104,112,120が設けられている。
側板514側から2,4番目の仕切板542,544には、側板513側の下側の端部側に、仕切板542,544を貫通する接続口108,116が設けられている。
側板514側から6番目の仕切板546には、側板515側の端部側に、仕切板546を貫通する上下2つの接続口122,130が設けられている。
側板514側から7番目の仕切板547には、側板513側の上下両方の端部側に、仕切板547を貫通する接続口124,128がそれぞれ設けられている。
各仕切板541,542,543,544,545,546,547の上端部は、天板512と、溶接または蝋付けにより接合される。
床板549は一酸化炭素除去器500B内に収納された状態で、天板12及び底板530と平行に設けられ、一酸化炭素除去器500B内を上下2段に分割する。床板549には、図22に示すように、側板515側から7個の切り込み541b,542b,543b,544b,545b,546b,547bが仕切板541,542,543,544,545,546,547と平行に等間隔に設けられている。この切り込み541b,542b,543b,544b,545b,546b,547bの幅は、それぞれ仕切板541,542,543,544,545,546,547の厚さに等しい。
また、床板549の側板515側の端部は7個の切り込み541b,542b,543b,544b,545b,546b,547bにより8分割されている。この8個の端部のうち、側板514側から1〜5番目、及び8番目には、床板549を貫通する接続口102,106,110,114,118,126が設けられている。
切り込み541b,542b,543b,544b,545b,546b,547bは、それぞれ仕切板541,542,543,544,545,546,547の切り込み541a,542a,543a,544a,545a,546a,547aと対応し、その長さの和が床板549、仕切板541,542,543,544,545,546,547の切り込み方向の長さ以上となるように形成されている。
床板549と仕切板541,542,543,544,545,546,547とは、切り込み541a,542a,543a,544a,545a,546a,547a部分で床板549を挟持するとともに、切り込み541b,542b,543b,544b,545b,546b,547b部分で仕切板541,542,543,544,545,546,547をそれぞれ挟持するように組み合わせることにより、互いに垂直に組みつけられている。なお、この組み付け部分を溶接してもよいし、蝋付けしてもよい。溶接または蝋付けにより、床板549と仕切板541,542,543,544,545,546,547とを確実に固定することができる。また、床板549と仕切板541,542,543,544,545,546,547の周縁部分が反応容器1における天板12、底板530及び側板513〜516の内面側に当接し、溶接または蝋付けにより接合されている。
図20,図21に示すように、一酸化炭素除去器500B内は仕切り材540により、16個の反応室101,103,105,107,109,111,113,115,117,119,121,123.125,127,129,131に分割される。
すなわち、床板549により一酸化炭素除去器500B内は上段(床板549と天板512との間)と下段(底板530と床板549との間)とに分割されている。上段は、図20に示すように、仕切板541,542,543,544,545,546,547により、8個の反応室103,105,111,113,119,121,123,125に分割されている。また、下段は、図21に示すように、仕切板541,542,543,544,545,546,547により、8個の反応室101,107,109,115,117,131,129,127に分割されている。
図24は、第1の変形例の一酸化炭素除去器500Bにおける、反応室101,103,105,107,109,111,113,115,117,119,121,123,125,127,129,131と、導入口532、排出口534、接続口102,104,106,108,110,112,114,116,118,120,122,124,126,128,130の関係を仕切り材540と垂直な面で切断して示す、模式的な断面図である。
反応室101は、導入口532により一酸化炭素除去器500B外へ通じるとともに、接続口102により反応室103と通じている。また、反応室131は接続口130により反応室129と通じているとともに、排出口534により一酸化炭素除去器500B外へ通じている。他の反応室103,105,107,109,111,113,115,117,119,121,123.125,127,129は、接続口104,106,108,110,112,114,116,118,120,122,124,126,128のいずれか2つにより、隣接する2つの反応室と通じている。
