JP2010540977A - レベルの時変の推定された確率密度を使用する時変オーディオ信号レベル - Google Patents

レベルの時変の推定された確率密度を使用する時変オーディオ信号レベル Download PDF

Info

Publication number
JP2010540977A
JP2010540977A JP2010516999A JP2010516999A JP2010540977A JP 2010540977 A JP2010540977 A JP 2010540977A JP 2010516999 A JP2010516999 A JP 2010516999A JP 2010516999 A JP2010516999 A JP 2010516999A JP 2010540977 A JP2010540977 A JP 2010540977A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
level
smoothing
short
probability
probability density
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010516999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5044019B2 (ja
Inventor
シーフェルト、アラン・ジェフリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dolby Laboratories Licensing Corp
Original Assignee
Dolby Laboratories Licensing Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=40090149&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2010540977(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Dolby Laboratories Licensing Corp filed Critical Dolby Laboratories Licensing Corp
Publication of JP2010540977A publication Critical patent/JP2010540977A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5044019B2 publication Critical patent/JP5044019B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G3/00Gain control in amplifiers or frequency changers
    • H03G3/20Automatic control
    • H03G3/30Automatic control in amplifiers having semiconductor devices
    • H03G3/3005Automatic control in amplifiers having semiconductor devices in amplifiers suitable for low-frequencies, e.g. audio amplifiers
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F18/00Pattern recognition
    • G06F18/20Analysing
    • G06F18/23Clustering techniques
    • G06F18/232Non-hierarchical techniques
    • G06F18/2321Non-hierarchical techniques using statistics or function optimisation, e.g. modelling of probability density functions
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G3/00Gain control in amplifiers or frequency changers
    • H03G3/20Automatic control
    • H03G3/30Automatic control in amplifiers having semiconductor devices
    • H03G3/32Automatic control in amplifiers having semiconductor devices the control being dependent upon ambient noise level or sound level

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Television Receiver Circuits (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)

Abstract

【課題】信号の時変レベルを平滑化する方法、媒体および装置。
【解決手段】方法は信号の短期間レベルの時変確率密度を推定し、確率密度の使用により信号のレベルを平滑化することを含む。信号はオーディオ信号である。短期間レベルと平滑化レベルは、時系列であって、現在時刻インデックスと前時刻インデックスを各々有する。ここで、平滑化の前に、前時刻インデックスでの平滑化レベルの確率を計算することが生じる。平滑化の前に、確率密度を使用して、平滑化媒介変数を計算することが生じてもよい。平滑化媒介変数の計算は、前時刻インデックスでの平滑化レベル、現在時刻インデックスでの短期間レベル、および前時刻インデックスでの平滑化レベルの確率を使用して、平滑化媒介変数を計算することを含む。平滑化媒介変数の計算は推定された確率密度の幅を使用して、平滑化媒介変数を計算することを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、オーディオ信号処理に関する。本発明は、特にオーディオ信号の短期間レベルの平滑化により、オーディオ信号レベルの時変測定値を計算することに関し、さらに詳しくは、平滑化処理の媒介変数(parameter)が、短期間レベルの確率密度の時変推定値によって少なくとも一部分制御されることに関する。
参照文献と参照による取り込み
本発明を理解するにあたり有用な知覚された(音響心理学)ラウドネスを測定するための一定の技術は、特許文献1と非特許文献1に記述される。特許文献1の出願内容と非特許文献1はその全体が参照によって取り込まれる。
WO2004/111994A2、Alan Jeffrey Seefeldt他、2004年12月23日公開、「オーディオ信号の知覚されたラウドネスを計算し調整するための方法、装置およびコンピュータ・プログラム」
「知覚されたラウドネスの新しい客観的測定」(A New Objective Measure of Perceived Loudness)、アラン・ゼーフェルト(Alan Seefeldt)他、オーディオ技術学会会議論文(Audio Engineering Society Convention Paper)6236、サンフランシスコ、2004年10月28日。
オーディオ信号処理では、オーディオ信号レベルの時変測定値の生成が多くの場合に必要になる。(ここで、用語「レベル」は、一般的にピークレベル、RMSレベル、ラウドネスレベル、その他このようなレベル測定値を指す。)例えば、この測定値が過去の数秒間の平均ラウドネスを表示するために著しく平滑化される場合、音量計はオーディオ信号の知覚ラウドネスの時変測定値を表示する。別の例において、自動利得制御(AGC)プロセスは、オーディオ信号の水準の高度に平滑化された時変測定値を計算し、次に、オーディオ信号をあてがわれた時、希望の目標レベルに近い音声の平均レベルに自動的に移動する、ゆっくり変わる利得を生成するように得られる測定値を使用する。
多くの例でのこれら2つのうち、平滑化レベル測定値は、短期間レベル測定値に平滑フィルタのある形式をあてがうことで計算される。(「短期間」は、後続する平滑化の有効な間隔より著しく短い時間間隔に関して計算されることを意味する。)例えば、特許文献1に記載されたように、短期間レベルを生成するために、数十ミリ秒の間隔での知覚ラウドネスレベルやRMSレベルを計算する。次に、後続するこの短期間レベルの平滑化は、数秒の桁の時定数を含む。以下の議論で、この時変短期間レベル測定値は信号L[t]として表わされる。また、後続する平滑化レベル測定値は、L ̄[t]として表わされ、ここでtは離散時間型インデックスを表わす。
様々な種類の平滑フィルタがL ̄[t]を生成するためにL[t]に適用される。ある者は、有限インパルス応答(FlR)フィルタ、又は多重ポールの無限インパルス応答(HR)フィルタを使用する。使用された特定のフィルタは重大ではない。説明目的のために、一般に使用される急速攻撃/持続放出型のシングルポールのIIR平滑器を考慮する。そのようなフィルタで、平滑化レベルL[t]は、次の方程式に従って更新される:
Figure 2010540977
平滑化係数αattackとαreleaseは、αattack<αreleaseであるように選ばれる。これは、L[t]が減少する時(放出)と比較してL[t]が増加する場合(攻撃)に、L ̄[t]はL[t]をより早く追跡することを意味する。AGCに関しては、例えば、1秒の時定数に対応してαattack、および4秒の時定数に対応してαreleaseが選ばれる。このようにして、L ̄[t]は、とてもゆっくりと時間と共に変化する。その結果、音声を調整する対応する利得もまたゆっくりと変化して、その結果オリジナル音声の短期間のダイナミックスを維持する。しかし、そのような大きな時定数を使用する場合、問題が生じる。様々な番組やチャネルにわたって一貫した平均レベルを維持する意図を持つテレビ受像機の音声上で、そのようなAGCが作動していると仮定する。そのような状況で、例えばチャネルが変更される場合、AGCによって処理されているオーディオ信号のコンテンツは不意に変わる。したがって、オーディオ信号の関連する平均レベルはまた不意に変わる。しかしながら、その大きな時定数では、AGCが、新しいレベルに収束し、かつ希望の目標レベルに従って処理された音声の修正済レベルをもたらすのに、相当な量の時間かかる。そのような順応時間の間、テレビの視聴者は、音声のレベルが大きすぎるか穏やかすぎるのに気づく。その結果、視聴者は、音声だけを調整するために遠隔操作に対して早期に努力して、音声が収束するように、彼自身又は彼女自身がAGCと奮闘するのを見出す。
典型的にその問題を解決する先行技術は、平滑化レベルL ̄[t]に対する短期間レベルL[t]の相対的な関係に基づいて適応する時定数の使用をちょうど記述していた。例えば、信号の短期間レベルが、平滑化レベル付近のしきい値境界値で定義される平滑化レベルと比較して、著しく小さいか大きな場合に、短期間レベルが平滑化レベル付近のしきい値境界値の範囲未満まで反落するまで、平滑化処理はより早い攻撃及び/又は放出の時定数へ切り換えられる。次にシステムは、当初のより遅い時定数に戻る。方程式1は、このより洗練された平滑化技術を実施するために、2個ではなく4個の事例を含むように修正される。
Figure 2010540977
式2において、αattackFast<αattackとαreleaseFast<αreleaseの意味するものは、αattackFastとαreleaseFastに関連する時定数は、それぞれαattackとαreleaseよりも早いことである。αattackとαreleaseが1秒と4秒の時定数に相当する場合、αattackFastとαreleaseFastはそれぞれ、0.1秒と0.4秒の時定数にそれぞれ対応して、例えば(10倍早く)選ばれる。これらのより早い時定数への切換えがあまり頻繁には生じず、平滑化レベルL ̄[t]の意図しない不安定性に帰着しないように、短時定数(fast time constant)しきい値ΔLfastは思慮深く選ばれる。例えば、レベル測定値L[t]とL ̄[t]がデシベルの単位でのRMSレベルに相応する場合、ΔLfastは知覚されたラウドネスの略2倍である10dBに設定される。