次に、一酸化炭素除去器500B内の反応物の流路について説明する。図24に矢印で示すように、反応物はまず、導入口532から一酸化炭素除去器500B内の反応室101に流入し、その後、接続口102、反応室103、接続口104、反応室105、接続口106、反応室107、接続口108、反応室109、接続口110、反応室111、接続口112、反応室113、接続口114、反応室115、接続口116、反応室117、接続口118、反応室119、接続口120、反応室121、接続口122、反応室123、接続口124、反応室125、接続口126、反応室127、接続口128、反応室129、接続口130、反応室131をこの順に通り、排出口534から一酸化炭素除去器500B外に流出する。
第1の変形例においても、上記実施形態の場合と同様に、天板512と仕切板541,542,543,544,545,546,547とを接合することで、天板512を補強することができる。これにより、内部が減圧された断熱パッケージ791にマイクロリアクタモジュール600が収容された場合に、天板512の厚さを、天板512と仕切板541〜547とを接合しない構造の場合には大きく変形してしまう程度に薄くした場合であっても、天板512がほとんど変形しないようにすることができる。
また、第1の変形例によれば、一酸化炭素除去器500B内を仕切り材540により16個の反応室101,103,105,107,109,111,113,115,117,119,121,123,125,127,129,131に仕切り、仕切り材540に設けた接続口102,104,106,108,110,112,114,116,118,120,122,124,126,128,130によりこれらの反応室は隣接するいずれか2つの反応室と通じており、一酸化炭素除去器500Bに設けた導入口532から排出口534までが1つの流路として通じているので、流路の断面寸法を小さくし、流路表面に設けた触媒までの反応物の拡散時間を短くすることができるとともに、流路長を長くして反応時間を長くすることができる。
また、仕切り材540は、床板549と仕切板541,542,543,544,545,546,547とを、切り込み541b,542b,543b,544b,545b,546b,547b部分で床板549を挟持するとともに、切り込み541a,542a,543a,544a,545a,546a,547a部分で仕切板541,542,543,544,545,546,547をそれぞれ挟持するように組み合わせることにより、互いに垂直に組みつけることで形成できるので、容易に組み立てることができる。
一酸化炭素除去器500Bを組み立てるには、まず箱体511の内面や組み立てた仕切材540の表面及び底板530の上面に改質触媒を担持させる。次いで箱体511の内部に組み立てた仕切材540を接合する。その後、箱体511の側壁513〜516の下端と底板530の外縁部とを接合し、箱体511の下部開口を底板530で閉塞する。
<変形例2>
次に、本発明におけるマイクロリアクタモジュール600(反応装置)の第2の変形例について説明する。なお、以下に説明する一酸化炭素除去器500C以外は第1の変形例と同様であるので説明を割愛する。
図25は、本発明のマイクロリアクタモジュール600の第2の変形例における一酸化炭素除去器500C(反応容器)を示す分解斜視図であり、図26は、第2の変形例における一酸化炭素除去器500Cの二面図であり、図27は図26のXXVII−XXVII断面図であり、図28は図26のXXVIII−XXVIII断面図である。第2の変形例における一酸化炭素除去器500Cは、図25に示すように、箱体511と、底板530と、仕切り材550からなる。なお、箱体511及び底板530については、第1の変形例と同様であるので説明を割愛する。
図29は、第2の変形例における一酸化炭素除去器500Cに用いられる仕切り材550の分解斜視図である。仕切り材550は、図29に示すように、仕切壁551と、床板569とからなる。
仕切壁551は、2枚の補強板560,568と、7枚の仕切板561,562,563,564,565,566,567と、連結板571a,571b,572,573a,573b,574,575a,575b,576,577a,577b,578とからなる。
補強板560,568はそれぞれ側板514,516に沿って配置される。
仕切板561,562,563,564,565,566,567は側板514,516と平行に設けられ、一酸化炭素除去器500C内を8列に分割する。
補強板560,568及び仕切板561,562,563,564,565,566,567にはそれぞれ、高さ方向の中央位置に、側板513側から切り込み560a,561a,562a,563a,564a,565a,566a,567a,568aが床板569と平行に設けられている。この切り込み560a,561a,562a,563a,564a,565a,566a,567a,568aの高さは、床板569の厚さに等しい。補強板560,568及び仕切板561,562,563,564,565,566,567の側板513側の端部は切り込み560a,561a,562a,563a,564a,565a,566a,567a,568aにより上下に2分割されている。