式1の平滑化に関する改良にもかかわらず、式2の平滑化は、さらに多くの信号のためにサブ最適化を行なっている。一般に、任意の合理的なしきい値ΔLfastに関しては、短期間レベルL[t]の本来の希望のダイナミクスが、平均レベルL ̄[t]の周囲のしきい値境界値の外側まで変動するような信号が存在し、その結果、平滑化処理が誤って早い攻撃又は放出モードへ切り替わる。
式2の平滑化が要望通り行なわれる場合をよりよく了解するために、それが不適当に行なわれる場合の、時間にわたる短期間レベルL[t]の分布状態を想像するとよい。現在の時刻インデックスtの周囲における時間間隔の短期間レベルLの任意の特定値に遭遇する確率を予測する時変確率密度として、この分布状態を想像する。この間隔の持続期間は、式2の平滑化フィルタで使用される時定数のより遅い一組と釣り合っている。
今、以前に記述されたテレビチャネル変更例に対する確率密度の振る舞いを考察する。与えられたチャネルに対する短期間レベルのダイナミックレンジがいくぶん制限されていると見なして、短期間レベルL[t]の確率密度関数は、平滑化レベルL ̄[t]の付近に位置する相当に狭いこぶの形をとる。チャネルが変更された時、そして、新しいチャネルの平均レベルがオリジナルより著しく高いとすると、確率密度関数は変わり始める:新しいこぶが新しいチャネルのより高い平均レベルの付近に位置するに従い、オリジナルのこぶは減少する。
図1は、記述された過渡の初めにおける確率密度関数を表す。この図では、水平軸はレベルを表し、垂直軸は確率を表わす。実線は、過渡の初めの短期間レベルの確率密度を表わす。左側の減少するこぶは、古い選局に関連する減少する確率を表わし、右側の増加するこぶは、新しい選局に関連する増加する確率を表わすことに注意されたい。過渡の初めでは、短期間レベルL[t]が新しいチャネルのこぶ内にあるが、平滑化レベルL ̄[t−1]はまだ古い選局のこぶ内にある。この図では、短期間レベルL[t]は、ΔLfastより大きな量だけL ̄[t−1]より大きい。したがって、式2によれば、短時定数がL[t]の方へL ̄[t]を更新するために使用される。これは望ましい効果である:平滑化レベルL ̄[t]は、確率密度の2個のこぶを分ける間隔を早く移動して、新しく選択されたチャネルのより高い水準に早く適合する。
図2は、非常に異なるオーディオ信号に対する短期間レベルの確率密度を表す。この場合、信号の本来のダイナミクスは比較的大きい。したがって、確率密度のこぶはとても広く広がっている。このようなダイナミクスはジャズやクラシック音楽の高品質録音において典型的である。また図2では、L ̄[t−1]とL[t]との関係は全く図1と同じである。しかし、ここでは、両方の値は確率密度の主なこぶの内部に位置する。したがって、L ̄[t−1]とL[t]のこの関係が、信号の典型的なダイナミクスであるので、短時定数への切り換えは望ましくない。この場合、式2によって記述された平滑化は適切ではない。
ここに、信号の時変レベルを平滑化する、教示された方法、媒体および装置がある。方法では、信号の短期間レベルの時変確率密度を推定することと、確率密度の使用により信号のレベルを平滑化することを含んでいる。信号はオーディオ信号である。その一方で、平滑化レベルと推定確率密度は、ほぼ同じ割合で時間と共に変化する。
短期間レベルと平滑化レベルは、現在時刻インデックスと前時刻インデックスを各々有する時系列である。ここで、平滑化の前に、前時刻インデックスでの平滑化レベルの確率を算出することが起こる。平滑化の前に、確率密度を使用して平滑化媒介変数を計算することが起こる。平滑化媒介変数の計算には、前時刻インデックスでの平滑化レベル、現在の時刻インデックスの短期間レベル、および前時刻インデックスでの平滑化レベルの確率を使用して、平滑化媒介変数を計算することが含まれる。平滑化媒介変数の計算には、推定された確率密度の幅を使用して、平滑化媒介変数を計算することを含む。
平滑化媒介変数の計算では、前時刻インデックスでの平滑化レベルがしきい値確率以下である場合、第1の攻撃時定数と第1の放出時定数を使用し、そして他の場合には、前時刻インデックスでの平滑化レベルがしきい値確率より大きい場合、攻撃時定数と放出時定数を使用し、ここで、そのうちの一方が対応する第1の時定数より遅いものである。使用された攻撃時定数と放出時定数は、両方とも、対応する第1の時定数より遅いものである。
しきい値確率は可変でもよい。可変しきい値確率は推定された確率密度の関数である。
平滑化には、確率密度の使用により短期間レベルを平滑化することを含む。
確率密度の推定には、助変数表示(parametric representation)を短期間レベルの過去の値に適合させることを含む。この適合には、短期間レベルの過去の値にガウスの混合モデルを適合させることを含む。確率密度の推定には、短期間レベルの過去の値のヒストグラムを計算することを含む。
コンピュータ可読メモリは、ここに記述された方法のうちの任意のものを行なうためのコンピュータ・プログラムを含む。
計算機装置はCPU、そのようなメモリ、およびCPUとメモリを通信で連結するバスを備える。
オーディオ信号レベル平滑化器は、オーディオ信号の短期間レベルを計算するための短期間レベル計算機、平滑化媒介変数を使用してオーディオ信号のレベルを平滑化するレベル平滑化器、オーディオ信号の確率密度を推定するための確率密度推定器、遅延させた平滑化レベルの確率を計算するための確率計算機、平滑化媒介変数を計算するための平滑化媒介変数計算機、および平滑化レベルを遅延するための遅延器を備える。
確率密度推定器には、オーディオ信号の短期間レベルの時系列を使用して、確率密度を推定するための確率密度推定器を有する。確率計算機は、推定された確率密度および遅延させた平滑化レベルを使用して、確率を計算するための確率計算機を有する。平滑化媒介変数計算機は、確率、遅延させた平滑化レベルおよび短期間レベルを使用して平滑化媒介変数を計算するために平滑化媒介変数計算機を有する。確率計算機は、推定された確率密度および遅延させた平滑化レベルを使用して、確率を計算するために確率計算機を有し、平滑化媒介変数計算機は、確率、遅延させた平滑化レベルおよび短期間レベルを使用して、平滑化媒介変数を計算するための平滑化媒介変数計算機を有する。
レベル平滑化器はオーディオ信号の短期間レベルの平滑化のためにレベル平滑化器を有する。
確率密度推定器は、短期間レベルの過去の値に助変数表示を適合させるための適合器を有する。助変数表示の適合器は、短期間レベルの過去の値にガウスの混合モデルを適合させるための適合器を有する。確率密度推定器には、短期間レベルの過去の値についてのヒストグラムの計算のためにヒストグラム計算機を含めてもよい。
信号の時変レベルを平滑化する別の方法は、短期間レベルを有する信号を受信し、時変レベルを平滑化することを含む。ここで、短期間レベルおよび平滑化された時変レベルは、時系列であって、現在時刻インデックスと前時刻インデックスを各々有する。また、前時刻インデックスでの平滑化された短期間レベルと、現在の時刻インデックスでの短期間レベルとの間の差が、短時定数の使用を指揮するしきい値を越える場合には、平滑化が遅い時定数を使用するように構成される。
本発明およびその好ましい実施例の様々な特徴は、以下の議論および添付の図面を参照することにより一層よく了解される。ここで、この図面では、同一の要素には同一の参照数字を付してある。
図1は、早い平滑化時定数への切換えが適切なオーディオ信号の短期間レベル確率密度を表す。 図2は、早い平滑化時定数への切換えが不適当なオーディオ信号の短期間レベル確率密度を表す。 図3は、発明の実施例の全体ブロック図を表す。 図4は、著しく異なるレベルの音源の間で切り替わるオーディオ信号における発明の実施例の動作を表す。 図5は、本発明の一実施例に従って、平滑化レベル発生器の動作の流れ図を示す。
発明を行なうための最良のモード
図3は発明の一実施例に従って、平滑化レベル発生器3のブロック図である。
平滑化レベル発生器3は、短期間レベル計算機31、短期間レベル平滑化器32、確率密度推定器33、確率計算機34、平滑化媒介変数計算機35および遅延器36を備えている。短期間レベル計算機31は、入力としてオーディオ信号3Dを受け取り、その出力として短期間レベルL[t]37を生成する。確率密度推定器33は、入力として短期間レベルL[t]37を受け取り、その出力として推定確率密度p(l、t)38を生成する。確率計算機34は、その入力として推定確率密度p(l、t)38と遅延平滑化レベルL ̄[t−1]3Bを受け取り、その出力として確率p(L ̄[t−1]、t)39を生成する。平滑化媒介変数計算機35は、遅延平滑化短期間レベル3Bおよび短期間レベルL[t]37と同様にその入力として確率p(L ̄[t−1]、t)39を受け取り、その出力として平滑化媒介変数3Aを生成する。短期間レベル平滑化器32は、その入力として平滑化媒介変数3Aおよび短期間レベルL[t]37を受け取り、その出力として平滑化レベルL ̄[t]3Cを生成する。最後に、遅延器36は、平滑化レベルL ̄[t]3Cを受け取り、遅延させる。
もちろん、平滑化レベル発生器3は、プログラムされたメモリを含む汎用コンピュータ、アプリケーション特有の回路、プログラマブルゲートアレイ等として、全体として、又は一部分として実施される。
一実施例による平滑化レベル発生器3の動作は、次に記述される。
平滑化レベル発生器3は、短期間レベルL[t]の時変確率密度推定値で導き出された情報によって少なくとも一部分が制御されて、短期間レベル推定値L[t]を平滑化することにより、平滑化レベル推定値L ̄[t]を生成する。得られた平滑化レベル推定値L ̄[t]は、例えば実時間ラウドネス計で表示された値として、あるいはAGCのようなオーディオ動的プロセッサ中の制御パスで使用するために、有用である。
図5は、発明の一実施例による平滑化レベル発生器3の動作の流れ図である。最初に、ステップ505で、音声信号の短期間レベルL[t]が計算される。ステップ510で、この短期間レベルは平滑化され、平滑化レベルL ̄[t]を生成する。
同時に、ステップ515で、短期間レベルL[t]から、短期間レベルの確率密度の時変推定値は更新される。この確率密度推定値p(l、t)は、入力レベルlに対する0と1の間の確率を返す。時刻インデックスtは、確率密度推定器33(図3)が短期間レベルL[t]の新しい値を受け取るとともに、この機能が時間と共に変化することを示す。理想的には、確率密度推定器33が推定値p(l、t)の作成に対するL[t]の値を考慮に入れる時間間隔は、短期間レベル平滑化器32がL ̄[t]を生成する時定数と釣り合っている。その結果、L ̄[t]とp(l、t)は、ほぼ同じ割合で時間と共に変わる。
ステップ520では、前時刻インデックスp(L ̄[t−1]、t)からの平滑化レベル測定値の確率は、レベル値L ̄[t]を密度推定値p(l、t)に与えることにより計算される。この確率値p(L ̄[t−1]、t)は、L ̄[t]と現在の短期間レベルL[t]の関係だけのみではなく、L ̄[t]と時刻インデックスt付近の短期間レベルの数多くの値に関係する情報も表わす。例えば、p(L ̄[t−1]、t)が高い場合、これはL ̄[t]が近接過去の短期間レベルの数多くの値と同様であることを示す。反対に、p(L ̄[t−1]、t)が低い場合、L ̄[t]は、近接過去の短期間レベルの大部分の値とは異なる。
最後に、ステップ525では、現在の短期間レベルL[t]および前回の平滑化レベルL ̄[t−1]と同様に確率値p(L ̄[t−1]、t)も、現在の平滑化レベルL ̄[t]の生成に対して平滑化媒介変数を選択するためにこれらの値を使用する、平滑化媒介変数計算機35(図3)に送り込まれる。
図3は平滑化媒介変数を制御するp(L ̄[t−1]、t)を表すが、密度推定値p(l、t)に導き出した他の情報も使用することができる。例えば、平滑化媒介変数計算機35は、密度推定値の幅の測定値、音声信号のダイナミックレンジの表示器を使用する。
p(L ̄[t−1]、t)の具体的な使用に戻って、一般的には、密度推定値p(l、t)が低い確率値を有する前回の平滑化レベルL ̄[t−1]を推定する場合には、短時定数によってL ̄[t]が更新される。L ̄[t−1]の確率値が比較的高い場合には、正常なより遅い時定数が使用される。この様にして、もし大多数の短期間レベル値が前回の平滑化レベルL ̄[t−1]からはるか遠くに移動していれば、L ̄[t]はその値により素早く近づく。L ̄[t−1]が大多数の短期間レベル値に既に近い場合、より遅い移動が適切である。
図2に関して、たとえ短期間レベルL[t]が比較的ずっと遠くにあっても、L ̄[t−1]が高い確率のエリア内に位置するので、本発明の実施例は、より早い時定数への望まれない切換えを防ぐ。図1のチャネル変更例については、この戦略がどのように所要の高速順応を生むか、より詳細に検討することは有益である。支援するために、図4では5段階の2チャネル間の過渡を表す。単純な時定数制御戦略では、p(L ̄[t−1]、t)があるしきい値pより大きい場合、L ̄[t−1]を更新するために遅い時定数が使用される。p(L ̄[t−1]、t)がこのしきい値p未満である場合、短時定数が使用される。(時刻インデックスは、表現を単純化するために図中の表記から取り除いてある。)