側板514側から1,3,5番目の仕切板561,563,565には、側板513側の上側の端部側に、仕切板561,563,565を貫通する接続口104,112,120が設けられている。
側板514側から2,4番目の仕切板562,564には、側板513側の下側の端部側に、仕切板562,564を貫通する接続口108,116が設けられている。
側板514側から6番目の仕切板566には、側板515側の端部側に、仕切板566を貫通する上下2つの接続口122,130が設けられている。
側板514側から7番目の仕切板567には、側板513側の上下両方の端部側に、仕切板567を貫通する接続口124,128がそれぞれ設けられている。
連結板571a,571b,572,573a,573b,574,575a,575b,576,577a,577b,578によって、補強板560,568及び仕切板561,562,563,564,565,566,567が連結され、断面矩形波形状の仕切壁551が形成されている。仕切壁551は、その波高方向が側板513,515と垂直な方向に配置される。
すなわち、連結板571a,571bは、補強板560と仕切板561との側板513側の端部同士を連結する。連結板572は、仕切板561と仕切板562との側板515側の端部同士を連結する。連結板573a,573bは、仕切板562と仕切板563との側板513側の端部同士を連結する。連結板574は、仕切板563と仕切板564との側板515側の端部同士を連結する。連結板575a,575bは、仕切板564と仕切板565との側板513側の端部同士を連結する。連結板576は、仕切板565と仕切板566との側板515側の端部同士を連結する。連結板577a,577bは、仕切板566と仕切板567との側板513側の端部同士を連結する。連結板578は、仕切板567と補強板568との側板515側の端部同士を連結する。
仕切壁551の上端部は、天板512と、溶接または蝋付けにより接合される。
床板569は一酸化炭素除去器500C内に収納された状態で、天板12及び底板530と平行に設けられ、一酸化炭素除去器500C内を上下2段に分割する。
床板569の側板514側及び側板516側の両端部には、側板513側に、補強板560,568の切り込み560a,568aに挟持される凸部560b,568bが設けられている。
床板569には、図29に示すように、側板515側から7個の切り込み561b,562b,563b,564b,565b,566b,567bが仕切板561,562,563,564,565,566,567と平行に等間隔に設けられている。この切り込み561b,562b,563b,564b,565b,566b,567bの幅は、それぞれ仕切板561,562,563,564,565,566,567の厚さに等しい。
また、床板569の側板515側の端部は7個の切り込み561b,562b,563b,564b,565b,566b,567bにより8分割されている。この8個の端部のうち、側板514側から1〜5番目、及び8番目には、床板569を貫通する接続口102,106,110,114,118,126が設けられている。
切り込み561b,562b,563b,564b,565b,566b,567bは、それぞれ仕切板561,562,563,564,565,566,567の切り込み561a,562a,563a,564a,565a,566a,567aと対応し、その長さの和が床板569、仕切板561,562,563,564,565,566,567の切り込み方向の長さ以上となるように形成されている。
仕切壁551と床板569とは、切り込み561a,562a,563a,564a,565a,566a,567a部分で床板569を挟持し、切り込み560a,568a部分で凸部560b,568bを挟持するとともに、切り込み561b,562b,563b,564b,565b,566b,567b部分で仕切板561,562,563,564,565,566,567をそれぞれ挟持するように組み合わせることにより、互いに垂直に組みつけられている。なお、この組み付け部分を溶接してもよいし、蝋付けしてもよい。溶接または蝋付けにより、床板569と仕切板561,562,563,564,565,566,567とを確実に固定することができる。また、床板569と仕切板561,562,563,564,565,566,567の周縁部分が反応容器1における天板12、底板530及び側板513〜516の内面側に当接し、溶接または蝋付けにより接合されている。
図27,図28に示すように、一酸化炭素除去器500C内は仕切り材550により、16個の反応室101,103,105,107,109,111,113,115,117,119,121,123.125,127,129,131に分割される。