図4の第1段階は、最初の定常状態であって、第2のより大きなチャネルを選択する直前の状態を表す。短期間レベルの確率密度は、第1チャネルの基準値の周囲に密集して分配される。平滑化レベルL ̄は、この密度の主なこぶの内に位置する。したがって、L ̄、p(L ̄)の確率はしきい値pより大きい。また、遅い時定数はL ̄を更新するために使用される。
第2段階は、過渡の始めであって、音声がより大きな第2のチャネルへ切り替わった直後の、システムの状態を表わす。この段落では、第1チャネルの基準値の周囲に位置する確率密度の大きなこぶは縮むと共に、より大きな第2のチャネルの基準値の周囲に位置する新しいこぶは成長する。平滑化レベルL ̄は、第2のチャネルの基準値にちょうど近づき始める。しかしながら、その確率はpよりさらに大きいので、したがって、より遅い時定数がまだ使用される。
第3段階では、過渡の中間であって、確率密度の第1こぶは縮み続けており、また、第2のこぶは成長し続けている。平滑化レベルL ̄は、第2のチャネルに向かって右側へ成長し続けた。しかし、今、その確率はしきい値p以下に落ちる。(Lは2個のこぶの間の低い確率の間隙へ移動した。)この点では、短時定数がL ̄を更新するために使用され、その結果、第2のチャネルのこぶに向かって間隙を横切って、それを素早く移動させる。
第4段階では、過渡の終了であって、L ̄は第2のチャネルの主なこぶへ移動した。また、その確率は再びpより大きい。そこで、より遅い時定数への切換えが生じる。
最後に、第5段階では、新しい定常状態であって、平滑化レベルL ̄は、第2のチャネルの基準値に安定した。また、遅い時定数が使用され続ける。
時変確率密度推定値p(l、t)から導き出した情報の使用で、本発明の実施例は、真実の過渡期に早く応答すると共に、従前の問題のある信号には安定を維持する方法で、音声信号レベル測定値を平滑化することに対して時定数を適応させる。
本発明の特定の実施例をこれから詳細に記述する。この実施例では、L[t]から平滑化して生成するL ̄[t]は、時変係数α[t]を備えた1個のポールフィルタとして表現される:
Figure 2010540977
この平滑化では、確率密度推定値p(l、t)の関数として係数α[t]を変えることにより適応させる。短期間レベルL[t]からこの密度推定値p(l、t)を導出することが、最初に記述される。その後、係数α[t]の制御が記述される。
確率密度の推定
確率密度推定値p(l、t)は、現在の時刻インデックスtから近接過去へ伸びる時間間隔に関する短期間レベルL[t]の振る舞いを取り込む。これをするために、確率密度推定器33(図3)では、短期間レベルL[t]の過去のT値を有するバッファ(図示せず)を保持する。(このバッファの長さTは所要のアプリケーションに応じて選ばれる。以前に議論されたAGCの実施例については、例えば、4秒と等しいバッファの時間をセットする。)
このバッファから、任意の様々の方法で確率密度推定値を生成する。例えば、バッファ中のデータ用のガウスの混合モデルのような助変数表示に適合する。別の技術は、バッファされたデータのヒストグラムを計算する。バッファ中の値はそれぞれ離散的な瓶に割り当てられる。密度関数p(l、t)は、最初に値lが収まる瓶を見出し、次に、このデータバッファ中でこの瓶に割り当てられる点の数を、このデータバッファ中の点の総数で割り算された確率として計算される。ヒストグラムの瓶は、ΔLbinの間隔を備えた、ある最低レベルLminと最大レベルLmaxの間に位置すると定義される。例えば、レベルがdBの単位で表わされる場合、Lmin=1dB、Lmax=120dB、およびΔLbin=1dBとセットして、120個の瓶を備えたヒストグラムを生成する。瓶Bの総数は、次のように一般に表現される:
Figure 2010540977
各時間の瞬間tでは、ヒストグラムの各瓶に収まる長さTのデータバッファ中の標本組数が数えられる。H[b]、b=1…B、はヒストグラム瓶であり、レベル値lが割り当てられる瓶bは、次のマッピング機能に応じて計算される:
Figure 2010540977
アルゴリズム的には、すべての時間tのヒストグラムH[b]の計算が、次の擬コードに応じて生じる:
Figure 2010540977
その後、確率密度推定値p(l、t)は、lがバッファ中のデータ点の総数で割られて割り当てられる、その瓶のヒストグラムによって与えられる:
Figure 2010540977
結果は、入力レベルの連続関数ではなく、ΔLbinの間隔の「階段状ステップ」の関数である推定された確率密度p(l、t)である。しかしながら、ヒストグラム間隔ΔLbinが十分に小さい場合、確率密度推定値は実際的な目的には十分に滑らかである。
平滑フィルタ係数の計算
適応フィルタ係数α[t]の計算を今から記述する。基準状態の下では、L ̄[t−1]の確率が比較的高い場合、正常な攻撃時定数と放出時定数が、式1のように、使用される。L[t−1]の確率が低い場合、より早い攻撃時定数と放出時定数が使用される。
滑らかに正常な時定数と短時定数との間に挿入するために、0から1の範囲に及ぶ制御信号β[t]は、密度推定値p(l、t)から計算されたL ̄[t−1]の確率に基づいて生成される:
Figure 2010540977
p(L ̄[t−1]、t)がしきい値pより大きい場合、制御信号β[t]は1に等しい。p(L ̄[t−1]、t)がp以下に減少するとともに、制御信号β[t]は0まで減少する。最後に平滑フィルタ係数α[t]が、制御信号β[t]に基づいて、正常な攻撃/放出の係数と、早い攻撃/放出の係数との間に挿入することで、計算される。
Figure 2010540977
β[t]が0に等しい場合、L ̄[t−1]は低い確率のエリアにあり、早い攻撃/放出の係数が使用される。β[t]が1に等しい場合ならば、L ̄[t−1]は高い確率のエリアにあり、正常な攻撃/放出の係数が使用される。
AGCの実施に対して、αattack、αattackFast、αrelease、及びαreleaseFastの値は、1秒、0.1秒、4秒および0.4秒の時定数に対応するように各々セットされる。確率しきい値の値pは0.075の固定値にセットされる。
この実施例はしきい値pの固定値を使用するが、さらに、あるアプリケーションにおいては、例えば、密度推定値p(l、t)の測定値の関数として変化するような、pを可変しきい値として作成することが好都合である。例えば、pはレベルlを横切るp(l、t)の最高値に応じて変わる。
明細書が個々の出版物や特許出願を参照により特定して個々に組込んでいた場合、同じ範囲で、この明細書では、ここに述べられた出版物および特許出願をすべて参照により組込む。
本発明の本質的特質の精神から外れることなく、本発明がいくつかの形式で具体化されてもよいとともに、したがって現在の実施例は例示的にすぎず限定的なものではない。したがって、請求項の権利範囲内以内にある変更、あるいはその権利範囲内の等価物は、請求項で包含されるように意図される。

Claims (27)

  1. 信号の時変レベルを平滑化する方法であって:
    前記信号の短期間レベルの時変確率密度を推定し;
    前記確率密度の使用により前記信号のレベルを平滑化する;
    工程を有することを特徴とする方法。
  2. 前記信号がオーディオ信号であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記平滑化されたレベルと推定された確率密度がほぼ同じ割合で時間と共に変化することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記短期間レベルと前記平滑化されたレベルは、時系列であって、各々が現在時刻インデックスと前時刻インデックスを有し;
    前記平滑化の前に、前時刻インデックスでの前記平滑化レベルの確率を計算することが行なわれる;
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記平滑化の前に、前記確率密度を使用して、平滑化媒介変数を計算することが行なわれることを特徴とする請求項1に記載の方法:
  6. 前記平滑化媒介変数の計算が、前記前時刻インデックスでの前記平滑化レベル、前記現在時刻インデックスでの前記短期間レベル、および前記前時刻インデックスでの前記平滑化レベルの確率を使用して、前記平滑化媒介変数を計算するように構成されたことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記平滑化媒介変数の計算が、前記推定された確率密度の幅を使用して、前記平滑化媒介変数を計算するように構成されたことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  8. 前記平滑化媒介変数の計算が、前時刻インデックスでの平滑化レベルが、しきい値確率よりも大きくないときは、第1の攻撃時定数と第1の放出時定数を使用し;
    そしてその逆に、前時刻インデックスでの平滑化レベルがしきい値確率より大きな値を有する場合、攻撃時定数と放出時定数の両方を使用すると共に、前記攻撃時定数と放出時定数の一方は対応する第1の時定数より遅い;
    ことを特徴とする請求項6に記載の方法
  9. 攻撃と放出の定数の使用には攻撃時定数と放出時定数を使用することを含み、それらの両方が対応する第1の攻撃時定数と第1の放出時定数より遅いことを特徴とする請求項8の方法。
  10. 前記しきい値確率が可変であることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  11. 前記可変しきい値確率が前記推定された確率密度の関数であることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記平滑化が前記確率密度の使用により前記短期間レベルを平滑化することを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか一項に記載の方法。
  13. 前記確率密度の推定が、助変数表示を前記短期間レベルの過去値に適合させることを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか一項に記載の方法。
  14. 前記適合が前記短期間レベルの前記過去値にガウスの混合モデルを適合させることを含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 前記確率密度の推定が前記短期間レベルの過去値のヒストグラムを計算することを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか一項に記載の方法。
  16. 請求項1乃至請求項11の何れか一項に記載の方法を実施するコンピュータ・プログラムを含んでいるコンピュータ可読メモリ。
  17. CPUと;
    請求項16に記載の前記メモリと;
    前記CPUと前記メモリを通信により連結するバスと;
    を備える計算機装置。
  18. オーディオ信号の短期間レベルを計算するための短期間レベル計算機;
    平滑化媒介変数を使用して、前記オーディオ信号のレベルを平滑化するためのレベル平滑化器;
    前記オーディオ信号の確率密度を推定するための確率密度推定器;
    遅延させた平滑化レベルの確率を計算するための確率計算機;
    前記平滑化媒介変数を計算するための平滑化媒介変数計算機;
    前記平滑化レベルを遅延させるための遅延器;
    を備えるオーディオ信号レベル平滑化装置。
  19. 前記確率密度推定器が、前記オーディオ信号の前記短期間レベルの時系列を使用して、確率密度を推定するための確率密度推定器を有することを特徴とする請求項18に記載の装置。
  20. 前記確率計算器が、前記推定された確率密度と前記遅延させた平滑化レベルを使用して、前記確率を計算するための確率計算器を有することを特徴とする請求項18に記載の装置。
  21. 前記平滑化媒介変数計算機が、前記確率、前記遅延させた平滑化レベルおよび前記短期間レベルを使用して、平滑化媒介変数を計算するための平滑化媒介変数計算機を有することを特徴とする請求項18に記載の装置。
  22. 前記確率計算器が、前記推定された確率密度と前記遅延させた平滑化レベルを使用して、確率を計算するための確率計算器を有し;
    前記平滑化媒介変数計算機は、前記確率、前記遅延させた平滑化レベルおよび前記短期間レベルを使用して、平滑化媒介変数を計算するための平滑化媒介変数計算機を有する;
    ことを特徴とする請求項19に記載の装置。
  23. 前記レベル平滑化器が、前記オーディオ信号の前記短期間レベルを平滑化するためのレベル平滑化器を有することを特徴とする請求項18乃至請求項22の何れか1項に記載の装置。
  24. 前記確率密度推定器が、前記短期間レベルの過去値の助変数表示を適合させるための適合器を有することを特徴とする請求項18乃至請求項22の何れか1項に記載の装置。
  25. 前記助変数表示適合器が、前記短期間レベルの前記過去値にガウスの混合モデルを適合させるための適合器を有することを特徴とする請求項24に記載の装置。
  26. 前記確率密度推定器が、前記短期間レベルの過去値についてのヒストグラムの計算のためのヒストグラム計算機を有することを特徴とする請求項18乃至請求項22の何れか1項に記載の装置。
  27. 信号の時変レベルを平滑化する方法であって:
    短期間レベルを有する信号を受け取り;
    前記時変レベルを平滑化し;
    ここで、前記短期間レベルと前記平滑化された時変レベルは、時系列であって、現在時刻インデックスと前時刻インデックスを各々有し;
    ここで前記前時刻インデックスでの前記平滑化された短期間レベルと、前記現在時刻インデックスでの前記短期間レベルとの間の差が、短時定数の使用を指図するしきい値を越える場合に、前記平滑化は遅い時定数を使用することを特徴とする方法。
JP2010516999A 2007-07-13 2008-07-11 レベルの時変の推定された確率密度を使用する時変オーディオ信号レベル Active JP5044019B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US95944207P 2007-07-13 2007-07-13
US60/959,442 2007-07-13
PCT/US2008/008591 WO2009011826A2 (en) 2007-07-13 2008-07-11 Time-varying audio-signal level using a time-varying estimated probability density of the level