すなわち、床板569により一酸化炭素除去器500C内は上段(床板569と天板512との間)と下段(底板530と床板569との間)とに分割されている。上段は、図28に示すように、仕切板561,562,563,564,565,566,567により、8個の反応室103,105,111,113,119,121,123,125に分割されている。また、下段は、図27に示すように、仕切板561,562,563,564,565,566,567により、8個の反応室101,107,109,115,117,131,129,127に分割されている。
反応室101は、導入口532により一酸化炭素除去器500C外へ通じるとともに、接続口102により反応室103と通じている。また、反応室131は接続口130により反応室129と通じているとともに、排出口534により一酸化炭素除去器500C外へ通じている。他の反応室103,105,107,109,111,113,115,117,119,121,123.125,127,129は、接続口104,106,108,110,112,114,116,118,120,122,124,126,128のいずれか2つにより、隣接する2つの反応室と通じている。
一酸化炭素除去器500C内の反応物の流路は、第1の変形例の一酸化炭素除去器500Bと同様である。すなわち、反応物はまず、導入口532から一酸化炭素除去器500C内の反応室101に流入し、その後、接続口102、反応室103、接続口104、反応室105、接続口106、反応室107、接続口108、反応室109、接続口110、反応室111、接続口112、反応室113、接続口114、反応室115、接続口116、反応室117、接続口118、反応室119、接続口120、反応室121、接続口122、反応室123、接続口124、反応室125、接続口126、反応室127、接続口128、反応室129、接続口130、反応室131をこの順に通り、排出口534から一酸化炭素除去器500C外に流出する。
第2の変形例においても、上記実施形態の場合と同様に、仕切壁551と天板512とを接合することで、天板512を補強することができる。これにより、内部が減圧された断熱パッケージ791にマイクロリアクタモジュール600が収容された場合に、天板512の厚さを、天板512と仕切壁551とを接合しない構造の場合には大きく変形してしまう程度に薄くした場合であっても、天板512がほとんど変形しないようにすることができる。
また、一酸化炭素除去器500Cは第1の変形例の一酸化炭素除去器500Bと同様に、流路の断面寸法を小さくし、流路表面に設けた触媒までの反応物の拡散時間を短くすることができるとともに、流路長を長くして反応時間を長くすることができる。
また、仕切り材550は、仕切壁551と床板569とを互いに挟持するように組み合わせることにより、互いに垂直に組みつけることで形成できるので、容易に組み立てることができる。
一酸化炭素除去器500Cを組み立てるには、まず箱体511の内面や組み立てた仕切材550の表面及び底板530の上面に改質触媒を担持させる。次いで箱体511の内部に組み立てた仕切材550を接合する。その後、箱体511の側壁513〜516の下端と底板530の外縁部とを接合し、箱体511の下部開口を底板530で閉塞する。
なお、上記第2の変形例においては、仕切り材550が、仕切壁551と床板569とからなり、床板569によって一酸化炭素除去器500C内が上下2分割される構成としたが、これに限るものではなく、床板569を備えず、一酸化炭素除去器500C内が上下に分割されない構成であってもよい。
<変形例3>
次に、本発明におけるマイクロリアクタモジュール600(反応装置)の第3の変形例について説明する。なお、以下に説明する一酸化炭素除去器500D以外は第1,第2の変形例と同様であるので説明を割愛する。
図30は、本発明のマイクロリアクタモジュール600の第3の変形例における一酸化炭素除去器500D(反応容器)を斜め上から示した分解斜視図であり、図31は、第3の変形例における一酸化炭素除去器500Dの二面図であり、図32は、図31の切断線XXXII−XXXIIに沿った面の矢視端面図であり、図33は、図31の切断線XXXIII−XXXIIIに沿った面の矢視端面図である。図31において(a)図は上面図であり、(b)図は側面図である。
この一酸化炭素除去器500Dは、一つの面で開口した箱体511と、箱体511内に収容されて箱体511内の空間を底側の空間と開口側の空間に仕切った床板250と、箱体110の開口を閉塞した蓋板530と、床板250によって仕切られた2つの空間のうち底側の空間に収容された仕切板220と、開口側の空間に収容された仕切板240と、を備える。なお、箱体511及び蓋板530については、第1,第2の変形例と同様であるので説明を割愛する。
仕切板220は、三角波形状の葛折りとされたコルゲート板状の形状を有している。つまり、仕切板220は帯状の板を交互に折り返したものであり、仕切板220の第一仕切部222と第二仕切部224との接続箇所が折返し稜線となっている。仕切板240も、仕切板220と同様に三角波形状とされたコルゲート板状の形状を有し、仕切板240の第一仕切部242と第二仕切部244との接続箇所が折返し稜線となっている。
仕切板220と仕切板240は、折返し数が等しく、例えば三角波の波長及び波高も等しい。