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010540977A true JP2010540977A (ja) 2010-12-24
JP5044019B2 JP5044019B2 (ja) 2012-10-10

Family

ID=40090149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010516999A Active JP5044019B2 (ja) 2007-07-13 2008-07-11 レベルの時変の推定された確率密度を使用する時変オーディオ信号レベル

Country Status (11)

Country Link
US (1) US9698743B2 (ja)
EP (1) EP2168237B1 (ja)
JP (1) JP5044019B2 (ja)
CN (1) CN101743689B (ja)
AT (1) ATE486407T1 (ja)
BR (1) BRPI0814241B1 (ja)
DE (1) DE602008003236D1 (ja)
ES (1) ES2354962T3 (ja)
RU (1) RU2433525C1 (ja)
TW (1) TWI467568B (ja)
WO (1) WO2009011826A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010192954A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Sony Corp 音量補正装置、音量補正方法、音量補正プログラムおよび電子機器

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2232700B1 (en) 2007-12-21 2014-08-13 Dts Llc System for adjusting perceived loudness of audio signals
EP2238899B1 (en) * 2009-04-06 2016-10-05 GN Resound A/S Efficient evaluation of hearing ability
WO2010126709A1 (en) 2009-04-30 2010-11-04 Dolby Laboratories Licensing Corporation Low complexity auditory event boundary detection
WO2010127024A1 (en) 2009-04-30 2010-11-04 Dolby Laboratories Licensing Corporation Controlling the loudness of an audio signal in response to spectral localization
TWI503816B (zh) 2009-05-06 2015-10-11 Dolby Lab Licensing Corp 調整音訊信號響度並使其具有感知頻譜平衡保持效果之技術
US8538042B2 (en) 2009-08-11 2013-09-17 Dts Llc System for increasing perceived loudness of speakers
US9312829B2 (en) 2012-04-12 2016-04-12 Dts Llc System for adjusting loudness of audio signals in real time
KR102016901B1 (ko) * 2013-01-21 2019-09-02 돌비 레버러토리즈 라이쎈싱 코오포레이션 상이한 재생 디바이스들에 걸친 라우드니스 및 동적 범위의 최적화
CN105225673B (zh) * 2014-06-09 2020-12-04 杜比实验室特许公司 用于噪声水平估计的方法、系统和介质
US9953661B2 (en) * 2014-09-26 2018-04-24 Cirrus Logic Inc. Neural network voice activity detection employing running range normalization
US11170313B2 (en) * 2014-10-10 2021-11-09 Analog Devices International Unlimited Company Pipelining and parallelism for implementing a mixture model

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992015150A1 (en) * 1991-02-26 1992-09-03 Dsp Consultants Limited Signal processing apparatus and method
JP2931462B2 (ja) * 1990-11-28 1999-08-09 ノヴァテル・コミュニケイションズ,リミテッド 全地球位置発見システム用多重チャネルディジタル受信機
US20020171998A1 (en) * 2001-05-16 2002-11-21 Brennan Bernard A. Electric workstation
JP2008209548A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 音高推定装置、音高推定方法およびプログラム

Family Cites Families (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8608289D0 (en) * 1986-04-04 1986-05-08 Pa Consulting Services Noise compensation in speech recognition
US4890250A (en) * 1988-11-18 1989-12-26 Steven Levin Hybrid estimating filter
US5517531A (en) * 1991-05-29 1996-05-14 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Kernel adaptive interference suppression system
US5740048A (en) * 1992-08-07 1998-04-14 Abel; Jonathan S. Method and apparatus for GPS positioning, filtering and integration
JP3533696B2 (ja) 1994-03-22 2004-05-31 三菱電機株式会社 音声認識の境界推定方法及び音声認識装置
WO1997017692A1 (en) * 1995-11-07 1997-05-15 Euphonics, Incorporated Parametric signal modeling musical synthesizer
GB9614209D0 (en) 1996-07-05 1996-09-04 Univ Manchester Speech synthesis system
US5903872A (en) * 1997-10-17 1999-05-11 Dolby Laboratories Licensing Corporation Frame-based audio coding with additional filterbank to attenuate spectral splatter at frame boundaries
WO1999030315A1 (fr) * 1997-12-08 1999-06-17 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Procede et dispositif de traitement du signal sonore
US6768979B1 (en) * 1998-10-22 2004-07-27 Sony Corporation Apparatus and method for noise attenuation in a speech recognition system
US6226409B1 (en) * 1998-11-03 2001-05-01 Compaq Computer Corporation Multiple mode probability density estimation with application to sequential markovian decision processes
US6266633B1 (en) * 1998-12-22 2001-07-24 Itt Manufacturing Enterprises Noise suppression and channel equalization preprocessor for speech and speaker recognizers: method and apparatus
AU6725500A (en) * 1999-08-23 2001-03-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Voice encoder and voice encoding method
US6111183A (en) * 1999-09-07 2000-08-29 Lindemann; Eric Audio signal synthesis system based on probabilistic estimation of time-varying spectra
US6954745B2 (en) * 2000-06-02 2005-10-11 Canon Kabushiki Kaisha Signal processing system
US7035790B2 (en) * 2000-06-02 2006-04-25 Canon Kabushiki Kaisha Speech processing system
AU2001286534A1 (en) * 2000-08-18 2002-03-04 Bhaskar D. Rao Fixed, variable and adaptive bit rate data source encoding (compression) method
RU2237965C2 (ru) 2000-09-18 2004-10-10 Евгений Александрович Баранник Способ цифровой адаптивной фильтрации сигналов и устройство для его выполнения
CA2442922A1 (en) * 2001-04-04 2002-10-17 Quellan, Inc. Method and system for decoding multilevel signals
US7219034B2 (en) * 2001-09-13 2007-05-15 Opnet Technologies, Inc. System and methods for display of time-series data distribution
US7552030B2 (en) * 2002-01-22 2009-06-23 Honeywell International Inc. System and method for learning patterns of behavior and operating a monitoring and response system based thereon
US6999628B2 (en) * 2002-03-28 2006-02-14 Microsoft Corporation Tarp filter
US7218763B2 (en) * 2003-02-27 2007-05-15 Eastman Kodak Company Method for automated window-level settings for magnetic resonance images
JP4571624B2 (ja) * 2003-03-26 2010-10-27 本田技研工業株式会社 ローカルモデルを用いた話者認識
DE602004008455T2 (de) 2003-05-28 2008-05-21 Dolby Laboratories Licensing Corp., San Francisco Verfahren, vorrichtung und computerprogramm zur berechung und einstellung der wahrgenommenen lautstärke eines audiosignals
US7212652B1 (en) * 2003-07-07 2007-05-01 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Method for tracking targets with hyper-spectral data
US7343284B1 (en) * 2003-07-17 2008-03-11 Nortel Networks Limited Method and system for speech processing for enhancement and detection
CN100417043C (zh) * 2003-08-05 2008-09-03 华邦电子股份有限公司 自动增益控制器及其控制方法
JP4529492B2 (ja) * 2004-03-11 2010-08-25 株式会社デンソー 音声抽出方法、音声抽出装置、音声認識装置、及び、プログラム
US7649988B2 (en) * 2004-06-15 2010-01-19 Acoustic Technologies, Inc. Comfort noise generator using modified Doblinger noise estimate
US8180664B2 (en) * 2004-12-01 2012-05-15 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Methods and systems for forecasting with model-based PDF estimates
US7668053B2 (en) * 2005-06-03 2010-02-23 Zoran Corporation Processing an information carrying signal
US7830991B2 (en) * 2005-10-03 2010-11-09 Harris Corporation Frequency selective automatic gain control with dual non-symmetric attack and release times and interference detection feature
US8005238B2 (en) * 2007-03-22 2011-08-23 Microsoft Corporation Robust adaptive beamforming with enhanced noise suppression
DE102007036277A1 (de) * 2007-07-31 2009-02-05 Technische Universität Berlin Verfahren und Vorrichtung zur automatischen Mustererkennung
US7983490B1 (en) * 2007-12-20 2011-07-19 Thomas Cecil Minter Adaptive Bayes pattern recognition
JP2009176909A (ja) * 2008-01-24 2009-08-06 Toshiba Corp 抜取検査の評価方法及び抜取検査の評価装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2931462B2 (ja) * 1990-11-28 1999-08-09 ノヴァテル・コミュニケイションズ,リミテッド 全地球位置発見システム用多重チャネルディジタル受信機
WO1992015150A1 (en) * 1991-02-26 1992-09-03 Dsp Consultants Limited Signal processing apparatus and method
US20020171998A1 (en) * 2001-05-16 2002-11-21 Brennan Bernard A. Electric workstation
JP2008209548A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 音高推定装置、音高推定方法およびプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010192954A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Sony Corp 音量補正装置、音量補正方法、音量補正プログラムおよび電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
EP2168237A2 (en) 2010-03-31
ES2354962T3 (es) 2011-03-21
DE602008003236D1 (de) 2010-12-09
RU2010105057A (ru) 2011-08-20
TWI467568B (zh) 2015-01-01
BRPI0814241A2 (pt) 2015-01-06
WO2009011826A2 (en) 2009-01-22
US9698743B2 (en) 2017-07-04
BRPI0814241B1 (pt) 2020-12-01
TW200912898A (en) 2009-03-16
CN101743689A (zh) 2010-06-16
RU2433525C1 (ru) 2011-11-10
US20100174540A1 (en) 2010-07-08
ATE486407T1 (de) 2010-11-15
EP2168237B1 (en) 2010-10-27
WO2009011826A3 (en) 2009-04-30
JP5044019B2 (ja) 2012-10-10
CN101743689B (zh) 2013-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5044019B2 (ja) レベルの時変の推定された確率密度を使用する時変オーディオ信号レベル
EP1923994B1 (en) Audio compressor
US9608588B2 (en) Dynamic range control with large look-ahead
JP5038417B2 (ja) 緩慢段階と急速段階の音声ピーク値制限
US8615095B2 (en) Automatic volume control for audio signals
EP2928076B1 (en) Level adjustment device and method
JP5512809B2 (ja) クリッピング制御方法および装置
US10355657B1 (en) Loudness level and range processing
US6298139B1 (en) Apparatus and method for maintaining a constant speech envelope using variable coefficient automatic gain control
WO2009112825A1 (en) Audio processing
KR20110091555A (ko) 보청기와 과도 현상 검출 및 감쇠 방법
US8279983B2 (en) Automatic gain control apparatus
JP2007181136A (ja) Agc回路、agc方法、プログラム及び記録媒体
CN114466285B (zh) 音频信号的响度调节方法、装置、设备及存储介质
KR20070022116A (ko) 오디오 신호의 크기를 자동적으로 조정하는 방법 및 시스템
KR101898769B1 (ko) 오디오 ld 자동 복합 제어 방법 및 시스템
JP2021078148A (ja) 自動サウンドレベルの調整を有する増幅器
CN116614668A (zh) 一种直播音量的自适应控制方法、系统、设备及存储介质
KR101169312B1 (ko) 신호 레벨 조정 장치, 이득값 갱신 방법, 및 프로그램
JP2010003335A (ja) オーディオ再生装置、オーディオ再生方法、およびプログラム
JPH09107308A (ja) ノイズ抑圧装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20111025

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5044019

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250