仕切板220は、その波高方向が側板513〜516と平行となるように床板250と天板512との間の空間に収容される。仕切板220の一方の折返し稜線は箱体511の天板512と線接触し、溶接または蝋付けにより、接合される。これにより、第3の変形例においても、上記実施形態の場合と同様に、天板512を補強することができ、内部が減圧された断熱パッケージ791にマイクロリアクタモジュール600が収容された場合に、天板512の厚さを、天板512と仕切板220とを接合しない構造の場合には大きく変形してしまう程度に薄くした場合であっても、天板512がほとんど変形しないようにすることができる。
仕切板220は、その波形状となる両縁が側板513,515にそれぞれ当接し、仕切板220の両側の仕切部222,222が側板514,516にそれぞれ面接触する。
床板250は箱体511の中腹部まで嵌め込まれ、仕切板220の他方の折返し稜線が床板250に線接触する。このように箱体511内の天板512と床板250との間の空間内に仕切板220が収容されることで、その空間が仕切板220によって複数の反応室218,218,…に区画される。
仕切板240は、その波高方向が側板513〜516と平行となるように、床板250と蓋板530との間の空間に収容される。仕切板240の一方の折返し稜線は床板250に線接触する。また、仕切板240の他方の折返し稜線は蓋板530と線接触する。蓋板530は箱体511の開口を閉塞している。
箱体511内の蓋板530と床板250との間の空間内に仕切板240が収容されることで、その空間が仕切板240によって複数の反応室219,219,…に区画される。下の仕切板240は床板250を挟んで上の仕切板220に重なり、上の反応室218は床板250によって下の反応室219から仕切られている。
仕切板220の第一仕切部222に第一の接続口226が形成され、隣り合う反応室218,218が接続口226を介して通じている。仕切板220の第二仕切部224に第一の接続口228が形成され、隣り合う反応室218,218が接続口228を介して通じている。仕切板240についても第一仕切部242に第二の接続口246が形成され、第二仕切部244に第二の接続口248が形成され、隣り合う反応室219,219が接続口226又は接続口228を介して通じている。
床板250には複数の第三の接続口252,252,…が形成され、上下に隣り合う反応室218,219が接続口252を介して通じている。接続口226,228,246,248,252によって、これら反応室218,218,…と反応室219,219,…が所定の一連の葛折り状の流路となっている。
蓋板530には、複数の反応室219,219,…のうち、一連の葛折り状の流路の末端となる反応室219の一方に通じる導入口532と、他方に通じる排出口534が形成されている。
一酸化炭素除去器500Dを組み立てるには、まず箱体511の内面や仕切板220,240、床板250の表面及び底板530の上面に改質触媒を担持させる。次いで箱体511の内部に仕切板220を収容し、仕切板220の折返し稜線を天板512と接合する。次いで箱体511の内部に床板250、仕切り板240を順に収容する。その後、箱体511の側壁513〜516の下端と底板530の外縁部とを接合し、箱体511の下部開口を底板530で閉塞する。
なお、更に、仕切板220の折返し稜線を床板250に溶接等により接合するようにしてもよく、仕切板220の波形状となる両縁を側板513,515に溶接により接合するようにしてもよく、仕切板220の両側の仕切部222,222を側板514,516に溶接等により接合するようにしてもよい。また、仕切板240の折返し稜線を床板250及び蓋板530に溶接等により接合するようにしてもよく、仕切板240の波形状となる両縁を側板513,515に溶接により接合するようにしてもよく、仕切板240の両側の仕切部242,242を側板514,516に溶接等により接合するようにしてもよい。このように溶接等により接合することにより、各反応室118、119の気密性を更に高めることができるとともに、一酸化炭素除去器500Dの剛性をさらに高めることができる。
なお、上記第3の変形例においては、仕切板220と、仕切板240と、床板250とを有し、床板250によって一酸化炭素除去器500D内が上下2分割される構成としたが、これに限るものではなく、床板250を備えず、一酸化炭素除去器500D内が上下に分割されない構成であってもよい。
なお、第1〜第3の変形例では、一酸化炭素除去器について説明したが、上記構造を改質器に適用してもよい。
400 改質器(反応装置)
500A,500B,500C,500D 一酸化炭素除去器(反応装置)
411,511 箱体
412,512 天板
413〜416,513〜516 側板
220,240,421〜425,521〜527 仕切板(交差仕切板)
421a〜425a,521a〜527a 接合部
430,530 底板
250,549,569 床板(水平仕切板)
551 仕切壁(交差仕切板)
642 ベースプレート
791 断熱パッケージ(断熱容器)

Claims (15)

  1. 反応物の反応を起こす反応容器を備えるマイクロリアクタであって、
    前記反応容器は、
    天板の外縁に沿って側板が設けられ下部に開口を有する箱体と、
    前記天板の下面に接合され、前記箱体内の空間を仕切るように配置される仕切板と、
    前記箱体に前記仕切板が接合された状態で前記開口を閉塞する底板と、
    を備え、
    前記仕切板は、互いに連結されていることを特徴とする反応装置。
  2. 反応物の反応を起こす反応容器を備えるマイクロリアクタであって、
    前記反応容器は、
    天板の外縁に沿って側板が設けられ下部に開口を有する箱体と、
    前記天板の下面に接合され、前記箱体内の空間を仕切るように配置される仕切板と、
    前記箱体に前記仕切板が接合された状態で前記開口を閉塞する底板と、
    を備え、
    前記仕切板は、板が波形状に折られているものであることを特徴とする反応装置。
  3. 反応物の反応を起こす反応容器を備えるマイクロリアクタであって、
    前記反応容器は、
    天板の外縁に沿って側板が設けられ下部に開口を有する箱体と、
    前記天板の下面に接合され、前記箱体内の空間を仕切るように配置される仕切板と、
    前記箱体に前記仕切板が接合された状態で前記開口を閉塞する底板と、
    を備え、
    前記仕切板には、反応物が流れる接続口が形成されていることを特徴とする反応装置。
  4. 前記箱体、前記仕切板及び前記底板は、板状の金属材料によって形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の反応装置。
  5. 前記底板を補強するベースプレートが前記底板に接合されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の反応装置。
  6. 前記仕切板は、矩形波形状の波形板であり、その波高方向が前記天板と平行であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の反応装置。
  7. 前記仕切板は、三角波形状の波形板であり、その波高方向が前記天板と垂直であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の反応装置。
  8. 前記反応容器内において前記天板に対して平行に配置された平行仕切板をさらに備え、
    前記反応容器の内部空間内が前記仕切板及び前記平行仕切板によって仕切られて、反応物が流れる反応流路が形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の反応装置。
  9. 前記平行仕切板には、反応物が流れる接続口が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の反応装置。
  10. 前記仕切板または平行仕切板には、組み付け用の切り込みを備え、
    前記仕切板と平行仕切板は、前記切り込みを用いて互いに挟持するように組み合わせることにより組み付けられていることを特徴とする請求項8または9に記載の反応装置。
  11. 前記組み付け部分は、溶接または蝋付けにより接合されていることを特徴とする請求項10に記載の反応装置。
  12. 前記仕切板または平行仕切板の周縁部分が前記反応容器における天板、底板及び側板の内面側に当接し、溶接または蝋付けにより接合されていることを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載の反応装置。
  13. 前記反応容器は内部が減圧された断熱容器内に収容されることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の反応装置。
  14. 前記反応装置は、
    第1の温度に設定され、反応物の反応を起こす第1の反応部と、
    前記第1の温度より低い第2の温度に設定され、反応物の反応を起こす第2の反応部と、
    前記第1の反応部と前記第2の反応部との間で反応物及び生成物を送る連結管と、を備え、
    前記第1の反応部及び第2の反応部の少なくとも一方は、前記反応容器を備えることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の反応装置。
  15. 前記第1の反応部には、第1の反応物が供給されて第1の生成物を生成し、
    前記第2の反応部には、前記第1の生成物が供給されて第2の生成物を生成し、
    前記第1の反応物は水と炭化水素系の液体燃料が気化された混合気であって、前記第1の反応部は、前記第1の反応物の改質反応を起こす改質器であり、前記第1の生成物には水素及び一酸化炭素が含まれ、
    前記第2の反応部は、前記第1の生成物に含まれる一酸化炭素を除去する一酸化炭素除去器であることを特徴とする請求項14に記載の反応装置。
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